ワリィ、ちょっと忙しくて擦れ違ってるな。
そろそろヴェイトス市に向かうからさ、体調整えとけよ。
ここまで来ればもう樽に隠れる事もねェし、ゆっくり行こうや。

　それでさ、ちょっと宿に戻ってねぇけど
出発する時にゃちゃんと街道に行くからさ、日時決めちまわね？
オレの都合は今週なら木曜と土曜以外の夜ってトコ。
夜ならテキトウな時間指定してくれていいや。

　返事ヨロシク！愛してるー！

（…という内容の書き置きが宿の部屋に。普段何処に行っているか判らないが、とりあえず時々戻ってきているようだ。）

おはよう。

いいわ、おかげでゆっくり休めたし。良い所だし。
こちらこそ眠ってばかりでごめんなさい。

葡萄酒にならなくて良いなら尚更、身体の方は多分大丈夫よ。

日時は…別に、いつだって良いんだけど。
早い方が良ければ明日はどう？明日と言うか今夜。
時間を好きにして良いなら…夜更けの方が傷の調子が良いから…そうね、一時頃で。

そういう言葉は大切な人にとっておいたら？
…なんて言うと笑われるのかしら。

おやすみなさい。

（…目を覚ましたら残されている書き置きに、返事を書いてまた眠る…。
眠ってばかりで、あまり帰って来ていない事は気にならないのだとか。
機会があったら聞くのだろうけれど。どうせ夜遊びでしょ、とか、そんな評価。）

　それじゃ今日の…日付的には明日だな。
1時に街道に馬車用意しとく。こっからなら丸一日程度で
ヴェイトス市に着くからさ、其処で一先ず仕事終了な。
その先のこと、まだなんかやる事あったら言いなよ。
暫らく月の滴亭にでも厄介になるからさ。

　ま、言うだけならタダって事で。
思ったことはばーっと言っちまう方が楽ンなるしなー。

（退院予定日より暫く経って、月の滴フロントへ預けられる手紙。）

雲隠れしてないかって心配した？

…しないわね、あなたは。

とりあえず、退院したから伝えておく。
宿はここの○×△□号室よ。
まだやる事が出来たから、暫くこの街に居るわ。
バクフ領へ戻る前に、また連絡する。

それじゃ、転職がんばってね。