■名前 霊庭 静 (たまにわ しずか)
■容姿 黒髪黒瞳のアマウラ人らしいイエロティア。 長い髪をさらさらと胸まで垂らし、それに隠れてしまいがちな眼差しは、あどけなさを残していたり、戦士の鋭さを宿していたり。 イエロティア女性にしては手足が長く長身で、小作りに整った涼しげな顔立ちと相俟って、年齢を読みとりづらくさせている。 武芸者として見ると肩が狭いけれど、体格は理想的な健康体。 少なくとも、表面的には。
硬質な声音が無愛想に拍車をかける。
【服装】 黒衣に黒袴。 汚れが目立たないから、黒ずくめ。 男装しているわけではないけど、飾り気がなくて年頃の娘らしさに欠ける。
【持物】 白い絹布の袋に納めた白木拵えの刀。
■能力 右利き。 トキノミヤコ語と標準語を使い、富裕層の一般教養を具える。 巫女としての教育を受けていたが素質は乏しく、またある事情からミコミコ呪術などは使えない。 御神体に剣を祀る神社に産まれた都合、しきたりとして競技剣術を習い、道場での腕はそれなりだった。 欧州隊で鍛えられ、数度の実戦を経験し、何より人でなくなったことで、その剣技は、女のひとり旅を支える嗜み程度の水準ではなくなっている。
【半人半魔】 悪魔に侵され、本来は子を宿す命の座にその因子【Hel】を孕まされた、後天的なフール。 【Hel】と母体は共生関係にあり、分離は不可能。 他者を受け入れ自らと一つにし、身の内に別の命を宿すことができるという女の性を起点として、物理的・霊的に全身が融合を果している。 身籠る仕組みを利用されているため妊娠できないが、出産には推移しない。
半魔の身体は人間を超えており、成長はするが老化はしない。 疲れ難く、壊れ難い。 壊れたとしても、それが欠損であったとしても、物理的な作用による肉体の破壊のみでは、いずれ直ってしまう。 そして皮膚感覚が鋭敏で、しかし刺激に対する耐性は高い。 例えば痛みなら、敏感であるから痛み刺激を知覚し易いのに、なまじ耐性が高いために本来なら気絶するべきところで意識を保ててしまう。 つまり死ぬほどの傷を負っても死なないけれど、治るまで死ぬほどの傷の痛みに苛まれ続けることになる。 毒が効き難いから薬も効き難く、痛み止めは無い。 もちろん、慣れることも無い。 また、視覚・嗅覚・味覚が障害されている。 その目に映る色はことごとく血の色。 赤・黒・白として濃淡が区別できるだけ。 どんなにおいも血のにおいの強弱としてしか捉えられず、どんな味も血の味の濃淡としてしか捉えられない。 これも慣れることは無いけれど、反面、視覚・嗅覚・味覚刺激に対する耐性は高い。
本人の幸せはさておき、戦士としては良いことずくめ。 しかし、悪魔は悪魔。
この身体にとって最良の糧は、人が抱く負の感情。 あるいは人の魂そのもの。 だからどう取り繕ったところで人類の敵。 本来はパプテス系のみが天敵になるのかもしれないけれど、米都州幕府で育った静の概念が影響して、社寺なども含めた『聖域』に入れない。 入れば衰弱し滅びるか、逆に聖域が崩壊するか。 今の静には小さな祠を穢すだけの力さえ無い。
聖性を帯びたものによって傷つき易く、その傷は強い痛みを伴い、放置したのでは直らない。 再構成するための情報そのものが乱されてしまうから、傷の周りを抉り取ったところで『傷を負っている状態』に直るだけ。 これを直すには、傷を負わせた聖性を超える魔性で構成情報の乱れを修正するか、最上の糧である人の魂を大量に喰らうしかない。 つまり上位の悪魔に頼るか、人をたくさん殺すか、どちらかということ。
ちなみに生き物としては外れきっていて、その構成素材は食用になりえない。 腐っているとか有機的な次元でなく、口にしたものを蝕まずにはいない霊的な毒。 この特性のため、感の鋭い野生動物などには糧として襲われることがない。
【氷の女王】 【Hel】を宿したことにより、その特性を生身のまま限定的に使用することができる。 しかし【Hel】が喰った負の感情も魂も未だ足りず、肉体も脆弱。 その能力は暴走・自滅の危険と隣合せでありながら、常人を殺傷するのに便利な程度。 悪魔との戦闘で使うには力不足。
今のところは『不可視の剣が現れる』という、それだけ。 刃渡り1m程の両刃で、通常の刀剣の域を出ないものの非常に鋭利。 物理的・霊的な影響力を有し、刀身のあるべき部分から強い冷気が発せられ、重さが無いという特徴がある。 目安1Tで手の中に現れ、自らの意思で納めるか、精神力が尽きるか、気を失うなどするまで保持される。 この剣を振るう間は意思に関係なく攻撃性・凶暴性・残忍性といったものが高められ、タガが外れないよう努めなければならない。
■性格 冷静沈着を装う激情家。 生真面目で、冗談が通じず融通のきかないところがある。 巫女として『祭る神>神官(私)>人々』という上下関係を意識しながら育てられたため、本気でそう思っているわけではないが、今でも礼をしない・基本呼捨て・偉そうな物言いなどの習慣が抜けていない。
■来歴 アマウラ北西の国境に位置する村を実質支配していた霊庭神宮の長女。 1604年(2008)に宮司一家が惨殺されるところに居合わせながら、ただ一人生き残った。 現場の状況はおよそ人間に可能なものではなく、本人もまた重傷を負っていたが、背景に物の怪の存在があるとされ、殺されなかったことを問題視される。 それまでは剣術小町などと呼ばれ村人からの人望もあつかったが、そこは閉鎖的な村社会。 女が剣術というだけで奇異に感じられていたものが、社会的地位に裏打ちされた健康的な印象から、物の怪に生かされたという不気味なものへと変化するのに時間はかからなかった。 それでもなお尾を引いていたかつての人気を後任の宮司に疎まれたという 事情もあり、傷が癒えるのを待って村から追放すると決定される。 その夜、死なないまでも当分は動けぬ程度の傷を負い伏せっていたはずの娘は、もはや名ばかりとなった御神体の刀とともに姿を消した。
それからほどなくして、欧州隊の侍が出自の知れない女を小姓に迎える。 一応剣は使うようだが大した腕でなく、大方没落士族の娘でも安く買い受 けたのだろうと目されていたが、次第に内外から妙な噂が流れ始めた。 その女は死んだはず、殺したはずだと。
【近況】 101010 アマウラフリー:【海底イベントPhase1:1】のどかな海辺。(DP 0>1) 101011 アマウラフリー:【海底イベントPhase1:2】漁村で話を聞いてみるが。(DP 1>2) 101012 アマウラフリー:【海底イベントPhase1:3】海岸線に沿って出島へ。(DP 2>3) 101013 出島:【海底イベントPhase1:4】警邏。(DP 3>4) 101015 出島:【海底イベントPhase1:5】早まった仲間が半魚人を殺める。遠巻きに見守る現場で、浪人の豆河と。(DP 4>5) 101019 アマウラフリー:廃寺で豆河とばったり。(DP 5>6) ≪101020 スラム:ラサートさん、イシスさんとNPCチンピラでバトルロール。(PLBP 0>4)≫ 101023 アマウラフリー:物見櫓で豆河とばったり。(DP 6>7) ≪【海底イベントPhase1】終了。報酬加算:DP 7>21 / イベント悪役アリエル(7日以上)よりPLDP 21>35 / 現金\300.000->\370.000-≫ ≪力・素早さ・タフネス・感覚・器用さに+1。(DP 35>0)≫ 101114 田園地帯:旅路。(DP 0>1) ≪110325 メア島工場:艶子さんとNPC走査機でバトルロール。(PLBP 4>9)≫ 110419 アマウラフリー:夢現。(DP 1>2) 110429 城下町・長屋:討ち入り前。(DP 2>3)
【経験】 日常ポイント(DP):3/7 戦闘ポイント(BP):9/10
■財産
【合計】\1.570.000-
【現金】\370.000-
【日用品】\200.000-
【御神刀】白木拵えの刀。\1.000.000-
【月収】 欧州隊の小姓として月に \100.000- の俸禄を受け取っている。 食費が極端に少なく \40.000- ほど。 基本的に主人の行く所へついて行くため家賃はかからず、雑費 \20.000- を引いて \40.000- 貯える。
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