【詳細】 「雷を呼ぶ鳥(ワキンヤン)」と呼ばれる自然神。 ネイティブヴェイティアンに信仰されていた守り神(トーテム)の一柱。 落雷の化身であり、稲妻を放ち、嵐を起こすとされ、 人々に危機が迫ると石像に光臨し、雷を執って戦うという。
遥か昔からこの土地を守ってきたが、長い年月の果てに忘れ去られ、 今ではヴェイトス市の近郊に、朽ち果てた神殿が一つ残るのみ。 信仰を失ってしまった現在、最早その力は殆ど残っていない。 せいぜい霊的存在として、人々の生活を見守る程度である。
記録が少ない事もあって、学者たちの間でもあまり研究されていない。 既に絶滅した巨大鳥類アルゲンタビス (Argentavis)を基に、 ヴェイティアン達が神格化したのではないかとされている。
【容姿】 霊体: 緑色の眼を持つ、巨大な黒い鷲。鳴き声は雷鳴そのもの。 全身に幾何学的な白色の文様が描かれ、また常に帯電している。 動物や鋭い感覚の持ち主、霊的存在にしか姿は見えない。 雨が降っている時だけ、嘴と蹴爪が誰にでも見えるようになる。
石像: 全身に幾何学的な刺青が彫られた戦士像。 右手には奇妙に捻じれて折れ曲がった金属棒を握っている。
【住居】 地方村の近くに存在する、草木によって埋もれた神殿。 ネイティブヴェイティアンには珍しい、石造建築物である。 建設されたのは約1300年前、紀元300年頃だと思われる。 所謂ピラミット型だが、今は単なる丘のようにしか見えない。 中腹に開いた、洞穴のような入り口を通って入ることが可能。 内部に光源は無いが、壁面の幾何学的な刻印が青白く輝いている。 壁画の描かれた通路を抜けると、石像が安置された広間に辿り着く。 本来は広間の天上に窓が開いていたが、現在は塞がれてしまった。
【能力】 雷撃:2ターン集中 威力は精神力に依存 一日に一度、雷を落とすことができる。 この雷は霊的存在にも効果を及ぼし、それを退ける。 集中1ターン目で曇天となり、2ターン目で雨が降り出す。 一般人の視点からすると単なる夕立、俄雨に過ぎない。 信仰が失われているため、弱体化している。
霊的存在: 物理的な攻撃は効果を及ぼさず、 逆に此方も物理的な行動はできない。 霊的な存在に対しては介入が可能だが、 魔術攻撃などによって大きな損傷を受ける。 ただし雷・風・水に関しては、魔法であっても全く問題としない。
意思疎通: 霊的存在、動物、感覚の鋭い者などに対しては、 種族、言語に関わらず意思疎通が可能。 しかし逆に、それ以外の者には声が届かない。
精霊術: 雨と風に関する自然精霊へ干渉する事が可能。 主に雨を降らせるのと、自身が飛ぶために用いる。 本来は嵐を呼ぶ事などもできたが、現在は弱体化している。
光臨: 信仰が失われているため、現在は使用不可能。 使用した場合、石像に宿り、形ある者として振舞う事が可能。
【財産】 一切必要としない。
【経験値】 日常:1/7 戦闘:0/10
低級(力:5 素早さ:9 タフネス:6 感覚:7 知力:12 集中力:7 精神力:15 器用さ:9) |
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