聖教会 参加者 なし ROM 1人
お知らせ > セリアさんが退室されました。 『(ガゴン、と開いた扉と共に、セリアの身も遠ざかっていく――――)』 [Wed 18 Aug 2010 14:20:27]
セリア > (様々な視線を浴びる中、再びブーツの音を鳴らしながらゆっくりとした足取りで扉の方へと向かう。ふと、その途中で一人の女性に手を掴まれた。その姿はとても裕福だとはいえず、表情には出さずとも心の中か少し重くなってしまった。掴まれた手を両手で優しく握り返し、そっと言葉をかける)大丈夫です、神様はきっと言葉を聞いてくださいますから――私も、その一人だったのですから(ただ手を掴まれただけでもなんとなく察しがつくと、柔らかく微笑みを向ける。自分はまだこれくらいしか出来ないけれど、それでも女性が少しでも微笑を見せてくれた事で自身も安堵した。まだ名ばかりだけれども――――。その手をそっと放し、再び扉へと足を進ませる。今日とはいわず、いつも思っている思いを胸に秘めて) [Wed 18 Aug 2010 14:19:32]
セリア > Dio.Io ringrazio per quello che io posso vivere in salvo tutto il giorno per oggi.(『神よ。今日も一日無事に生きていられることに感謝します。』そう、呟くと数分瞑想する。沢山の様々な思い。――私に出来る事。様々な人の為に何かが出来たら――。そのまま、すっと目を開くと同時に立ち上がる。周りを見てみれば様々な人々が礼拝に訪れていた。その内の一人と目が合うと、にこりと会釈を返す。生まれは一般でも、今では聖女なのだから) [Wed 18 Aug 2010 14:04:42]
セリア > (と、ブーツの音を響かせながら、礼拝堂の中へと足を進ませる。毎日行う、神への礼拝を行うために。一定の場所にたどり着くと、両膝を折りひざまつき両手を合わせてそっと瞼を閉じる。ここに、こうして礼拝をしている時間がとても心地よかった。毎日行っていることだから習慣がついているだけかも知れないが、それでも――そう思うと、自然と安堵のため息をついた) [Wed 18 Aug 2010 13:52:26]
お知らせ > セリアさんが来ました。 『(こつり)』 [Wed 18 Aug 2010 13:42:38]
お知らせ > セレスさんが帰りました。 『 沢山話したい事があった。全部話切る前に眠ってしまったけれど、続きはまた今度にすれば良い。』 [Wed 3 Mar 2010 02:04:15]
お知らせ > アレックスさんが帰りました。 『 今日ばかりはその我侭を聞き、彼女を抱いて眠りに付こう。初めての事に、戸惑うけれど。 』 [Wed 3 Mar 2010 02:03:10]
セレス > ( 二つの価値観が揺らいでいる。 酷く危険なものだと思う。 聖教会の司祭様達が危惧する事は多分こういう事で、既にもう幾らか手遅れになっていて。 こうして私はじわじわと、自分を不自由だと感じてしまうようになっていくのだ。 自分の存在意義とかしている事の価値とか、衣食住共にある意味不自由のない生活とか、多分とても多くの人達――――生きる糧の無い人や、自分の存在意義を見いだせない人達や、今まさに悲鳴を上げている人達に比べれば、十分に恵まれた立場にあるという事を承知の上で。 ) はいっ…待ちます…! いつでもお会いできるように、その時恥ずかしくないように、ちゃんとしていますから。 ( 小さく鼻を啜って、背中をしゃんとのばして言った。 彼女が帰る時まだ泣いていたら心配をかけたままお別れする事になってしまう。 それに、外で待つ僧兵達が訝る。 ) ( ああ、でも今日はこの後、出来るだけ長く色んなお話しをしてから眠りたい。 それだけおねだりしても良いだろうか? ) [Wed 3 Mar 2010 01:52:09]
アレックス > ( 目隠しを終え、再び視界が闇に包まれた。水の流れる音が絶え間なく入力されている中、セレスティア様の声が聞こえる。 それはいつもより早口で、徐々に鼻にかかり、闘います、の辺りではうまく発音できていなかった。 泣いておられるのだろう。 そうだ、この国に来た、最大の目的は達成された。セレニアの件は成果が得られない事も考えられると、このままヴェイトスに帰る事を考える事になる。 思うに、セレスティア様に会うたびに残酷な事をしてしまっている。 世の中の事など、知らずに、限られた世界の中で、教会に携わる者の中でだけ生きていれば、外の世界の事や、価値観など知らずに済んだものを。 この二ヶ月、自分に客が尋ねてくるというイベントに彼女の心は盛り上がり、すごした日々は、修道院に篭り、万民の代わりに苦しむ日常を色褪せさせるだろう。 手を取り、腕を絡める彼女の手を握り、そっと抱き寄せて頼りなげな髪を撫で ) また、いつか―― 参ります。 今度は聖剣ではなく、貴女に会いに。 貴女を苦しめてしまいますけれど、お許しいただけますか? [Wed 3 Mar 2010 01:35:59]
セレス > あ、あの、はい、それで、お願いしますっ。 ( 反射的に口を吐いたとはいえ、この機に乗じて自分の名前を呼ばせるなんて良いのだろうか? 彼女がその剣を抜く度に私の事を思い出してくれるのならそれは嬉しいに決まっているけれど。 戸惑いながらも変な笑い顔を隠すように頬を両手で押さえる。 ) ( そして、続く言葉と目隠しを再び自ら宛がう姿に少し、息が詰まった。 これで彼女がこの国を訪れた理由が達成された。 ああ、お別れが近いんだな、と実感せざるを得ない。 もう引き留める理由が何も無いのだ。 ) 私は――――…その、ヴェイトス市に自由に赴く事が出来ません。 ひょっとしたら二度と無いかも知れません。 だから、私の名前をつけた剣を持ち帰ってください。 常に私は貴女の心の中に在って、貴女と共に闘います。 ( χ-O-Wasを箱に仕舞う指がかたかたと少し震えていた。 少し鼻声になっているのが格好悪いと思った。 目隠しをしているのをいい事にこっそり何度も目元を拭ったけれど、ぽろぽろ涙が毀れ続けた。 ) ――-戻りましょうか。 あまり遅いとセレニアさんに怒られてしまいます。 ( 来た時と同じようにそっとその手を取って、強く腕を絡めた。 ) [Wed 3 Mar 2010 01:16:27]
アレックス > ( 突然の申し出に困惑し、うろたえながらも彼女が小さく告げた名前は、彼女自身の―― 驚いたように彼女の顔を見上げ、しばし、その響きを噛み締めて ) 御名をお与え下さるのですね―― 感謝致します。これで、貴女の名に恥じるような事は出来なくなりました。 この剣は、人々の平穏と、幸福のために振るわれるでしょう。( 名はその物を端的に表す事になる。彼女の名を与えられた事で、自分の中のセレスティア様のイメージを帯びた性質のものとなる。 とくに、イメージの具現であるこの剣は、如実に。 ) そして・・・ この地を離れても、貴女を近くに感じる事ができるようになるでしょう。 ( 捧げ持った光の剣を胸の前に、そのまま胸に抱けば、染み込むように光は薄れ、消えていって―― イメージを得て、名を授けられ、私の聖剣は完成する。 そして、彼女の手に持つχ-O-Wasを見て、瞳を閉じる。 ) 私のわがままのために、セレスティア様には骨を折らせてしまいました。 いくら感謝の言葉を述べても足りません・・・ さあ、お仕舞いください。( 剣を持つ手を、目隠しに変え、するりと視界をふさぐ。 これ以上は、目の毒だ。 聖剣も、セレスティア様も。 汚してしまわぬうちに、さあ、早く―― ) [Wed 3 Mar 2010 01:01:17]
セレス > …せれすてぃある、で。 ( とても自信なさげに小さな声で、真っ白な顔を真っ赤にして俯いた。 ) [Wed 3 Mar 2010 00:30:17]
セレス > Celestial天空の [Wed 3 Mar 2010 00:28:44]
セレス > ( 彼女の手の中に確かな光が燈る。 それは力を失ったχ-O-Wasよりも強く、エネルギーに満ちている。 アレッサンドラ様の持つイメージがブレることなく心の中にあるのだろう。 それと、十分に練磨して安定した技量が。 ) それをアレッサンドラ様が自覚して居られるのなら先ずは良いのではありませんか? 完璧な人など居ませんし、少なくとも未だ貴女は完成への途中を歩んでいるから悩み、恥じ、後悔もするのでしょうし。 わかっているのなら大丈夫です。 ( 今度は曖昧にではなくしっかりと視線を合わせて微笑みかけ、聖典概念の発動を収めた。 そして、続く言葉。 思わず声が上ずる。 ) えっ、私が、ですか…っ!? そんな急に、ええと、困りました…変な名前を付けるわけにもいきませんし…あ、あ、い、う、えー おー ( 心底困った。 )   せ   [Wed 3 Mar 2010 00:28:39]
アレックス > ええ、本当に。 ( そこでこの部屋に足を踏み入れて初めて、セレスティア様の顔を見た。 穏やかに微笑んでおられるその姿に、息苦しさが和らいでいく気がする。 私が、彼女に出会ったのはそう、聖剣戦争の折だった。 力に酔いしれ、老婆の持つ聖剣を打ち砕いた際、呪いの言葉を受け、聖剣とともに老婆の願いを打ち砕いた己の所業の罪深さに惑う私と、彼女は出会ったのだ。 彼女が柄に手をかけるのを見て、瞳を閉じ、ゆっくりと息を吸い、吐いて、眼を開ける―― 彼女の胸の前に掲げられた聖剣の円盤が浮き上がり、柄と円盤の間に記憶にあるものよりももっと頼りなく、か弱い光の刃が現れる―― そう、このイメージだ。 ) 私も、かつて聖剣を手にしていました。 私はその力に溺れ、神の名の下に強大な力を振るう悦びに耽溺していた―― 。 この身には、いまだに燻っているのです。 あの時の万能感と、興奮を求める邪な欲望が―― 悔いても悔いても、消えてはくれないのです。 ( 俯いて、自分の掌を見る。 じん、と体の奥がしびれている。 ) その衝動を、昇華したいと私は考えていました。 それは、欲望に忠実に、聖剣を再び手にしたいだけなのかもしれません――( にじみ出るように掌に蛍のような淡い光が宿り、手の甲に、王冠と、交差した金と銀の鍵が浮かび上がる。 邪悪と、この世のとの繋がりを解き解し「無かった物」として消し去る奇跡の光。 ) セレスティア様。 これが―― 私の聖剣です。 ( くっきりと描かれたイメージに、最後のピースが嵌まり込み 右手に宿る光に左手を沿え、刀身をなぞるように滑らせれば―― ヴーン、という羽音のような音とともに光は刀身を成す。 それを出来栄えを品定めする刀匠のようにじっと見つめ ) どうか、我が剣に名前をお与えください。 ( 膝を付き、生まれたばかりの己の聖剣を捧げ持つ。 ) [Wed 3 Mar 2010 00:04:56]
セレス > ( アレッサンドラ様の表情が硬い。 普段から背筋を伸ばした方だけれど、何か、緊張か戸惑いか躊躇いか、そういうものが見て取れた。 それなら、私は努めて穏やかに振舞おう。 場違いに和ませて見せるのは違うが、それくらいは許されるだろう。 ) 懐かしいですね。 アレッサンドラ様と最初に出会った時もこれを持って居ました。 私にとってこの剣はヴェイトス市の思い出の一部です。 ( 剣、と呼ぶに相応しくないただの柄。 促される侭頷き、レイピアのように細く、軽い柄を手にした。 ) 聖剣戦争以来、あの頃のような強大な力は眠っています。 再び力を揮う時まで休んでいるのでしょうか。 ( 式典の騎士のように胸の前に垂直に構えた柄に意識を集中する。 柄にはめられた円盤がすっと静かに浮かび上がって柄を離れ、ほんの3、40cm程度の所で止まった。 柄と円盤の間には僅かにうっすらと光の刃で繋がれているのが見える。 ) [Tue 2 Mar 2010 23:34:11]
アレックス > ( 跪き、組んだ指を胸に押し付けるように俯いて、胸の高まりをキンと冴えた空気に混ぜるよう呼吸を繰り返す。目隠しを取り、眼を開けばそこに聖剣があるのだ。 この日を夢にまで見た。 聖剣を失った時から、この身には虚ろが宿り、抜け殻のようだと感じていた。 それ程にあの体験は強烈で、強大な力を思うままに振るう万能感に、私は取り付かれ、我を失った。 ) ( 唐突に、恐れを感じた。 聖剣は、私が触れても良いものなのか―― 私を虜にしたあの高揚は、狂気だった。私と神の勝利を邪魔する者を捻じ伏せ、打ち砕くあの高揚。また、取り付かれはしないか――・・・ 怖い。 だが、私は聖剣を欲しているのではなく、聖剣を模して、邪悪を滅ぼす奇跡を成すのだ。 それは、きっと正しく、間違いではない筈。 傅いたまま深呼吸を繰り返す。 そして、やがて、ゆっくりと、ゆっくりと震える指で目隠しを外し 眼を開く―― そして、立ち上がり自分を壇上へと招くセレスティア様の元へ。 魔法の灯かりに照らされた安置室の光景に目を奪われる。 )――・・・ ええ。 覚えて、います。( 壇上に置かれた金の箱、魔法の灯かりを反射しながら蓋は開かれ、勝ち残った聖剣のうちの一振りが姿を現した。 息を呑み、その様子を瞬きも忘れ じっと、じっと食い入るように見詰めていた―― それを手に取ってしまえという衝動と、決して触れてはならないという自制がせめぎ合う。 脳裏には、過去に見た、その聖剣が力を振るった様子がまざまざと蘇る。 )・・・・・・ セレスティア様。 手にとって頂いても、宜しいですか? ( 震える声で、問うた。 この聖剣の担い手は彼女だ。邪な己は選ばれまい。 その深い絶望の溝を感じながら、振るう様を見せてほしい、と ) [Tue 2 Mar 2010 23:19:02]
セレス > 目隠し、もう良いですよ。 ( 閉ざされた室内。 壁に掛けられた灯りは青白く、炎ではないなにか魔法的なもので灯されている。 石造りの殺風景な部屋はがらんと広く、水路のように浅い水が流れ、部屋中に花壇をあしらってある。 部屋の中央に3段ほどの階段のある壇があり、以前訪れた時と同じように、金色の装飾を施された箱が安置されていた。 先にそこ上がりアレッサンドラ様を招き、箱を手に取ってそっと蓋を開けた。 ) 聖典の概念を再現した最も新しい聖典概念、χ-O-Was です。 ( 刃の無い長剣の柄のようなものの、本来刀身があるべき部分に5cm程の円盤が挿してある。 この円盤が柄から離れて宙に滞空し、柄と円盤を結ぶ直線状に光の刀身が現れるのだ。 刀身は物質ではなく精神を斬り、特に人間よりも精神の比重の高い亜人種や精霊、悪魔等に効果を発揮する。 聖剣戦争と呼ばれる代理戦争の際、刀身は実質上無限大の長さに伸び、剣のようにも鞭のようにも扱う事が出来た。 今はその力を眠らせ、こうして厳重に安置されている。 ) [Tue 2 Mar 2010 22:21:50]
アレックス > ( 視界を失っての道行は、困難なものだった。普段ならば意にも介さない些細な石畳の盛り上がりや、わずかな段差が途端に牙をむく。セレスティア様の導きの声を聞きながらも何度も躓きかけ、足を取られ、足先で探るように足を進めて何度も曲がり、階段を上り、降り、その度に柔らかく暖かな腕に助けられながら迷路のような経路を行く。 やがて時間の感覚も曖昧になり、いつまで歩き続けるのか、という疑問や、このまま外にほおり出されるのではないかという疑念も出尽くし、手握るセレスティア様に全てを委ね、ぼんやりとした奇妙な感覚に囚われ始めた頃、セレスティア様の声とともに足が止まる。 導かれながら入り口を手で探り、慎重に足を踏み出しながら、手に触れた木の感触を確かめ、安置室へと足を踏み入れた。 )――・・・ 此処に、聖剣が。( とくん、とくん。 衣擦れの音に混じり、心音が大きく聞こえる。 ついに、聖剣と再び見える事ができるのだ。 あの超常の戦場で焦がれて以来、どれだけこの日を待ち焦がれたことだろう。 すこぅし頭が、くらくらする。 膝を折り、祈る姿勢で頭をたれた ) [Tue 2 Mar 2010 21:54:20]
セレス > ( 安置室までの道順は何度も曲がりくねり、複雑に入り組んでいる。 窓の無い廊下が延々と続き、時になだらかな階段を登り、再び下り、目隠しをしていなくても実際の建物の広さが次第にぼやけてくる。 こんなにも広かっただろうか、と思う程度に。 ) ( 誰一人言葉を発する事無く黙々と進む。 強張ったアレッサンドラ様の掌に、言外に合図を送るように少しだけ強弱をつけて握り返しながらほんの僅か、身体を寄せる。 顔は前を向いて何事もないように歩を進めながら。 ) ―――此処で。 ( そしてようやく辿り着いた扉の前で立ち止まる。 豪奢でもなく、大きくもなく、ありふれた形をした普通の扉に見えるが、ここが安置室。 僧兵二人を扉の前で待たせ、静かにアレッサンドラ様を導く。 )  [Tue 2 Mar 2010 21:36:35]
アレックス > ( 身に纏った白いローブ以外の何物も身につけてはならないと仰せつかっている。監視はより直接的なものになり、身に着けていた物を全て外し、何も身に着けていない事を確認され、ローブを纏う所まで全て聖教会の者の手により行われた。 閉ざされた視界に空気の冷たさがより深く感じられ、裸足の足元から這い上がる冷えと、石畳の冷たさ、硬質で重い沈黙が刺すように感じられる。 だが、彼らを全面的に信用しなければ、聖剣に見える事など不可能だ。 )――・・・   ( 指先に触れた暖かく、やわらかい感触に はっ、と息を付く。 手を取るというよりも腕に寄り添う導きは、セレスティア様のものに違いない。 布地の下の柔らかさと、硬質な金属の感触にその身を包む聖衣を思い出し、彼女の背負うものの重さを感じる。 そして、いくつかの人の気配とともに、移動が開始された。 硬い靴音に混じり、ひたひたと裸足が石畳を踏む。 くじけまいとすっと背を伸ばしていても、不安がない訳がない。 寄り添う導きに縋る手に、ほんのすこし力が篭る。 この身深くに息づいた、聖剣を切望し、高鳴る胸の鼓動も加わり、寒いはずなのに、自分の息遣いが大きく聞こえ、羞恥とともに妙な興奮を感じて、己を恥じた。 ) [Tue 2 Mar 2010 21:25:19]
セレス > ―――はい、参りましょうか。 気を付けてください。 ( こころなしにか言葉が硬くなった。 普段のように無邪気にお話しをしながら歩けるほど空気が読めないわけでもない。 皮手袋に包まれた手でそっとアレッサンドラ様の手を取り、手を引くというよりは腕を絡めるようにして脇に立ち、不自由な方を支えるようにしてゆっくりと歩き出す。 いつかのヴェイトス市の墓地を訪れた時、長い階段を登りながらこうして寄り添った事を思い出したが、口にはしなかった。 ただ必要な言葉だけを口にして、聖堂を抜け、一般の立ち入りが許可されていない区域へと廊下を進む。 少し後ろを僧兵たちがついてきていて、足音と、背中の聖縛鎖が鳴る音だけが均一にリズムを刻んでいる。 ) [Tue 2 Mar 2010 21:04:58]
アレックス > ( この2ヶ月の間、気を長く、辛抱強く待った甲斐あって、政権を見せていただける事となった。ヴェイトス市で数度供をしただけだというのに、セレスティア様にも骨を折らせてしまった。 こんな事ならば、と悔いが滲むが、聖剣を求める胸の高鳴りは押え切れない。 再び聖剣に見える事をどれだけ待ち焦がれたことだろう。 この二ヶ月の間も、歯痒くない訳がない。幾度、諦めて帰る事が頭をよぎったことか―― 時折行われる審問が、希望をつないでいた。 その辛抱が実り、今宵、聖剣との対面が実現した。 許可された事を聞いてすぐ、身を清め、新しい衣に袖を通し、こうして祈りをささげ、その時を待っていた。 金属が擦れ合う音とともに、セレスティア様の立つ気配。 静謐な沈黙のみが横たわる聖堂に、己の心音が響くようだ。 深く息を吸い、倍の時間をかけてゆっくりと吐いて、立ち上がる。 ) お願いします。 ( 傍らに近寄る気配にフードを上げれば、向き直る。 下ろした金の髪と、肌に醜く残る火傷跡も聖堂の灯かりに照らされる。 真白いローブの下には薔薇の香油以外の何も身につけていない。 目隠しを手にした助祭が背後に回り、程なくして私の視界は闇に閉ざされた―― 導きを求め、掌を前へ。 ) [Tue 2 Mar 2010 20:55:36]
セレス > ( つい先刻、ようやくアレッサンドラ様が聖剣を実見する許可が下りた。 これからその聖剣を安置する部屋を訪れる前に、聖堂で祈りを捧げていた。 ) ( ひょっとしたらこれが最後になるかもしれないと思ったから、少し寂しくなったのだろう。 良くない事だ。 お別れをしたくないというのなら、一体どれだけの時間彼女らを引き留めたら私は満足できるというのか? 今の状況が例外的な物で、また元に戻るのだと考えるべきだ。 ) ( 先に立ちあがり、黙って暫し待つ。 これからアレッサンドラ様には目隠しをして頂き、私が手を引いて安置室へお連れする事になっている。 部屋の場所や風景を記憶させず、一人では勝手に立ち入る事が出来ないようにする為。 ) [Tue 2 Mar 2010 20:42:10]
アレックス > ( この地を訪ね、2ヶ月が経過した。その間、幾度と無く高司祭の元に召喚されて審問が行われ、封印された聖剣を見せるに値するか、聖女認定セレスティアと接する事が是か非か、検討されていた。それ以外の時間は、この地の修道女と同じく修道を行い、祈りをささげ、聖教会の教えを学び、聖教会の客人として招かれた稀なるこの機会を有効に利用すべく活動している。 己が本分であると無理を言い、夜警にも参加させてもらい、クリスティアの街も見て回った。 ヴェイトスと違い、この街は日が暮れれば道行くものも無くなり、勤勉な騎士とエクソシスト達の手によって穏やかな夜が守られている。 しかし、灯かりで照らそうとすればする程なお闇深く、暗躍するドルーチ派や、現在の王政に反対する者、そして信心深い者達を餌食にせんと闇の住人達の影が見え隠れする。 この国はそれらを巨大な権力という剣で貫き、封じているにすぎないのだろう。 聖女のすぐ隣、両膝をついてこの夜の平穏を祈る。 どうか、安らかな夜が無残に破られる事がないよう。 ) [Tue 2 Mar 2010 20:22:14]
セレス > ( 聖堂は少し肌寒く、静まり返っている。 少し離れた所に警護の僧兵が二人立ち、私は十字架の前で一人祈る。 特定の何かについてではなくて、遍く全てに対して。 清廉でありますように、心穏やかでありますように、加護がありますように。 肩入れをせず、誰かの不幸を見過ごさぬよう、遍く。 ) [Tue 2 Mar 2010 20:14:36]
お知らせ > アレックスさんが来ました。 『 聖剣を求め 』 [Tue 2 Mar 2010 20:13:56]
セレス > ( それに抗う事は出来ないし、するべきでもないだろう。 私の個人的な願望一つで他の誰かを縛るのは間違っているし、自分が世間とは隔絶されるべき存在だという自覚もある。 接し過ぎてしまったらきっと混ざり溶けてしまって私の私たる価値が無くなってしまう。 欲求や快感や悪意に染まって容易くただの人になってしまうということ、何度かヴェイトス市という街に赴いた時に薄々感じていた。 私はあまり、多くを知るべきではないのだ。 楽しい事とか、幸せな事とか、そういうものも含めて。 ) [Tue 2 Mar 2010 20:05:00]
セレス > ( 楽しい日々が続いている。 ヴェイトス市から招いた彼女らとそう自由に会う事は出来ないが、偶にお話しをしたり、遠く絡みかけて手を振ったり、一緒にお祈りをしたり。 修道院での日々には昨日と今日と明日の差は無く、時間の流れとは無縁の世界に切り離されているような感覚に囚われる。 どちらが良い悪いとは言わないが、楽しいのはきっと、今のこの時間の方だ。 ずっと続けば良いとさえ思うけれど、叶わないだろう。 もう既に十分彼女らを引き留め過ぎている。 お別れは近い。 ) [Tue 2 Mar 2010 19:59:07]
お知らせ > セレスさんが入室されました。 『 聖堂にて 』 [Tue 2 Mar 2010 19:53:28]
お知らせ > 艶子さんが帰りました。 『 寝返りをうつと、今度は指でもう一度。 』 [Thu 18 Feb 2010 01:32:50]
艶子 > …ああ、気持ち良い。これ、大好き。 ( 私は熱っぽい声で、一人そう零した。 そんなんだから、欲求不満なのを良い事に色んな人に相手して貰えないかと声を掛けたりしちゃうんだ。悪い癖、悪い病気だ。でも治すつもりは更々無い。きっとこれのやり過ぎで頭が馬鹿になってしまったんだろう。 ) …ヴェイトスに帰ったら、また遊ぼうかな…。 ( また受けてもらえなくて恥ずかしい思いをしちゃうかもしれないけど、自分の欲求を抑えられないのだから仕方が無い。 ) [Thu 18 Feb 2010 01:31:32]
艶子 > ( みんな私の情婦になってしまえば良いのにと思うことがある。だって、みんな好きな筈だもの。良識なんかに捉われなければ、みんなしたい筈だもの。大丈夫、私は誰にも言わないから、そんなの気にする必要なんて無いんだ。 だから。 ) ――― ひ、  ぁっ ( ぶる、と腰が震えた。じわりと感触が腰から全身に広がっていく。その余韻に少しの間震えると、私はベッドに突っ伏した。得られた快感は少しだったけど、今はそれで満足できた。 ) [Thu 18 Feb 2010 01:25:00]
艶子 > ( 私はこれをする時に色んな人のことを思い浮かべる。名前を挙げたらきりが無くて、酷いぐらいに節操が無いんだ。多分、その人たちとは機会があったら何の抵抗も抱かずに寝るんだろう。いつも抱かれているMJは勿論、抱いたことのある相手、抱かれた事のある相手、そういうのをまだ経験していない相手も、全部。私は性に関してはどこまでも奔放だ。 ) ………っ。 ( 腰の揺らめきが激しくなっていく。 ) [Thu 18 Feb 2010 01:20:03]
艶子 > ( …私はベッドの中でズボンを脱ぐと、それを足で蹴飛ばしてベッドから落とした。そして身体を起こし枕を太ももの間に挟むと、体重をかける。下着越しの圧迫感を感じながら、ゆっくりと腰を揺らした。 ――これは最初に覚えた方法。まだ男を知らなかった頃に何となくこうしていたら気持ちよかったっていう。指でするのも好きだけど、こっちも悪くない。だから偶にこうしているんだ。 ) ( でも、自室とはいえ聖教会で。私はなんていけない奴なんだろう。 ) [Thu 18 Feb 2010 01:14:26]
艶子 > ( みんなどうしているんだろう?アレックスに、セレニアに、セレスティアさんに、教会のみんなは。長くこういうところで暮らしていると自制できるようになるんだろうか。それとも人知れず自分自身を慰めているのだろうか。 ) ………ん。 ( 三人が自室でそうしているところを想像してしまい、今の私には逆効果になってしまった。いけない、いけないと寝返りを打つ。…でも、きっとしているに違いない。みんなすることだもの。だから私がここでそうしたって、何もおかしくはない。 ) [Thu 18 Feb 2010 01:08:16]
艶子 > ( 場所や旅の目的を考えれば、少しの間ぐらい我慢できるだろうと思っていた私の考えは甘かったようだ。ヴェイトスを離れて既に一ヵ月半、それはそのまま空白の期間となる。 …私は与えられた部屋のベッドの上で、枕を抱えていた。 ここはどこだ、聖教会だ。神聖な場所なんだ。許されることじゃない。きっと罰があたる。 でも、今の私には外に出てそれを発散させることも出来ない。 ) [Thu 18 Feb 2010 01:03:20]
お知らせ > 艶子さんが入室されました。 『 欲求不満。 』 [Thu 18 Feb 2010 00:59:34]
お知らせ > セレニアさんが退室されました。 『( …せめて、身体の不調は何とかしなければ。 )』 [Tue 16 Feb 2010 22:23:49]
セレニア > ( …体調不良を隠して、でも隠し通せずに口を割ってしまって、それでなくても疲れているマリア様を煩わせている… そんな状況と重なって、間が悪かったのかもしれない。 あとは、混乱。 仲良くするというのがどういうことか分からない。 身辺警護や、敵を滅ぼせというのならやり方を知っているのに。 …ある意味では最も達成したかった目標に対して、成す術もないというのは、辛かった。 誰に教われば良いのか、それとも教本があるのか、そんな訓練を受けたことはなく、そうなると何も分からない。 …そして達成したいと思うのに、本当にしてしまって良いのかどうかも分からない。 仲良くする… つまり距離を縮めるということは、畏れ敬いながらでもかなうことなのか。 ) [Tue 16 Feb 2010 22:10:16]
セレニア > ( ただでさえ、体調不良で減点されてしまった(と感じている)ところなのに。 …だっていきなりなんだもの。 つい案内できるようなことを言ってしまったのがいけないのだけれど、せめて予習する時間をいただければと、思い出したようにめそめそ。 ―――今日も今日とてマリア様の審問を待つ間。 普段は 『お供はここまで』 と止められた扉の前から置物のように動かない少女は、珍しくその場を離れてトイレにいた。 ―――失敗して、落ち込んだからといって、それが 『泣く』 なんていう行動に繋がるのは珍しい。 よく怒るし、マリア様に声をかけられるときなど喜んでいる風だけれど、喜怒哀楽の後ろ二つについては表すことが滅多になく、本人も、目から溢れる水に戸惑っている。 ) [Tue 16 Feb 2010 21:58:24]
セレニア > ( …そんなわけで、セレニアはデートに行ってからこっち、落ち込んでいる。 相変わらずの無表情で、無口なのも元々。 目に見えて元気になるタイミングが何かに対して怒るとき、などという状態では分かり難く、むしろちょっとした事で怒り出したりしなくなった辺り、マリア様に構ってもらえて落ち着いたと見ることもできるかもしれないけれど。 その実、任務の失敗を引き摺っていた。 ) [Tue 16 Feb 2010 21:37:01]
セレニア > ( ―――で。 デートの結果は自己評価で大失敗。 クリスティア市街の目抜き通りは把握しており、それは数年で大きく変わるものではないけれど、飲食するのに適当そうな店がどこに集まっているかを知っていても、その内容については一切知らない。 仕方なく任務で入ったことがある店に入ろうとしたら、お茶をするには不適切で値段も法外な高級レストランだったとかそんな。 『仲を良くしろ、上昇させろ』 と念じてみても気迫でどうにかなるようなものではなく、話題を選ぼうとすればするほど口は貝のようになり、うろたえているうちに聖教会へ戻って来てしまった。 …お茶とお菓子は口にできたと思うけど、頭の中真っ白で、どんなお話をしたとかまるで覚えていない。 ) [Tue 16 Feb 2010 21:30:24]
セレニア > ( 邪魔者なし、二人きりという状況は幸せなものだけれど 『でーと』 と指示されていると、ただ二人で過ごせば良いというものではない。 ゴウテンジによれば 『仲良くなる』 ことを目的とした行動をそのように呼ぶそうで、つまりそれが達成目標。 …マリア様との距離が縮まることに、もちろん否はない。 しかし、そもそも 『仲良く』 なるというのは具体的にどういうことか。 この上なく敬愛しているし、部下としても愛されていると思う。 これ以上愛するのをどのように示せば良いのか分からず、また愛されることを求めるのは、畏れ多かった。 ) [Tue 16 Feb 2010 21:22:54]
セレニア > ( ―――言い出した。 というか、マリア様とのでーとに同行してくださいとお願いしに行った。 ゴウテンジと、セレスティア様に。 …ダメだった。 ゴウテンジは、バカでいいのに流石に襲撃を受けたのは堪えたのか、共に行動してはマリア様に迷惑をかけるかもしれないということで。 セレスティア様は、ご本人は快諾してくれそうだけれど、お付きからストップがかかったとかそんな。 一応 『聖女』 なのだから、行くと言い張ればどうにでもなるだろうにと思うものの、そうでもないのか。 何にせよ、どちらの事情も納得できるもので、同行はしてもらえなかった。 ) [Tue 16 Feb 2010 21:14:41]
お知らせ > セレニアさんが来ました。 『( ショボーン。 )』 [Tue 16 Feb 2010 21:08:34]
お知らせ > セレニアさんが退室されました。 『(緊張に負け、直前になって、ゴウテンジは?聖女様は?とか脈絡なく言い出すかもしれない。)』 [Wed 10 Feb 2010 02:46:49]
セレニア > ( …当てが、なくはない。 聖教会で受けていた条件付けの更新さえ行えば、この不調は無くなるのではないかと思っている。 …とはいえ、当の16課はもう消滅してしまっているのだけれど。 同じ技術が、どこかにあれば。 ) [Wed 10 Feb 2010 02:44:37]
お知らせ > アレックスさんが退室されました。 『 あれ?待ち合わせての外出の事では・・・?( 首をかしげる。世間ズレのある二人である ) 』 [Wed 10 Feb 2010 02:40:10]
セレニア > …信用、されていないと?   ( まさか機能不全に陥るようなことはないとしても、戦力低下には違いない。 それに、それほど低い地位でもないはずだ。 …と、思うのだけれど。 思うだけで、買い被りかもしれない。 しかし思う当人にはそれが真実で、『信用』 という言葉には意外そうに尋ね返した。 )   ( その話と、タイミングはずれるか。 『不甲斐ない主』 などと言われてしまうと、そんなことはない、そんな風に思わせてしまって、体調崩してしまってごめんなさいと、どうしたらいいのか分からなくなってしまう。 『頼りにしている』 というのも、確かな慰めになる反面、このままではいけないというプレッシャーだ。 …咄嗟に言葉をつなげず、まごついて、結局、ありきたりな返事ばかりになってしまう。 )   ―――…あれが記憶というものかもしれないとは、思うのですが。 覚えは、ありません。 私は聖教会以前のことを、忘れてしまっているので。   ( 把握しようにも、確認はできないと首を振る。 内容は様々だ。 家族らしき人物との交流であったり、風景であったり、ウォッシュベアーの事件に感化されたのかという悪夢であったり。 ―――掌に包まれる拳は、ずっと震えている。 )   ―――でーと?   ( だから。 切り替えるように続けられた言葉には、それって何ですかと言わんばかりの不思議そうな顔をしてしまった。 異性との交流の一形態、と認識しているけれど、間違っているのだろうか。 ) [Wed 10 Feb 2010 02:31:17]
アレックス > さて、そこまで信用されていますでしょうか?まあ、私が居ないことでギルドが機能不全に陥るようでは困るのですが。( 何か知らせが、と言うのを笑って伏せた。吸血鬼狩りはなにも私が始めた訳ではなく、もともとヴェイトス市の機能として存在したものだ。それが外部のボランティアが一人とその部下が一人抜けた程度で機能不全に陥るようで吸血鬼に対抗できようか。 忠誠の根源になっているものとはいえ、セレニアは自分を買いかぶりすぎだとも思う。 ) ふむ・・・ できる事なら、幻の内容の把握に努めてください。記憶にないかも含めて適時報告するように。 この旅であなたの不調を改善できる切欠を得られればと思います。 ヒントになりそうなものは、思いつく限り教えてください。 あなたが万全であれば、私の仕事も楽になります。 あなたの体調を管理しきれず不甲斐ない主人で申し訳ない限りですが、頼りにしています。( 不調の内容を証し、自分を責めているであろう彼女を気遣うように握り締めた拳に触れ、両手で包み込んで ) ええ、硬い話はこれまでにしましょう。 では明日はセレニアの見立てで、デートに連れて行ってください。 もちろん、お茶と甘いものは外さないでくださいね。 ( 気分転換も必要だ。この時間ではクリスティア市街は寝静まっている頃であろうから、明日出かける事にし、今宵は就寝する事にし、宛がわれた部屋まで護衛を頼み ) [Wed 10 Feb 2010 02:15:53]
セレニア > ( 頭を撫でられ、その優しい感触が、無性に哀しかった。 …嬉しいはずなのに、それを受ける資格はないとか、恐れ多いとか。 大切な物の変化を恐れて、触れられない。 )   ―――…は、はい。 情報が、最新のものではありませんが… 市中の地理は、記憶しています。 必要な物があれば、ご案内できると…   ( 思うのだけれど、そこで地図しか知らないことを改めて考える。 どこにどんな店があるか、大雑把に把握していても、中味を知らずに案内して、果たして求める物が手に入るのかどうか。 ―――ヴェイトス市では市中での飲食に抵抗を感じるものの、国教としてパプテスが浸透しているクリスティアでは、まだマシだ。 …以前なら、それでも教会以外の施設を利用するなど考えられなかったが、聖教会の価値もマリア様との相対評価で落ちている今、さほどの抵抗は感じなかった。 ) [Wed 10 Feb 2010 01:55:19]
セレニア > ( …停滞は、安らぎでもあった。 上司と同室になり、ある意味では気を抜けなくなってしまうのだけれど、それでも挨拶さえできずに日々を送るよりは遥かに安心できる。 けれど、確かに物足りない。 評価されたい、必要とされたいという欲求は常にあり… ようするに好きな人とお近づきになりたいというごく自然な感情に置き換えることができるものなら、今回のクリスティア行きは嬉しいものだった。 状況の変化を恐れ、距離が縮まることにさえ、恐怖が付き纏うとしても。 )   …確認など。   ( なんて、なんて失礼な。 雰囲気に険を増すけれど、どうしようもないこと。 …繰り返しに入るのなら、あとは確認さえできれば良いのだろうと思う事にして、続く言葉に頷く。 )   …組織立った活動はみられませんでしたが、あの街の状況は予測困難です。 大事があれば、報せが来ると思いますが…   ( 気懸かりには違いない。 だというのに、聖教会はいたずらに審問を引き伸ばして何をしようというのか。 まったくです、許せませんと同意を示し――― 向き直られて、固まった。 )   …。   ( 即答できずに、俯く。 逃げ場はないし答えも持っているのに答えられない子どものように押し黙り… でも、それで逃げられるわけもない。 観念したように、重たい口を開いた。 )   …活動に支障はありません。 …ありませんが、少し、少しだけ、頭痛が強くなりました。 波がありますが、増悪する条件は不明です。 痛みが強くなる際に、幻を見る頻度も増えましたが… ごく短時間のことで… ヴェイトス市での状況と、大差はありません。 問題、ありません。   ( …ないわけがない。 痛みがあれば集中を欠くし、戦闘中に幻を見れば目を逸らすのと同じ。 命取りになるだろう。 ―――なんて惨めなのだろうと拳を握るけれど、改めて迫られた上で答えをはぐらかすのは、罪だと思ってしまう。 でも、役立たずも足手纏いも罪には違いない。 ) [Wed 10 Feb 2010 01:47:19]
アレックス > ( 結局のところ、お仕着せでは何も成長はしないと思っている。セレニアはまだ若い。幼いと言ってもいい位で、自分は末っ子であるから彼女を妹のように接したい願望もなくはない。が、それは彼女を困惑させるばかりだろうと思う。 彼女と良い関係を築く為には、やはり彼女の歴史を知らなくてはならない。 今回の旅で切欠を得たいものである。 ) 今回は、特にはありませんでした。 繰り返しの質問が多かった所を見ると、証言の揺れがないかの確認のようですね。 そろそろ、ヴェイトス市の様子が気になるところではあります。( 余り滞在が長くなり、VHGのオフェンスを欠いた状態が続くのはあまり望ましくない。 いざとなればエリエッタが扮装をするだろうが、彼女は実戦となるとからっきしだ。 化けの皮が剥がれる前にもどらなくてはならないと思う。 ) あなたの体調を把握し、管理するのも私の役目の一つではありませんか?セレニア。 不要な配慮は時として真実をぼかしてしまいます、報告は正確に行うように。 ( 足を止め、進路を遮るように向き直って、述べる。気恥ずかしさや、心配をかけまいという配慮から知らない事が多すぎるのだ。 引き締めた表情を緩め、よしよしと頬を撫でて ) 聖教会の持て成しに不足は感じませんが――・・・ うん、市井のものにも興味があります。 セレニアはクリスティアの出でしたわね。( 会話においては受身に回りがちなセレニアの珍しい言葉に、少し目を丸め、その新鮮な申し出に笑みを浮かべて、続きを促し ) [Wed 10 Feb 2010 01:25:09]
セレニア > ( 本当にほしいのは、敬愛する上司の安全か、それとも自信の安心か。 …何かをする気ならとうにできている状況で何もしないのは、シスター・ティフィスのときとは違う。 そう理解していながら、よほどしっかりと言い含められなければ、改善することができない。 態度もそう。 …それが良い従者であることには繋がらないのに、他の方法を知らなかった。 ―――立つよう促されるまま、身を起こしながら。 )   …進展は、ありましたか? もう一月になりますが。   ( 疲れたという言葉に… それが砕けた調子であっても、雰囲気を硬くした。 もちろん主に対する悪感情など抱くわけもなく、いたずらに疲弊させている聖教会に対する怒り。 それは本来禁忌とされる感情なのだけれど、信仰の主体は既に入れ替わっている。 …それなのに、お茶も甘いものも聖教会から貰うしかないのが、癪だ。 ―――促されるまま、歩き出す。 表情? 例えば寝癖を指摘されたような、気まずげな調子で目を逸らした。 )   …そう、でしょうか? その、少し…   ( 頭が痛い? 幻を見る? そんなことを言っては心配させる。 していただけるのは嬉しいけれど、それはいけない事だ。 …では、お茶が欲しいとでも言おうか? 甘い物が? …とんでもない。 マリア様を待っていただけで、疲れることなど何もない。 …続けようとした言葉を繋げられず、逡巡する間。 頬に触れられて、はっと顔を上げる。 …気遣われることに、胸や顔が熱くなる。 )   …な、なんでも、ありません。 こ、ここの物はお口に合いますか?   ( お茶とお菓子は、ここの物で良いかと。 目新しい発言があまりみられない少女にしては、珍しいことを口にした。 …自分で食べたことはないけれど、クリスティア市街を案内することはできるのだ。 ) [Wed 10 Feb 2010 01:02:12]
アレックス > ( 一月経っても敵地の中、と言わんばかりの態度と、大仰に膝を折る騎士のような礼が大げさだとは思いつつも、笑みを浮かべたまま立つ事を促すように手を差し出し ) ええ、何も―― ただ、少しだけ、疲れました。 お茶と甘いものが欲しいです。( と、少し砕けた調子で肩を竦めてみせる。自身の感覚の中では、この主従関係はそんなに堅苦しいものに思ってはいないのだが、セレニアのしたいようにさせているのが良いだろう、と考えている。 ほんとうは、友人と呼べる人間もほとんどいないので、友人のように接するくらいで構わないのだが。だが。 行きましょう、と先を促し ) どうか、しましたか?すこし、表情が硬いようですけれど ( 問題ないという表情に、最近感じる頑ななものを感じて首をかしげる。また何か、気負っているのだろうか。 表情の硬さを確かめるように、頬に手を差し伸べた。 ) [Wed 10 Feb 2010 00:44:42]
セレニア > ( 審問が始まった当初は気遣われることもあったろうけれど、一月が過ぎて、もう放っておかれている状態だ。 不気味ではあるけれど非常におとなしく、害はないのだしということで。 …それでもあの聖女様だけは、懲りないのかもしれない。 分からないが、いずれにせよ当人には、上司からの指示以外でその方針を変えるつもりはなかった。 )   ―――おつかれさまです。 異常はありませんか。   ( 無事に戻って来るのが当たり前になり、焦燥感というほどのものはなくなっている。 けれど気遣わしげな態度は変わらず、それはそのまま、聖教会に対する警戒心や不信感だ。 扉を出て来る主を見て、ほんの少し表情を和らげながら一歩だけ進み出た。 あとは寄ってくれるのを待ち、膝を折る臣下の礼をとる。 幼ささえ残す容姿と、修道女というよりは騎士のような姿勢の違和感。 ―――気遣う言葉に、小さく震えた。 …寒気によるものではなく、喜びに。 )   …問題ありません。   ( 私は問題ない。 頭痛が続き、フラッシュバックの頻度が増えても――― ゴウテンジは、問題を起こしたとはいえ馬上の襲撃者を3対1で撃退してのけた。 弱みを見せるわけには、いかなかった。 ) [Wed 10 Feb 2010 00:23:30]
アレックス > ( 度重なる審問に疲れが感じられる、そろそろ、結論が出るのだろうか?一月が過ぎたが、得たものは少ない。これを切欠として何度か訪れる事を視野に入れておく必要があるだろう。 信用を得るという事の難しさを感じる―― クリスティアでの活動実績があればいいのだろうが、クリスティアに訪れるのはこれが初めてだ。 クリスティア王は名君で知られるが、聖教会の視点で見れば、クリスティア大聖堂は疎ましい存在であり、そこの客分という事が足を引っ張っている可能性も無くは無い。 どちらにせよ、この狭いヴェイトス島の中であってもヴェイトス市とクリスティアは別の国なのだ。 聖教会だけでなく、セレスティア様が普段過ごしている修道院にも足を運びたい。 13課の事も調べたい。 ままならないものだ。 こうして草臥れていても何もならない、と腰を浮かせれば、衛兵がドアを開けて―― ) セレニア・・・ また、待っていたのですね。ありがとう。( 今日も置物のように待機していた部下の姿。少し困った風ながらも、アウェイの中、見知った顔があるのは心が安らぐ。 そばに歩み寄り、寒くはないか、と問い ) [Wed 10 Feb 2010 00:11:05]
セレニア > ( 『ここから先はお一人で』 と止められる所まで付いて行き、あとは終わるまで、その場でじっと待ち続けるいつものスタイル。 薄紅色の瞳が奇妙な少女は、聖教会のものとは異なる大聖堂の尼僧服をウィンプルまでかっちりと着込み、室内とは別の廊下に面した扉の前、そこを固める衛兵達と同様に、置物のようにじっと佇んでいた。 表情の乏しい顔には変化がみられず、無駄な動きもなく、そこがアレッサンドラ・M・クレメンテの審問によく使われる場所であれば馴染みの光景になりつつありそうだけれど、そうでなければ衛兵にとってやり難いことこの上ない存在か。 我慢比べのような気まずい空気さえ漂い、供をさせている?上司には、さぞや厳しい印象を抱かれるかもしれない。 もっともこれは上司からの命でなく、自主的にくっついて来て離れないという状況なのだけれど。 ) [Wed 10 Feb 2010 00:03:56]
お知らせ > セレニアさんが来ました。 『( ―――待っている。 )』 [Tue 9 Feb 2010 23:53:38]
アレックス > ( そして、滞在中に聖女認定や聖剣と接触させていい人物であるかを確めるため、何度も審問を受けている。 2〜3人の高位司祭の前、質問を投げかけられ証言をする形で行われている。 内容は多岐に渡り、聖剣を見たがる理由、対吸血鬼活動について、聖女認定セレスティアについて、ヴェイトス市について等から、火傷の事や、実家の事、宗教観に至るまで質問が行われている。 どれもが慎重に答えなければならない内容であるが故、精神的な負担が大きい。 それも、一度ではなく同じ質問が繰り返される場合もある。 今日もまた、審問が行われていた。 ) ―― はい。 ヴァンパイアを滅ぼすための術を完全なものとするため、希望が叶うのであれば、その術の着想の元となった【聖典概念】χ-O-WASを再度この目で確かめ、イメージを確かな物にしたいと考えたのです―――・・・・・・ セレスティア様は類稀なる感受性をお持ちだと思います―― 私個人の意見になりますが、セレスティア様の感受性は恐ろしい程のものだと感じます。 この目で直にセレスティア様の行う奇跡を目にした事はありませんが、聖女としての素養は疑うべくもありません。 聖女としての純粋性を保つ弊害として、社会経験の希薄さを原因とした精神的な幼さが立ち居振る舞いに見られますが、聖女認定の純粋性は汚されるべきではないと考えます。 差し出がましい事ですが、公の場に立ち、責任を与えられる事によって幼さは克服されてゆくものと考えます。 ( 問われるままに幾度目かの証言を終えれば、了解の意と、今日はここまでにしましょう、という言葉を最後に司祭達が退出してゆく。 入り口に置物のように待機した衛兵だけが残る部屋、背の高い椅子の上、肩を下ろし、息をつく。 ) [Tue 9 Feb 2010 23:38:52]
アレックス > ( セレニアの素性についても同様である。 闇から闇へと葬られ、無かった事にされた部署に関わる情報である。 現時点の管理者であるとは言え、これもまた開示が難しい情報だ。 せめて、彼女の不調の原因と必要な対処が判ればいいのだが・・・。 彼女が天性の吸血鬼ハンターであるクルースニックであるという事については、残念な事に現時点では半信半疑である。 たしかに吸血鬼に関して勘は良く、彼女にしか感知できない感覚のようなものがあるようだが、それだけに判断しかねるというのが現状。 特殊能力よりもコミュニケーション能力の低さやメンタルの不安定さなどネガティブな要素の方が目立ってしまっているのが現状だ。 どうにか、改善して能力を発揮できるようにしてやるたいのだが――・・・。 ) ( 半月ほど前に豪天寺艶子がドルーチ派と見られる徒党に襲撃されるという事件もおきた。自力で撃退し、事なきを得たようだが、クリスティアにイエロティアが滞在するにあたってある程度予想された事態であり、対処が足りなかったと悔やまれるばかりである。 が、食欲に負け、護衛に雇われた傭兵として軽はずみな行動を慎めなかった艶子の自業自得でもある。 どうも無理をしたらしくいくらか消耗したようだが―― まあ、特に言うことはない。 彼女もプロの傭兵である以上、理解しているだろう。 ) [Tue 9 Feb 2010 21:48:57]
アレックス > ( 公現祭に合わせてクリスティアを訪れ、一ヶ月余りが経過した。 いくら聖女の知り合いとは言え、特に政治的に強い立場にある訳でもない他国の人間がすぐに封印された聖遺物を見る事ができる訳もなく、ゲストとして扱われながらもその中で素性や人物像を審査されるような日々を過ごしている。 無論、それだけで過ごしている訳ではなく、クリスティアでの吸血鬼の動向や、エクソシストの活動内容とその技術などを学ぶ機会として活用しているが、成果は芳しくない。 クリスティアとヴェイトス市では文化的基盤が大きく異なり、吸血鬼を出したとあれば一族の血を絶やしたとてやりすぎとは言われないのである。 吸血鬼は忌み嫌われる呪われた者であり、口にする事にも注意を促される。 人であった者が人を喰う。 吸血鬼はタブーなのだ。 そう易々と他国の人間に開示される情報ではない。 そんな根本的な事に改めて気付かされ、自分がヴェイトス市に慣れてしまっていた事に気がつく。 ) [Tue 9 Feb 2010 21:28:12]
お知らせ > アレックスさんが来ました。 『 滞在一ヶ月 』 [Tue 9 Feb 2010 21:24:30]
お知らせ > 艶子さんが退室されました。 『 …寒いからもう寝よう。 ( 震えながら中に戻った。 )』 [Fri 15 Jan 2010 00:21:25]
艶子 > ( そうして艶子は無駄な器用さを発揮し、綺麗な球体を二つ作って自分と同じぐらいの身長の雪だるまを聖教会の中庭に作ったのだった。勿論、顔は強そうな感じで。 ) よし出来た。聖教会に雪だるまを作ったイエロティアは恐らく私が始めてだろう! ( 教会の人がその事を記録してくれて、500年ぐらいしたらその時代の人がきっと話題にしてくれるだろう。 ) よし! ( その雪だるまの前で満足そうに頷くと。 ) [Fri 15 Jan 2010 00:21:03]
艶子 > ( ごろごろごろごろ。雪の塊を用意して、それを転がすとどんどん大きくなっていく。ごろごろごろごろ。多少水分を含んだ雪の方が作りやすい。ごろごろごろごろ。 ) うひぃ、冷たい!手が冷たい! ( 手袋はしているが、やはりそれでも冷たい。私はその場にしゃがむと、太ももと脹脛の間に手を挟んでしばらく暖めた。 ) でっかい雪だるまを作って、明日には教会の人をびっくり仰天させてやる。驚く顔が見ものだぞ。 ( 暖め終わるとまた立ち上がり、また雪だるまを転がし続けた。 ) [Fri 15 Jan 2010 00:14:27]
艶子 > …雪だるまとか作りたいな。 ( 私は唐突に思いつく。いつだって突然な人間なのだ。 …つくろうか。別にそれぐらい何でもないし、問題になるわけがないし。 ) これだけ真っ白な雪が沢山あるんなら、ドでかいのが作れるぞ。 ( 雪が余り降らないと小さいのしか作れないうえに、泥が混じって汚い雪だるまになってしまうのだ。 ) よし、作ろう。 ( 私は外装の前を締めると、中庭に向かった。 ) [Fri 15 Jan 2010 00:07:21]
艶子 > ( 多分、皆もう寝てしまっているだろう。アレックスも、セレニアも、セレスティアさんも。これを機会に色々話したいことはあるのだけれど…。きっと今日もアレックスは聖教会の人たちに色々聞かれてるんだろう。私もそれとなくアレックスの事を尋ねられた。「信頼できる友達です」って答えたけれど、友達じゃなくて親友にするべきだったと後悔している。…まあ、相手からすればどっちも違いは無いだろうけれど。 セレスティアさんとは、ヴェイトスの色んな事を教えてあげたい。あの娘聞き上手だし、私もきっとあること無いこと沢山喋ってしまいそうだ。…いや、無いことは喋っちゃ駄目か。とにかく、相手が知ってなくて自分が知っているようなことを話すのは私も楽しいのだ。セレニアは…この間のが勘違いだったせいで、色々責められそうだ。いや、私は別にそんな勘違いしてなかったし。セレニアが勝手に一人で暴走してただけだし、私悪くないよね? )  [Fri 15 Jan 2010 00:06:07]
艶子 > ( イエロティアの私がこうして聖教会の奥に立ち入ることは、これが最初で最後になるかもしれない。と、言うとなんだかこれからすぐに死ぬみたいに聞こえるがそういう意味ではなく。それぐらい稀な事なのだ。 だから好奇心もあって色々歩いて見て回りたいのだけど、そういうわけにもいかない。用意された部屋の周りを歩くのが精々だ。 ) ホワイティアの人って、何で肌が白いのかなって思ってたけど。きっと雪が降ってるところから来たからだな。 ( 白というよりは少しピンク色だけど、それはきっと寒くて赤くなってしまったからさ。この私の掌のように。 ) [Thu 14 Jan 2010 23:56:14]
艶子 > ( ヴェイトス市の海岸にある船では、常に小波の音が聞こえてくる。それをうるさいと感じたことはなく、むしろ心地よい眠りを誘う。スラムに住んでいた頃は、時折どこかから聞こえてくる罵声や争う音に毛布の中で身を縮ませ、木刀を握りながらまた目を瞑った。 …ここは本当に静かだ。耳を済ませても誰の話し声も聞こえてこない。時折どさりと雪が落ちる音が聞こえてくるぐらいだ。けれどもそれは不気味ではなく、不思議な心地よさがある。吐く息は白く、私の手はかじかんで赤い。聖教会の廊下から、私は外の雪景色を眺めていた。 ) [Thu 14 Jan 2010 23:51:24]
お知らせ > 艶子さんが来ました。 『 …静かだ。 』 [Thu 14 Jan 2010 23:43:49]
お知らせ > セレニアさんが帰りました。 『( ―――冴え冴えとしたこの空気だけは、懐かしい。 )』 [Wed 13 Jan 2010 01:25:21]
セレニア > ―――。 ( 相容れないものは、敵だ。 …そう教えた16課は異端宣告を受けたが、どこが、どのようにいけなかったのかは知らないし、その考え方は戦士の存在意義を高めるものでもある。 ―――実にヴェイトス市的なことを口にする聖女に苛立つものの、その苛立ちの正体は、そこまで丸くないにせよマリア様にそのように教えられていながら、改められない自分に対してのものだ。 押し黙り――― それは、聖女の事情を聞いて、もっと長くなる。 )   …失礼しました。   ( 話の、どの部分に対してか、短く言って。 〜体が持たないだとか、却下だとか、まるで姫のようなこの聖女にもままならない事があるのかと、意外に思う。 …もちろん、その身を危険にさらすくらいなら幽閉でもなんでもしてしまえという考え方にも頷けるのだけれど。 奇跡を与えられた聖女とは、神意の代行者ともいえないか… ―――それにしては、敬うよりも等身大な感情を抱いてしまうのだが。 自覚は、乏しい。 )   ―――いいえ。 お待ちします。   お気になさらず、お戻りください。   ( ここが、マリア様に一番近い場所だ。 用事をおおせつかったわけでもないし、同席を許されないまでも、せめてここに居るのが自分の務めと思う。 …意地を張って、動かない。 )   ( セレスティア様のいうことがもっともだと思うのだけれど… 彼女に言われてようやくそのことを意識するのが悔しくて、動けない。 ) [Wed 13 Jan 2010 01:24:47]
お知らせ > セレスさんが退室されました。 『彼女とも一言でも多く言葉を交わそう。 理解し合う為に。』 [Wed 13 Jan 2010 01:13:40]
セレス > 一人として同じ人は居ないということです。 貴女が誰かを理解できないように、きっと誰かが貴女を理解できないと思う事もあるでしょう。 相容れないのだとしても、それで嫌悪してはいけません。 尊重し合えれば、友達にだってなれる筈ですから。 ( 短い期間だったが、ヴェイトス市で学んだのはそういう事だ。 彼らにも、誰にでも、あなたにも、私にも、事情があるのだ。 それを知らないまま憎むのは、傲慢だ。 ) 怒られてしまいました。 クリスティア聖教会の聖女認定がそう度々国を放って他国に行くものではないと。 身体が持たないのもありますけれど。 ( 既に願い出て却下されたばかりだと苦笑して肩を竦める。 ヴェイトス市に行かせるデメリットはいくらでもあるが、メリットは数える程しか無いのが現実。 ) ここは冷えます。 アレッサンドラ様をお待ちするならお部屋で温かい飲み物でも用意して待つ方が良いでしょう。 貴女が頭痛を押してまで寒い廊下で待つのをあの方は好しとしないでしょうし。 ( 実際少し冷えて来た。 立ち話をする場所ではないし、そろそろ行かないと此方も具合が悪くなってしまいそうだ。 それじゃ、お休みなさい、と最後にいい残して小さく会釈する。 ) [Wed 13 Jan 2010 01:12:24]
セレニア > …嫌っては、いませんが。 ( 嘘だと思う。 聖女様に、罪深いことだとも。 …もっともそれをいうのなら、平素の意識の方がよっぽどなのだけれど、そこはただ気に入らないというだけで、不敬とは違うという認識だ。 …ただ、マリア様が寛容だから、ヴェイトス市を嫌ってはいけないと思っている。 ) 無秩序で、私はあの街にいると… その。   困り、ます。 そう、困ります。 相容れないのに…   ( わきまえた表現、というのを意識すると難しい。 『困る』 というマイルドな言い方に片付けて、けれどその理由が 『排除できないから』 ではどうなのかと口を噤んだり。 『また行ってみたい』 と言う聖女にはやはり理解できないものを感じるものの… ふと、その方がマリア様に近いような気がして、気持ちがざわついた。 )   …失礼ですが、願い出れば叶うのではありませんか?   ( マリア様のように、忙殺されているようには見えない。 わがまま言えば良いじゃないかと、嫉妬交じりに言う。 もちろん、それが嫉妬などとは理解しないけど。 ―――彼女の立場を、よく把握していない。 )   …そうですか。   頭痛の、せいかもしれません。 問題はありません。   ( 実際には大有りだけれど、そんなこと誰にも言えないし。 マリア様にもそのように見えるのだろうかと思いながら… そういえばと。 )   …お気遣い、ありがとうございます。 [Wed 13 Jan 2010 00:55:27]
セレス > ――――? ( 同じクリスティア人でありながらこうも認識が異なるのは、共通の原体験や習慣を持たない所為か。 歳は近そうなのに、お互いまるで共感を得られないのは寂しい。 ) 私は―――ヴェイトス市は嫌いではありません。 きらきらととても輝いていて、人は寛容で新しいものが次々と生まれて、皆、歓びに満ちていました。 また行ってみたいと思うのですが―――叶いそうにありませんね。 ( 幾ら世間知らずで幾らか鈍い聖女でも、皆がそれを望んでいない事くらいは分かった。 危険な所だというのも、自分の身体に負担がかかるというのもわかるし、以前一度トラブルに巻き込まれたという事実もある。 少し、俯いた。 ) いえ、何となく―――ずっと息苦しそうに見えました。 ( 自分で呼吸を止めているのか、自然な息の仕方を忘れてしまったみたいだと思った。 そんな息苦しそうな、不自由そうな、それでいてそれに自分で気付いていないみたいな。 ) [Wed 13 Jan 2010 00:16:14]
セレニア > …いいえ。 申し訳ありません、穢れた名です。   …。   ( 『抵抗するな』 そう言い残して覆い被さった、かつての主の影を見る。 記憶の想起にしては、叩き付けるような幻覚。 聖女様に聞かせる名ではないと詫び、そっと息を飲むように目を閉じた。 )   …修道には、そういった場所が適切です。 こちらへ来る途中に立ち寄った修道院で、そのように感じました。 ヴェイトス市など…   ( 特にヴェイトス市など、雑多なものが多過ぎてダメだ。 もっとも、それが邪魔になるようでは修道と言えないのかもしれないけれど… 聖女様の住まう神聖な地は、さぞ素晴らしいところなのだろうと思う。 ―――そして、続く問いには間が開いた。 変わらずの無表情で、けれど瞳の動きにほのかな動揺を表して、薄く唇を開くものの、答えあぐねる。 )   …?   申し訳ありません、発言の意図が不明です。   マリア様の安否… いえ。   慢性的な頭痛は、ありますが。 活動には支障ありません。   ( 痛そうにしてしまっただろうか。 いつものことだと首を振る。 …そういえば、つい答えてしまったけれど、弱みを見せるのは癪だ。 )   …そのように見えましたか?   ( だからマリア様は、私の前であなたと接するときのような声を出さないのだろうか。 ) [Tue 12 Jan 2010 23:57:55]
セレス > 十六課…? すみません、聞いた事が無い部署です。 ( 覚えのない言葉に首を傾げる。 もっとも、そんなもの聖女は知る必要が無いのだ。 聖教会の求めるものはただ、余分な情報や知識を持たず、己の行いを正しいと信じ、奇跡の力を起こし、人々に愛される偶像である。 政治的な事や生臭い話を聞かせるべきではないし、そんな人間と接触させるべきでもない。 ここ数日アレッサンドラ・クレメンテが数人の高司祭達に矢次に審問を受けているのも、聖女認定や聖剣と接触させていい人物であるかを確める為である。 ) あ、はい。 普段は修道院で王都から離れた暮らしています。 森の深い、何も無いところです。 ( あまり正確な場所を教える事はできない。 秘された場所だし、そもそも修道院というのは理由も無く人が訪れても手放しに歓迎される場所では無い。 その中でのみ完結する閉じた世界にとって、来客はある種不純物を入れるようなものだ。 欲求とか、興味とか、不満とかそういった目に見えないものが、外から来た人間を眼に映すだけで溢れてくるものである。 ) あの、セレニアさんは―――なにか、悲しい事か、苦しい事があるのですか? ( 幾らか会話が成立してふと、そんな言葉が口を突いた。 こんなにも笑わない人というのは不自然なことだと思う。 こういう顔をする人達を知っている。 浄化に為に訪れる先々で痛みや不安や悲しみを抱えている人達だ。 私の胸は彼らの顔を見る度に痛み、この身の奇跡は彼らの為に齎されるべく我が身に宿ったのだと信じる事が出来る。 それが浄化の後に訪れる苦痛の日々に耐え得る勇気にもなるのだ。 ) [Tue 12 Jan 2010 23:42:37]
セレニア > ( …怯えさせているというか、困らせているとは感じている。 とはいえ、変なことを言っているつもりはないし、好意こそ持っていないけれど、先日は酷い勘違いをしてしまったのもあり、主と親しげに接していたことに対するわだかまりも、さほど強くは抱いていない。 …だから、そんなに困るのなら堂々と通り過ぎれば良いのに。 聖女様が一修道女を気にかける必要などないのに。 …理解し難い気持ちで、視線を目の前の扉に戻した。 )   …そうですか。   ( 先に退室したのでもないということか。 …何を話しているのか、時間がかかっているなと思うけれど、それを口にしてどうなることでもないから、また間。 )   …はい。 以前は聖教会のヴァンパイアハンターでした。 16課… 所属していた部署が異端宣告を受けて解体され、教皇庁を通して大聖堂に…   ( 淡々と説明するのは、ろくでもない経歴聞かせて困らせようとでもしたのか。 …けれど、半ば無意識のことで、こんなのを聞かせて何になると途中で口を噤む。 )   ( …その経歴に、とやかく言われたくなかったからか、気付くと言葉を探していた。 )   …セレスティア様も、クリスティアですか? 王都ではないようですが。   ( 王都クリスティアが正式名称だろうから、これは意味不明だけれど。 ようするに、普段は地方村にいるのでしたっけ? と。 ) [Tue 12 Jan 2010 23:18:40]
セレス > ( 気まずい沈黙。 すごい こっち 見てる。 もぞもぞと胸の前で指を組んで俯き、何だか中途半端に遠い距離のまま近付くでもなく。 ) あ、そう、そうだ。 確かセレニアさんはクリスティアの出身、でし、たよ、ね? ( とても遠慮がちに話題を振ってみる。 ) [Tue 12 Jan 2010 23:03:58]
セレス > あ、そ、そうですか。 ( 会話終了。 ひいい怖い。 基本、誰からも大事にされ甘やかされるのが当たり前の御神輿聖女はこんな風に対応された事が殆ど無く、特にクリスティアに戻ってからここ1年少々、特定の見知った人達とばかり接していた所為でこういうのは久し振りだ。 ) あ、いえ、アレッサンドラ様は司祭様達とお話があるということで今日は一緒ではありません。  [Tue 12 Jan 2010 23:01:45]
セレニア > …こんばんは。 問題ありません。 不要です。 ( 思いっきり、にべもない。 相手の驚きだとか戸惑いだとか勇気だとか、そういったものをくむ気配はまるでなく、不自然なほどに逸らさない視線が、じっと無表情をそちらに固定している。 …が、この聖女様がマリア様に同席していないというのは、どこかほっとする面もあるものの、やはり心中穏やかではなかった。 ―――先日抱いた警戒心がこちらの勘違いであれば、セレスティア様はタヌキでもなんでもない、ただの子ども。 マリア様に危害を加えるようなことはなく、加えられようとすれば防ぐだろう。 …もっとも、何をもって 『危害』 とするか、その判断基準が曖昧なのはお互い様なのだけど。 )   …マリア様と同席していたのでは、なかったのですか? [Tue 12 Jan 2010 22:49:44]
セレス > ( どうしてか、彼女はいつも怒っている風に見える。 何故怒っているかも分からないし、仲良くしようとしても直球でお断りされてしまう。 原因の分からないもの、正体の掴めないもの、というのは怖いもので、彼女――セレニアがまさにそう。 アレッサンドラ様ご一行が聖教会に到着してから数日経つが、未だにセレニアとツヤコの二人とは殆ど口を利いていなかった。 (皆があまり人の居ない所であの二人二近づいてはいけないと釘を刺しているのもある) アレッサンドラ様にしても、聖剣をお見せする前に審査をするのだと言って暫く私は遠ざけられ、司祭様達とあれこれお話している。 折角の私の御客様なのに、何だか少しつまらなかった。 ) ( などと悶々しているやや落ち着きのない聖女は壁の向こうに隠れているつもりでその実、色素の抜けた長い癖っ毛をちらちらと覗かせ、時折小さな金属片が立てるようなちゃりちゃりという音を立てていた。 案の定、簡単に見つかってびくんと跳ねる。 気付かれた! ) あ、えっと、こんばんはっ…寒くはないですか? 暖かいお茶を用意させましょうか?  [Tue 12 Jan 2010 22:38:13]
セレニア > ( …唯一鮮明なのは、どういった経緯か定かではないけれど、あの施設が教会の上位組織に襲撃された夜。 当時の主は、『抵抗するな』 と理解はできても納得には遠い命令を残して命を落とした。 ―――後で知ったことだけれど、異端宣告を受けたということだから、これで良かったのかもしれない。 ただ一人生き残り、教会に籍を置くことを許されているということは、その罪も赦されているのではないかと思っているけれど。 けれど何が間違っていたのか、説明はされず、理解もできず。 …あの時からまた、死ぬのが怖くなった。 …マリア様に赦されて、彼女を信仰することで、その恐怖も克服できていると思うものの、あの方が死んでしまったらどうすれば良いのか分からない。 ―――大聖堂を知り、聖教会にも不信感を募らせる今、最後の拠り所を失えば、今度こそ何の立脚点も無くなってしまう。 )   ―――。   ( 思考半分説明半分。 なってないロールはさておいて。 どこぞの忠犬よろしく主の帰りを待つ少女は、一向に動く気配を見せない。 瞬きはしているし、薄い胸も上下するけれど、いっそ強情なくらいの見事な佇みっぷりだ。 …が。 さっきから何か、視界の隅をちらちら出入りしているような。 ヴァンパイアに対する知覚能力がそのような形で認識されるため一瞬どきりとするけれど… つい、と小さな動作で視線をやって納得。 彼女は今、マリア様と会っているのではないのか。 )   ―――…何か、御用ですか?   ( 以前に会ったときも、こんな感じだったような気がする。 廊下の冷え込みに勝るとも劣らない温かみのない声で、問う。 ) [Tue 12 Jan 2010 22:26:55]
セレス > ( 若しくは「チラッ」といった具合で。 酷く冷え込む夜の廊下の途中でふと偶発遭遇。 相手がアレッサンドラ・クレメンテなら無邪気に駆け寄っただろうし、ゴウテンジツヤコなら興味深げに話しかけてみたかもしれないが、案外人見知りしない聖女認定ことセレスティアが珍しく苦手とする人物―――セレニアが廊下の途中に立っていた。 無視して通り過ぎるには無理があり、さりとて他の通路があるでなし、暫く廊下の角から様子をうかがってみるも動く気配すらない。 こんな寒い所でどうしたのだろう、とおっかなびっくり様子を見守る事にした。 ) [Tue 12 Jan 2010 22:19:39]
お知らせ > セレスさんが来ました。 『A゚) スッ』 [Tue 12 Jan 2010 22:14:42]
セレニア > ( 以前はクリスティアで、教会のヴァンパイアハンターをしていたのだけれど。 数年ぶりの聖教会に、さほど懐かしさは感じなかった。 クリスティアに居た頃のことはあまり覚えていないし、そもそも寝起きしていたのは聖教会と別の支部。 先天型ヴァンパイアハンター=クルースニックを集めた施設で、教育を受けていたという背景のみおぼろげに理解している。 …思い出らしい思い出はなく、そしてこれも脳裏にちらつく映像はあるのだけれど、深く思い出そうとすると酷く頭が痛む。 ) [Tue 12 Jan 2010 22:04:39]
セレニア > ( …先日感じた身の危険は、どうやら勘違いだったらしい。 三人になってから脱出の方法を相談しようとして発覚し、ゴウテンジが紛らわしいことをするからだと一悶着。 主に宥められてどうにか納得したものの、それ以前から抱いていた聖教会への不信感は拭いきれるものでもなく、行く先々にはなるべくついて回るようにしていた。 元より、それが務めでもあるのだし。 )   ( 当然のように非武装だけれど、手首には小振りのナイフを仕込んでいる。 …腹の前で手を重ねるようにしてそれに触れるのが落ち着きのなさの表れ。 とはいえ、一見すると年齢不相応に落ち着いて、微動だにしない。 ―――見慣れぬ尼僧服に時折向けられる視線も意に介さず… 変化といえば、瞬きの合間にじっと目を瞑ることがあるくらい。 ―――ここへ来ても、頭痛は止まない。 …むしろ、酷くなっている節さえある。 ) [Tue 12 Jan 2010 21:56:32]
セレニア > ( ―――大聖堂が迎えたのはアレッサンドラ・M・クレメンテであり、そのお供はあくまでお供だ。 客としてもてなされはするけれど、【聖剣】を目にすることは叶わないし、その他面会などでも蚊帳の外で待機させられるのは珍しくない。 このときも、そんなひとコマ。 )   ( ここで待てと言われたわけではないけれど、通路の端に、大聖堂の尼僧服を来た少女が佇んでいる。 何をするでもなく、けれど人を待つにはいささか妙な場所で、それなのに気にする風もなく、置物のように立っていた。 薄紅色の瞳が真っ直ぐ見つめる扉の向こうでは… あるいは更にずっと奥かもしれないけれど、主が何か、要件を済ませているはずだ。 聖教会の者しかいない中で主が一人と思うと不安でたまらないけれど、その主から待つように指示されては仕方ない。 ―――とんだ勘違いをしてしまったのもあって、だだをこねることもなく従っている。 ) [Tue 12 Jan 2010 21:23:37]
お知らせ > セレニアさんが来ました。 『( 待つ。 )』 [Tue 12 Jan 2010 21:07:22]
お知らせ > セレニアさんが退室されました。 『(―――…お茶? 毒か…!)   (心安らぐ暇はなく、けれど何事もなく時は過ぎる。)』 [Fri 8 Jan 2010 03:23:22]
お知らせ > 艶子さんが退室されました。 『 楽しい時間を過ごせた。私だけ肌の色は違うが、そんなものも関係なく。 』 [Fri 8 Jan 2010 03:21:00]
お知らせ > アレックスさんが退室されました。 『 その日はセレニアを宥めながら、気を取り直し雑談に花を咲かせる事になる。 』 [Fri 8 Jan 2010 03:18:40]
お知らせ > セレスさんが退室されました。 『眠そうな顔の聖女はそう言って、最後まで各々の思惑に気付かなかった』 [Fri 8 Jan 2010 03:09:08]
セレス > わ…私は、物知らずで世間知らずで苦労知らずです。 もっと、ちゃんと、この目で見るべきものが沢山ある筈です。 …出来る事も、やるべき事も。 ( 俯いて少し口を尖らせて、司祭様の顔を見ないで訥々と呟く。 その、物知らずで世間知らずな聖女は知らないが―――そうして迂闊に見識や価値観を広げてくる事こそ、聖教会が聖女を外に出したくない一番の理由だ。 下手に賢しく自分の意見を喋りだしたり、聖教会の求める思想から外れて俗世や異教に染まったりしたらどうする。 無垢であるからこそ保たれるものもあるのだ。 ) ( ふと、沈黙が落ちた。 各々が各々の思惑や事情で黙り、気まずい空気が流れる。 丁度其処に、お茶を用意してきた矢張り初老のシスターが入って来たのは幸いだった。 穏やかな物腰で彼女が苺ジャムとブランデーの入ったルシアンティーを勧め、尻馬に乗るように司祭様が紅茶の話題を切り出してわざと明るい声を出す。 …そうだ、今日は折角の日なのにいきなり暗い話しばかりするものじゃあない。 年も明けたばかりだし。 ) あ…でも呼び捨ては、少し、慣れていません。 ( 少しだけまた表情を和らげて、ツヤコさんの提案に戸惑いながらもやんわり断る。 奴隷や余程身分の低い人間でもない限り敬称を略すものではないと教わったし、そもそもそういう身分の人と話した事すらなかった。 ) 今日はゆっくり休んで、しばらく教会に滞在してください。 暫くクリスティアを観光していかれるのも良いと思いますし、出られるようなら私も少しは案内しますから。  [Fri 8 Jan 2010 03:08:36]
艶子 > ( 変な席順、三対一、仕方なく私の隣に隣に座った司祭様。いやほんと…なんだろうこの席順。司祭様には悪いが、どうして二人がアレックスの隣に座れて私がこんな、この…初老の司祭様の隣なのか…。なんて艶子は思っていた。だからアレッサンドラが俯くことは何も無いのだが、傭兵はそれを知る由もなく! ) ( その司祭様が、何かを言いかけたセレスティアさんを止める。私はちらりと二人の顔を見た。 ) ………。 ( しかし、そこは私が何かを言うべきところではない。 ) ( そしてセレスティアさんがアレックスの頬に手を伸ばした時、…なんだ、あれ。こうして近くの対面に座ってようやく気付いたが、随分とヴェイトス市の若者が好みそうな服装をしている。黒のレザーはかっこいい。 …だが、その外装をスカートめくり宜しく捲り上げてみたら、きっとこの傭兵は片方だけ残った目玉を飛び出させることになるだろう。 ) ありがとうございます、セレスティアさん。でももし宜しければ、「ツヤコ」とお呼び下さい。 ( 皆のお話を聞きたいと口にしたセレスティアさんにそう言って。少し馴れ馴れしいだろうか?でもフルネームで呼ばせると、彼女噛みそうだし。 ) ――土砂や蝶の一件は、確かに酷いものでした。 ( その二つに私は関わり、どちらも酷い思いをした。共通の話題からそう口にしたけど、困ったことにそこから先が続かない。言葉に出来ない。 ) ぁ…。 ( そして彼女の傷に触れるのを見て、何故だか胸が痛む。赤面しているようにも見えるし。 ) ( そして、そう。豪天寺艶子の剣は、この室内にいる全ての人間を必殺の間合いに捉えているのだった! そしてセレスティアがアレックスの肌に触れた時も、セレニア程ではないにせよぐ、と何かを堪えるような仕草はみせたが、それ以上は動かない。ふす、と吐息を一つしてソファに座りなおすのだった。 …そんな水面下の攻防に、艶子は気付いていない。 ) [Fri 8 Jan 2010 02:48:32]
セレニア > ( そこにこのような駆け引きはあまりない。 特に自分は、そういった場面には選ばれ難いし。 ) [Fri 8 Jan 2010 02:34:45]
セレニア > ( いや、むしろ、セレスティアの隣を押さえるのも、ありだと思う。 …いざとなったら人質的な意味で。 ―――互いに、ばっちり意思の疎通は図れているつもりだ。 どこかで間違えているなんて考えもしない。 …とりあえずマリア様の隣は押さえて! …で、どうしてゴウテンジはセレスティアの隣を押さえないのか、ギロリとアイコンタクト。 …睨み合う一瞬で、何か考えあっての事だろうとは納得した。 )   …。   ( そして、ゴウテンジの隣に腰掛ける司祭に、なるほどと少し悔しく思う。 マリア様に密着しているセレスティアは、部屋に入る間際私達の方を振り返り虚を突いた。 先入観からつい侮ってしまうが、こいつはできるのだ。 では、この中で一番戦闘能力のなさそうな、それでいて身分の高い人物といえば、案内の司祭しかいない。 危険な場所に立たせるのだから使い捨てという可能性は十分だけれど――― やはり、そう。 ゴウテンジの位置取りに躊躇いをみせて、仕方なさそうに腰をかける、この仕草が全てを物語っている! …この男はそこに座らなければ不自然だが、そこはゴウテンジのリーチの中だろう。 さすが、歴戦の傭兵という話は伊達ではなかったか。 …私一人では難しかったかもしれないが、ゴウテンジとなら、この危機も乗り越えられるかもしれない。 一番危険なのがこの勘違いというのはさておき。 …そこまで状況を見極めておきながら、上辺には自然な会話を忘れないのだから本当に大したものだ。 慌てて、続けよう。 )   …そ、そうです。 マリア様は必要なことを行いました。 それが分からない者など―――   ( 疫病で死ねば良い。 …言おうとして、口を慎んだ。 話を合わせるように口を開いたとはいえ、本心だ。 )   ―――ッ!   ( 動いたセレスティアに、全身を緊張させる。 浅く腰かけていた両脚が飛び出せるように動き、手首に仕込んだナイフを取ろう――― とするが。 手を動かそうとする刹那の瞬間、艶子が微動だにしていないのを確認し、動きを止めた。 動作も迷いも一瞬のものだ。 …ぐっと堪えた結果、セレスティアは何をすることもなく、マリア様は身を引いた。 )   ―――。   ( ゴウテンジ… 何もないと、どうやって見極めたのだろう。 これが、経験の差というものか。 ヴァンパイア相手の戦闘は幾度となく経験しているが、そこにこのような駆 [Fri 8 Jan 2010 02:34:17]
アレックス > ( 自分の左右にセレスティア様とセレニア、対面に司祭様と艶子さん。 改めて座った面々を見てみると、変な位置関係になった気がする。そういえば、イエロティアは席順を気にするらしい。意味はよく分からないが、さっき艶子さんとセレニアが話していたのはその事か、となにやら納得。 艶子に気を使わせてしまったようだ。 リードされるままに席についてしまった自分が恥ずかしくて、少しうつむいた。 そこに、艶子さんのフォローと、セレスティア様が何かを言いかけ―― 司祭様に制止される。 )―― セレスティア様の来訪をせがむ様な差し出がましい事を言ってしまいましたね。 申し訳ありません・・・ ただ、ヴェイトス市は土砂崩れによる続き、蝶の一件によって深刻な被害を受けているのは確かな事です。 よくよく、事件の多い街ですけれど。( と、視線を伏せ、述べたと所に 視界の端に写る小さな、黒い指先。 あ、と思って軽く身を引くものの、すこしひんやりとした感触が火傷の跡がまざまざと残る頬に触れて―― 与えられる赦しの言葉。 緊張が押し寄せる。 今まで、好んでこの痕に触れようとし、また実際に触れたのは、彼女だけだった筈だ。 痕をなぞるのであれば、わずかに息を呑み、身を硬くする気配が伝わる事だろう。 )――・・・ 身に余る・・・ お言葉です。( 搾り出した言葉は、吐息がかる。 艶子の言葉に気を取られ、聖女の興味が艶子とセレニアに興味が行ったのに合わせ、触れる指先からそっと身を引いて、小さく息をつく。 びっくりした。 それに、あの手袋の意味する所を思い出し、少々赤面する。 あれは、聖衣というには、その。 どうなのですか?と司祭様に視線をやるが、汲んでくれるかどうか。 ) [Fri 8 Jan 2010 02:26:56]
セレス > ( 恐らく聖女の居ない所でこの司祭辺りがあれこれとアレッサンドラを見極めるべく質問し、場合によってはもっと突っ込んだ話をするかもしれない。 今回の来訪の意図とか、何故聖剣を見たいのかとか、聖女認定に対する認識だとか。 ) ―――…あの、やっぱり、私が――― ( 俯いたまま消え入りそうな声で言おうとして、「聖女様」と少し強い語調で司祭が止める。 聖女が訪れて人々の心の支えになるのは良い。 人を救えるのなら救った方が断然良いし、美談でもある。 現実的な損失を防ぐ事も出来るだろう。 だがセレスティアはクリスティア王国の管理する聖教会聖女認定だ。 聖剣戦争のような余程の理由でも無い限り、そう何度もひょいひょいと他国に貸し出すようなものではない。 相応の対価でもあれば或いは、だが。 換えの利かない人材なのは確かだ。 その上、外国まで旅をさせる事自体が危険な程に虚弱な。 ) アレッサンドラ様が正しい行いと信じて罪を背負おうとするのなら、私がそれを赦します。 私は貴女がいつも真摯である事を知っています。 ( そう言って少し身を乗り出し、背の高いアレッサンドラの爛れた頬に黒い皮の手袋を触れようとそっと手を伸ばす。 そういえば特に言及はしていなかったが―――純白に聖教会のシンボルをブルーで刺繍した外套の下にカソック。 そこから覗く手と脚は黒く無骨なレザーで覆われている。 アレックスとセレニアは以前も見た事があるか。 相変わらずそうだ。 ) ほら、ゴ、ツヤ、ツヤコさんもそう言っています。 ( ファミリーネームが先だった事を思い出して慌てて訂正しつつ、花のように笑顔を咲かせる。 ) いいえ、そんな事はありません。 もっと皆のお話しを聞きたいんです。 どういうものを見て、どういうふうに感じて、何を願うのか。 ( 艶子やセレニアにも。 彼女達がどういう人達で、何を考えているのかをもっと知りたい。 言葉は信用できないという人も居るけれど、言葉にしなくても気持ちが伝わるなんていうのはきっと思いこみだ。 思う事は口に出さなければ多分、正しく伝わらない。 ) [Fri 8 Jan 2010 02:06:51]
セレス > ??? さんたいいち? ( セレニアと艶子の一連の攻防を見て何事かと首を傾げ、なにやら不自然な席取りに突っ込んだ。 ちなみに初老の司祭様は訝しげな顔をして暫し状況を見て、仕方ない、という顔で艶子さんの隣に座る。 この教会で一番聖女の奇行に慣れていて、聖女のあしらいに長けている人物だ。 この程度では動じない。 )  [Fri 8 Jan 2010 02:06:41]
艶子 > ( ――さて、個室を用意されてこれで気兼ねなくおしゃべりができると思ったら、やはりそうも行かないようだ。笑顔をお袋さんのお腹の中に忘れてきたんじゃないかっていうしかめっ面の衛兵二人と司祭も同席している。…まあ、しかめっ面に見えるのは気のせいなのかもしれないが。 ) ……あ…。彼女は、アレッサンドラはそんなことはありません。私にも勇気をくれました。…ごめんなさい、大事なお話に口を挟んでしまって。 ( アレックスが自分のことをそんな風に言うのを聞いて、口を挟むべきではないとわかりつつも、言わずには居られなかった。 )  [Fri 8 Jan 2010 01:52:49]
艶子 > いいから、私の言うとおりにしろっ。私が右に座るのがベストなのだ! ( ほら、刀を抜き放つには右側が空いていたほうがいいじゃない。なんて、勿論艶子はそんなこと全然考えていないが。セレニアはこちらの意図を理解している筈、と考えて実は理解されてないどころか盛大に勘違いされているという。 ) ( 私とセレニアはほぼ同時に室内に踏み込み、ソファに向かって歩き出す。 ) いや、違いm ( 同じく否定しようとしたら、その隙に――あああんもおおお!やっぱりセレスティアさんは隣に座るのね!もう、これ…なにこれ!なに! …いや待て。アレックスの片側はセレスティアさんに取られたが、もう片方は空いている。――つまり!そこに私が座ればいいだけの話だ!悪いな、セレニアッ!昨日の敵は今日も敵ッ!だから私一人お零れに預からせてもらうぞっ!だがあせってはいけない。急に駆け出したら衛兵に止められるに決まっている。焦らず!しかしスピーディに! ) ………! ( そうしてアレックスの隣の近くまでスッサスッサ歩いていこうとしたら……先にセレニアに座られた。ばっちり、彼女の隣に。 )   っ   、  ……。 ( こ、の、や、ろ、う!失礼、このアマ!この私をッ!出し抜くなんて! ) ( 歴戦の傭兵は、殺気立っている。艶子はセレニアを一度ぎろりと睨んだが、多分あれだ。「今は抑えろ」的な目配せで通じちゃったり? )  ………。 ( 私は仕方なく対面のソファに腰を下ろすのでした。何かソファに座るまでに遠回りになってしまった。そう、ある意味ではとっても仲が良い二人なのかも…しれない。 ) [Fri 8 Jan 2010 01:51:31]
セレニア > …意図が不明です。 何を――― ( ゴウテンジは何を警戒しているのか。 手短に済ませたいのは分かるが… 悔しいけれど、自分にはどこに問題があるのか分からない。 しかしマリア様の安全に関わるとなっては見栄を張ってもいられず、二人でひそひそ。 ) …では、ゴウテンジは左に座った方が… ( 右が見えないのなら、左に座って敵を見た方が良いのではないか。 とにかくポジションだけでも、と焦っているうちに、ゲストハウスへ着いてしまう。 ―――だめだ、間に合わない。 こうなったら、マリア様に近く武装している者から順に、全員排除するしかない。 セレスティアがタヌキである可能性は恐ろしいが、こちらの武装は乏しく、まずは衛兵の一人を殺り武器を奪うのが先決だ。 …いや、しかし――― )   ( それで、果たして逃げ切れるだろうか。 ここへ来るまでの間にも、要所要所に衛兵が配置されていた。 全員を殺して血路を開く自信は、ない。 …ここは慎重に、何か気付いたらしいゴウテンジに従うべきかもしれない。 癪だが、しかたない。 この傭兵は、マリア様を死なせないと言ったのだから。 マリア様の評価と合わせて、それは信じても良いような気がする。 )   分かりました。   ( マリア様をお願いします。 ゴウテンジに、決死の覚悟で頷いた。 ヴェイトス市とクリスティア王国、開戦の危機。 )   …違いm   ( でも。 仲が良いとかのたまう聖女様にはにべもなく否定する! …否定、しようとして。 …マリア様の微笑ましそうな顔に、押し黙ってしまった。 ―――で。 この女、やはりタヌキだ。 こちらが気付いたことを察知してか、虚を突いた?セレスティアはマリア様の隣に座ってしまう。 …マリア様の安全を確保すべきかとも思うけれど… その椅子はまだ座れるだろうか。 座れないのなら椅子の脇に立ち、座れるのならどちらかの横に腰かけてしまおう。 もちろんマリア様の隣がベスト。 でもゴウテンジとの取り決めに従い、セレスティアの隣になっても仕方ない。 )   ( 尼僧服の少女は、殺気立っている。 ) [Fri 8 Jan 2010 01:39:53]
アレックス > ( どんな思惑があるにせよ、ここまできたからには聖剣を拝見できるよう信用を得るしかない。 聖教会側が持っている自分についての情報はセレスティア様がヴェイトス市来訪の際に、何度か同行した際に得たもの程度であろう。それも、お付の数人しか確認していない。 聖女に多少気に入られたからといって聖教会の信用が得られる訳でもないし、聖剣の持ち手であった事やヴェイトス市での活動は話半分といった所。 やはり、数日の逗留で見極められる事になるだろう、と踏まえた。 ) ええ、心の支え・・・ もしくは、主は自分を見捨てては居ないという実感でも良いでしょう。 暗い絶望の闇の中にいる彼らが立ち上がり、歩き出すための光明―― いえ、兆しが必要であると私は思います。 私達は、決して代わりに歩いてあげる事はできないのですから、せめて、兆しだけでも。( 具体的ではない理想論だが、理想を言わずに何とする、と考える。それこそが、己を導く光明なのだ。 ) ―― しかし、私はこの様な有様。そして、ご存知かも知れませんが来るべき日の死者の復活を妨げた大罪人。 私では希望になりえないのが歯がゆく、また分相応であるとも思います。( 導かれるまま部屋に入り、そのまますとん、といすに腰を下ろした。 至って真面目なお話中である。 ) 未だ、顔を合わせて数日なのですけれど・・・ 私の知らない間に交流を深めているようですね。( と、後に続く二人を見て、ほほえましそうに。 仲良き事は美しき事哉。 監視の目は、確認するものの、予想の範疇。 疚しい所もなく、至って自然体である。 ) [Fri 8 Jan 2010 01:26:23]
セレス > ( 勿論聖教会側の思惑はあるだろう。 アレッサンドラ・クレメンテの方からお願いしてきたのだ。 ここは盛大に恩を売るというのもあるし、セレスティアへのご機嫌取りというのもある。 何かと話題に上がり、ヴェイトス市では珍しい徹底したパプテス教徒だというアレッサンドラを招いてあれこれと話を聞き出そうと言うのもあるかもしれない。 まあ―――聖剣を安置する一室までの長く迷路のような廊下では、目隠しされて手を引いて連れて行かれるくらいはするかもしれないが。 ) 希望、ですか…… ( 短く言葉が詰まる。 自分一人が訪れる事でヴェイトス市の嘆き苦しむ人全ての希望になれるなどと思える程傲慢ではない。 自分の起こせる奇跡の規模くらいは理解している。 それは命を削って耐え苦しんで、ようやく一人二人を救う程度のものだ。 命がある間に一度でも多く、一人でも多く、という程度の。 それでも―――それが出来るなら、矢張りそうするべきではないか。 ちら、と司祭様の顔を覗き見ても、此方の視線に気づく事は無かった。 ) ?? お二人はとても仲が良いのですね? ( 気がつけば後ろに並ぶ二人が何かせわしなくああだこうだと話しているのが目に留まった。 ああ、お二人にも退屈させないように色々振っていたのに、いけない。 部屋に入ると当然の如くそのままアレックスの隣に座ろうとする。 来客ともてなす側は対面に座るもの、などという常識は持ち合わせていなかった。 それどころか、記憶にある「青猫」の女性たちはこんな風にぴったりと隣に座ってお酒を注いだり腕を組んだりしていた。 経験則発動。 ) ( 室内には司祭と聖女と来客3人、それから部屋の隅にはっきりと監視の意図をもった衛兵二人立っている。 仕方のないことだ。 聖女認定セレスティアが何らかの理由でこの一考にまんまと騙されていて、今此処で刃物の一つでも出て来て一突きされれば大変な事になる。 クリスティアとヴェイトス市の戦争にすらなりかねない規模で。 ) [Fri 8 Jan 2010 01:05:43]
艶子 > ( …落ち着け艶子。セレスティアさんはまだ子供。そう、いちいちヤキモチを焼いたりするような事じゃないんだ。だから彼女の法衣に頬をくっつけても……んぎぎい。バラか!バラの匂いがするのか!するんだろう!ええ! 今ここで無駄に私の必殺技「天下無双刀」を発現したい気分だった。いや、それで何をするわけでもないのだが、感情の発露として。でもきっとそれやると筋肉が隆起して服がびりって破けるし、やめておこう。 ) …おいセレニア。客間についたらアレックスの両隣をキープするぞ、いいな。私はアレックスの右だ。右側は目が見えないからな。お前は左に座れ。セレスティアさんはアレックスの話を正面で聞く立場にあるはずだ。有無を言わさず二人して座れば、きっとアレックスも何も言えないに決まってる。いいな!これは訓練ではない! ( とか、内密の大作戦。そして私たちは客間に通される、が――。 一つ気がかりなのは、私たちより前の二人が先に客間に入るだろうということだ。 ) [Fri 8 Jan 2010 00:50:05]
艶子 > ( ふと、二人の会話の中に出てきた「蝶」という単語に、艶子の表情は硬くなった。――思い出してしまったのだ。商業地区で私が脳天を叩き割った少女のことを。あの子の両親の悲しみは深いが、それを晴らす相手はここに居る。私に復讐することは、彼らにとって希望になるだろうか。 ) [Fri 8 Jan 2010 00:49:44]
セレニア > ( お、おのれー! )   ( あまつさえ腕を取り身を寄せる様に、歩けるくせにマリア様の肩を借りるとは何事かとめらめら。 もう、調子に乗っている?らしいゴウテンジのことは眼中になく、これは良識をわきまえるよう注意しなければと更に一歩前へ――― )   ―――セ…   は? 何。 な…   ( セレスティア様、とどこまでも硬質に声をかけようとして… ゴウテンジに止められた。 何だ、今忙しい、いっそ剣呑なくらいの雰囲気で振り返るけれど… 何? 本当に何? …他に聞かれては困る話でもあるのだろうか――― そうか、警護上の問題か。 …しかたない、と内心舌打ちしてゴウテンジの横に並んだ。 )   何だ。   ( ゴウテンジの爛れた感情は分からない。 マリア様に代わりなんていないし、マリア様でなければ嫌だ、だめだ。 ましてやゴウテンジなど論外で――― やはり、通じ合わない二人なのだろうか。 互いに想う相手は同じなのだけれど。 …もしかしたら、そもそも焼餅をやいている/逆の立場でやいてもらえるという視点がないのかもしれない。 ) [Fri 8 Jan 2010 00:40:07]
アレックス > ( 考える事は沢山ある。そもそも聖教会がどのようなつもりで封印された聖遺物を見せてほしいという自分の願いを受け入れてくれたのか―― セレスティア様の政治的な利用価値や、その身に宿す奇跡の有効性などを含めてもすぐに「はい、良いですよ」という答えにはならないだろう。 非公開であるにせよ、聖剣戦争で破壊される事なく残った事で大聖堂との均衡は保たれ、その名が示すとおり、救世主に由来する聖遺物として保管できる事となった事への聖女への見返りか・・・?大聖堂への対抗意識はもちろんあるだろう。島外からの客―― それも、同じ聖剣の担い手を受け入れた大聖堂と、そうではない聖教会。 バランスを図る為か―― 何にせよ、政治的意図がある事は確かだろう。 ) 心が救われます―― 蝶による被害はぱったりと止まり、もはや影響と呼べるものは残っていないレベルまで落ち着いています。 ですが、失われた命は主に委ねられたとは言え、遺族の悲しみは深く、彼らには希望が必要です。( そんな事を漠然と考えながら、隣に並ぶ聖女と言葉を交わしていれば、背後で艶子とセレニアが何だかそわそわしているような気がして、振り向けば、こそこそと何か話している。 きっと、目が合えば何事も無かったかのように視線を反らされるだろうから、なんだか釈然としないような、よくわからないようなもやもやした感。 と、そうしている所に、聖女に腕を取られた。 そういえば、以前にもこんな事があった。 彼女が寒がり、マントを掛けてさしあげたのだったか―― クリスティアは冷える。 夜ともなれば、特に。 虚弱とも言えるセレスティア様のお体に障らねば良いが、と思いながら、振りほどく訳にもいかず、されるに任せ。 ) [Fri 8 Jan 2010 00:35:40]
セレス > ( そうこうしている内に場所は礼拝堂から薄暗い廊下を抜けて裏手のゲストハウス的な建物に回り、暖炉に火が入った広いソファのある客間に通される。 質素だが落ち着いた、素朴で暖かい雰囲気の部屋だ。 ) [Fri 8 Jan 2010 00:14:28]
セレス > ( 明らかに「がんばらなければー」というやる気オーラを纏って鼻息荒くいつもより積極的で自発的な様を見て聖教会一同の内心はほぼ「大人しくしていてくれ」で統一されている。 4、5歳くらいの子供が急にやる気満々になってお母さんの手伝いをするなどと進言する時に似ている。 「大人しくしていてくれた方が楽だ」 ) はい、少し待たされました。 でもそういう事情は聞き及んで居ましたし、アレッサンドラ様はちゃんと今、此処にいらっしゃいますから。 ( 待たされ多分はこれから存分に取り返せば良いのだ。 背後に渦巻く愛憎劇にも気付かず無邪気にきらきらと笑い、足取りは軽い。 ) なにか、よくない蝶が舞ったとか、そういう時こそ私も赴くべきだと言ったのですが―――止められているうちに治まってしまったようです。 未だ不穏なものが残るようなら、私も出来る事をしたいのですけれど。 ( 廊下を進みながら時折くるくると後ろの二人を交えて話す。 基本的にアレックスの横をぴったりとキープしつつ―――寒いですね、とナチュラルにアレックスの腕を捕まえて法衣に頬をくっつけた。 単純に、どういう風に接しても怖い顔をするセレニアや、まだ「イエロティアの」という冠が取れない艶子に比べてアレックスがこれくらい許してくれる相手だという子供か動物のようなシンプルな認識で。 ) [Fri 8 Jan 2010 00:12:16]
艶子 > ( そして中々私の名前を言えずに笑う様子に、私もちょっとだけ笑う。前にもこんなことがあったっけ。――あとでKAN-JIとセットで教えよう。 ) [Fri 8 Jan 2010 00:00:18]
艶子 > …おいセレニア。お前、私とくっついて歩け。…いいから、黙って、いいから。 ( 二歩に詰めた足を見て小声でそんな事を。別にこいつといちゃこらしたいわけじゃない。だが、なんだ、この、目の前の二人に対する対抗心。「あっ、そこで仲良くするんならこっちだって別の人と…!」という、なんともアレな感情。だが、セレニアにはきっとわかると思う。だからこんな悲しいことを持ちかけた。勿論それはセレニアを静止する意味も篭めて…だけど。くそう!アレックスめ!後でどうしてそんなにもてるのか問い詰めてやる!ヤキモチ臨界突破だ! ) [Thu 7 Jan 2010 23:55:31]
艶子 > ( 背丈は同じぐらいだけど、確かにセレニアが言ったとおり幼いように見える。――と、思いながら実は私たちと同じぐらいだとは思いもせず。 さて、彼女の案内を受け…いや、どうやら案内してくれるのは司祭の方のようだ。笑顔とか、口の動きとか、むくれる様子とかころころ表情が変わって面白い。――と、年上の余裕を見せたところで彼女がアレックスの隣にぴったりくっつくのを見て。 ) !!! ( 私は衝撃を受けるのであった。軽く抱き合ったことはあるけれど、私のほうからそうしたことは無い。…どうしてアレックスはあんなにもてるんだろう。私も隣に並びたい。うぎぎぎ。 ) ――あ、はい。それはもう、お任せ下さい。 ( 蔓の悪魔を倒したときのお話とか!…といおうとして、止めておいた。聖教会で堂々として良い話かどうかわからなかったから。でも後で言おう。それはもう誇張を沢山交えて。アレックスに褒められるのも気分が良い。でも、今の私があるのは彼女のお陰だ。その事を忘れてしまった瞬間、私の名誉は地に落ちる。だからその点に関してだけは驕ることなく。でも、嬉しい。 ) [Thu 7 Jan 2010 23:55:12]
セレニア > ( ゴウテンジの内心は知らず…! そんなこと言われてしまったらふくれそうだけれど、それはまた後での話。 ―――今は、マリア様に恥をかかせなければよしと特に意識していない。 マリア様の見繕った服装も、傭兵にはもったいないと思うものの、馬子にも衣装といった感覚だ。 )   ………。   ( む。 近い。 いや、近い。 この、聖女だからって。 この。 おのれー。 …表情の乏しい顔は元々機嫌良くなど見えないけれど、それでも不機嫌をあらわに、三歩引いていた距離を二歩に縮めた。 …いや、聖女が何かするかもしれない、し。 )   …まさか。   ( 振り返るセレスティア様には素っ気無く、黙っていた方が良いくらいの一言。 客を招くのが初めてなどあり得ない話だと思ってしまう。 そして、聖女様にお聞かせするようなことはないと。 様々な意味を含んで。 )   …。   ( マリア様がゴウテンジを褒めるのも面白くなく、むっつりとついて行く。 もっとも、初対面で無表情を見慣れていなかったり、もしくは鈍ければ、ただ愛想がない程度で済まされるかもしれないけれど。 ) [Thu 7 Jan 2010 23:50:48]
アレックス > ( 若干空周り気味な聖女の横、内心胸を撫で下ろす。 この旅の間、再開したらずっと心を見透かされるのではないかと、思っていた。 今の所そんな様子は無い―― この心は上辺ばかり清んでいて、濁った物が分厚く堆積している。 自分でも、目をそらしているものがきっとそこには眠っているから。 ) ( 案内しようとした聖女に割って入った司祭に会釈し、案内に従いついて行く。 傍らに寄り添う聖女になんとなく緊張するけれど、外目には落ち着き払って見える事だろう。 聖教会も、大聖堂も、VHGすら自分にとってはアウェイなのだ。 この程度で緊張はしない。 ) お約束自体はセレスティア様がヴェイトス市を訪れになった時でしたね・・・ 遅くなり大変ご迷惑をお掛けしました。 昨年はヴェイトス市は立て続けに凶事に晒されまして・・・ 街の様子を見る限り、クリスティアまでは被害は及ばなかったようで安心しました。( ちょっと言い訳めいてしまう所が心苦しいが、ずいぶんと遅れてしまった事に謝罪を。2年も遅れたのに、こうして機会を設けてもらった事は幸運以外の何者でもない。 ) 艶子さんはヴェイトス市で名のある剣士なのですよ。 私の命の恩人でもあります。( 艶子との出会いは、スラムに潜伏した吸血鬼を追っていた時だった。 発見した吸血鬼を追跡中に、その協力者によって私は襲われ、あわやという所で彼女に助けられたのだ。 あの頃から、私も、艶子さんもずいぶんと変わったような気がする。 ) [Thu 7 Jan 2010 23:44:03]
セレス > あ、は、はいっ、そうですね。 クリスティアのことならなんでも聞いてください。 ( フォローされて単純に気を取り直し、大して市街の事も知らない癖に大口を叩いた。 それでも時折こうして聖教会まで足を運ぶのだから、ヴェイトス市に比べればずっと知っている筈。 ) あ、それじゃぁ―――― ( ご案内します、と言おうとした所で一人の司祭が会話に割り込んだ。 聖女に任せっぱなしにしているとスムーズに話が進まないと判断したようだ。 得意げに先導しようとした聖女の笑顔と口パクが所在なさげに宙を漂い、少し膨れた。 そして当然のポジションとして、アレッサンドラの傍らに立って司祭の後についていく。 腕でも組みそうなピッタリ感で。 ) あの、お客様をお招きするのは初めてです。 色々、こう、ヴェイトス市の事とか、皆さんの事とか、聞かせて頂けると嬉しいです。 ( 行儀悪く振り返りながらセレニアと艶子にも話を振り、矢張り少しはしゃぎ気味に喋る。 「ゴウテンジツヤコ」という名前は何処で区切るのか、「ゴォテンジュ」とか「ゴテンジィ」とか「ツヤァオ」とか発音しにくそうに繰り返しては笑った。 彼女はイエロティアで珍しい顔かたちをしているけれど、ちゃんと礼儀正しく(少し癖のある)標準語で喋って、笑顔も見せた。 怖くないかもしれない。 ) ( そしてセレニアさんは相変わらずっぽい。 今の所怒ったり責めてきたりはしないけれど、やっぱり少し余所余所しい。 ) [Thu 7 Jan 2010 23:25:25]
艶子 > ( 開口一番明るい声で私たちを出迎えてくれた。この大雪山の猛吹雪が夏のヴェイトスのそよ風に思えるような冷たい雰囲気の中で、だ。仮に私がこのセレスティアという少女の立場だったら、今みたいな歓迎の仕方は出来ただろうか?いや、無理だ。この娘、イカしてる。少なくともセレニアよりかは可愛げがある…と、あとでセレニア本人に言ってやろう。きっと目を白黒させる。 でも、私への評価をする時はみんなアレックス越しにだ。セレスティアさんは初対面だから仕方ないけれど。そしてそれはセレニアも同じ。…ちょっと、面白くない。 ) はじめまして、セレスティア様。豪天寺艶子といいます。 ( イエロティアの…の後に、私は自己紹介をした。はじめましての挨拶は中々上手く言ったと思う。そりゃそうだ、昨晩鏡の前で100回はこの練習をしたんだから。 ) [Thu 7 Jan 2010 23:08:48]
セレニア > ( 大聖堂からVHGへ出向しているとはいえ、こちらの身分は修道女。 このときばかりはゴウテンジが武装できることを羨んでしまったけれど、外からは帯剣するのを快く思わないように見えたかもしれない。 …もっとも、封じられて、ゴウテンジの腕力ならばどうにかできるかもしれないのはさておき、認識としては持っていたところで使用できないから、持つことを許されるのだろうけど。 ―――元は聖教会の所属で、今も恭順の姿勢はもっている。 ただし、ヴェイトス市で多様な考えに触れる上で避難所が必要になり、個人を信仰の対象としてしまったマリア様だけは例外だった。 …聖教会には、シスター・ティフィスと訪れた際に、彼女の精神を変えられてしまったという不信感がある。 …あれを切欠にシスター・ティフィスは狂い、本国へ送還され、記憶にある限り二人目のマスターを失った。 )   ―――随伴をお許し頂き、感謝いたします。 …無論です、聖女・セレスティア様。   ( …覚えているとも。 忘れられないとも。 ずっと同じ部屋で寝起きしていて、マリア様があなたと話していたときのような声を出すことはなかった。 …実はそんなこと、ないのかもしれないけれど。 ドア越しに聞いた笑い声、ドアを開いたときのお顔が忘れられない。 ―――マリア様が楽しまれるのは良いことのはずなのに、それは酷く、気持ちをざわつかせるものだった。 …セレスティア様に頷くものの、やはり愛想は皆無。 そして当面の脅威ではないと判断している彼女より、むしろそのお目付け?が気懸かりというところ。 )   ―――。   ( 紹介されて、もう一度礼を。 …礼拝堂に知った顔はあるだろうか。 …聖教会にいた頃の記憶は、酷くぼやけて曖昧だ。 大聖堂へ送られてから、これが記憶というものかと、いつまでも消えない情報に戸惑ったくらい。 ) [Thu 7 Jan 2010 23:01:40]
アレックス > ヴェイトス市式でなくても、よろしいのですよ。ここはクリスティアなのですから。( 間違えちゃった?的に縮こまってもじもじと外套の裾を弄る聖女に、一応フォローを入れておく。彼女の事はこちらの方々の方がよくよくご存知だろうが、此方を立ててくれた結果滑ってしまった、という方が彼女のためだ。 ) いきなり来て聖遺物を見せろ、というのもサグラダ・スコラ様のお顔を拝見したいというのも、無礼な話。まずは信用を得られるのを待ちたいと思います。( とても、ぶっちゃけた話である。要するに、身体検査でも、素性調査でも何でもしてくださってかまわない、と。 ) ああ、紹介が遅れました。 私は、アレッサンドラ・クレメンテ。 ロゥマからヴェイトス島に訪れ、ヴェイトス市大聖堂にご厄介になっています。 お見苦しい姿と思いますが、お許しください―― こちらの尼僧姿がセレニア、私の部下です。 もう一方が、豪天寺 艶子。私の文化を超えての友人であり、この旅の間の護衛を勤めて頂きました。( と、聖女を含め、礼拝堂に居る聖教会の人間へと夫々の紹介を。 セレニアの素性については、今は未だ様子見といった所。 ) [Thu 7 Jan 2010 22:57:31]
セレス > ( 歓迎、というの。 こういう感じではなかっただろうか? ―――青猫、とかの綺麗な女の人達はこういう風だった気がするし、ヴェイトス市的なイメージだとこう、だったのだけれど。 周囲の冷え込みそうな静寂と、優しく諌めるアレッサンドラ様の声に縮こまって外套の長い袖を胸の前でもぞもぞとこすり合わせる。 フードを脱いだ彼女の顔は記憶している通り、未だ火傷の痕で爛れていた。 ) …はい、お久しぶりです。 あの、ええと、色々とお話ししたい事とか、あるのですけれど――――先ずは、聖剣でしょうか? お疲れのようでしたらお部屋も用意してありますし、お食事も…あ、セレニアさんもお久しぶりです。 あの、覚えてらっしゃいます…か? ( おずおずと喋りつつもころころとせわしなく要領を得ない落ちつきの無さ。 興奮して緊張した子供のような。 アレックスの背後に控える二人の顔を覗き込み、一人はあの、少し怖いセレニアさん。 もう一人は―――知らない顔だ。 ) …あ、イエロティア、の。 ( 開口一番口を吐くのはそんな表現。 どういう人物か判断しかねて、説明を求めるようにアレックスの方に向き直る。 極端に他の人種と接する機会の無い環境の中、パプテス教育の古い偏見に満ちた本ばかりを読んで過ごしたセレスティアにとって、イエロティアやブラティリアは、カナカンとかキッシャーとか、それくらい未知の、はたしてどれくらい意志の疎通が出来るのかという人々だった。 ヴェイトス市で何度か関わる機会があったにせよ、今もそうだ。 ) ( 礼拝堂に並ぶ数人の司祭、助祭、衛兵たちは一様に3人のいでたちをじろじろと観察している。 火傷顔の女と、曰くつきの記録のある娘と、イエロティアの傭兵だ。 ) [Thu 7 Jan 2010 22:35:30]
艶子 > ( こういう状況でなければその大きな建物に感嘆のため息をこぼしたのだろうが、今はその余裕が無いのが残念だ。大丈夫。深呼吸。受け答えは全部アレックスがやってくれる。私が言うのは精々「はじめまして、艶子です。」ぐらいだ。と、礼拝堂までやってきたところで、一人の少女が私たちの到着を待っていた。あの娘がセレスティアだろうか?セレニアが言っていたとおり、確かに小さい――と思ったが、良く見れば身長は私と同じぐらいか。こうしてみるとアレックスがこの四人の中で一番背が高いんだなあと思っていたら。 ) ! ( 私の緊張を払拭するような明るい歓迎の声が。それにつられて思わず破顔してしまうが、直後の低い唸り声と訪れた静寂にゆっくりと顔が元に戻っていく。周りの人には見られなかったと思うけど、セレスには思い切り見えてたかもしれない。その代わりに、セレニアと同じように頭を垂れて。危ない危ない。もうちょっとで元気にお返事するところだった。 ) ( 刀にはこよりによって封印がなされている。はずそうと思えばすぐにはずせるものだが、「抜かない」という意思表示であると同時に、私が何者なのかをよくあらわすものでもある。傭兵とはいえ刀は命。帯刀を許してくれたことには感謝したい。…服装に関しては、私はアレッサンドラを信じていた。心の底から信じていた。 ) [Thu 7 Jan 2010 22:29:58]
セレニア > ( 巡礼で立ち寄った教会でも、聖堂で祈る際には着替えただろう。 大聖堂のそれだけれど、今は戦闘服の代わりにかっちりと尼僧服を着て、薄紅色の髪もウィンプルの中に隠している。 )   ( 主の後方に控えて、隠しようもない髪と同じ色の瞳は、忙しなく動くものを追っていた。 表情の乏しい顔に宿した緊張は、ゴウテンジのそれとはまた異質なものだ。 どちらかと言えば、衛兵達のそれと同じ。 主を守るべく、敵に対して警戒している。 もちろん、武装も何もない。 ただ、袖口には小振りなナイフが一本仕込まれている。 …それで何ができるわけもない、子どものような意地だが。 )   ( 機械的に主に倣い、聖女セレスティアには最敬礼を。 当然だけれど、にこりともしない。 ) [Thu 7 Jan 2010 22:23:32]
お知らせ > セレニアさんが入室されました。 『( 尼僧服で、三歩後ろに控える。 )』 [Thu 7 Jan 2010 22:13:17]
アレックス > ( 衛兵に来訪の意を告げ、クリスティア最大規模を誇る門をくぐる―― フードの縁を持ち上げれば、人々の信仰心を支えるに足る威容を目指したロマネスク風―― 少々、造詣に野暮な印象を受けるがモデルから遠く離れた島口の一都市最大級の建物としてはまずまずと言った所か。 柱に備え付けられた聖水盆に向かう途中、場違いな軽快な足音に目を向ければ―― 白いマントを羽織った、聖女の姿。きゅ、と胃の辺りが緊張する―― すると、礼拝堂の音響効果も加わり溌剌と響く歓迎の声に目を丸くした。 ) ( 苦々しそうに遠く聞こえる声は、彼女のお目付け役のものか。 苦笑とともに茶目っ気を出して「おしずかに」と口元に立てた指を当て、盆に張られた水に指先を浸し、額、胸、両肩へと指を走らせ十字を切り、彼女へ向き直る。 ) 此度は急な来訪にも関わらず、お招きくださり感謝の言葉もありません。 お久しぶりです、セレスティア様。 ( ゆったりとしたフードを下ろして、一見してそれと分かる無残な火傷跡が残る素顔を現す。普段三つ網にしている金の髪は一ゆったりと一つにくくり、サイドに流している。 一抹の不安は、後ろに控える艶子の事だ。 こういった場にはほとんど慣れていないはず・・・ また、この場のために与えたスタンドカラーのフリルシャツの違和感といったら無かった。 やはり母国の正装をさせるべきであったか。 ) [Thu 7 Jan 2010 22:12:35]
セレス > ( そわそわと両足をぱたつかせて司祭様に諌められていると、待合の個室に声がかかった。 アレッサンドラ・クレメンテ様とご一行が到着しました、と。 私は一度司祭様を振り返って立ち上がり、汚れが目立ちそうな真っ白なマントを一通り確かめてからもう一度だけ大きく息を吸って、礼拝堂へ出た。 丁度大きな正門が開いて、衛兵が音を立てて左右に退く所だった。 奇妙な感じだ。 いつもなら自分が何処か知らない所に招かれて、あれこれと知らない事を質問して後についていくばかりなのに、今日は全くの逆。 ―――先頭に立って歩いているのがアレッサンドラ様だろうか? クロークを被っていて御顔を見る事が出来ないけれど、多分そう。 小走りに礼拝堂真ん中の祭壇の辺りまで駆け寄り、ゆっくりとした歩みを待つ。 ) ようこそ、クリスティア聖教会へ! お待ちしておりましたっ。 ( 私の声がひと際大きく響き、誰かが低い声で唸ったのが聞こえた気がした。 ) ( しぃん、とまた静寂。 ) [Thu 7 Jan 2010 21:42:44]
艶子 > ( ここが今回の旅の目的地、聖教会。別に私はただの護衛で、何かを尋ねられたり話をしたりする立場にあるわけではなく、変なことをしないように立っていれば良いのだ。そう自分に言い聞かせているものの、こういう畏まった環境に立った経験は殆どなく。アレックスが気遣って用意してくれた装備と服装を身に纏い、彼女と共にここを訪れた。 ――ヴェイトス市の大聖堂とクリスティアの聖教会は難しい関係にあるという。その歴史やそこに至るまでの経緯は詳しいとは言えないけれど、とにかく私はイエロティアの身でありながらそこに立っている。何をするわけでもない、それほど重要な立ち位置にあるわけではない。そう思いつつも、その表情は命を懸けた勝負の時と同じぐらい真剣な表情だった。私のおかしな行動一つで、今後百年間はクリスティアの聖教会のイエロティアに対する認識が大きく変わってしまうのではないか、と勝手に思っているのだ。 ) [Thu 7 Jan 2010 21:24:42]
お知らせ > 艶子さんが来ました。 『 緊張の面持ちである。 』 [Thu 7 Jan 2010 21:16:50]
アレックス > ( 一昨日の晩に王都に到着した私達は一先ず市井の宿へと入り、休息をとるとともに6日間に渡る旅の泥を落とす事にした。 体力面に劣る私や、不調のセレニアには疲労が蓄積していたし、その点優れた艶子は慣れない文化や生活様式に合わせるストレスがあったと思う。 封権色の強いクリスティアの事、食事の量はともかくとして質には満足できなかったようだが―― さておき、到着とともに書簡にて聖教会に伝えた到着の旨、助祭がわざわざ出向いての応答があったのは昨日の事、聖教会に正式に賓客として招かれる運びとなった。 ヴェイトス市でそれなりの知名度と実績を持つ程度のパプテス教徒に過ぎないが、そうして招かれなければ封印された聖遺物を目にする事などできない。 きっとセレスティア様がうまく取り計らってくれたのだろう。 )( それから、私は三度の沐浴を行い身を清め、新しい法衣に袖を通して今日の日を迎えた。 艶子とセレニアにも、聖教会に失礼のないよう、そして彼女らが恥をかかぬよう、武装や旅装を改めさせ、それなりの服装をさせ、聖教会を訪れた―― 金糸を使い、若干の装飾感のある白のクロークのフードを目深に被っているが、包帯はない。 ) [Thu 7 Jan 2010 21:14:32]
お知らせ > アレックスさんが来ました。 『 来訪 』 [Thu 7 Jan 2010 21:13:52]
セレス > ( 一年の内の多くの時間を地下に籠って過ごす日々だ。 最後にアレッサンドラ・クレメンテと別れてからどれくらい時間が経ったかも曖昧で―――1年以上、だろうか? 1年がどれくらい長いのか短いのかすらはたして自分の感覚が正常なのか分からない。 彼女がどんなふうに振舞うのか、どんなふうに思っているのか、ちょっと想像できなかった。 特に今回はこちらがお招きする側だし、上手くやらなければ恥ずかしい。 アレッサンドラ様やヴェイトス市の人達が自分にしてくれたように出来るだろうか? ) ―――そろそろですか? ( 傍らに立つ司祭様に何度目かになる同じ質問をして立ちあがったり深呼吸をしたりして気を紛らわす。 昨日の時点で到着していて、今日の夜いらっしゃるとの事、だけど。 ) [Thu 7 Jan 2010 20:55:16]
セレス > ( クリスティア聖教会聖堂。 クリスティア首都の中心部にそびえるひと際大きく荘厳な建造物は静まりかえる夜の市街の中でも未だ橙色の灯りを窓から零し、敬謙なる人々の夜を見守っている。 巨大な正門には衛兵が二人立ち、正面入り口からすぐに礼拝堂が見える。 ヴェイトス市大聖堂と規模、歴史、権力を二分する由緒ある所だ。 ―――日頃からそうであるかは聖女セレスティアの記憶にも曖昧ではあるが、今日は衛兵が多い。 特別な来客を迎え、特別な場所を開く予定があるからだろう。 信頼できる身分と経歴を持った方の来訪ではあるが、なんにせよ外から来た人を立ち入り禁止区域まで通すのだ。 用心するに越したことは無い。 例えば来賓ではなく、その御伴とか、話を嗅ぎつけて来た賊とかもある。 ) ( そんな物々しい雰囲気の中、暖炉で暖められた礼拝堂脇の個室で聖女認定は椅子に座って待ち人を待つ。 随分と約束から延び延びになってしまったが、ようやくその日が来たのだ。 嬉しいような、緊張するような、少し不安なような、複雑な気持ちだ。 そわそわとさっきから、落ちつかない。 ) [Thu 7 Jan 2010 20:39:52]
お知らせ > セレスさんが来ました。 『 再会の日 』 [Thu 7 Jan 2010 20:22:53]
お知らせ > セレスさんが退室されました。 『 私にもまだこれを扱う機会があるのだろうか? 』 [Wed 6 Jan 2010 02:45:03]
セレス > ( 刃の無い長剣の柄のようなものの、本来刀身があるべき部分に5cm程の円盤が挿してある。 この円盤が柄から離れて宙に滞空し、柄と円盤を結ぶ直線状に光の刀身が現れるのだ。 刀身は物質ではなく精神を斬り、特に人間よりも精神の比重の高い亜人種や精霊、悪魔等に効果を発揮する。 刀身は実質上無限大の長さに伸び、剣のようにも鞭のようにも扱う事が出来た。 ) ――――矢張り、今は無理ですね。 ( 許可を得て再びその聖剣を握ってみたが、僅かに円盤が浮かび上がり、やっとのこと3、40cm程度の所に頼りなくふわふわと浮いている。 それでも司祭様は聖剣が起動した事自体に驚き、声を上げた。 聖剣戦争以来、カイ・オ・ヴァスは沈黙を続けていたという。 ) [Wed 6 Jan 2010 02:42:07]
セレス > ( 聖典概念カイ・オ・ヴァス。 χ=キリスト(χριστός、christos) O=オルト (ortho):正規の 又は オリジン (origin):原点 Was= ワーラント・(Warrant):正統な 「キリストの正統な原典」 「χ-O-Was」と書く。 神代の武器を模造したもっとも新しい聖典の一つで、人工的に作られた現代の聖剣。 大聖堂側はこれを正しい聖剣とは認めず、神性の低い聖剣の模造品―――【擬似聖典】Lost Oneと呼称する。 先の聖剣戦争で最後まで破壊されずに残ったのが大聖堂の【偽罰誓願】エクスキューターと、聖教会が本来聖剣戦争に参加する筈だった一振りを破壊してまで捻じ込んだこの【聖典概念】カイ・オ・ヴァス だったのは皮肉な話。 ) [Wed 6 Jan 2010 02:31:53]
セレス > ( 扉の中は御堂の様にがらんと広く、水路のように浅い水が流れ、部屋中に花壇をあしらってある。 炎ではない何か灯りを取っているようで、室内は夜でも淡く白っぽい寒色の灯りで照らされている。 少し身体の具合が良いと感じるのは、此処が聖域の中枢近いからか、聖剣が壇上に捧げられているからか。 ) ―――久し振りに見ます。 ( 石の階段を上がり、壇上の凝った金色の装飾が施された箱の中の聖剣を確める。 随分と懐かしいものだ。 一年の大半を日の光を見ずに籠って過ごしていると、あれがどれくらい前の事だったのかも分からなくなってしまう。 ) [Wed 6 Jan 2010 02:14:46]
セレス > ( ヴェイトス市の混乱がようやく幾らか治まり、延び延びになっていたアレッサンドラ・クレメンテ様のご訪問が決まったという報せを受けた。 年始から各地を巡礼しながら既に此方に向かっているという話で、数日後には聖教会に到着する予定。 とても楽しみだ。 アレッサンドラ様はヴェイトス市を訪れた際とても親切にして下さった方だし、あれからもう随分とお会いしていない。 ヴェイトス市のお話しも聞きたいし、外から人が訪ねてくるというのはとても、なんというか、嬉しいものなのだと思った。 ただ―――彼女の目的が主にこの扉の中にある聖典概念を見る事だと思うと、何故か少し寂しくもある。 聖剣が無ければ彼女が訪れる理由も無いから、か。 ) お供が二人居ると聞きました。 一人はあの、あの方―――セレニアさん、でしょうか。 ( 初老の司祭様は「そのようですね」と頷き、もう一人はアレッサンドラ様の信頼のある傭兵の方だと続ける。 心当たりは無い。 維言様やシスター・ジャスティス様辺りではないのか。 ―――維言様とは長らく、アレッサンドラ様以上に音沙汰無い。 とても素敵な方で、命の恩人でもある方だ。 またお会いできれば良いのに。 ) [Wed 6 Jan 2010 01:53:04]
セレス > ( 隠された祭壇。 聖教会でも限られた人間しか立ち入りを許されていない区画の、そのまた奥にその部屋はある。 一定の法則性を持って、そういうつもりで行かなければ決して偶然辿り着く事のない不思議な手順で廊下を抜けるとその部屋があった。 壁に偽装してあるとかではなく、ただ、右に左に上に下に、司祭様につれられて歩いているうちに。 聖教会には何度も訪れているが、こんな場所がある事を知らなかったし、ここが教会施設のどの辺りに当たるのかも分からなくなっている。 東西南北どころか、一階なのか二階なのか、地階なのか。 とにかくそこが、「聖典概念」カイ・オ・ヴァスの保管されている場所だった。 ) [Wed 6 Jan 2010 01:33:36]
お知らせ > セレスさんが来ました。 『Concealed altar』 [Wed 6 Jan 2010 01:27:14]
お知らせ > セレスさんが退室されました。 『 そしてまら、遠く離れた地の為に祈りを捧ぐ 』 [Mon 2 Nov 2009 11:15:04]
セレス > ――――私だから死んではならないのではないのです。 誰一人の命も軽んじられるべきではないのです。 ( 今、まさに今もなお誰かの命が奪われ、尊厳が奪われ、自由意思が奪われている。 私はそれらを齎すものと戦う為に生れて来たのではないのか? ) [Mon 2 Nov 2009 11:13:21]
セレス > ( いつかのようにあの街を訪れて、もっとその近くで私にできる事をしたいと口にした。 予想通りその言葉は退けられ、きつめのお説教まで待っていた。 クリスティア王国とクリスティア聖教会に管理される聖女認定が、繋がりは深いとは言え結局のところいち外国でしかないヴェイトス市の為に危険を冒して出向く事は無いと。 頼まれもせずにお節介をしに出向いて、万が一その身に災厄が降りかかり命を落とすような事があったらどうするのだと。 ) ( 私はその言葉に最後まで頷かなかった。 確かに私を拾い価値を見出して下さった聖教会にはとても感謝している。 だがそれは違う。 損得ではないし、貴賎でもない。 救われるべき人が其処に沢山居て、私にしか出来ない事があるかもしれないのだ。 理由は他に必要だろうか? 今、それを見過ごして私は何処で必要とされるのか。 ) [Mon 2 Nov 2009 11:02:58]
セレス > ( 残すところ二カ月を数える11月の頭、ヴェイトス市大聖堂からクリスティアを訪れた司祭様は言った。 今年はヴェイトス市最悪の年だったと。 立て続けに訪れる凶事に人々は怯え、苦しみ、今なおその只中にあるという。 この数カ月で数百人が死に、まだその数は増えるのだという。 あの街を最後に訪れて久しいが、思い浮かべる事の出来る幾つかの名を想い、然し全ての人の為に祈る。 私は聖女認定セレスティア。 誰か一人の為に祈る女ではなく、全ての人の為に祈る者。 天が私に唯一与えた使命であり、何も持たない私に許された、存在の証明だ。 ) [Mon 2 Nov 2009 10:50:20]
セレス > ( 聖堂の奥、磔にされた聖人の前で膝を折り、ただ真摯に祈りを捧げる。 ただ一つでも痛みが消えるよう。 ただ一つでも嘆きが癒されるよう。 ただ一つでも願いが届くよう。 この手で誰かを救い上げる事も出来ない非力な一人ならば、この身を尽くし有らん限りの祈りを捧げよう。 それが人の営みから隔離され、子孫を残す事も出来ない私に与えられた役目だった筈だ。 ) [Mon 2 Nov 2009 10:38:09]
お知らせ > セレスさんが来ました。 『To sincerity』 [Mon 2 Nov 2009 10:30:24]
お知らせ > ティエンさんが帰りました。 『( …忘れ物、落とし物。 木炭の線だけで綴られた、数枚のイコン。 )』 [Tue 6 Oct 2009 23:38:43]
ティエン > ……し、心臓に悪いー……。 ( 全然真っ当な意味でなんか動いてない心臓を、服の上からぎゅう、押さえて。 少しの間道の端っこ、ぐったり 蹲っていた。 ) [Tue 6 Oct 2009 23:37:33]
ティエン > …… あ。 ( 僅かに唇を濡らした赤色を、ぐしぐし 手の甲で拭っている間に  …物音を聞きつけたらしき足音が近付いてくるのが耳に届いて、ぱっと顔を跳ね上げ。 殆ど転がり落ちるみたいに礼拝の席から降りたら、床に散らばった木炭とスケッチブックを回収しようと手を伸ばす。 )  あ、あああー……。 ( ばさ、り。 スケッチブックの留め紐が緩かったのか、表紙に近い方… つまり、線を入れた紙が何枚か散らばって、ひらひら 床の上で気儘に踊る。 あわあわ、慌てて手を伸ばしても、ひらり くるり すり抜けるように揺れて、思うように集まらない。 そんな事をしている間に、伺うみたいな足音と視線が追い付いてしまったから。 )  ご、ごめんなさいー……っ! ( もう、手の届く範囲の紙だけ掴んで、リュックを引きずるようにして駆け出した。 )   ( … 凄い勢いで横をすり抜けていった白い影に、聖堂の誰かさんが驚きの視線を向けていたかも、どうかも 全然確認する勇気なんか無い。 駆けて、飛び出して。  …息を吐けたとしたら、それはきっと もう、外に出てしまってからの事。 ) [Tue 6 Oct 2009 23:36:23]
ティエン > ( くちずさむのは無意識みたいなものだけれど、そんな生易しいものでも無い。 せいなることばに灼かれはしなくても、自分で発しようとすれば 拒絶反応じみて臓腑の奥がじくり、じくり 熔けるみたいに痛み出す。音を紡ぐ為に必要な筈の空気は見えないくらいに細かな、けれど鋭い刃と化して、やわらかな喉の内側を切り裂いていくみたい。 だから音は全然出せないし、声は掠れて濁っていく。 いつだって、そうだった。 )  ……ごほ……っ ( だから、今も同じ事。言紡ぎと身体の拮抗、危ういバランスが崩れた途端に咳き込んで、止まらなくなって。 背筋を苦悶に波打たせている間に、手にしていたものも、膝に乗せていたものも、ばらばらと床に落ちていく。 ばさら、からん。 乾いた音がひとつ、ふたつ。 ) [Tue 6 Oct 2009 23:18:16]
ティエン > ――… Deum de Deo, lumen de lumine,  ( 掠れた声が紡ぐものは、囁くよりも微かな音で。 )  Deum verum de Deo vero. ( 歌、なんて言えるようなものではなく、訥々と言葉を並べていくだけの事。 )  Genitum, non factum, consubstantialem Patri:  ( だから節回しなんてものも全然無くて、掠れて途切れる音は、注意して聞けば耳障りなくらいだろうけれど。 )  per quem omnia facta sunt. ( ささやかに動き続ける唇だけは、次のことのはを途切れさせる事も無く、淀みなく零れていく 流れて落ちる。 )   Qui propter nos homines, et propter nostram,salutem descendit de caelis. ――… …  ( ずっとずっと、何十回も 何百回も、繰り返し繰り返し唱えて覚えたまじないごとのように 切り刻みすぎて消えなくなった傷痕のように。 ) [Tue 6 Oct 2009 23:09:32]
ティエン > ……こんな所で、こんな事、は。 …流石にしてなかったと思うんだけど、なぁ。 ( もそもそ、只でさえ広々と座るとは行かない、こじんまりと狭い礼拝の席上、膝を立てて座る姿は行儀が悪いとか以前に、姿勢として大分不自然。でも、立てかける為のものなんて無いから、こうしないと上手く出来ないんだ。 …膝の上、乗せたのはスケッチブック。手にしたのは細い木炭の端。 まだ真新しいスケッチブックの表紙を捲れば、ぱらり。現れるのは、まだ何にもない白紙。ぱらり、ぱらり。何枚捲っても同じ景色。白い白い、白紙の連なり。 …温度なんて温いものしかない身体なのに、唇から零れた息はほんの少し、熱を持った気がした。 )   ( 俯いて、無言で、身体を縮めて。触れる外側を全部拒むみたいに偏狭な態度で、木炭を持った右手だけが別のイキモノみたいに動く。 紙と木炭の擦れ合う音だけが、やけに静かな礼拝の場に響いていたのは、ほんの少しの間のこと。 … 擦れる音は、響き続けていたから、変化は違う音が其処に混じり始めた事。 ) [Tue 6 Oct 2009 22:55:29]
ティエン > ……何で、そんな方法を選んだんだろうねー…? ( 問いかける先は己でしかなくて、答えを持っていたのも然るべしだった、筈。 でも、今は分からない。分からないから問いかけて、分からないから答えが無い。 へしょり、軽く肩を落として、蹲る場所を探すみたいに視線が揺れる。 …そんな都合のいい場所は生憎見付からなかったから、礼拝席の一番後ろまでやって来て、ずっと背負っていたリュックを足元に下ろす。ずっときりきり締め付けられて、文字通りの重荷を背負わされていた肩が解放されて、疲労感と安堵めいた心地に、へしょり。頭が垂れて、フードの縁から靄のような白が僅かに零れた。 ゆらゆら、揺れる白い色。 ) ……き、休憩に向かない……っ ( 腰を落ち着けてしまってから言う台詞でも全く無かったけれど、一言くらいは言っておくべきだとは思った。 …ぐんにゃり折れそうになるのは、背筋なのかこころなのか。両方、かもしれないけど。 … ごそり。足元に置いたリュックを探って、買い込んだ物の一部を取り出す。 どうしてかなんて分からなかったけど、きっと必要だって思ったもの。 ) [Tue 6 Oct 2009 22:44:01]
ティエン > ( 見知らぬ筈の、けれど良く見知った空想のかたち。偶像のかたち。 … 本当は、まつるうつしみを造ったりしたら、いけないのに なぁ。 華美さには欠けるけれど、積み重ねられた年月の分だけ重みを増して荘厳な光景を見上げる様は、熱心な信者でもなければ、物珍しさに惹かれた見物人でもなくて。 だからきっと、酷く奇妙なものではあったろう。静かではあったけれど。 ) ……そんな意味でも、立派な冒涜ではあったのかなー……。 ( 白い外套の袖口から僅かに覗く指先を、ふらり 視線の高さに掲げてみる。 ほんの微か遮られた視界の先にあるのは、かみさまの言葉だろうか それとも、見る事なんて出来ない筈のかたちのかりやどだろうか。 …そんなものをかたちにするだけで、ひどい冒涜で。けれど、そうしなければ縋る事も出来ない。 此処からなら届くって信じられる場所がなければ、きっと祈る事だって出来はしないから、 …だからきっと、此処もある。 ) [Tue 6 Oct 2009 22:34:04]
お知らせ > ティエンさんが入室されました。 『( …見上げた先には、 )』 [Tue 6 Oct 2009 22:27:51]
ティエン > ( 奇妙な感覚だったと思う。 背筋から首筋にかけて、産毛までちりちり ざわざわ総毛立つのに …決して、遠い気配じゃない。相容れないのに、懐かしいと思うなんて すごくおかしな事なんだろう。 … 礼拝に向かう人が真横を通り過ぎて、びくり 肩が跳ね上がる。 フードの中から、おろり 視線が惑って。  …しくしく痛み始めた肩の訴えを今は振り払って、ぎくしゃく 聖堂の中へと足を踏み入れる。 ちり、り。首の後ろが痛むような感覚は離れない。殆ど覆っている筈の肌身が、焔の舌で炙られているような奇妙な感覚と薄い痛みは、ずっとある。 … フードを被っていた良かったと思う。 少なくとも、外からはそんなに見えないだろうから。 ) ……あ。 ( こんな時間だから、礼拝の人も少ないし、とっくに家路を辿る頃。 混み合わないから、案外早くに着いてしまったのは、祈りを捧げる為の場所。 ) [Tue 6 Oct 2009 01:05:48]
ティエン > ( 身体中に纏わりついた灰を払って、時代遅れの古ぼけたワンピースに着替えて。 それだけじゃ落ち着かなかったし、引きずるくらいまで伸びてしまった髪がどうしてもおかしな姿だったから、長すぎる髪はざくざく 切ってしまって。 … そうしたら、大分いびつな事になってしまったから、仕方なく外套のフードをすっぽり被る事にした。 何でだろう、ちょっと落ち着く。ずっと、こんな風にして出歩いてたみたいで、フードの端を指先で、ぎゅう と目深に引き下ろす。  … そうして、外に出た。 廃墟とすら呼べない場所は、かつて何かがあって、人が住んでいたなんて 信じられないくらいに、誰かの手に触れる事を忘れ去っていたから  … 此処じゃきっと何も出来ないから、外に出た。  … 闇夜に紛れれば、早く駆ける事は出来たから。 王都に紛れ込んで、最低限の買い物を済ませる事にしたんだ。 )    …… 最低限ー……だよ、ね……? ( …正直、あんまり自信は無い。自分の感覚が何処まで信じていいのか、良く分からないんだ。 ひとつ言える事は、リュックの中身は結構重たい。肩紐がずっしり食い込んで、何だか凝りそうな予感すら離れない…  だから、足取りは来た時よりずっとゆっくりで。 そうして、慣れない街を歩いている間に、其処を見付けた。 ) [Tue 6 Oct 2009 00:36:42]
お知らせ > ティエンさんが来ました。 『( 帰り道、だった。 )』 [Tue 6 Oct 2009 00:30:26]
お知らせ > ヴァネッサさんが帰りました。 『温かい… ( 大きな背中に身を委ねて )』 [Sat 12 Jul 2008 02:12:18]
お知らせ > ヴァリスさんが退室されました。 『わかった。礼、受け取っておくよ(その夜、聖都を駆ける男の背には一人の少女がいた。)』 [Sat 12 Jul 2008 02:09:41]
ヴァネッサ > ぅん、お願いしようかな… ( まるで高熱をだした人間のようにぐったりとしている少女。 青年の申し出は素直に受けよおう。 負ぶってもらった時に青年の背中から感じられる熱に少し安らぐ様な気分がした。 あらゆることでのダメージが蓄積してしまっていて、負ぶってもらってからはもうピクリとも身体が動かなくて ) ぅぅん、本当にね、感謝してるんだ…。 だから、受け取って、ほしぃ、な ( 搾り出すような声で青年の耳元で囁こう。 本当にいろんなことがあった。 そして、これからどんなことが起こるか少女にもわからない ) ――ぅん ( 少女は小さく頷いて答えた ) [Sat 12 Jul 2008 02:07:25]
ヴァリス > ―――うん。 それじゃ走れないね。背負うよ? ( 時間がないのは分かりきっていた。思いのほか教会でのダメージがでかいのだろうか。それとも過去の事を思い出したせいだろうか。その判断は簡単にはできない。少女を背負えば足早にその場を後にしよう。――本来、懺悔を終えた人間は国家に出頭するのが決まりであるが。残念ながらこのまま国外へと逃亡だ。観光できないのが残念だ。なんて思いながら少女の言葉に耳を傾けた ) ん。お礼なんて別にいいよ ( そんな応対も何度目になるだろう。最初は少女の墓探しから始まった一件である。この先どうなるかなんてわかりもしない。もしかしたらヴェイトスにこちらの情報が洩れてしまうかもしれないが・・・それもその時に決めればいい。 ) 急ぐよ ( 一言、告げてから青年は聖教会から出ると同時に走り出そう。少年と落ち合って貸し馬でこの街から出なければならない ) [Sat 12 Jul 2008 01:56:20]
ヴァネッサ > ――ありがと ( 短く。ずっと昔から変わらない言い方で ) [Sat 12 Jul 2008 01:53:06]
ヴァネッサ > ( 頬にはまだ瞳から流した血の跡が残っていて。 差し出された手を少女は細い腕を伸ばして、握ろうとするだろう ) 本当は…出るまで耐えるつもりだったんだけど…急に、ね ( フードの奥から見える笑みに対して少女も疲れきった中に何とか笑みを浮かべて返し ) ――ぅん、わかってる…。 ごめん、少しだけ…肩、貸してもらえる…? ( 青年の手を握り締めたまま、自分で立ち上がろうとしながら言うだろう。 辛くて動けないくらいになっている身体だけど、今は無理をして動かさなきゃいけない。こんなところで、止まっているわけにはいかないから ) あ、あとね…ヴァリスにいうことがあるの… ( 青年の耳元で小さく他には聞こえないくらいの声で ) [Sat 12 Jul 2008 01:51:31]
ヴァリス > ―――― ( 少女が懺悔を終えた頃、すでに男はシスターとの会話もそこそこに切り上げ、漠然と十字架を見上げているだけであった。 ) ――ぁあ ( 終わったよ、という言葉を待って腰を長椅子からあげようとした瞬間、 ) カリン ( 少女が倒れた。ゆっくりと近づけば少女に手を差し出そうか ) がんばったね。 ( それから小さく、フードの奥で笑おうか。 ) 行くよ。辛いかもしれないけど長居はできない ( 崩れ落ちた少女はきっと何かをやり遂げたのだろう。ここで――一つの旅が終わろうとしているのを感じていた。だが、旅は無事に終えて旅となるのだから。急いで此処を発たねばなるまい。たとえ、身体が不調であっても ) [Sat 12 Jul 2008 01:42:43]
ヴァネッサ > ( 答えは返ってこない。それを口にしてから、はっとした ) ――ぁ ( 私は何をしにここに来たのだろう。赦されたいから?違う。罰を与えて欲しいから?違う。 自分自身のやったことの告白。消えるわけじゃない ) ―――… ( 少女はよろよろと椅子から立ち上がった。 心の中のもやもや。罪悪感。それが重く、何倍にも重量をまして圧し掛かっていたのが、急に軽くなった。でも、確実に肩に乗っかっている。でも、それでいい ) ありがと、ございました… ( 隔たりの向こうに向かって、そう一言いった。 もう、余計な重さはない。足並みにためらいも、重みも無い。 今まで溜め込んでいたもの。神様になって一度もいえなかったこと。それを今日口に出した。 頭の中がぐちゃぐちゃしているけど。 それでも言った。 扉に手をかけて、ゆっくりと入ってきたときと違って、穏やかに出てこよう ) ――ぉわっ… ( そう扉を開けて、長椅子に腰をかける青年に声をかけようとしたところで、全身の力が抜けてしまったのか、その場に崩れそうになって ) [Sat 12 Jul 2008 01:37:24]
ヴァリス > ( 他愛のない会話は続く。男はそろりと視線を懺悔室に向ける。まだか。まだなのか。まだ終わらないのか。シスターとの会話もそこそこに、男は焦りを感じていた。敵地も同然な場所でこうも時間が立っては困る。男は一息、呼吸を挟んだ後、 ) ええ、彼女は罪を償おうとしてるそうですよ ( にっこりと笑ってシスターからの質問に応える。「神はきっとお許しになります」「ええ、そう僕も信じています」。演技にも似た会話。仮面を貼り付けた会話。 ) [Sat 12 Jul 2008 00:56:28]
お知らせ > ヴァネッサさんが来ました。 [Sat 12 Jul 2008 00:53:49]
ヴァネッサ > ( 少女の拳は膝の上で固く握り締められていて。顔色は青白く頭は中で鐘を鳴らされているかのような酷い痛みに襲われていて ) その時は…何も…感じませんでした…。でも、今は苦しぃ、です。 償いたい、んです… ( 目の辺りに小さい痛みを感じた。また震えだしていた手を目の辺りに当ててみれば、ヌルリとした感触が手に伝わってきた。目の血管がどこか切れたのだろう ) ―――友達を見捨てました… ( 一度黙り込んでから、少女は再び口を開いた。 痛みに襲われながらも頭に浮かんだのは同属の少女。もう、この世には居ない同属の友人 ) 殺されることが、わかっていながらも、助けることも、見届けることもしなかった…。 助けるために人を殺すのがその時は怖かったっ。誰かに必要とされたかったのに、私を必要としてくれる友達を助けることが…怖いっていうだけで、出来なかったんです… ( ぎり、と歯を食い縛って、涙の代わりに赤く、温い血を流して ) 神は、私に…どんな罰をお与えに、なるのですか…? ( 締め付けられる痛みも加わり始めた頭の中で、ただ今までの自分の行ったことを何度も何度も思い返し ) [Sat 12 Jul 2008 00:48:21]
ヴァリス > ( ――男はゆっくりと思考をめぐらす。この後のこと、これからのこと、考えうる可能性、この先起こるかもしれない出来事。etc ) ―――はい? ああ、すいません ( 教会のシスターに声を掛けられた。「どこからいらしたんですか?」という質問。男は「ヴェイトスからですよ」と応えた。「それはまた遠いところからよくおいでくださいました」「いえいえ、一度来てみたかったので。いいところですね、この街は」などと他愛のない会話をする。――無論、この会話が何かしらの探りかどうかも注意しておくが、あまり気にしないことにした。突っ込んだことを言わなければいいのだ。 ) [Sat 12 Jul 2008 00:19:28]
ヴァネッサ > ( 懺悔室の中は相手の姿が完全に見えないように隔たりがあった。少女のすぐ傍には神父がいる。罪を聴くものがいる ) ――私は、罪を犯しました ( 少女は静かにゆっくりと言葉を紡ぎ出す。手にはまだぬくもりが残っていた。 不規則な鼓動が止まらなくて、不安とかじゃないのに、妙にドキドキして、気が付けば微かに手が震えていたことに今気が付いて ) 私は…人を殺しました。 憎かったわけじゃありません…、ただその時、必要とされたくて…殺しました ( 食べるわけでもない。身を守るわけでもない。志があったわけでもない。 ただ、何も考えずに殺したのだ。何の言い訳も出来ない。それが本当の事 ) [Sat 12 Jul 2008 00:15:46]
お知らせ > ヴァネッサさんが来ました。 『身体が少しだけ硬直した』 [Fri 11 Jul 2008 23:55:45]
ヴァリス > ( 懺悔実へと消えた少女。ゆっくりと離れた手は宙を彷徨い、やがてローブのポケットの中に納まった。一歩、二歩と懺悔室から離れると青年はゆっくりと長椅子に腰掛けた。でかい教会である。それもそのはずでこの場所は『聖教会』である。男はゆっくりと深呼吸することで気分を落ち着かせる。冷たい空気を肺に送り込み、そして生暖かくなったところで吐き出す。それを一回、二回、三回 ) ―――・・・・ ( ゆっくりと、ローブの端を持ち上げ青年は十字架を見やる。赦しの象徴である十字架はきっといつもそこにあるのだろう。では――その赦しは塵へと還るべきと称される彼女にも与えられるものなのだろうか。そんな止め処ない思考をぐるりと回し、青年は再びローブの端を下ろして静かに目を閉じた。 ) [Fri 11 Jul 2008 23:54:33]
ヴァネッサ > ( 手を握ってくれている青年の手からじんわりと伝わる熱。少女は青年が握ってくれている手を弱々しく、けれど強く握り締めよう ) ――っ ( 手の震えが止まった。ノブを握っている手に力が入る。そして、ゆっくりとその扉を開けよう。気持ちが完全に落ち着いているわけじゃなかったけど、不安に飲まれてはいなかった。やらなきゃいけない。そうしなきゃ何も出来ない。前にも後ろにもいけない。だから、動くために、今は一歩を踏み出す ) ――… ( 少女は懺悔室に椅子に腰をかけようとするだろう ) [Fri 11 Jul 2008 23:48:24]
ヴァリス > ( だが、それを言わないでどうするのだろうか。一人の男は少女の事を眺めていた。恐らく、少女にとってこの場所は窯の中にいるに等しいだろう。それだけの苦行だ。しかし、ここで「もうやめる?」とか「がんばれ」とかそういう言葉はいらない。それは試すことになるからだ。彼女は言ったはずだ。「それはやる」と、それが自分にできる最初の一歩だと。言うなれば、己は彼女のおまけでしかない。彼女の懺悔、贖罪という一つの苦行を観察し、「記憶する」一人の人間でしかない。 ) ――・・・・ ( だから、青年にできることは少女との約束を遂行することしかない。小さく、少女の手を自らの手で温めようと手を伸ばそう。――言葉は要らないだろう ) [Fri 11 Jul 2008 23:32:13]
お知らせ > ヴァリスさんが入室されました。 『( 無理はするな、がんばるな、は言わないと決めていた )』 [Fri 11 Jul 2008 23:28:11]
ヴァネッサ > ( 聖教会。このクリスティア内でもっとも大きい教会だろう。このクリスティアでも聖の大本とも言えるこの場所。そして、その聖教会の懺悔室に今入らんとする銀髪紅瞳の少女。ただ、その表情は疲労が強く出ていて ) ――は、ぁ…ハァ… ( 息を荒くしながら、懺悔室の扉に手をかけたまま、一度動きが止まる少女。 こんなところで、止まっている場合じゃない。自分がやることはこの扉の先でなのに、思うように身体がいう事を聞いてくれない。それなのに、もうこんな状態になってしまっていて、自分の身体が情けなくて、自然とノブを握る手が震えてしまっていて。でも、それを自分では止められなくて ) [Fri 11 Jul 2008 23:26:50]
お知らせ > ヴァネッサさんが入室されました。 [Fri 11 Jul 2008 23:17:30]
お知らせ > エンジェルさんが帰りました。 『( 尻尾巻いて(羽根巻いて?)逃げといた )』 [Sat 12 May 2007 17:13:12]
エンジェル > はいはーい、賛成。じゃ、こんなトコとはおさらばしましょ、っと―― ( ンな独り言言ってたらツンデレっぽいシスターにニラまれた。 ) [Sat 12 May 2007 17:12:45]
エンジェル > ( となれば、この後の過ごし方は決まったようなもの。健全な水商売のおねーちゃんとしてショッピングに興じるのが正解。 ) ンー、クリスティアはファッションブランドの宝庫、よねー。( 吊るし売りのカジュアルなら兎も角、限定生産のフォーマルならヴェイトスの及ぶ所ではない。清貧に甘んじる国だが、ある水準を超えると行き成り華々しくなるのがこの国の特徴だ。 そこ等辺が王国文化ってなモノで、バッグに靴に化粧品、と何でもござれ。 特に革製品はヴェイトス1だろう。 土産にするには少々センスと金子が必要だが、必要経費として腹に据える事にする。 何より、楽しそうではあるのだし―― 思いっきりゴシックでロリータな服でも買っていったら、あのキザでカッコつけたがりの美人はどんな顔するだろう?ちょっと楽しくなってきた。 ) そう、そうよね。 あたしにはこういう即物的なモノが不足しているわ。( 一度気分が切り替われば、ぐーんと教会に似つかわしくない享楽的な妄想が加速し始めた。) 帰りにアングリマーラに寄ってアーユスでヴェーダなエステ三昧とかどうよ? [Sat 12 May 2007 17:10:08]
エンジェル >  良ッし ( 肺に溜まった倦怠を吐き出すように長く息を吐いた後、腹に力を込める。 何時までもこうしてはいられない。 目的は半分しか達する事が出来なかったけれど、半分達成できれば上出来だ。 クリスティアに入ってからは忙しいようで、顔を合わす事も無かったティエン・ギニーの事が気がかりだが、自分達はもう帰る事を視野に入れなければ。 否 霧子は職を失っているから世間にしがらみを持っているのは自分だけ、か。 ) まあ、それは霧子に相談するとして、帰るとなるとそれなりの誠意は必要よねー・・・。( 霧子がギニィを待ちたいというのなら、それは良い。彼女にとって数少ない友達だ、私だけ先に帰れば良い事。 そうなれば、気掛かりなのはお土産って奴。 自分も数ヶ月間の付き合いだが、青薔薇の顔の一人になっている。それが小旅行のつもりが長い間休んでいるのだから、帰ったら何をされるか解らない。 容赦の無いエレミア、業の深そうなチェーザレ、その他百戦錬磨のお姉さまの方々。手ぶらで帰った日にゃあ、泣かされる位じゃ済まされない予感がしてならない。 そう考えたら本気で怖くなって ぶる、と震えた。 ) [Sat 12 May 2007 16:56:28]
エンジェル > ( ザリッ――― 砂を噛むような雑音が意識を苛み、きつく目を閉じる。 きりきりと締め上げる頭痛。 絞られて行く息を吐く。 ノイズに揺らされる白んだ意識で思う。 明るく瑞々しい外面に目を向け、生を望むマギー。 昏く濁った内面を直視し、死を望むマギー。 どちらも本当のマギーで、私はその狭間でバランスを取りながら何時もぐらぐらと揺れていて、安定することが無い。 きっと、そういう風に安定してしまっているのだと・・・。 この休暇の間もそんな意識では休める筈も無い。 そも、この休暇は私には目的があり休む為のものではなかったと言えばその通り。 暴いた真実の反動は落ち着き、腹を蹴り上げるつま先に奥歯を噛み締めていたのはまだ記憶に新しい。 楽師として手を休めていても、マーガレット・ストーンズ自身は休めては居ない。 むしろ、外に目を向けざるを得ない仕事という体の良い現実逃避から離れ、手持ち無沙汰な時間に内面に目の向けて疲弊している。 そして霧子の目を盗んで外出し、教会の長椅子の上で草臥れるこの体たらく。 ちりちりと残滓を残して頭痛が引いていく。 )――・・・ っとに、こんなんじゃ何言われるか。( 2ヶ月以上も休んでおいて、ってなモノ。毒づく声にも張りが無い。 ) [Sat 12 May 2007 16:43:23]
エンジェル > ( 酷く投げやりで、凶暴な気持ちになる事がある。 「全部、終わらせてしまえ」と、投げ出してしまいたい衝動が突く。 じくじくとこの身の奥深くで疼き、脈打つ自己愛が華々しい終わりを望む。 産みの親も見捨てた命に得られる物など無いと。 そんな者は動けぬ程に殴り倒され、押えつけられて犯される欲の捌け口にされているのがお似合いで、望む物など手に入らないと。 全てお前が悪いから、何も手に入らないのだと―― もうずっと前に捩じれて壊れて狂ってしまった、壊されてしまった自分を綺麗に無残に隅々まで壊しつくして欲しい。 終わらせて欲しい。 罰して欲しい。 自殺は嫌だ。 神の救いも要らない。 結局は死ぬだけだという結論と、一番最後に残る鮮烈な感情が欲しい。 欲しいのは、極上の死――・・・ Noise ) [Sat 12 May 2007 16:26:10]
エンジェル > ( 否、そもそも幸福をありのままの形で受け入れるなど私には出来よう筈も無い。 霧子は「少し形が違うだけ」と言うけれど、目に見える違いは内面を大きく歪ませてしまった。 症状は深刻で、生物として最優先すべき自己の生存にすら疑問を持っている。 それは存在の全てに関わる重大な欠陥。 それ故に原体験となる一度目は悲惨な結果に終わった。 その失敗でまた大きく内面を歪ませて失敗を繰り返し、希望は諦観に、不安は惰性に取って代わった。 一念発起して再度試みた結果もこの様。 掛けた時間と労力に実を結んだ身に余る幸福を支えきれない。 鎖のように巻きついた重圧に腕は震え、膝は今にも折れそうだ。 ) ( それでも、手が触れる事のできる幸せを愛おしく想っている。 度重なる挫折と苦心の果てに得られた成果を 「しあわせそうなしあわせ」 と、そんな風にも言われた事を誇らしく思う。 出来る事ならば、二度とは訪れない輝かしい日々が一秒でも長く続けば良いと そう思っている のに―― ) [Sat 12 May 2007 16:06:23]
エンジェル > ( は、と息を吐く。その望みが酷く歪んでいる事は理解している。 けれど、私には証拠が必要だ。 出来る事なら、今すぐに―― みしり、また軋む )( 少女は私と重ねてゆく平穏な日常を愛し、私の温度に触れる事で満足している。 そうして居る事で今現在の霧子は安定している事ができる。 それは霧子自身が定めた定義。 私を価値観を中心に沿え、それに対して余分を切り捨て、足りない部分を補い、自分自身を最適化したからこそ負った弱み。 それ故に私が居なくなる事を恐れ、私を縛る。 恐らくそれに自覚は無いだろう。 切り捨てられ育てられる事のなかった感情は幼く、卵から孵った雛が親鳥に懐くようなもの。 秘められていた才能は少しづつ開花していっているけれど、感情に自覚は追いつかず、其処に倦怠は無い。 そういう意味では思春期の彼女が羨ましくもある。 私は年を取り過ぎた。 ) [Sat 12 May 2007 15:41:14]
エンジェル > ( 痛い思いをしたいのに(愛されたいのに)――・・・ ) [Sat 12 May 2007 15:06:08]
エンジェル > ( けれど、それも幻。 不吉な夢に少女の背を探ってみても抉り取られ、僅かに盛り上がった肉の感触があるだけで、硬い指先の感触に目を覚ました青い瞳がどうしたのかを問う。 それを頬を擽る癖の強い髪に口付けて誤魔化し、触れる温度に安堵し、それに誘われるように緩やかに瞳を閉じてまた同じ夢を見る。 そうして私は緩やかに手に余る幸福に殺されてゆく。 その度に想い焦がれるのは、幸福の証明として与えられる苦痛(スティグマ)。 それは首を食い破る吸血の牙、肉に差し込まれる冷たい刃先―― 愛しさ故に与えられる証明(スティグマ)。 けれど、身が軋むほどに磔にされていても、それらが与えられる事は無い。 ) [Sat 12 May 2007 15:03:12]
エンジェル > ( じゃらりと鎖が鳴く。本当には鎖など存在しない―― 幻聴。 隙間風のような溜息が静寂に溶けてゆく。 )( 私は毎日霧子に磔にされ、寄り添う鋼の冷たさに温度を奪われてゆく。 研ぎ澄まされた刃は赤く色づき、私が振り下ろす槌に姿を変え、鎖となって私を縛り付ける。 それが私が望んだ幸福のカタチ。 ヒトを解体する刃であった少女は温もりを覚え、近い距離を望み、胸に縋って私を枕に夜を眠る。 そうして磔にされる様がまるで血を啜られているようだとも思う。 私を糧にして育つ生き物はどんな生態になるのか―― そうして私は少女の痩せた背に穿たれた痕から皮膚を突き破り、歪な翼が顔を出す夢に魘される。 ) [Sat 12 May 2007 14:13:21]
エンジェル > ――― 疲れた・・・ なー・・・・・・  ( 旋律を唇でなぞった事を無かった事にするように思わず声に出た言葉も、祈りの声にかき消されてゆく。 背骨に鉛が張り付いたよう。 腕を上げれば、じゃらりと自らこの身を縛り付ける鎖の鳴く声が聞こえるに違いない。 本当にはこの身を覆うのはこの街で買った老舗ブランドのブラウスだし、自虐的である事で自らのアイデンティティを周囲に示すような露骨な鎖が巻き付いている訳もない。 そんな格好をした日には霧子が今度は何事かと、怪訝な顔をするに違いない。 そうなれば袖の端を掴んで、離してはくれないだろう。 何処にも行くな、と。 ) [Sat 12 May 2007 13:37:29]
エンジェル > ( 神性を現すような白い空間にまるで墓標のように並ぶ長椅子、打ち立てられた聖なる印に磔の救世主が穢れ無き楽土に蔓延った罪とそれに気付くこと無く享楽に耽る咎人を憐れむ。その遥か上方、色硝子から差し込む陽光は楽園の兆し。だが、遠い―― 手の届かぬ距離に其は在り、救いを求める人々は地に伏し、頭を垂れる。 それではいけない。 それでは届かない。 何故、そんな事にも気付かないのか―― 遠く、オルガンの音が聞こえる。 )――・・・      ( 学の音もこの聖域では体現する祈り、一切の色を削ぎ落とし、白く白く。 罪を孕まぬ退屈なその旋律。 紅を乗せた唇が無音で刻む祈りが憂鬱。 長椅子に沈めた体が みしり 軋んだ気がした。 ) [Sat 12 May 2007 13:21:07]
お知らせ > エンジェルさんが来ました。 『 遠く、オルガンの音が聞こえる。 』 [Sat 12 May 2007 13:20:25]
お知らせ > セレスさんが退室されました。 『 「が、がんばります!」「いやあんまり頑張らないで欲しい。」 』 [Wed 22 Nov 2006 03:09:39]
セレス > ( “聖女認定”にとって聖教会とは、自分に役目を与えてくれる、それを真っ当する限りは全ての人が持つべき義務をを免除し、衣食住まで用意してくれている存在。 放り出されれば何一つ自分でできない無力な人間のまま19になるまで育てられたという事実を考える事も無く、ただ感謝するばかりである。 身体が弱く、聖教会に拾われなければとっくに死んでいるのが自分だと。 ) [Wed 22 Nov 2006 03:07:01]
セレス > ……分かりました。 あの、難しい事はお任せしてよろしいんですね? ( 耳打ちするフリでもして一言二言、少し長めに自分と言葉を交わしてくれれば此方で返事を用意する、とのこと。 司祭様含む数人がついてきてくれるようだ。 それなら何とか、とやっぱりあまり乗り気ではないがどのみち拒否権も無い…というより、聖教会の言う事に逆らうという考え方そのものも無く。 未だ、言いなりであると自覚できないのは日頃の教育の賜物か。 ) [Wed 22 Nov 2006 03:03:39]
セレス > ( なにより司祭が気にしているのは、時折妙な勢いがつくと言葉が暴走しだす聖女の落ち着きの無い部分で。 虚弱で物知らずな癖にアクティブなのは昔からだが、予定外のヴェイトス市長期滞在以降、その傾向は如実。 希薄だった自我を得ると共に扱い難くなったのはプラスかマイナスか。 ) [Wed 22 Nov 2006 02:57:49]
セレス > はぁ…ええと、そうですか? ( 基本的にはただ微笑んで頷いて無難に返事をすれば良いのだと。 その上で幾らか覚える為に早めに呼び出したという。 この娘が一般教養に欠ける田舎の物知らずだという事は、司祭も分かっているのだろう。 未だ不安を残しながらも微妙な表情で頷き、そうですか、とまた一言呟く。 ) [Wed 22 Nov 2006 02:48:10]
セレス > …ですが私、難しいお話しとかありがたい言葉とかは分かりませんし…陛下の前で何をすれば良いかなんて。 ( 急な呼び出しに応えて聖教会に至り、見知った司祭様に聞かされた話に驚く。 クリスティア国王陛下と皇族の方々が、自分に会って見たいという。 あまりに突拍子も無く、想像もつかない話に戸惑った。 お城なんて遠くから眺める以上の事はした事が無いし、陛下のお顔を知らないくらいだ。 ) [Wed 22 Nov 2006 02:36:12]
お知らせ > セレスさんが入室されました。 『 …謁見、ですか? 』 [Wed 22 Nov 2006 02:29:43]
お知らせ > 神父さんが帰りました。 『 神のご加護を 』 [Wed 23 Aug 2006 01:56:06]
神父 > ( 『こちらの手を知り尽くしている。 そうであればこそ、尚更存在させてはおけまい。 この手段であれば、真相が明るみに出る事は無い。 神託を授かった聖女の行動に我々は関与するものではなく、何をしたか、されたか、口外する事は不可能だろう。 頭痛のタネは七つで十分だ。 八つ目は、そうなる前に手を打って置く。 ……一人も? 数え切れぬほど処分したとも。 我らのような生き残りはごく僅かだ…… 』   『卿も保身に努められよ。 ドルーチの残した傷跡は未だ根深い。 件の"聖女認定"はよく働いたようだが… 今は、力を蓄えねばならぬ。』   …話は終わり、とばかりに立ち上がる。 あまり会ってはいられない二人。 腰掛けたままの神父は、それでも暫く動かずに…… ) ―――『不可能』ですかねェ… 執行官を差し置いて執行官補が生き残るなど、不可能と思っていましたとも。 自分の手を汚さず安全な位置に立っている積もりで… ―――止めましょうか。 …いえね… 見てみたかったんですよォ…。 "6(セクス)"がヴァンパイヤ化して、例に漏れず条件付けから脱するところをねェ…。 〜きっと、見物なんだけどなァ… ( どこか恍惚とした表情で立ち上がり、背を向けた ) [Wed 23 Aug 2006 01:55:02]
神父 > ( 『ヴァンパイヤを手駒にするなど土台無理な話。 条件付けが完全に機能した状態であっても成功例は無いのだ。 諦められよ。』 ) ―――術式を更新出来ない状態にあったとは言え、ですよォ? …条件付けを破って、あるいは両立させつつ優先させて従う対象を定めた個体なら… 〜と思いませんかァ… ( 『偶発では価値などあるまい。 その対象が16課でないのなら尚更だ。 それよりも、その構想が大聖堂に知られる事こそ、あってはならぬ。 アレは既にこちらの手を離れている。 あの夜に処分出来なかった事が、そもそもの落ち度であろう。』 ) ―――処分ン? …出来てないでしょゥ… 一人も。 ただの一人も。 元・執行官補七人全員、どこかでぴんぴんしてるでしょうよ。 …私達が育てた。 死んでも使えないようなら殺す体勢を整えつつ手塩にかけて… あの夜までは、事後処理だけは万全だったんですがねェ? ( 『もう遅い。』 黙る ) [Wed 23 Aug 2006 01:21:38]
神父 > ( テーブルを挟んだ豪奢なソファーに深く背を預けて、二人の男が向かい合っている。 ヴェイトス市より召還した修道女二名の応対に当たった司祭を前に、ごてごてと金属板やら金具やらの付いた明らかに一般職員でない僧衣を纏った細身の神父が、揶揄するような声を上げた。 実際揶揄しているのだろうけど、そうでない時だってこんな口調なのではないかといった感じ ) ―――殺しちゃうんですかァ… 勿体無い。 ( 『条件付けを施せぬ状況で生かしておけと? 大聖堂がいかに"6(セクス)"の行動を制限しようと、この有様だ。 現状ではこうするより他にあるまい。 仮にも異端審問にかけられた時点で教皇庁預かりの身。 大聖堂からの奪還は適うまいよ。』   『ヴィエドゴニャと露呈させる事無く、消さねばならぬ。』   ) ―――16課の忘れ形見もアレで最後でしょう? ヴィエドゴニャ。 …覚醒させてみれば使えるかもしれないのにィ…? 死の宣告なんて回りくどい事するくらいならァ―――   ワタシにくださいよ。   殺してみてダメなら殺せば良い。   ( ソファーの背凭れより上体を起こして、薄い唇を細い舌で舐める神父。 常にそうなのかもしれないけれど、どこか喜色を浮かべた顔は… けれど続く言葉で、白けた風に大仰に口をへの字にさせた。 『既に執行されている。』 ) ―――こっとなかれ主義ィ――― ( 『卿は16課との心中がお望みか。』 笑う ) [Wed 23 Aug 2006 01:03:45]
お知らせ > 神父さんが入室されました。 『 あれェ? ( とある一室で )』 [Wed 23 Aug 2006 00:36:12]
お知らせ > セレニアさんが退室されました。 『( 懲罰房へ監禁される )』 [Sat 19 Aug 2006 01:20:13]
セレニア > ( 『泥を塗る』 と、そう聖教会が考えるなど、想像だにしない事だ。 16課は異端宣告を受けた。 …けれどヴァンパイヤの抹殺を含む地上に神の国を招くという思想は、聖教会の中で異端では無いだろう…。 けれど、問題を起こしたのもまた事実で… 聖教会にしてみればセレニアは、抹殺してしまいたかった異端の一人でありながら、教皇庁預かりの身となって大聖堂に派遣されたというイレギュラー。 邪険にされるのも当然と言えば当然。 ―――そこまでは、判断出来ないのだけれど ) ―――何を……… ッ マスターは適任です。 言葉を話せないのは不便ですが、私が気をつければ良い事です。 ―――。 ( 『神託なんていらない』 勢いで出掛かった言葉は、けれど流石に言えない。 …それでも『神託』という言葉が、何故だか、何だか酷く良くないもののように聞こえてしまった…。 喜ぶべき事の筈なのに、行かせてはいけないと、綻びが生じた条件付けの中で、芽生えた自我が叫んでる ) ―――ヴァンパイヤを前にして、見逃せと仰るのですか!? 確かに禁は犯しましたが、私はヴァンパイヤを知覚しようとした訳ではありません。 あのヴァンパイヤに、隠蔽能力が無かったのが感知の原因です! ( やはり、何か、おかしい――― 事情を聞いて、動揺しておいて、けれどまるで、初めからどうするか決まっていたような流れだ ) ―――マスター! …ティフィスッ! ( 抵抗などどこ吹く風で打ち切られる話。 奥へと促されるままに歩き出すティフィス… それを追うように踏み出して… 取り押さえられた ) [Sat 19 Aug 2006 01:19:51]
お知らせ > ティフィスさんが退室されました。 『(これから何が起こるのかは、ティフィスにもわからない。)』 [Sat 19 Aug 2006 00:33:20]
ティフィス > ( セレニアの言葉を聴いた司祭と助祭たちの間に、僅かな動揺が広がる。怪訝そうな顔で二人のシスターを見つめつつ、助祭は司祭に耳打ちをする。セレニアもティフィスも、元は聖教会から大聖堂に派遣された存在である。以後の方針は大聖堂に委託するものであり、いわば聖教会と大聖堂の間で交わされた暗黙の約束事のようなもの。セレニアは自己の判断で大聖堂の意向に背き、結果として聖教会の顔に泥を塗った。司祭たちはそう感じたのである。しばらく話をしていた司祭たちだが、たっぷりと時間を置いた後に、またティフィスに話しかける。”シスター・ティフィス。汝をここへ呼んだわけはもうひとつある。これからシスターセレニアのよき手本となれるよう、またその役目に付くにあたって、不安もあるだろう。そこで、汝にはこれから聖室に入り、そこで神託を授かる儀式を行うよう命ずるものとする。』神託――それは神の声を受け取ったものにとって、多くはそれがあたらな指針となったり、場合によっては聖痕のようなものを授かったりもする。あるいは、神の奇跡をその身に授かるとも。敬虔なパプテス信徒以外には、はっきりいって眉唾もののはなしであるが。『シスターセレニア。汝には禁を犯した罰として、シスターティフィスに神託が下るまでの間、懲罰部屋で身と心を清めなおすように。その後、改めてこちらから指示をあたえるものとする。以上』そうして、話が終われば、ティフィスは奥の部屋へと招かれる。己はこれから、ここで神の声を聞くことになるのだろう。こちらを見つめるセレニアを安心させるように微笑むと、小さくうなずいて、助祭たちの導きに従い、部屋へと入っていった。 ) [Sat 19 Aug 2006 00:32:54]
セレニア > ………。 ( 自分の言っている事が、間違っているとは思わない。 『黙っていてください』 見つめるティフィスの横顔はのほほんとして、あまり緊張を感じない事にほっとする。 …マスターの指示は絶対だ…。 それがこうして逆らっているというのは、自分でも意外だけれど… 正当と思ってしまうのだから、仕方ない )   ( 本当にティフィスが沈黙を守ってくれたのが、また意外で… おや? と思いつつ… 自分にとってはそれで良い事。 構わずに続けよう ) ―――いいえ。 確かに大聖堂は私に、ヴァンパイヤとの交戦を禁じました。 それは私が、ヴァンパイヤの存在を知覚し、隠蔽を看破する、先天型ハンターのクルースニックだからです。 種族隠蔽し人に紛れるヴァンパイヤを必要以上に刺激するのは控えるべきというのが、大聖堂の意向でした。 …ですが、ヴァンパイヤが危険な存在である事に変わりはありません…。 私達の接触したヴァンパイヤは、種族隠蔽も満足に行えないか行う気の無い、社会に適応し人に紛れる事が不可能な存在です。 それを野放しにする事が、神に仕える者として正しいとは思えません。 ……墓地で交戦に踏み切ろうとしたのは、悪い事だと分かっています……。 ですが、それでも、逃がすべきではありませんでした。 ( …殺さなければならなかった…。 すぐにそうしたのは良くなかったけれど、例え墓標を壊したとしても、これ以上、その毒牙にかかった者の墓標を増やさない為に。 司祭に向けられていた目が、最後だけ、ティフィスを見つめる。 …間違った事、言っていますか? マスター… ) [Sat 19 Aug 2006 00:18:14]
ティフィス > ( セレニアの言葉は、ティフィスの報告書の内容と、かなり食い違うものであった。司祭は眉をひそめ、問う。『シスター・セレニアはこのように言っているが、シスター・ティフィス今の彼女の言葉は正しいのか。正しいのであれば沈黙を持って答えよ。』それは、神聖さを重んじるこの教会ならではの問いかけ。問われて何も答えないのであれば、それは問いに対し肯定を返したとみなされる。ティフィスはどうしたものかと考えたが、のほほんと考えているうちに肯定とみなされたようである。『ではシスター・セレニアに聞く。汝は大聖堂との制約である”ヴァンパイアへの不必要な挑発、および戦闘行為とも取れる行いをし、この規則に違反したことを認めるか? 異議なきときは沈黙を持って答えよ。』司祭と二人の助祭、そしてティフィスの目が、セレニアに向けられた。 ) [Fri 18 Aug 2006 23:40:42]
セレニア > ( 反応を見せるのは、何か言いたげな司祭にではなく、ティフィスの身体特徴を語る助祭の言葉に対して。 …一言も聞き逃すまいとするように、そこを注視している…。 結局、自分が同行を咎められる事は無く、続く召還の理由は、やはり自分が原因のものだった。 …その時の状況を当事者として問われれば、同行して本当に良かったと思う… ) ―――いいえ。 それはマスター・ティフィスの見方です。 事実ではありません。 ( 聖歌隊の練習や読唇の練習で滑舌や発声が良くなって、だんだん通るようになってきている声が、小さく細いけれどはっきりと、司祭の問いに否定を返す ) マスターは私がヴァンパイヤを感知した時から、墓地で交戦しようとする私を的確に止めようとなさいました。 ですが私が、彼女の言葉を軽んじて、彼女が口を利くことが出来ないのを無視したのです。 墓標の破壊と場所をわきまえない交戦姿勢は、私個人の独断によるもので、マスターの意思とは関係ありません。 接敵時、彼女が私の教育係に任ぜられた事を、私は知りませんでした。 双方に通知されていない辞令は有効な状態でなく、強いて彼女の責任を追及するのであれば、私の行動をいさめようとして、ヴァンパイヤを前に無防備な体勢を取った事でしょう。 ( 場合によっては嘘をつくことも、マスターに教わった事 ) [Fri 18 Aug 2006 23:22:14]
ティフィス > ( 司祭は何か言いたげであったが、すぐに傍らに控えた助祭の一人が進言する。”彼女は生まれつき体が弱く、抵抗力も低いとあります。”傍らで書面――ティフィスの身体的特徴などをまとめたものらしい――を読み上げる助祭。それを聞いて、改めて司祭は口を開いた。『長いたびを経て、よく聖教会へ戻られた。さっそくではあるが――』司祭は手紙をひとつ取り出して、広げて見せた。それは紛れもなく、ティフィスが書いて送ったセレニアの報告書である。司祭の言葉は、この文面に書かれた内容が事実であるか改めて確認した上で、当事者であるセレニアにそのときの状況を問うものであった。 ) [Fri 18 Aug 2006 23:06:41]
セレニア > ( あれ?一名じゃないの?って話だけれど。 居るのだから仕方ない。 ティフィスの体調は良くなさそうなものの、動けなくなるでもなく無事聖教会に到着すれば一安心。 …成り行きで一緒に通された場所で、ティフィスの半歩斜め後ろ、付き従う位置に立ち、薄紅色の瞳が奇妙な少女も粛々と頭を垂れる。 …何度も訪れた場所だけれど、勝手知ったる〜とはいかない…。 16課の施設は別にあったし、この場所の意味も、前にする司祭達の位階も知らなかった ) …申し訳ありません。 マスター・ティフィスは私の同行を拒否されましたが、彼女の状態は万全ではありません。 一人旅は危険と判断し、無理を言って同行させていただきました。  [Fri 18 Aug 2006 22:56:24]
ティフィス > ( ヴェイトスの大聖堂には、すでにシスター2名の到着を知らせる文が送られているはずだ。聖堂とはまた違う意味で厳かな空間に招かれて、ティフィスはその場に立っていた。 ) 『シスターティフィス、オヨビシスターセレニア両名、言伝に従い、参上いたしました。』 ( 赤と白の聖服をまとった司祭を前に、ウィンプルで金髪を覆った女は、恭しく十字をきって会釈をした。司祭の両脇には、純白のローブをまとった助祭2名が控えている。いずれも厳格なる雰囲気を放ち、たたずんでいた。 ) [Fri 18 Aug 2006 22:46:24]
お知らせ > セレニアさんが入室されました。 『( くっついて来て )』 [Fri 18 Aug 2006 22:41:35]
お知らせ > ティフィスさんが来ました。 『(無事、クリスティアについたシスター2名)』 [Fri 18 Aug 2006 22:38:48]
お知らせ > イグレインさんが退室されました。 [Mon 1 May 2006 22:06:04]
イグレイン > ( 盗みや嘘はよくないと教えられてるから、 書置きには 修行に出ますと残すのだ。 あと、馬をお借りします!とね。 向かう先は、ヴェイトス大聖堂で、ある。 ) [Mon 1 May 2006 22:06:02]
イグレイン > ( 茶色いローブと茶色いブーツ 身に着けた。 鞄の中は小さなナイフとランプ。 あと少しの食料だけ――― ) 神よ、私は進みます。 どうか、ご加護がありますように。 ( エイメン。 小さな祭壇の前で祈れば 書置きを残して聖女へ部屋を後にする。 閉鎖的ではなく、自由の大地を求めて――― ) [Mon 1 May 2006 22:05:11]
イグレイン > ( タンスの奥に眠っていた男物のズボンとシャツ。 シスターがくれたものだ。 ) 男に なんて―――負けないぐらい。 ( 女は男におとると言う考えが、まだ残っているこの宗教。 それゆえ、たまに男装するのも良いと思いますと、気晴らしにくれたものだ。 ) ――― やってやるんだから。 ( 白い質素なワンピースを脱ぎ捨てて。 ズボンとシャツを身にまとう。 ) 長いコレ、邪魔ね・・・。 ( お裁縫道具を入れてある箱に走り寄ればはさみを取り出して )  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ( ばっつん。 ばっつん と、勢いよく。 短くしてやった。 ) [Mon 1 May 2006 22:01:00]
イグレイン >  まず、その敵対すること 悪を作ることが間違いなのよ! ( 鼻水を啜って ベットから起き上がった。 ぼさぼさの長い髪の毛を手櫛で整えて――― 少しだけ入ってる簡素なタンス がばっとあけた。 ) 神が示してくださらないなら 示してくれるまで動くしかないじゃない。 ( クエスト様は言ったのだ。 強きものは弱きものを助けよ、と。 ) 私は強い―――私は、私は―――  [Mon 1 May 2006 21:52:28]
イグレイン > ( ちょっと断食してみた。 が、ただお腹の音で苛々するだけだった。 ) ――― こんな、閉鎖的な場所じゃ駄目なんだ。 ( 自分だけが、もがいても無意味だと悟った。 西洋人だけで固められたここでは、人々を救うことができない――― ) かといって、私をあそこに 運んでくれるとは思わない。 ( 敵対してるヴぇイトスの大聖堂だ。 ) [Mon 1 May 2006 21:34:17]
お知らせ > イグレインさんが来ました。 『 泣きはらした後。 』 [Mon 1 May 2006 21:32:39]
お知らせ > イグレインさんが退室されました。 『 ここにいるんじゃ、 駄目なんだ。 』 [Mon 1 May 2006 14:35:58]
イグレイン >  ・・・・・ ・・・・・ それでも、 貴方様は求めるものには無情なのですね ――― ( ぱたりと。その場に倒れこむ 身体を丸めて窓の外を床から見上げた。 鳥が鳴いている―――平和の象徴の白いはとが群れをなして空を飛ぶ。 ・・・・ 自分が、その平和の中にいるんじゃ駄目なんだ。 女は少しだけ気づいて 眠りに落ちた。 ) [Mon 1 May 2006 14:35:48]
イグレイン > ( 泣くのもバカバカしくって。 息ばっかりが荒くなる。 ) ――― 神は、私に何をお望みなのですか! ( 部屋に置かれた小さな祭壇、そして小さな十字架。 女はそれに縋った。  膝を付いて手を組んで 叫ぶ――― ) 私は、貴方の温もりを確かに感じ その証として痕を頂きました。 ――― 私は、それに依存はありません! ただ、ただ、 貴方様の望がわからないのです――― ( シスターに、食べる物に困ってる人がいるから わけてあげようといったら、きりがないからお辞めなさい。といわれた。 ――― 私は、神の代行人じゃないのか? 私は、貧しい人々を愛するために選ばれたんじゃないのか? ) [Mon 1 May 2006 14:29:03]
イグレイン > ( 後ろを見たときに、思わず蓋をしてしまった自分にいらだててるのだろうか。 ) いっそ、こっから飛び降りてやろうかしら。 あ、でも自殺は教会でお葬式あげてもらえないんだもんね。 ・・・・・ それこそ理不尽なのよ! ( 何が宗教だ 何が聖女だ。 何も出来ないでお人形みたいに座って ニコニコしてればそれで、誰かが救われるのか。 ) ―――なんで、世界は平等じゃないのっ! ( ベットの上まで走り、枕を壁に投げつけた。 ) [Mon 1 May 2006 14:21:04]
イグレイン > ――― なんか、考えたら、だんだん腹立ってきたわ。( 苛々したように、長い髪の毛をくしゃくしゃにした。 ) だいたいね、こう貴族だかなんだか知らないけど 肉ばっか食してないでもっと周りを見渡しなさいよ! ( 以前、こっそり抜け出して城下町のさらに下町に繰り出たことがあった。 そこで見た図はすさまじく悲惨なものがあった。 ) 富と貧困は常にあって、綺麗なものの後ろには汚いものが転がってるのよ! ( 座っていた椅子から飛び降りるように。 いったい、何がこう自分をいらだてるのだろうか。 ) [Mon 1 May 2006 14:16:22]
イグレイン > ( 窓から見る風景はいたって普通であった。 いつも変わらない風景に いつでも変わらない人々 ) ――― コレで良いのか。 ( 教会の中は至って幸せに満ちている。 なんの不自由も感じることなくただ、たんたんと皆日々を過ごしてる。 ) これで、許されるのでしょうか ( 与えられたことをこなす日々で、 ) [Mon 1 May 2006 14:10:22]
お知らせ > イグレインさんが来ました。 『 ほんとはね、 』 [Mon 1 May 2006 14:08:22]
お知らせ > イグレインさんが帰りました。 『( そのまま寝てしまうなんて お決まりのパターン )』 [Thu 27 Apr 2006 23:26:00]
イグレイン > ( 椅子に座って聖書を読む。 何度も、何度も読み返してるからもう ボロボロだけど。 いいんだそれで。 信じてれば 祈ってれば またきてくれるんだ。 次はお告げを――― なんて甘い考えに浸りながら 月を見上げて 笑った。 ) [Thu 27 Apr 2006 23:25:42]
イグレイン > ( もう一度会いたくて。 会いたくて。 毎日 祈ってる。 ) ―――――― 辛気臭いかな。 っふん。 ( 背筋に寒さが走った。 春といえどまだ寒く 窓縁から下りれば窓を閉めることに。) あーあ。 こんな早くに就寝とか。 ( 人間、1日5時間寝れば生きて行けると思ってるから 身体が資本! ) 聖書でも読んで 明日に備えるかな。 ( 月明かりで、本を読むのは日課になっていた。 蝋燭をつけてたら お世話係のシスターに怒られるから。 ) 何処まで読んだっけ――― ( 椅子、窓辺まだ引っ張って。 足にかける毛布と一緒に ) [Thu 27 Apr 2006 23:22:12]
イグレイン >  私は、ここに来る前の生活が 懐かしくて、懐かしくてたまりません。 ( 大きな溜息。 金色の髪の毛は風で揺れた。 ) それを 取り戻したくてなりません。 ( 慣れない馬に乗って落ちて 笑ったことや、大きな噴水の中で水浴びをしたこと。 ) 私は多くを望みすぎなのでしょうか。 ( 月から視線を逸らす。 ――― あの日以来、神は自分の前に現れることはない。 あの、慈悲深い笑み、 そして 自分に何かを託したような顔 ) 忘れ、られない――― ( 苦しかった。 ) [Thu 27 Apr 2006 23:13:00]
イグレイン > ( 自室。 開け放たれた窓の縁に座り、まん丸いお月様を見上げた。 ) 私は 一体何をするために ここへ 来たのか――― ( 礼拝とか お話とか そんなことばかりで。 ) お庭を駆け回ることはいけない。 剣を振り回すことはいけない。 ――― なぜ いけないのですか。 ( まるで、ここは自分の居場所じゃないような 気がしてきたんだ。 ) [Thu 27 Apr 2006 23:09:35]
イグレイン > ( [Thu 27 Apr 2006 23:06:24]
お知らせ > イグレインさんが来ました。 『 ――― 神よ、私は思うのです。 ――― 』 [Thu 27 Apr 2006 23:04:35]
お知らせ > セレスさんが退室されました。 『 ――――願う事。 願い。 唯、全ての人に幸あれと。 』 [Fri 31 Mar 2006 11:29:36]
セレス > ( 今日中に出発の準備をして、直ぐに発てとの事。 その間、出来る限りχ-O-WASを理解し、身に着けろとも。 望んだ通り、こんなにも早くヴェイトス市を再び訪れる事になろうとは。 今度の仕事も矢張り、市を見て回る余裕など無さそうだが。 ) ――――では、期待に沿えるよう。 行って参ります。 …Amen。 [Fri 31 Mar 2006 11:26:24]
セレス > ( 『“16課”無き後、我々は聖教会で力を示す必要がある。』司祭はそう続けながら、少し難しい話をしている。 1年の大半を地下で過ごし、ほんの1年前までただの娘だった聖女認定にはその政治的な話は難しくて、よくわからなかった。 ただ、聖教会を正しく導く事が正義であり、そして自分に与えられた天命であるという事だけは分かる。 存在する意味を、定義を与えられるという事はとても幸せな事だ。 それが人の為、世の幸福の為だというのなら間違いない。 ) [Fri 31 Mar 2006 11:17:57]
セレス > ――――聖剣…剣なのですか? ( 「聖典」という言葉からかけ離れた回答に、柄に見えたのが本当に柄であると知る。 確かに鍔と柄は立派な装飾が施されたソードに見える。 だが、肝心の刃の部分には奇妙な金色の円盤がはめ込まれ、ナイフにしてもアンバランスに短かった。 立ちなさい、と命ずる言葉に従えば、二人のシスターに左右から革のベルトを腰に巻かれる。 その左の腰に申し訳程度に取り付けられたポケットのようなものが、鞘らしい。 続いて手を差し出せと言われてまた従う。 その手に、【聖典概念】がそっと乗せられた。 ) [Fri 31 Mar 2006 11:12:17]
セレス > ――――…カイ・オ・ヴァス。 ( 告げられたその名を反復するように口にした。 つい先日訪れたばかりの聖教会に呼び出され、足を踏み入れた事も無い奥まった部屋に招かれれば、片膝を着いて頭を垂れる。 ひととおりの話を聞いて差し出されたそれ、【聖典概念】χ-O-WASをまじまじと見詰め、それがどういった物なのか思案する。 少ない引き出しの中には、該当するものが無かった。 それはどう扱うものなのか。 いったい何なのか。 パッと見で行き当たるのは「剣の柄」。 ) [Fri 31 Mar 2006 11:06:42]
お知らせ > セレスさんが来ました。 『 “χ-O-WAS” 』 [Fri 31 Mar 2006 11:02:13]
お知らせ > ピィクさんが帰りました。 [Wed 18 Jan 2006 02:27:09]
ピィク > (こンな風に、誰かに頭を垂れているところを家族に見られたら、)       (絶対にボコられる。…そう思いながらも、一人だけの今はうなだれずには居られなかった。) [Wed 18 Jan 2006 02:27:08]
ピィク > (田舎、と云う言葉が違和感無く合致するような村で、) (神と云えば全てであり、自然であり、其の一部として自分の一族があり、そして村人達だった。 ピラミッドは無く、ただ日輪のようなサークルの関係があった。) [Wed 18 Jan 2006 02:26:16]
ピィク > (省みると根本的なところから矛盾している気がした。)     (それでもこうして、赦しを求めて十字架に頭を垂れるのだからオメデタイ話だ。) (幾ら空気が似ていたとしても、故郷には教会と云うものが無かった。) [Wed 18 Jan 2006 02:22:42]
ピィク > (何時からこンな熱心な教徒になったのだろう。 ――尤も、それは形だけのものだ。そもそも吸血鬼の友人を許容している時点で、敬虔な人間からは弾かれてしまうのだろう。)     (そもそも、人間ですら無い身だ。) [Wed 18 Jan 2006 02:20:02]
ピィク > (故郷の空気に近いところで、) (其の教会で、跪いて居た。) [Wed 18 Jan 2006 02:18:21]
お知らせ > ピィクさんが来ました。 [Wed 18 Jan 2006 02:17:20]
お知らせ > シギさんが退室されました。 [Thu 24 Nov 2005 18:07:17]
シギ > (一人の中年は雑踏へ消えた。) [Thu 24 Nov 2005 18:07:16]
シギ > (そうまでして両親に取り繕わねばならない事なのだろうか。) …………。 (若しかしたら、畏れているのかもしれない、と思った。) (神以上に。純粋で愚かな両親を。) [Thu 24 Nov 2005 18:07:05]
シギ > (歩き出すが、誰かを追い詰めるような靴音は一切立てなかった。そんなものは今必要ない。) (あくまで影のように立ち去れれば良い。 必要なのは、「聖教会へ祈りを捧げに行っていた」と云う事実だけだ。そうすれば心置きなく夕食にありつける、年老いた両親(未だ生きていたのが驚きだ)とも笑顔で顔を付き合わせられる。)       (出口を潜りながら、ふと思った。) (嘘を付く事は容易いのに、何故わざわざ此処へ来ているのだろう。) [Thu 24 Nov 2005 18:05:56]
シギ > (形ばかりのパプテス信徒。ロザリオなンかとっくに何処かへやってしまった。) (座っている間、両手を擦り合わせたのは祈りの回数を数えて居る訳ではなくてただ単に寒いからだった。 指先が冷える。手袋をして来れば良かった。)       (静かに席を立った。 一瞥すれば、聖堂の中は祈りに満ちているのが嫌と云うほど解る。) …ヴェイトスとは大違いだな。 (此処は、箱の中で飼われるのが好きだと云う連中が多いらしい。) [Thu 24 Nov 2005 18:02:05]
シギ > (ずっと座っていてもちっとも温かくならない。 多分気持ちがこの上なく冷めているからだ。) 信じても居ないのに、未だこのポーズをしていないといけないのか。 (解ってる。こうしてパプテス信徒の振りをしていれば、敬虔な信者である両親は疑いもせずに安心すると云う事。) ………。 (洗礼をされてから、そうして、もう何十年になるンだ。) [Thu 24 Nov 2005 17:59:19]
シギ > (ヴェイトスの大聖堂の方が、見慣れてしまっていたようだ。) ………、実に久し振りだ。 (故郷の教会の方に違和感を覚えるとは。) (着慣れた自警団の制服ではなく、黒尽くめの――ただの中年が、礼拝堂の長椅子に腰掛けていた。) [Thu 24 Nov 2005 17:56:34]
お知らせ > シギさんが来ました。 [Thu 24 Nov 2005 17:53:34]
お知らせ > レッドさんが帰りました。 『 遠からずレッド立ち入り禁止令が出る可能性、大。 』 [Fri 11 Nov 2005 02:36:24]
レッド > ありえないだろその武装はッ! ちょっとこの子の生活環境なんかを気に掛けて声かけてデートに誘ってそんだけ…ぁあ。 わりィわりィ。 あんたもまぁ結構美人だしいっそ三人( 「で」と同時に横っ面にメガヒット。 あまりの容赦なさにクリスティアの冗談通じないお国柄をオレサマ実体験。 いやまて洒落んなんねェ―――!!! ) てめ、このッ、大人しくしてりゃァ無茶苦茶しやがってッ! そんなにハードプレイが好きな ら゛ッ 痛 痛い 痛い痛い、ちょ、ま、蝋燭ヤメテ蝋燭ヤメテ洒落ンなんねェ畜生―――――ぎゃふンッ!! ( そして、見事にほっぽりだされた。 すげぇぜ聖教会。 ぎぃ、ばたんと大扉が閉じる瞬間、可愛いほうの子が心配そうに見てたのだけはバッチリ見えた。 諦めない、ぜー。 ) [Fri 11 Nov 2005 02:35:12]
レッド > マジで?毎日? 駄目だッて、こんなとこで豆スープばっか食ってたら早死にするぜ? あのさ、大通りに美味しい店見つけたんだ。 クリスティアにしちゃ気の利いたパスタの店でさ、今度オレと一緒に゛ぎ…ィ……ッ!!!!? ( 調子よくぺらぺらとまくし立て、さり気無く肩に手なんか置いて距離を詰めながら囁きかけ、れば、だ。 ) いッでェェェェェ――――誰だてめ…ってナニソレ? なにその鈍器…って火、ついてる! 蝋燭ついてる…ッ!!! ( お局様登場ってわけだ。 オレより5つ6つは年上っぽい姉ちゃんだが、明らかにすごいダークオーラを聖堂に蔓延させながら、なんか2m近くある金色の長細い燭台を手に仁王立ち。 蝋燭挿してあるんですけど。 ) [Fri 11 Nov 2005 02:25:19]
レッド > ( ――――ふと。 ふと。 折角ここんところインテリ路線に進みはじめていた脳が隙を見せた。 本を手におもむろに立ち上がり、真っ直ぐにシスターの方へ。 警戒させないようにこぅ、自然にニッコリとか笑いながらゆっくり歩み寄るわけだ。 一応下地は貴族出身。それらしく優雅に振舞おうじゃぁねェか。 ) こんな遅くまでご苦労さまだな、シスター。 毎日こんな時間まで働いてるのか? ( と、小さく竦んだシスターの手をとり、かじかんだ指を温めるように包み込み。 最初は驚いたシスターも、なんとかぎこちない笑みを返してくる。 Yes,よし、グッド。 可愛いぞ。 ) [Fri 11 Nov 2005 02:11:11]
レッド > んー…なんかもう、身につけた知識を直ぐに使いてェ――――( もともと技術系の分野は得意なのだ。 何をしたら何が出来るかというのを理解してしまえば、あとは想像できてしまう程度には。 ああもう、あと1冊なんて読んでらんねぇよ、などと脚をぱたぱたさせながら小さく独り言など漏らせば、聖堂の向こうのほうでこっちを見ているシスターと目が合った。 ハァイ、なんて手を振ると困ったような顔をして縮こまる。 ) むぅ、結構カワィィーじゃんー♪ [Fri 11 Nov 2005 02:01:57]
レッド > ( 別に教会になんか大した用事は無かった。 一応パプテス教徒として顔出ししてお祈りくらいしておいて、と思って食後の散歩に立ち寄ったものの―――――その天井に吊るされた1tはありそうな1000本挿しのシャンデリアの灯かりと暖かい室内。 それから適度な静けさと清楚なシスター。 読書空間にもってこい、って話だ。 遠くで時々こっちをちらちら見てるヤツが居るけど関係ねー。 口出ししてこないってェことはOKって事さ。 だいたいこっちも真面目に勉強してるとこだし。 ) [Fri 11 Nov 2005 01:49:27]
レッド > ( 難解な基礎錬金術書の一冊目をようやく読破出来そうだ。 あと何十ページかあるが、いっそのこと今日読みきってしまおう。 柄にも無く真面目な顔で文字の細かい本に読み耽り、物事を真に理解する喜びなんかを味わっている。 少年だか少女だか、小奇麗なジャケットに身を包んだ10代位の若者が一人、もうずっと聖堂の長椅子に陣取っていた。 遅めの夕飯の後ずっとだから、かれこれ4時間近くになる。 ) [Fri 11 Nov 2005 01:44:19]
お知らせ > レッドさんが来ました。 『 聖堂の長椅子に、一人。 』 [Fri 11 Nov 2005 01:40:29]
お知らせ > バーナードさんが退室されました。 [Wed 13 Jul 2005 01:31:14]
バーナード > ―――アーメン(最後の最後に其の言葉が紡がれると其れは主へと向ける筈の言葉が尽き、半ば自己満足ではあるのやもしれないが胸中が何かに満たされたような感覚に陥った為か。最後の台詞を口としてから数秒後、想像より空想より一旦は信仰すべき『人物』の姿を遠退かせると重い瞼は静かに持上げられる。そして、軽く吐息を零してから絡めていた指先を解くと片腕が傍にある剣を掴み上げる事か。空いた方の腕の先で頭部と身体に二本の指先を触れさせて、始めと同様に十字を切ってから其の場からも腰を持ち上げる。そして、全てを終えたかのような感覚にも囚われながら、剣を腰に帯びると向かうのは出入口の処か。金属音と靴音を響かせ、仕事場へと戻り――…) [Wed 13 Jul 2005 01:31:12]
バーナード > (双眸は何処か気分を落ち着けんとする為か、此の場所に浸り切るまでの時間を要するのか定かではないが、瞼を多少重くさせれば、静かにそっと閉ざされた。数秒の間隔を置いて、腰に帯剣する鞘付の剣を己の真横へと置くと今度は両の膝頭の上へと、片腕が軽く十字を切ってから両肘を軽く付いて立てると僅かに前傾姿勢を取った。指先軽く絡めて額へと静かに押し付ける。そして、精神すらも落ち着けてから己の信仰すべき『人物』を想像にて空想にて思い浮かべれば、其れからの事。唇は薄く開き、動作を見せて。)…主よ――また今日も逢える事を幸福と思う(其処で聞き取れるであろう言葉は途絶えた。代りに無言ではあるが唇が静かに休み休みではあるものの動作していた。祈りというべきか、其れを例え毎日同一の事を願おうとも言葉は普段と代わり映えも無く、同様の物が紡がれて。) [Wed 13 Jul 2005 00:56:29]
バーナード > (城下町内の警備兼見廻りの最中、途中で仲間内との交代で一時の休息を得れば、迷う事も無く先ず赴いたのは偶々最寄にと位置していた教会の処。支給品である西洋甲冑を兜も外しはせずに身に纏った侭、重厚なる扉を押し開いては入口から最も近距離に在る木製の長椅子へと徒歩で歩む事か。甲冑の擦れ合いによる多少、小煩く教会内に響く物音の中に靴音を響かせつつ、長椅子の元まで行けば、姿勢を軽く整えてから腰を椅子の端の方へと静かに下ろした。) [Wed 13 Jul 2005 00:35:44]
お知らせ > バーナードさんが入室されました。 [Wed 13 Jul 2005 00:26:48]
お知らせ > スフェーンさんが帰りました。 [Sat 2 Jul 2005 12:47:37]
スフェーン > (      七色の光が、廊下を彩る。 ) [Sat 2 Jul 2005 12:47:33]
スフェーン > (一つの小さなケースがあった。其れも又綺麗な彫り装飾が施されていて…――中にはあの、長年見慣れた十字の光。差し出され、受け取るも、何一つ今までとあの頃と変りの無い十字架。己にはそう見えた。) 有難う。 司祭にも伝えておいてくれ…――手数をお掛けした。 (首へと潜れば、思いの外冷ややかな感触があった。 感謝の言葉と共に、微笑もう。目前の彼も又、歳相応の幼い笑顔で返してくれた。) それじゃぁ…――又、何時の時には宜しく、頼む。 (何て、僅か苦笑浮かべて、踵を返す己は背後の彼に振り向き手を振った。 背後から帰ってくる優しげな返答に、安堵が胸を占める中…――) [Sat 2 Jul 2005 12:46:24]
スフェーン > (廊下を歩む最中、途中目前に空間が広がった。 中央の間、祭壇。 先日の夜来た時とはまるで違う。規則正しく並ぶ長椅子には、多くの人影が望めた。中央ではオルガンを奏でる誰かの姿がある。 今は、日中の日の光を前面に浴びて、輝く、ステンドグラスの鮮やかな彩度。)  ――…嗚呼。 (此方です。告げる彼の言葉に慌て我に帰る己は、祭壇を抜け、より細い通路へと向う。  やがて一つの扉の前に来れば、己を残し、彼は部屋の中へと姿を消した。 随分と装飾の施された、木製の扉。随分と腕の在る彫り職人なのだろう…――)  (重い音と共に、其の戸の向こうから現れた彼。其の手には…) [Sat 2 Jul 2005 12:39:19]
スフェーン > (唐突に問われて戸惑う彼。苦笑混じりに己の名を告げれば、既に聞いていたのか慌てた様なはにかみが帰ってきた。 司祭は留守だと言う…――) ――…そうか。 楢、又出直して来るよ。 (予想は付いていた事。済まさそうにする彼に、右手はヒラリ空を舞い。背を向け歩もうとした最中。) …え? 嗚呼、預かっている、のか? (彼の言葉に鸚鵡返しに返す己の言葉。肯定、として頷く彼。 再び彼へと向き直れば、己が言葉を捜すより先に、彼が促した。) 嗚呼、頼む。 (導かれる先に、己の十字架を保管してくれている部屋があるのだろう。彼の後に、続き歩む。) [Sat 2 Jul 2005 12:33:23]
スフェーン > (日中、太陽は空にて煌々と。併し、直ぐ傍に雪山が聳えている故なのだろう。夏近き筈が随分と空気が心地良い。ともすればコートを羽織っていても違和感は無いかも知れない。) 今日和。 ――…氏は、いらっしゃるかな? (其れは涼やかな外気がより一層冷ややかに感じられる教会内部。廊下の途中にて。一人の聖職者に問おう。 約束の時間より未だ幾分早い。其れは、暇潰しに立ち寄った程度の事。) [Sat 2 Jul 2005 12:26:15]
お知らせ > スフェーンさんが入室されました。 [Sat 2 Jul 2005 12:20:07]
お知らせ > スフェーンさんが退室されました。 [Thu 30 Jun 2005 22:21:46]
スフェーン > ――…自由に、為りたい…っ (“貴女”は尚も、夢の中で俺を縛り続ける…――) [Thu 30 Jun 2005 22:21:41]
スフェーン > (滑稽な事だけれども、こうでもしないときっと、己は一生乗り越えられると、思ったから…――もう二度と悩まぬ様に、もう二度と過ちは犯すまいと…。 彼女と“彼女”の為、に。) Amen …―― (懐かしい言葉。もう何年も口にしていなかったと言うのに、この日を待ち侘びてでも居たのだろうか、自然と…余りにも自然と、其れは昨日まで当たり前の様に口ずさんででも居たかの様に…零れた願いの言葉であった。) ――…俺は、 俺 で在りたい。 (其れが恐らく、此れ程に回り道をして生きてきて、ようやっと見付けた “答え” なのだろうと、思う。見つけるのに余りにも長い月日を、使ってしまったけれど、も。)  (組んだ諸手の向こう、顔を上げた先。 “貴方”は微笑みと共に、俺を迎えてくれるのか。 主を信じる事の出来なかった己を、温かく迎えてくれると言うのか。  伏せた瞳の奥、熱い溜息が口を付いて、零れ落ちた。) [Thu 30 Jun 2005 22:17:55]
スフェーン > (其の行為すら、幼き事は毎日の様に行っていたと言うのに…――懐かしい――…其の一言でしかなく。十字を切る其の手に何故か、震えがあった。)  (この時間帯だからだろう。中央の間、長椅子に腰掛ける人影は随分と疎らだった。熱心な信者の姿もあるが、どちらかと言うと長椅子に身を横たえている姿の方が多く目に止まる様に思える。  其の誰からも離れた長椅子、館内の隅に、己は腰を下ろした。あの町の大聖堂にも何度か訪れた事はあったが…) 何か、違うよな…―― (気の持ち様である事は知っている。只、落ち着く、と言うのだろうか…――  長椅子に腰下ろし、諸手を組めば、瞳を閉ざした先…闇の中に“貴女”が浮ぶ。 口の中でこっそりと、彼女の名を呼べるのも、きっと時が過ぎた今だから、だ。)  (口ずさむのは何年振りかの聖書の一片で、想い描くのは何年振りかの鮮明な“貴女”の笑み顔。) [Thu 30 Jun 2005 22:05:11]
スフェーン > 二日後? ――…分った。 急な用件で、申し訳無い。 宜しく頼む、よ。 (日にち、其の他詳細の書かれた紙を受け取れば。己の垂れた頭の向うで、微笑と共に何事が告げる司祭の言葉が聞えた。軽い握手を交わした後に、其れは何事も無かった様に、司祭は廊下の向うへ、己の歩みは中央の間へ…――)  (無くなって分かる事もある様だ。首もとの、先に司祭に預けた銀光。軽くなった其れに、何と無しに寂しさがあった。) ――…懐かしい、な。 (この香り、この空気、そして静寂と闇。目前に広がる厳粛な色合いに、細めた瞳は、足を止める。  長椅子の綺麗に並ぶ、中央に 其れ を掲げた間。) ――…。 (“貴方”を疑い、無神を唱えて幾年が過ぎていったのだろう。) 主 よ …―― (赦しを請う、今の資格が己に有るのだろうか。  右手は、十字を切った。) [Thu 30 Jun 2005 21:56:02]
スフェーン > (薄暗い教会の中、其れは中央の間にての会話ではない。) ――…嗚呼、頼む。何時頃、出来そうかな? (交わす、声音も自然小さなものになる。  この場からでも未だ、中央の間から低く低く響くオルガンの音。零れ来る、蝋燭の光。  それすらも僅かにしか差し込まぬこの場。中央間より僅か離れた細廊下の隅で…――己は一人の司祭に手渡す、小さな銀の輝き。)  (己の言葉に暫しの後、緩やかに帰ってくる同意の言葉と微笑み。自然と己の面にも安堵の表情が、浮んでいた。) [Thu 30 Jun 2005 21:44:03]
お知らせ > スフェーンさんが入室されました。 [Thu 30 Jun 2005 21:39:15]
お知らせ > バーナードさんが帰りました。 [Tue 3 May 2005 02:31:02]
バーナード > (暗闇の世界から薄くとも灯りが零れる世界へと瞼を起こす事で舞い戻れば、一度の瞬きの後、先程まで張り詰めていたかの様に途絶えさせていた物音を再開させた。兜を両の掌で挟む様にして抱えなおし、そして其れを己の頭部へと嵌めて武装を深めたならば背に背負う様にしていた丸盾を片手へと持ち直した。そして、踵を返して扉の方へと反転させれば其の重厚な出口歩み寄って行き。)そろそろ、交代の時間か…(独り言を呟きて、扉を片腕が押し開ければ我が身体を外へと出でた。武装を確認し、軽く前傾姿勢を取れば、教会を後にすると共に身を走らせた。金属音に混じる靴音を響かせながら、小走りの速度にて主の在る場所を去りて…) [Tue 3 May 2005 02:30:58]
バーナード > (静かなる声は木霊する事も無く、己の聴覚にのみ響き。眼が捉える其の先、闇―――闇でしか無く。其の闇が示すのは対話の成功か、現実的な結果の所為か。一旦閉じた唇は其の間を適度に置くと再び、立ち尽くした侭、会話を。)…我が愛する母と父に、何らかの幸福を与え給え。其れが我が身を少なからず削る結果になろうとも構いはしません…例え、其れが小さき事であったとしても我が愛すべき者達が至福を得ん事を祈らん…(願い、毎日の様に託す其の気持を一方的に押し付けて、一種の自己満足とも似た心持を少なからず抱けたならば、謝礼と云うべきか、主に対し胸元に添えた侭であった右の掌で静かに十字を切った。そして本日の役目、祈り事を満足に終えたならば閉ざしていた瞼を徐々に灯りの元へと誘う様に起こして行き。) [Tue 3 May 2005 01:55:28]
バーナード > (両の掌が軽く触れた我が私物を静かに頭部より脱げば、其の鉄製の兜は左側の腕の中、脇へと抱え込まれた。既に陽が落ちて暫くの時間が経過した故に良くは見えぬ天井を顎を浮かせて未だ見上げた侭、右腕をそっと持ち上げれば、其の掌を鉄板へと我が胸元へと軽く宛がい、眼を瞼落とす様にして一時的に閉鎖した。)―――主よ、素朴ながらも私の願いを聞き届け給え(発した声音は其の面を象徴する如く、若干ではあるが重低音の響き。口元が声に合わせて動作すると瞑想する侭に見えぬ、聞こえぬ、知らぬ、其の『主』へと会話の声を向けた。) [Tue 3 May 2005 01:37:25]
バーナード > (夜、城内での一度目の巡回を終えてから得た余暇を費やしに向かう処とは聖教会の方角。重厚なる扉を両の掌を添えて静かに押し広げれば、其の奥へと歩を進めた。小さな靴音と甲冑から洩れる金属音を静かに響かせながら聖堂内へと更に数歩、身体を進めれば突如物音は此の場から消え失せる。主、其れを示す何かを発見したのであろうか――否、其の様な訳では無い。ただ主に対する信仰心故に、其の主を想いて何も無き、己の頭上より高々と伸びた場所に在る暗闇へと天井へと視線を向かわせた。両手、静かに伸ばせば己が身に纏う私物の一部である兜へと触れて。) [Tue 3 May 2005 01:27:32]
お知らせ > バーナードさんが来ました。 [Tue 3 May 2005 01:16:43]
お知らせ > ハロゥタックさんが帰りました。 [Thu 31 Mar 2005 21:30:29]
ハロゥタック > (宿。取り敢えず宿に戻ろう。 緊張から解き放たれた脚は上手く動いてくれなくて、歩くのには普段の倍以上が掛かりそうだったけれども。) (教会から痩躯は遠ざかって行った。厳格な空気に背を押されながら、何とか。) [Thu 31 Mar 2005 21:30:28]
ハロゥタック > (すると女性は去って行った。余計な言葉を話さぬ内に。 足早に去るフードの陰、長いローブの裾が少しだけ捲れて、其の下の黒――シスター装の裾――が覗いて居た。) (…細い背を見送って(彼女の足は鈍かった)、痩躯は深く溜息を付く。重い緊張と浮き足立つような事柄が同時に襲ってきたのだ。)  は、 ァ… ――……、 (ゆら、とおぼつかぬ足取りで陰からまろび出る。) [Thu 31 Mar 2005 21:27:01]
ハロゥタック > それで、司祭様が此方に戻ってきていると伺ったもので。…今、どちらにいらっしゃるス? (最後にそう付け足すと、フードの女性は教会ではなく城の方を示した。つられて其れを追う視線であったが、まさかあそこまでは入れない。) (フードの奥から女性の声が可聴域ギリギリの声音で零れる、「宿でお待ちなさい」。 したらば待ち人が戻ってきた時に知らせを寄越そうと云うのだ。) …あい。 (痩躯は其の言葉に従う事にした。) [Thu 31 Mar 2005 21:18:09]
ハロゥタック > (――教会の入り口からは窺がえないだろう、植え込みの向こうの陰に引き込まれた。) 何ス…! (云い掛けたところで口を塞がれる。其の手は細くて白い手だった。 隻眼が瞬いて、やっと相手が女だと認識する。) (フードを払い除けるのではなく、少しだけ持ち上げる所作。下から覗いた貌に、痩躯は声を上げる代わりに眼を見開いた。)     (痩躯の様子に、クリスティアへ来た理由が そう で無い事を悟ったフードの女性は、また貌を隠すと、改めて何をしに来たのかと問うた。) …、 (痩躯は暫らく言葉も出せなかったが、「かくかくしかじか」で事の経緯を伝えた。) [Thu 31 Mar 2005 21:10:36]
ハロゥタック > (不審者だと思われたのだろう、…教会の前で何時までも立ち竦んでいたらそう見られても可笑しく無い。幾ら僧衣を着ていても、だ。) い、や、えっと、…怪しい者じゃ無いス…。 (控えめにおずおずと伝えるのだけれど、肩を叩いた人物――フードを目深に被って居て貌は良く見えない――は黙したまま手を離さない。) あの、 (冷や汗がだらりと米神を伝った。) …? (肩に置かれていた手が腕に伸び、そのまま ぐい 、と引っ張られた。) (――ぺけ、と足音が入り口の前から遠のいて。) [Thu 31 Mar 2005 21:00:37]
ハロゥタック > (ぞく、とする。堅い信仰がそのまま教会の形を成しているのだと思わせる。大きさはヴェイトスの聖堂の方が大きいのだろうか、併し、何故か其れよりも大きく見えるのは気の所為か。) (襤褸僧衣を着た痩躯は肌が震えるのを感じた。耳に届く聖歌は幻聴では無いかと思う程だ。) ――ッひ?! (変な声を上げて振り返った、のは、肩に手を置かれたからで。) [Thu 31 Mar 2005 20:52:34]
お知らせ > ハロゥタックさんが入室されました。 [Thu 31 Mar 2005 20:46:30]
お知らせ > ロイさんが帰りました。 [Sat 5 Feb 2005 20:47:32]
ロイ >  ――ハ… (教会から少しでも遠くへと離れるために吸血鬼は重い体を引きずるように歩く。宿へ。宿へ。――きっと、部屋に入った瞬間意識を手放してしまうのだろうけれど) [Sat 5 Feb 2005 20:47:29]
ロイ >  ――失礼 (顔を上げぬまま告げる) 申し訳ございませんが 今日は これで 。  返答があるまで 行動しませんので、ご安心  を  (では、と早々に頭を下げて出て行く姿に、さて相手は何を思うか。失礼と思うならば仕方なかろう。しかし、それよりも正体が露見する方が余程恐ろしい。――もしかしたら相手は気づいているかも知れぬが)(今来た道を引き返す。覚束ない足取りで回廊を歩く吸血鬼の姿を看破できた者はいるだろうか。その間にも吸血鬼は先を急いだ) ――ッ (右手で扉を押し開け、漸く地獄から解放される。中と外の世界はこんなにも違う。――こんなにも) [Sat 5 Feb 2005 20:45:43]
ロイ > (当然クリスティアの調査を願うなど、正教会は良い顔はしないだろう) 正教会の方々に対する越権である事は承知しています。なれど強い力はそれだけ濃い影を落とす事になると思われます (厳しい監視の中を掻い潜ってクリスティアに潜入するメリットはほとんど無い。けれど。『噂』は――) クリスティアに吸血鬼が紛れ込んでいるという噂も耳にしております (「莫迦な」と相手は言うだろう。所詮噂だ。けれど、万に一つ可能性があるかも知れぬ噂だ) どうかご協力を (更に頭を下げたところで嘔吐感がこみ上げる。辛うじて吐瀉するのを堪えた。吐瀉するのが胃液ならば良い。けれど、吸血鬼の場合は恐らくは鮮血だろう。そろそろ限界だった。此処は余りにも吸血鬼には明るく、聖らか過ぎた――) [Sat 5 Feb 2005 20:37:54]
ロイ > (相手の階級は分からぬ、助祭か司祭かあるいはそれ以下か。分からぬが、ともあれ、吸血鬼は深々と頭を垂れた。決して相手に表情を悟られぬよう。感づかれぬよう。) 此度は――謁見を快諾してくださり感謝しております (顔は上げぬ。上げたくは無かった。神の寵愛とやらを一身に受ける彼らを直視する事は怖い) 此方を (僅かに顔を上げ、懐から取り出すのはギルド長から預かった書簡だ。銀の封緘がなされたそれ。吸血鬼の世にでてくる数が増加している事に対して注意を促すそれ、と。一時期クリスティアの調査を要請するものの二つ。そしてギルド長のサインが入っている、それ) [Sat 5 Feb 2005 20:29:33]
ロイ > (謁見を申し出て、今日漸くその返答が帰ってきた。ヴェイトスの、しかもVHギルドの使者に対して教皇や枢機卿が出てくることはなかろう。高をくくるまでも無く)(一室の扉を軽く叩けばぞんざいな誰何の声。「ギルドからの使いです」とだけ答えれば、あっけなく入室は許された) 失礼、します (血の気の失せてしまった顔。それを見れば吸血鬼と看破される事は容易かろう。これは賭けだ。『消滅』を命じられた己の、生き残れるか否かの賭けだった。僅か眩しい燭台の光に目を眇めつつも、吸血鬼は滅びの一歩を踏みしめて) [Sat 5 Feb 2005 20:17:48]
ロイ > (己が巨大な業の深さをそのまま形にした威圧感が目の前にあった。さすが、パプテスの信仰が深い教会なだけあって、ヴェイトスのそれとは比べ物にならぬような気が、する。扉前に立ってまでも感じる嘔吐感に顔を険しく歪めながらも、右手で軽く教会の扉を押した)(重厚な音と共に、嫌な気配を伴って開く扉。目を細めて、しかし、聖教会の中に体を滑らせて、奥へと進んだ。まるで、地獄へと続く回廊のような――) [Sat 5 Feb 2005 20:08:07]
お知らせ > ロイさんが入室されました。 『立ち竦む』 [Sat 5 Feb 2005 20:03:58]
お知らせ > リーフさんが退室されました。 [Wed 2 Feb 2005 00:23:28]
リーフ > さて・・・することは済んだし・・・(席を立つ)・・・行くよ・・・(それに対して親しみを込めた口調で) [Wed 2 Feb 2005 00:23:12]
リーフ > 眼を開け、適当に座るところを見つけると再び眼を瞑った)平和だ…(その声が教会内にこだまする) [Wed 2 Feb 2005 00:21:18]
リーフ > (しばらく眼を瞑り、ただただ教会の空気を味わう)・・・スゥ・・・ハァ・・・ [Wed 2 Feb 2005 00:18:57]
リーフ > こんな飾りつけ・・・見たことないぞ(誰かに見られたら恥ずかしいな、こんなキョロキョロした姿) [Wed 2 Feb 2005 00:18:04]
リーフ > (それははるか昔に作られたであろう装飾台を感心しながら見つつ)これは・・・すごい。一体どうやったらこんなものが・・・(一度口を閉ざすと再び装飾台を見はじめる・・・) [Wed 2 Feb 2005 00:17:01]
リーフ > 教会…洗練された気持ちになるな…あっと(視界に広がるその装飾を見て)まいったな・・・ [Wed 2 Feb 2005 00:14:05]
リーフ > なんて豪華な飾りつけなんだ…(綺麗過ぎる・・・) [Wed 2 Feb 2005 00:11:57]
お知らせ > リーフさんが入室されました。 [Wed 2 Feb 2005 00:10:59]
お知らせ > 月璃@渡り鳥調査さんが退室されました。 『(ちなみに。パプテスの教えとは別に関係ないらしい)』 [Thu 16 Dec 2004 21:16:56]
月璃@渡り鳥調査 > ………数?(聞き返してみた。――力強く頷きが帰ってきた。何故?と問い掛けてみると、返った答えはこうだった。「教会の屋根に奇数、あの鳥が止まっている時に共に祈りを捧げた男女は幸せな恋人同士になれるんだそうです――」  ――…と。そんなことを語る彼女の姿は敬虔な信徒と言うよりは、やはり年頃の娘さんらしく見えた。目が、きらきらとしている。――で。無粋な野生動物には、もう一つの疑問があった) ……偶数ダッタ時にはドウするンだ?(答え――「適当に慎重に追い払ったり、エサで何羽か釣ってみたり…?」 …げに恐ろしや、色恋世界。何とはナシに、見上げた屋根の上で。今は奇数の数だけ止まっているツルは、そんな下界の都合を知ってか知らず、のんびりと楽しげだった――…) [Thu 16 Dec 2004 21:16:38]
月璃@渡り鳥調査 > 「――ああ、あれはいいんですよ。奇数ですから」(――…さらりと言われた言葉は、意味が良く分からなかった。奇数?偶数? 丁半博打が咄嗟に頭に浮かんだ。サイコロ二つと適当な器があれば出来る遊びは、前線の手慰みでたまにやる。――…時に血を見る殴り合いに発展するのが玉に瑕) ……数が、関係アルのか?  「大アリですよ!」(――…重要らしい。はて?と首を捻りながら教会の屋根を見る。一羽、二羽、三羽……沢山?) [Thu 16 Dec 2004 21:00:59]
月璃@渡り鳥調査 > (怒られたので、指差すのは止めてみた。聞きたいことはまだあるのだから、怒らせてはいけないだろう) ……で。アレ、何ダッケ?(――…深い溜息の後、「此処はパプテスの聖教会です」 と、説明を受けた。ほうほう、と感心したように頷く姿に、娘さんが何処かぐったりとしているのは気のせいなのか、どうなのか) フムム……モウ一つ、良いカ?(毒を喰らわば皿までという言葉はあるが。疲れたように頷いた娘さんを横目に、教会の屋根へと止まる幾羽ものツルを指し示し) アレって、いいンだろうカ?(鶏肉ハ喰うノカ?真剣な問いに、「いや、確かに食べはしますけど…っ」 と、口篭られた。屋根の上のツル自体に関しては、驚いた様子も無い。それ程変わった事でも無いのだろうか) [Thu 16 Dec 2004 20:52:56]
月璃@渡り鳥調査 > ア――…怪シイ者ジャ、無いゾ。(に、と歯を見せて笑う顔は、年頃の娘さんの華やかな笑顔とは違う。素朴と言えば言えるのかもしれない。動物に近くはあるが) 此処、何ノ教会ダ?(――…素朴な疑問に返ってきたのは、絶句だった。アレ、アレ、と聖教会の扉を指差した途端、『いけませんっ!』 と怒られた。――…何故だろう) [Thu 16 Dec 2004 20:02:09]
月璃@渡り鳥調査 > (――丁度、教会の中へと礼拝に来たような感じの人影がちらほらといるので、とっ捕まえて聞いて見る事にした。決めてしまえば行動が早い) ――…オイ、チョット良いカ?(声を掛けたのは若い娘に。いきなり肩を叩かれたものだから飛び退く勢いで驚かれたも、声を掛けて来たのが同じ年頃の娘と見て、安堵して貰えた模様。おっかなびっくり、には違い無いが) [Thu 16 Dec 2004 19:48:43]
月璃@渡り鳥調査 > (前に夜食――…じゃなかった、夜食にしかけた…でも無く、夕飯、エサもまた違う。ともかく、悪魔が言っていた名前があった気がする。天敵だと言っていた。多分、恐らく。記憶力は大してアテにならない。眉を寄せ、教会見上げて思案する。扉の真ん前になど立っていては追い返されそうな気もしたので、多少斜めな位置に立っている。風呂にでも入ってきたか、格好はこざっぱりとしているが――…) …ぱーぷ…、 ん?(それでも所詮中身は、敬虔な信者にハリセンでしばき倒されそうな代物なのに違いは無い) [Thu 16 Dec 2004 19:26:51]
月璃@渡り鳥調査 > (日は暮れて、地に影を落とすのは月の光か、街灯か。地に落ちる屋根のシルエットが時折動くのは――屋根の上に止まっているツル達が動くから、である。――身繕いでもし合っているように見えなくも無い) ナンだっケカな…確か、コノ手の教会だノ宗教ダの、名前が――…(唸る。空を仰いで、唸る。権威や何やらより以前に、思い出すのは其処からだ) [Thu 16 Dec 2004 19:20:49]
月璃@渡り鳥調査 > (――何をしているのかと言えば、追っかけである。相手は役者や歌手とは違うものではあるが) ……イインだろウカ……?(ぶっちゃけ、宗教には全く明るく無いが、この手の建物が何となく堅苦しい場所であるのだけは、野生の勘で悟っている。だから、教会自体には立ち入らずに、見上げているだけ。傍から見ると、立派におのぼりさんだろう) [Thu 16 Dec 2004 19:11:50]
お知らせ > 月璃@渡り鳥調査さんが入室されました。 『(頬にでっかい絆創膏を貼り付けて、教会の屋根を見上げていた)』 [Thu 16 Dec 2004 19:08:04]
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