（それは、艶子と一花それぞれに当てられた狐の手紙）

近いうちに3人であえませんか？
7月1日土曜日の夜22時から、南園神社で……。
予定が合わないときは知らせてください。

（　一つ屋根の下、会えた時に話せば良いと思っていたけれど…　手紙って、なんとなく嬉しい。
　　だからすぐに筆を取って、短いけれど、お返事も手紙にした。　）

『　白夜ちゃん、ちゃんと言伝を頼まれたんですね。
　　しっかりメモしておいてくれてるし…　心配し過ぎちゃってたかな。

　　私は一日、土曜日の二十二時からで大丈夫です。
　　神社で良いのかな？　今度クレメンテさんも一緒に、べたべたへ行こうと話していたんですけど。』

（　まだ白夜ちゃんとの間には、距離を感じてしまう自分。
　　あまり詳しく話を聞いていなければ、気楽なもので…
　　人見知りがあるとか、そういうのを心配していたけれど、案外大丈夫なのかもしれないと安心しつつ、
　　艶子さんが訪ねてくれた事を、喜んでいた。　）

行き成り訪ねて、予定を空けさせてしまったようですまない。
では、７月１日土曜の２２時に神社の方に邪魔させて頂く。

アレックスはまだ怪我が完治していないし、
急がしいようなので恐らく無理だろう。
怪我してる時ぐらい休めばいいのにな。