――近況――
――名前―― エグジス・テンシア
――出生―― 元々はとある貴族の長男であった。 しかし、生まれつき病弱な彼は徐々に身体を病に蝕まれていく。 家族の者は悲嘆に暮れた。長らく子が出来なかったのに、やっとできた嫡子がこれでは我が家はおしまいだ。 そこで、高名な魔女と技術者を呼び寄せ、相談した。 でしたらいい方法があります、と魔女は言った。 絶対に壊れない身体に彼の魂を移すのです、と技術者は言った。 こうして、彼の魂は宝石に封じられ、エネルギーを引き出しつつ、そのエネルギーでもって機械の身体を動かす存在となった。 それを「クランク」と呼ぶべきなのか、それとも「バンクル」と呼ぶべきなのか。いや、そもそも「ミックス」になったのではないのか、と。 魔女は言った。「身体の構造を一時的に技術者の持ってきた身体に再構築しているだけなので、『条件を満たせば』元に戻ることも出来るでしょう。 そして長い年月がたった頃――男に弟が生まれた。 ああ、なんと健康で健やかな子か。 これでは長男などいらないではないか。弟に全てを継がせよう。 そうして、男は地下に閉じ込められ、弟は兄の存在を知らずにすくすくと育っていった。 男の身体は錆が浮き、動きが鈍くなり、暗闇の中でぼぉと光る自分の目を頼りに狭い場所で暮らしていた。 そんな生活が数年続いたある日。 なんということだろう。それはラットマンか。それは魚人達との戦争か。 なにかが原因で館は崩壊し、男は地下から抜け出すことに成功した。 行くアテも無く、男は彷徨うことにする。 少なくとも、地下牢よりはマシだから。
ちなみにテンシア家は没落した。
――容姿―― 鋼鉄で出来た身体にずんぐりとした体系。直立すれば3mに及ぶ身長も、猫背な歩行行動で2mほどになる。 鋼鉄で出来た大きな手は温もりを持たず、鋼鉄で出来た足は地面を踏みしめると大きな足跡ができた。 人間とは似ても似付かぬその姿は――、一見すればロボットそのものだ。 大きな二つの目はライト(ルーンによる)になっており、暗闇を照らすことが出来る。 顎を固定するかのように大きなネジで固定されており、関節を動かすたびに駆動音が漏れ、細かい作業はできない。 どんなにデフォルメしようとロボットのような外見は人間とは見れず、周囲から人間として見られていない。 イメージ的には「全身クランクのプロトタイプ」。
『本来の姿』 病弱で栄養が少なかったためか、小柄で華奢。 一見すると女の子に間違われる。 機械の身体でいることが長いため、髪は伸び放題。 金髪に青い瞳。 本来心臓がある場所には宝珠が埋め込まれており、心臓の代わりとして機能している。
――性格―― 温厚でもの静か。 暴力は嫌うが、その大きな体と持ち前の力で力仕事もこなすことができる。 がしがしと鉄の指で自分の頭を掻いて、「ごめんよぉ」と謝ることが口癖になっている。その際、錆びが浮いてるので甲高い音が鳴るので周りからうるさがられている。 気弱な性格をしており、自分よりかなり小さい子供に怒られても萎縮して項垂れてしまう。 のんびりとした性格。
――能力―― かつて、魔女と技術者によって身体を改造――交換されたため、本来の肉体は存在する。 が、それは一種の呪いなので、本来の肉体と現在の機械の身体は別のものである。 傷を負ったり、部品が外れてもその部品を食べればなぜか自動回復する。治りは人間と同レベル。 しかし、身体の欠損や腕一本外れたなどした場合、技術者の力がないと自分で接合できない。 実際、この機械腕を作り直そうとすると、失敗するレベル。 違う義手などで補った場合、元に戻った身体にそれは引き継がれる。 つまるところ――『人間のときに傷ついて治るレベルなら壊れた部品を食べれば治るが、欠損、切断した場合はクランク用の部品をくっつけなければ治らず、またその部分だけは人間時と機械時の変化の影響を受けない。』
解除条件『異性に愛の告白をされる』 機械化条件『異性に愛の告白をされて一日後に自動的に変化』
王道すぎる気がする、と抗議をしたところ、魔女からは「お前みたいな病弱な奴は子作りの時以外に人間の姿だったらすぐ死ぬだろ!」とのこと。 結局、元々は子孫を残す時だけに元に戻ればよかったんだ、という両親の都合。
――知人―― (名前)は名前知らず
――所持金―― なし
――所有物―― なし
――経験値―― 日常 0/7 戦闘 0/10 ストック 0
――経験値使用履歴――
低級(力:7 素早さ:7 タフネス:7 感覚:7 知力:7 集中力:7 精神力:7 器用さ:5) 中級(力:9 素早さ:8 タフネス:8 感覚:10知力:8 集中力:7 精神力:7 器用さ:5) 上級(力:9 素早さ:10タフネス:8 感覚:12知力:9 集中力:10精神力:10 器用さ:6)
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