ちょっとツラ貸して下さい。

…と、生者の言葉では言うのでしたっけ。
ともかく、少々時間をいただきたいのですが如何でしょう。
嗚呼、下着がなくて外出が恥ずかしいというのであれば寮まで押しかけますのでご心配なく。
コチラは２０時以降なら時間がとれそうです。
そちらのご予定は如何ですか

（　そんな手紙が何時の間にか貴女の部屋の机の上、ひらり　）

（　―――どうやってここに置いた？　てゆか入った。
　　いや、そういえばこいつ死神だっけ。
　　で、どこに返事を出せって？

　　手紙を見た少女は、腕組みして天井を仰いだ。

　　そういえば凄いのと知り合いだなあ、私。
　　お迎えの時間を決めさせてもらえるブラックユーモアなんかじゃないと良いんだけど。

　　やっぱり何か忘れているような気もするが、とりあえず、その手紙のあったところにメモを置いておく。　）


　『上等じゃない。
　　そして校舎裏で待ち合わせが定番ね。

　　でも部屋に来たいっていうなら来させてあげてもいいかな。
　　下着とか関係ないけど雨多いしさ。　下着は関係ないんだからね。

　　明日、8日水曜の22時でどう？
　　だめなら11日土曜の22時とか。』


（＊お誘いありがとうございます。
　　いくらか早くログインできるかもしれないのですが、例によって確実な時間となると、10時頃になってしまいます。
　　よろしくお願いします。）

今からだと入れ違いになりかねませんね。
土曜の方が確実でしょう。

11日土曜、22時からでお願いします。

お返事が遅れてすみませんでした。
お詫びにという訳ではありませんが、
一足先に此方を渡しておきましょう。
――きっと入用でしょうから。


（　貴女のメモ紙の裏側に、そんな言葉
　メモの傍ら、机の上には包み紙に包まれた白い下着が一枚。…。
　そして反応遅くてすみませんでしたと何かが囁く。囁く。
　いつもお相手いただきありがとうございます。　）

（　いや遅れたのはお互い様っていうかむしろ私が遅れた上に急だっただけだと思うんだけど。
　　電波だか胸の内だかはさておき。

　　手紙と下着を受け取って、要件はこれかと首を傾げる。
　　いや、他にもあるからまた来るのだろうけど。
　　せっかく来たなら待ってればいいのに。
　　死神にも色々あるのか。

　　微妙に遅刻して部屋へ戻った娘は、とりあえず下着をは…　こうとして、洗ってからにすることにした。　）


　『それじゃ、土曜に。
　　とりあえずありがと。』


（　地味だけど…　なんて余計なこと言わない。
　　無地でけっこうだ。　どうせ万年制服で過ごすくらいだし。
　　そういえば、トートの受肉は下着まで再現？されているのかな。　）


（＊というわけでこちらこそ、です！
　　また土曜日に、よろしくお願いします。）