・その姿 通常時は、喪服に身を包んだ深窓の令嬢然とした姿を取る事が多い。 長く黒い髪は真っ直ぐに伸び、肌は白く、その瞳は黒い。 その日の天候が雨であれ晴れであれ曇りであれ、基本的には黒い傘を差している。 その本質は、朽ち果てた喪服に身を包み、大鎌を携えた骸骨。前述した姿は、幻で偽装したもの。 幻を纏っている間は、認識できる人には通常の実体を持っているかのようにはっきり見える。向こうが透けて見えたりもしない… …が、雨にも濡れず、触れんとすれば摺り抜ける。実体を持たないと看破する事は、そう難しくないだろう。 現状で彼女が扱える幻は、自身の形質を偽装するもののみ。上記以外の姿を取る事も不可能である。 偽装する理由は至ってシンプル。『骸骨より人間の方が話しやすい事が多い』から。 回収した魂は小さな硝子瓶の中に、光球として一時保管される。現時点では特に窮屈だとか苦情が出た事はない。
・その在り方 死者の魂を回収し、死出の門へ連れていくのがライフワーク。 実体を持たない為、現世の金銭を一切必要としない。 存在としての強度は、精神力に依存する。 下級死神の中ではちょっと偉い方。死神は不自然の無い範囲で既知可。 遺した未練を果たさせる為に、ほんの少しだけ手助けする事もある。
彼女を認識できるのは ・何らかの形で死が身近である者 ・遠くない未来に死ぬ運命にある者 ・悪魔・天使・死霊など、アストラル的な側面を強く持つ者 ・霊的・魔的な知覚を有する者 ・単純に感覚が鋭い者 など。
『霊的知覚』 霊や魔力など、アストラルサイドの事象を知覚する死神の普遍的知覚能力。 常に効果を発揮している。また、1ターンの集中を経る事で、他者にこの能力の一部を貸し与える事が可能。
『鎌』 身の丈ほどある大鎌。必要な時だけ手元に現れる。 実体を持たないため、質量も存在しない。見かけとは裏腹に乙女の細腕でも軽々と扱える。 が、そもそも武器として使う事は全くないと言っても過言ではないため、腕前も相応。 技巧も何もあったものではなく、単純にぶんぶん振り回す程度が関の山である。
この鎌は『悪意』や『未練』、『呪い』『契約』など、死者を縛る概念を断ち切るもの。 ただし、自身の実力でどうにかできる範囲を逸脱したもの(中級以上の呪詛等)については、効果は得られない。 死の定めにある者から苦痛を斬り離し、緩やかに安らかな死を与える事もできる。 当然、本来死ぬ定めにない者に対しては何の効果も及ぼさない。
『弱点』 死に多く触れるが故、聖なる力との相性は非常に悪い。 かと言って、邪な力と相性が良いかと言われるとそうでもない。 また、霊体に干渉可能な攻撃については基本的に通じる。 社会地位的な面としては、そもそも実体を持たない為隠蔽云々の問題では無い。 広義では『悪魔・悪霊』のカテゴリに分類される為、迫害の対象となり得る。
・その性趣向 存在の性質上、そう言った欲求は存在しない。 プラトニックな愛情くらいなら、抱く事もあるかも知れないが。
・その財産 金子は持たない…と言うより、実体を持たぬ為持てない。 収入・支出共に雑鬼のみ。
・その経験 日常 0/7 戦闘 0/10
低級(力:6 素早さ:8 タフネス:6 感覚:7 知力:9 集中力:8 精神力:7 器用さ:5)
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