襤褸のような黒いローブを身に纏い、目深にフードを被った猫背の姿は老婆じみている。 フードから僅かに零れる髪は一見白い。 垣間見える口元だけを見れば、案外に若いのかもしれない。 手は擦り切れかけた黒い手袋に余す所無く覆われている。 猫目の石が嵌め込まれたネックレスを身につけている。
墓地に近い場所に小さな家を持つ。 古びて資産価値も落ちてはいるが、元はそれなりだったかもしれない。 騒霊避けのまじないを施したり、漂う魂を集めて送ったり渡したり時に閉じこめたり。死体を「取り合えず見られる程度」に偽装、修復、化粧を行ったり。 拝み屋モドキの仕事を細々と行う傍ら、真夜中の街中、時に町外れ、暗黒街やスラムなどで『灯り売り』を行う。 財産は家を含めて約100万程。その内現金は50万程度。 収入は月に5〜15万程で不定期、不規則。出費は月々平均4、5万。 マイナスが出れば貯蓄から切り崩す。
フードの中は、まだ10代くらいに見える若い娘の姿。 手足や胴体には、呪文の書き記された包帯が大量に巻かれており、むしろローブを被っているより異様な風体。 一見白に見える髪は、乳白色の曇りを帯びた透明色。双眸は眼状の飾り紋様の施された眼帯で隠されている。 中身は何ら変わらないので、態度や語調は同じ。
本名はベルリエッタ・E・クランバード。 クリスティアの名門貴族の傍流。妾腹の娘。 父はクランバード家の三男、母は流れの呪い師であったバンクル。 その意味では正確にはハーフだが、母方の血が強く出、それ故に父方に認知されること無く、母は娘を抱いて再び旅に出た。 現視と霊視の境界が曖昧で、どちらも同時に見てしまう為に差異が付けられない体質。 その為に身体も視界も外界から隔離した状態で、呪いと石の助けを借りて認識をかろうじて保つ。 現在の財産は、大半が母からの遺産。 ネックレスはある意味での形見。土台に彫り込まれた紋章はクランバード家のものだが、宝石は嵌め変えられている。 猫目石は母の形見のバンクルコア。身につけている間だけは、正常な視力を確保出来る。
既知等歓迎。アドリブOK。
日常:1 戦闘:0
|
|