お待たせしました。
時計、やっと調整が終わったよ。
どうしよう、すぐに返して欲しいなら送った方がイイ？
そうじゃないならお届けに行くけれど。

待ち合わせでも、家に届けにくるのも、輸送でもかまわないよ。
２１時以降ならば、何時でも家に居るしね。
其方のご予定に合わせるさ。

（なんかちゃんとしたお手紙だったからドキドキした
ボクのお手紙は普通に封筒も便箋も封も真っ白です。
インクも普通に、黒色の）

……はい。
えっと、じゃぁスオーが良かったらボクは何処かに待ち合わせか、
スオーのおうちに行きたいです。
ボクは１２日の夜は遅くなるとちょっと困っちゃうからそれ以外、
１３日の夜あたり。時間は、２２時からでいかがでしょー。
白い日が近いから他の人と約束が、っていうなら別の日でもいいよ

（外見だけが立派な手紙。
　中身はざらざらと用件だけを書き連ねてあるだけ。
　男の纏う白檀の薫りだけが、持ち主の気配を連れてくる）

では家にご招待しよう。約束の砂糖菓子を用意してお待ちするよ。
運がよければ、チョコレートケーキの友人と、曼珠沙華の娘を紹介する事が出来るよ。

時間の方は問題ない。
此方は、１１日でも構わないよ？

取り合えず１３日の２２時を第一候補にしておこう。

（小さな文字でこっそり書き添える。）
追伸：……白い日の事は、何も言わないでおくれ。

（イイ匂いだなぁって手紙に鼻を近づけたり。
此方も文字が白い便箋にもにょもにょと踊る。子どもじみた筆跡）

あ、まんじゅーじゃなくって曼珠沙華なんだ。
えと、えと、じゃぁ早く渡した方がいいかなって思うから
１１日　２２時　で、お願いします。
時計さんのお話もね、ちょっとするから。

（小さな文字に「アレ」って瞬きつつ。
とりあえず手紙では何も返さないでおいた）