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タイトルホラーイベント:深淵に潜む影
記事No7486
投稿日: 2008/06/11(Wed) 03:14
投稿者EM
学校には怪奇談が付き物だ。
ご他聞に漏れず、この大学にも多くの怪談が存在する。
あまりにも多すぎるため『七つの七不思議』と呼ばれる事もあるが、
今重要なのは、別にそんな下らない冗談ではない。

これは噂だ。あくまでも噂だ。

ヴェイトス大学には殺人鬼がいる。

それは狂気に陥った学生の仕業だとも、
或いは何らかの遺物が動き出したのだとも、
怪しげな魔術実験によって生まれた合成獣だとも、

無論、真偽の程は定かではない。
ただ――――……。

二十年前。
確かに、この大学では数人の人間が殺されているのだ。
当時を知る者は既に少なく、知る者は誰もが口を閉ざし、
語られる事も、知られる事もなく、闇に葬られんとしているが。

まあ、重ねて言うが、これはただの噂だ。
―――――噂だったのだ。

六月十日の夕方。
改築工事をする為に解放された未使用教室の一つから、
二十年前の事件。その当事者の一人の白骨が見つかるまでは。

*************************************

募集人数:6名

イベント期間:六月十一日から七月十日

報酬:PL戦闘経験値5P
   イベントを解決した場合、更にPL経験点1点。

乱入:イベント中に乱入した方には1回につきPL日常経験値2P
   乱入回数は3回まで。

乱入方法:NPCならば学生、教員など。
     イベントが進行するまでモンスターの乱入は禁止。

危険度:場合によっては負傷、死亡の可能性もあり。


このイベントは、大学内部で何か『怪しげな事件』が起きるホラーイベントです。
PCは不幸にも、この事件に巻き込まれてしまった方々、という事になります。

事件の発端は六月十日。
前述の通り、大学の片隅にある未使用教室から、白骨死体が発見されました。
身元を証明するものはありませんでしたが、手にしていた日記らしき紙片から、
エドワード・ランディという研究員だと予想されています。
この事件に関しての噂は、紙片の内容と共に。翌日には既に大学中に広がっています。

そしてそれ以来、次々に奇妙な事件が発生するのですが――
これに関してはEMがタイムスケジュールに従って、ロールを回します。

イベント期間は六月十一日から七月十日までの一ヶ月。

この間、参加者は大学にて、名前の最後に@深淵とつけてロールをして頂きます。
そして1ロールにつき1回、最後に【判定】と明記して判定を行ってください。
秒数一桁の数値によって「事件」が発生します。
この「事件」はイベントの進行に伴い、徐々に変化していきますので、
たとえ開始当初は何事もなくとも――――……。

【判定】の際、ゾロ目が発生すると「手掛かり」を入手できます。
「手掛かり」は全部で十種類の、日記の一ページです。
入手した場合はスレッドにて報告してください。
EMが、そのページの内容を書き込みますので。
十種類の「手掛かり」が全て発見された後でゾロ目が発生した場合、
その秒数一桁の「事件」が発生します。

また、この一連の「怪事件」を解決しようと行動する事も可能です。
調査、探索、逃亡、何でもアリです。

尚「開始直後から連続で何度もやってイベント完了」という行為を防ぐ為、
第一週、第二週、第三週、第四週、それぞれにつき最低1ロール行って頂きます。

タイトル六月十一日時点の『事件』
記事No7487
投稿日: 2008/06/11(Wed) 03:16
投稿者EM
六月十一日時点での「事件」

0:床に垂れた「にかわ」を踏んづけて滑り、転ぶ。
1:奇妙な臭いを嗅ぐ。
2:床に「にかわ」がついていることに気付く。
3:何かに見られている気がする。
4:背後から囁き声。言葉は聞き取れず、振り返っても誰もいない。
5:空き教室から気配。中に入っても誰もいない。
6:さっきまで何も無かったところに「にかわ」が付着している。
7:ネズミの死骸を見つける。内臓が無い。
8:天上から「にかわ」が垂れてくる。
9:奇妙な臭いを嗅ぎ、気分が悪くなる

ゾロ目の際「手掛かり」として日記の1Pを入手する。
ねばついた何かでじっとりと湿っており、乾かさねば読めない。
日記は全部で十種類。

*失礼「6」が欠けておりました。

タイトル六月十五日現在の『事件』
記事No7501
投稿日: 2008/06/16(Mon) 00:36
投稿者EM
六月十五日時点で発生している『事件』。

焼却炉付近にて大量の小動物の死骸が見つかって以来、
大学内部で発生する事件は、以下のように変化した。


0:「にかわ」で固まった紙切れを見付ける。「手掛かり」入手。一回のみ。
入手後:背後から猫の鳴き声のような物が聞こえる。振り返っても誰もいない。

1:ネズミの死骸を発見。内臓が完全に喪われている。

2:空き教室で何かが蠢いている。中には誰もおらず、床に大量の「にかわ」が。

3:何かがついてくるような気がする。振り返っても誰もいない。

4:ネコの死骸を発見。内臓が完全に喪われている。

5:さっきまで何も無かったところに「にかわ」が大量に付着している。

6:天井から「にかわ」が服に垂れ、その部位が溶ける。少量の為、皮膚に影響は出ない。

7:小鳥の死骸を複数発見する。内臓が完全に喪われている。

8:鼻に突き刺さる酸っぱい奇妙な臭いが充満する。気分が悪くなる。

9:「にかわ」で固まった紙切れを見付ける。「手掛かり」入手。一回のみ。
入手後:天井からネズミの死骸が落ちてくる。内臓が完全に喪われている。

ゾロ目、そして0、9が出た際「手掛かり」として日記の1Pを入手する。
ねばついた「にかわ」でじっとりと湿っており、乾かさねば読めない。
日記は全部で十種類存在する。
また、判定で既に誰かが日記を入手し、その後で同じ数字を出した場合、
入手後と書かれているほうの出来事が発生する。


また「最低一週間に一回ロールをする」という事が条件であり、
何度もロールを行い、【判定】をする事は可能である。
ただし【判定】を行えるのは一回のロールにつき、一人のPCが一回ずつである。

タイトル六月二十九日現在の『事件』
記事No7517
投稿日: 2008/06/29(Sun) 15:24
投稿者EM
六月二十九日の時点で発生している事件。

気付く、気付かないに関わらず、事態は確実に悪化している。



0:背後から猫の鳴き声のような甲高い音が聞こえる。
  振り返っても誰もいないが、背中に大量の「にかわ」が付着しており、衣服が溶ける。

1:井戸、水呑み場等の近くに、膠の付着した衣服の一部、或いは片方だけの靴、装飾品などを見つける。

2:上から大量の「にかわ」が垂れ落ちる。触れた部位の服が溶け、皮膚に軽い火傷を負う。

3:何かが明らかに後をついて来る。
  肩を叩かれ、「にかわ」が付着し、その部位の衣服が溶ける。
  振り返ると大量の「にかわ」が。

4:ネコの鳴き声のような甲高い音が聞こえる。
  何者かに狙われているような感覚を覚える。

5:背後に気配。振り返っても誰もいない。
  そして背中に大量の「にかわ」が付着しており、衣服が溶ける。

6:貴方の足を何かが掴み、強い力で引っ張る。
  視線を向けると力も消えるが、足首に「にかわ」が付着しており、靴下などを履いていれば溶けている。

7:井戸、水呑み場の近くを通りがかると、水が黒く濁っているように見える。味に変化無し。

8:鼻に突き刺さる酸っぱい奇妙な臭いが充満する。呼吸が困難な程で、気分も悪くなり、最悪は嘔吐する。

9:「にかわ」で固まった紙切れを見付ける。「手掛かり」入手。一回のみ。
入手後:井戸、水呑み場の水を飲む。或いは飲んでいる人を見かける。
    味に変化は無いが、色が黒いような気がする。
    飲んだ後、気分が悪くなり、最悪は嘔吐する。



ゾロ目、そして9が出た際「手掛かり」として日記の1Pを入手する。
ねばついた「にかわ」でじっとりと湿っており、乾かさねば読めない。
日記は全部で十種類存在する。
また、判定で既に誰かが日記を入手し、その後で同じ数字を出した場合、
入手後と書かれているほうの出来事が発生する。

タイトル日記
記事No7488
投稿日: 2008/06/11(Wed) 03:18
投稿者EM
―――6月11日
今朝、頭が二つはえた猫が生まれた。

破滅の足音が近づいてくる。その証左なのだろうか。
私にはわからない。わかる事など何も無いのだ。
ただ、私が今、危機的状況にあることは間違いないだろうと思う。

結局、この矮小な人間に理解できる事など何も無いのかもしれない。
そう、我々は、何も知らず、理解できないでいる。
ただ無限に広がる暗黒の海の只中に浮かぶ、無知という名の孤島。
其処こそが我々のいる唯一無二、絶対の――安息の場所なのだ。
果てしない海、深淵、其処に潜むのが何者か、知らないのだから。

何だって、こんな事になってしまったのだろうか。
猫の鳴き声が五月蝿い。
後悔をするには……あまりにも時間が無い。
ああ、ジャネット。すまない。本当にすまない。
もう一度貴女に逢いたいが……最早叶わない願いだ。
糞。何だってこんなに耳に響くんだ。

なるべくわかりやすく書いたつもりだが。
この手記が人目に触れないことを祈る。
黙れ。鳴くな。
それはつまり、私が無事に逃げ延びたという事だろうから。
ああ、くそ! 猫が! 猫が!
神よ、私を救いたまえ!










にゃあにゃあとねこが





***************************
これは発見された白骨死体が握り締めていたものである。
既に内容は大学全体に広がっている。

タイトル「20年前の事件について」
記事No7499
投稿日: 2008/06/14(Sat) 16:14
投稿者自警団調査資料
 これは貴方の視覚、聴覚の異常ではありません。
 
 いきなり暗闇に閉ざされて驚かれたでしょう。
 ですがご安心を。
 これからの時間、貴方の目は、貴方の身体を離れ、
 恐るべき真実の目撃者となるのです。

 1585年、初夏。
 ――二人の男女が殺され、
 そして一人の男が行方をくらませました。
 ロイヤル・アストナージ。
 ジャネット・スティングラード。
 二人とも、内臓を喪うという恐ろしい死に方でした……。
 そして消えた男エドワード・ランディ。
 果たして彼は何を見、何を聞いたのでしょう?
 事件の背後には恐るべき影が存在していたのです……。

 ――――貴方の知らない世界へようこそ。


*********************************

      ツァラトゥストラ劇場1593年公演作品
      連続怪奇劇『フロム・アウタースペース』
        未使用脚本「大学を覆う影」より。

*********************************

 二十年前の事件当時、自治権を強く主張した大学側の要請により、
 騎士団および自警団は、積極的に関与をする事ができず、
 調査資料はおろか、被害者の名前すら記録には残っていない。
 しかしながら数年後――つまり1593年。
 一人の劇作家が取材を試み、一冊の脚本を仕上げた。
 これが現在、唯一残っている文書としての記録になる。
 しかしながら、その脚本は日の目を見ることが無かった。
 取材の事実を知った大学側からの抗議にあい、
 結果、この公演は中止に追い込まれたのである。

 また、原稿も残されているのは1枚目のみで、他は喪われてしまった。
 脚本は、件の劇作家が常に持ち歩いたのだが、
 彼は1600年、取材航海中に大嵐に巻き込まれ、
 乗り込んでいた船諸共、海の底へと沈んでしまったのだ。

 死者数十名の大惨事で『アラート号事件』として世に知られる事件である。
 数名の生存者が救出されたが、全員が発狂しており、
 「るりぃえー」や「くるうるう」など、意味不明の言語を呟いているが、
 アラート号事件は正確に表現すれば、紛れもない『事故』であり、
 即ち大学で見つかった白骨死体との関連性は皆無である。

 当時を知る関係者は皆一様に口を閉ざしているが、
 劇作家某が「証言を得られた」という事は、話を聞きだす事も可能と思われる。

***********************************

 尚、この劇に関する噂は、既に大学構内に流布されている。
 これもまた変化した『雰囲気』の一つである。

タイトル『旧き印について』
記事No7500
投稿日: 2008/06/15(Sun) 17:54
投稿者大学図書館蔵書
《第四の印は旧き印である。夜に諸力を招く者を守り、脅威と敵意の力を退ける》

これは彼の有名な『魔物の咆哮』として知られる魔道書ネクロノミコンからの抜粋である。
著名な神秘学者でもあったダレット伯爵によれば、これは五芒星と、その中心に燃え上がる瞳で現されるという。
これが如何なる存在によって考案されたのかは諸説あり、一概に断定することはできない。
が、その中でも極めてよく知られている説を一つ取り上げることで、この印に関する説明とす。

「これは人類以前に存在していた知性を持つ存在、『先代の人類』とでも表現すべき存在のシンボルである。
 私は彼らに敬意を評し、彼らのことを『古き者』と呼称している。今は無く、かつて存在した者ども。
 世界各地で発見される、我々の技術力を大きく上回った遺物は、彼らの作り出したものかもしれない。
 無論、こういった考古学的な考察は私の専門分野ではなく、或いは異なるのかもしれないが、
 記憶に留めておいて貰いたいのは、彼ら古き者どもが高度な文明を持っていた、という事である。

 彼らが何故滅んだのかはわからない。
 或いは今現在も生存しているかもしれないが、少なくとも我々の目前には存在しない。
 様々な各地の文献を参照すると、どうやら古き者は、生物を作り出すことに成功したらしい。
 それは我々にとっての奴隷のような存在であり、様々な――そして圧倒的な能力を持っていたようだ。
 しかしながら古き者は、その奴隷生物に叛逆され、自らの作り出した者に滅ぼされたようだ。
 これは我々人類の行く末にも当て嵌まるようにも思え、何とも皮肉な結果と言える。
 故に私は奴隷制度に対し、もう少々、彼ら奴隷の「機嫌」を取るべきだと常々主張している。
 或いはホワイティア以外の劣等人種は、須らく抹殺してしまうか。
 そのどちらかの方策を取るべきだ。

 さて、旧き印の話に戻ろう。何故に旧き印は、魔除けとしての役割を持っているのか。
 これは推察だが、古来より存在していた怪異、怪物の類と、古き者は天敵であったのではないか?
 古き者は怪異と華々しく対決し、そして其れらを退けた。だからこそ、怪異は旧き印を恐れるのだ。
 つまり逆説的に言えば、この旧き印には何ら魔術的な効力などない、と考えることもできる。

 幸いな事に、私自身は怪異の類と遭遇した事は無く、実際に旧き印の恩恵に授かったことはない。
 が、幾人かの術者に話を聞いたところ、やはり想像通りの返答が帰ってきた。
 旧き印を刻んだ灰色のムナール石や、魔術的な効力によって生み出した旧き印は、確かに怪異を退ける。
 これを応用して四方を旧き印で囲み、怪異を閉じ込めることも可能だという。
 しかしながらそれは、例えるなら道路を通行止めにするようなものであり、
 術者自身を護ることはなく、旧き印のある箇所を回りこんで、怪異は襲ってくるのだ。

 そう考えてみれば、旧き印は『退ける』程度の力しか持っておらず、
 こう表現したネクロノミコン、或いはアルアジフの著者であるアルハザードは、
 極めて正確な文章を記したと言う事もできる。

 以上の事から判るとおり、この旧き印を「善なる旧神の旗印である」とする意見は、
 まったくもってして馬鹿馬鹿しいものだと一蹴せざるを得ない。
 神の恩恵であるとするならば、これほど効力が無いというのは有り得ないし、
 何よりも、この世界に善なる神と呼べるような存在が、果たして存在するのだろうか」
 
これはある地方村に住む、ある神秘学者の発表した論文である。
私はパプテス信者として、これを甚だ冒涜的な意見だと認めざるをえない。
人類以前に智恵を持つ存在がいたという事や、善なる神が存在しないなどとは!
しかしながら、見るべき点もあることは事実である。
旧き印の効力について、これほど詳細に調べられた文書は他に無いからだ。


『ヴェイトスにて異形の悪魔のなせし邪悪なる妖術につきて』
 より抜粋

タイトル『検死報告』
記事No7502
投稿日: 2008/06/17(Tue) 20:27
投稿者医学部職員
 先日実施した白骨の握り締めていた紙片と、ランディ氏の論文による筆跡鑑定の結果から、
 この二つの文書の著者は同一人物と判断し、以後この白骨をランディ氏と認め、呼称する。

 本日実施したのはランディ氏の死体の検死である。
 これは医学部学生数人による研修を兼ねており、彼らの立会いのもと
 午前10時30分より、規定通りに検死および記録を開始。

 白骨自体に全くと言って良いほど損傷は見られず、
 この事から死亡に至るほどの打撲は無かったと断定できる。
 現場検証の結果、部屋中に血液が塗られてはいたが、
 返り血や流血による物が存在しなかったことから、外傷は無かったと判断。
 これは私の私見あるが、密室トリックなどという非現実的なものを考えるよりは、
 室内に入ったランディ氏が何らかの方法で自殺したと考えるのが妥当と思われる。

 しかしながら奇異な点が認められるのも事実であり、
 調査の必要――即ち、事件性は否定できないと、判断せざるを得ない。

 当然であるが、人体が白骨化するよりも先に、肉体は確実に腐敗する。
 その際に強烈な異臭が発生し、これは多くの死体の発見要因となっているのだが……。
 あの区画に空き教室が多く老朽化していたとはいえ、人通りも存在する以上、
 今まで誰も気がつかなかったというのは、はっきりと申し上げてありえない事態である。
 
 過去の検死記録を当たっても、類似の事件は見受けられないが、
 あえて似通った事例をあげるとすると、何らかの動物による捕食行為があげられる。
 肉や内臓など腐敗する部位を全て喰われたのならば、当然の事だが腐敗することもなく、
 異臭も発生せず、あのような白骨が残るだろうと言うのは、想像に難くない。

 しかしながら、もし仮に捕食行為が行われたとした場合、
 前述の通り、現場となった部屋には大量に血痕が残される筈であるし、
 成人男性一人分の肉だけで二十年も生き延びる事ができる生物は、
 果たしてこの地上世界に存在するのであろうか?
 あの部屋から動物の死骸が見つかっていない以上、
 仮にランディ氏を殺害した何者かがいるとすれば、未だ生きている筈なのだが……。
 
 ともかく本件に関しては『死因不明』と判断せざるを得ない。
 以上。

****************************************
 この情報は自警団員は勿論、検死に立ち会った医学部生徒を通し、
 その日の内に大学中に噂として広まっていった。

 生徒達は噂を眉唾だと言って笑い飛ばしても良いし、
 この噂を重要な情報と判断しても良い。

 ただし自警団員はこれが真実であると受け取らざるを得ないだろう。
 或いは検死を担当した職員がヤブだったと判断しても構わない。
 どちらにせよ、あまり気分の良い話ではないだろうが。

タイトル( 【9】の日記、入手。 )
記事No7504
投稿日: 2008/06/21(Sat) 02:38
投稿者跡野末理
( 六月二十日深夜。
  そうすることが当たり前のように突き出されたべたつく紙片は、大事大事に持ち帰った。
  拾った場所が廊下なだけに、誰かのメモとか、落し物がにかわで濡れただけかと思うのだけど、彼女が渡してきたのが気になって。

  予想通り。 『本物』かどうかなんて疑わない。 ただ、燃える展開で、嬉しいはずなのに、ちょっと気分は浮かなかった。 )

タイトル―――――5月1日
記事No7506
投稿日: 2008/06/21(Sat) 13:37
投稿者エドワード・ランディ

今日も遺物に掛かりきりだが……実に興味深い。
硝子に似た透明の……円筒形の宝箱のようなものだが、
上部に五芒星が描かれ、内部に球状の黒い物体が納まっている。
不可思議な事に、これは筒の内側に浮かんでいるように見えた。
しかし――この箱にこびり付いた膠のようなものは……何だ?
採取した物を、ケースに入れ、白衣のポケットに入れておく。
白衣をしまっているのは自室か、研究室だ。
私は良く収納した場所を失念してしまうが、これなら安心だ。
日記にも書いておくから、まあ、忘れることは無いだろう。
忘れたとしても、これを見れば探し出せる。
……おっと、もうこんな時間だ。そろそろ寝なければ。
明日はジャネットとの約束だからな。
寝坊して遅れるわけにはいかない。
今日はここまで。

******************************
その紙切れは日記の一ページであったらしい。
乾くと共に、何とか読める状態で文字が現れた。
キミが知っているかどうかはわからないが、
その筆跡は白骨死体の持っていた日記と同一のものであり、
つまりこれはエドワード・ランディの日記である。

タイトル研究室入り口の張り紙
記事No7507
投稿日: 2008/06/22(Sun) 23:06
投稿者リドリー・スキナー
6月22日〜25日までの間、所用により出張中。


御用のある方は、25日以降に再度お尋ねください。

時間指定を頂けると此方としても有難いので、
希望日時と氏名を記した紙を机の上に置いていただけるよう
お願い申し上げます。

論文、レポート等を提出する生徒は私の机の上に置いておくように。

追記:
 近頃、資料の丸写しという行為が流通しているが、
 私が見かけた場合、それは赤点とするのでそのつもりで。

******************************
 あなたがリドリー・スキナーの研究室を訪ねると、
 このような張り紙がドアに貼られていた。
 筆跡は実に丁寧なものであり、
 これを書いたのがリドリーであるとするならば、
 文字を見る限り悪い印象は抱かないであろう。
 もっとも、几帳面や生真面目という言葉に対し、
 あなたが嫌悪感を抱いているのならば、別だろうが。

 もしも貴方が単にレポート等を提出しに来ただけの学生ならば、
 指示に従って机の上においていくのが良いだろう。
 最も、貴方が資料の丸写しをしているならば、
 提出期限までの間に書き直すのが得策だろうが。

 或いはリドリーに他の用件で話を聞きたいのであれば、
 その旨を書いた紙を机の上に残しておくべきだろう。
 生徒はともかく、一般に大学の職員や教諭は多忙なのだから、
 日時指定をしなければ逢うのは難しいに違いない。

タイトル面会希望
記事No7511
投稿日: 2008/06/26(Thu) 22:04
投稿者ピアナ
リドリー・スキナー先生へ

どうしても先生にご助言頂きたい事がございますので、
ご多忙とは存じますが少々お時間をいただけませんでしょうか。
知人と二人でお伺いしたいと思っております。

日時は、急ですが27日の22時以降を希望いたします。
ご都合が悪ければ日を改めます。

美術科  ピアナ=フライト

( 美術科と書くべきか迷ったが、結局書いた。専門が違うのに何故、と思われるかもしれないが…。 )

タイトル面会了解
記事No7512
投稿日: 2008/06/27(Fri) 13:02
投稿者リドリー・スキナー
わかりました。
その時間帯には研究室にいるようにしましょう。

************************
簡潔で丁寧な返答。
果たして意図に気付いているのか、いないのか。

タイトル教授へ
記事No7513
投稿日: 2008/06/29(Sun) 00:16
投稿者セツ
政治学科所属の三年、セッツァーと言います。
唐突ですが少しばかりご相談にのっていただきたい事があるので
そちらをお尋ねしたいのですが、何時頃が空いていらっしゃるでしょうか?

私の方としては明日の日曜ならば23時以降。それ以外ならば21時以降が空いております。リドリー教授の方はいかがでしょうか?

(恐らくは面識の無い学生から相談の打診が一つ。)

タイトル申し訳ないが
記事No7516
投稿日: 2008/06/29(Sun) 15:10
投稿者リドリー・スキナー
生憎と今日の夜は難しい。
時間を空けられる確証が無いのだ。
可能ならば、平日夜九時以降が好ましいのだが。

タイトル了解しました
記事No7518
投稿日: 2008/06/29(Sun) 23:42
投稿者セツ
(非常に簡潔に用事だけを書き連ねた返事)

それでは少し急な話になりますが、明日月曜日の九時に其方をお尋ねさせて頂きます。

タイトルお礼
記事No7523
投稿日: 2008/07/03(Thu) 01:42
投稿者跡野末理
素敵なお土産をありがとうございました。

改めてお礼と、出張のお話を聞かせていただきたいのですが、お時間いただけないでしょうか。
よろしくお願いいたします。


( 別れ際、口を噤んでしまった教授がまた会ってくれるかどうかは分からない。
  けれど確認しなければ諦めきれず、一応、面会を希望する旨伝言を残しておいた。

  早くには三日(木)の二十二時から。
  難しいようなら、時間は変わらず一日ずつずれていく。

  多くは語ってもらえないと知っているから、お話は出張土産のことに絞られる。
  面会が叶ったとして、そう時間はかからないだろう。 )

タイトル ( 【0】の日記、入手。 )
記事No7509
投稿日: 2008/06/26(Thu) 07:47
投稿者跡野末理
( 六月二十五日深夜。 もとい、六月二十六日早朝。
  すでに清掃済みのニカワ被害にあった講義室、その天井裏で、例によってべたつく紙を見つける。 )

タイトル――――5月28日
記事No7510
投稿日: 2008/06/26(Thu) 17:56
投稿者エドワード・ランディ
この大学は広く、入り組んでいる。
だからこそ私はこうして長時間潜伏していられるが、
これは私にとって幸運な事でもあり、厄介な事でもある。
隠れる場所が多いからこそ、警戒が緩まることは無いだろう。
つまり……逃げることは出来ない。私も、だが。
どうにかして事態を解決したいが――……くそ。
まったく、ロイヤルめ。真面目な馬鹿は死んでも面倒を残す。
辛うじて私が持ち出せたのは短銃と、この日記帳だけだ。
仕方ない。あの時は時間が無かった。
膠で汚れた白衣を脱げただけで良しとすべきか。
だが――これで何ができる?
何もかもが足りない。時間も、道具も。
あとは僅かばかりの知識だけ。
調査ノートも持ち出せれば良かったんだが。
糞、部屋の何処に置いたか忘れるだなんて!
……考えろ。考えるんだ。
私に出来る事は何か。
それと――ジャネット。彼女だ。
時間を見計らって逢いに行こう。
彼女なら、私の陥った事態を理解してくれる筈だ。
もしくは協力も頼めるかもしれない。
彼女までも巻き込むのは、正直良い考えとは思えないが……。

****************************
字が読み取り辛いのは、どうやら黒い膠だけが原因ではあるまい。
酷く焦った字体で、このページは走り書きされていた。
しかしながら、筆跡を始めとする文書の特徴は、
前回キミが手に入れた日記の断片とほぼ一致するものであり、
つまるところこれは、エドワード・ランディの日記である。

タイトル( 【11】の日記、入手。 )
記事No7514
投稿日: 2008/06/29(Sun) 05:36
投稿者跡野末理
( エドワード・ランディの部屋で見つけたそれもまた、にかわで湿っていた。
  部屋には乾いたにかわで汚れた白衣があるくらいで、液状の水溜りなどは見当たらないというのに。
  けれど、内容を検める間もなく立ちこめた異臭に、これも他の二枚と同じなのだと理解する。

  寮の自室に逃げ帰って、持ち出した帳面から必要な内容をメモするまでに乾くだろうか。
  日記の紙片が読める状態になったら、ピアナとその内容を確認しよう。 )

タイトル―――――5月2日
記事No7515
投稿日: 2008/06/29(Sun) 15:08
投稿者エドワード・ランディ
いやまったく、恥ずかしい話だ。
まさか自分の誕生日まで失念していたとは。
だが……今日は……私の人生、最良の日だった!
ジャネットは私にプレゼントを用意してくれていた。
それも今掛かりきりの遺物にあわせた、独創的なものを。
いや、だが決して悪い品というわけじゃあない。
彼女なりの激励なのだろう。有難く受け取ることにする。
何よりも、私が気に入ってるのだから。
そして、裏面に刻まれた言葉ときたら!――ああ!
詩人は、何故ああも小難しい言語を使うのかと思っていたが、
今なら私にも、彼らの気持ちが理解できる!
彼女の美しさを讃えるのに、如何なる言語も足りないのだ。
ましてや私の語彙量では――とても無理だ。
――彼女は美しい。あらゆる場所が美しいのだ。
――シーツの上に零れ落ちた金髪さえ、美の女神に勝る。
ああジャネット、こんな無粋な文でしか表現できないのだ。
どうか許して欲しい。

タイトル(判定【55】の日記)
記事No7519
投稿日: 2008/06/30(Mon) 23:36
投稿者セツ
………何が書いてある事やら。

(理解できぬもの。それは対処の仕様が無い物という事。
 先程までの会話を思い出しながら、それは非常に困るなんて考えている。)

タイトル――――6月9日
記事No7521
投稿日: 2008/06/30(Mon) 23:59
投稿者エドワード・ランディ
なにがどうなっているんだ
ジャネット ジャネット
ジャネット ああ
きんいろのかみが
あかく

ねこがいる

くろねこ にかわ?

にゃあにゃあと ねこが

にかわ ねこ

ならば

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この後は血と、ニカワのような物でべっとりと汚れ、読むことができない。
キミは調べている内に、この紙がやけに分厚いことに気がついた。
他の日記のページを二、三枚重ねたほどの厚さだという事もわかる。
(もっとも、キミが他に日記のページを所持しているなら、だが)
恐らく、複数のページが貼り付いているのだろう。
キミはこのページを剥しても良いし、別に剥さなくても良い。
剥したのであれば、キミは新たなページを発見する。
前半部は完全に染みになって、日付以外を読むことは不可能だ。
しかし、辛うじて後半部から、幾つかの文字を読み取ることができた。

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タイトル――――■■10■
記事No7522
投稿日: 2008/07/01(Tue) 00:01
投稿者エドワード・ランディ
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時■が無い。急がな■■■。
糞、ロ■■ルめ。■たる事■。
真■■■馬鹿■死んで■■倒を残す。
奴は不■■■怪■■――■■喰う。
あ■■ショ■■だ。
だ■ら白■に■■■ット■星■を入■■私は助■■■■■。
■■――糞。今は無■。白■■自室■■■捨て■■■だ。
そ■だ五■■。奴は■■印に■近寄れ■■。
■屋に■■血で■■■。奴は二■■外■出れ■い■■う。
失■■■識が朦朧と■■■る。時■■■い。
今、奴■猫を喰■■■■■■待■ている。

タイトル751P
記事No7520
投稿日: 2008/06/30(Mon) 23:53
投稿者大学図書館蔵書
『―其は黒風の如し。
 地は震裂し、森林は屈折し、村は砕かれん。
 然れども、襲いかかる手を見ることなし―

 其は永久に眠りし亡者にあらねど
 無量無数の果てに死を超ゆるもの

 狂える詩人が数百年もの昔に記したという、いくつかの詩。
 それらから『彼ら』について語った、比較的明瞭な物を抜粋した。
 『彼ら』に関しての詳細は、未だもってして不明である。
 否、正確には知られているのだが――――誰にも理解できないのだ。
 遥か古代。およそ世界が生まれた頃より世界を支配していた存在。
 星辰の狂いによって眠りについた、恐るべき存在。
 わかりやすく邪神などという呼称を用いる事もあるだろう。
 しかしながら旧人類――古き者どもは、その一柱に数えられながらも、
 比較的、我々と同じ――『彼ら』に比べてという意味だが――矮小な存在であった。
 彼らと我々は、姿形こそ違えども、その文化に共通点が多いというのも、その裏付けである。
 魔術的、科学的、両面からして我々を凌ぐ文明を築いていた彼らは、何ゆえに絶滅したのか。
 前述した通り、それは奴隷制度にある。

 奇妙な事だが、古き者どもは自らの生活を楽にする術として、我々と同種の方策を取っていたのだ。
 無論、これが明確な法律、規則として作られていたのかは、今となっては知る由も無い。
 が、しかしながら彼らの労働力となった存在がいた事は事実である。
 労働力であり、道具であり、愛玩動物であり、兵器でもあり――――……。
 明らかにこれは我々の有する奴隷と同じ存在であったろう。
 唯一の違いは、これが古き者どもによって創造された生き物だ、ということだ。
 敬虔なパプテス教徒の諸兄には恐るべき事であろうが、神でなくとも命は生み出せる。
 現に、我々は「からくり」やゴーレムといった存在を作り出しているのだから。
 無論、これらは擬似的な物であり、古き者どもの被創造物が紛れもない生命だったのは疑いの余地がない。

 其れは我らの理解する生物とは大きく異なっていた。
 或いは、単純な恐ろしさでいえば、その奴隷生物こそが邪神という呼び名に相応しいやもしれぬ。

 其は悪臭と共に現れる。地獄の猫の鳴き声のようにおぞましく、冒涜的な鳴き声。
 あらゆる大きさに身体を変形し、あらゆる場所に適応し、あらゆる物を食らう。

 当初は単なる動物でしかなかったそれが、如何にして智恵を得たのかは不明だ。
 だが、智恵を得た彼らは創造主に牙を向いた。
 かつて創造主が他の種族と戦う為に与えた能力を駆使して、だ。
 そしてあっという間に古き者どもは姿を消してしまった。今も生きているのやもしれないが。

 自らを滅ぼしてしまう程の兵器を作った古きものども。
 彼らが何ゆえに、そのような存在を欲したのかは不明であるが、
 恐らくはそれほどに強大な敵がいたのだろう事は、実に明白だといえる。

 その『敵』についての詳細も不明だが、狂える詩人はこんな誌もまた書き残している。

 《ふぐらい むくろなう くるうる るりえい うきゃうなくり うたけん》』

 先に抜粋した神秘学者の論文の続きである。
 実に冒涜的な文書、意見であるといわざるをえない。
 しかしながら、このような恐るべき思想にもとずき、
 ヴェイトス島に邪教を広めんとす、恐るべき異端者どもも存在するのだ。
 彼らに対抗するには、こうした外道の知識を持って挑むより他に無い。

『ヴェイトスにて異形の悪魔のなせし邪悪なる妖術につきて』より抜粋

タイトル( 【9】の日記入手、再び。 )
記事No7524
投稿日: 2008/07/04(Fri) 03:28
投稿者跡野末理
( 三度目の正直か、二日前膠で汚れた片方だけの靴を見つけた水飲み場で、例の紙切れを見つけた。 )

タイトル――――5月7日
記事No7525
投稿日: 2008/07/04(Fri) 23:55
投稿者エドワード・ランディ

刻まれている文字の解読が終わった。
現代語に訳せば――
「瑠璃の邸にて 眠りし九頭龍 夢見るように待ちいたり」
―――というところか。
これは恐らく「古き民」が敵対したという部族の言葉だろう。
彼らは奴隷階級だという事だから、兵士としても使われた筈だ。
だから……死んだ後も戦い続ける、という意味か?
或いは死んでいない?
ふむ、混乱しているらしい。続きは後日。

タイトル( 【44】の日記、入手。 )
記事No7526
投稿日: 2008/07/05(Sat) 04:24
投稿者跡野末理
( テレサ効果。 そう言って胸を張った彼女に、違いないと笑う。
  拾い、手渡されたのは例の紙切れ。 寮の自室で今までの経緯を伝え終える頃には、一緒に内容を確認できるだろうか。 )

タイトル――――5月17日
記事No7527
投稿日: 2008/07/07(Mon) 00:08
投稿者エドワード・ランディ
ああ!何たる事だ!
くそ、何でこんなことになってしまったんだ……。
ロイヤルの馬鹿が、遺物の扱いも知らない癖に!
密かに持ち出し実験を行って、失敗したら私の、
成功したら自分の功績にする心算だったろうが……。
糞! 実験室は私の名義で借りていると言っていた。
この状況ともなれば、私が追われるのは確実だろう。
短銃もある。動機もある。リドリーは証言するだろう。
だが、このような事が人間にできるものか!
どうすれば――……。

タイトル( 首を突っ込まないわけがない。 )
記事No7489
投稿日: 2008/06/11(Wed) 09:24
投稿者跡野末理
( 詳細不明の 『殺人鬼がいる』 という噂は、印象に残るような話を耳にする機会が無くて、その時まですっかり忘れていた。
  白骨が出た、エドワード・ランディらしい、というのを聞いてなお、すぐには結び付かないくらいマークしていなかった噂。

  けれど大学内で飛び交う話を整理して、すぐに追いつき現状を理解する。
  ただの怪談と思われていたその噂には、事実の一端が含まれていたらしい。
  怪談の方から事実が生まれたのではないかとか、そんな話はさておき。

  本物の怪現象だ。
  20年骨が見つからなかったのは、この大学だから大目に見るとして。
  手にしていたという日記の紙片に興味をそそられる。

  殺人鬼が健在かどうか、何せ20年前の話だからそこまでは分からないけれど――― )


  コッター!? いるー? エミキーと先輩捕まえて現場見に行くわよー!


( 凄く楽しげに、寮に住む友人の部屋を訪ねてた。 )

タイトル黒板を薄くチョークが滑る
記事No7490
投稿日: 2008/06/11(Wed) 13:46
投稿者寒河江未希
 “跡野末理が探している”
……タレコミご苦労さん。だいたい理由は想像つくわ。
(放課後の教室。ゲンナリ、という顔をして寒河江未希は独り息を吐いた)

(さて…一応武器になるものでも探しておこうか)

タイトル【ヒント】入手
記事No7505
投稿日: 2008/06/21(Sat) 13:17
投稿者寒河江未希
6/21、判定9のヒントを入手。内容を確かめず跡野末理に譲渡。

タイトル跡野末理へ
記事No7508
投稿日: 2008/06/22(Sun) 23:09
投稿者EM
 五月一日という日付の書かれた日記のページは、
 そのまま跡野末理という少女の手に渡った。

 もっとも、キミが今後、更に日記の断片を手に入れる可能性は、
 まだ残っているのではあるが。

タイトル白骨死体…
記事No7491
投稿日: 2008/06/11(Wed) 15:59
投稿者ピアナ
通報を受けたのか噂を聞き付けたのか…自警団本部でこんな会話が交わされる。

「大学での事件かあー…。うん、担当は絶対ピアナちゃんだな!」
「いいいっ!? な、なんで私なんですかーっ!?」
「いざとなったら学生のふりして捜査できるじゃないか。まさに適任!」
「あーもう、どうせ成人には見えないですよーだ…」

ーーーーーーーーーーーーーーー
PL:参加希望です。
自警団が介入しても問題なければよろしくお願いします。

タイトル探索者:3/6人
記事No7492
投稿日: 2008/06/11(Wed) 18:56
投稿者EM
末理さん、未希さん、ピアナさん。
参加希望ありがとうございます。
一ヶ月の間、どうか宜しくお願いします。


自警団としての参加に関してですが、問題はありません。
ただし現時点で発生している事件は「白骨死体が見つかった」のみですので、
それほど大掛かりな捜査はできません。
動員できる人員はピアナさん一人だけ、という事です。
無論、他に参加希望してくださった自警団PCがいれば別ですが。
(つまり捜査に当たっているのはイベント参加中のPCのみ、という事です)

タイトル(噂話と夏の空)
記事No7493
投稿日: 2008/06/11(Wed) 21:49
投稿者セツ
(いかにも彼女が惹かれそうな話題だ。
その話を聞いた時に真っ先に思い浮かんだ事はそれだった自分に苦笑する。)

さて。まあ頑張りましょうか。
正直気にならないと言えば大嘘だ。

(にゃあ、にゃあ。ね。)

タイトル何気ない昼の合間に。
記事No7494
投稿日: 2008/06/11(Wed) 22:28
投稿者テレサ
魔女科やら魔術科の生徒ってのはこーいうのにも多少の耐性があるのだろうか。 昼飯時の休憩の最中、その噂が流れ着いた時のテレサさんの反応は――
「白骨……ってそこらにある物なんだ。」
と驚いた後、やっぱ都会は違うね! で〆る定番のものだった。

見慣れているわけではないが、発見場所が多少ショッキングだったっていうだけの対岸の火事。 そのときは明後日に迫った課題の提出の方に皆意識が行っていたという事もあり、「後で現場見にいかね?」とか「例のメモってまさか黒歴s(ry」とか、そんな御話を知り合いと交わすだけに止まった。 

なんせ自分にとって初めて聞いたぱっと出の話、知らない人の知らない事件であり―― ちょっと薄気味悪いだけの無関係な出来事だと。 思っていたからだ。

(PL:参加申請しますっ。)

タイトル( ゼミの学生の噂話。 )
記事No7495
投稿日: 2008/06/11(Wed) 22:33
投稿者オスカル
(少し気になった。そのときはその程度だった。)

(研究などで夜遅くまで学校にいる青年がその事件に巻き込まれるのは、もう少し先。)

タイトル探索者:6/6人
記事No7496
投稿日: 2008/06/12(Thu) 01:16
投稿者EM
セツさん、テレサさん、オスカルさん
参加希望、ありがとうございます。
これから一ヶ月、どうか宜しくお願いします。


アッという間に決定しましたが、
他に参加希望者がいなければ、これで〆きりです。

タイトル(治外法権の地)
記事No7497
投稿日: 2008/06/12(Thu) 02:38
投稿者サヤ
(おまけに20年も前の。 ――それでも事件は事件か)


――――――――――――――――――――
PL:既に募集枠が埋まっておりますので、難しいようでしたらお気軽にお断り下さって構いません。

タイトル最後の一人
記事No7498
投稿日: 2008/06/13(Fri) 01:36
投稿者EM
サヤさん、参加希望ありがとうございます。
折角のイベントですし、できれば多くの人に遊んでもらえればなあ、とか。
ですので、是非どうぞ!


では、これにて一先ずメンバー確定とさせていただきます。
皆さん、これから一ヶ月、どうか宜しくお願いします。

タイトル――――探索者達へ
記事No7528
投稿日: 2008/07/08(Tue) 17:26
投稿者大学掲示板
 奴の居場所がわかった。

 来たい者は来れば良い。
 拒みたい者は去れ。

 七月十日、夜九時、地下水道入り口前で待つ。


******************************
 署名も無く、意味不明の張り紙。
 意味がわかる者にのみ向けた私信であるらしい。
 文字通り、来たい者のみが来れば良いのだろう。

タイトルイベント終了
記事No7529
投稿日: 2008/07/11(Fri) 02:54
投稿者EM
かくて事件は終り、深淵に潜んでいた影は消え去った。

というわけで参加してくださった皆様ににPL戦闘経験値5P、
イベントを解決した跡野末理さん、ピアナさんには、更にPL経験点1点をどうぞ。
また、乱入してくださったキリルさんにはPL日常経験値2Pを乱入回数分、進呈します。

跡野末理さん、ピアナさんが手に入れた短銃は、小型のものです。
銀製の装飾も施されており、20年前の当時は170万くらいしたでしょう。
もっとも、長い年月を怪物の胃袋の中で過ごした為に装飾も溶け、
あちこちに銀板の貼られた短銃、といった姿になってます。
とはいえ、きちんと手入れをすれば再び撃つ事も可能です。
もっとも170万エンの価値にするには(或いは売却できるようにするには)
その数倍の金銭と、腕の良い職人が必要となるでしょうが。

事件の顛末、裏事情について語るのは野暮に過ぎますので――
――判明した事実は、大学のロールで残されたのみ、という事で。
『リドリー・スキナーという男の、20年に渡る復讐であった』
この事件は、そういう風に語られ、知られていくことでしょう。
真実が何であれ、我々人間にはとうてい理解することはできないのですし。


ともかく皆様、参加して頂きありがとうございました。
どうか楽しんで、怖がって頂けたのでしたら幸いです。
それでは、お疲れ様でした。