ある日の父子の会話 「ねぇねぇ、とーちゃん! けんとじゅーってどっちが強いの!?」 「そりゃぁおめぇ、今ン所は剣の方がちぃーっと強いんじゃねぇのかなぁ? なんせ、銃は遠くまで届くは良いが、一発撃っちまったらそれでオシマイさ。 当たれば良いが万一外しちまった時ァ、あっと言う間にナマスに斬り刻まれされちまうだろぅなぁー」 「ふーん…じゃあさ、とーちゃん! もし、なんどもバン!バーン!ってうてるじゅーができたらさ、じゅーはけんよりつよい!?すごーくつよい!?」 「おぉ? そりゃあ、おめぇ…そんな魔法みてぇな銃がありゃあ、剣なんてお話になりゃしねぇだろうよ。 一発撃って、二発撃って、三発も撃てば、よほどの下手糞でもなきゃあ、近寄る前に終わっちまうんじゃねぇのかなぁー? まっ…そんな便利な魔法みてぇな銃なんざ、ある筈もねぇがな」 「よしきめた! あたい、まほうみてぇなじゅーをつくる! つくって、あたい…べいとすのれきしをぬりかえてやるんだ!」 「ハハ!そりゃあ楽しみだ!」 そんな、銃職人の父と、赤子の頃から銃を見続けた子の夕暮れ時の会話。
ウィンフォート・チェーンスターズ…或いはウィン。 商業地区の裏手にある『鎖繋ぎの星』銃工房…カミサンと工房に生涯を捧げたと評判の工房長が銃を造り、怒らせれば弾丸や銃の暴発よりも怖いと評判の肝っ玉女将が銃を売ると言う有り触れた銃工房の一つ。 其処の一人娘であり、現在は技士見習いの一人。 ご両親は女として育て、将来は立派なお嫁さんに…との積もりだったが、何処をどう間違えたのか、育ってみれば男みたいな口調で喋り、男みたいな仕草や格好、嗜好の持ち主に。 挙句の果てには「あたいが、この工房を継いで世界一の銃工房にしてやるんだ!」と息巻き、「父は工房とカミさんに生涯捧げたが、娘は銃に生涯捧げた」と言われる始末。 母は諦めて乗り気だが、娘の白無垢を望んでいた父は胃痛に悩みつつも…娘の選んだ道と、他の技士見習い同様に業を仕込んでは、夜な夜な涙酒に走ると言う。
体型は見た目は少年とも少女とも分からない様な小柄な成長期前特有のモノで、顔にはソバカスがチラホラ。 油に汚れた金髪の髪は、切り揃えるのも面倒だと言わんばかりに無造作に一本に束ね、普段は適当に背中に垂らし、仕事中はバンダナの中へと捻じ込みしまい込んで、ハイオシマイ。 服装も、普段から面倒だと言わんばかりに油臭い作業着姿で年中通し、熱ければ上着を脱いで肌着に素肌。 母親からは豪快で実に良しと褒め称えられ、父親からは年頃なんだしもう少し女らしくと泣かれる、技士見習い。
そんな彼女の夢は『世界初の連発銃の開発』と言うモノ。 一つの戦いで一発撃てばそれで終わりと言われている銃を、何度も使いまわし、連続して撃てる…そんな、実に夢の様なモノを作ろうと言うのが夢。 銃技士である父の背中を見て育ち、技士としての道を選んだ理由も父の影響。 その父の扱う銃に対しても必然的に大層な憧れを抱いて育った彼女が、子供の頃の父との何気ない会話で何気なく抱いた夢『魔法みたいな銃を作る』。 大人になっても忘れなかった夢は、何時しか『連発銃の開発』と言う明確なモノへと変わり、自分自身の生涯の目標ともなった。 そんな、何処にでもありそうかもしれない機械技士の夢の発端の一つ。 そして、それが達成出来るか、それとも途中で挫折の道に落ちるかはまだ分からないのも事実。 所詮は、今はまだ夢絵空事の領域を出ていない。
そんな彼女の街でのアダナは半端女。 その理由は、普段の粗雑で年頃の女と思えない様な生活スタイルと、もう一つ… 彼女の特異な身体――ご両親が、せめて心だけは女と願い育てた原因でもある両性の肢体であると言う事から。 初めて自分の身体が異常である事に気付いたのは五つの頃。その頃は、其の所為で虐められ、毎日取っ組み合いの喧嘩の日々。 今でも何かある度に『この半端女』と罵られる事も多く、本人は表面では気に留めた様子も見せないが、内心では結構コンプレックス。 けれども、ちょん切るとか言う気にもなれず…ちょっと女として誰かに抱かれるよりも、男として誰かを抱く方が好きな、そんな…ちょっと心も男として育ってきてる、そんな青春真っ只中。 今宵も、おとんの徳利が涙で溢れます。
近状 相変らずなぼくら
所持金/月収:503,000/50,000※ (食費と家賃分は実家=職場である為、他の見習いに与えている給料から食費と家賃分を差っぴいた分を直接に与えられている。尚、本来の給料は10万前後。 そして、ソコから更にクラリスの食費30.000エンを差っぴかれる事になり、実質の収入は20.000エン。 尚、銃工房の娘だが、家で寝泊りし食事する以外の扱いは他の見習いと概ね同じ扱いを受けている(もとい、そうするように頼んでいる)。 尚且つ「見習い(おまけに実の娘)には売り物の銃は売れないし、触らせられない」と言う父の方針の為、店の銃を勝手に持ち出す事も出来ない。)
金銭の出入り 3月分の『給料』…50.000入。 クラリス購入…120.000出。 4月分の『給料』…20.000入。 5月分の『給料』…20.000入。 六月分の『給料』…20.000入。 七月分の『給料』…20.000入。 八月分の『給料』…20.000入。 九月分の『給料』…20.000入。 十月分の『給料』…20.000入。 十一月分の『給料』…20.000入。 十二月分の『給料』…20.000入。 一月分の『給料』…20.000入。 淫売窟でのご宿泊代…100.000出。 二月分の『給料』…20.000入。 三月分の『給料』…20.000入。 四月分の『給料』…20.000入。 五月分の『給料』…20.000入。 六月分の『給料』…20.000入。 七月分の『給料』…20.000入。 八月分の『給料』…20.000入。 九月分の『給料』…20.000入。 十月分の『給料』…20.000入。 十一月分の『給料』…20.000入。 十二月分の『給料』…20.000入。 連れ込み宿代(道具込み)…8.000出。 一月分の『給料』…20.000入。 二月分の『給料』…20.000入。 三月分の『給料』…20.000入。 クラリスと食べたりした分…3.000出。 四月分の『給料』…20.000入。 五月分の『給料』…20.000入。
仕事記録 商店街PR文…完了。
所持品 ・工具一式(工房の備品扱い。多少なら持ち出しても良いが、紛失したら実費で買い直し) ・薄汚れたバンダナ ・油まみれの作業着
経験 日常:1/7(経験値/使用:4/4) 戦闘:0/10(経験値/使用:0/0)
成長記録 力±0 素早さ±0 タフネス±0 感覚±0 知力+2 集中力±0 精神±0 器用さ+1 2月16日…日常満了につき知力+1 4月1日…気が付いたら一年過ぎてるっぽいので年齢+1。
記録 10/20 はじめてのやがいぷれい うぃず だれかのしせん?
1/13 ごめん…。
4/12 偶には、こんな風に居るのも悪くないって思った
6/15 逆転プレイも悪くない
10/7 偶にヤってないと、その…アレだ… 結構キくわー…
自分名義の奴隷 ・クラリス…あたい名義の奴隷。っても、やって貰う事は工房の雑用になっちまうから家族共用なんだろーけどな。 そして食費はあたいの給料から――其の分、夜はあたいがご主人様ゲフンゲフン。 最近、妙にあたいよりクラリスの方が待遇が良いのは何故ですか、御袋様?
遭遇録 ・キット…妙に馴れ馴れしい感じのヤツ。まぁ、馴れ馴れしいだけで、特別悪いヤツじゃないだろうとは思う。 ・ヴィータ…ワガシヤって言う甘味屋の前に居たヤツ。言動からして冒険者の類だと思うけど―― まぁ、近い内にウチの工房に顔出して見物とか言ってたっけな。 ・エース…早射ちエース。ハイランダー工房の倅で、多分未来の義肢職人。エロいヤツだがまぁ…友達として見るなら嫌いじゃないね。 ・誰かの視線(ルジェ)…見られるのも、また一興?
『win』 |
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