タイトル | : マツリちゃんへ |
投稿日 | : 2009/02/07(Sat) 21:07 |
投稿者 | : ドーマウス |
はぁい、お元気かしら?
例の異変なんだけれど、気づいたら治っていたわ。
原因は結局わからなかったわねえ。
私なりにこの異変にまとめてみたから、参考にでもしてね。
@原因は恐らく謎の少女ねえ。
かくれんぼに誘われて、了承したら異変に囚われたわぁ。
断ってもああなるのかは不明ねえ。
Aその後異変が明らかになるわねえ。
印象の迷彩、とも思ったのだけれどもぉ、
どちらかというと存在そのものの極端な希薄化といった感じかしらねえ。
私だけでなく私の持ち物も同じようになるわぁ。
寮の部屋もそうみたいねえ。
推測だけれども、恐らく完全に消失した場合は、「辻褄あわせ」が発生するでしょうねえ。
「私がいた」という過去に至るまでも消えてしまわなければぁ、可笑しなことになってしまうものねえ。
B異変はどうやら段階的に進行していくわぁ。
時折発作のように存在が希薄化したわ。
その前後では明らかに知覚される度合いが変わるのよぉ。
私の場合その度に嫌な感覚があったわねえ……。
C根本的な解決法は、解決してしまった今でもわからないけれどぉ、対処法はなんとなくわかったわぁ。
恐らく「誰かに発見されること」で存在の希薄化は若干回復するわぁ。
まあ結局はその場しのぎの焼け石に水だけれどもぉ、すくなくとも時間稼ぎにはなるわねえ。
執拗に話しかけたり、接触したり―――まあ私の場合はぁ、向こうから膝の上に座ったりぶつかってきたりだったけれどぉ。
大学中に書いた落書きはぁ、とりあえずあなたには有効だったみたいね。
以上が大雑把にまとめた異変の内容よ。
あくまでも私が経験した限りだけれどもねえ。
私も私なりに調べてみるわぁ。
(使い魔がこっそりと、そんな手紙をいつの間にか。)