ベルゼルガの溜まり場となっている酒場にて。
　重要事項と記入された新しい紙が張り出される。
　それは夕方辺りから、ウルスが張ったものなのだ。
　文字はご丁寧なもの、文字の間隔のキレが悪い。

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前日、会議で取り決めた作戦のことと、言い忘れた事がある。
私はスラムで狩人狩り組織の聞き込みをしてしまったことから。
私をＶＨＧの一員と勘違いされた可能性も少なからずあると思う。
そしてベルゼルガが狩人狩り組織を探っている、と周囲には…。

知られてしまっている可能性もあるということだ。

このまま、リーチの傍で護衛をしていれば少なからず看破されると思う。
それを避けるためには、リーチからベルゼルガとの接点を無くすこと。
リーチとの接触や関わりを持っては、危険度を増してしまうそうだ。
彼女から連絡が来るまで、私達三人は待機という形にしたいとおもう。


忠告と私からの意見はこれぐらいだ。・・・・すまない。
意見があれば聞きたい。私はこれから、・・・・まあ気にするな。


　　　　　アニマーズ・ウルス

“見えざる男”として名が通っている蚤のインセクティアが同胞の伝言を貼り付けてゆく。

『狩人狩りの組織は確かに実在。接触に成功した。
暴虐の酒場がコンタクトポイントの一つのようだ。
自分は引き続き潜入を続行する為、しばし交信を途絶する。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上　リーチ　　』

男のサイズのせいか、小さな紙切れのようなものにそれは書かれていた。実際に接触した人物の詳細などは一切触れられていなかった。

ダーツボードに張られる一枚の紙切れ。
手帳のページだろう。文章は鉛筆で書かれていた。
署名は無い。だが、これは“軍曹”の字だと皆がわかった。

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ＶＨＧが詰問した“貴婦人”と、ある男性が接触したのを確認した。

恐らくは件の「狩人殺し」メンバーであると思われるが、
“貴婦人”が未亡人であることを踏まえれば、密会相手の可能性は広がる。

此方はその人物に対して情報収集の準備を進めると共に、
ジャスティス・ブラウニーに対して接触を試みる予定。