-ミルフェ-
■容姿 ザンバラに切られたショート〜セミロングの中間の髪。 色彩は元は淡い金。現在は毛先に朱が混じる。 瞳の色は赤紫。蒼に濃い赤が混じったような色。 成熟していない華奢な少女のままの体。 背には、牙の痕が点々と。 衣服はルガトに貰った洋服の数々。
■性格 元は気立ての良い良家の娘だったが、これまでとはかけ離れた 奴隷生活に、強い言葉も言えない気弱な性格へと。 中々言葉を発さない檻の中での生活は、言動すらたどたどしく劣ってしまっている。 心許した相手(現在はルガトのみ)には今までの反動か、甘えっこになってしまうらしい。 しかしその一方、無意識の内に同じ奴隷を相手に屈服させ、血を啜る事に一種の楽しみを覚え始めている。
■技能 雑多奴隷を押し込む檻の中で培った、我流の素手格闘。 とはいっても殆ど力押しのその場任せ。
■境遇 産まれはヴェイトスの片隅、主要都市を幾らか離れた所で家族と幸せな屋敷暮らしをしていた。 しかし、その幸福な生活も少女が14の時に突然の終わりを告げた。 狩人に追われてか、はたまた単なる偶然か、近辺には人の住まないこの屋敷へと一人の吸血鬼が訪れた。 不意の出来事に、幾らか戦いの術を覚えていた父の応戦も虚しく、その咥内に生えた鋭い牙、両手の指先に備わる鋭い爪に掛かり、真っ先に父が命を失った。 応戦中に逃げろという父の言葉に従い、母と少女達は急いで都市の方へと逃げるもその途中、今度は母が吸血鬼の手に掛かる。 残るは姉妹だけとなった中で、三人目の犠牲者は、その少女だった。 前へと転ぶように突き倒され、甚振るように背へと立てられる牙。 焼け付くような痛みと吸血鬼故の特性か、軽い恍惚感に襲われる中、長女である姉がその吸血鬼を蹴り飛ばし退けた。 何が起こったのかもろくに理解出来ないまま、少女はまた只管走り続けた。 気がついた時には、どの道をどう走り、どこにいるのかが分からくなっていた。姉妹の姿もどこにも見当たらなかった。 今更になって溢れる涙、全身を支配する疲労感に少女はその場に崩れ落ちた。
―――目が覚めた時には、そこはヴェイトスの奴隷ギルドの中だった。 特に何の特殊な技能も学ぶ前に放りこまれた奴隷ギルドでは、雑多奴隷の証を焼き付けられ、既に何人もの先客がいる檻の中へと入れられた。 何の因果か、その檻の中にも別の吸血鬼がいた。 恐らくは吸血鬼であるその奴隷の餌であり、雑多故に中々売れず、増加する一方の奴隷に対する処分という事なのだろう。 その吸血鬼は、鼻が良かったのだろうか、既に一度吸血をされている少女の事を見抜き、にやにやとした顔で声を掛けてきた。初めは自分の家族を殺した種と同じ、と思い警戒心が抜けなかったものの、目の前の吸血鬼は突然襲ってくる事もなく、聞いた事のない面白い話を聞かせてくれた。 次第に感情は嫌悪から好意へと変わり、空腹の時に自身の血を差し出す事も何度か繰り返していた。 そのうち―――
―――少女もまた、吸血鬼へと目覚めた。
共に同じ檻の中にいる奴隷から血を啜り、未熟ながらも逃げる奴隷を取り押さえる程度の技術を学んだ。 そんな生活を繰り返している中、その吸血鬼は気がついたら居なくなっていた。 どこかの人に買われていったのか、それとも処分されてしまったのか。 家族を失った時と同じような虚無感が少女の心を支配した。
それから独りで生き延びてきた娘は、一人の同属に買われ、共に生活していく事となった。
■弱点 日光:浴びた所から爛れた火傷となり、灰になっていく。 聖水:浴びた所は煙を立て、爛れた火傷となる。回復速度低下。 銀:触れた先から火傷となり、回復能力が半減する。 杭:打たれた箇所を、力任せに引きぬく事が出来なくなる。
十字架:死には至らないものの、首にかけると力が半減する。 聖画:死には至らないものの、視界に入れると気分が悪くなる。
■吸血 主人であるルガトから指示された通り、調理場に保管されている血液パックを使用。 1/10
■特徴 同属感知に対する対策は何も無い。 ――しかし、雑多奴隷が多数入っている檻の中では、確定するのは難しいかもしれない。
■所持金 無し。
■価格 大した能力も無い為、性別価値だけで5000エン。 ルガトに購入されました。現在飼われ奴隷。 ※購入時に、ルガトが職員へと3万エンを握らせ購入について隠蔽されている。
■経験値 5/7 0/10 成長奴隷。
■私書箱 Spider
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