・・・もう大分前の話だから、忘れてるかも知れないけど。
そっちに読み書きを教える、って約束したっけ。嵐の日に、聖堂で。
この所大した用事も無いし、・・・今更だけどさ、家庭教師の真似事なんかも悪くは無いかな、ってね。

もし、読み書きを教えて欲しいんだったらそっちの都合を教えて頂戴な。
アタシは基本的に２０時以降なら大体空いてるよー。前もって言ってくれたら、昼間でも大丈夫。
あんまり遅い時間はキツイけど。

（大学生のお姉さんより、とこっそり文末に添えて）

なぁ、これなんで読むんだ？…なぁ？

（迷惑顔の友人の少年にしつこく付きまとって、やっと分かった意味に瞳を輝かせた。）

ありがとう、おねぇさん。
おぼえてくれていてうれしいよ。
おれもそれくらいのじかんからならだいじょーぶだから、こんやにでもだいがくにさがしにいくよ。

（拙い子供の字、所々綴りが違うのはご愛嬌。）

んじゃ、今日の２０時頃にアタシの部屋（市内フリスペｏｒ大学）で。
寮の入り口で待ってるから。

（一応、簡単に構内の案内図（写し）を添えておいた。女子寮の位置に目印つけて。
余り絵心が無いから、少々乱雑なのはさて置き）