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ルトガー
Last Update:09/07/13(月) 02:39

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5
素早さ3
タフネス5
感覚2
知力3
集中力3
精神力1
器用さ2
仕事技術プロ級
社会地位下っ端
身長180cm
体重70kg
特技馬上槍術
趣味騎士剣術
職業騎士
種族人間(ホワイティア)
性別男性
性趣向ノーマル(攻め)
外見年齢不明
実年齢22
出身国ヴェイトス(クリスティア)
経済力標準
宗教パプテス
ランク低級 (総能力値:24)


 ▼Comment
【容姿】
 馬上槍試合用の派手な装飾の施された、青い甲冑の騎士。

 街中でも甲冑姿でいる事が多いが、鎧が装着できない状況では私服を着る。
 大概は上等な白いシャツ、青のジャケット。ビロードのズボン。
 顔面は完全に火傷で覆われ、包帯が乱雑に巻きつけられている。
 瞳は緑色。爛々と燃えるように輝いており、兜の面貌越しにも見えるとか。


【概略】
 発狂した騎士。
 或いは自らを騎士と思い込んでいる狂人。
 存在しない宿敵を追い求め、其れを倒す術を探求している。


【人物】
 ルトガー・アクード(Rutger・Haccoude)
 クリスティア風の発音、綴りであり、
 共通語ではロジャー・ホークウッド(Roger・Hawkwood)。
 二つ名は青騎士(Blu Cavaliere) 。

 騎士の名門アクード家の跡取りであり、槍試合の名手として知られている。
 だがある日、地方で行われているトーナメントに向かった際、彼に不幸が訪れた。
 黒騎士を名乗る人物に腕試しを持ちかけられたルトガー。
 彼は軽い余興といった気分でその提案に頷き、槍試合に応じたが、
 しかし、それはルトガー・アクードを貶めんが為の罠だったのだ。
 黒騎士は卑劣にも面妖な魔術を用いてルトガーから顔を奪い、
 そればかりでなく、ルドガー卿の親友にして忠実な従者までも殺し、
 そしてこの島に災厄を齎すと高らかに言い放ち、ヴェイトス市へと去っていった。

 傷を癒したルトガーは、書物を手繰り、彼の黒騎士を倒す術を探った。
 黒騎士を倒す方法――それはただの一つしか存在しない。
 「剣の貴婦人」と呼ばれる女性に剣を捧げ、祝福してもらい、そして討ち果たすのだ。

 倒す術も知った今、最早あのような邪悪を許しておける筈はない。
 
 奪われた顔を取り戻す為、そして従者の復讐を晴らす為、
 何よりも正義の輩である騎士として、ルトガーは黒騎士を討ち取らねばならない!

 ルトガーは愛用の青い鎧兜に身を包み、愛馬テスタロッサに跨ると、
 一躍ヴェイトス市へと向かって行った―――――――――――

 ―――――――――――――――――――と彼は思い込んでいる。



【真実】
 第一にルトガー・アクードは既に故人であり、
 彼はルトガー・アクード卿の従者だった男である。

 順を追って説明しよう。

 まず、ルトガー卿が騎士の名門の出であり、馬上試合の名手であったこと。
 そして卿と彼の従者が、親友と呼べるような間柄であったこと。
 この二つに関しては、事実である。

 ある日、クリスティア辺境領で行われたトーナメントで、叛乱勢力のテロが起きた。
 当時としては珍しく火薬を使った爆発物によるものであり、
 幸いにして殆ど死傷者はなかったのだが…………。
 唯一の死者と負傷者が、誰であろうルトガー卿と、その従者であった。

 馬上槍試合の練習中、間近で爆発に巻き込まれたルトガー卿は、全身火傷で即死。
 従者の方は幸いにもルトガー卿が盾となり一命を取り留めたものの、
 熱で兜が焼け、顔面を完全に損傷するほどの火傷を負っていた。
 駆けつけた人々に助け起こされた従者は、息も絶え絶えに言葉を発する。

「もう一人いただろう。もう一人いた。彼はどうなった?」
「残念ですが、彼はお亡くなりに…………」
「そうか……」

 そして気を失った彼は、その後二ヶ月ばかり昏睡状態に陥るのだが……。


 問題は、その後である。

 
 生き残ったのが果たして何者なのか。
 本人を除き、その場にいた誰にもわからなかったのだ。
 陣屋にあった荷物などからルドガー卿とその従者であることは判明したものの、
 主催者はルトガー卿の顔を知らず、更に二人とも練習用の鎧だった為、
 外見では全く区別がつかなかったのである。
 もしもこの顔を失った人物が騎士だとすれば、下手な扱いはできない。
 ましてや騎士が死んだとなれば……だ。
 事件の責任追求以上に、如何なる罰が待ち受けているやもわからない。
 故に主催者は昏睡中だった従者に上等な病室を宛がい、医者をつけ、
 丁寧に看病し、そして目覚めた彼に真っ先に声をかけた。

「もし、もし、ルトガー卿であらせられますか?」
「そうだ。私がルトガー・アクードだ。――喉が渇いたな」

 この時、顔面を焼かれ親友を亡くした従者が発狂していたなど、誰も知らなかった。
 狂った従者は自らをルトガー・アクードだと思い込んでおり、
 不幸にも周囲の全員がそれを事実だと認識してしまったのだ。

 騎士に憧れて従者となった『ルトガー・アクード』。
 彼の壊れた精神は、事実を上記のように改竄し、受け入れた。 
 そして故郷に戻る事無く、ルトガー卿の残した青い鎧兜を纏い、
 幸いにも無事だった名馬テスタロッサに跨り、一躍ヴェイトスへと奔って行った。
 (周囲の人物はそれを療養の為だと考え、納得し、彼を送り出した)


【精神状態】
 彼は完全な狂人である。
 自らを騎士道物語に登場する騎士と思い込んでおり、
 その弊害から「恐怖」という感情を喪失している。
 彼はたとえチンピラであろうと、巨大な龍であろうと、風車であろうと、
 悪や脅威を見れば躊躇うことなく正義の剣を抜き、愛馬に跨り、突貫する。
 後先を考えずに、だ。
 その上で、黒騎士を討つという強迫観念に駆られている。

 記憶を退行させる等の方法で治癒する可能性はあるが、
 パニックに陥ってしまう可能性も非常に高い。
 

【看破、既知について】
 ・職業が騎士、貴族である場合
  ルトガー・アクードの名前などを知っている可能性がある。

 ・加えて、出身がクリスティアである
  トーナメントでテロに遭遇した事実を知っている可能性がある。
  或いはルトガー卿本人と面識があった可能性も。

 ・きちんと医術を学んだことがあるなどの理由があれば、
  ルトガー・アクードが狂人だと看破することも可能である。


【技術について】
 騎士の鍛錬相手を務めることは従者の重要な仕事の一つである。
 そしてルトガー卿の従者は騎士に憧れていた為、熱心に武術を学んでいた。
 よって彼は「武術に関してのみ」騎士と同等の力量を有している。
 ルトガー卿の得意種目であったため、剣術より馬上槍の方を得意としている。
 礼儀作法などについては必要最低限を身につけているものの、騎士としては不十分。
 他の騎士、貴族に関しての面識を含む上流階層の知識も皆無である。
 また彼の認識している『騎士道』は、多分に騎士道物語の影響を受けている。


【装備】
 フルフェイスヘルム:装飾過多な青い金属兜。
 視界は狭く、性能は悪いが、腐っても兜である。
 サイズが微妙に合っていない。18万エン

 スプリットメイル:派手な青色の鎧。
 その上から蒼と白色のサーコートを着込む。
 外見は板金鎧だが、鎖帷子と部分鎧によるもの。
 防御力はそれなり。60万エン

 カイトシールド:やはり派手な装飾の青い盾。
 掛金で鎧から吊るす事で、乗馬中も保持できる。
 実用に耐えうる。15万エン

 ランス:馬上槍試合用の代物。
 安全性を高めるため脆く、砕けやすい。
 二本常備。合計5万エン

 ロングソード:装飾も少なく、切れ味もある。
 およそ唯一の完全実用品。片手用。8万エン

 軍馬:名前はテスタロッサ。
 青毛。本来は黒一色なのだが、光の加減によっては青く見える。
 燃えるように赤い鬣が、名前の由来になっている。30万エン

 馬用鎧:やはり青色の馬用鎧。
 装飾過多。性能はそれなり。10万エン


【住居】
 現在、騎士団の宿舎にルトガー・アクードの名前で、部屋を間借している。


【槍試合】
 黒騎士を求め、コロッセオで時折行われる槍試合に出場している。
 これに出場する限り、馬上槍に関しては支給される。
 試合の際、発言秒数下一桁による判定を二回行い、結果を求める。
 一回目の判定はルトガーのもので、二回目は対戦者のもの。
 この二つの数値を比べ、大きい数値の側が勝者となる。


【収入】
 幸いにも(と言って良いのかどうか)アクード家は卿の死を知らず、
 『ルトガー・アクード』をルトガー本人だと認識している。
 その為、今も送金は続けられており、彼は生活に困っていない。
 よって月給として20万エンを受給している。


【財産】
 装備合計:146万エン
 月給:20万エン
 支出:15万エン(武具の手入れ、馬草代など)

 現金:4万エン


【経験値】
 日常:4/7
 戦闘:0/10

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Pass:
Miniりすと v4.01