アングリマーラフリー 参加者 なし ROM 1人
お知らせ > mxyvaoさんが入室されました。 『wDaSisFInSwkNvyCBE』 [Thu 27 Jan 2011 08:39:31]
お知らせ > jonn3さんが来ました。 『qnadqUFjjfUrzQC』 [Sat 1 Jan 2011 11:21:27]
お知らせ > jonn2さんが来ました。 『TTeeOUjAyPIcvK』 [Tue 28 Dec 2010 14:00:51]
お知らせ > jonn2さんが入室されました。 『GaVvkPCEZJCKJBifvQH』 [Sat 25 Dec 2010 22:44:02]
お知らせ > jonn1さんが入室されました。 『vuDjPkriHns』 [Sat 18 Dec 2010 17:43:25]
お知らせ > サヤさんが退室されました。 [Fri 17 Sep 2010 20:56:15]
サヤ > ( 手荷物はさして多くない。 着替えの類は現地で買えば済むとさほど持ち出してこなかったし、それらの多くは捨ててもらうか捨てられるかかっぱらわれるか何かした。 衛生上の理由もあったろうが、かえって荷物が少なくなって楽になったと思えるくらい。 結果、細々した手回り品と土産物と病院からの診断書、鞄の中身はその程度。 ) ――さァ て、と。 んじゃま、ンな薬臭い場所からはとっととおさらばすッか。 …うああ、煙草吸いてェ――――。 ( ヴェイトス市がどうなってるか、職場に籍は残っているか。 先行きは明るいものとは思えなかったが、さしあたっての切実な問題。 ヤニ欲しい、ヤニ。 ) [Fri 17 Sep 2010 20:55:57]
サヤ > ( ――…まあ、あくまでも尽きたのは路銀であってあちらへ戻れば幾許かの金は残っているから暫くは何とかなるだろう。 アングリマーラでも治安がよくない辺りへ、有り金全てを財布に突っ込んで帰省するほどおめでたくもない。 帰省と称すには洒落にならない期間になったが ) …「また」誰か辞めてたり――( ■■していたり )――すんのかね。 寧ろ俺の方がそう思われてっかもしれねえが―― どーだろな。 よく考えりゃヒト付き合いなんざ殆どやってきてねえわ。 ( 目つきの悪い三白眼、遊びのないきつめの気質。 公私は分けるべきだと思うし、交流に向かない性格の自覚はあるから己でそうしてきたわけだが。 とどのつまり、除籍されていなければ何事もなく職場復帰。 それだけの話だ ) [Fri 17 Sep 2010 20:40:43]
サヤ > ( 無愛想な医療士に尋ねてみると、夏どころか9月も中旬を過ぎていた。 アングリマーラからヴェイトスまで歩いて帰ろうと考えた場合3,4日はかかるとして、現状体力的に野宿は無理。 ――元々肥満とは無縁だったとは思うが、それにもまして今となってはベルトと胴の間がすかすかだ ) 旅籠の木賃と馬車代のどっちが安く上がるかか。 ――…貧乏はこう、したくねェもんだなあおい。 ( 無事にヴェイトスに戻れても当座は内勤担当だろう。 警邏活動に復帰するには体力面が心許ない。 ――つか、籍は残ってるんだろうか――席? 否、籍。 ) [Fri 17 Sep 2010 20:27:49]
サヤ > ( 本来帰る直前に買うケースが多かろうそれを先に買っておいたのが功を奏したかと言うと激しく微妙だが、そういうことにしておこう。 つまるところ路銀が尽きた。 ) 路銀つーか医療費つーか。 ああちくしょう、髭は戻ってから当たるかドチクショウ。 ( それ用のナイフ一本買うにも懐が怪しい。 洗濯だけはして貰えていたらしい、「帰郷」の際着てきた己のシャツに久しぶりに袖を通しつ――――退院の準備といったところだ。 財布も空になったが病院を出られる程度には体調の方も戻ってきた ) [Fri 17 Sep 2010 20:17:08]
お知らせ > サヤさんが来ました。 『( 土産物の香辛料 )』 [Fri 17 Sep 2010 20:08:35]
お知らせ > サヤさんが退室されました。 『――――――……』 [Sat 17 Jul 2010 03:42:29]
サヤ > ( 確かその頃は、 ) ――――…体力のねェ奴からころっと逝ってったンだよなァ、 ( 今となっては墓石に名が残るだけとなった古い昔の馴染とか。 手前の歳も知らないような連中だったが見た目だけで考えたなら己と同期か少し上か、 せめて「今」くらい体力があればおっ死ぬ事もなかったろうに ) [Sat 17 Jul 2010 03:41:55]
サヤ > ( ――――昔もこんなことがあった ) [Sat 17 Jul 2010 03:37:49]
サヤ > ( …しかしながら、書簡を元に身元が明らかにされたとしても旅行者が全財産を持ってきているはずもなく、医療費を払いきれなくなれば様子を見て放り出されるか借金持ちになるんだろう。 他都市の公僕という理由で突然奴婢に落とされることだけは免れたのは不幸中の幸いといったところ。 無論それを聞いたなら症状の鎮静を待った上でここを出ると返すだろうが、とりあえず今は病院に縫い止められている ) [Sat 17 Jul 2010 03:36:28]
サヤ > ( 蒸し暑さを緩和するべく、申し訳程度に開けた窓からの隙間風がその書簡を揺らしている―― ) [Sat 17 Jul 2010 03:25:06]
サヤ > ( 紆余曲折を経て届いた手紙は現地の者に中身を検められている。 その文面に男の身柄を表した記述があった為対応を改めたようだった。 同じ藩内でも他所ならそれが当たり前だったかもしれないが、治安の悪いこの辺りでは人事不正の観光者なぞ身包み剥いでそこらの堀へ放り込み、そんな客などいなかったと口を拭うこともある。 ――即ち、ヴェイトス市から送られたたった一通の書簡が命綱になった訳だ ) [Sat 17 Jul 2010 03:22:17]
サヤ > ( 貧しいままの荒れた町に当時はなかった病院がある。 戸籍なき事実上の郷里に辿り着いて爺や昔の馴染たちの墓参りをし、――そこから先ははっきりしない。 ただ、観光客なぞ訪れそうもない僻地で外国人の行き倒れが出て、町にひとつだけあった病院へと放り込んだ。 魔都とも呼ばれる都市としては随分まともかもしれない対応は、偏に――――患者が公務員だったから ) [Sat 17 Jul 2010 03:12:16]
サヤ > ( アングリマーラは藩王の宮殿を中心に同心円状に版図を広げている街だ。 となれば、街の中心との距離と繁栄度とは比例する、そう受け取ってもいいだろう。 ――無論万事に例外はあろうが。 かつて己が長らく身を置いていた町は、そして今足止めを食っている町は、都市の外縁にこそ近い。 異郷の言葉を話す、肌の黄色い爺と餓鬼が住みつけた場所などと言えばそう選択肢は多くない。 不衛生な外縁の町では、記憶を掘り返してみたならば当時もこんな病気があった気がする ) [Sat 17 Jul 2010 03:04:08]
サヤ > ( 長らくの間己を縫い止めているモノがソレと聞いていたならば、ごく無感動にああそうかと思ったろう ) [Sat 17 Jul 2010 02:52:34]
お知らせ > サヤさんが来ました。 『( 風土病と言う話 )』 [Sat 17 Jul 2010 02:50:30]
お知らせ > フランさんが退室されました。 『 何はともあれ、今は早く帰って皆を安心させることを考えよう。 』 [Sun 11 Apr 2010 22:20:23]
フラン > ( もしそうだとしたら、ミーシャや私の友人達も同じ目に遭うのではなかろうか。私は幸運にもジランダに助けられこうして生きてアングリマーラまで辿りつくことが出来たが、それは本当に偶々だ。日ごろの行いは――良いものとはいえなかったが、それでも幸運だった。ミーシャが攫われたりしたら、私の可愛いあの子に危険が襲い掛かる。それに私も二度同じ目に遭うかもしれないのだ。 ) …。 ( どうしよう、なんて考えても仕方の無いことだが…。 ) [Sun 11 Apr 2010 22:19:42]
フラン > ……それにしても、あれは何だったのかしら。 ( 私を攫ったあの骸骨男。結局、隠し祭祀場にあの骸骨男は居なかった。いや、現れなかっただけかもしれないが――。他に攫われた人の姿も無かったし、ジランダも骸骨男のことを知っている素振りは見せなかった。彼らの文化というか、護ってきたものを考えても骸骨男とは結びつかないし。 ) ”時計の公園に人気がなくなったら日時計に近づいてはいけない、ホニヤンペイに攫われる”か。 ( 小耳に挟んだ都市伝説だ。この手の話というのはどこにでもあるし、下らないと思う以前に、それも一つの文化的要素を孕んでいるのではないかと違った形で興味を示したぐらいだった。…本当にあれがそうなのだろうか。 ) [Sun 11 Apr 2010 22:16:03]
フラン > ( 帰れるとわかると、いきなり皆のところに顔を出してびっくりさせてやろうか何て悪戯心が芽生えるぐらいに余裕は出てきた。みんなどんな顔をするかしら?幽霊じゃないかと疑ってきたりして。 ) ミーシャにも会いたいし、ラナウェにもお礼を言わなくちゃ。エリーさんは元気かな?カルミラも異国の文化に慣れなくて変なところに迷いこんでなければいいんだけど。 ( 突然こんな状況に遭遇したせいで、いままで自分がどれだけ安定した生活を送ってきたかがわかる。時に退屈だと感じたりしたこともあったけど、やっぱり退屈でいい。少なくとも今しばらくは。 ) [Sun 11 Apr 2010 22:09:21]
フラン > ( 私が選んだのは無難なサリーと呼ばれる服だった。勿論、色々際どいのを試してみたりもしたのだけど、流石にそれで人前に出る度胸は無かったのだ。 ジランダさん達に馬車を手配して貰い、明日にはこのアングリマーラを出立しよう。天候は不安だったけど――。 ) ………。 ( 与えられた部屋でベッドに腰を下ろし、開け放した窓の外を見ていた。さらりと撫でる夜風が心地よかった。 ) いよいよヴェイトス市に帰れるんだ。…みんな心配しているだろうなあ。死んだんじゃないかって思われていたりして。 ( 普通はそう考えるか。もしかしたらクリスティアの両親のところにも報せが言っているかもしれない。以前、ヴェイトスは危険だからクリスティアに戻りなさいという説得を諦めさせるのに苦労したが、またそのことで苦労しそうだ。 ) [Sun 11 Apr 2010 22:04:16]
お知らせ > フランさんが来ました。 『 結局。 』 [Sun 11 Apr 2010 21:56:51]
お知らせ > フランさんが退室されました。 『( この機会を逃したら次は無い、といわんばかりに。 )』 [Fri 2 Apr 2010 23:16:49]
フラン > クリスティアには雪女に関して色んなお話があるんですよ。迷い込んだ旅人を凍え死にさせる恐ろしい雪女から、人間の男に恋をしてしまった悲恋のお話しまで。 ( ジランダはどんな話が好みだろう?まあ、この手の話は沢山あるので色んな種類のお話しをしようか。 ) そ、そうですか。 ――わかりました、ありがとうございます。確かに、あなたの奥さんや息子さんの洋服というわけにはいきませんし。 ( 鍵を受け取り、二階に行こう。そしてジランダ達が勤めの準備をしている間、フランベルジュは色んな服を身にまとっては一人ではしゃいだり、恥ずかしがったりするだろう。服というよりはただの布という際どい類のものも、迷った挙句に果敢に挑戦したりするのだ。 ) [Fri 2 Apr 2010 23:14:58]
お知らせ > ジランダさんが帰りました。 『“勤め”の準備に入るのだ。』 [Fri 2 Apr 2010 23:09:34]
ジランダ > ……では、聞かせて貰いたい。 此方は街の地形にも詳しくないから、地図もあれば助かる。(『心得た、ジランダ。 ではまず、標的となる人物の来歴から話そう』――) [Fri 2 Apr 2010 23:09:14]
ジランダ > (より端的に言うのであれば、ジランダ――即ちアサシンであるから、という事になる。 自分で狩猟するのが本来の恐るべき竜の在り方だというのもあるが、己の手で捕らえた獲物以上に信用できる食物が無いからでもある。 ともあれ、彼女が美味だと喜んでいるのなら、それは蜥蜴にとっても嬉しいことだが)うん、楽しみにしている、心から。 伝説の類を聞くのは、好きなのだ。(歴史――過去の出来事を好み、また好奇心旺盛なのが、このジランダと呼ばれる蜥蜴の性格であることは、ここしばらくの共同生活で明らかになっている。 あまり饒舌ではないから聞き手に回ることが多いのだが。)(『うん、君が着れそうなのはそれしかなくてね。 かみさんのだと、君はブカブカになってしまうだろうし……息子の服ってわけにもいかないだろうからねぇ』)(そうして貴女が部屋に行くのであれば、予想通り、胸と股間とを申し訳程度に覆う下着まがいの踊り子の服やら、生地が半ば以上透けているドレスやらからはじまって、様々な衣装が待ち受けている。 勿論、一般のアングリマーラ女性が着るような、全身を覆う地味な色合いの衣服もあるにはあるのだが。 どんな衣服を選ぶかは貴女次第だ)(そして、貴女が衣服を選んでいる間、残された蜥蜴たちは――) [Fri 2 Apr 2010 23:07:43]
フラン > ( それに寒い地方だから、やっぱり彼らは過ごしにくいのだろう。 ) ふふ、それではとっておきの話をしますね。大雪山に住む雪女の伝説とか――。 ( ジランダがチャイを口にしないのは、やはりこういうのは飲めないのかしらと横目でちらりと。ああ、美味しい。ジランダが捕まえてくる魚やら鳥やらもまあ意外と悪くは無かったけれど、人の文化の味だ。この甘さや、或いは辛さ、塩気、苦味などなど。料理の味と言えばわかりやすいだろうか?素材そのままの味ではなく、作る側が食べる相手のことを考えてつくる味だ。それはこんなお茶一杯にも表れている。チャイがこんなに美味しいなんて。 ) はい。それじゃあ、ええ。衣服からで。 ( 少し恥ずかしそうに笑いながら。彼が目を細める理由も何となくわかる。と…そこで差し出された鍵を受け取って。 ) まあ、ありがとうございます。それでは、お言葉に甘え―― えっ。 しょ、娼婦の衣装、ですか。 ( 少し驚いた様子をみせ、髪を弄りつつ頷いた。娼婦といえば胸やら足やらを大胆に露出したような服を着ていることが多い。はしたないと思う反面、着てみたいという興味はあった。実際にその服を選ぶかどうかは別として、ちょっと試着するぐらいはいいかもしれない。 ) そ、それじゃあ早速着替えて参りますね。 ( ご馳走様でした、と空になったティーカップを置いて立ち上がろう。 ) [Fri 2 Apr 2010 22:55:46]
ジランダ > (実際、排他的な国家であるクリスティアには『恐るべき竜の子』の手は届いていない。 そもそもレプリチアンが皆無なのだから当然の話で、クリスティアの文化など知る由も無い。 貴女の判断は的確であり、彼らは一切の疑いを抱いていない)では、楽しみにしている。其方の話は本当に興味深いものばかりだから――……此方としては、フランベルジュの話を聞くのは、楽しいのだ。(店主はジランダがチャイに口をつけないのを気にした様子もない。 ジランダが“そういう存在”と言うことを知っているからだ。 故に、その要求に対する答えも同様。 『構わないとも。 ただし、勤めは果たしてもらわないと』 うん、とジランダは頷いた。 これにて交渉成立である)では――――と、衣服からか?(と、貴女の方に視線を向けた。 何処かすまなさそうに目を細めるのは、やはり元の服を襤褸にしてしまった責任を感じているからである。 そうだね、と応じた店主が、貴女に鍵を差し出した。 『部屋は二階を自由に使ってくれて構わない。 服も其処にある――実は近くの娼舘が潰れたんで衣装を引き取ったばかりでね。 適当に好きなのを何着か持ってって良いよ。 少し派手なのが多いけれど、地味なのもあるから』) [Fri 2 Apr 2010 22:44:31]
フラン > え、ええ…。 ( クリスティアの、と言いなおしたのは彼とこの店主がヴェイトス市よりクリスティア文化の方が馴染みが無いだろうと思ったからだ。「そんな風習ヴェイトス市にあったっけ?」と思われては怪しまれてしまう。…まあ、彼らにしてみれば吸血鬼なんてさして珍しくないのかもしれないが、それでもこれは伏せておかなければならない。そして店主に勧められた椅子に座ろう。 ) あそこは特に余所者に厳しい街ですから―― でも、お話だけなら幾らでも。 ( そう言って微笑んだ。 アングリマーラに来るのはこれが初めてだが、チャイはヴェイトス市で飲んだことがある。頂きますとその甘い茶に口をつけて。 ) え?ええ…来る途中に色々ありまして。はしたない格好で申し訳ありません。 ( そしてジランダは私の為の交渉をしてくれる。ありがたい話だ。 ) いいえ、それだけで十分です。ありがとう。 ( そう言って頷いた。 ) [Fri 2 Apr 2010 22:26:41]
ジランダ > ふむ……人の子の風習は、奇妙だな、やはり。(興味深いと何度も頷く蜥蜴の一方で、店主は『クリスティアに行った事はないからねぇ。そういうものか』と呟いていた。 人間相手であればともかく、彼らはあまり人間の風習を知らない為、変わっているとは思いつつも疑念を抱くことはない。 薄暗い店内には、カウンターが備わっており、店主は二人に椅子を勧め、店主はカウンターを挟んで対面に腰を下ろし、蜥蜴もまた椅子に腰を据えた)いずれクリスティアにも赴いてはみたいが、やはりあそこは色々と厳しい。 あとで話を聞かせてもらいたいものだが……。(『まあ、とりあえずチャイでも。 見たところ、長旅だったようだね?』 フランベルジュの服装をどう解釈したのか、気遣うような口調で告げた店主は、小さい手で器用に薬缶を持ち上げて、土器に白茶色の液体を注いだ。 この地方で好まれる、甘いお茶だ。 それを貴女に勧めてから、店主も一口。 蜥蜴は口にしなかった。 『それで、求むるものは?』)まず第一に、フランベルジュは此方の友人だから、相応の扱いを。 第二に、彼女に寝床と、食事と、そして衣服を。 第三に、ヴェイトス市までの馬車の手配を。 ――フランベルジュ、他には何か必要だろうか? [Fri 2 Apr 2010 22:20:42]
フラン > そうして頂けると助かります。 ( でも、確かアングリマーラの宿は安いところは自分で寝具を持ち込まなければならないと聞いたことがある。泊まる場所によっては、ベッドはお預けになりそうだ。 ) ( 立ち止まったままの娘はジランダに対し、困ったような笑みを浮かべ。 ) あ…の…。 私は…やはりよそ者ですから、ここのお店の方の許可が無いと入るわけには…。 ( …フランベルジュはおかしなことを言い出した。勿論勝手に店の奥に入ろうとするのは咎められる行為だろうが、「質屋」の看板を掲げた店内に入るのにわざわざ許可は要らないだろう。 ) そう、それがヴェイトス――いえ、クリスティア流なのですわ。 ( そう言って誤魔化したが。ジランダが店内に声を掛ければ、やがて彼と同じ――いや、彼より大きい蜥蜴が出てきた。そうして人の言葉で私を店内に招き入れるのだ。私は安堵の吐息を一つついて、店内に入る。 ) ありがとうございます。お邪魔致しますね。 ( ――全く、吸血鬼としての枷をすっかり忘れてしまっていた。誰かに招かれないとこういったお店に入ることは出来ないのだ。本当に面倒な話だ。 ) [Fri 2 Apr 2010 22:09:36]
ジランダ > そうか。……うん、では、なるべく早く寝床を得よう。(渇きの事には気づかぬまま、素直に蜥蜴は頷いた。 人の子の肉体は柔らかいから、やはり歩き続けるのは苦痛だったろうし、単純な体力という意味では此方も似たようなものだ。 短距離を駆け抜けるだけならばともかく、長距離を移動するというのは疲労を齎す。 爬虫類の表情では読み取れないだけで)……どうかしたのか、フランベルジュ?(店内に入った蜥蜴は、立ち止まっている彼女を不思議そうに見やった。 棚に並べられている品は、宝石だの小型の時計だのといった高価なものも多いが、虫の閉じ込められた琥珀や、巻貝の化石、何かの動物の牙、爪といった品々や、二足歩行の竜や、いやに首の長い四足の竜などの意匠が施された食器類が目に付く。 質屋というより古美術商といった方がイメージに近いかもしれない。 フランは気にかかるが……店に入った以上、店主を呼ばねば)――長き夜と、快適な昼を。 其方に求めたい事があるのだが。(呼びかけに応じて店内からのそりと出てきたのは、ジランダを二回りほど上回る巨大な蜥蜴だった。巨大な頭部、顎、そして大きな瞳。 身体のわりに短い両手を擦り合わせる仕草は商売人のそれだ。 服装も、ジランダとは異なって華美なものだが。『長き夜と快適な昼を、同胞。 ――お嬢さんも、まあ、おあがんなさい。とって喰いやしないから』 戸口に立ったままの貴女を小さい手で招きながら、目を細める。 厳つい外見のわりに、穏やかで人好きのするような声だった) [Fri 2 Apr 2010 22:03:32]
フラン > ( 訂正。店内に入ろうとしたフランベルジュは、突然足を止めた。入り口の辺りで立ち止まり、それ以上中に入ろうとはしない。そうして、伺うようにジランダを見ている。 ) [Fri 2 Apr 2010 21:55:57]
フラン > 具合ですか?何とか―― 平気です。足が痛いぐらいです。 ( あとは渇いているぐらいか。ジランダは時折こちらのことを気にかけてくれる。一日で着く距離だったとはいえ、今までずうっと歩き続けてきたわけだから。吸血鬼としての身体能力は素晴らしいものだが、私の場合どういうわけか体力だけはそれについていかない。とくに足に溜まっている疲労はかなりのものだった。靴擦れも酷いし、まめが出来て痛い。けれどもやっと人里にやってこれたのだという思いが何とか私を前へと進ませていた。多分、今日は泥のように眠れるだろう。 ) ヴェイトスでは身を潜めて暮らしている者たちが、こんな風に大手を振って歩いている訳ですからね。 ( さて、そんなジランダから離れぬように注意しながら街を歩く。ここでも彼だけが頼りである。うっかりはぐれようものなら、私はすぐに奴隷商人に捕まるだろう。やがて一軒の店の前にたどり着き、ジランダは看板ではなく妙な泥の痕を注視している。爬虫類の手形のような形をしたそれは、彼らにのみわかるメッセージなのかもしれない。…私はジランダに続いて店内に入る。なるほど、質屋らしく色んなものが並べられていた。 ) [Fri 2 Apr 2010 21:49:03]
ジランダ > フランベルジュ、具合はどうだろうか?(こうして時折、蜥蜴が貴女のほうを振り向いて問いかけるのも、祭祀場を出てから――何度目だろうか。 折りに触れて、あなたの体調を気にかけている。 五月蝿く感じるかもしれないが、生憎と此方に悪意は無い)此方も、初めて訪れた時は驚いた。 あまり他の種族の事は詳しくはないのだが、世の中にこれ程の者がいるとは思っていなかったのだ。(まあ、襤褸を着た乞食も尋常でなく多い。 或いは奴隷か、何処ぞから攫われてきた子女か。 まあ、いずれにしても、そう特別な存在ではないだろうと思う。ホワイティアである事と、前に立って歩いているのがレプリチアンであることが、少し特異ではあるが)――恐らく、此方だとは思うのだが……。(さて、あちらに行ったり、こちらに行ったり、ぶらぶらと周囲を散策するような調子で歩き回っていた蜥蜴だったが、ほどなくして、一見の商店の前で、その足が止まった。  看板にはアングリマーラの言語と共通語を並べた意匠で『質屋』という飾り文字が躍っているが、蜥蜴が注視するのはそこではない。 戸口の脇、遠目には壁の汚れにしか見えないだろう、泥の痕だ。 よく観察すれば、それが爬虫類の手形――ないし足型――である事がわかるかもしれない。 それは泥と糞尿とを捏ねた上で押された印で、この蜥蜴が捜し求めていたものであった)……うん。ここだ。この店だ。 入ろう。(そう言って、蜥蜴はドアを押し開く。 ガランという古びたベルの音と共に入った店内は、薄暗く、かび臭く、雑多な品物が棚に並べられ、灯りは骨董品のようなランプが一つといった様相。 一見して、店主の姿は見えない) [Fri 2 Apr 2010 21:41:00]
フラン > ( それも仕方があるまい。こうして雑踏を見渡してみれば、私のようなみすぼらしい身形の者は少なくないのだが、それもホワイティアの娘となれば珍しいか。ここでは女性の社会的な立場は低いので、大方私はジランダが連れている奴隷か何かかと認識されているのだろう。不特定多数の誰かに肌を晒すような経験は無く、私は胸元や足を手で隠しながら極力ジランダの影になるように歩く。そうは言っても後ろや横からはどうしても見えてしまうのだが。 ) ひ………。 ( その時、横から道を渡ってきた妖魔の類が私のすぐ傍を通りかかり、その大きさに驚いて一歩後ろに下がった。相手はそんなことを気にする様子も無く、そのまま通り過ぎて行ってしまったが。 ) …噂には聞いていましたが、やはり恐ろしい街ですね。 ( 文化に興味のある私でも流石に刺激が強い。 ) [Fri 2 Apr 2010 21:34:10]
お知らせ > フランベルジュさんが入室されました。 『 こんな格好で人前を歩くのは恥ずかしいのだが―― 』 [Fri 2 Apr 2010 21:26:41]
ジランダ > (全身をすっぽりと覆い隠す外套を纏った蜥蜴と、破けた服の娘という組み合わせは、ヴェイトス市では目立つかもしれないが――この街ではさして目立たない。 何故ならヴェイトス市も多民族・多種族都市と言われているが、アングリマーラはその比ではないからだ。 雑踏を往く人々は、市民、奴隷、貴族、商人、傭兵、その他もろもろ全てひっくるめて、人間とそれ以外の者が入り混じっている。 一見して悪鬼羅刹の類とわかるような者でさえ、この街では大手を振って闊歩できるのだ。 奴隷の数もヴェイトス市より多い、というのもあるのだろうが)…………さて。(隠し祭祀場を出立してから程なくして、黒蜥蜴とフランベルジュはアングリマーラに到着した。 彼女の身体状況がどうなっているかは、生憎と人の子についての知識が疎い蜥蜴にはわからないが、此方は概ね問題無し。 こうして通りを歩き回り、知り合い――より正確に言うならば、同じ『恐るべき竜の子』――を探す。 金銭が無ければ宿は得られず、食事にも事欠くのが、人の子の街の常だからだ。 自分は野宿で構わないとはいえ、フランベルジュは人の子であるし、看過してはおけない) [Fri 2 Apr 2010 21:18:15]
お知らせ > ジランダさんが来ました。 『――アングリマーラである。』 [Fri 2 Apr 2010 21:11:04]
お知らせ > oeckdzさんが来ました。 『BOfVTTeM』 [Wed 27 Jan 2010 11:46:49]
お知らせ > hxbuylさんが来ました。 『UGtCCttv』 [Wed 27 Jan 2010 05:44:51]
お知らせ > rnupeiさんが入室されました。 『rgnynrDdIWZ』 [Tue 26 Jan 2010 01:06:43]
お知らせ > fmniksutnさんが入室されました。 『ZFAgswdPPOWPXDAq』 [Thu 31 Dec 2009 21:25:16]
お知らせ > ウィチタ@エイシュン移民村さんが退室されました。 『演習はまだまだ終わらない。』 [Mon 9 Nov 2009 01:26:38]
ウィチタ@エイシュン移民村 > ──ただ。 (そう、ただ──) 遭遇戦では、ね。 (その力を発揮できない。 砲兵を、尖兵で叩かれたら終わる。何もかも終わる。) ──騎兵は欲しいな…、偵察のために、飛行部隊も。 (頬を、人差し指で掻きながら……足りないものを数えていく。 拠点は出来た。備蓄は一年分。──まだまだ心許無い。戦争をするのならば、もう少し欲しいところだ。) [Mon 9 Nov 2009 01:26:00]
ウィチタ@エイシュン移民村 > (砲撃で混乱した部隊に、騎兵隊で踏破する──という、篭城戦では出来なかった事も可能となる。 とどの詰り、会戦に於いて圧倒的な優位性アドバンテージ、いや支配性ドミナンスと言っても過言ではない、優越的な立場にあるという事だ。) [Mon 9 Nov 2009 01:20:13]
ウィチタ@エイシュン移民村 > (これは何を意味するか。 城壁や砦に拠って戦う攻城戦闘の攻め辛さを、野戦陣地で発揮できる──大雑把に言えば、そういう話だ。) [Mon 9 Nov 2009 01:15:27]
ウィチタ@エイシュン移民村 > (強力な火砲戦力。 これを持つのは大きなアドバンテージだ。 原始的な銃器はヴェイトスにも存在している。船に積む大砲も存在している。 が、城壁などに据え付ける火器でなく、実戦レベルの牽引砲を持つのはエイシュンのみだ。) [Mon 9 Nov 2009 01:12:50]
ウィチタ@エイシュン移民村 > (どんッ、 どどどどんッ、 どどんッ どんッ── ) (耳を劈く轟音が空気を揺さぶる。 戦時においては、胸が苦しくなるような轟音に、味方は鼓舞され、敵は肝を潰すだろう。) [Mon 9 Nov 2009 01:08:47]
ウィチタ@エイシュン移民村 > ──平射砲、三連斉射。 ──てーッ! (そろえた掌を前に大きく振る。) [Mon 9 Nov 2009 01:07:19]
お知らせ > ウィチタ@エイシュン移民村さんが来ました。 『( ど ォん )』 [Mon 9 Nov 2009 01:05:41]
お知らせ > ウィチタ@エイシュン移民村さんが退室されました。 『(それをただ、飽かず眺めていた)』 [Sat 3 Oct 2009 23:41:38]
ウィチタ@エイシュン移民村 > ──が、まだまだ、力が足りない。 アングリマーラの庇護が無くともやっていけるだけの力を。 (青い月は、煌々と天に輝き──町を照らす。) [Sat 3 Oct 2009 23:41:25]
ウィチタ@エイシュン移民村 > ( 当初は、開拓村、と言っても名ばかりの、泥水が出るだけの井戸。 掘っ立て小屋が3棟。 農場予定地、と杭だけ打ってある荒れ野があるばかりだった。 本当の意味で“開拓”したのは自分達だという自負はある。 なんら引け目を負う必要も無い。) ……あのあばら家から、随分と大きくなったものだ…が。 (規模こそ、こじんまりと小さいものの──ちゃんとした井戸。排水溝の掘られた、舗装してある道。 石造りの家屋の立ち並ぶ整然とした町並み。 ──戦争時に遺棄された、火砲についてもある程度は回収し、再生が完了している。4年そこらでよくココまでやれたものだと思う──エイシュンの技術力は世界に冠する物である、とも。) [Sat 3 Oct 2009 23:37:56]
ウィチタ@エイシュン移民村 > ──いい月だ。 雲一つ無く……。 (窓の外の、月を見上げて……ふと、物憂げに目を伏せる──) この島で見る月も、随分見慣れてしまったものだ。 (アングリマーラの郊外、開拓村の一つを交渉により割譲して貰った──移民村。 帰国する船に間に合わなかった残留兵、引き上げ命令に背き、手勢を連れて山賊化した逃亡兵の残党。 大勝した後、植民する気満々だった軍部につれてこられた一般人、技術者。 そして、その現地配偶者──その出身は様々だ。) [Sat 3 Oct 2009 23:28:18]
ウィチタ@エイシュン移民村 > ──敢えて、言うなら……そうか。 砲と、クランクと。 新型兵器の性能を見る為の試金石だった──という事か。 (に、しても。) 大型の船を仕立てて、貴重な人的資源を浪費して──やれやれ、費用対効果の見合わないこと甚だしい。 矢張り、無能な働き者は銃殺刑に処すべきと言う他は無い、な。 (肩を竦める。) [Sat 3 Oct 2009 23:13:42]
ウィチタ@エイシュン移民村 > ( 軍のことを尤も把握している存在であるべき、幕僚の私でさえこうなのだ。 末端で戦っていた尖兵や、下士官などは言うに及ばず。 ともすれば将帥ですら知らない者も多かったのではないだろうか。 ──そう考えれば、軍の支離滅裂とも言える、各分隊ごとの自侭な行動も頷けるというものだ──尤も、当時は私も“新兵器”の火力を以ってすれば島全体との総力戦になった処で押し潰す事は可能であると見積もっていたが。) [Sat 3 Oct 2009 23:09:19]
ウィチタ@エイシュン移民村 > ( 幕僚部の末席に身を置いていたにも関わらず、正直、よく知らないのが実情である。 これを正直に語ったところで、信じては貰えないだろうし、こちらの能力を疑われる事ともなりかねない。 若し、時間を遡ることが赦されるのであれば、作戦立案者の頭を撃ち抜いて、そこに詰まった脳の色を確認してやりたいところだ。) [Sat 3 Oct 2009 23:04:29]
お知らせ > ウィチタ@エイシュン移民村さんが入室されました。 『そも、エイシュンは何故にヴェイトス島へ至りしか』 [Sat 3 Oct 2009 23:00:01]
お知らせ > コノハさんが帰りました。 『 100年でも1000年でも待つさ。 其れは我慢じゃなくて、希望だから。』 [Tue 11 Aug 2009 05:46:13]
お知らせ > アカガネさんが退室されました。 『―――つまり、コノハには100年は我慢してもらわないとな? (意地悪い言葉を最後に投げて)』 [Tue 11 Aug 2009 05:44:03]
コノハ >  むぅ。失礼な。 (小娘も、人間の社会に毒されているのかも知れず。ちょっと頬を膨らませつつ、目は本気で怒っては居ない。) ま、どっちにしろ、ツェカンを出たら暫くは竜洞暮らしなんでしょ。人間界とは当分おさらば出来るって。 (少しばかり言葉が変だが気にしない。人間といい竜と言い天狗といい、自分の種族に随分誇りを持っている生き物のようだ。) … つまり、100年後まであたしとずっと付き合っていくってことだよね。あ、勿論あたしは、千年でもアカガネと付き合っていくつもりだけど。 (等と言って、笑みを返して。百年後、そして二千年後が、大いに楽しみだ。) あいさー!暁の出陣だ! (もう恐れる物は何も無い、とばかり。片手を高く掲げ、鬨の声を上げた。) [Tue 11 Aug 2009 05:41:51]
アカガネ > ―――貴様の場合、その自然の摂理がひどく偏ってる気がするがな。ともあれ、我は我である故に。我は飛竜であるが故にその存在が此処にある。間違った形は早々に解かねばな。―――人間社会に馴染みすぎた、ともいえる。墨汁を透明にするには大量の水が必要なのと同じように。長居は無用、というわけか。 ( 己が竜故にその自尊心を抱えて生きてきた生物故に。アカガネは小さく首を振ることで気分を入れ替える。 ) うむ。では御主の要望に応えるのは100年後としよう。なに、気にするなと言ったのは御主だからな? ( と、にんまりと笑ったアカガネは軽快に歩き出せば「出発するぞ!」と叫んだ。「久しぶりの帰郷だ!」とも。 ) つまらん話をしたな、コノハ。さあ、行くか! ( 上り始めた朝日を眩しそうに見上げ、アカガネは元気よく笑った ) [Tue 11 Aug 2009 05:33:50]
コノハ >  楽しみにしてるよ。  …あたしは天狗だよ?山に生まれ、森を駆ける自然の守り手だよ。自然の摂理を大事にするのは、当たり前だよ。 (突き付けられた指先を、呆れ交じりに見つめ。そりゃ、人間と交わるうちに少しは毒されただろうけれど、自然に逆らわないのは元々の天狗の教えでもある。その割には小娘は平然と同性と交わっているが、こんな性格だから天狗の里を追い出された、ともいえる。) そうねぇ、本当に好きになったら、相手の性別何か気にしないものねぇ。 …我慢せざるを得ない状況もあるかもしれないけどさ、基本我慢は体によくないよ。 (其れは性欲に限ったことじゃあない。人間の社会は、その我慢と譲歩で出来ている事に、若干気付いていなかった。) … そ、か。 (背中の翼を小さく動かした。これが無くなったら、あたしは本当に人間になってしまうんだろうな、なんて思って。其れは酷く寂しい気がした。) …気にしないで。あたしはいつでも良いからさ。 あたしの方こそ、アカガネに色々と教えて貰うつもりだから。 (主に術式の事で。 朱に交われば赤くなる、一度染まった物から脱色するのは、それなりに時間がかかるのだが。竜に戻ればそれでお仕舞い、という簡単な話だとは思えなかった。) [Tue 11 Aug 2009 05:26:35]
アカガネ > 実家に近くなったら見せてやるとも。嫌でもな。 ―――そう、そこなのだ。そも、自然の摂理に反しているという考え方がひどく人間臭い ( と、アカガネはコノハの鼻先に人差し指を突きつける。 ) 最初、というべきか。まあ、今までは女性であった、かな。 ( と、応えてから一息。「ああ、なんかこんがらがっているのだが」と付け加えてから、 ) そうだ。おかしいのは、我が「同性愛」を怪訝に思ったことなのだ。――それではまるで人間みたいではないか。 無論、性欲の周期に関しては短くなったのは男性の部分がそうさせたのだと解釈しているが――。我慢するな、か。御主らしい答えだな ( と、苦笑いしてから起き上がればズボンの尻を叩こうか。ぱんぱん、と土を落としてから、 ) 昔の魔法使いの話では、魔法使いは竜へと化ける事で偉業を成したが、竜に変身しすぎて人間の心を喪ったと聞く。ならば、我も竜の姿を忘れて人の姿ばかりでいることで、竜の心を忘れてしまったのかもしれないな。 ―――コノハ ( と、小さく照れるように笑ってから、アカガネは言おう ) かつての御主の要望に応えてなかったな。今度また、な。我も人間の姿では不慣れ故に色々教えてもらわねばな? ( 結局のところ、アヴィの言葉が気になったのは竜の心を忘れたせいか。竜に戻れば全てが万事収まるはずなのだと、アカガネは思うことで不安を払拭した ) [Tue 11 Aug 2009 05:14:21]
コノハ >  へー。そういや、あたしまだアカガネの「本当の姿」見てないんだよなぁ。 (飛竜の巣に着いたら、見せて貰うとしよう。竜って言うくらいだから、体力あるのは容易に想像できるけれど。) … う〜ん… やっぱり、異性同士じゃないってのは、自然に反したことだからねぇ。あまり褒められたことじゃ無いのは確かだけれど…。 でも、愛した相手が同性だった、ってだけなのかもね。 (どっかの宗教でも、同性愛は禁じられていたっけ。自然に大きく反した行為って事は、小娘も理解していて。) あたしも、人を愛したことは…無い、かな。好きにはなるけど。 (アカガネと同じ。交わりたいと思う事はあっても、恋愛とは少し違う感じがする。) … 最初から、両性じゃあないんだ!? (何か驚いた小娘が居る。その生やす方法をぜひ教えて、と聞ける雰囲気じゃあなさそうだ。) うんうん、昔のエロい人は言いました、女は子宮で物を考えて、男はペ○スで考えるって。 …まあ、勝手に沸き上がってくるものを無理して抑え、我慢する事も無いんじゃない? (誠にエロス先生らしい回答で。肉体と精神同士に密接な関係があっても、「恋愛」と「性欲」は全くの別物であり。要は、やりたくなったら我慢すんな!と言いたい訳だが。) [Tue 11 Aug 2009 05:04:58]
アカガネ > 節穴、だ。馬鹿たれ。 ―――わ、我が体力が無いのは小娘の形を取っているからに過ぎない。普段ならもっと体力はある! ( と、むきになって反論するも、その後の会話に小さく「うん」と頷いた ) ―――同性故なのか。それとも同性でもいいのかがわからないが――・・・。前にも話したとおり、純粋な恋愛というものを我は知らない。――故に、愛は知っても恋愛はわからんのだ。我は ( それから、地面に座ったまま指同士を絡めて白んだ夜空へと視線をあげ、細く息を吐く ) 精神ゆえの肉体なのか。それとも肉体ゆえの精神なのか。我にとってその――両性になったのは初めてでな。色々と勝手が違う。周期も違うし――その、 ( と、コノハの顔から視線を外して「ごにょごにょ欲」 ) の頻度も高くなっているのは何故だろうか。と思わなくも無い。やはり、男性の部分を取り入れたせい、なのだろうか? ( まったくもって未知の感覚故、尋ねる。こういうことを尋ねることができるのはエロス先生しかおりません! ) [Tue 11 Aug 2009 04:51:58]
コノハ >  そうだねぇ、まるで節の目だよね。 (頑張ってによによ笑いを消そうとするが、微妙に消せてない。そろそろアカガネの毒舌にも慣れるってものである。) あ、そっか。う〜ん… 結構しんどいねぇ。 (此処まで来るだけで、結構体力使ってしまっている。山登りの後、更に飛行の術式を構成しなければならないなんて、考えただけでぐったりする。其れが全て小娘の為だと言うのだから、小娘は本気で頑張らねばならないのだが。) アカガネよりはある心算だけどねっ! (思わずむきになった。) … ん、何? 何でも訊いて良いよー。あたしのスリーサイズ? (違います。) … ……… うん、そうじゃないかな。あたしが合ってきた女性は、あたし相手でも…その、ごにょごにょしたりしたし。 (ゴニョゴニョとは当然お察し下さい。) ただ、其れが結婚とかの恋愛感情と同じかと言うと、ちょっと違うと思うけどねぇ。純粋な恋愛感情があるかと聞かれたら、判らないなぁ。 (小娘がアカガネに抱く感情は、きっと恋愛感情とは違う代物なのだろう。小娘自身は、同性間でも愛は在ると考えるが。) [Tue 11 Aug 2009 04:43:51]
アカガネ > ・・・・・・なんのことかさっぱりだ。照れてる? 貴様の目はどうやら奈落の底に落ちたように淀んでいるようだな ( ぷいっ、とあらぬ方向へと視線を向けてによによ笑いから逃げた ) そうだな。皆して山岳地帯を登れば少しは楽なはずだ。ともあれ、本番はその後の術式の構築になるがな。 ( それが本来の目的である。結構長い旅なだけに、ついつい目的を忘れてしまいそうだ。 ) 今のうちに休んでおけ。お前も意外と体力は無いからな。これからは山歩きもあるのだから、体力もいくらあっても足りないぞ ( ふぅ、と深い息を吐き出した後、アカガネは少しだけ黙り込んだ。黙り込んでから、おずおずとコノハに、 ) な、なぁ。ちょっと聞いて、いいか? ( と、切り出した。切り出したはいいが、「あー」とか「うー」とか要領の得ない言葉をつなげてから、 ) 人間と言うのは―――。同性同士でも恋愛感情を抱くような生物なのだと思うか? その、興味本位なのだが ( と、もごもご。先日、栄養ドリンクの件でアヴィに言われた台詞を改めて吟味してみよう、と思ったのだ ) [Tue 11 Aug 2009 04:31:39]
コノハ >  … 普段褒めよ称えよ言ってる割に、実際に褒めるとすぐ照れちゃうんだよねぇ。 (によによ。そんな所も可愛いぜー。) りょうかーい。でもま、あたしやモリオスさんや神楽さんも居るし、大丈夫でしょ。 (取り敢えず、何事も無い事を祈りつつ、やはり楽天的な小娘である。) … この暑さじゃあ、休むにも休めないけどねぇ…。 (水風呂に入りたいくらいの暑さ。小娘も同様にぐったりしている。アカガネよりは少しはましだが。) ん、忘れ物は無し、大丈夫だよー。 (基本着のみ着のままの小娘。此処で買いたいような物も、特に無し。いつでも出発できる。) [Tue 11 Aug 2009 04:25:55]
アカガネ > ――変な目で見るな。気持ち悪い ( と、流し目で言えば。アヴィごと荷台に放り込んで一息。 ) そう言うな。我とてどんな人物かはまだ推し量りきれていないのだ。 信用、とは言ったが腕はまだ見たことがあるわけではないからな。 ( それでも、戦いを生業にしているのだから、まったくいないよりはいいとは思うが。ともあれ、一番いいのはモンスターにも山賊にも襲われないことだが ) そうだな。ともあれ、ここからが一番辛い旅になる。今のうちに休んでおかなければな ( と、ふぅ、と息を吐いて荷台にずりずりと背中を預けて地面に座った。結構疲れたらしい。なにせ、力はあまりあるほうではないからだ ) 後は、皆の合流を待って出発だな。何か忘れ物はないか? 大丈夫か? [Tue 11 Aug 2009 04:18:32]
コノハ >  おぉー。頼りにしてますよッ。 (朱鷺ノ都の山なら多少は知っている小娘も、ここらの事となるととんと無知で。流石は飛竜、とばかりの堂々っぷりに尊敬のまなざし。) ふーん… まあ二人が信用するなら大丈夫だよね。 (己の荷物を積めば、ララが荷物を積み込むのを手伝いながら、そんな事を。) まあ、出来るだけエリシャさんに頼ることが無ければ良いよね。 (特に、戦闘的な意味で。) [Tue 11 Aug 2009 04:14:53]
お知らせ > ララ・アヴィスさんが退室されました。 『 荷物を積み込むと、すぐにへたり込んだとさ。 』 [Tue 11 Aug 2009 04:09:36]
ララ・アヴィス > うー…。 (歩き疲れから反論する気力もわかず、そのまま黙ってついていこうと。 アカガネを云い負かすのは骨が折れそうだ。) ――うわ、アカガネさんが頼りになる…!?(都市生活を離れれば、彼女のフォールドということだろうか。なんだか急に頼もしく見えた少女を、ちょっと見直して。) 知ってるといっても、昔一度会っただけ、ですが――。 私と同じくらいの背丈ですよ。(小柄で、小さくて――とはいえ、立ち居振る舞いは旅慣れている感じでした、と。 ) わわっ…、ありがとうございます…! (背中を押されて、それでも苦戦しながら――えっちらおっちらと、馬車まで歩いてゆく。) [Tue 11 Aug 2009 04:08:43]
アカガネ > 御主が勝手に飲んだだけではないか。我のせいにしようとは笑止千万だな! ( すたこらさっさと歩く。逃げているわけではありません。やがて、馬車にたどり着けば一足先に二台に香辛料を積み込めば、 ) 当然だ。山岳部では取れない香辛料を使った物だからな。山岳部のことなら我のほうが詳しい ( 山岳部は非常に味付けが濃いのが難しいため、逆に味が強くなる香辛料系は高値で取引することが出来る。無論、干物などの魚介類も詰め込めば準備万端だ ) なんだ。既知ならば信用が置けるな。我が見た感じ――世話好きな奴だと思った。案外とお人よしだ ( よっこらせ、と荷台から降りれば今度はアヴィを背から押して歩かせようとしようか ) [Tue 11 Aug 2009 04:03:55]
コノハ > (まあ、此処までばてずに付いてきただけでも、評価しても良いんじゃなかろうか。何せ外出の時はゴーレムに乗って歩かないくらいの子だから。特にこの先は、無理しすぎると即高山病になりかねない気がする。) なる。一応、高く売れるのは確実なんだよね? (確か、香辛料を売ると良いってのは、そのエリシャって言う傭兵からの情報だったっけ。) え、会った事あるの。どんな感じだった?やっぱり、ワイバーン打ち落としたのって本当なの? (態々其処に突っ込む小娘。割と興味深々だ。) さあ。神楽さんなら、夕方頃に姿見たけど、その後は知らないなぁ。後の二人は見てすらいないよ。 (アカガネの後ろから付いて行きながら、案外二人で観光でもしてるんじゃない、と呑気に笑い。いや、手伝えと。) [Tue 11 Aug 2009 04:00:38]
ララ・アヴィス > 飲ませたのはっ、誰だと―― (その時の記憶はその後の怒涛のエロスがパンチ強すぎてあいまいだけれど。 今はそんなことない。疲れていたからか、ほどよく元気が出た。  ――さしあたってエロス担当は、アカガネの実家まで我慢してもらうとして。)  そういえば護衛のエリシャさん、昔一度だけお会いしたことが――。 実際合うまで気付かなかったんですが。(そして「お会いした」の詳細は伏せた。そりゃ伏せる。 追いつこうとやや早足になりながら、乾いた街路を 歩いていく。) (只者じゃないとは思っていたけどまさか脚が大草原とは。そりゃスカートの丈も短いわけだ。) [Tue 11 Aug 2009 03:52:02]
アカガネ > 元気が有り余ってるときに飲むからだ。馬鹿者! ( と、怒鳴り返せば再び歩き出す。比較的軽いものでないとアヴィでは持たせられないか、と心の中で付け足す。それよりもモリオスや神楽はどこいったのだろう。先に馬車のところで待っててくれているならいいのだが。まだちゃんとした話をしてない ) リターンが大きいからな。多く稼げればそれだけエリシャに渡せる報酬の幅も広がるし、ツェカンで滞在する場合も余力ができる。アヴィは体力が無いから高山病にも気をつけないといけないしな。それよりも、コノハ。モリオスと神楽は見てないか? エリシャも先に馬車のところにいるのだろうか? ( と、やや早歩きで歩きながら小さく首を傾げて問う ) [Tue 11 Aug 2009 03:42:34]
コノハ >  ララ、がんば! (無責任な応援の声。こういう時こそ、小娘を始めとする肉体労働部門担当で。あ、エロス担当をお呼び?それなら(略)) いやしかし、あたしはてっきり全部人力でツェカンまで持っていくかと思っていたよ。ロバ馬車雇うのは、正解だね。 (これだけの量の香辛料を。其れこそ無茶ってものだ。何処まで馬車に頼って行けるかは判らないけれど、少しは楽が出来るだろうと。)(ほら、神話にあるじゃない。「そのもの、青色の衣纏いて金色の野に降り立つ」って。大草原関係ない?) [Tue 11 Aug 2009 03:38:56]
ララ・アヴィス > え、あ、ああっ――(投げ渡されたビンを、手元でわたわたしながら受け止めて。) これって―― (前に飲みほしたときのことが頭をよぎる。あのときはものすごく、とろーんとした気分になった――。  こんなワイザツな街中でとろみがついたら(※婉曲表現) …困る。 ) ―― 本当ですか!(雑踏の中、かき消されないようにこちらも大声で。疲労時なら大丈夫、との声を信じて、ごきゅごきゅと一気に飲みほした。) ――すぐそこですね!頑張ります!(目標を設定されて士気が上がった。飲んだ栄養剤はすぐには効かないけれど、こっちは即効性だ。俄然やる気が出てきた。) (脚が広大な大草原になるってどんな神話時代ですかそれ。) [Tue 11 Aug 2009 03:33:40]
アカガネ > ――なんだ! だらしない! ぐだぐだ言う前に香辛料を運んで歩く! ほれ、これでも飲んで力をつけろ! ( と、放り渡そうと投げたのは以前飲ませた滋養強壮薬。疲れている時に飲めば効果は正常なはず! ) コノハを見習え! こいつだってがんばってるではないか! ――我だって重いのだ! すぐそこまで運べば馬車を借りれるはずだからがんばれ! ( どうせ歩いていくのだから、と安値で借り受けたロバ馬車の荷台に香辛料を詰め込んでいく予定である。とはいってもロバは若いわけではないので、山岳地帯では押していかないといけないだろうし、荷台に乗って楽ができるわけでもない。安金旅行であるから仕方がないといえば仕方が無い ) [Tue 11 Aug 2009 03:25:07]
コノハ >  痛い!今誰かがあたしの頭を強打したよ! (そんな騒々しいのは昨日の夜暑さで殆ど眠れなかったという小娘。やたらハイテンションなのは寝不足ゆえだ。今からこれじゃ、体力が持たなそうだ。アカガネの後ろに、両腕に袋を提げた小娘がぎゃんぎゃん喚いていて。肉体労働担当である。)(パンパの解説に噴いた。) [Tue 11 Aug 2009 03:22:28]
ララ・アヴィス > (※パンパ:南米にある平坦な大草原の総称。 脚がそんなものになったら困る。 パンパンになってます。) [Tue 11 Aug 2009 03:21:06]
ララ・アヴィス > だって人通りが――、ッ、 アカガネさーん!?(馬車と人の流れに寸断されて、連れの少女の姿が見えなくなる。 馬車が通り過ぎた後に少女の姿が見えれば、慌てて駆け寄って。) そんなこと云われ、ても――!(仕入れのためにずいぶん歩いた。ただし少女視点で。 甘く見積もったところで一般人レベルがせいぜいの少女、脚はパンパになっている。)  [Tue 11 Aug 2009 03:20:03]
お知らせ > コノハさんが来ました。 『カレーは辛え。』 [Tue 11 Aug 2009 03:19:04]
アカガネ > 何をしている! アヴィ! さっさと出発せねば行程が遅れるぞ!? ただでさえ仕入れに時間が掛かったのだ! ( と、リュック一杯にカレー粉を詰め込んだアカガネは雑踏の中で器用に振り返る。人混みは慣れているのか。それとも持ち前の俊敏さ故か。苦も無く歩いて戻れば、 ) しっかりしろアヴィ! 胸を張って前を見ろ! お前がおどおどしていればそれだけ周りの人間は気を使わないぞ!? ( と、雑踏と喧騒に負けじと大声を張って少女を叱咤する ) [Tue 11 Aug 2009 03:14:19]
ララ・アヴィス > (中心かどうかは知らない。 もしかすると郊外のほうなのかも――。 ともあれ、もやしッ子、アングリマーラに立つの巻、である。 ) わッ、すみません――っ! (砂埃を上げてひっきりなしに走る雑踏の中で人を避けるのに必死で、「立つ」とかそんな悠長な感じではない。 これでもアングリマーラよりずっと大きい街に住んでいるはずなのだが。)  [Tue 11 Aug 2009 03:11:23]
お知らせ > アカガネさんが来ました。 『カレーの匂いがすごい』 [Tue 11 Aug 2009 03:10:18]
お知らせ > ララ・アヴィスさんが来ました。 『 暑くて騒がしい街の中心で 』 [Tue 11 Aug 2009 03:07:05]
お知らせ > ジャスティスさんが退室されました。 [Tue 11 Aug 2009 00:37:45]
ジャスティス > (”公安”の男性との出会いは、非常に印象的で) [Tue 11 Aug 2009 00:37:41]
ジャスティス > いえいえいえいえ、そんなこと。意外と暗黒街の自浄作用が強い明けの話ですよ なるほどぉ、やっぱり、国際都市名だけあって逆にそういうことは多いのでしょうね [Tue 11 Aug 2009 00:36:03]
お知らせ > マドゥーさんが退室されました。 『そしてしばしの談笑の後、それぞれの帰途へ…』 [Tue 11 Aug 2009 00:36:00]
マドゥー > ご冗談を。何人もの悪党が貴女に改心させられたと聞きますよ?(相手の言葉は冗談と取ったらしい。)嬉しい事です。ヴェイトスではこの街はあまり良い噂を聞きませんからね。(その評判を大きく貶めたのが自分でもある。ステア事件の際に…)では…(店員を呼びつけ、現地語で注文をすれば再度向き直り)…騒がしい…というか、治安は悪化してますね。そのために自分が公安の仕事をするようにもなったのですが…(少し、苦々しげに言う。平和なヴェイトス…少し懐かしく思った) [Tue 11 Aug 2009 00:14:58]
ジャスティス > そんなぁ、そんなことないですよ。私襲われたら泣いちゃいますもん。 (泣くかはともかく、複数だったら素直にお金渡すかも。スケベぇなことしようとしてきたらどうするかは分からないけれども) あはは、なんだかよく聞きますよね。もう来ない!って人とリピーターになっちゃう人、私は後者かな? (知人は暴れ牛にお尻刺されちゃって、と苦笑して) へぇ、ではそれを。 最近は、あんぐりまーらでは騒がしい事件とかはないんですか? (ヴェイトスは平和そのものですよ、なんて飲み物を手でもてあそびながら) [Tue 11 Aug 2009 00:07:25]
マドゥー > はは、まぁ貴女を襲う野党の身を案じたくもなりますが…(肩を震わせながら、男にしては饒舌に冗談を続け)ほぅ、二回目ですか。再来してもらえるとは嬉しい物です。大概は、空気にやられて寝込む者が多いのですが…。(楽しそうに話す相手に、少し嬉しそうに頷きを返し)あぁ、おススメはマトンカレーですが…、軽食でしたら…サモサなど如何です?(と、ジャガイモを香辛料でいためたものを生地で包む家庭料理を提案した) [Mon 10 Aug 2009 23:59:49]
ジャスティス > ええ、ゆっくりと迂回ルートで、街道馬車を使って。夜盗などにあう危険も少ないですし。 (それにいろいろ見て回れますしね、なんて) ええ、一度知人と来たことがあるのですが、色々買い物も面白かったですね、サリー買いましたよサリー。 (ああ、すりとか一皿いもいるんですってね。 ちょっと怖いですね、なんて) じゃあ、せっかくですしラッシーを、後、何かお勧めの軽食とかありませんか? [Mon 10 Aug 2009 23:54:43]
ジャスティス > ee, [Mon 10 Aug 2009 23:52:52]
お知らせ > ジャスティスさんが来ました。 [Mon 10 Aug 2009 23:52:34]
マドゥー > なるほど、随分と遠回りを。いや、かえって安全か?(アングリマーラ経由でクリスティアへ行くのは珍しいわけではないが…冗談めかして言う。)クリスティアのご出身でしたら、ここはいろいろと珍しい物も多いでしょう。まぁ、貴女なら大丈夫でしょうが、場所によっては気をつけてくださいね?(相手がメニューを眺めていれば、自分は軽く足を組んで。注文は決まっているのだ。)えぇ、ちょっと久しぶりにね。 [Mon 10 Aug 2009 23:44:25]
ジャスティス > (ここなら、大丈夫かな? 開けてるし、まさかお客さん全員が一皿いの一身とかじゃないだろうし……素直に示された席に座れば、メニューをしげしげと眺める。ふふん、前回着たとき、メニューは色々勉強したのだ) あ、いえ、クリスティアの実家に帰る途中なんです。急ぐ旅でもないし、せっかくだからアングリマーラも観光してみようかな、と。 (相手の物腰に、公安、彼は国営の自警団みたいな仕事なのかな?なんて妄想を働かせて) マドゥーさんは、今日はお休みなんですか? [Mon 10 Aug 2009 23:35:15]
マドゥー > いえ、店は直ぐ傍です。ほら、もう…(こちらが誘導していたのは屋台ではなく、オープンカフェのように建物の半分が解放された風な店。かなり客でごった返しているも、開いた席を一つ見つければ指で指し示すだろう。)…えぇと、アングリマーラへは観光で?(そういえば聞いていなかった答えを、椅子に腰掛けながら再度問うだろう) [Mon 10 Aug 2009 23:30:49]
ジャスティス > あ、そ、そうなんですか……えぇと、お店、もう少しかかっちゃいますか? (せっかく屋台街に来たんですし、賑やかな場所でも私は構いませんよ?なんて言いながら、ちょっとそわそわしだして。今のところ、隠れた気配とかは感じないけど……目の前の男の人はどんな人なんだろうか?じっと見つめて観察してしまう) [Mon 10 Aug 2009 23:27:32]
マドゥー > (一瞬で距離をとる相手の挙動に、思わず武人としての目で相手を見る。なるほど、これがシスター・ジャスティスか…と)…え、まぁ…有名でしょう?(と、続く相手の言葉に少々口が滑った事に気づき)…あ?まぁ…その時はこの仕事をしてませんでしたから…。数年前の話ですよ。(事実だ) [Mon 10 Aug 2009 23:25:40]
ジャスティス > びっくりしたように動きを止め、いや初動なしに後ずさる。小さく足で地面を蹴り下がるのだが、脚力のせいで一気に滑るようにも見えるだろう ) えっ? あ、あぁ、はいご存じなんですか? こ、公安の方がヴェイトスに? (一機に警戒を強めながら、ぎこちない笑顔で首をかしげて) [Mon 10 Aug 2009 23:19:22]
マドゥー > ………っ(ジャスティスとの言葉に驚きを隠すことなく、一旦足を止めて振り返る。予想していたとはいえ…驚きは大きい)…ヴェイトス…暗黒街教会のシスター・ジャスティス?(ターバンのした、目を軽く見開きながら確認するように問うた)…いや…自分もかつてあそこにいましてね。噂はかねがね… [Mon 10 Aug 2009 23:16:15]
ジャスティス > (裏路地に入ろうとしたり、人気のない場所に近づけばさすがに足を止めるだろう。少し浮ついた感じは、どう見てもただの旅行者) マドゥー、さんですね、私は、ジャスティスブラウニーといいます、えぇと、一応パプテスの聖職者です。 (比較的宗教には寛容、と聞いていることだし、職業は隠さずに、そしてあっけなく本名を告げて) [Mon 10 Aug 2009 23:14:02]
ターバン姿 > (素直についてくる相手に、やはりアングリマーラは始めての素人なのか、などと逆に勘ぐってしまう。もっとも、腕に自信があるゆえかも知れなかったが…)自分は、サンナ・マドゥー…まぁ、この国の公安のようなことをやっています。今日は幸い休暇で…(女性を僅かに先導しながら、目的の店につくまでに軽く自己紹介をしよう) [Mon 10 Aug 2009 23:12:03]
ジャスティス > んー……。 (ちょっと迷うように周囲を眺めるジャスティス。なんだか怪しい、さらわれたりぼったくられたりするんじゃないだろうかと考えつつも、まぁそう遠い場所じゃないと考えれば、ありがとうございます、なんて。武器はナイフしか持っていないけれど、ちょっと控えめについていこうとする。) [Mon 10 Aug 2009 23:09:00]
ターバン姿 > ………(珍しい青い髪をしている、と僅かに目を細めた。かつては暗黒街で潜伏活動をしていた自分…シスター・ジャスティスの存在を知らぬわけがなかった。もっとも、目の前の女性をいきなりジャスティスと結びつけるのは無理があり…まさかな…程度にしか思ってはいないが)店を探しているならあそこがいい。値段と味は自分が補償します。(さて、アングリマーラの道端でいきなり親切に声をかけてくる男…。シスターは胴捉えるだろうか) [Mon 10 Aug 2009 23:06:13]
ジャスティス > (しばらく色々と視線を向けながら、あれを食べようかあれを飲もうか、そろそろ甘いものを食べようかと考えていると、不意に声をかけられて。ちなみに私服ながら十字架は胸に下がっている) [Mon 10 Aug 2009 22:58:26]
ターバン姿 > (いかにも地元民といった風なターバン姿の男…。屋台を物色する修道女に不意にそうやって声をかけよう。)アングリマーラは初めてで?(相手がこちらを向けば…決して愛想が言いといえる顔ではないが、軽く笑みを浮かべつつそう言葉を紡ぐだろう) [Mon 10 Aug 2009 22:34:51]
お知らせ > ターバン姿さんが入室されました。 『観光ですか?』 [Mon 10 Aug 2009 22:33:08]
ジャスティス > (かがり火と屋台に括りつけられたカンテラ、風土ととにかく人の量。観光地であり、また庶民たちのちょっとしたぜいたくの場である、この屋台ストリートは、比較的衛星もよく、ホワイティアの姿もよく見られた。そんな中地味な服装で木製の器を抱えてているのは一人の修道女) うまうま (どうしても一人だと買い物より食べ歩きになってしまうジャスティス、どろっどろの豆のスープを書き込みながら、早くも次の屋台を物色している) [Mon 10 Aug 2009 22:20:59]
ジャスティス > (こんな短い間に二度も訪れることになろうとは。昨夜の夜にはついていたのだが、せっかくなので一泊しようと、町はずれに近い旅人の宿に泊っている。比較的安価だが、土壁のやどは一応二階建てで、寝具や家具なども用意されていた。ぐっすりと眠り今日一日、のんびりと観光をしていたわけだが……) [Mon 10 Aug 2009 22:19:06]
お知らせ > ジャスティスさんが入室されました。 『アングリマーラ』 [Mon 10 Aug 2009 22:09:39]
お知らせ > ララ・アヴィス@宿さんが退室されました。 『――望むとこr(終幕)』 [Mon 10 Aug 2009 03:57:32]
お知らせ > エリシャさんが帰りました。 『 あのまま部屋に居たら絶対、雰囲気的にこう、ねぇ、うん。 』 [Mon 10 Aug 2009 03:55:12]
ララ・アヴィス@宿 > それ以上に、何に掛けても辛くなる、というのが素晴らしいですね… (辛ければなんでも食べられる。 旅慣れぬ娘には得体の知れない肉、というのが何の肉を指しているかは想像もつかないが――。) ええ、あと温泉あるらしいですよ、アカガネさんの実家。 (旅の途中でそれを聞いてから、旅の目的の中で大きなウェイトを占めるに至るソレ。ヴェイトスに来てからお風呂しっかり入るようになったので、自然に囲まれたお風呂と聞いてずいぶん楽しみにしている。) ――はい、その節はどうも……? (色々な意味が考えられる「どうも」だが。その節ってのは風呂で鳴きまくってた節のことか。) そ、それいいですね! (ちょうどお腹も減ってきた。助けの船とばかりにその誘いに乗って――)  [Mon 10 Aug 2009 03:36:49]
エリシャ > アレはいいものだよ。 とりあえず臭い肉は全部カレー粉にまぶせば食べられる。 ( ワイルドワイルドフードである。 具体的にはよくわかんない蛇とか熊とかそのへん。 ) 細かい事はまぁいいんだよ。 結果を見たらいっぱつかもしれないし。 ( 感性で生きているクォーターエルフである。 感覚14もあればそうもなるッて話し。 ) いやぁ、こう、ええと。 お変わりないようで―――( なんだこの空気は。 驚くほどお互い容姿が成長してないしね! ) そだ、他の人達帰って来るまで食堂で軽くなんかつまみながら待つっていうのはどーだろう。 積もる話も―――特に無いけど。 ( 一回だけのエロスの記憶しかないよ。 ) [Mon 10 Aug 2009 03:28:42]
ララ・アヴィス@宿 > カレー粉。 …さっきから良い匂いさせてるアレですか。(そういえばヴェイトスでは今も激辛祭りやってるんだろうなあ、と旅人らしい郷愁漂わせてみたり。) ――それはきっと大丈夫ですよ。内心怒ってるけど平然とする、とかは…多分できない子ですから… (本人がいないからってずいぶん素直だ。 大丈夫カチンときてたらその場で怒ってる!そういう娘さんだ!と。) ――あー、うーん、…いいならいいです。(説明ぶった切った。 「元々飛べる人」というフレーズからしてすでにメルヒェン溢れてる。込み入った話はもう本人たちに任せよう――。 ) ええ、はい――お風呂で…。 ええ…。 (また中途半端に時間が経ってるものだから余計に恥ずかしい。 なんか血気盛んな両性さんに襲われて、ノリでこの二人もごにょごにょしたっけー、とか、そんな。) (早く帰ってきてコノハさんかアカガネさん!と強く祈るも、なんだかそれはそれで場の雰囲気を察してエロスを助長しそうな顔ぶれである。 [Mon 10 Aug 2009 03:15:45]
エリシャ > あと多分カレー粉だと思う。 ( 強くオススメしておいたし、と。 こっちはこっちで説明を端折り過ぎである。 ) あー…やっぱそうだよね? 飛竜って言ってたもんね。 ワイバーンだよね多分。 射殺したって言っても特に反応無かったけど内心すごい憎しみ込めてたらどうしよう。 ( こんな言い方をしてる内は結構余裕である。 高く売れるから人間射殺して皮剥いでるって言われたら流石に笑えない気もする、がー。 ) 飛べる人なんだ―――まぁ、うん。 いいや。 ( 爽やかに笑った。 ) 仕事して報酬貰えればもうその辺は。 ( そして理解を放棄した。 だって個人的にはそんなに支障が無いんだもの。 ) お風呂、お風呂――――あー…ああぁー。 ( うわぁ、思い出しちゃった、みたいな複雑な顔。 若気の至り(※14歳)というかその場のノリでそういえばそうでしたよねー、みたいな苦笑い照れ笑い。 二人きりなのがまた微妙な空気だ。 ) [Mon 10 Aug 2009 03:03:24]
ララ・アヴィス@宿 > ええ、ツェカンで売れそうなもの、色々ここで仕入れてくるらしいですが――。 (窓の外を見やる。いつのまにか出かけた彼女らが、仕入れに行ったのか単に夕飯を物色しに行ったのかは定かではないが。 私が個人的に財政危機迎えないためにも頑張ろう。)  剥いどけばって――ああ、アカガネさんもワイバーンですから、ちょっと気が引けるかも――。 (目の前で同族殺してウロコ剥ぐって結構凄惨じゃなかろうかとか。路頭に迷うよりはずっといいが。) ――えーと、ち、違うんです、その方は元々飛べる人で、訳あって飛べないというか、飛行能力を取り戻したいというか、その方は東方の方で、その――。 (知識職にあるまじき説明下手。きっと情報は断片的にしか伝わらない。)  ――…、やっぱり、ですか? (だいぶ昔のことである。覚えていなくても双方無理はないのだが――、 )  …その、エリシャさん、でしたよね、確か――。 (ぶっちゃけ名前聞いて対面した瞬間カラダが反応しt) ――お風呂、で?  [Mon 10 Aug 2009 02:54:46]
エリシャ > うん、なんか身を売るとか言われても困るなぁって思ったらそういう事っぽいんだけど―――まぁその辺はツェカンで行商するって事で解決 なの かな? ( 懐事情よく知らない。 誰かの財布を当てにしてた気もするけど。 まぁ大きな危険が無ければ危険手当も出ないしそんな大した額にはならないだろう。 ) ――――剥いどけば良かった。 馬車走ってたしなぁ。 またワイバーン出ないかなぁ。 ( そこらへんびゅんびゅん飛んでるかは知らないけど前に遭遇したのはフツーに街道だった。 走る馬車の幌の上に登って狙撃イッパツである。 ) …「空を飛ばせてあげたい」ってなんかものっそくこう、なに、ファンシーかつファンタジーだよね。 正直その流れもよくわんないし。 ( 飛竜。 飛竜よ。 一人乗せて飛ぶのも駄目か。 もう少し頑張れ飛ぶ竜。 ) ―――――うーん。 いや絶対そうだ。 会ったことあるよね? 名前もなんか聞き覚えある。 仕事関係じゃないなぁ。 ( 当時の記憶がリアルに薄いっていうか名簿見ながらじわじわおもいだs ) [Mon 10 Aug 2009 02:41:17]
ララ・アヴィス@宿 > …ええと、本当に良く分からない。(あの尊大っ娘の唱える論理構造をきちんと理解できるとは、今となってはもう思わないが――。) ええと、……報酬代わりに竜の鱗とか言い出したんですか。 (雇用費のために身を売らねばならないかもしれない――と言っていたのは、つまり極めて物理的な意味だった訳か、と。) どうなんでしょう、魔法関係のところならそれなりに重宝しますけど――ほら、普通にやったらワイバーン倒さないといけない品でしょうし。 (そういえば相手はワイバーンを倒した経験があるとかなんとか、話に聞いてはいた。) えっと、ララ・アヴィス18歳、カバリストギルド所属、です。 (ひとつだけ置かれている古い椅子を相手に勧めて、自分はベッドにでも腰かけようと。)  ――え、目的、ですか。 (話していいものか一瞬迷ったが、特に隠している様子もなかったしいいか、と。 それになにより、できるところはフェアに行きたい。) ――空を飛ばせてあげたい友人がいまして。そのために、アカガネさんのご実家に、魔術書を取りに。 (よくわからない流れ、本日二回目。 言葉で説明するとこんなに奇想天外な理由で旅に出たなんて。特に「空を飛ばせたい友人がいて」の部分なんかちょっと暑さで不思議なこと口走っているように思えなくもない。) [Mon 10 Aug 2009 02:30:21]
エリシャ > あんなとこなにしに行くの? ( そこから聞いてなかった――――。 ) [Mon 10 Aug 2009 02:19:15]
エリシャ > ( 随分と若そうな―――ああ、この子が「旅慣れてないヒト」だろうか。 見るからに華奢な感じ。 肺活量無さそうな歌いかただったし。 ※ヒント:空腹感 ) お金が無い→まからない→ところで自分竜なんだけど みたいな良く分からない流れで。 鱗って高価なものなの? ( りゅうのうろこ 20G そんなイメージ。 100枚くらいひっぺがすか。 ああでもなんか小さい竜なんだっけか。 ) お邪魔しまーす。 えーっと…自己紹介先にしちゃったじゃん。 エリシャ・ハミルトン15歳傭兵ギルド所属、とかそんな。 ( とても15歳にも傭兵にも高給取りにも見えないかもしれないが。 あんま美少女美少女連呼するのはずかしくなってきたから今日は自粛する。 全員にそう自己紹介して名前で「ビショージョ」って毎回呼ばれるようになったら居たたまれないもの。 ) あのさ、ひとつ訊き忘れてたんだけど聞いていい?  [Mon 10 Aug 2009 02:18:50]
ララ・アヴィス@宿 > (人に聞かれたら恥ずかしい歌を歌っていた。空腹から判断力が鈍っていたようだ――それだとまるで平素の判断力が鋭敏であるかのようだけど、さておき。) 竜だか竜人――。 ああ、正体明かしたんですね、アカガネさん―― (護衛を頼むのだからある程度こちらの事情を話すのは当たり前といえばそうだが、前より幾分自分の素姓を明かすのに迷いがなくなっている気がする。あの子。)  あ…。 (こちらから開けるまでもなく、相手からドアを開いてくれた。  ぎぎぎ、と不快な音を立ててドアが開くと、そこには自分と同じくらいの目線の少女が立って)  (――美少女が立っていた。)   え、あ、はい、今アカガネさんは不在で――、 とりあえず中に。 (促しつつ、こちらも何か引っかかって、相手のことをつい凝視してしまう。) [Mon 10 Aug 2009 02:09:01]
エリシャ > ( ウッ、と思わず小さく呻いて口元を押さえた。 なに歌ってんの。 ドア開けた時ニヤニヤしてたら私ちょうキモイじゃないか。 落ちつけ私。 平常心だエリシャ・ハミルトン15歳超美少女。 ) お願いされた護衛の方ですよ。 なんか、竜だか竜人だかに。 ( 鸚鵡返しにYes。 扉が開くまでに少し時間がかかった。 中には一人しか居ないようだ。 声も物音も一人分しか聞こえない。 ) どうもー、ハウドゥユゥドゥ? おひとり? ( かんぬきが外れる音だけした。 こっちから開けちゃって良いんだろか、と少し考えたけどまぁ、いいかと扉を開けて再度挨拶。 あれ? ) ( なんだっけ。 ) ( 記憶の古い古い部分にひっかかるお嬢さん。 ) なんだっけ。 [Mon 10 Aug 2009 01:56:26]
ララ・アヴィス@宿 > らっしー、ちゃーい、ゆうてい、みやおう――…。 (呪文は飲み物編に差し掛かり、さらにあらぬ方向へ向かい始めて――。 宿の主人も特段こちらに興味がある風ではなかったし、まだ夜にならないから人も少なかろうと高をくくっていた。 うだうだと呟いていた呪文も、特に誰も聞いてないだろう、という根拠のない確信から漏れ出ていて――)  は、はいいッ! (ノックの音に、必要以上に びくーんッ と反応した。 ) ――あ、お願いしてた護衛の方ですか? (えっとこういう時ってどうすればいいんだ、と、ひとしきり悩み。 一応防犯上の注意とかしておいたがいいのか、すんなりドアを開いて大丈夫なのかとか、悩んだ上で。) ――え、ええと、今開けます――。(ドアに駆け寄って、かんぬきを外した。) [Mon 10 Aug 2009 01:45:00]
エリシャ > ( 二日前にアングリマーラに到着してゆっくり過ごして今日―――そろそろアカガネ御一行も到着している頃だろう。 この街で合流するという話だったし、宿泊先くらいは同じ所を指定している筈。 受付でアカガネらしき一行の部屋を聞いて、とりあえず顔を出す事にしてみた。 何だ、すぐ近くの部屋じゃないか。 扉の前で一呼吸置いて、さてノック――――。 ) …ふっかつのじゅもん? ( けは゛あふ゛ た゛ある なん ちやぱてい ―――ふっかつのじゅもんがちがいます。 ってなもんだ。 女の人らしい妙な声に怪訝そうにもう一拍置いて、気を取り直してノック。 ) こんばんはー? アカガネ御一行の護衛を頼まれたエリシャ・ハミルトンでーす。 [Mon 10 Aug 2009 01:37:53]
お知らせ > エリシャさんが入室されました。 『 ―――此処でいいのかな。 』 [Mon 10 Aug 2009 01:31:08]
ララ・アヴィス@宿 > (書置きにはこうありました。 「貴様は街に出たが最後何かしら問題を起こしそうだから部屋で寝ていろ」と。 文字書いてまで尊大になる同行の少女の確固たるアイデンティティに感心しつつ、 ) …アカガネさんたちが、何か食べ物を買ってきてくれますように。  …できたら、こう街の特産みたいなのを。 …できれば香辛料多めで。 …可能なら、飲み物付きで。 …欲を言えば、甘い物なんかも―― 、 …はあ。  (言ってて悲しくなってきた。 荷物の中にある食糧は山行用の行動食。今食べるわけにもいかない。) …ケバーブ、ダール、ナン、チャパティ――… (何かの詠唱のように、有名なガンディア料理を列挙。列挙しながらごろごろ。ごろごろする過程で南京虫を数匹、圧殺。) うあ…かゆいっ… ! (家に居る時とまるで変わらない、抜けた日常。)  [Mon 10 Aug 2009 01:29:25]
ララ・アヴィス@宿 > ――…暑くて、 …動きたくない。 (アングリマーラが暑いのは当然だが、ヴェイトスに居た時分も同じことを呟いて怠けていた。アルビノイアにとって夏は鬼門なんです、とか嘯きながら。) ――…かゆ、っ。 (粗末な寝台の隙間から、南京虫が這い出てくる。 初めのうちは潰していたものの、きりがない――いっそ小型ゴーレムに駆除させようかとさえ思った。)  …あ、良い匂い―― 。 (窓の外から、香辛料の効いた匂いが食欲をかきたてにやってきた。何か屋台でも通ったのだろうか、日が暮れそうだというのに活気ある町である。) ――おなかすきました。 [Mon 10 Aug 2009 01:23:00]
ララ・アヴィス@宿 > (宿の寝台の上で、呆けていた。) (――街道を歩いての旅、多少脚に来たが、まだ本格的にバテるほどではない。時々休みを取れていたし、今だってこうして無事にアングリマーラの宿場で脚を伸ばせているわけだし。) ――みなさん、どちらでしょうね。 (手慰みに、ぬいぐるみ型のゴーレムを撫でながら。自分が眠っている間に他の仲間たちは町に出て行ってしまった。 書置きがあったので、買い物か食事だろう――見知らぬ街を疲れた体で歩く気もせず、宿の部屋でだらけている真っ最中である。) [Mon 10 Aug 2009 01:06:06]
お知らせ > ララ・アヴィス@宿さんが来ました。 『慣れない旅路の、通過点』 [Mon 10 Aug 2009 01:01:45]
お知らせ > ヴァリス@宿舎さんが帰りました。 『( いい夜だ、とヴァリスは笑った )』 [Tue 9 Jun 2009 02:02:32]
ヴァリス@宿舎 > ( ――――ふ、と。思い立ってもう一枚羊皮紙を準備して手紙を書くことにする。あて先は「危娘さんへ」と記す。内容は説教とか書いても仕方が無いので簡潔に書くことにする。少しだけ悩んだあと、「恐れずに、囚われずに、前を向けば世界は迎えてくれると思いますよ」という言葉だけにしておく。「PS ヴェイトスの家に今度遊びに来てください。野菜とパンでもてなします」と書いておく。 これは―― ) マハージャ起きてる? ( 「今寝かけてました。なんです?」 ) この手紙(蝋燭をたらし、判を押す。) マドゥーさんに渡しておいて。 (「はいはい。わかりました」)( 投げやりな調子のマハージャに笑って青年は視線をアングリマーラの夜空へと向けて笑った ) [Tue 9 Jun 2009 02:02:07]
ヴァリス@宿舎 > ( 羊皮紙と羽ペンを左手で準備すれば、つたない字で手紙をすらすらと書いていく。近日中に戻る、という旨を書いた手紙を数通。ナナオさんやシャナさんという一部親しい人たちと家族とカリン、ぐらいか。シャリネには――もう、やめておこう。 短く重い溜息を一つ落とし、青年は手紙を封筒に入れて蝋燭の蝋で封をし、「アングリマーラ」の国旗を模した判子を押す。これは明日、手紙を出しておいてもらおう。 ) [Tue 9 Jun 2009 01:57:58]
ヴァリス@宿舎 > だが――まあ、マドゥーさんが決着をつけることだからな ( コップの水で唇を湿らせ、青年は苦く笑う。 ) ――まあ、事が終わったら『二人で』遊びに来てくれると約束してくれたからな。――誰かが一緒にいてくれるという未来はそれだけで人を強くする ( よっこいしょ、と青年は立ち上がると右手の包帯を替える。後は一度洗って軟膏も変えないと ) ――手紙は、大仰だからやめておこうかな。自然と伝わるだろうし ( なんだかんだと血の繋がりというかなんか不思議パワーでアマウラまで追いかけてきた娘なら簡単にわかりそうだ。それとシャナさんは――傭兵か戦闘職ってのは聞いてるけど、なにかわからないんだよな。家族と、シャナさんとナナオさんぐらいに手紙を出そうか。そうだ、お土産も買わないとな。あくまで旅行にしておかないと ) [Tue 9 Jun 2009 01:54:29]
ヴァリス@宿舎 > 右手は――まあ、もう少し時間が掛かりそうだけど。 ( 苦笑い ) ヴェイトスで療養するよ ( 「次はちゃんと手甲を装備してくださいね」と、マハージャも笑う。「うん、わかった」とひらひらと包帯だらけの右手を振る。 ) マドゥーさんには、会ってお礼を言えないかもしれないね。忙しそうだ ( つと、窓の外へと視線を向ければ見慣れたアングリマーラの風景がそこにある。荒れた混沌の街。だけど、ヴェイトスよりもまた違った味がある街 ) 危娘さんのことだけど。大丈夫かな? ( それにはマハージャは応えない。マハージャは「先に寝ます」とだけ伝えてきて二段ベッドの上へと上ってしまう。「ああ、おやすみ」と青年は返した ) [Tue 9 Jun 2009 01:49:51]
ヴァリス@宿舎 > ( 必要な水に食料と怪我の治療。左腕の調子はそこそこ良く、やつれた感はあるが、干からびる一歩手前とは大違いだ ) ――兵舎に移るだけでこれだ。 ( ひょい、と肩を竦めて青年は苦笑い。食事も――まあ、市外のモノよりも少しはいいし、何より水がいいのがうれしい。カラ川のは飲めた物じゃなかったからなぁ ) 剣の整備も大丈夫。街道沿いを歩いていけば砂漠を超える必要は無いが――、それも問題なし、 ( ぴっ、とポケットから取り出したのは馬車の切符だ ) ありがとう。マハージャ。世話になった。こっちだ共通語が通じない人もいて困ってた。本当に助かった ( 「まだ早いですよ」と片言のヴェイトス語で返すのは同じ部屋になったアングリマーラの兵士の一人だ。青年は顔面一杯に笑みを浮かべてマハージャを抱擁して礼を言う。こういうのはどこも万国共通なんだなぁ、としみじみ ) [Tue 9 Jun 2009 01:45:42]
お知らせ > ヴァリス@宿舎さんが入室されました。 『――帰りの準備はほぼ整った』 [Tue 9 Jun 2009 01:39:40]
お知らせ > ヴァリス@郊外さんが帰りました。 『( そして、ヴァリスのアングリでの物語りはここで終る )』 [Wed 3 Jun 2009 01:58:26]
ヴァリス@郊外 > ――――ありがとう ( どうやら、慰めてくれたらしい ) [Wed 3 Jun 2009 01:57:59]
お知らせ > マドゥーさんが退室されました。 『そして二人の男は共に歩いて行った…』 [Wed 3 Jun 2009 01:57:13]
マドゥー > 何かを為したかなどは結果でしかない。所詮人は…その場で最も正しいと思ったことを為すしかないのだ。(背を向けながら、静かに言おう。) [Wed 3 Jun 2009 01:56:46]
ヴァリス@郊外 > ありがとう。助かるよ ( 青年はうれしそうに笑い、男のあとに続く。一度、ゆっくりと街の方角へと視線を向け、 ) ――――、僕は何かできたのか、な ( 小さく苦笑い。ともあれ10日前後に帰ろうと決める ) 手紙、出しておくか ( 10日前後に此方を出立する旨を書いた手紙を出そう。そうしたいのは――案外、自分は人恋しいのかもしれない ) [Wed 3 Jun 2009 01:53:05]
マドゥー > ……あぁ、そうだ。アイリーン・アルベント卿だ。(風体は知らない。力強い騎士を想像していたりする。)本気になればお主の強さはあんなものではない。危ないときには、少しばかり剣を振るうのも必要だぞ?(言えばついて来いとばかりに背を向けよう。)あぁ…水ならいくらでも…とはいかんが、くれてやる。出立の日にもいくらか持っていくが良い。(そして帰路へつくだろう) [Wed 3 Jun 2009 01:42:56]
ヴァリス@郊外 > ――えーと、アイリさん? 紅竜騎士団の ( ぽん、と手を打ちそうになって慌ててやめる。 ) うん。そしたらアングリマーラを頼ってみる。たぶん、無理かもしれないけど ( ははは、と乾いた笑い声を上げれば青年は静かに歩き出そう。折れた指の右手と枯れかけた左手を上手に使って剣を鞘に戻し、 ) それじゃあ、治療お願いします。半ばか――10日前後にはこっちを発とうと思う ( そして、苦く笑い、 ) 綺麗な水があれば何よりもご馳走だよ ( 不摂生。というよりも綺麗な水があまり無いこの町だから、綺麗な水があればそれだけでご馳走だ )   [Wed 3 Jun 2009 01:30:34]
マドゥー > ど忘れしたようだ。)貴様も追われればアングリマーラに来るが良い。チャイの一杯ぐらいは恵んでやる。(後は自由の国だから。と、流石に折れた指を痛めつけるような事を冗談でやるほど嗜虐嗜好ではない。)あぁ、兵士用の宿直室を一つ空けよう。あぁ、宮殿といってもずっと離れだからな?間違っても豪華云々などと想像するなよ? [Wed 3 Jun 2009 01:26:11]
マドゥー > (続きます) [Wed 3 Jun 2009 01:22:25]
マドゥー > そうだな。考えてみれば出会いはあの街だった。(暗黒街の隠れ家。今はどうなっているのだろう…)ははっ、マウーラが俺なぞに後ろ盾を備える物か。あの街で捕まれば俺も打ち首獄門物よ。もっとも、あの街の騎士団長…なんといったか…とは一戦交えたくもあるがな。(赤い鎧をきた有名な団長だ。名前は度忘れ [Wed 3 Jun 2009 01:22:19]
ヴァリス@郊外 > だったらヴェイトスにまで連れてこないとね。僕もたぶんしばらくヴェイトスから離れられなくなるだろうし ( 苦笑い。たぶん、VHGとまた話さないといけないんだろうなぁ、 ) マドゥーさんはまだアングリマーラの後ろ盾がある分いいじゃない。僕なんて最悪即効処刑だよ。あの街もずいぶんとクリスティアの影響が強い ( 青年はゆっくりと頭を振った。最後のところで寄る辺がないのだから、逃げるしかない ) ありがとう。それを聞いて安心した――(ちょ、待って!)ぎゃあああああああああああ! ( べきべきべき――――あれ? ) 手首ですか!? どっきりですかマドゥーさん!? なんか格好よさげに言いながらも細やかな配慮してくれますか!? ( わ、わ、わぁー! と叫びながら握られた手首を上下にふる。嫌がってるのではなく、「よろしくね!」という度合いが多い ) あり、ありがとう。できれば速攻宮殿に遊びに行って療養してからヴェイトスに戻りたいんだけど ( 汗だらだらだった ) [Wed 3 Jun 2009 01:13:30]
マドゥー > ははっ…そこから先はお主の領分だろう。(青年につられるように笑う。流石にそこまでは無理だろうなどと苦笑しながら)あぁ。VHGをかなり敵に回したな。人も殺めた。お主同様のことを少々強引にやったことがな…(もっとも、その対象であった女吸血鬼は死んでしまった。少なくともそう認識している。)俺が主役なのは俺の物語の中のみよ。まぁ、そのしけた物語に、貴様の望む脚本を書き加えられるよう…少しは努力してみよう。(そして差し出された手を見れば…)これで良い。(がしっとその手首を掴もう。)俺に一撃を入れた拳だ。今後は大事にしろ。 [Wed 3 Jun 2009 01:07:31]
ヴァリス@郊外 > ―――――だけど ( 間 ) できれば右手が治ってから握手したいな ( ばつ悪そうに、頬を枯れた左手で掻いた ) [Wed 3 Jun 2009 00:56:18]
ヴァリス@郊外 > ――そうしてくれると助かるよ。僕も彼女には死んで欲しくない。どうせならあれだ。皆が生き生きとしてる場所に放り込んで欲しい ( そういったときの彼は心から、そう願うように明るく笑う。作り物では無い笑顔 ) そうだったんだ。それは知らなかった ( ぽり、と頬を掻いた青年は苦く笑う ) マドゥーさんこそ脇役ではないでしょ。なんていったってひねくれたお姫様を殴って日の本に引きずり出すんだから ( 冗談めかして言う台詞の中に、青年のエゴがあった ) ありがとう。マドゥーさん。( と青年もまた右手を差し出そう ) [Wed 3 Jun 2009 00:55:36]
マドゥー > 俺が祈ると碌な事が無い。程ほどにしておこう…(苦笑を同じく返しながら答える。)分かっている。…だが彼女が望むように…俺は死を振り撒いてやるつもりなど無い。出来れば…あやつが絶望するほどに死とは遠い場所に放り出して嘲笑ってやるのも良い。(くくくっと冗談めかしたように言う。その結果ならば…少しは青年の望みにも沿うかもしれない。)正直…ヴェイトスで何が起こっているのかは俺にも分からん。いかんせん、俺もかの地では重罪人でな?(だが酷く懐かしい。旅行のような気分で忍んでみたい物だ。)…そうか。だが忘れるな。ヴァリス・ファングレーの物語もまた続く。そこでは確かにヴァリスはこの地を踏みしめ、命を懸けて剣を振るった。そして俺達のような脇役に出会ったのだ。(脇役が去る…のではないと。)あぁ、是非そうさせてもらおう。こちらの宮廷のほうも犬小屋よりは良い部屋を開けてやれるだろう。いつでも来い。(にやりと笑い、手を差し出そう。)進め、ヴァリス・ファングレー。我が友よ。 [Wed 3 Jun 2009 00:45:05]
ヴァリス@郊外 > ――じゃあいい縁を祈っててください ( 苦笑い ) ありま。でも少なくとも―― ( つ、と青年はマドゥーさんを見つめる ) 『彼女』は貴方との決着を夢見てると思うよ ( 「僕とじゃなくてね」と少しだけ寂しく青年は笑う ) そっか。さっきの話からすると、まだ頭がすげかえって少ししか時間が立ってないものね。まだ大きな動きは出ないと―――嗚呼、そういえば日雇い傭兵が大勢殺された時があったけど、その前後辺りなのかな・・・・ ( ううん、と頭を悩ませてもあまりいい答えは出ないだろうが ) そうだな。でも、主役を引き立てる脇役はそろそろお暇したほうがいいのかも、しれないね ( と、青年は遠いヴェイトスへと視線を向ける。そして、向けたまま、 ) 全部終わったらさ。ヴェイトスの家に遊びにきてよ。歓迎するよ。マドゥーさんと『彼女』なら  [Wed 3 Jun 2009 00:33:18]
マドゥー > ………(青年の笑みには答えない。あまりに痛々しかったから…)俺もそう思う。縁は分からぬ物だ…。故に…俺から紹介せずとも良いだろう。それに…(己も、助けたいと手を差し伸べたものを…全て失っているのだ。この青年が新たな犠牲者にならぬことを切に願うのみ…)さぁな。役者もまだ不明なのだ。役柄など決まっておらぬよ…(否定も拒絶もしなかった。自分が青年に対して与えられる物は…自由のみ)…だがまたアングリマーラを時折出てみたいとは思う。今でこそ、外から見て見えてくるものもあるかも知れぬ…。 [Wed 3 Jun 2009 00:24:29]
ヴァリス@郊外 > そうかな? 僕にとっては全然不思議じゃない ( にこにこと青年は笑う。まるで作り物のように笑みであった ) 世界は奇天烈怪奇で作りあがられてるんだね ( ぽり、と青年は苦く笑って応えた。どのような縁、といわれても背中が痒くなるからだ ) ――どうだろうね。そういう出会いって自然にできるといいな、とは思うけど。マドゥーさんいい人紹介してくれる? ( と、冗談を混めてひらりと手を振り、「いたたた」と右手を押さえ込む ) ヴェイトスに戻るかどうか。はまだそこまで深く考えてないけど。 ( そして、ゆっくりと頭を振ろう ) ――その第二幕は、 ( ゆっくりと息を吐く ) やられ役は不要だよね? ( 少しだけ哀しそうな顔で青年はいった ) [Wed 3 Jun 2009 00:17:19]
マドゥー > 一体どの姿でそんな言葉をほざけるのか…不思議に感じて仕方が無いわ。(最早それ以上は追求すまい。その甘過ぎる思念で傷つくのは青年自身なのだ。)……其の時はまさかこのような縁となるとは思いもしなかったのでな。(純粋に情報を統合して調べようとも思っていなかったと。)で…お主はまた新たな誰かを探すのか?それとも…またヴェイトスに戻ろうとするのか?(それだけは聞いておこう。)いや…確かに決着はお主とつけるつもりであったよ。……奴等との闘いは…第二幕といったところだ。(まだ、終わっては居ないのだと) [Wed 3 Jun 2009 00:08:02]
ヴァリス@郊外 > ――あなたがどの考えに対して疑問に感じているのか分からないぐらいには僕は自分の言葉に疑問を持ってないよ ( まるで茶化すような言葉。青年は小さく肩を竦めてみせると、半笑いで応えた ) ――なんだ。てっきり貴方なら知ってると思ったよ。マドゥーさん。 ――――て、いきなり謝られてもあれからもう――― ( 一瞬、青年は遠くを見た。それが距離ではなく時間であることを、貴方は感じるだろうか ) かなりの時間がたったんだな。 ( そしてゆっくりと青年は首を振ると男へと向き直る ) マドゥーさん。貴方が僕の中に何を見出したいのかわからないけれど、 ( ゆっくりと、苦く笑って言おう ) 決着をつけたいのは僕「と」ではないんじゃないかな? 話がかなーり戻るけど ( 少々、謝られてばつの悪さを感じているのかもしれない ) [Tue 2 Jun 2009 23:57:19]
マドゥー > ………(最初の青年の言葉には黙して語らぬ。が、続く言葉に僅かに目を見開こう。)…それは真理だ。だからこそ俺はマウーラに仕え、害悪吸血鬼を幇助したりもする。だが、それは人間を自然の摂理に引き戻し、同時に多くの命も費える。それでもお主はその考えを違えぬか?(それは問いかけ。青年の信念を確認するための)………カリン…VHGのブラックリストに載っていた名だ。なるほど…(くくくっと思わず苦笑が漏れる。あまりに青年の過去と自分のそれに共通項があったから)……そうか…それは、すまなかった。(最後の言葉には声を落とし初めての謝罪の言葉。下らぬ禅問答にも思えた会合…しかしどうやら相手の深みには近づけていたようだ。) [Tue 2 Jun 2009 23:49:55]
ヴァリス@郊外 > そして喜びも半分に分け与える。すばらしき人類愛。隣人を愛せよ、という言葉だね ( それが「理想」であることを理解はしているが求めることをやめることはできないのか。もしくは、半分は馬鹿馬鹿しいと思っているのか ) 土地。世界どの場所だって地続きだ。光の世界とか闇の世界なんていう言葉は人間が作り上げた敷居でしかなく、そこに差異はないと僕は思ってる ( そして、貴方の最後の言葉にやや青年は苦笑する。ゆっくりと首を振り、両手を下ろし、青年は苦い笑みを深くした。 ) カリンのこと、だね ( そしてゆっくりと、青年はヴェイトスへ向けて視線を向ける。正確にはヴェイトスの方向に、か ) ――聞きたくない、って拒否された、ってさっき言ったよね。 ( 青年は男を見ないまま、虚空へと視線を向けたまま、呟く ) それが彼女だよ。 [Tue 2 Jun 2009 23:38:57]
マドゥー > 互いに背負うと言えば聞こえは良いが…それは其の相手の半身をお主の為に犠牲を強いる…ということに他ならぬ。(当然だ、といった風に返す。だが共に生きていくものを求める者にとって、エゴから解放された生き方とは…隷属以外には無いのかもしれないが)…反吐が出るな、この土地においてそんな言葉は。何故その考えをヴェイトスにおいてこなかった?(そして青年の最後の言葉に思い出したように続けよう)だったら…何故その相手を捨てた?…聞いた事がある。傭兵ヴァリス・ファングレーが擁護しているといわれる吸血鬼の話を… [Tue 2 Jun 2009 23:33:11]
ヴァリス@郊外 > ――お互いに背負っていければいいな、という願望しかないよ。僕は。少なくともそういう風に一緒に背負ってくれる人を僕は探している ( ゆっくりと首を振って訂正を求めるが、「これもエゴなのかな?」と軽く首を傾げる。理解を求めることもエゴの一つかもしれない ) 理想を実現するために ( ゆっくりと、やや大仰に青年は言う ) 素直で純粋で綺麗で――あとはなんだろうね。そういう強迫観念があるんだ。僕は ( 一息、青年はゆっくりと首を振る。「それは関係ないね」 ) 話を戻すと、僕が言いたいのは誰かと重荷を背負うことはできるが、誰だって一緒に背負って欲しい人が誰でもいいってわけじゃないんだよね、という話しだよ [Tue 2 Jun 2009 23:24:54]
マドゥー > お主がズレていると思っておっても、そうとしか聞こえぬ。少なくとも他人はそう都合よくは受け取ってはくれぬさ。(青年の言葉に苦笑を浮かべつつ言う。そして続く青年の言葉遊び…)だったら何だ?それを分かっておきながら、何故お主はいつまでもそうやってそうやって這いずって居るのだ? [Tue 2 Jun 2009 23:19:15]
ヴァリス@郊外 >  ( ひらひらと指が折れた右手を振りながら青年は苦笑いを浮かべた。つなげすぎる言葉は装飾語に転じ、意味の本質を失わせる。だとするならば、言葉は少ないほうがいい。誰の言葉だったか。もしかして僕の言葉か ) エゴイズムなんていうのは他人に共感や理解を求めた瞬間に発生するさ。大なり小なり、ね  [Tue 2 Jun 2009 23:08:24]
お知らせ > ヴァリス@郊外さんが来ました。 『――ちょっとズレてない? なんか僕が他人に重荷を全部押し付けたいだけのように聞こえる。 (』 [Tue 2 Jun 2009 23:05:19]
マドゥー > (青年の語らいに呟くようにそう答える。“愚か者”ではない、“馬鹿者”と。)己の負を他人に押し付けておいて己が救われたい…か。しかも、それが無茶と分かっておりながら…相手の出方に恐怖する…。故に更なる孤独を深めるか…それこそ救いようの無い笑い話ではないのか?(そしてふぅと軽く嘆息…静かに言葉を続ける)“強さ”というもので答えを完結させようとした俺よりよほど性質が悪い…なんと言うエゴ。(そうなのだ。結局は自分も青年もエゴの押し付け合いに過ぎない。そのエゴを突き通した結果、同じ結果にたどり着くかもしれないのに…) [Tue 2 Jun 2009 22:45:29]
お知らせ > マドゥーさんが入室されました。 『馬鹿者め…』 [Tue 2 Jun 2009 22:37:00]
お知らせ > ヴァリス@郊外さんが退室されました。 『( 故に――青年は静かに息を吐き、男が応えるのを待つ )』 [Sat 30 May 2009 01:03:52]
ヴァリス@郊外 > ( そういった心境をすべて、考えていたわけではない。今までの考え方、思ってきたこと、すべてを統合すると、こういう考え方になるということだ。青年にとって、重荷は手を貸すものであって未だに一緒に背負ってくれる人物を求めているに過ぎず、それは憧れといった未知なるものへの期待へと転じている。だがしかし――だからこそ、青年はそれを恐れている。荷物の重さを知っているからこそ、一緒に背負っていくうちに膨れ上がっていく荷物が――不意に一緒に背負っていく者が消えてしまう恐ろしさを。故に青年はその哀しさも寂しさも誰かと一緒に背負いたいと思わないのだ。「寂しいし、哀しい」とは思うが、それは仕方が無いことなのだ。故に青年は――他人を心のどこかで恐怖していた ) [Sat 30 May 2009 00:47:17]
ヴァリス@郊外 > ( ――己が美化していることを青年は心のどこかで知っている。世の中はそんな優しさで満ちているわけではない。欺瞞に満ち溢れ、疑心と狂気がどこまでも人を侵食している。人によって求めるものが違うように、青年が求めるものも人によって違う。自らが背負うべき荷物、その哀しさは――人とは分かち合えないものだ。否、分かち合うべき物では無いのかもしれない。そう、考えれば少し寂しいものも確かにあるが、己が抱える葛藤や哀しみは少なくとも――人と分かち合ったところで薄まる類の物ではないのかもしれない ) ――ま、そんなところですよ ( そう、青年が苦く笑って男を見上げたとき、その男はどういう顔をするのだろう。悲観論者ではないが、少なくとも天井知らずの幸福論者ではない己のことを ) [Sat 30 May 2009 00:28:23]
ヴァリス@郊外 > ( 誰だって不幸な荷物は背負いたくない。本来ならば一緒に背負うなどという事は論外だ。誰だっていやだ。――それでも、その重い荷物を一緒に背負ってくれると。言ってくれる人がいるならば――、それは幸せな事ではないのだろうか。その幸せをたった一人で生きてきた青年は貪欲なまでに求め、そして一緒に背負うことを進んで行ってきた――つもりであった。だが、世の中には一人で背負うべき荷物もあるのだと。誰しもが一緒に背負ってほしいのだと思っていないことを知る。――稀有、という言い方ではなく稀、という言い方。せめて、手伝ってほしいといわれたら手伝える生き方をしたいと、青年は思うのだ。手伝ってもらうことを求めるからこそ、その幸せを体験したことが無い故に過剰なまでに美化して。 ) [Sat 30 May 2009 00:06:45]
お知らせ > ヴァリス@郊外さんが入室されました。 『( その語らう短い時間の中で青年は思う )』 [Sat 30 May 2009 00:02:31]
お知らせ > ヴァリス@郊外さんが退室されました。 『そして、二人の男の会合はさらにまた次回へと続く(戦闘ポイント5を贈呈)』 [Mon 25 May 2009 01:39:51]
ヴァリス@郊外 > ――うははは。自分を定義づけるのも人間は好きだね。そんなことしても意味無いのに ( 困ったように笑った青年はぶらぶらと両手を振ってマドゥーを見上げた ) それは、あるさ。けど、聞きたくないって拒否されちゃった ( べっ、と小さく舌を出しておどけた風を装ってから青年は言う ) 誰だって他人の不幸を一緒に背負いたいなんて思わないさ。それは僕も同じだし、荷がかちすぎると思えば手を引こうかと考えることもある ( そういって向けた視線はマドゥーではなくさらに向こうのアングリマーラ。その視線が語るものがなんなのか。貴方ならわかるだろうか ) ――ま、そんなところですよ ( つとマドゥーを見上げて青年は苦く笑った ) [Mon 25 May 2009 01:37:12]
お知らせ > マドゥーさんが帰りました。 『そして対峙は…』 [Mon 25 May 2009 01:36:41]
マドゥー > (むくりと膝を立てれば上体を起こし、口の中に鉄の味が広がればぺっと鮮血の混じった唾液を地面に吐き捨てた)どこまでもふざけた男だ…。お主のせいで、せっかく自分と言う物が分かりかけてきたというに………また良く分からなくなったわ。(忌々しげに吐き捨てるように言えば、そのまま二本の刃を腰の所定の位置に収める。)…お主のその腑抜けた態度も我慢ならぬが…何よりも我慢ならぬのが……お主は自分が苦しんでいる事を…明確に伝えた事はあるのか?(ぐしっと腫れた顎を拭うようにさすりながら相手を見下ろすように言った) [Mon 25 May 2009 01:28:14]
ヴァリス@郊外 > ――足掻かなきゃ浮上もできないって話し――・・・・・・っぅ、痛い・・・。指逝ってる。絶対逝ってる。当たったことも驚きだが指総出で「ありがとうございました」は予想外 ( 踏み込みに色がついた程度の震脚である。普段健康目的にやってる人がやったらもっとうまくいくだろうに、というレベルではあった。知識で知っていることを実践してみると――案の定指が全部逝った。こんにちわ。両手動けない日常 ) ――――人にして欲しいことは他人にしてあげましょう、って言われて育ったもので、ね。苦しくても他人の世話してたら少なくとも気が紛れるしね・・・。痛みは無理だったけど ( ヘタにこう直そうとしちゃいけないな、と思い右腕は放置。くねくねと曲がった指はできるだけ見ないようにしながら――、地面に胡坐を掻いて座って深呼吸。一度、二度、三度 ) だから、俺は元気付けたりもするけど、元気付けて欲しい生き物なの。以上。QED ( 【説明終わり】 ) それが、俺がまだ剣を握ってる理由。だったりするわけです。はい [Mon 25 May 2009 01:10:38]
マドゥー > (ぎぃんっ…青年の大剣が羽根のように宙を舞う。だが、青年自身は引かず、大地と一体となる。拳法?一瞬その動きに見入る。)ほざけっ!貴様とて次元は同じ!諦め、虚ろに身をゆだね…其の上何に足掻く!?(青年の体に反撃のベクトルがこちらに形成されるのを見る。しかし、こちらは二刀の動き…一撃が剣を弾けば、続く二撃目が無手の青年を襲わんと降りかかる…が、そこで僅かに刃が遅れる。刹那の差…、ソレが青年の拳を戦士の体に到達させる。)がっっ!!?(頭が跳ね上がり、拳の破壊力は脳天まで突き抜ける。そのまま後方に吹き飛び仰向けに大地に倒れ付した。)…………救って…欲しいだと…?(星明りが…見える。天を仰ぎ見たまま言おう。) [Mon 25 May 2009 01:00:36]
ヴァリス@郊外 > 虚無なんてかっこいい名前つけられたら表を歩けないよ! ( 何度目かの攻防。貫こうとするマドゥーさんの刃とそれを片手で防ぐことに専念する青年。しかし、その一見すればお互いに一歩も譲らぬ戦いもマドゥーの渾身の一撃の前では片手で防ぎきることはできなかった。がぃん、と劈くような音を響かせて剣が宙を舞う、刹那 ) ―― そ う や っ て !! 求めてるフリをしなければ悔しさは拭えないのか! ( だん、と剣を失ってもなお青年は大きく大地に一歩を踏みつけん。付け焼刃のそれは震脚と呼ばれる動きであり、青年がティアンに逗留していた差異に付け焼刃ながらも剣術に練りこんだ技法のひとつである。なんて言っては見るが百戦錬磨のマドゥーさんからすれば児戯にも等しいのだろうが ) 諭す? 残念。そんなお人よしじゃないんだ僕は ( 握り締めた拳でマドゥーの顎を狙って拳を打ち込もう! ――だが、そんな動きは貴方には見え透いているだろうし、避けることも組み伏せることも、または逆にカウンターで切り伏せることもできるだろう。だけど――それぐらいわかってても青年は動きを止めなかった。止めたくなかった ) ―――、一番救って欲しいのは自分なんだよ! だから誰かを諭したり間違ってたら止めたいと――思うだろ! そしていつか俺のことを救って欲しいんだよそういう人たちに! [Mon 25 May 2009 00:43:28]
マドゥー > (ジャマダハルの三叉の刃がヴァリスの剣と火花を散らす。)言葉などどうでも良い!だが、そう見当違いでもあるまいっ!(ぎりぎりぎり…っとそのまま刃を押しやりながら言う、そしてどんっと相手の押しに後方に僅かに多々良を踏み)俺は力に貴賎など求めた覚えは無い!すべてを突き通す力こそが強さっ!その強さを求める事に理由など要らぬっ!!(ぎぃんぎぃんっと両の刃が別の生き物のように青年に降り注ぐ。が、防御に専念する青年の剣を突き通すことは無い。そして青年が先ほど見せたように、だんっと踏み込み自体の重さを一撃として、相手を刀ごと後方に飛ばさんと技を打ち込もう)逆に問おう。虚無でも諦めでも何でも良いが…そんな境地のお主が何故俺を諭そうとする?この期に及んで、今度は俺を救おう…などと考えているのではあるまいな? [Mon 25 May 2009 00:34:21]
ヴァリス@郊外 > 人の在り方を勝手に名づけたりしてるじゃないか、貴方だって ( 向き合う両者に気のうねりがあるかどうか。青年に気迫というものはあまり存在しない ) ――いや、虚無とかそんな格好よさげなものじゃ――ないんだけどねっ ( 突き出された剣を青年の剣――の腹が受け止める。ガィン! と耳に痛い音が荒野を抜けていった ) ――もう一度言う。マドゥーさん! 確かに力でなんでも解決できるかもしれないが、力は目的を得るための手段でしかない! それ自体はなんの貴賎もないものなんだよ! ( だから ) 力を求めても貴方が欲しいものは手に入らないよ! ( ガん! と貴方の剣をつばぜり合いから払おうか。此方から仕掛けることはしない。ただ、腹の拾い剣を盾の様に振り回し、貴方の剣を防ぐことに重視しよう ) [Mon 25 May 2009 00:19:37]
マドゥー > ほう…(戦闘狂…。実に良い言葉の選択をしてくれた。完璧…とは感じぬものの、もっとも近しい表現をしてくれたのではなかろうか?だが、彼の言葉は其の有様を否定する物。)…そして、俺がたどり着いた己の答えを、お主は否定してくれるというわけか。(そして初めて剣を向けられれば、こちらも合わせて両手の刃を初めて構えよう)ならば、俺がお主の虚無を否定してくれるっ!(言えば、だんっと地を蹴り正面より迫ろう。そしてまさに真正面ずれることなく、青年向かい右の刃を突きこもう。) [Mon 25 May 2009 00:12:38]
お知らせ > ヴァリス@郊外さんが入室されました。 [Mon 25 May 2009 00:07:28]
ヴァリス@郊外 > ――本当に戦闘狂なら仲間など欲したりはしないよ ( ぐっ、と土を掴み起き上がろう。口元に付いた唾液を拭い去り、青年は男を真正面から見据えた。 ) ――――つまり、戦うことだけが本懐だと貴方は言い張るんだね。 ( だったら――どうすればいいのか。 ) だが、それは違う。貴方はパウロが憎かったから戦ったんだ。強さだけを求めるなら首を突っ込む必要なんか無い。 ( ゆっくりと、剣を構えながら青年は言う ) 貴方はパウロが憎かった。恩人を、知人を殺された、と言っていた。その気持ちの根源に貴方は――その知人を大切に思っていたからじゃないのか。それでも戦うことだけが、力を求めることが正しいというなら―― ( 青年はマドゥーに剣を向けて、宣誓する ) 虚無だとか人を助けるためとか好き勝手言う剣がどんなものか見てみるといい [Sun 24 May 2009 23:41:25]
マドゥー > (士に→死に) [Sun 24 May 2009 23:28:27]
マドゥー > (己の蹴りが青年を直撃した…ざしゅっと殺しきれぬ勢いが砂埃となって舞う。苦しむ青年の問いかけなどに興味は無かった。ただ己の虚をついた蹴りの打点を僅かに外し立ち上がろうとする其の姿にのみ歓喜を覚えた。)ヴァリスよ…。俺はお主が思っているような人間ではない。人がどう足掻こうか、訴えようがその実何も思わぬ。俺が求めていた物…それは単純な俺自身の強さ、それだけだったのだ。お主が…危娘が…、そんな単純な事実をようやく俺に気付かせてくれた。(追撃を行うことなく、淡々と言葉を続ける。それは深みなど無く、単なる行き着いた事実を語るのみ)このアングリマーラでの一連の騒動…俺が追っていたのは、黒い翼の士に誘う鞭、ヴァリス・ファングレーの虚無の剣…ただそれだけであったのさ。お主のように誰かを助けたいなど…真に思った事は一度たりとも無かったのだ!(そして、ははははっっと乾いた笑いを上げよう) [Sun 24 May 2009 23:27:57]
ヴァリス@郊外 > ――――ッ!! ( 構えと緊張を解いた瞬間であった。疾風のごとき突進で間合いを詰めてきたマドゥーさんに反応するすべを青年は持ち合わせていなかった。かろうじでできたことと言えば僅かに水月を爪先が貫くのをずらす事といった急所を外すことだけしかできなかった。 ) ――げ、 うぇ ぁ ( 蹴られると同時に後ろに飛ぶことで間合いを伸ばしたところで威力は殺しきれない。思わず地面に右手を突いて胃液を吐き出し、マドゥーさんを見上げ、 ) ――っどしても、戦わないと、済まない? [Sun 24 May 2009 23:14:33]
マドゥー > その挙動はまさに青年の予想通り) [Sun 24 May 2009 23:09:27]
マドゥー > はぁっっい!!(青年が剣の構えをといた其の瞬間、十分に詰まっていた間合いを一駆けに…前蹴りを繰出そう。つま先から、足そのものが槍の如く貫かんとする、一撃 [Sun 24 May 2009 23:08:57]
ヴァリス@郊外 > ―――たぶん、今のマドゥーさんは直線的な動きしか取らないんじゃないかな。 ( チャクラムを使ったようなトリッキーな動きをしないような気がする。そう思いながら、そして、ゆっくりと青年は息を吐く。こちから踏み出す事は無い。戦いたいという心境でもないし、そういう問題でもなかろう ) ――マドゥーさん。納得してないのなら、僕と戦っても納得なんてできないと思うよ? ( ゆっくりと、剣の構えをとこうか。わかってはいるのだろう。だが、感情が納得してないのだろう、と思う ) [Sun 24 May 2009 23:04:15]
マドゥー > 俺の気持…?(目の前の男に対し、刃をちらつかせ純粋な腕力を持って屈服させようとしている自分。そこに道理など無い。単なる理不尽、悪餓鬼にも劣る我侭。これほどまでに恥ずべき行為に己を駆り立てた気持とは…)…ふ…ふふふ……(なるほど…ようやく分かった。ヴァリスはともかく、何故…形はどうであれ、アブジャル・パウロを破滅させる事に成功したというに…こうまで燻る?もとより単なる治安維持活動より始まった捜査…危娘にしたって更正させようなどとなどと世迷言を考えていたわけでは在るまい。理由は一つ…酷く馬鹿げて、単純な事…。己が闘っていないからだ。)そんなことを確かに言ったな。(そして今まで己が意味を見出していたのは…闘って勝利するということ…ただそれだけ。未知の魔物を制するために単身魔界に渡った。恐怖に駆り立てられた群集を一蹴するために害悪吸血鬼に手を貸した。己の我侭を突き通せる環境ゆえに…マウーラに遣えた!すべてはただそれだけのことだったのだ。) [Sun 24 May 2009 22:51:20]
ヴァリス@郊外 > ――――まあ、貴方の気持ちがわからなくもないから ( ふ、と小説の一説を思い出した。「私を憎むがいい。憎めば憎むほどお前は憎しみを生きる糧とする。憎しみがお前を生かすのだ」という一文だ。生きる目的を。自分の本懐を。失った喪失の哀しみは喪った者しかわからないということか。その点で言えば、僕とマドゥーさんは同じなのかもしれない、な。と思った。埋めるためにどうしたらいいかわからない子供のような――二人、というべきなのか。それともまた違う思考をマドゥーさんを持っているのか ) ―――付き合うさ。無意味な事に意味を見出すのは人間の十八番なんでしょ? ( かちゃり、と剣を片手で構えると同時に騒がしかった街から意識を剥がし、マドゥーさんを視界の中心へと納めた ) [Sun 24 May 2009 22:36:37]
マドゥー > (物事に意味を見出せない青年を前に刃をつけつけた自分…。一体、これはどんな意味を持った行動だ?何故自分は勝手にヴァリス・ファングレーと刃を交える事を当然と考えた?相手はこれほどまでに拒否しているというのに…)抜いたな、ヴァリス・ファングレー…(ニヤリ、と笑みを浮かべる。待て…何故ここで無意味な闘いを愉しもうとしている?何故、無意味な物に意味を持たせようとしている?意味の無い物に意味を見出そうとする自分…それは全てに意味を見失った物と同様に…等しく愚かではないのか??) [Sun 24 May 2009 22:31:11]
お知らせ > マドゥーさんが来ました。 『俺は何をしている?』 [Sun 24 May 2009 22:25:19]
ヴァリス@郊外 > ( これからどうするか。この街に残るべきか。ヴェイトスに戻るべきか。その事に未だに回答を弾き出せないまま、青年はこの場に立っている。右片手で構えた剣の向こう、マドゥーさんを見ながら思う。――自分の在り方、存在理由、虚構の平常心、これらをどうやって組み立てていけばヴァリス・ファングレーという人間が形作られるのか。 ) ――――、考えても詮無きこと、か。――やっぱり一度は危娘さんと話したかったけど・・・・。 ( 生きていてくれてるのかな、と思った矢先、街のほうが少し騒がしいことに気づく。意識だけをそちらに少しだけ向けたまま、青年はマドゥーさんを視界に納めていた ) [Sun 24 May 2009 22:15:25]
お知らせ > ヴァリス@郊外さんが入室されました。 『( 青年は未だ此処に至って己の身の振り方を考えていた )』 [Sun 24 May 2009 22:14:44]
お知らせ > ヴァリス@郊外さんが退室されました。 『( 静かな荒れた荒野で一幕が開ける )』 [Sun 24 May 2009 00:30:57]
ヴァリス@郊外 > ―――僕はそのバイタリティが羨ましいよ。 ――そんな高尚なものじゃないよ。自分自身に価値が見出せないから他人に求めているだけさ。愚かもいいところだよ ( そして、目を細めた男を見て「ああ、本気なんだな」と思う。本当に戦う気なんだな、と ) ―――今更戦っても無意味なのに。白黒つけないと落ち着かないか。マドゥーさん ( そして、ゆっくりと両手を下ろせば腰の剣に手を伸ばし―― ) それを、八つ当たり、と言うんだ [Sun 24 May 2009 00:30:44]
お知らせ > マドゥーさんが退室されました。 『そして全てに相反する男同士の対峙は続く。』 [Sun 24 May 2009 00:27:46]
マドゥー > ……そうさせてもらう。今のお主を見て居ると、未だ何かしらに目的を見出す己がとんだ俗物に見えるわ。(はっと、半ば嘲るように吐息を吐く。さて、それは己か青年か…)…絶望…しながら、他人の事を思うか、ヴァリス・ファングレー…(そしてそのまま目をついと細めれば声を低めよう。言葉は敢えて“絶望”を選んだ)勘違いをしているのはお主だ。八つ当たり?…バカを言うな。俺はお主を以前、仕留め損ねて居るのだぞ?(そして青年の悲しみとは対照的な…それは怒り?…瞳をぶつけよう)お主が望む望まぬは関係ない。斬ると言っている! [Sun 24 May 2009 00:26:13]
ヴァリス@郊外 > ――好きなようにとってもらって構わないよ。 ( 絶望も、生きる意味も、存在理由もない。己を表すのならば『虚無』とでもしておこうか。かっこよすぎるので二重線を引いて『無味乾燥』としておく。枯れかけた左腕とかけてみた。どうでもいい話。 ) それもそうだね。僕個人としては――笑って欲しい人に笑ってもらえなかったのは哀しい ( ゆるり、と首を振った青年は男の笑みに怪訝そうな視線を向ける。そして、剣を抜いた男を見れば青年は小さく首を再び振った ) マドゥーさん。貴方は勘違いをしている。僕は貴方と戦うことを望んだ覚えは無いよ ( ゆっくりと、青年は両手をうえにあげ、 ) ――それに、八つ当たりでケンカを吹っかけられるのも嫌だ ( そういった青年はどこか小さな笑みを浮かべながら、哀しみだけが瞳に揺らめいていた。 ) [Sun 24 May 2009 00:11:30]
マドゥー > (青年の言葉にはやはり答えずにそう続ける。組織そのものは以前以上に纏まってあるなどといった話は最早青年には関係ないことであろう)…まぁ、そうかも知れぬな。お主も俺も…頑張りすぎた。方向性はともかく…思うようにことが運ばねば、そこに虚しさを感じる。(ふぅっと軽く吐息をつけば静かに語った。)だがな、互いに望むけじめをつけずに…この地を去るのは我慢ならぬだろう?(そこで初めて表情に生気が戻る。にぃっと…本当に楽しげな笑みを青年に向ければ…シャン…済んだ金属の音を奏で腰の刃を抜き…其の切っ先で青年の方を指し示そう) [Sun 24 May 2009 00:07:49]
マドゥー > (続きます→) [Sun 24 May 2009 00:01:21]
マドゥー > …取り乱さぬのだな?以前の腑抜けとはやはり違う……(己の言葉にも平静を保つ青年の姿にふっと笑みを漏らす)…絶望を知る男の顔だ。それが…本来のお主か… [Sun 24 May 2009 00:00:51]
ヴァリス@郊外 > ――マドゥーさんが求めていた結果じゃないの? うれしそうじゃないのは何かまだあるのかな? ( ぽつり、と付け足した ) [Sat 23 May 2009 23:57:00]
ヴァリス@郊外 > ―――――、・・・・・・・ ( むぅ、と難しい声音が漏れた。パウロが死んだ、という話し。青年は知らなかったが、「なるほど」とも思う。今まで自分の活動が無意味に感じていたのは文字通り無意味だったからだ。つまり、獲物を追いかけていたと思ったらトカゲの尻尾を追いかけていたということか。ふぅ、と重たい溜息が零れる ) ――それで、頭が潰れて組織もグダグダってこと? なんだかあっけないね。 ( 危娘さんはどうしたのかな、とぼんやりと考えながら視線をマドゥーさんと同じくする。荒れた荒野の地平線をぼんやりと眺めた ) [Sat 23 May 2009 23:56:08]
マドゥー > さぁな…いい話かどうかはお主が判断する事だ。(相変らずのフード姿に一度視線を地に落とせば、再度上げ口を開く)アブジャル・パウロは死んだ。正確には死んだも同然とでも言ったところか…(まるで何事もない世間話を切り出すかのように続ける。距離を保ったまま青年の反応を待とう) [Sat 23 May 2009 23:52:55]
ヴァリス@郊外 > ――久しぶりで構わないよ。ちゃんと覚えてるから ( 男からある程度離れた場所で青年は足を止める。怪訝そうな顔をフードの下に浮かべ、警戒の色は薄い。 ) 伝えたいこと? なにかな。いい話だと良いんだけど [Sat 23 May 2009 23:47:17]
マドゥー > 久しいな、ヴァリス・ファングレー…。(不意に耳を打つ青年の声に、其方を向くことなく声のみで答える。)…いや…“初めまして”とでも言うべきかも知れんな?(言えば笑みを崩さぬまま、地に足を付けよう。そのまま顔を上げればターバンの下、鋭い視線が青年を射る。)まずはお主に伝える事がある…(青年の問いには答えずに切り出そうか) [Sat 23 May 2009 23:45:09]
ヴァリス@郊外 > ( ゆっくりと歩いてくるフードを被った青年は岩の上に腰を落としている男に視線をゆっくりと向ける。 ) ――不思議な表情ですね、マドゥーさん ( その声は小さく貴方の耳に響く。そちらに視線を向ければ、腰に剣を吊った青年である。 ) なにかありました? [Sat 23 May 2009 23:39:26]
お知らせ > ヴァリス@郊外さんが入室されました。 [Sat 23 May 2009 23:33:37]
マドゥー > (街の明かりが闇の向こうに浮かんでいる。聞こえるはカラ川の支流の優しき水音…そんなほとりで…サンナ・マドゥーは無骨の岩の一つに腰を下ろしていた。目線は虚ろに荒涼の大地を向き…されどそれは心の空虚を映し出した物ではなく…。男の顔にはうっすら笑みが浮かんでいた。) [Sat 23 May 2009 23:31:14]
お知らせ > マドゥーさんが来ました。 『街の郊外…』 [Sat 23 May 2009 23:25:56]
お知らせ > ヴァリス@酒場さんが帰りました。 『なんの力にもなれなかったな ( と、無力を噛み締めた )』 [Thu 14 May 2009 22:49:29]
ヴァリス@酒場 > ――この町に未練はあるけど、今のままじゃ現状維持、か ( 結局のところ、日雇い傭兵を始末するという一件以降危娘さんとは会っていない。むしろ会えないと言うべきか。ゆっくりと頭を振ったところで妙案が出るものではないが、そうせずにはいられない。 ) 藪も棒で突かなければただの藪、か ( 食事分の代金を支払い、枯れかけた左腕をコートの裏に隠して店を出た。今夜は冷えるが、そのうちコートも要らなくなってくるだろう。その時この左腕をどう隠すかが問題ではあった。出てみれば嘘みたいに晴れ上がった夜空が少しだけ気分がいい ) ああ、そこの君 ( と、青年が声を掛けたのは酒場の小僧だった。訝しげに此方を見る小僧に青年は小さく笑いかけ手招きする。 ) サンナ・マドゥーという人は知っているかい? ああ、そうか。有名人だものな ( 小僧がやや目を輝かせて頷いたのは彼の人気のせいなのか。誰もがあこがれる、と言っては言いすぎかもしれないが、多少とも裏の情報に通じていれば小僧でも知っているのかもしれない ) 言伝を頼みたいんだ ( そう言って青年は小僧に財布から綺麗な銅貨を選んで数枚握らせる。小僧はそれだけで嬉しそうに笑うと、こくこくと頷いた ) 「ヴァリスが一度会いたがってる。」それだけでいい ( 「お願いするよ」と青年は笑って小僧の頭を撫でるように叩いてからその場を離れた。ふと再び夜空を見上げれば晴天の星空がどこまでも広がっている。一息、ふぅと息を吐けば浮かぶのは苦い笑みだった ) [Thu 14 May 2009 22:48:12]
ヴァリス@酒場 > ( つまるところ、誘拐された人間が一度どこかの奴隷商人に売られ、そしてさらに別の奴隷商人に売られるのだ。つまりは仲買人を通してしまうことで奴隷商人はその奴隷が一般人だったとしても「知らなかった」とシラを切ることができる。そして一度売買契約が済んでしまえば、その負債を返済しなければ商人は商人として成り立たない。どちらにしても、売れれば奴隷商人にとっては利益が出る。一度仲買人を通されてしまえば、誘拐された奴隷というものは意味が無い ) ――仲買人を潰さないと、意味がない、か ( 青年は小さくつぶやき、少年兵に再び視線を戻した ) 一度に奴隷を買い集めている仲買人がどこかにいるはず、だよね。それはたぶん――ヴェイトスやティアン。クリスティアは可能性が無くも無いと思えるけど、アマウラは閉鎖的だからそこまでするメリットが少ないようにも感じる ( 少年兵は何を伝えたかったのか。その意味するところを正確に感じ取ってはいないという自認はあったが、青年は小さく息を吐いた ) 中途半端にやり続けるぐらいなら徹底的にやっちまえよ、と君は言いたいんじゃないのか? ( その言葉に少年兵は小さく笑い、去っていく。明言しないのは己の立場と青年の立場を知っているからだ。仲買人とはいえ『商人』である以上、闇雲に潰すと角が立つ。『アングリ兵』がそのような事を依頼したと知れればアングリマーラの兵の質が疑われる。どのような商品や商人よりも怖いのは、人の噂なのだと青年は知っている。たった一つの噂で色めき浮き足立つ軍隊を見てきたからだ ) [Thu 14 May 2009 22:40:24]
ヴァリス@酒場 > ( そう、思わずにはいられないときがたまにある。例えば今目の前にある光景がそれだ。邪魔しても邪魔しても違法奴隷商人の馬車は絶えない。パウロの仕事を邪魔するつもりが、あまりの成果の無さに己の行いが無駄なのではないだろうか。そう思うことがある。それこそ、海原を掻いていくようなものほどに。そんな折も折、 ) 「――犬の人は、あまり知らない」 ( ある酒場で夕食を摂りつつ思慮に没入しているとそんな言葉が投げかけられた。青年は半身振り返って声の主を見た。未だ年若いその少年兵はじっと青年を見たまま、続けた ) 「僕たちは二度売られる」 ( と ) [Thu 14 May 2009 22:36:16]
お知らせ > ヴァリス@酒場さんが来ました。 『( 海原を掻いて泳ぐということはどれだけ大変なことだろう )』 [Thu 14 May 2009 22:35:45]
お知らせ > ヴァリス@郊外さんが退室されました。 『虚しい ( 脱力した )』 [Mon 13 Apr 2009 00:34:12]
ヴァリス@郊外 > ( 人は一人では生きていけないという。人は支えあっているからこそ、『人』という文字を作るのだと、アマウラでは言うらしい。 ) つまり、一人になったら『ノ』になるのかなぁ ( 『ノ』。なんだそれ。『ノ』『ノ』『ノ』。誰か意味を教えてほしい。意味を。 『ノ』ってなに ) ―――ということは、支えあっているという前提が崩壊していることになるか ( 地面に『ノ』と書き込んでみる。 ) つまり、『人』は支えあっているのではないとするならば ( む、と眉根を寄せて黙考。しばらくしてから、 ) 倒れそうになっている・・・。つまり、倒れそうになっているからああいう中途半端な格好みたいな、こうなんていうか、倒れそうで倒れないっていうか、倒れている途中的な『ノ』になるんだ。ということは ( 指先で地面に『―』と書く ) これで倒れていることになる。つまり、これは――漢字の『一』だ。 ( よって ) 人は一人が二人いるってことだね! ( ぽん、と両手を打って疑問解決! さあ、これで安心して寝れるぞ! わーと、と両手をあげて一人喜んでから青年は満面の笑みで雨天へと向けて、 ) [Mon 13 Apr 2009 00:33:48]
ヴァリス@郊外 > ( 故に――雨天は青年にとって文字通り恵みの雨となる。全身で浴びることはあっても急いで家路につくのはもってのほかである。公共の井戸水では補えなかった水分が此処にある。青年は気持ちよさそうに雨を受け入れ、ゆっくりと瞼を持ち上げた。 ) ―――、 ( 青年は広げていた両手を下ろし、小さく息を吐く。過ぎる水は草木を枯らすのと同じように、過ぎた摂取は身体を壊す。ずっと雨が続けばいいのに、と思う反面、晴れてほしいとも思った。太陽の光を浴びることもまた、草木にとって栄養になるのと同じように、青年にとっても栄養である。もっとも、一日二日程度で左腕が元に戻るとは思わないが ) ――静か、だね ( ざぁ、と雨粒が泥になった地面を叩く音しか聞こえない。ぬかるんだ地面を靴底で弄んでから青年は歩き出だし、小さく呟く ) 誰も、いない ( 誰もが家路へと急いでいた。家の外には瓶や壷を出し、水を確保する。そんな姿も見えた。 ) 静か、だね ( だからこそ、人気が無かった。とても、静かだった。だから――青年は茫漠と、寂しい、と思った ) [Mon 13 Apr 2009 00:16:28]
ヴァリス@郊外 > ( アングリマーラでも人気の少ない郊外で、一人の青年が立っていた。降りしきる雨を全身に浴びてなお足取り早く家路につこうとする様子はまるでない。それどころか両の手を広げ、フードをとった顔を雨天に向けてにっこりと笑っていさえいた。 ) ――― ( 青年の左腕は枯れかけていた。乳が主に飲まれるこの町で、清潔な水にありつけるのは難しい。もちろん、水であることを前提にすればカラ河といった水源もあるにはあるのだが、清潔ではない水は毒にしかならない。草木が泥水で枯れ、純水で育つように。青年の身体を流れる水分もまた、純水を欲していた。 ) [Mon 13 Apr 2009 00:07:55]
お知らせ > ヴァリス@郊外さんが来ました。 『ほぅ、と息を吐いた』 [Mon 13 Apr 2009 00:04:16]
お知らせ > ヴァリス@表通りさんが帰りました。 『( 此処にも、僕の居場所は無いのだろうか・・・ )』 [Tue 24 Mar 2009 05:44:17]
ヴァリス@表通り > ――誰もが笑っていてほしい、とは思うけど。人は様々だから ( 同じ価値観でいる人間がいるわけではない。青年にとって、目的は一貫して「人助け」にあるのだが、それこそ一方的な『善意』でしかない。それを迷惑だと言い切られるのなら、それは『善意ある悪意』にしかならない。その采配は難しく、青年自身であっても計り切ることは難しい ) マドゥーさんみたいにパウロを殺すことが目的ではないし、ね。 ( ふ、と目を細めて思い出すのは記憶を失っていた頃だ。記憶を失っていたときは不安で不安でたまらなかったのを覚えている。自分が誰なのか、何者なのかがまったくわからなかったからだ。だが、記憶が戻った今からすれば、記憶を失っていた状態が幸せだったのではないのだろうか、とさえ時々思える。 ) ――自殺願望、といえばそれは僕も同じか ( ふぅ、と三度のため息をこぼした後、青年は帽子の端を押さえて顔を隠す。 ) いいさ。死ぬことは許してくれなかったんだ。「死に底無い」なりに何かできるかもしれないし ( 木箱から腰をあげて青年は雑踏にまぎれる。静かに、静かに、ただ不安に思う ) [Tue 24 Mar 2009 05:43:49]
ヴァリス@表通り > まずは危娘さんと話して危娘さんが本当に今のまま、人を殺すような仕事に就いたままでいたいのか、だけでも聞きたいんだよなぁ・・・ ( ここで、青年が期待する応えは「就きたくない」だが、仮に「就いていたい」と言うならば――、その決心が固く揺るがないというならば『仕方があるまい』と青年は思う。人を殺すことはいいことではない。以前、青年がカリンを助けたいのは「人を殺したことを懺悔したい」という気持ちを知ったからだ。だから、一緒に街の外まで出たが。ここでもし危娘さんが「人を殺すのは平気。殺した人間に申し訳ないなんて思わない」なんて思っていた場合、青年はあの少女を此方側――危娘さんが言う境界線――に引っ張るのはやめよう。青年にとっての価値観で言えば其方側も此方側も存在はしないのだが、ただ人を殺すことに安寧を得るというならば、青年はその人物を――別の意味で――止めなければなるまい。 ) ――・・・・。もっとも、いくら考えても何も起こらないのだろうけど ( ふぅ、とため息は重いものばかりが出る ) [Tue 24 Mar 2009 05:36:51]
ヴァリス@表通り > ( 「おっぱい! おっぱい!」 変な呼び込みが聞こえる中、青年は小さく唸り続ける。もしかして逃げてきたのは早計だったのでは。いやいや、それでも日雇い傭兵を殺したという話は事実みたいだし、いつ自分の下に火の粉が降りかかるやもしれない。これぞ逃げる時の鉄則ではある。正直に言えば、 ) 何が起きているのかさっぱり わ か ら な い ! ( くわっ、と両目をひん剥いて叫んでみた。「うわ、なんだこいつ」「頭ぱー?」「近寄っちゃダメよ」「人生の苦難乗り越えろよ青年よ!」ありがとうございます。ご心配ありがとうございます。頭は大丈夫です。そそくさとその場から離れ、適当な場所に腰を落とした。木箱の上にケツを乗せて青年はぼりぼりと頭を掻く ) 正直、僕が色々動いても何もアクションが無いからなぁ。――揺さぶりもあったもんじゃない。 ( つまるところ、『何もない』。暖簾に腕押し糠に釘打ち状態。無駄な徒労に終わってる感しかしてこず、重いため息をたっぷりと吐く ) [Tue 24 Mar 2009 05:27:15]
ヴァリス@表通り > ( なにも起きなかった。それはもう清々しいほどに何も起こらなかった。「貴様はヴァリス・ファングレー!」とかそういう手に汗握る攻防戦も無ければ、「やっと見つけたぞ!」と汗だくの男が出てきてシリアス雰囲気にタバコを吸いながら断崖絶壁で真実を告白とかそういうのもない。なにもない日常がそこに転がっていた。 ) むぅ〜・・・ ( 時刻は夜も深くなったばかりの頃。今だ賑わう界隈である表通りでは右から左へ、左から右へと人の波が途切れることは無い。そこに紛れてしまった青年は――難しい顔で腕を組み、顔を夜空へと向けて一言 ) もしかして、僕の存在感皆無では? ( 宙に質問を投げかけてみた ) [Tue 24 Mar 2009 05:20:36]
お知らせ > ヴァリス@表通りさんが入室されました。 『( 試しに顔を晒して歩いてみた )』 [Tue 24 Mar 2009 05:20:20]
お知らせ > ヴァリス@隠れ家さんが帰りました。 『みんなの笑った顔、また見たいなぁ・・・ ( 睡魔に負けた )』 [Mon 16 Mar 2009 04:09:48]
ヴァリス@隠れ家 > 僕が死んだら――悲しんでくれるのは誰だろう。皆(疑似家族の皆)は泣いてくれるかな。それと――・・・カリンは嫌いになってくれてなかったら泣いてくれるかな ( 苦笑し頬を掻く ) ナナオさんは――泣いてくれるかな? 不機嫌な顔をしそうだけど ( じじ、と蝋燭の芯が焼ける音 ) シャリネは――どうだろう。泣きそうだけど――いや、泣かないか? 我慢とか――いや、うーん。違う? ダメだ。わからん ( むぅ、と唸って目を細める ) なんだかんだで知らなかったんだなぁ。 ( 夜風が窓を叩く。ばたばたと雨戸が鳴る ) 傭兵仲間は泣かないだろうなぁ。笑って送り出す、ってのが流儀みたいな奴らだし。 ( そういえば傭兵と言えば ) 艶子さんとかはどうだろう。――顔をしかめるぐらいで済ますかなぁ。泣きそうな感じしないし ( そうだ ) シャナさんは?あの子は――・・・なんか平静でいそう。でも「あ、死んだんだ」で済ませなさそうな――・・・・ ( 一息 ) シャナさんは、昔の危娘さんとどっか似てるんだよなぁ・・・。 ( ゆっくりと、睡魔が訪れてくるのを感じながら、青年は思う ) 危娘さん、また笑えるようになるといいのにな ( ふわぁ、と大きな欠伸をして、 ) ま、マドゥーさんなら僕が死んでも泣かずに墓前に仇を討つぞとか言いそう ( 締めくくり、 ) [Mon 16 Mar 2009 04:08:47]
ヴァリス@隠れ家 > ( そう、呟いたところで応える者はいない。これからの事を考え、青年は静かに思う。 ) この地で大きく動くということは、死を意味する ( 派手な動きをしてしまえば見つかり、もしかしたら殺しに来るかもしれない。自分はどれだけ戦えるのだろう。少なくとも、左腕に戦力を期待するのは無意味な気がした。日常生活に支障が出ているのに、戦闘で役に立つわけがない ) ―――死ぬ前に会いたい人がいれば会うところだけど―――・・・・ ( あまり夜風に当たりすぎるのも身体に悪い。青年は椅子に腰掛けて小さく息を吐く ) 会いたい人が多すぎるってのはどういうことだ。どういう心境の変化? ( はふ、とため息を落としてテーブルに顎をつけた。ぼんやりと蝋燭の火を見ながら、思う ) 人を恨み続ける事も難しい・・・・って言いたいのか。まったく ( がり、と頭を掻いた。気づいたら父親のことなんて蚊帳の外だし。 ) [Mon 16 Mar 2009 04:00:48]
ヴァリス@隠れ家 > ( そう、考えたら眠れなくなった。 隠れ家として選んだ今日の宿で青年は窓から星空を見上げていた。少しがんばって探せば見つかるんじゃないんだろうか、という場所の宿をとってみたが、パウロから接触があるわけではない。これは捜査されていないのではないだろうか? と疑いたくなるが、日雇い傭兵など捜索してる暇はないのかもしれない。どちらにせよ、動きやすくなったのは確かである。だが、それは同時にあちらから動きがなければ動けないことを意味していた ) ――大きく、動くしかないのかな  [Mon 16 Mar 2009 03:51:06]
お知らせ > ヴァリス@隠れ家さんが来ました。 『( 自分はどうするべきだろう )』 [Mon 16 Mar 2009 03:50:46]
お知らせ > ヴァリス@商街さんが帰りました。 『( 自分で自分を傷つけてしまった夜。ずびぃ、と少しだけ泣いてみた )』 [Thu 12 Mar 2009 21:27:14]
ヴァリス@商街 > ――待つだけってのはつらい。でも、これも戦いだ・・・ ( 彼はぐっと握りこぶしを作って決意を新たにする。きっと自分が動くべき時がくるはずだ。そして、さらに思う ) ――僕は知っている。 ( 待つ戦いというものが、 ) 物語においてか弱いヒロインの常套手段という事を ( 滂沱のごとく涙を流した。もっと男らしいのはないですが。桃姫よろしく助け出されたり、もうなんか僕だめじゃん。いっそのこと性転換しますか。このまま色町デビューしますか。ええ、おい ) [Thu 12 Mar 2009 21:17:27]
ヴァリス@商街 > ――ていうかさ。なにが「あんたの敵はサンナ・マドゥーだけじゃないぞ」とかかっこつけてるのか意味がわからない。穴があったら入りたい。無かったらいっそのこと掘るか。墓穴 ( の〜 と地面に人差し指で『の』の字を書きつつ青年は考える。以前、手に入れた商業ルートはこれまたすっかりと使われなくなり、すでにパウロの足跡を追うのは難しい。というよりも、動き方が変わった気がしなくも無い。こういうとき、戦場では注意が必要だ軍隊行動で動きに変化があるとすれば、それは何かの作戦か、頭がすげ代わったときだけだ。それがわかっているからこそ、同僚の傭兵たちはすぐさま逃げ出したのだ。無論、どちらも確証なんてないし、頭の代わりに誰かが指揮を執ってるだけなのかもしれないが。 ) ともかく ( 待っていればそのうち大きな動きがあるに違いない。此方から何か大きな動きをみせてもいいかもしれない。 ) ――、一度ヴェイトスに戻って助力を――いや、戻ったら戻ったで面倒なことに―― ( 現在、ヴァリスがアングリマーラにいるのはヴェイトスに戻ったときにVHGと接触したくないからである。そうなっては下火になっていたVHHH(ヴァンパイアハンターハンターハンター)の熱が盛り返し、カリンを追う算段が出来上がってしまう。彼女の贖罪の意思は尊重したい。故に、自分が此方にいて時間を稼ぐ。その後、ヴェイトスに戻ってVHGに「彼女は贖罪をしようとしてました」と発言してみればどうなるか。そこに希望があるのではないか。―――話が逸れた。 ともあれ、ヴェイトスに戻ることはできない。手紙だってちゃんと届いているかどうかなんて定かではないのだ。自分ひとりでどうにかしなくてはなるまい ) [Thu 12 Mar 2009 21:14:32]
ヴァリス@商街 > ( 最近はやけに静かだな、と青年は思う。先日牛を廻ってのお祭り(?)があったらしいが――というよりお祭りだったのか定かではないが酒場の又聞きなので尾ひれ尾びれは当たり前だと思う――ぶっちゃけあんま関係ない。というよりも、青年にとって今の自分はどうするべきか悩むところではあった。なんだかんだとパウロ側は「倒すぞ! マドゥー!」であり、マドゥー側(つうかマドゥーさん)にとったら「止めるぞ! パウロ!」なわけで。ぶっちゃけ自分の立場は何なんだろう、と思わなくも無い。もしかして蚊帳の外ですか。おういぇい。なんて落ち込んだりするが兎にも角にも危娘さんともう一度話さなくても始まらない。 ) ――とはいっても、なぁ ( 現在、此方の身の上と言えば「殺し損ねた日雇い傭兵」であり、あんま価値が無いように思える。わざわざ向こうから仕掛けてくるよりも「マドゥーをどうするべきか」について悩むことのほうが重要だろう。ぶっちゃけた話、ほとぼりが冷めてしまったここ数週間は街を散策することしかしていない。一日足を棒にして毎日変える宿屋へと戻る、それだけの毎日が続いていた ) [Thu 12 Mar 2009 21:04:04]
お知らせ > ヴァリス@商街さんが入室されました。 [Thu 12 Mar 2009 20:57:00]
ヴァリス@商街 > ( 街の片隅に医者がいる。無免許無資格は当たり前、生粋の闇医者はタバコを吸いながら繰り返すように「このままだと死ぬぞ」と患者に告げた。しかし、その患者は別にどうという気もないらしく、ただ「そうですか」と頷いただけであった。ともあれ、左腕に包帯を巻いた患者、もとい青年はローブのフードを深めに被ってぶらりと街を歩き出す。手短な露天で串焼きを買い、牛の乳を買い、それらで食事を済ませるのにも慣れてしまった。 ) 真水のほうが高いんだな ( ふぅ、串焼きを頬張りながら、青年は横目に水の売値を確認してそう呟いた ) [Thu 12 Mar 2009 20:55:44]
お知らせ > ヴァリス@商街さんが入室されました。 『( このままでは死ぬぞ、と医者に言われた )』 [Thu 12 Mar 2009 20:55:19]
お知らせ > ジャスティスさんが退室されました。 『牛に負けないよう特訓してから、また来ようね、と慰めた』 [Tue 10 Mar 2009 04:26:09]
お知らせ > あばれられないうしとフレッタさんが帰りました。 『事情を聞いて後は暫らく街に出れないくらい本人凄く凹むと思うよ! 勇気付けてあげt(r』 [Tue 10 Mar 2009 04:23:18]
あばれられないうしとフレッタ > (普段の様子とのギャップを知れば、女の子か男の子かなんて、生か死かの前には些細な問題である事が分っちゃったりするかもしれない。 一応、フレッタのはずたずたなだけで布地はあるし、肩から書ける帯みたいのはのこってるから、黙ってなら少し借りるくらいはできるかもね!) あばれかに だー・・・・(大怪我ってほどでもなく、大半はショックによる症状。 休めば半日ほどで元に戻るだろうが――) [Tue 10 Mar 2009 04:18:22]
ジャスティス > …………こらこら、フレッタさん、しっかりしてください。責めてほら、蟹股で力尽きない。 (ジャスティスに女の子として心配される野はまたいかがなものか。二人ともサリーを失っている。男どもに、襲われることがないようにと大急ぎで連れ帰り、看病するだろう) [Tue 10 Mar 2009 04:10:34]
ジャスティス > もどりましたー [Tue 10 Mar 2009 02:08:35]
あばれられないうしとフレッタ > (暴れ牛は去った。 しかし、アングリマーラが牛を聖獣とする限り、いつまた第二第三の暴れ牛が現れるとも限らないことは、年間何人かは暴れ牛に跳ねられて死んでいる事実が証明している――強ち訳のワカラナイことでもないのだなこれが。    その疾走の跡に残るのは人と自然の共存の難しさ、そして戦闘経験点、★2分のみである。)  (ほんでもってフレッタさんなのだが衝撃、ショックおよびぶん回された際のダメージで朦朧としているよ。 ビンタ貰えば流石に目は覚めるが―― ) 「あぁ・・・・・・・天使様がいる―――  目覚めの、キス、欲しい―― がく。」(とのこと。 ぼさぼさになった髪やら服を気遣う素振りもなければ、現状把握も出来てないので労いの言葉も無かったりする。 ――大丈夫だけど、しばらく、ダメそうだ。) [Tue 10 Mar 2009 01:31:50]
ジャスティス > …………暴れ牛は去った。しかしまた第二、第三の暴れ牛が又……………。 (つぎつぎと跳ね飛ばされたり横っ跳びにかわしていく野次馬たち。拳を握りしめわけのわからないことを心の中でつぶやいた後、ジャスティスは我に返り、フレッタを抱え起こすとびしばしと強めにビンタを入れ、目をさまさせようとして) フレッタさん! ふれっつぁん! 大丈夫ですか!?  [Tue 10 Mar 2009 01:19:10]
あばれられないうし > (其処まで飛ぶわけじゃないから足出すくらいなら間に合うだろう。 肩とかは強かにぶつけるが頭はOK=命に別状は無かったか。あとでお風呂入ったときにでも痣だらけの体に驚愕するだろうが。 牛さんの方は不意に頭に吊るされた重いものがなくなっって、少し行動の自由が増した感。 「ンゥモォ――!!」 とか雄たけび上げてダッシュとか始めちゃおう。)  (ただし完全に二人とは見当違いな方向へ――→人に避けられ壁にぶつかったりした。 人質解放&視界ゼロで脅威度を削がれた為、放って措いてもそのうちとッ捕まるだろう。)(それまで投げたサリーは帰ってこないが。) [Tue 10 Mar 2009 01:10:34]
ジャスティス > (脇腹をこんなもので突かれれば、いくらなんでも命にかかわる。ゆっくりと近づいていきながら、一触即発の間合いで暴れ牛を見守って) っ!? (その時、不意に吹っ飛ばされたフレッタさん。左足を突き出して、頭部ノ落下地点にはさみこもうとするが……間に合うか!?そしてその間この二人は無防備なことに!!) [Tue 10 Mar 2009 00:39:59]
ジャスティス > () [Tue 10 Mar 2009 00:38:30]
あばれうし > (「――え、何? うわっ?!  おおぉ・・」衝撃でフレッタさん覚醒→再び気絶。 相手は此方が見えてないんだから気付かれずに好きな距離まで接近することが出来る!  牛さんのテンションは徐々に静まってはくるものの、布はまだ外れないので時たま思い出したように振り回す、といった感じだ。 そして牛に吊るされてる部分であるフレッタさんのサリーへのダメージ蓄積は振り回される度に加えられており―― )(待機してるなら、何度目かの降り回しの瞬間に腰部の布が破けて、宙に投げ出される瞬間を目撃できるだろう。 落下予定地=ジャスティスさんより少し左側、ほっとけば落下先は凹凸ある石畳だ。) [Tue 10 Mar 2009 00:30:35]
ジャスティス > よっしっ!! (思わずガッツポーズ。周囲、背後からは、歓声や、ぎゃくに危ないなど様々な意見が飛び交っており、現場は錯綜していて。ジャスティすは、腰を落としじりじりと近づいていきながら、お互いの攻撃があたりかねない距離まで近づこうとする) 選択!折衷案AB!いつでも手が出せる位置で自分も危険にさらされつつ待機! [Tue 10 Mar 2009 00:18:58]
あばれうし > (無様に失神してる分そちらより見てくれは悪いが、本人の記憶に無いのは幸いだろう。 活きて帰れればね。)(こちらに向かって突きかかって来てる所なのだから、狙いは酷く簡単だ。 牛さんの世界を生地が覆って―― そのままになる。引っかかるものがある分、簡単に被さってくれる。)(「―――ウウモォ―― !!」とか驚きの悲鳴を上げてるが、視界と共に体当たりの目標は失っている。そして草食哺乳類とはワニと違ってビックリしただけで暴れだしちゃう生き物なのだ! 何か被さった位は分るので、取ろうとして思い切り頭振りはじめた――此処で選択! A.目標ロストした今がチャンスだとばかり助けにいく。 B.つかれて落ち着く可能性にかけて遠巻きに見てる。 C.その他。) [Mon 9 Mar 2009 23:58:38]
ジャスティス > あああ。。 (なんかかわいそうなことになっているフレッタさん。若い女の子があんな恥ずかしい格好で……艶子さんみたいだ、とかなんかすっごい失礼なことを考えている) んー、どうしよっかなぁ。 (ふと、思いついたことがある。アングリまーら旅行中にみたワニのショー。あれは、調教師が、ワニの目をふさいでおとなしくさせていたような……) これだ! (そういって、青みがかった自分のサリーを脱ぎ、暴れ牛の顔面めがけてと網のように投げかけようとする) [Mon 9 Mar 2009 23:32:13]
あばれうし > (歩みを止めるなら即座に体当たりー とはこないが、こおストレスで爆走ゲージが徐々に増加していってる感じはある、か。 鼻息も荒いその呼吸に合わせ、破けたサリーからぱんつまるだしのふれったさんがゆらゆらゆれる。 うっとおしそうに余計頭振る→余計ゆれる。 見た感じ刺激物は与えないほうがいいだろう。) ・・・・!! (逡巡してるようなら牛さんのターン。 こっちくんな、的に2〜3歩歩み出て、頭突きで追っ払おうとするよ。 余計な荷重があるので動きは鈍いが、下から突き上げる感じで危ない。) [Mon 9 Mar 2009 23:10:37]
ジャスティス > どーどーどー。どどーどー、どど。どーどどどー。 どーどーどど どーどーどど。 (なんかの暗号みたいに言葉を使いながら、なだめているつもりらしく、それ以上近づかないようにして) うー。 (さぁ困った。ぶっちゃけ怖い。 しかもナイフじゃ一撃でどうのこうのは難しそうだ。しかし一撃で仕留めないとフレッタさんが落っこちて顔面踏み抜かれたりするかもしれない) なにかっ、何か餌とか……。 (買い物袋をあされば、出てくるのは、先ほど買ったばかりのスパイス) これ……か? (牛がくしゃみをしたらどうなるか趣味レートしてみた。あ、フレッタさんおちる) [Mon 9 Mar 2009 22:58:40]
あばれうし > (もともと気が立ってた奴を静めようとしていた騒ぎに、赤信号みたいな色したフレッタさんが見に行って油を注いだカタチなのは観衆だけが知っている真実だ。 牛は貴重かつ神聖で暴行はためらわれるが、人命にはかえられない。でも先ず近付くのは一般人には怖すぎて、手出しできない様子。) ―――。 (自分の間合いを主張するかのよーに視線を=フレッタを周囲に回してた牛さんだが、人垣から一人歩み出るなら―― ) ・・・!(ぐるりとゆっくり、そっちの方に向き直るか。 頭部が重いからか機嫌は極めて悪そう。向けられるその角は槍と例えるほど鋭くは無いが、それでもさされれば痛そうな上に左側には天地無用の壊れ物をぶらさげてる。 頭が下なので、不用意に暴走されると頭蓋が蹄や石畳で危ないかもしれない高さだ。)(周りの人たちからはどよめきと共に、おお、勇気の人だ、みたいな視線が注がれます。) [Mon 9 Mar 2009 22:50:20]
ジャスティス > えっ!?なになに!?フレッタさん!? (ちょとびっくり。せっぱつまった悲鳴が甲高く響き、唐突に途切れる。それに反比例するかのように増していくざわめき。ああ、もっとちゃんとした武器持ってくれば良かった、と隠しもったナイフに手を伸ばしながら人込みを無理やりかき分ける。内部からみたら、人込みをかき分けて、ジャスティスの顔だけが飛び出てくるのが見えるかもしれない。 それにしても……周囲の空気が不穏すぎる。あせりでほほに汗が伝う) ……んも? (びっくりしすぎて声が間抜けだ。あんぐりとおぐちをあけながら、目の前に展開されているちょっと信じられない光景を呆然と眺めて) ちょっ、ちょちょちょっ、どーどーどーっ。 (両手を突き出しながら、なだめようと一歩踏み出して) [Mon 9 Mar 2009 22:38:48]
あばれうし > (どーんといるからだ。 街中に。牛が――― しかもなんだか非常に興奮している上に、角にヴェイトスから観光に来たオレンジ+赤の服の闇商人が引っかかけられている!)(酷い流血とかは見られないようなので幸運にも服だけを刺されたのだろうが、本人気絶してる上に腰から逆さに吊るされて非常にあられもない格好だ!)  (どうしよう、っていう感じで見てる周囲を牛さんは威嚇しています。) [Mon 9 Mar 2009 22:35:30]
なんだか騒いでる人々? > (大丈夫じゃないことに悲鳴は2〜3回続くものの途絶えちゃう。その後も周囲のざわめきと騒動は続いてる様子。つまり現在進行形だ。 男どもが口々に何か喚き、肝のちいさそーな女性は悲鳴を上げてる奴もいる。近付くなら現地民の言葉の内容も判るんじゃないかな。 酷く訛りがあるが――「ガイジンが・・・」 「ひっかかった!」 「いきてる?」 「まだ暴れてる」 「助けにいけ」「おまえやれ」 ――そんな感じ。 そして中を覗くならば貴方も驚くみんなの仲間入りだろう。 なぜならば――) [Mon 9 Mar 2009 22:26:27]
ジャスティス > っ? (っとやっぱり左だった。なんか、ちょっとフレッタさんの声なのかどうか悩んでしまうような動物的な悲鳴に、首をかしげながらも、恐る恐るすすむ。その悲鳴が続くなら早足となり、周囲の人に謝りながら人込みをかき分けていき、人の輪の中をのぞきこもうとするでしょう) [Mon 9 Mar 2009 22:12:13]
なんだか騒いでる人々? > (本人退出後におっ立った前回の死亡フラグは”アングリマーラ大好きな”フレッタさんを見た最後の姿でした、とでも訂正しておくれ。 一歩間違えればそうなるが。 そう、この瞬間にもフレッタさんには急迫性のたかい侵害が迫ってたるのですよ!)わぁ ゥ―――?!!(で、あるからして、方向を悩む必要も悩む暇も無くなるような、余裕のない悲鳴が耳に飛び込んでくるのですよ! 正解、左。 冷静になって見てみりゃわかるかもだが、フレッタさんがイベントじゃねぇかっていって近付いてった人だかり・・・ 少々騒がしいし、人垣が大きく広がってる感がある。 イベントと言うよりも――何かを避けつつ怖い物見たさで見守るような?) [Mon 9 Mar 2009 22:09:44]
ジャスティス > こっち、だよねぇ? (独り言をいいながら、お土産を入れた手提げ袋を胸に抱えてきょろきょろと周囲を見回す。) 右、だったかなぁ? (確かに左と聞こえたはずなんだけど……試しに右の方を眺めてみるとそちらにもそれなりの人だかりがあったりして。疑心暗鬼になってしまいながら、あっちかな、少し行ってみようかな、なんて右と左を交互に眺めて) [Mon 9 Mar 2009 21:56:16]
お知らせ > なんだか騒いでる人々?さんが入室されました。 『(フレッタさんはどこにいっちゃったのだろうか。 見た感じ姿は無い。)』 [Mon 9 Mar 2009 21:54:23]
お知らせ > ジャスティスさんが入室されました。 『あっるぇー?』 [Mon 9 Mar 2009 21:47:59]
お知らせ > ジャスティスさんが帰りました。 『それが、フレッタさんを見た最後の姿でした……。』 [Mon 9 Mar 2009 00:28:03]
お知らせ > フレッタさんが退室されました。 『トラブルは油断した瞬間が基本…其の時は二人ともあんな事になるなんて夢にも思わなかったのです』 [Mon 9 Mar 2009 00:24:37]
ジャスティス > いやいやいやいや、人聞きの悪い。毒だなんて。めちゃくちゃ体にいいんですよ、特に真冬は食べればからだがぽかぽか。 (自転車修理のおっちゃんを尊敬のまなざしで見守る子供みたいな目で、店員の手元の動きをじっと見つめ、生返事を返すジャスティス。フレッタの方を振り返ることもせず……) [Mon 9 Mar 2009 00:03:51]
フレッタ > 後半のは毒だろうね・・・・・うぅ。 香辛料なんて嫌いだ――― 高いし定期便の連中が牛耳ってる。(何度か目擦ったりしてるとそのうち落ち着いてくるが。 店員はこーいう反応もなれたもんらしく。ガイジンの痴態を見守っている様子。) ・・・・調理が出来たら左手のほうに来て。 何かイベントをやってるみたい。 ちょっと見て来るから――(甘党の自分には向いてない痛みだ。 撤退&みつけた人だかりに興味をそそられたか、ちょっと先行しようかなー。 ぎゅうぎゅうってほど人も多くないし、その場で調合たってそうはかからないとの算段だ。 何か無ければすぐに合流できる筈――) [Sun 8 Mar 2009 23:58:13]
ジャスティス > えっと、当たり障りなく、お土産用によくみんなが買って帰るようなやつを一便。ガンディア人もびっくりな、スーパーでんじゃらす、マスターのお勧めてきなバッドトランスな香辛料を一つ。 (ひげにターバンな感じの店員は、初めはつまらなそうに、そして後半は嬉しそうに深くうなづき、二つの香辛料を調合し始める。飛沫が、しみる) [Sun 8 Mar 2009 23:49:19]
フレッタ > (逃げるに際しての手際はやっぱり厄い人間独特の切れ味があるわけだがさて置き。)――やぁ、酷い目にあった。  あの手の人は店離れられないから気を使わなくてもOKだよ?(成し遂げた顔で汗拭うポーズ。罪悪感が、ない。) ・・・・・香辛料っていうか調味料のお店なんじゃないかなぁ。(脱兎の口実に使ったんだからそりゃ良く見てないわな。 近くで匂いなんて嗅ごうとする。) ・・・しみるっ。(失敗だ! 顔押さえつつ涙目で、店員さんにオススメを聞くべきだと思う。 なんて提案した。) あるいはなめてみるといいけど――命の保障はできないね。 [Sun 8 Mar 2009 23:32:50]
お知らせ > ジャスティスさんが来ました。 [Sun 8 Mar 2009 23:31:58]
ジャスティス > おおお、あたしじゃなければ、慰謝料目当てに大騒ぎよ。 (気をつけてね、と涙眼でうずくまって) おー、おじさん、やっぱりか弱い女の子二人組にはこういうのは似合わないわ、このペーパーナイフちょうだい。 (1000エン位のものを問答無用で購入しながら、そそくさと後にする) おーっ!?なんか、すっごい種類ありますよ!? (好きなのを調合するよ、とざるに入れられた干からびたなんか、草? 示されても、今一ピンとこず首をぐりぐりひねる) [Sun 8 Mar 2009 23:26:26]
フレッタ > 甘い汁くらいしか吸ってない。 たまに失礼なこと言うよね。 (頭おかしいんじゃないのっていいたいのか。 ほっとけ。地だ。 目の前の掌丁重にどかそう。) 自分で使ったこと無いなぁ。入れ過ぎると火吹くっていうし・・・ コレクション用のナイフなら、ちょっと華美でもいいかもね。(会話しながら弄ぶから落とすんだな。 鞘に入ってて良かったねでも中々の重さだ!) 寧ろホールや横丁の役者が・・って・・・・ごっめん・・・。 やっぱり暴力は向かないなぁ僕は。 重いと取り扱いがダメだ。(溜息一つ。転がった武器を拾い上げる。 うわ、ずっしり。 とか呻いた。) ・・・えっと、ありがとう。 (そして店員に丁重にお返し申し上げるが、凄い白い目で見られてるゾ?) ・・・HEYシスター。 向こうにいい香辛料のお店があるね?(「副音声:傷者にした商品かってけって言われる前に逃げない?」と悶絶ジャスティスに耳打ち一つ。) [Sun 8 Mar 2009 23:18:45]
ジャスティス > ……もう吸ってきてる? (相手の言葉に顔の前で手をひらひらさせてみたりして) うーん、香辛料香辛料。お肉がおいしくなるからねぇ。ちょっとナイフは欲しいんですよね、使うつもりはないんですけど。 (うっすい、金属鞭みたいな剣を突っつきながら、こういう防具もいいかなぁ、なんて色々と眺めてみる) それなら、あっちに金や羅宝石やら後手後手ついた乗馬鞭とかサーベルがありましたよ? おうっ!? (フレッタの落とした武器が小指に直撃し、悶絶する) [Sun 8 Mar 2009 23:05:24]
フレッタ > 新薬を知人で試そうとする酷い友人が居たんだ――趣味程度には嗜むけど趣味じゃないよ?(どっちだろう。自分でも判らない。 直わかるのは商品に有るからだけどね? とも言うが。手に取る仕草は手馴れてる。)・・・君をボディガードにして本当に良かった。 少なくとも直接潰されないから。(あとは目当ての香辛料と、小物がちらほらあればいいか。) こっちのナイフは曲がってたり手の甲から前に飛び出してたりするん・・・・わお、本当だ・・・(3軒隣の金物屋なんかをみれば転がってるんだそういうのが。 こういう市場に並ぶものだから品質の保証とかないだろうが―― )みてよこれ、 如何使うんだか殆ど判らないね! ・・・・コレクション的に売れるかなぁ。(転売意欲丸出しの瞳を誰か止めてやれ。手にとっては観察して使い方を想像したりするが――) ―――うわっとと・・!(ひたすらあぶなっかしい手元だ。店の人一歩引いてる。) [Sun 8 Mar 2009 22:58:38]
ジャスティス > ,まー、ほら、頭がつぶれてくれれば、こちらとしてもいろいろとやりやすい……なーんて冗談ですよ、冗談。 (私は、色々アクセサリも買ったし、いいかなー、なんて思いながらほかに目新しいものがないか眺めてみる。武器類が色々面白そうだけど、ちょっと癖がありそうだ) 刃物が面白そうですねぇ、フレッタさん。  [Sun 8 Mar 2009 22:44:48]
ジャスティス > ma- [Sun 8 Mar 2009 22:43:35]
お知らせ > フレッタさんが入室されました。 『買い物満喫中の様子です。』 [Sun 8 Mar 2009 22:35:30]
お知らせ > ジャスティスさんが来ました。 [Sun 8 Mar 2009 22:34:27]
お知らせ > ヴァリス@郊外さんが退室されました。 『( エモノを狙って時が一番無防備なのだ )』 [Sun 8 Mar 2009 04:31:56]
ヴァリス@郊外 > ――― ( かつて、青年はコロシアムで一人の少女を殺した。金稼ぎのためだった。あの時の事はよく覚えている。いつまでたっても手についた血が消えないと錯覚した。幻視した。幻覚であった。枕元で少女が立ち、「生きたかった」のだと告げる。精神的に参っていた。それを救う切欠をくれたのは赤毛の冒険者であり、疑似家族を演じてくれていた家族だった。その過去があったからこそ、青年は誓ったのだ ) 「二度と金稼ぎのために人を殺さない」 ( と。 青年は人を助けるために剣を振るう事を己に課したのだ。理不尽までの迫害と暴力から弱い人を守るために。だから、と青年が静かに瞼を落とす。 ) ――あの子が死を望むのではなく、死を理不尽に与える者だというなら、僕は剣を抜こう ( そして、青年は入り組んだ路地を抜けて走り出す。ほどなくしてある場所に出た。一つの焼け野原。多く捧げられた花と品。大量虐殺の後。強盗。放火。一家皆殺し ) ――パウロ ( 青年は静かに一人の男の名を呟く。未だに顔も背丈も知らぬ人物の名。しかし、その人物を止めなければ再び哀しみが生まれるのだろう。それは確かなことだ ) ―――あんたの敵は サンナ・マドゥー 一人じゃないぞ ( いまだ名も知られていない、想定外の傭兵。だからこそ、そこにつけいる隙があるのではないだろうか。静かにそっと近づき牙を突き立てる。予想だにしていない方向から。 ) ――潜伏し身を隠し、僕は爪と牙を研ぐ。 ( 羽虫を狙う魚は鶏に狙われる。 ) [Sun 8 Mar 2009 04:25:43]
ヴァリス@郊外 > ――確かめないと ( 青年は二度呟いた。 ) ――本当に、今のままでいいのか確かめないと ( 腐った木箱を跨ぎ、生ゴミの散らばった路地を歩きながら小さく呟き続けた ) ――今のままでいいと言うならそれでもいい。間違ってるなんて俺が否定できることじゃない ( けれど、と心の中で続ける ) ――誰かを殺すことは誰かを不幸にすることだ ( それは戦場を渡り歩いた青年だからこそ、わかることだった。母を失い友を失った。何度もの喪失と欠落を味わってきた。それはどうしようもないほどに哀しく、苦しいことだ。身体の傷は治るが心の傷は治らない。その傷を負わない方法は――人を信じないことだ。友達も家族も持たなければ失う事は無い。 ) ――それは、とても哀しい事だって頭ではわかってる ( しかし、心がそれを拒む。人間が憎く、他者を憎悪し、他人を信じられなくなったからこそ、それがとても辛いのだと青年は思う。だからこそ、 ) あの子がもし、求めているなら。 ( そして、自分も心のどこかで求めている事を自覚しながら、気づかないふりをする。 ) この世界がそんなに悪くないって――見せつけたい ( そして、 ) それから生き方を考えればいい ( 己も。あの子も ) [Sun 8 Mar 2009 04:14:03]
ヴァリス@郊外 > ( そして、闇にまぎれて小さくなっていく馬車を見送って、青年は小さく息を吐いた。見上げればどこまでも吸い込まれそうな夜空があり、どこを見ても代わり映えのしない夜空であった。街は静かで今日もどこかで牛が鳴いている。牛乳売りの声も無い通りは閑散としていて少しだけ寂しい。青年は馬車が小さくなって見えなくなるのを確認してからアングリマーラの街中へと戻っていく。フードを被り容姿を隠し、青年は静かにアングリマーラの路地へと身を滑り込ませる。街から街へと渡り歩く傭兵である青年にとって、猥雑とした路地裏は歩きにくいうちに入らない。右へ左へと道を変えながら歩き、青年は静かに呟く ) ――確かめないと  [Sun 8 Mar 2009 04:07:42]
ヴァリス@郊外 > ( 馬車に乗った禿頭の傭兵が眉根を寄せて問いかけた。問いかける先は馬車の外に立つ一人の青年である。一見すればどこにでもいそうな、それこそどこぞで下働きでもしてそうなほどに傭兵と言う特徴が見当たり難い青年である。その青年は申し訳なさそうに頬を掻き、 ) やり残した事があるから。 ( と、言って笑った。禿頭の傭兵は難しい顔のままで青年の笑い顔を見るが、「早死にしても知らないからな」と仏頂面で言った後、首を引っ込めた。その代わりに窓越しに身体を乗り出した少年が今にも泣き出しそうな顔で「死なないでくださいね!」と言い、その少年の姉が後ろで会釈する。禿頭の隣に座った中年の傭兵はひらひらと手に持った紙束を振る。「手紙はちゃんと届けるぞ」と言ってくれているのがわかって、青年は小さく頭を下げた ) [Sun 8 Mar 2009 04:03:04]
お知らせ > ヴァリス@郊外さんが来ました。 『( 「お前はいかねぇのかよ」 )』 [Sun 8 Mar 2009 04:02:51]
お知らせ > ジャスティスさんが退室されました。 『(一時中断。功yはんへ続く)』 [Sat 7 Mar 2009 03:02:15]
ジャスティス > いえいえ、もちろんなしでございます。 (すぐわかっちゃうということはやっぱり擦っちゃってるhんですねー。なんてちょっとジト目でいいながら、フレッタさんを眺めて。) [Sat 7 Mar 2009 02:43:01]
フレッタ > それは褒めるべきなのか止めるべきなのか。 神は神に似せて人を――とか唱えようよ。(暗黒街なんかで教会やってるとちょっとやそっと人並みはずれても大丈夫なのかしら。) こんなんで売れるのかな。 ――ガイジンだからってシンプルな売り文句使ってくれてるのかも? 共通語以外で捲し立てられたら僕だってわからない。(小物箱は店のカウンターにぴったりか。 あまり高いと取ってかれそうなのでシンプル且つ民族色豊かな奴を狙うのだ。)ん――・・・これで吸うのは ねぇ――ああ、こっちじゃアリなんだ?(自分にパイプが似合うかとかよりも、こともあろーにシスタージャスティスから進められたパイプの機能がコレってのに戸惑ってしまう。 こっちではアリだが、向こうではダメの品でまいか。) でもなー。庶民から搾取するなって言っておいて僕を陥れようってのは酷いんじゃないかなぁ。(商品に余り手を出さないのは抜ける自信がないからなのですよー? とか。) [Sat 7 Mar 2009 02:07:46]
ジャスティス > 要は慣れですよー。 なーんて。 金だよ!金だよ!としか言わないような露天多いですものね。 (とかいいつつ、あえてそれなりの値段がするお店から、シンプルな金のブレスレッド買ってはみたけれど) あのピアスも、耳が伸びそうな感じで何とも。 (あ、象牙の宝石箱とかはの小物はなかなかにおしゃれだったりするので、そういうのを狙えばいいのかもしれない。ほらほら、象牙のパイプもありますよ?なんて、ちょっとたばこ用とは違いそうなパイプを指さして、相手の反応をうかがってみたい) [Sat 7 Mar 2009 01:49:38]
フレッタ > 顔から何考えてるか判らないんだよ――なるほど、刷り込みみたいにすればイイのか・・・・(その手だ。 とか完全に道具扱いである。 でも可愛いってのには最後まで首を傾げ続けた。) ギラっついたでっかい宝石が嵌ってるのは――正直好みじゃないぞ。 細工物みたいな精緻でさり気無い奴が良いよね。(正直こっちの辺りの”金持ってる奴”的なファッションのみせびらかし度は許容できないものがあった。 ネックレスだの指輪だのも売ってるお店はあるが、どこも胡散臭いのが玉に瑕か。安いけど。 異常に安いけど。)どうせなら、こっちでしか手に入らないようなアクセがあれば―― (差をつけるんだ。 とか年頃の学生みたいに言ったりする。此方の衣装+っていう造り手の感覚があるからか、中々センスのかみ合う店は見つからないが――何件か梯子すれば出てくるか。とにかく出店量が多いのだ。) [Sat 7 Mar 2009 01:44:22]
ジャスティス > 逆に安全じゃないですかー?丹純総だし、子供のころからし付けられてるとすれば。 気持ち悪いという言葉には、唇とがらせて、かわいいですよ?と腕に抱きついてみたりしたり。何気にジャスティス見下ろし名荒抱きつかれたトカゲは周る周ル舌を出していた ) お願いしますー。あとは、アクセサリでも買おうかなl。けど穴あけるのは嫌だなあ、自分に [Sat 7 Mar 2009 01:32:51]
フレッタ > (見栄っ張りな性質であるため、大分救われてるのかもしれないが―― 先導役はそのうち追い抜かれて再びのバトンタッチだ。 現地に着いちゃえばどっちが引っ張っても同じだが。) 出所は気にならないけどね――質が上等なら。  ・・・店に置けないよ。いや、ある意味店におけるか?(需要は無いだろうが、なるほどこーいう観賞用のペットも取り扱ってもいいかもしれないナ、なんてデジタルな視点。 鑑賞するシスタージャスティスをこそ鑑賞してる。) 僕はやっぱりフツーの人間のほうがいいや――気持悪くない?(飾らない物言いは時にナイフになるが、奴隷相手だと気遣いもあまり無し。 不意にかまれるとか考えないのかなぁ、なんて思って檻に近付かないチキンっぷりだ。) あのぷちっとした値段の奴? ヴェイトスよりはかなり安い筈だけどね――。 (お店の壁に飾る装飾や香なんかが欲しいけど、これはついででなんとかなっちゃいそうだし・・・) それなら一緒に探そうか。いいのがあったら僕も買ってこう。 [Sat 7 Mar 2009 01:13:55]
ジャスティス > (体力を抜いたら、ごんぶとな骨しかのこらない。 相当まいあがっているのか、フレッタさんの疲れにも気付いていないようで、ガンガン前に行っちゃう。) さー、見本市みたいなのだとか。あとは、ギルドのサンプル置場、みたいな? (あ、ほらほら、あれなんてー。 (二匹のリザードマン、サファイアとブルーの瞳をしている。おとなしい) へー、鱗細かいんだ。だいぶ違うなぁ、うちのやつと。 (フレッタからしたら、爬虫類マニアに見えるかもしれない。顔を近づけてまぢまぢと引き締まった肉体の表面を眺めて) ま、高いでしょうねぇ。 あー、えーっと……香辛料、一瓶ほしいなー。 (おずおずと、斬りだした) [Sat 7 Mar 2009 01:00:03]
フレッタ > 元気だなぁ。 負けてられないや。(此方も元来アクティブな人間だが、体力ではやっぱりちと劣るのか――連日そこかしこを回ってた疲れが小さな欠伸になって表面化しちゃったり。相手に見せないように周囲を見たりするフリをして背中向けて。) 何でも売ってるってホテルのボーイさんが言ってたよ。 奴隷のギルドはこっちが本場だった筈だから――個人的な流通かな?(大きなイベント会場に入る前みたいに、つい一旦立ち止まってしまうよね。 言動の端々に商いの視点が混ざってしまうのは職業病。)奴隷なんかに命を任せらんないって。 それ様に調教してもらったら高そうだ。(今は立派な人がいるしね、と回答がある。 警告は聞きつつも全幅の信頼を寄せてる感。)ちょっと歩いて見てみるか。 そっちは何か目当てのものとか、ある? [Sat 7 Mar 2009 00:51:41]
ジャスティス > いいですねーっ、行きましょう! (そして歩くこと数分。 なんか、色々見えてきた。決して大きな広場ではないが、とにかく密度がすごい。そしてその広場から伸びる道までマーケットに浸食されている) これはすりに気をつけないといけませんねーっ、って、奴隷も売ってますよ? (ボディーガードでも買います?なーんて尋ねて) [Sat 7 Mar 2009 00:36:53]
フレッタ > 噂のなーんはまぁまぁの味だったね。 辛いのも多かったけど・・・(甘党宣言――は兎も角、食べてばかりだとお腹に油断が生まれるって点からも食事はまずパス。) 洒落た遊び場が有ればいいけど・・・こっちの街はヴェイトスほど詳しく無いからね。 それなら、変わった物扱ってる所、か。(向こうにない品揃えのある市場なら冷やかしにいくだけで十分刺激的―― 暫し考え込む。 こっちに来てから聞いた場所が――) あったかな。僕も詳しくないけど、この辺りで一番品揃えがある”商業区画”って所?(あっちだ。 なんて指差しながら。 結局先導になってるけど気にしないで行こう。) [Sat 7 Mar 2009 00:34:20]
ジャスティス > んー、そうですね、おいしいものはホテルで毎日食べてたし―…………買い物も、服とか、装飾とかはそれなりに。うーん。 やっぱり、こっち特有の風俗とか楽しめたり……マーケットとかもいいかもしれませんねー。 フレッタさん、お勧めは? (ボディーがーとは浮かれまくりながら、後ろを振り返って) [Sat 7 Mar 2009 00:24:08]
フレッタ > (注:本日の目的地は宿泊施設から20分ほど離れた場所です。)(此方は先日買い付けた現地風ファッションをそのまま着用、普段はよく人の前を歩くのだが、今日は付いていく感じで一歩後ろを移動中だ。 稀に目ぇ擦ったりしてるが、声ばかりはいつも通りやたら元気に。)  ・・・それはこっちの挨拶だったっけ? ポーズは見たことないけど――(突っ込みだけはやたら鋭く。)  さて、色々付き合ってもらっちゃった労いも兼ねて――って所なんだけれど。(全部が全部仕事に費やした訳でもなし、行きたかった観光スポットのうち幾つかは回ってしまっている。 何かリクエストあるかな? と、今日は相方の希望メインで動く提案を。) [Sat 7 Mar 2009 00:21:14]
お知らせ > フレッタさんが来ました。 『行こう、どこまでも!』 [Sat 7 Mar 2009 00:02:50]
ジャスティス > (やーやーやー、なんて言いながら、大きなホテルの玄関先で子供みたいにはしゃいでいるのは、青い髪の修道女。どう見てもそうはみえないが。私服の上に、サリーをまとい、ターバンを巻きつけたなかなか現地の人たちからしたらとんちんかんな服装で、意味もなくなますてー、なんて両手を合わせて腰を左右に振っている。今日は、いろんな仕事も終わりパーッと遊ぶ日で) [Sat 7 Mar 2009 00:01:18]
お知らせ > ジャスティスさんが入室されました。 『さっ、いきましょうかっ!』 [Fri 6 Mar 2009 23:50:54]
お知らせ > ヴァリス@隠れ家さんが帰りました。 『一番目に自分の無事を。二番目に愛する人間の無事を。三番目に仲間の無事を。我々は戦場の女神の』 [Sun 1 Mar 2009 05:42:21]
ヴァリス@隠れ家 > 一期一会と味方である幸運と巡り会わせを戦場の女神に感謝して ( 一同、苦笑交じりに言ったのは戦場で生きる傭兵が冗談半分に言う祈りにも似た台詞である。そして、 ) 「何が起こったのかはわからないが。俺たちは金に命をかける商人じゃない。命のために金をかける傭兵だ」「俺たちが無事に生きて戦場から帰るまで、このチームは存続だ。よかったな、少年」「ぼ、僕だって戦えますから!」ま、命あってのなんとやら、だからね。 ( それぞれ笑いあい、青年は酒の入った杯を小さく掲げる。 ) 禁酒していたけど、今日ばかりは許してくれなさそうなので、一杯だけで許してほしいな ( そして、祈るのだ。自分自身の無事を。そして、杯をぶつけ合う音と同時に皆が同じ言葉で締めくくる ) [Sun 1 Mar 2009 05:41:09]
ヴァリス@隠れ家 > 狭い階段「日当たりの悪い部屋」急な階段「裏手は入り組んだ路地」 ( 一息 ) 「「 これまたまあ、立派な隠れ家だとこと 」」 ( 青年と禿頭が同時に言い、笑った。その二人の姿を見てきょとんとしている姉弟に中年が笑いかけた ) 「狭い廊下は多勢で攻められるのを防ぐ。急な階段は守り手である此方が有利。日当たりの悪さは蝋燭を消してしまえば闇に包まれ、逃げるには裏手の細い路地裏でバラければ此方が有利。 覚えて置けよ、少年」 ( と、長々と説明した中年は椅子に腰掛け、酒を用意する ) しばらくはここで隠れられそうだね。パウロが何か動いた以上、別の動きへの布石と見ていい。その前の不穏一掃とかそんなところかもしれないし。 「あちらが動いたら此方が動く番だな。エサに食いついた狼から尻尾巻いて逃げる番だ」「それまでの短いチームだ。よろしくたのむぜ」 ( と、中年が似合わないウィンクについ噴出してしまう。各々椅子に腰を落ち着かせ、質素な夕飯にありつく。まったくもって、雇われていた頃とは段違いの質素さだ ) [Sun 1 Mar 2009 05:32:36]
ヴァリス@路地裏 > ( あいまいに頷いた姉は不安げな顔を隠そうとしない。余裕がないのだろう。ヴェイトスまでは馬車が出ているだろうから、道中に危険は少ないだろう。と、付け足しておく ) ――まったく、しかしなんなんだろうね ( 何が起こったのかは青年にはわからない。パウロが此方を切ったのか。それとも己の行動がバレたのか。いや、あれはどちらかと言うと毛色の違う行動だったような――。 ) 考えても仕方が無い、か。 「俺たちは旅の傭兵だからな。違う土地に行っちまえば関係はない」 「とはいえ、これじゃあなぁ。すぐに街を出るのは危険か」網を張ってるかもしれないし 「じゃあ、僕達はどうすれば――」 「すぐに解散ってことはねぇだろうが。まあ、バラで動くよりまとまって動いたほうがいいかもしんね」 「じゃあ、ここは俺様が宿を用意しよう。行商してるヤツを一人知ってる。いい隠れ家も用意できる」 それじゃあ、ほとぼりが冷めるまで集団行動で。 「だな。よし、いくか」 殿は俺が受け持つよ。 「了解」 ( リーダーの禿頭を先頭に細剣を手にした中肉中背が付き、その後ろを姉弟が歩き、そのまたさらに後ろを青年が受け持ち静かに歩き出す。 ) [Sun 1 Mar 2009 05:22:59]
ヴァリス@路地裏 > 「だよなぁ」( と、呟いたのは一人の男。中肉中背。年のころは30ぐらいだろうか。場数を踏んだ傭兵だということが同じ傭兵である青年にはわかった。その、ミックスの青年を含んだ数人の傭兵達は路地裏で身を潜めながら、小さく囁き合う ) 「まあ、今更だしなぁ。やばい仕事だってのはなんとなくわかってたし」 ( 言ったのははげ頭が特徴的な傭兵である。肩に担いだ戦斧を肩に担ぎ、大きな手のひらで頭をなで上げる ) 「でも、僕達は真面目に仕事をしてきましたよ? なのになんで――」 ( 此方は年のころは10台の半ばか。傭兵になりたてと言った風な、言うなればまだ市民から抜け切れていない少年である。その少年の肩に手を置き、不安げに辺りを見回している少女は双子の姉だとか。ちなみに姉のほうは戦闘には不慣れであり、治療や炊事などを受け持っていた。そして、その少年に苦笑を向けた青年が語り部。片腕をコートの裏に隠すようにして最近は包帯か何かで左手を覆い、人当たりはそこそこ。このパウロの息の掛かっていた商人の荷を運ぶ仕事を任されていた一つのチームのサブリーダー。リーダーは一番の年のある禿頭の傭兵である。 )「まあ、坊主にわからねぇだろうがな。こんなことは戦場じゃあ日常茶飯事なわけよ」「いつ裏切られるかを頭の隅に置きながら戦うのが、生き残る秘訣だ」「でもっ!!」 実直で素直なことは美徳だけど。裏切りだとか騙し合いなんていうのは珍しいことじゃないよ。それが嫌なら兵士になればいい ( ミックスの青年はひらりと右手を振って言う ) 何が起こったのかはわからない。でも、俺らと同じ時期に雇われた傭兵が連れて行かれたのは事実。ここで素直に宿に戻るのは捕まりにいくようなものだ。なにされるかは――わからないけど ( 一息 ) 「ま、ここらで俺らは解散かねぇ。うまい仕事だったが」「もう少し続けたがったがしょうがないな」「え、ちょっと――・・・」傭兵家業なんてこんなものだよ。危なくなったらさっさと逃げる。君は兵士に向いてるよ ( 青年は笑って少年の額を人差し指で小突き、視線をあげる。少年の肩に震える手をおいてる少女に小さく笑いかけ、 ) ヴェイトスにいくといいよ。生まれた場所を捨てるのは心苦しいかもしれないけど、生活するならあっちがいい [Sun 1 Mar 2009 05:11:24]
お知らせ > ヴァリスさんが入室されました。 『「――どう思うよ」 よくあることだと思うよ 』 [Sun 1 Mar 2009 04:55:06]
お知らせ > ジャスティスさんが帰りました。 『(目が、輝いた)』 [Sun 1 Mar 2009 03:52:17]
ジャスティス > ほほう、クリスティーナさん。  [Sun 1 Mar 2009 03:52:10]
お知らせ > フレッタさんが退室されました。 [Sun 1 Mar 2009 03:50:31]
フレッタ > クリスティーナは顧客の一人なんだ。 悪口は言えないなぁ。(とても迂闊な個人名。) 噂に違わずだねその自信――誘って良かった。(でも、どうやって? その部分の真実というか筋力数値データとかを知るのはまた後日の話になるか。 飲んで喰って分かるのは先ずは人柄次に趣味って所だし。) OK任せて、そして、よろしく ね?(なんだか異国でもやってる事同じだけど―― 全てがヴェイトスと同じとは限らない。 さて、結果はどんな刺激かな?) [Sun 1 Mar 2009 03:50:26]
ジャスティス > ああぁ、お客様。ふぅん…………どちらの組織の? (ジャスティスの中では、クリスティーナはおしとやかな印象。新はしっかりしているとは思うが、お譲様というイメージが強すぎて想像もつかない) ま、刃物ださない限り、痛いで済ませてあげますよ。 (一見どこにでもいる女性の体で、掌を脇脇させながら自信たっぷりの様子でそう告げよう) ええ、ぜひぜひ、買い物でも、レジャーでもこの一週間お供しますよ! [Sun 1 Mar 2009 03:43:10]
フレッタ > してあげるのは好きだけど―― それこそ経験がすべての世界だからね。(そしたら此方も自分と土産に全力を割ける――ちょっと一安心?)ちぇ、つれないなぁ。   いや、お客様さ―――あれが姉だったら今頃僕は何所に居るだろう。 此処から北に森があったね。(常世の森→死出の門か。 本人居ないと言いたい放題だ。)あぁ・・・・連れ込んだ女に殴られて自警団とかに駆け込むのって最低にかっこ悪いから要らないと思うな。(シスター・ジャスティス嘗めてました。改めて有能な護衛だって強く認識したよ。)   ―――ま、そうだね。 遊び処を見つけるのは得意なんだ。 全力でエスコートするよ?(幾つかプランはあるし、初めての街では想定外だって楽しめるもの。 促されるままに店から出たら、連れ立ってまずは市街や立ち並ぶ店を見物する事にするか。 食べるにせよ買い歩くにせよ、折角だから此方独特のモノが良いナ、なんて考えつつ。) [Sun 1 Mar 2009 03:29:09]
ジャスティス > どうなんだろう?そういう行為も刺激が強かったりして。うーん、そっちの常識に関してはどうなんでしょうかね。 (気持ちだけ受け取っておきますと、笑顔で断って。ホテル代出してもらってるんだから) あらあら、手広いことで。 (苦笑しながら、手で追い払うような仕草を見せて) あらら、お姉さまとかですか? (シスターとも思えない、とか言われれば) ほら、正当防衛を証言してくれる人がいないと。ま、そんなことより、楽しい遊びというのは魅力的ですね。今回ばかりは羽目をはずしてパーッといきましょう! (そこら辺は不得手なんで、フレッタさん決めて下さいよ、なんて肩を押しながら店を出て) [Sun 1 Mar 2009 03:15:35]
フレッタ > うん、思い切り頼るよ―――手の甲にキスとかして貰っちゃおうか。・・・・心許無いなら少しは持つよ?(流石に土産分はね、とかプチ心狭い所はあるが。 騎士と仕えて貰うならば、こーいうのは給金のうちだ。)・・・少しだけね?(でも安月給だ。 自分の分が意外と掛かったらしい。) ・・・着るんだって聞いてたっけ? 服。 益々見てみたくなったよ。(驚きと呆れが半々の顔で、自分の作業を忘れた。 どんだけ人間ズレしたドラゴンなんだ。) 美しい人間なら守備範囲は広いよ? 我が夜の恋は星の数――嗚呼今日もまた、綺麗な星を一つ見つけてしまったね。(見るからにアングリマーラ女子と化した姿でこの台詞は激しく似合わない。 店員一歩惹いた。) ――ご機嫌取らなきゃならない女の子は一人居るんだけど―― (ドSのマフィアだったりするので大変。 これが柄にも無くお土産をちょっと節約したがる理由か。) ・・・またシスターとも思えない。貴方だけは逃げてーとかにしないの?  ・・・それに路地裏に湿気込むよりも楽しい遊びは沢山あるよ。(指折り数えて選択肢三つ四つ。 食べるも休むも街を歩くもよし。どれからいこうかー? なんて) [Sun 1 Mar 2009 03:06:30]
ジャスティス > むむぅ。まぁ、今日は僭越ながら私めが、聖騎士の変わりを努めます。ということで。 (なーに行ってるんですか、とちょっとてれてんだか呆れてるんだか分らない表情で軽く突っ込みを入れながら、会計を済ませようと財布をまさぐって) 後はサイズかなー?え?ああ、いやぁ、ほら、居候の龍人ですってば。(あらやだとほほに手をつけながらからからと笑って) 人間ならいいんですか人間なら。 (またつっこみながら、そういえばフレッタさんのほうは交際相手は?なんて尋ねちゃうよ?) ?あらやだ、その時はご一緒にぜひ。 [Sun 1 Mar 2009 02:47:50]
フレッタ > 本国かクリスティアに、ね?――今此処に居る君と僕だけが真実さ。(そんな顔をされると擽りたくなるじゃないか。 反骨的で信神浅いのも暗黒街の跳ねッ返り若衆の特権か、ベッドの上で言えそーな歯の浮く台詞でからかってみせる。) ・・・君に?(ジャスティスさんになら大歓迎さ♪とか言い出した。 とことん擽る。) ・・・ああ、お土産なら良いんじゃないかな。 男装癖に感染させたかと驚いたんだ。女の子が着てカッコいいかどうかは――怪しいでしょ (ちょっと安心吐息か。 普段平気そうにしてるけど、笑う奴も多いんだ。)どんな人に渡すのか興味はあるけど―――彼氏?(とことんったら。) 人間以外が居ると聞くとちょっとなぁ。 流石にナイト様の仕事は増やせない―――少しだけ地味にして着付けで差を出すよ。 こっちだっ。(オレンジ系に変更→肌色近似色は止めてある程度地味に落ち着くものの、普段が男装なだけに見慣れた人には何着ても女度が上がる事になる。 二人揃って立てば、最早来訪時とは別人だ。) ・・・それと路地裏を警戒するのは、君かもね?(おおっと高評価だ。) [Sun 1 Mar 2009 02:41:43]
ジャスティス > むむむ、それは聞き捨てなりませんねぇ。そりゃここにはいませんけど、立派な騎士団がちゃーんと。 (ちょっと頭に来たのか、唇を尖らせて、大聖堂のことをフォローして。まぁ、あまり実践の機会はないみたいだけど) あらららら、それはさすがに、ほら路地裏に引きずり込まれちゃいますよ? (別に、そういうの期待してるわけじゃないですよね?なんていいながらも、さっそく、服の上から着せてもらって、なんちゃってガンディア衣装になって。外からはそれほど元の服は見えない) うー、いや、お土産なんですけど、腹巻きパジャマて……けど、そっかぁ、もっと違うやつのほうがいいのかなぁ。 (そういって首をかしげて、唸り声をあげて) とと、フレッタさんは、それでいくんですか? [Sun 1 Mar 2009 02:21:25]
フレッタ > 本物の聖騎士なんて居ない――とりわけ此処にはね。(そりゃ異端の本拠地だからそうだ。 わぁ怖い怖い とか十字架から目を反らす仕草とかしやがる。) ――なるほど。 昔取ったなんとかならあまりスゴい選択はしないか。(スーパー世間知らずな修道女をからかうシチュとかを夢想してたらしい。 ムネン、とか言ってる。 凄い選択をするのは常に自分のほうで、 試着とばかり体に宛がって見ると基の色の薄さも手伝って、くっきりボディライン+赤布っぽい。) ドラゴンはいないみたいだし、僕らの街は魔都以上なのか・・・・そ、そうなの?  気付かなかったな。 さっきからみんな人だと思ってたけど・・・・。(それは余りにも自然だからか。 慌てて外の確認とか始めるよ。) あるとは思うけど――着るの? あの腹巻パジャマみたいな感じの―― [Sun 1 Mar 2009 02:11:08]
ジャスティス > 本物の聖騎士さまたちに怒られちゃいますよ。 (笑いながら首元の十字架を揺らす修道女。アングリマーラでも自分の宗教を隠そうとするつもりは一切ないらしい) まー、ほら、私も修道女になるまでは普通の女の子でしたからね。 (そういいながら、こちらはごくノーマルに衣装を選ぶ。このカーマインレッドが強く印象に残るのは、いい感じだ。アザリーにも買っていこう。意外と彼女の服の上からでも合いそうだし、ほかにも使い道はあるだろう。あとは……) そうですねぇ、あははは、確かにヴェイトスの方がすごいことになってると思いますが……やっぱり何だか、人じゃないのは多いみたいですね。 (そういうジャスティスの視線は窓の外に。いびつな形のフード姿を見据える視線はどことなく、うずうずしているようにも見えるか) ま、それはいいとして……ところで男ものってありますかね [Sun 1 Mar 2009 01:57:24]
フレッタ > ボディガードじゃちょっと野蛮な響きだしね。 神殿騎士なんて呼んだらぴったり――   この格好?男物の旅装束はもっとかっこ悪いっ。(言い切った。) 女の子口説くため――じゃなくてファッションの一環だよ。 ピリッとしたいってのもあるけど、皆とオンナジが嫌いなのさ。(神様だって野暮いのより洗練された捧げ物のほうを好んだって言うじゃないか―― などと目立ちたがりは語る。) シスターなのに着衣に明るいんだ。 下に着る奴との相性も考えないと・・・・ それもありか。(水着の上にぐるっと巻いたアラビアンファンタジー風のガンディア衣装を想像してると思いね。 まさかの採用に店員もちょっとびっくり。) その提案だと肌色黄色っぽい所に赤を巻いたら―― あんまり肌見せる子居なかったよね、此処ってさ。(ベールにしてもそうだが、生地の薄さの割に全身を覆いそうな服が多い気がするー。 とか。 両手に生地もって色検証しつつ。)横丁やバイクツだともっとこお・・・ [Sun 1 Mar 2009 01:47:23]
ジャスティス > あはは、騎士だなんて、光栄ですね。今回は男装じゃないんですね、そういえば。……というか、なんであんな男装なんです?性別を隠すつもりもないみたいですし。 (そういえば、とふと気づいたように尋ねて。レンガ造りの建物の、アーチ状の玄関をくぐれば、すぐに担当の店員が近づいてきて。) そうですねぇ。これは、結構明るめのがらが入っていても、巻くと隠れそうですし、それなりに明るい面積が多いのにしましょうよ。 (フレッタさんなら、露出度高めの服装の上に、着崩す感じでまいてもいいかもしれませんねぇ、なんて、ちょっとじゃどうな提案しながらひとつを手に取り) [Sun 1 Mar 2009 01:29:37]
フレッタ > ま、根拠が無くて噂にはならないし―― 何かあったら頼りにしてるよ? この旅限りの僕のナイト様を。(ひょいと ジャスティスの側に振り返ると、こお悪戯っぽい上目使いを向けてきたりする。 普段が王子様的なキャラ作りなので猫っぽいその仕草が似合わない事。)ニンジャァコマンドーじゃないんだから、この格好にベールも無いよね。 ・・・でも一式幾らするんだろう?(お財布の心配は着替えた後遊ぶためにするのだ。 共通通貨が使える場所なら、買い物にはそう困らないが――) 着替えてみて考えれば良いんじゃないかな?気に入ったら御飯、恥かしくてダメだったら宿にいってお風呂だ。 オススメの流れは。 (プラン立てしつつ店外に向けて飾ってある布地を眺め始めるが――他国の服と違ってどうにも着てみないと判らない感。 色がどう見えるか判んなくて難しいなあ・・・ とかこお、選ぶとなれば真剣に。) [Sun 1 Mar 2009 01:23:40]
お知らせ > ジャスティスさんが入室されました。 [Sun 1 Mar 2009 01:09:52]
ジャスティス > むぅ、魔人何ぞに出会ったら、どうフレッタさんの安全を守りつつ戦うか、なーんて考えていましたが、気にするほどのことじゃあなかったかもしれませんね。 (こちらも肩がぶつかったりすれば、笑顔であやまって) あっちですか。ほほう。一緒に、あのカラフルな体にまく奴も買いませんか?なんだか、ちょうど良いあったかさっぽいし。 (ではいきましょうか。なんて言いながら、フレッタの背後につき、一応暗黒街で歩くとき程度の注意を払って。) 服かったら……次、どこいきましょうかねー♪ [Sun 1 Mar 2009 01:09:38]
フレッタ > クリスティアは整然、アマウラは情緒。 きっと混沌がここのカタチなんだよ。 魔人の都だなんて呼ぶ子もいるけど、とんでもないじゃないか――Ah、失礼♪(此方は得物らしい得物もなく――旅装束をマントで装飾しただけの地味なものだが――行動がまったくおのぼりさんだから奇異の眼をぎょんぎょん惹き付けて止まない。 街行く人に接触して謝ったりしてる。)ん。 用事は市街にもあるけど、あとまわしにするとして――(顔はまったく遊ぶモードである。 地味な装束も我慢ならない様子であり―― )・・・そうだね、先ずはカタチからだ。 あ、アレ着けてみたくない? 顔隠すベールみたいな奴。(その辺りの服屋で売ってるのかな? とか言いながら―― ジャスティスの指差す中から適当なお店を見繕って誘導するか。 メインっぽい通りにあって大きめな、ガイジンが買い物できそうな所を選んで―― あそこ行こうよ、みたいに提案で。) [Sun 1 Mar 2009 01:05:41]
ジャスティス > いやーっ、ほんと、ヴェイトス市もびっくりの活気ですね。ほんと、これはへたすると活気だけならこっちの方がすごいかも。 (そういうのは、落ち着いたクリーム色のセーターのような上着と、渋染のろんすスカート姿の修道女。羽織ったカーディガンの下に銀のナイフがホルダーから下げられているが、武装はそれだけである。まぁ、逆に目立つと危ないし) さーっ、ようやく仕事も終わりましたし、ほらほら、民族衣装買ってみませんか?お土産にもできそうですし。 (フレッタさんはどこに行きたいですか?なんて尋ねながら、馬車のロータリーからあっちこっちを指さして) [Sun 1 Mar 2009 00:51:21]
フレッタ > (そりゃ別の街に来たのだから異国情緒も感じようというものだが、他文化都市ヴェイトスにあってもアングリマーラ方面からの民族文化は露出が比較的少なく、他の都市に赴くよりも強く”別の国”を感じてしまう。 特に市街に入れば明確だ。 路行く人の格好、聞き慣れぬ言葉たち、猥雑ながら活気に溢れた街の空気。 全てが新鮮味に満ち満ちて、商人たる自分の心を惹きつけてやまない。) こんにちわアングリマーラ! イイトコロだね、来る前の予想以上に。(初めて観光に出た箱入り娘の如く浮かれるのも無理あるまいさ。 街を見回しくるりと1回転、さして歩き回る前から連れにプラス方面の同意を求めたりするよ。) [Sun 1 Mar 2009 00:43:20]
お知らせ > ジャスティスさんが来ました。 『きょろきょろとものめずらしそうに』 [Sun 1 Mar 2009 00:39:20]
お知らせ > フレッタさんが入室されました。 『馬車から降りると其処は異国だった。』 [Sun 1 Mar 2009 00:34:53]
お知らせ > マドゥーさんが帰りました。 『楽しげに口端を吊り上げた』 [Tue 24 Feb 2009 23:57:17]
マドゥー > (よもや、自身の一撃が記憶を取り戻した…とまでは気付かない。だが、ヴァリスが変わり、その行動が意味する物…)…まったく…とろけんばかりのお人よしめ…(それは、奴自身が決して引き返せぬところまで来てしまった事。奴は自分の意思で敵に刃を向けたのだ。其れは必ずしも自分との共闘を意味しないが……)ふふ…今度やりあう事があれば…前のようにはいかぬかも知れんな… [Tue 24 Feb 2009 23:57:02]
マドゥー > (少年達のうち、数人が与えた金貨を持って兵に志願してきたのはまた別の話。自分としては歓迎したい選択肢といえた)しかし……犬…とはな…。(懐に手を入れれば、くしゃくしゃに折りたたまれた紙を再度広げる。奴…ヴァリスが息災だったのは喜ばしいことではあるのだが…)……護衛を殲滅……にわかには信じられんな。(あの腑抜けた男の目にそれほどの行動力は見出せなかった。だとするならば…)…変わった…か? [Tue 24 Feb 2009 23:47:27]
マドゥー > ………(そこで目を開けば記憶の海から引き出され、周囲の喧騒が耳に入ってくる。城下町の屋台街…その一席に身を落ち着けている自分。片手が木製の杯にそえられているのも今更ながらに思い出した。くいっと中の茶を煽るとすっかり冷め切っている。) [Tue 24 Feb 2009 23:40:12]
少年の声 > “ただ日銭として使い切るのも可能だ。しかし、それを元手に何に生かすかも…お前の自由よ。”(そして俺は立ち上がった。唖然として自分を見上げる少年。周囲の仲間達の何人かは覗き込む様に少年の手に握られたものに殺到していた。) [Tue 24 Feb 2009 23:35:45]
少年の声 > (びくりっとその場に居た全員の体が硬直する。なかなか良い度胸と言える。俺は言った…。)“……お前達と二度会えてよかった。こいつはくれてやる。”(…と、彼等にしてみればとんでもない額の金貨がはいった子袋をそのまま腰から外し、先頭の少年に握らせた。)“だが、これだけの物を握るという意味を忘れるな。仲間以外が知れば、お前の命を狙うだろう。” [Tue 24 Feb 2009 23:33:42]
少年の声 > だから恨んだりなんかしてない。(…俺を恨むか?と問うたのだった。多少のニュアンスの違いはあるが、大筋はその通りだった。そこで脇にいた別の少年の手が己の腰に伸びていたのだった。無言で己の手がその伸びた小さな手を掴む…いや、指先で摘んだような物だ。) [Tue 24 Feb 2009 23:27:35]
少年の声 > おじさんは…そして犬の人は僕達に自由を取り戻してくれた。それは○○も分かってたと思う。(そこで河に流された子供の名前が出る。生憎とそれは忘れてしまった [Tue 24 Feb 2009 23:23:48]
少年の声 > 自由に生きることは僕達の誇り……(まだ声変わりしていない少年の言葉が脳裏に響き渡る。)安穏とした生が約束されているとしても囲われているのならそれは死んでいるのと同じ。そんなものはいらない。(年端もいかぬ少年の言葉にしては生意気な言い回しを使う。いや、これは己の記憶が多少の変換をかけているのだろうか?) [Tue 24 Feb 2009 23:21:32]
お知らせ > 少年の声さんが来ました。 [Tue 24 Feb 2009 23:17:03]
お知らせ > ヴァリス@カラ河さんが帰りました。 『( アングリマーラでの夜は深まる )』 [Sat 21 Feb 2009 04:24:44]
ヴァリス@カラ河 > ( 青年にとって遊女というのはよくわからない。売られてしまった。無理やり働かされている。奴隷として買われてきた。というのならまだわかる。だが、時々いるのが「やりたくて始めた」という女性である。青年にとってそれは理解しがたく、どれだけ頭を捻っても理解できなかった。ともかくとして、青年は自ら好んで遊女を抱くことは無い。理解できないものは怖いのだ。なので、買いに行くということがほとんどない。捨てるか売るか、と思って歩き出す。宿に帰れば一人で寂しいとは思うが、それだけである。――未だに寂しいと思うときがあるのか、と思うと苦笑がもれる。寂しいと思うなら娼婦を買いに行けばいいものを、と思いながら紙をポケットに突っ込んだ。 ) [Sat 21 Feb 2009 04:06:15]
ヴァリス@カラ河 > ( その苦行は己は何度したことだろう。同僚が死ねばその葬儀代で大金など出るはずも無い。と言うよりも、他の同僚たちが出すわけではない。出来るだけ軽い出費で済ませようとするために同僚の死体を竿で叩き、最低限の薪を使って死体を灰にする。そしてから河に灰を流して黙祷。それで葬儀は終わりだ。そして、その次にあるのが――・・・ ) 「ああ、ほれ。お前さんの分だ」 ( 手渡されたのは一枚の紙である。裏を見れば軽い暗号のようなものが書いてある。これは誰だって読めるようなものだ。ある場所を指す記号。その行き着く先は――売春宿である。古くから男女の性交には神聖を持ち、浄化の意味を持つという宗教は多く、それらの一つとして「葬儀の穢れを落とす」目的として娼婦を抱く人は少なくない。もっとも、手当て全てで賄えるわけではなく、その紙を特定の娼館に持っていくと半額以上の値段で女を買えることから、普段はかなり額のする遊女を抱けるというわけで――つまるところ、そういう割引券であった ) 「使わないのなら売ってもよしってわけだ。よかったな」 ( ぺしっ、と青年の肩を叩いた男はひらひらと手を振ってから足取りも軽く遊郭街へと向けて去っていった ) [Sat 21 Feb 2009 03:52:27]
ヴァリス@カラ河 > ( 死体を長竿で叩くという光景には最初目を見張った。最初、何か恨み辛みでもあるのではないかと疑ったほどだ。黙々と長竿を振るい、死体を叩き続けるのだ。何度も。何度も。何度でも。まるでその死体こそが憎く、そして諸悪の根源だとでも忌み嫌うかのように。青年は、近くの同僚に尋ねたものだ。「ああ、ああしないとよく燃えないんだよ。薪代だって馬鹿にならないからな」 なるほど、と思う反面哀しくもあった。どれだけ愛した人でも死んでしまえば長竿で叩くというのはなんという仕打ちだろうか。全ては叩いて乾かさなくても燃えるだけの火力を得るための薪代が足りないからだ。貧乏人だけが苦労する。それはどこも同じことであると頭でわかっていても心が許さない。苦行だな、と小さく呟いたものだ ) [Sat 21 Feb 2009 03:39:13]
お知らせ > ヴァリス@カラ河さんが入室されました。 『その青年はひっそりとたたずんでいた』 [Sat 21 Feb 2009 03:34:17]
お知らせ > ヴァリス@城下町さんが帰りました。 『( バケモノ ナンダ )』 [Sun 15 Feb 2009 04:28:25]
ヴァリス@城下町 > 『また、笑って話せたらどんなに楽しいか、と思うことがあります。ですが、それはもう願っても叶えられない願いなのだと思います。僕は今でも思い出すと少しだけ哀しいと思います。僕にできることは、ただ、貴方に怪我が無いよう祈る事だけです。』 ( 呟いた後、青年は失笑 ) やっぱり書くべきじゃない一文だよな。シロユリらしい文章 ( ぎゅ、と握り締めた拳は強く、強く、強く握る。 ) さようなら。ヴェイトスの自分 ( そして、 ) さようなら。シロユリの自分 ( もう―― ) ――――わからないよ。 ( しばしの間のあと。つー、と目尻から透明な滴がこぼれた。頬を伝い、顎からポツリと一粒だけ。 ) 自分がどんな人間だったかなんて、わからない。この胸の疼きと慟哭をどうするべきか――。ただ、 ( アバレルコト デシカ オサエラレナイ ノ デハナイダロウカ ) ―― 怖くて寂しくて不安で――。僕は―― ( ハチキレテ コワレテシマイソウ ) 変わることが怖いよ ( メノマエ ノ ヘンカ ガ ) シロユリを失った僕は―― ( キット タダノ ) [Sun 15 Feb 2009 04:28:05]
ヴァリス@城下町 > ( シャリネ宛の手紙だけカリンを介して、他は行商人に届けてもらうことにした。そして、青年は商業組合の戸をノックし、二言三言会話をした後に、「よろしくお願いします」と頭を下げてから代金である銀貨を渡してその場を後にした。再び、来た道を戻りながら青年は深く息を吸い、ゆっくりと吐いた。まるで煙突かなにかのように白い息がもくもくと夜空に向かって伸びていくのを見上げながら、青年の目がすっとほそまった。 ) 書けないよな。書けるわけないし、な。 ( 苦笑。今更ながらに気づいた己の心情と枯れかけている左手の意味。そして、 ) ――これで、死んでも悔いはない。 ( 小さく、呟いた。親しい間柄の人物に手紙を出し、そしてそれを最後に死んでしまったとしても――己は悔いはない。もし、死んでしまったらヴェイトスの皆には伝えないでもらおう、と思う。そうすればずっと「生きている」己が心の中に残るからだ。なんという、 ) 身勝手な我侭か。 ( もう一度苦笑。そして、枯れかけた左手で白い息を掴もうとするかのように夜空に手を伸ばし、青年はゆっくりと呟いた。 ) [Sun 15 Feb 2009 04:15:05]
ヴァリス@城下町 > ( シャナさんに宛てた手紙には『稽古に付き合うと言ったのにすっぽかして申し訳ないと思う。ヴェイトスに無事に戻ったらまた稽古をしましょう。根を詰めすぎないように気をつけてください』と書き足した。家族にも同じように季節の変わり目で体調を崩さないように、と強く付け足した後、『身勝手僕を許してください』と付け足した。艶子さんやアレックスさんには――と考えたが手紙を出すのはやめておいた。一応これでもカリンの件について後ろ暗いところがあるし、ヴェイトスに戻れば話すことにはなるだろう。できるだけカリンの時間を稼ぎたかったのもあった――青年はこの時、未だに二人が別々の道を歩んでいることを知らない――。さて、一番の問題はシャリネである。どうしたものかと悩んだ末に同じように季節の変わり目には気をつけてください、という内容と『喉を痛めないように気をつけてください。会わなくなって随分とたちますがそちらは元気で過ごしているでしょうか。歌手と牧場経営の二束の草鞋は大変だとは思いますが、無理だけはしないようにしてください』と記した。最後にもう一文付け足そうか、と筆を握っていた事に気づいたときは、我ながら失笑を洩らした。今まさに付け足そうとした一文は必要ないだろう、と筆をおいたのをよく覚えている。 ) ――直接、宛先に出す気が起きないというヘタレ具合。すばらしきヘタレだね ( 苦笑。結局のところ、手紙は一度カリンを介してもらうことにしたし、カリン宛には「渡したくなかったら渡さなくていいです、よ?」と一文を書いておいた。一年以上も連絡を取っていないと改めてどう連絡をとればいいのかがわからないのが正直なところだ。 ) [Sun 15 Feb 2009 04:08:39]
ヴァリス@城下町 > ( 全員が全員、と考えれば量も多くなる。アングリマーラに現在滞在していることと、アングリマーラでの仕事が一段落するまではヴェイトスに帰れない事、そちらは元気でやっているだろうか。これから春前に一気に冷え込むと思うので身体には気をつけてください。ということを書いたまではいいが、その次に何を書けばいいか悩んだ。カリンのことについては伏せなければならないが――。もっとも、カリンに宛てた手紙の最後には『ちゃんと贖罪するって言ったのに何もやってなかったら絶交ですよ?』と一文を書き足しておくのは忘れない。ナナオさんには随分と悩んだ後に、『此方で飲むチャイが甘くて美味しかったです。また、これと同じように乳を醗酵させた酒があるらしく、その酒も大変甘いそうで、今度飲むのが楽しみです。帰ってきたら見上げ話楽しみにしていてください』と付け加えたのはナナオさんに対して気後れと気まずさからだ。ザッハトルテさんに至っては少しだけ悩み、『会えないのが時々寂しいです。あまり仕事を無理しすぎないでください』と一文を書き足した。これは書籍ギルドのお世話になった人数人に宛てた手紙に紛れ込ませた――この段階で、彼がどうなっていたかなど、青年は知る由もない――。 ) [Sun 15 Feb 2009 04:03:23]
ヴァリス@城下町 > ( 濃密な黒に浮かぶ白い点は数え切れないほどにある。ゆっくりと夜道を歩く青年は小さく息を吐き出した。青年の数歩後ろをちょこちょこと老犬がついてきており、青年はどうやらその犬にあわせて歩調を緩めているようだった。 ) ――ふぅ ( 小さく、息を吐いた。伸び始めた黒髪はそろそろ切らねば肩口にまで伸びそうで、湖面を湛えたような瞳は深い黒。中肉中背とまではいかないが、痩せすぎず太すぎずといったような背格好。外出用のコートに隠れてはいるが、左腕は少しずつ枯れてきているのは誰にも見せてはいない。 ) ――後は、誰に出すべきだろう。 ( 右手に握っているのは手紙の束である。郵便関係は信用できないことは以前に経験しているので、彼が今向かっているのは商業組合である。明日からヴェイトスへと向かう行商人に手紙を届けてもらうよう頼むのだ。 ) [Sun 15 Feb 2009 03:56:21]
お知らせ > ヴァリス@城下町さんが来ました。 『( ゆっくりと夜空を見上げた )』 [Sun 15 Feb 2009 03:56:02]
お知らせ > ヴァリス@城下町さんが退室されました。 『( そして、怪人は闇夜へと紛れて消えた )』 [Wed 11 Feb 2009 01:19:59]
ヴァリス@城下町 > ―――この件で人助けも甘さも「シロユリ」も全て。( 一息 ) 最後だ [Wed 11 Feb 2009 01:19:33]
ヴァリス@城下町 > ( そして、墨汁を垂らしたような道を青年は歩き出す。 ) ――人間を殺せる。 ( この街で『捨て狗』と名乗った怪人が出没するようになって幾らかの時間が立った。しかし、この『捨て狗』の仕業と思われる出来事――模倣の可能性を抜けば――全てに死人は出ていない。もっとも、その負傷具合を見ればまさしく「死んだほうがマシ」という者が現れたのはつい最近の話になるのだが。 ) ――いい加減、期待もしたくない。見切りをつけるべき、なのにな ( 腕の帯が解けかけていた。青年は顔に巻いた帯から自らの片腕を見やり、帯を巻きなおしながら呟いた。 ) ――俺に残された時間は少ないかもしれないのにな。往生際の悪い・・・ ( 枯れかけた腕が何を物語るのかは青年にはわからない。新たな肉体へと作りかえられているのか。それとも死につながるかも。なにせ「前例がない」。想像するしかできなかった。 ) ――それでも ( 青年は一つ言葉を洩らしてからフードを被った。 ) [Wed 11 Feb 2009 01:18:29]
ヴァリス@城下町 > ―――― ( 彫像のように固まった。振り下ろせない。動け、と頭が命じても筋肉の一筋も動かない。青年の右目、朱の中に埋没する縦長の瞳がぎゅっとほそまった。憎々しげに。 ) まだ邪魔をする。「シロユリ」の血が。いい加減他人なんて見切りをつければいいものを ( 頭では理解していた。この世に求めていたものなんてない。あるとすればそれは――母が待つ死後の世界ぐらいだろうか。ぎり、と噛んだ奥歯。螳螂が知った風な口で喋りだした。 ) 「お前は半端者。半端モノのドラコ! 誇りもなければ貫くべき物もない!」 ( ケタケタ、と。笑う、それを ) 靴でも食べてなよ ( ごっ、と青年の爪先が口を塞いだ。そして、そのまま力を込めてしまえば――こつん、と螳螂は窒息して気絶した。 ) ―――ふがいない。後でいつもの手順で憲兵なり兵団なりに密告すればいい、か。 ( す、と背中の荷物入れから取り出した荒縄で螳螂を縛り上げながら――、 ) が、お前の殺した子供たちは帰ってこない。これぐらいはさせてもらわないと、な ( そのまま靴を踏み抜き、螳螂の顎を砕く。これで喋ることもできまい。そしてついで、 ) 後は腕をもらうぞ。 ( 命をとらないと思えばこうも簡単に振るえるものなのか。『首狩り刀』はその本懐を遂げずに螳螂の腕を喰らう事で役目を終える。 ) まったく―――もって。甘い。いつになったら―― ( ちっ、と舌打ちをして青年はポケットの紙片に血文字でこの場所を書き留める。後で石を包んで屯所にでも投げ入れるとしよう。廃屋に螳螂を押し込み、ひとまずの仕事は終わった。 ) [Wed 11 Feb 2009 01:09:56]
ヴァリス@城下町 > ( ――――――――――――――――――――――振り、おろせない。 ) [Wed 11 Feb 2009 00:59:42]
ヴァリス@城下町 > 「――う、が」 ( と声を漏らす螳螂を青年は静かに見下ろしていた。螳螂は血塗られた面を上げ、青年の顔を見上げた。命乞いでも始めるのだろうか、と呆れた顔で見下ろせば螳螂は小さく笑い出した。 ) 「――カ、カカ。その目。その目。知ってる。螳螂は知っている」 ( カカ、と螳螂が再び笑った。そして、 ) 「『誇りなき蛇ドラコ』。龍にも。なれない。紛い物。」 ( ケタケタ、と。「ドラコ!」と叫ぶ螳螂の頭を青年は踏みつけた。 ) 再確認をどうも「アリガトウ」。そして死ぬといいよ。「ムシケラ」 ( 青年はその手に持った首狩り刀を振り上げた。顔を見られれば当然の事。ここで始末しなければパウロに情報が回り、間者であることがバレてしまう。もっとも、間者気取りなんていうのは己だけの弁なのかもしれないが。兎にも角にもここで殺さなければならない。銀の『首狩り刀』をその目的のために振り下ろさんと握る手に力を込め、一気に――――、 ) [Wed 11 Feb 2009 00:58:41]
ヴァリス@城下町 > ――――・・・・・・・・・。つまらない ( 研ぎ澄まされているわけでもなければ、洗練されているわけでもない。それは疾風のごとき繊細さを持つわけでもない。風で言うなれば轟風。圧倒的な質量を持った叩きつけるだけの北風。何者をも導かず、また何者をも圧するだけの拒否する壁。それを―― ) 子飼いにも幹部にもなれないのはどっちだ。お前の立場でガルーダに謝るなんて事が出来るわけもないだろうに。お前は俺と同じその他大勢でしかないんだよ。 ( 螳螂に叩きつける。鉄塊。無骨なまでに形作られたそれは目的以外の使用方法が思いつかないほどの単純さを持つ『首狩り刀』。それは激情すら飲み込まずに、ただの銀の煌きと言うよりも銀の壁として――二刀の曲刀ごと『螳螂』を捉えた。 ) その二つ名ってのは――選民思想? 人間ってのはつくづく愚かでどうしようもない。理解するのも飽く。理解しがたい。違いも極まれば蟲と同じだと思わないか。 ( ゴッ、と螳螂は石壁に叩きつけられていた。それだけで――もう動かない。折れた曲刀が地面に落ち、血溜まりがゆっくりと半円に広がっていく。力の抜けたそれは人形と見間違えるほどに力ない。それを、 ) 他人と違うことがそんなにいいなら生まれなおしてみろ。苦痛ばかりだぞ。 ( 青年が蹴り飛ばした。 ) [Wed 11 Feb 2009 00:48:15]
ヴァリス@城下町 > ( 濃密な黒を銀が煌いた。それはどこまでも美しく、黒の中だからこそ余計に栄えた。まるで黒を突き破り、祓うかのような銀線が一直線に――青年の首を狙う。それを、 ) ――――、 ( 黒の中に火花が散った。耳に痛い音を鳴らすそれは剛鉄と鋼鉄とかがぶつかり合う激しい逢瀬の音に違いなかった。ひどく聞きなれた音。ついで、 ) ハッ、ハァ―――ッ! ( 確かな笑声。否、嗤声。まるでどこか楽しげに嗤うような声。幼子が蟲を殺して笑い声をあげるような、そんな類の―― ) 蟲、蟲、蟲。獅子身中の蟲! ( ケタケタと嗤う声が二本の曲刀を持って不可思議な文様が描かれた帯を切り裂いた。 ) 犬? 戌? 狗? 否。 お前は蟲! ( 黒く、沈む濃密でいて体にまとわりつく黒の正体。それは――鉄錆びの匂い。嗅ぎ慣れてはいけない類の。 ) ――私、俺、僕、自分、己。 報告。 する。 ( カラカラ、と。ケタケタ、と。笑う。嗤う。哂う。 ) お前。終わり。死ぬ。亡る。屠る。 ( でも、と黒の中の狂人は笑った。 ) 今死ぬも同じ。ガルーダには悪いことする。でも謝る。それでおしまい。お前はここで――― ( パウロ有する暗殺者の一人。腕利きの狂人。名を確か――『螳螂』だったと自称していたような気がする。 ) おしまいっ! ( 二刀による曲線。弧を描く銀線。自称『螳螂』は口角を歪め嗤い、己が昇進を確信する。これで、自他共に『螳螂』と呼ばれ―― ) [Wed 11 Feb 2009 00:36:54]
ヴァリス@城下町 > ( ゆっくりと、濃密な黒が沈殿していた。どこまでも深く、まとわりつくような粘り強さを持っていた。気味が悪いほどの濃密な闇の中を青年は歩いていた。人の姿が見えない場所を歩く。そこはいないのではなく、隠れているだけだということを青年は『隠そうとする気配』でわかった。 ) ――ハッ! ハハッ! ( どこからか笑うような声が聞こえる。否、嗤う声である。蔑み、見下し、虐げる嗤い。聞いたものに嫌悪と気味悪さを与える笑声である。次の瞬間、 ) [Wed 11 Feb 2009 00:34:00]
お知らせ > ヴァリス@城下町さんが来ました。 『――静かに剣を抜いた。』 [Wed 11 Feb 2009 00:20:33]
お知らせ > マドゥー@カラ河さんが帰りました。 『そして少年は語った…』 [Fri 30 Jan 2009 23:41:24]
マドゥー@カラ河 > “これをおじさんに渡せって…犬の人が…”(犬?…眉をしかめつつ…差し出された手紙を受け取る。致死性の毒が紙に塗ってある…などでは無さそうだ。子供は懐から手紙を出していた。)………これは……(乱雑に折りたたまれた手紙を広げてみれば、見覚えのある筆跡…サインは無かったが間違いは無い、ヴァリス・ファングレーのものだ。)これを…どこで? [Fri 30 Jan 2009 23:14:32]
マドゥー@カラ河 > …そこで止まれ。(何の意図か、こちらに向かって歩を進め始めた子供達に向かって言う。子供達はびくりといっせいに小動物のように身を震わせて足を止め…というより硬直した。)“おじさん…サンナ・マドゥーだよね?”(その内、集団の先頭に居る少年が口を開いた。)何故…俺の名を?(助けた子供達の中にいたのだろうか?こちらの少年に見覚えは無かった。そういえば、その脇にいる一番年少そうな少年がこちらを指差し何か耳打ちしていたか。アレは確かに居たような気がする。) [Fri 30 Jan 2009 23:01:26]
マドゥー@カラ河 > (あるいはあのまま奴隷商に売られていれば、今死ぬ事は無かったのかもしれない。幼児嗜好の貴族に売られたにせよ、労働力として強制労働を強いられたにせよ、少なくとも生きる繋ぎには出来たはずだ。)……まさに偽善……(いや、善と思って行動しているわけではないのは分かっている。全ては己の私怨と目的のためだ。ふと目線を戻すと子供達がいっせいにこちらに目をむけていた。) [Fri 30 Jan 2009 22:41:23]
マドゥー@カラ河 > (ぷかりぷかりと、表情の無くなった顔を表面に浮き沈みさせながら漂ってくる。カラ河に死体を流す慣習は極当たり前の事だ。だから、それがもしうつぶせに流れてきたのならば…あるいは気づく事はなかったのだろう。)………ちぃっ…(思わず漏れたのは…舌打ちだった。流れてくる子供の顔…それはまさしく先日自分が奴隷商より開放した子供だったからだ。保護、とは名ばかりのもの…下手人から開放はするものの、もとより家も身よりも無かったような子供達…結局は路上に放り出すことになる。) [Fri 30 Jan 2009 21:50:04]
マドゥー@カラ河 > ( [Fri 30 Jan 2009 21:45:03]
マドゥー@カラ河 > (気付くと目線の先に小さな人影が集まって蠢いていた。目を細め足を止める。)ばっしゃぁぁん・・・・・・(そんな派手な音でもなかったかもしれない。飛沫をあげて何か塊が河に投げ込まれた。直ぐに水面に浮かんできたそれは…子供の死体だった) [Fri 30 Jan 2009 21:42:44]
マドゥー@カラ河 > (アブジャル・パウロとの因縁が始まってからどれほど経ったろうか…思えば大臣の私兵であり、隠密任務を主としていた自分が公安の仕事に関わるようになってからずっと、奴とその向こうにいる黒い翼の影を追っていたような気がする。その間、この国の様々な闇に触れることが出来た。見下ろしていたのでは決して気づかぬような物…そう考えれば、ステア事件の失態はある意味幸運だったのかもしれない)………(そんなことを思いながらサンナ・マドゥーは、混沌の河のほとりを歩く。王城への帰路だった。) [Fri 30 Jan 2009 21:36:56]
お知らせ > マドゥー@カラ河さんが入室されました。 『ほとりを歩いて…』 [Fri 30 Jan 2009 21:29:46]
お知らせ > 危娘@地下の室さんが退室されました。 『(――だからもう、忘れてしまうよ。誰かさん。)』 [Wed 28 Jan 2009 16:02:27]
危娘@地下の室 > …………………………、…………………………そ、う…………………………だ、…ね…………………………、(ずるずると、傾斜する身体。傾ぐフードの中で、生理的な嫌悪感と、矢っ張り自分で理解出来ぬ荒涼じみた感傷とが、また昏い瞳に水膜を刻む。 そうだね。あの時、言っていたね。遠い眼差し。老成に支配された、ひかりの無い乾いた色。 ――『他の誰かを同じ目に、合わせてやりたいんだよ』。 あの言葉の、続き。主を向いて、呟いた言葉。 ――『他の誰かは幸せなのに、私は何故か、こんな目に合うなんて。せかいは何て不公平なんだろうね』。) (そう言いながら、その日の取引で、ブラティリアの子供の首に縄を掛けて連れて行っていた。思い出を語ってくれた時と同じ瞳で。 ――あの時から、もう既に。 せかいの色に、飲み込まれてしまったんだ。 椀を返す力も、新しい水を汲む当ても無いせいで。)        (        ――「お前にも」 )    (ふと、哄笑が止んでいる事に気付く。意識が虚ろに形成される。神経の壊れた様な感覚の手先で、こわごわ床に触れると、ざらりとした石の感触。両膝から崩れ落ちた姿勢から、ぺたりぺたり、手で地面を確認する様に四つん這う。ふらふら顔を持ち上げると、主の混濁した瞳の中に、蒼白い頬が映り込む。 「――働いて貰うぞ、血塗れ翼の鳥ガルーダ」) ………………………… …………………………、…………………………、  ( ――せかいなど、もう、見たくないよ。) (ゆっくりと、眼を閉じる。さっきの夢想を見る様に。乾き切った頬の上、冷たい雫が滑り落ち、石床で陶器みたいに砕け散る。濡れた視界は、圧倒的な黒いせかいで埋められる。椀に湛えられた墨汁の様に。深緋色の軍服も、懐かしい声も薄れて行く。) [Wed 28 Jan 2009 16:01:39]
危娘@地下の室 > (     「―――――構わん!」) (突如、重厚で締まりのない濁声が、小娘と側近中の視線を集めた。眼差しの束が収束する先で、じめついた闇の奥から濁った光彩が奥光りする。がちゃん、と陶器の杯の破砕音。) (「何の為に御前達が居ると思ってる! わしを信じぬ兵など殺せ、治安維持隊など残らず殺せ、口を割ろうとする貴族など殺せ! 今までだって上手く逃げてきた!今度が出来ない筈などない! 殺せ、殺せ、殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せェエエッッ―――――!!」) ………………………… …………………………、と ………………………… の…………………………っ………、 (聞くに堪え難い哄笑が涎の飛沫と沸き昇り、盾に出来たろう、人垣を割って壇上に出て居た小娘は、真向かいから波動の直撃を受けて、ぐらりと斜めに傾ぎ掛けん。 「御主人様はもう駄目だな」――。誰かの呟きが耳に疎く反響する。 ざわ、ざわ、蠢く黒い影の群れ。熱気が増し、いのちの匂いが増し、喉から嘔吐感が迫り上げて、両手で喉をわし掴む。つん、と零れた阿片の香り。此処に居る誰もがもう、アブジャル=パウロの行く末を知っていた。後を継ぐ、新しい主人の目星も。膝の筋が萎えてよろめき、どん、と腰から壇にぶつかると、黒い万華鏡みたいに汚泥色に廻って霞むせかいの中、眼前の花崗岩の皮膚が、不思議に視界に焼き付いた。) (鈍い景色。ぬぅ、と手が伸びて来る。ぼろぼろと皮膚の欠片を落としながら両手が迫り、薄い肩に爪を立てんとする。ぎり、と食い込んで。)   (   「――覚えているか?」   ) (ぐらつく景色に、目を、凝らす。)(  「――言ったことが、あるだろう?」  ) [Wed 28 Jan 2009 15:50:25]
危娘@地下の室 >  ……………、……………、……………、 ……………つま、り ……………、 (頭部の影しか見えない集団が、ぎょっと身構える気配がした。気配、気配、気配の塊――、固体など丸きり識別出来ぬ。 ――せかいなんか、その程度の認識でいい。)  ……………あたしたち、が、 『得る事の出来ない』情報………、は……………、解らないんだ、ね ……………? (幼い声が室に響けば、誰かの肘が石壇にぶつかり、酒が零れる微かな水音。最奥の主がのろ、と居住まいを変える衣擦れ。視線の集中と離散の疎ら。 声を発した藍色外套は、黒い床に同化した裾を払って、ふら、と揺らめく様に立ち上がる。すぅ、と垂直に腕を持ち上げ、袖を抓んでするりと捲れば、現れた手首は骨より白い。 酷くゆっくり指折りしながら、群れの隙間を歩み出す。たかが10cm歩幅の距離毎に、空気がざわりと慄き、左右に割れる。) ……………、……………兵舎や王室内部で、の、……………殿、の、……心象………、( かつ―――――、) ……………、……………治安維持………隊、の、動き、の……………見通、し……………、( かつ―――――、) ……………、……………後援、の……、アングリマーラ貴族、たち、の……………、信頼の、ほど……………、( かつ―――――、) …………………………あたし、でも……、わか、る……、不安、要素、の………、 確認、は…………………………いいの、かい、……………?(歩みを止めて顔を上げれば、目の前の石壇から花崗岩の瞳が見下ろしている。克ち合う視界と視界の中に、いつかと同じ遠さを覚える。余韻が消えれば、 しんと、沈黙。) [Wed 28 Jan 2009 15:35:19]
危娘@地下の室 > (言葉を切っても、雑談の囁き一つ聞こえぬ。此処に入る事が出来るのはそう言う身分の者達だ。壇上一人の余韻だけ、朗と響く。) (「 …演習所の人の出入りの様子、管理官の仲介と根回し、主だった兵士の質と人数の確認、その他全て、現在で我々が得うるだけの情報は、今、渡した計画書に記述してある。当然だが、今此処に居る連中以外に水も漏らすな。 手筈通り事を運べ。 いいな――、我々は軍の象舎に取引に赴く商人だ。年老いた象を引き取り、若い雄象と鐙や麦餌の補填に売り込む。 世間話や個人的な商売に付いては多いに構わないが、余計な事は一切喋るな。どんな些細な事から何を嗅ぎ付けられるか解らん。私達を追う者がどういう男か、良く考えて行動しろ。笑顔のまま神経の線だけ巡らせておけ。――いいか、もう一度認識の確認をする。」) (影のせかいを、ぐるりと壇上の男が見回す。隧道色の眼差しと一瞬だけ克ち合う視線も、直ぐに剥がれて見えなくなる。) (「…世間的にアブジャル=パウロは、"唯の商豪"である事を決して忘れるな。 …手順通りに踏めば、後にも先にも正規兵から咎め立てを受ける事は、まず無いだろう。 ――…だって私達は、唯、商売に赴いて、売買取引を行って、」) (す、と一拍、息継ぎの静寂。) (「…そして、…ついでに、彼等兵士に労いの『酒を振舞う』だけなのだからな……、」) (――カン。) (真鍮細工の杯が石壇に置かれ、軽い金属音が小さく響いた。紅い液体が跳ねるのが、群集を縫って僅かに見えた。) [Wed 28 Jan 2009 15:25:42]
危娘@地下の室 > ( 「………では、もう一度確認する」) (くぐもった声と共に『通り名』付きの幹部が、主の傍らからノソリと離れ、石壇の中央に滑り出た。金糸で縫い取られた紫色のヴェールを透かして、灰色混じりの石片が鱗状に張り付いているのが見える。あれが彼の皮膚らしい。バンクルの奇型児として生を受けた花崗岩の青年は、本当はもう白寿をとうに越えているのだと言う。声の張りも遠方を向いた眼光もとてもそう見えぬ。穏やかな若さに満ちている。――見かけだけは。) (警護中、何故こんな場所に居るのだと、唯一度だけ尋ねたとき『よそに行き場が無いのだよ』と、遠い眼差しで答えてくれた事がある。 家族は、と聞くと、後ろ向きに交渉中の主を見ながら呟いた。『奇型生まれは、わたしだけだったから……』。 ――――愚鈍な頭でも、それで理解には事足りた。 奴隷として家族を売られ、帰る場所を無くし、隷属する事を強制付けられた不遇な男は、今、己の人生を蝕んだ男の為に尽くして居る。)  ……………、……………、…………… (眼を一度きっぱり瞑る。余り呼吸をしない様、息を潜めて、石壇に首をぎくしゃく向けた。 うつろう灯火明かりを顎から受け、濃厚な闇を背後に従える幹部の姿は、背後の本当の主より、ずっとソレらしく演出が映える。) (「…一年近く下積みして来たこの計画も、今宵から佳境に入る。来たる日、愈々、板状に一手を差そう。」) [Wed 28 Jan 2009 15:17:28]
危娘@地下の室 >   ……………、……………、……………―――――………、 (乾いた唇が紡ぐ、浅く長い吐息の糸。次の息を吸いたく無くて、せめて口元の襟を引っ張り挙げる。四角く切り出しただけの石壇の上に、投げ出された洋皮紙の内容を、見る為に立ち上がるのも、厭だ。 唯でさえ狭苦しくて、じめつく大気の密集した穴倉の中、肩同士が触れ合う程ひしめいたニンゲンの熱気と匂いで、空の胃の中身をも吐き出しそうになって来る。直ぐ傍らで、肩を小突いて自分を起こしたナイフ使いの、距離も視線も近過ぎる。) (「ちゃんと聞いているか、"鳥"ガルーダ――、」) (黒い覆面の中から、吐き付ける声の伴う、息の温度。) ……………、……………、……………っ、………―――――――、(ぐい、と頚椎を捻って壁向きに顔を背ける。それでも重力に従って藍色頭衣の上に吐き降ろされる、二酸化炭素の気配が、厭だ。 ――夢から、戻って来るんじゃなかったな。背中の悲鳴を無視して、姿勢そのまま首だけ天井に反り返る。其処が一番ましな視界だ。右も左も縦も横も鼓動するいのちの息遣い。こんなに両手で身体を抱いて縮めて居ても、抱えた膝の爪先さえ誰かの踵に触れそうだ。いずれ現実世界なんて、イキモノの気配しかしないじゃないか。 ――直ぐ、消えて行ってしまうイキモノの。) (この、ヒトや熱や息や空気を掻き分けて、進み出るなんて、憂鬱過ぎる。小さく歯を噛み締める。) [Wed 28 Jan 2009 15:08:04]
危娘@地下の室 >     (   「―――――覚えておけ。これが、当日の配備と手順だ。」)  ……………、……………、……………、 (覚醒。喘ぐ様に喉が震え、睫が痙攣してぱかりと開く。『あの日』と同様、風体や背丈すら殆ど変わり映えの無い藍色外套姿は、矢っ張り室内の隅を選んで座り込んで居た。たかが瞼の開閉だけで摩り替わる風景は、もう現実世界。ずっとそうしていた片立て膝の姿勢のせいか、壁にもたれた背の骨の節が、痺れた鈍痛を伝えて来る。) (此処は故郷じゃ無い。戦場でも無い。暖かい眼差しなど何処にも無い。今の主――、アブジャル=パウロの根城の中でも、堅牢さ、目立たなさ、足の付き難さ、全てを吟味し尽くした『本拠』のひとつ。上はカラ河沿いの水路だと言う地下室の、周囲四方は剥き出しの粘度性の土壁と補強の焼煉瓦に囲まれて、彼らしきけばけばしい装飾性が全く無い。天井はごく低く、大人が立ち上がって一杯一杯と言う塩梅の、一際奥に、更紗のクッションに胡坐を掻いた主の、どす黒い半顔がちらついて見える。要所に取り付けられた灯火に照り返されて揺らめくのは、彼の姿だけでは無い。 その周りを半月型に取り固めるのは、実力の差はあれど、主の忠臣に近いものばかり。 古株の傭兵――、商人――、娼婦――、仲介人――、剣闘奴隷――、―――そして、暗殺者。己の様な。) [Wed 28 Jan 2009 14:58:40]
危娘@夢 > ( ―――待て。あれは、誰の言葉だった?) (覚めぬ夢想の中、朧げな記憶を確かめるように顔を上げると、声を掛けてくれた其の人は、矢張り、曖昧な造形のあの青年に成り代わる。) (いつか地方豪族との小競り合いに赴くとき、軍議の前のほんの僅かな時間を割いて手招きしてくれた、あの時だ。軍馬揃えだ矢の補充だと忙しそうに走り回る兵士達の中、怪訝そうに軍机に近付く己に見せたのは、漆塗りの淵一杯に墨汁を張った小鉢だった。見上げれば、快活な笑顔の輪郭。 「――見て御覧。」 ――ぽたり。褐色の指が開き、水面に一滴、清水を加える。濁りの無い透明な雫が、たちまち墨に同化して見えなくなる。黒い澱みの中に沈んで、薄れて、分解されて、同一のただ水素になる。)( 「――ほら、もう解らない。」 内緒話をする様に立てた指先。すっと瞳が細くなる。 「圧倒的な世界に対して、あえかなモノは、とても無力だ。」 眼差しの先で、土地を巡って諍いばかり繰り返す主人が将兵を怒鳴り付けている。 「――だから、世界に染まるまいと抵抗するなら、本当は、こうしなければならないよ。」 ――そうして、彼の手から零れ落ちて、床で砕け散る椀を、茫然と見送ったのは、) ( 見送ったのは、 ――あれは、いつの事だったのだろう。) ( ――「覚えて置くんだよ、危娘――、」) [Wed 28 Jan 2009 14:50:23]
危娘@夢 > (羊膜の内のせかいの様に、ゆらゆらけぶる風景の中、深緋色の軍服が翻る。) (生臭い草いきれの匂い。視界を覆う埃混じりの砂塵と、刃の噛み合う焦げた鉄の音。追憶の景色の中にぽつり独り佇んで周囲を見渡せば、見覚えのある光景は、此れは遠い故郷の戦場の何処か。 ふと前方を見上げれば、止まぬ剣戟と怒号の中で、柔らかな瞳が微笑み掛けている。 己よりほんの少し年かさの軍人の青年の顔立ちを、もう余り思い出せない。卑しさの無い快活な笑い方は、陣頭で軍勺を振るう勇壮さは、陰影の輪郭ばかりが印象に良く残るのに。 其処へ雑兵として属したのは三年ばかり。 組織と言う他人の固まりとの上手い付き合い方を知らないまま、他の誰かの声も気配も気取らぬよう、いつも陣の隅の暗がりを選び蹲っていた陰鬱な子供を、彼は、何故か殊のほか構ってくれた。 この日の戦のときの様に。せかいから眼を背ければ、俯けば、覗き込んで。) ( 「―――また、泣いているのかい。危娘、」 ) [Wed 28 Jan 2009 14:42:32]
お知らせ > 危娘@夢さんが来ました。 『(  ―――夢を、見ていた。)』 [Wed 28 Jan 2009 14:35:06]
お知らせ > ヴァリス@街道さんが帰りました。 『――獅子、胎中の虫、か ( 小さく、自嘲が洩れた )』 [Fri 23 Jan 2009 01:18:53]
ヴァリス@街道 > ( 一つのパウロの手先の手先の手先ぐらいが使っていそうな「行商路」。そこから調査していってどういう風になるかはわからない。それでも、サンナ氏が少しでも動く手がかりになればいいか、と「野良犬」は小さく息を吐いた。 ) ―――『裏切り者』のほうが『野良犬』よりも格好良くなかったかな? ( ん? と首を傾げた『野良犬』は一つ、意識を取り戻しかけた傭兵の腹に蹴りをいれてから、その場を後にした――・・・ ) [Fri 23 Jan 2009 01:18:16]
ヴァリス@街道 > 実は君に頼みたいことがあってやってきたんだ。 ( 『野良犬』はそっと笑うと子供の手に数枚の紙を握らせる。わけがわからない、という顔をする子供に『野良犬』は短く説明を付け加える ) 馬車の馬を使って一度アングリマーラに帰るといい。そこで国に保護を求めれば村にきっと帰れる。 ( 子供は恐る恐ると言った様子で「野良犬」の顔を窺った。疑うのも当然だろう、と「野良犬」は思う ) 国の人に。サンナ・マドゥーという人がいる。その人にその紙を渡すんだ ( 先日。娼館で手に入れた小さな情報だった。パウロの居場所や組織の全貌を知るには爪先にも及ばないほどのものだが、そこに書かれているのは一つの「行商路」である。 ) それだけでいい。後は、その人が判断してくれるから。 ( そう、言った『野良犬』は笑むと子供を馬に乗せ、手を振って子供を見送った。子供は最後まで何がなにやらわからなかっただろうと思うが。 ) [Fri 23 Jan 2009 01:15:50]
ヴァリス@街道 > ( 自らを『野良犬』と呼称した男の動きは早かった。握り締めた剣の峰で唖然としている傭兵の腕を叩き折ると、反転してもう一人の傭兵の顎に蹴りを見舞ったのだ。傭兵の数は三名。それだけでこの奴隷商人の荷護衛は全滅した。いち早く気をとりも出したのは御者だった。慌てて馬の尻に鞭を振るい――青年の剣が馬車の車輪と地面を縫い付けた。がくん、と激しい音と一緒に馬車は止まり、御者は慌てて町の方向へと逃げ出した。サンナ・マドゥーや公安でさえ厄介なのに、またわけのわからない奴がやってきた。それも「こちらの情報をしっている奴」ときたものだ。殺される、とそれこそ死に物狂いで走り出した御者を『野良犬』は――追わない ) ――本当に、嫌い。殺したり殺されたり、なんて。剣なんて好きで持ったわけじゃないのにね。適職と天職は違うわけだ ( 呻き声をあげる男たちを尻目に青年は荷馬車の中へと身を滑り込ませる。そこにいたのは――奴隷としてどこぞの村で「狩られてきた」子供だった。少年とも少女ともつかないほど幼いその子供は、「野良犬」の風貌にぎょっとしたが、「野良犬」は子供の頭を撫でて落ち着かせると、「大丈夫だよ」と一言だけ呟いた ) [Fri 23 Jan 2009 01:10:43]
馬車@街道 > ―――情報は、 ( ぐい、と胸倉を持ち上げられた男の顔が顕になった。そこにあるのは――なにやら呪でもかけてありそうな文様が刺繍された帯を顔中に巻きつけた男の姿であった。男からは強いほどの香の匂いがした。「お前――、」 ) ―――あまり、好きではないんだけどね。こういうのは、 ( ボギッ 「あ、ああ、ぃぁあぃがあああぁ」 ) 見過ごすのは、嫌だったから。それに――そろそろ動かないと。気づかないか、と思って。 ( 指の骨が折れていた。激しい痛みに悶え打つ男の右手を帯の男の爪先が蹴り上げた。ずるり、と血を湿らせた剣を帯の男が拾い上げる ) 『野良犬』、とでも呼んでくれればいい ( 瞬転、帯の男――ヴァリス・ファングレーは一気に地を蹴りつけた ) [Fri 23 Jan 2009 01:03:22]
馬車@街道 > 「おい、あんた。何者だい。」 ( 御者がすっと目を細め、板を三度叩く。すると、幌の中から数人の男が剣を手に降りてくるのがわかった。 ) 麻薬はまだいい。武器だろうと食料だろうとそれが横流しだろうと闇市だろうと構わない ( 「あん?」と男たちが不快毛に眉尻を持ち上げた。この目の前の男は何者だろうか。しかし、それが誰であれ、男たちの意識に「公安」の二文字が閃いた。サンナ・マドゥーの手先ではないだろうか。先日、一人の奴隷商人が潰されたと聞いている。 ) 奴隷は――よろしくない。本人の意思が介在していないのはなおよろしくない ( おい、と男の一人が男の胸倉を掴んだ。「いい加減な事を言ってるんじゃない。お前は一体なんなんだ。大体そんなほら話誰から聞いて――」 ) [Fri 23 Jan 2009 00:55:56]
馬車@街道 > ( 最初に気づいたのは御者だった。月明かりも乏しい夜にあって、轢き殺してしまう前にその姿を確認できたのは行幸だった。ランプの明かりを少しだけ強くし、幌と御者台を隔てる薄い壁をこんこん、と叩いて注意を促す。中にいた傭兵数名が気を張るのがわかった。 ) おい、あんた。こんな夜中にどうしたんだい。道にでも迷ったのかい? ( 御者がそう声を掛けてランプをかざすと、その影はゆっくりと前へと一歩歩き出した。その姿は全身をローブに身を包み、背格好からいって男であることはなんとなくわかったが、それだけだった。不審げに眉根を寄せた御者はこんこん、ともう一度板を叩いた。同時、 ) ――その荷、それは許すことはできないな。 ( 掻き消えそうなほど小さい男の声がシん、と御者の耳に滑り込んだ ) [Fri 23 Jan 2009 00:49:58]
お知らせ > 馬車@街道さんが来ました。 『――おい、あれなんだ。』 [Fri 23 Jan 2009 00:45:26]
お知らせ > マドゥーさんが帰りました。 『自ら暗殺する他無いのだto』 [Thu 22 Jan 2009 01:35:23]
マドゥー > よくやった。子供達は施設に保護せよ。(子供達の肌は皆自分達と同じ褐色の物。つまりは、そのファルアという人物は自国の人民を売り物にしていた奴隷商だったというわけだ。しかし…)………(さしたる感慨も無く、元来た通路を戻る。おそらく、この商人もパウロとは何のつながりも持たぬのだろう。だからこそ、襤褸を出した。こうして公安部隊を動かす大義名分もできる。…だが、奴は違う。小ざかしくも、奴は公的に疑われる時期を見事“乗り切って”しまった。奴は襤褸を出さない。表向きに白紙を演じる何と見事な事か…。部下まで失い、権限を失墜され…だからこそ自分は決めた。奴を公的に捕縛する事はもうせぬ。奴を仕留める方法…其れは文字通り……) [Thu 22 Jan 2009 01:34:58]
マドゥー > (がんっと再度戸を蹴れば今度はさしたる抵抗も無く開いた。)………やはりな。(その奥…物置に等しい部屋の中に通路の明かりがさし、闇を晴らす。目線の先には5人ばかりの子供が小さく固まり怯えた目でこちらを見上げ震えていた。)………(じぃっと子供を見下ろせば、不意に背後から声がかかる。“マドゥー師!こちらにも居ました!あと、二階でファルアを確保しました!”) [Thu 22 Jan 2009 00:37:47]
マドゥー > (自分もそのまま奥の通路の一つに進み突き当たりに木戸を見つければ、がんっと蹴り破ろうとする。予想以上に頑丈で自分の足が弾かれる。)………(そのまま無言でジャマダハルを片方抜けばひゅんっと一閃させる。ちぃんっと金属音がすれば無骨な錠前が石畳にゴトリと落ちた) [Wed 21 Jan 2009 23:24:53]
マドゥー > (どんっと言う破砕音と共に分厚い木の扉が破られた。同時にどやどやっとマウーラの紋をつけた兵士達が建物の中になだれ込んできた。傭兵だろうか?中でたむろしていた男達の大半があっけにどられて居る間に武器を取る暇も無く取り押さえられる。数人…特に置くに居た類の連中が抜刀しワケも分からずに応戦しようとするも、兵士達は一人に二人が押さえにかかるといった見事な連携で数呼吸もせぬ内に捕縛する。そこに、悠々とサンナ・マドゥーは足を踏み入れる。)……奥の部屋だ。しらみつぶしにせよ!(手の空いた兵士に号令を飛ばす。“はっ”と短く返答した兵士は数人を引き連れ、奥の通路へと消えてゆく) [Wed 21 Jan 2009 23:12:36]
お知らせ > マドゥーさんが入室されました。 『改めるっっ!!』 [Wed 21 Jan 2009 23:04:28]
お知らせ > ヴァリス@娼館さんが退室されました。 『申し訳ないけどキャンセルし「二倍料金になります!」 ( 嬉しそうにVサインを突き出す娼婦が』 [Sun 4 Jan 2009 00:34:56]
ヴァリス@娼館 > ( 喧騒と嬌声が響く館。パウロという人物の力の強さが今もって改めて感じた。 ) ――絡め手は苦手、なんだけどな ( パウロという人物を殺そう、などという事はヴァリスは考えていない。出来ることなら「人を直接不幸にする商売をやめさせる」と「友達が助かる」なら何でもいいと考えている。どちらを優先すべきかといわれれば後者なのだが。 ) ――やあ、お待たせ。ごめんね。ちょっと用事が出来たからそれを済ませてきて―――なんで増えてるのかな? ( 自分のとった部屋に戻ってみれば、娼婦が増えていた。二人ぐらいに。「え、お金を多めに渡してくれたって事は二人目を準備しろって事でしょ?」ブロンドの娼婦 「準備に時間がかかるので少し散歩をしてきただけ、ですよね?」と、こちらは黒髪の娼婦。 ) ・・・・・・・・・・・・ ( やられた。と額に手をやった。これで断れば断ったで「キャンセル料二倍」だし、事に望んだとしても「特殊料金」が付けられる。口止め料にプラスしてさらにお金をとる気だ、この子達。目的を達成したらすぐに館から逃げればよかったのかもしれない。う、わー、この状況打開してくれるなら急な仕事でもいいからください。ていうか確実にキャンセル料金は経費で落ちないよ。ばたん、とドアが閉まった ) [Sun 4 Jan 2009 00:29:49]
ヴァリス@娼館 >  これぐらい、か。しかし奴隷売買や娼婦契約だけでもこれだけ――・・・・なぜ国はサンナさんだけ調査に当たらせているんだ? ( いや、もしかしたら違う人物も動いているのかもしれない。だとしても、だ。なぜ「これだけの規模」なのだ? ) ――裏は、とりようがない、か。サンナさんに直接聞くしか無いか。 ( 苦い思いで呟いた後、青年はそっと資料室から出ると足早に歩き出す。来るときと同じように人目につかないように行く ) [Sun 4 Jan 2009 00:22:57]
ヴァリス@娼館 > ( 例えばの話である。ある貴族の娘がいた。その娘はとても美しい娘で、多くの求婚者が絶えないほどであった。毎日のようにやってくるお見合いの申し込み。そんな娘を娼婦として雇うにはどうしたらいいか。簡単な話である。その貴族を没落貴族に仕立て上げてしまえばいいのだ。 ) 流通を支配すればなんでもできる――・・・という言葉は机上論だけど――・・・ ( あのパウロならできないだろうか? 娼館から力を貸してほしいと頼まれれば利益の勘定次第ではやらないか? 青年が欲している情報はまさに「そういう情報」であった。特に取引先相手の情報は重要だ。もっとも、それは予想を裏付ける結果になるだけで、 ) ヴェイトス、ティアンは当然か。――クリスティア、まであるのか ( もちろん、隣接した多くの村々、国や市、街といった場所と取引がある商人だとは知っていたけれど、実際にその証拠を目にすると驚きの連続ですらあった )  [Sun 4 Jan 2009 00:18:44]
ヴァリス@娼館 > ( もう一度言おう。ここは『パウロの手が入った娼館』なのだ。それはつまり、「娼婦の契約」「奴隷の売買」「取引先相手」などと言った情報があるのは当然の事で、もちろんのこと、それらは表向き合法の手段に思える物だろう。しかし、裏からすれば不幸を蜜に変えているはずだ ) ――・・あった ( 資料室の箱をランプの光が照らす。部屋の明かり自体を点ければばれてしまいかねないからだ。指先で大量の羊皮紙の中から目当てのものを引き抜いていく。「高級娼婦の名簿」「解放後娼婦契約予定の奴隷の名簿」「主要取引先」である。その中でも大きそうなものを選び、目を通していく。 ) ―――・・・・・。ふむ ( 一通り目を通し、取引相手は自分で持ってきた羊皮紙にメモをしていく作業を静かに行っていく。速記とまでは行かないが、出来るだけ早くメモをすることには慣れていた。昔とった絹塚という奴だ。 ) [Sun 4 Jan 2009 00:11:08]
ヴァリス@娼館 > ( もっとも、娼婦を相手にするのに全てが全て、抱く必要はあるまい。それに今は目の前に事を考えよう。と青年は静かに深呼吸をして気分を切り替える。ざわざわとした人の声を背に青年は人気の無い場所を選んで歩く。途中、「関係者以外立ち入り禁止」のロープを難なく跨ぎ、奴隷を数人連れた従業員に見つからないように死角に回り込んだりとした。もっと堂々と歩けばいいのかもしれないが、そういうわけにもいかない。「忍び込んだことをばれてはいけない」のだから ) ―――ここか ( 一枚の扉の前までやってくる。そこには小さな木札に「資料室」と書かれている。恐らく、娼婦の名簿や取引先の情報があるのがここだろう。その扉をあけると、青年は静かに部屋の中に身を滑り込ませた。 ) [Sun 4 Jan 2009 00:04:24]
ヴァリス@娼館 > ( 娼婦の恨めしそうな視線を背中に感じた青年は微苦笑を残し、小さく手を振った。「年末年始の羽目外しだ。娼館でも行って来い」と言われて渡された金額のほとんどを娼婦に握らせた青年はフロックコートを身に纏い、静かに歩き出した。 ) ――― ( 壁の薄いのはどの娼館も同じである。どこからともなく響く嬌声に眉根を寄せながら、青年はパウロの手が入っている娼館について考える。護衛の傭兵であるところの青年は利用すれば割引がついてくる。であるならば、この館を利用している人間の多くは傭兵である。青年が一人出歩いたとしても目立つわけではない。もっとも、後になって「あの傭兵、何もしないで金だけ握らせたのよ。きっと不能なんだわ」と言われた日には目も当てられないので後で戻らなくてはなるまい。もっとも、戻ったところで抱く気にはなれないだろうな、と今度は微苦笑を自分にたいして浮かべた ) [Sat 3 Jan 2009 23:59:54]
お知らせ > ヴァリス@娼館さんが入室されました。 『( ぎぃ、と一室のドアが開く )』 [Sat 3 Jan 2009 23:49:24]
お知らせ > 危娘さんが退室されました。 『ぅあ゛ッ――、 ぁ゛あ、 ぁ、ぁぁああん…ッ、(抱き締めたコートは、暖かかった。)』 [Sun 30 Nov 2008 04:22:13]
危娘 > (―――結局、青年が扉を閉じるまで、背一枚を不可視の壁に世界を遮断して、小娘は一度も振り返るまい。 ――だいじょうぶ、だいじょうぶだから。――どうか、騙されていてね。) (はたり、はたり。頼り無い足音を連れて廊下を去り行く。はたり、はたり。握り締めた手の関節が白い。乾いてこびりつく紅い筋。 はたり、はた、り―――、) (ふらふらと、宿の入り口をくぐる。外へ踏み出す、一歩、一歩、)              ――――――――――、ぅ      [Sun 30 Nov 2008 04:20:17]
お知らせ > ヴァリス@宿屋さんが帰りました。 『ウソツキ ( ぎぃ――・・・・ )』 [Sun 30 Nov 2008 04:11:51]
ヴァリス@宿屋 > ――― ( 大丈夫なのだと、自分に言い聞かせる。大丈夫。まだ立てる。まだ俯くな。憧憬。記憶の底からさらい出すように思い出す。姿。雄雄しくまっすぐに太陽に負けないぐらいに背筋を伸ばして、 ) ―――やることは決まった。 ( うっし、と沈み込む前の自分を自分で引き上げる。 彼女の嘘に傷ついてる場合ではない。自分には。自分にしか。できないことをするのだ。 ) じゃあ、気をつけて帰れよ。それと、そのコートほしかったら返さないでいいよ。寒いしね ( 幾らかある代えのコートの一着。青年は静かに少女を送り出そう。無くなっていくもの。亡くなっていく者。たくさんあるけど。想い出と共に、物が残ったら。それは素敵な事じゃないだろうか。静かにそっと、ドアを閉めよう。蝶番が軋む。その音にまぎれて、青年は小さく呟こう。 ) [Sun 30 Nov 2008 04:06:32]
危娘 > (――だから、あたしは約束なんて、しないよ。) (言葉に出たのは、通した袖。大きすぎる衣服のぶかぶかの肩を、両手でぎゅっと抱き締めて、) …………あぁ………、  (眼を、瞑る。瞼が、熱く、苦くなる。咎の証。) ………あぁ……、 あったかい、ね……。 [Sun 30 Nov 2008 03:55:39]
危娘 > あぁ、―――やくそく、だ。 (うそ を ついた) (背中の向こう、小娘の蒼白い頬は、声の様子に同じく、無機質的に凝固するのに、口角だけが人形めいて持ち上がる。床に落ち損ねた涙の雫が、今更のように頬へ伝わる感触。信じているふりをしていれば、貴方は疵付かないでいい。「何も出来なかったのだ」と、無力感に打ちのめされなくていい。――だから如何か、騙されていてね、貴方。何時までも。)(扉の木目に、ひたり、手を水平に押し付ける。こん、と額を軽くもたれかけさせながら、後ろ手に、ぽんと投げ付けられたコートをのろのろ拾うか。完璧に騙されてくれているはずの彼の、何故か、顔を、見たくなかった。斜めに背を向けたまま、よろめくように膝を崩して、襟を掴んで引き上げて。) ………………、そう、だね。  信じて いる、よ―――、(『信じないよ』。――大事な貴方。)(彼が、怒ったように喋るのはきっと、さっきの激昂の名残りに違いない。「負けない」なんて言うのは、己に言い聞かせているだけに違い無い。だいじょうぶ。――通し抜けられるだろう、この程度の偽りなんか。) (鈍重な動作で、コートを、羽織った。) [Sun 30 Nov 2008 03:53:49]
ヴァリス@宿屋 > ( 嘘でもなんでも約束したんだから、 ) 俺より先に死ぬなよ [Sun 30 Nov 2008 03:44:14]
ヴァリス@宿屋 > ( ――――― ) ―――――――――――――――――――――― ( 長い沈黙。 ) ・・・・・・・・・・・・・そっか。ありがとう。信じてくれるんだ ( ウソ ヲ ツイタ ) ―――・・・・ ( 結局、貴方に触れることのできなかった手。少女の背中。なんて――・・・・・なんで、と泣いてしまう。貴方が嘘を吐ける人だと青年は知ってるから。あの商店の並ぶ場所で。嘘。偽り。虚構。――すべて、嘘。やさしい嘘。けれど――ナイフよりも鋭い嘘。 青年はくるりと背を向ける。 ) ――約束、したからな。 ( 約束した ) 信じるって、あんた言ったからな。 ( だったら。 ) ――――――負けないから ( 嘘を真に変えてしまえばいい。ぐ、と心臓に握りこぶし。ここで倒れてはいけないのだと。貫いてやれ、と。 ) もう外は寒いからな 俺のコートを持っていくといい それと風邪には気をつけるんだよ ( 矢継ぎ早に繰り出される言葉の羅列。青年はばふっと、自らのコートを投げ「つけて」やろう。子供っぽいと自分でも思う ) [Sun 30 Nov 2008 03:39:32]
危娘 > ――――――――― だけど、もう、居ない。  (本来の年齢と不釣合いに硬い背が、絶望するように、硬い声音でぽつり、呟いた。暖かい思い出は、暖かいだけでは、終わってはくれぬ。思い起こした後、貴方だって必ず思う筈だろう?――「だけど、もう。何処にも居無い」。圧倒的な現実のもたらす喪失感。追憶の中を振り返ったときの、激しく吹き付ける絶対孤独の風の音。そして、想いは還って行く。――涅槃は、彼等が何時までも居たいと願うような、素晴らしい安寧と幸福があると、盲目的に信じて行く。だって、何時まで何時まで立っても、彼等は会いに来てはくれないじゃないか!) (無意識に唇を噛み掛けて、びりっと来る痛みの雷撃。体温の低い肩先に置かれそうになった手から、ふらり、半歩、足をずらして避ける仕草。背後を向いたまま、それでも、) ―――……おさ……、 (鸚鵡返しに呟きかけ、後ろ向きの髪が微かに揺れる。) ―――……、はは……、何、それ………、 あんた、酒、なんか……、もともと、そんな、に、呑まない、だろ………、 (ころろろ。さざなみのように、そっと転がる笑い声と、僅かだけ上下する肩の動き。――長めの沈黙。小さな咳払いの応え。) ―――――………解った。 (そう、伝えようか。愚かしいほど、泣きたくなるほど、誰かの為に懸命になってくれた貴方へ。顔さえ覗き込まれなければ、これぐらいの芸当は出来る。――『解ったふり』。) ―――…あんたの言葉、を、―――信じる、よ………。 (『信じられないよ』――、大事なひと。) [Sun 30 Nov 2008 03:29:11]
ヴァリス@宿屋 > えーと、具体的にはあれだ。タバコとお酒を控えるでしょ。――・・・・それ以外になにがある。ヴァリス・ファングレー。あと一個ほしいな、あと一個。そうだ ( うん、と頷く ) 何が何でも生き残るよ。 ( そんなこと、できもしないだろうに。きっと、誰かが困っていれば突っ込むだろうに。わかっていながら、青年は言う。 ) 後、もう一つぐらい必要かな? ( へなり、と眉尻の下がった顔。そりゃあ・・・あるっちゃあるのだが。それを実践できるのか、自分の中で不安だらけだ。難しい事、だから。 ) [Sun 30 Nov 2008 03:10:45]
ヴァリス@宿屋 > ―――俺が挫けそうになった時。尊敬している人の後姿を思い出す。 ( その人はまだ生きているけれど。 ) 俺が闘えないと気が滅入るとき、その人が差し出してくれた手を思い出す ( 「こんなところで立ち止まってるんじゃないよ」 ) 道に迷って心細くなったとき。俺は抱きしめてくれた人のことを思い出す ( 暖かな、日向のような匂い。大丈夫、大丈夫と背を撫でてくれた幼き日にあった母の姿 ) その人から受け継いだ思い出が。想いが。あるよ。それは誰にだって持つことができる宝物だ。 ( ゆっくりと、怪しげに揺れながら出て行こうとする少女の肩を、青年は掴もうと歩み寄ろう。今、捕まえないとダメな気がする。今を逃がしたら、この子はまた自分自身の事を蔑んでしまう。 ) 『確実』で『絶対』の『約束』だ。 ( 一息、 ) [Sun 30 Nov 2008 03:07:11]
危娘 > (*補足) (「解っていれば、約束なんか〜…」) [Sun 30 Nov 2008 03:03:47]
危娘 > (きゅう、と噛み締めた唇が、どんなに苦い味を伝える事だろう。)……………―――――思い出が、抱き締めてくれた事が、あった、か? (小娘の声は、低く皺枯れて掠れている。闇色の前髪が俯いた表情を隠す。罪人の様に。) ―――……思い出、が、声を掛けてくれたことが、あった、か?手、を――、(戦慄く指先を、ぎくしゃくと胸前に戻し、同じように再度、片手で握り締める姿勢。ただ、今度は、おずおずと仕草は弱い。まるで過去、そうしてくれた誰かを想起する様に。)……握って、暖めてくれた、事が、あった、か? 「大丈夫?」っ……て、 (ひく、と凍り付くような涙声を、堪えられるほど上等に出来てない。切り揃えた黒髪の下から、はたはた、透明な球体が零れ落ちる。)肩に、手を、置いてくれたことが、あった、か………? (小娘は、ゆらり、ゆらり、けぶるように、三たび頭を振って扉の傍まで遠ざかろう。粗末な部屋の中で、窓から差し込む月光を浴びて、差し出された手布がぽつんとやけに目立って見えた。ふらり、身体が斜めに傾ぐと、片手でぐい、と乱雑に目元を拭おう。) …………………………約束なんか、しないで、くれ。 ……………確実な、こと、なんか、 ……………絶対のこと、なんか、(ふらり、語尾が黒髪と一緒に回転すると、青年に背を向けるかたち。汚れた手で、ノブを握ろう。)………………………………………ありはしないん、だ………。 [Sun 30 Nov 2008 02:59:25]
危娘 > (噛み締めた唇が、どんなに苦い味を伝える事だろう。)……………―――――思い出が、抱き締めてくれた事が、あった、か? (小娘の声は、低く皺枯れて掠れている。闇色の前髪が俯いた表情を隠す。罪人の様に。) ―――……思い出、が、声を掛けてくれたことが、あった、か? 手、を――、(戦慄く指先を、ぎくしゃくと胸前に戻し、同じように再度、片手で握り締める姿勢。ただ、今度は、おずおずと仕草は弱い。まるで過去、そうしてくれた誰かを想起する様に。)…… [Sun 30 Nov 2008 02:45:36]
ヴァリス@宿屋 > っ! ( ぱん、と乾いた音がした。自分の手が叩かれたのだと、気づくのにどれだけ掛かったか。ぽとり、と落ちた布切れを視線で追わず、落ちたフードの向こう。顔を強く引っかいた傷跡。睨みつけてくる視線に、嗚呼、と想う。大切な人を亡くしたのではないだろう、この子は。 ) ――――そうだね。それはわかるよ。どんなに大切にしてる人も。思い出も。この世の中に消えてしまわない物は一つも無い。 ( 未来永劫なんていう言葉は存在しない。普遍なる心なんていうのも存在しない。全てが永遠なら世界。あの世という甘美なまでに彩られた世界。それに焦がれる気持ちはある程度わかるつもりだ。でも、 ) ――俺は、死なないよ。 ( ぎっ、と睨みつけられる視線。己の事を「大切」なのだと言外に語ってくれた少女に、よく聞こえるように。一言一言聞こえるように、 ) 俺は、君よりも、先に、死なない ( それは、なんと軟弱な約束だろう。保障なんていうもの何一つ無い。担保だってありはしない。だのに、確信をこめて、 ) 居なくもならないし、死にもしない。 ( 睨む視線に青年の黒がまっすぐに見る ) どんな手を使っても君よりも長生きする。 [Sun 30 Nov 2008 02:43:50]
危娘 > …………………………そう だ、 ……………三度も、だ。……………あん たは、たった三度だけ、逢ったあたし、に、こころの、底から、しんせつに、して、くれた……。 優しい、言葉を、かけて、くれ、て―――、 いつも、わら、て、くれて、い て―――、(はたり。指の隙間から落ちる血粒と共に、きつく瞑った瞳の奥から、熱が溢れて落ちて木目に染みる。――今も覚えている、青年の暖かい声。「どうしたの?」の、柔らかい音階。その温情だけでその存在を、心から大事に思わぬほど、愛情に贅沢に育った訳じゃない。)   だけど。   (両手で、顔を、覆った。―――みんな、みんな、居なくなって行く。大事なひとから一人ずつ。確実に生きている限り、二度と手の届かない涅槃の向こうへ、何時の間にか消えて行く。終わらないモノなんか、何一つ、無い。平等に永遠なことなど、何も、無い。 唯一つ、必ず訪れる最期以外は。……其処へ焦がれて、何がおかしい。根の国の住人になれば、いとおしい人々と永劫に安らいでいられると、全て「喪くさないでいられる」と、心から憧れて何がおかしい……!!) (ギリ、と顔の皮膚が爪を立てられてたわむ。フードの中、仄白い頬に赤い筋がこびりつく。おずおずと差し出された優しさに、ぎらり、隧道色の光彩が光って、ばっと彼の手を払い去ろう。己が行動の反動で跳ね上がったフードの下、小娘の白と赤の面差しが歪もう。ぎっ、と交わるか黒い視線。) ―――かたちなんか、残らない。触れることも、声も聞けない。 思い出と後悔が残るだけ、だ。―――…居なくなってしまうん、だ……。 [Sun 30 Nov 2008 02:33:42]
ヴァリス@宿屋 > 三度だ。三度『も』だ。 ( 偶然なんていうものは世の中にはいくらでも存在する。運命と言う装飾に彩られた物はいくらでもある。それでも、『三度』だ。偶然か運命かなんてことは知らないけど、 ) 三度だけ出会った通りすがりに、君は「なにもできなかった」と、お金を家の前に置いていくのか? ( それはもしかしたら、物乞いに金を恵むような気紛れがさせた事なのかもしれない。それでも、例え気紛れで親切にした物乞いが貴方を慕うことだってあるのだ。いずれ、物乞いは言うだろう。「私にとって、この生活の中で親切にしてくれたのはあの人だけだった」と、 ) 同じことだ。僕にとって、世の中が全てに睨まれているような気分だった。その時に、暖かい言葉をもらえば誰だってその言葉を大切に想う。 ( 彼女がすごしてきた時間を青年は知らない。同時に、彼女は青年が過ごしてきた時間を知らない。だけれど、 ) いつか、無くなって、消えてしまう、か。 ( それが、この子の慟哭なのだろう。いずれ無くなってしまう、大切な物。者。もの。モノ ) 陳腐な言葉かもしれないけど、たとえ今僕がこの場で心筋梗塞で死んだとしても――・・・・ ( そっと、青年はハンカチとも言えない布切れを差し出そう。何度と無く差し出した手は振り払われたけど、 ) 貴方が少しだけでも、とてもでも、大切にしてくれたものは。その事実は消えるものじゃない。全てが無くなってしまうと拒絶したら――それは哀しいことだよ? [Sun 30 Nov 2008 02:17:41]
危娘 > …………………………、 あん たと、逢ったのは、三度ほど……、だけだ……。 (白く戦慄く拳と比例して、小娘の声も壊れそうに慄いていた。泣きそうな語尾に連れて、乾いて冷たい唾が飲嚥下されて喉が蠢く。) ……………あんたが……、少しだけ、親切にして、くれて……、あたし、が、少しだけ、とても、大事に、思っただけ、だ………。 大事にされ、る、ともだちじゃ、なかっ、た………。 唯の、胡乱な通り縋り、だったん、だ……。 (やめてくれ。――仲間なんて、言わないでくれ。友達なんて思わないでくれ。――そんな風に、沢山沢山、労わってくれるくせに、いつか、彼は。―――死んでしまう。確実に。)(誰も、いつも、そうだったろう? 「ずっと傍に居るよ」「君を、守るよ」。――果たされた永遠など、無い。) ……………、あたし、は、家族じゃ、無い………。   家族、なんか――、(青年の発した叫びが、如何してこんなに痛い。哀しい。打ち付けた拳が、ひりひりする。言葉が戦慄く。) 友達、なんか――、 (床を見つめた視界が歪む。どんどん水膜が張られて行く。薄っぺらい肩が震える。)  大事なものなんか、みんな、みんな、―――…いつか、必ず、死んでしまうんじゃないかッッ……!  どんなに、どんなに大切でも――! [Sun 30 Nov 2008 02:06:39]
ヴァリス@宿屋 > ―――――僕にとって、友達しかいないからだ。 ( 家族はいなかった。兄弟もいなかった。いつも一人で歩いていた。そんな自分にできるのは――友達。ただそれだけ。青年にとってそれしかなかった。友達が全てだった。それでも時に裏切られたこともあったし、気持ち悪がられたこともあった。それでも、青年には友達しか――近くにいないのだと知っている。 ) 私如き、とか。言うなよ。あんたは僕の大切な友達―――・・・じゃないのか? ( くっ、と青年はうつむく。何を思ったのか。何を掴んだのか。何を知ったのか。何を持って何を得ることができたのか。漠然と、朦朧と、漂白した答えだけが胸にある。気づかされたと言うべきか。だから ) 僕にとって、友達は――仲間なんだ。そして、仲間は――家族なんだ。 ( ぐ、と胸に浮かんできた言葉を言おう。人は言う。吸血鬼と人は相容れない。それでも青年は想う。友達になれるのなら家族にだってなれる。種族とか、そんなことは超えて、 ) 家族のために苦しむのは当たり前なんだよっ ( 青年は。自分の行動がわかっていなかった。その動機も理由もわかっていなかった。ただ、今日。青年は一つのことに気づき、それを始めて声にした。 ) [Sun 30 Nov 2008 01:54:53]
危娘 > ―――――――なんで  いつもいつも あんたが苦しんでいなければいけないッッ………!! [Sun 30 Nov 2008 01:45:04]
危娘 > ―――――やめてくれ! (突如、小娘の声の質が、硬さを帯びて室内を渡る。ぼそぼそと陰気な掠れ声が、年相応のトーンを纏う。いやいやをするように頭部を激しく横に振り、血みどろの両手でぎゅっと耳を塞ぐ姿勢。――泣かないで。苦しまないで。―――他の誰かの事で、理不尽に疵付かないでくれ…!) そんな…、そんな風…に―――…、言わないでくれ…! 何で、あんたが、そんなに苦しまなくてはいけない…!? 何で、あたし如きの事で、あんたが、哀しまなければいけないんだ――!! こんな――、(ぐしゃり、血のこびり付いた指の先でフードが潰れる。) こん な、疵付いて――、怪我をして――、苦しんで苦しんで苦しんで、  もうッ…、沢山…だろう………ッッ!!   (だ、ん――、) (片方の拳が弧を描いて、背後の壁を打ち付けた。甲に、蒼と紅の筋が走って、震えていた。) [Sun 30 Nov 2008 01:43:31]
ヴァリス@宿屋 > 人に――優しくすることに理由が必要なのか? ( ぶるり、と震えていた。身体が、声が。暖かさだけをしってるからこそ言える言葉「ではない」。世の中が不条理で無秩序で冷たいからこそ言う。「人に優しくすることに理由が必要なのか」、と。 ) あんたこそ―― ( 青年はゆっくりと顔を上げた。ランプの明かりが青年の表情を照らす。震える口元。腫れた目尻。頬の涙の痕。 ) 同じ事を言ってることがわからないのか ( ぐ、と涙を流した痕はあるけれど、新たに涙を流すことはせず、青年はぐしぐしと涙の痕を腕でぬぐってから顔をあげる ) お互い、ヴェイトスで出会ったのは短かったさ。それでも、俺が自警団で留置されれば心配をし気を揉み、やがて出てみれば「何もできなくてすまない」と詫びるような貴方が。 ( 彼は外を指差す。アングリマーラの夜景がよく見える。乏しい明かり。暗い闇。跳梁跋扈する悪鬼 ) いつからそうやって、人と壁を作るようになった。それすらも俺は「知らない」 ( 知らないことは罪なのか。知ろうとしないことが罪なのか。それはどこかの禅問答のように答えがでないように見えて、答えはちゃんとあるはず。 ) 友達が――してる時、なにもしてやれないのが――・・・・一番、苦しくて辛い。 [Sun 30 Nov 2008 01:28:38]
危娘 > ……………、あたし、に……………、あんた、に……、優しくされる、だけ、の……、理由が無い、と、言っているん、だ。 (――あぁ、同じだ。小娘の視界が、紗が掛かるように霞んで行く。青年の穏やかな空気を、己の存在が、言動が怒りに摩り替える。決して交わらない場所で、眩く美しい絵画のように、無関係に幸せで居て欲しいと言う、利己的で矮小な望みが通じない。「ナニヲシッテ」と、苦しげに言われれば、尚更だ。伸びた爪が拳に食い込み、包まれた手の内も外も皮膚が破れて血が滲む。まるで、清廉な裁判官の裁きの前に、引きずり出された罪人のようだ。二、三度会った。憧憬を思った。たったそれだけの知識で、知ったかぶりを利いた咎は責められねばならない。唇を浅く開いて一文字に歪め、眉根を寄せてきつく眸を閉じる。はたり、血の粒が盛り上がって、床へ落ちる。)   ……………、……………、解らない、か。  (呻くように、そのまま呟こう。) ……………、あんた、と……、おなじ、事を、言っているんだ、ぞ……? (言葉じりが震える。――通じない。「あんたが、大事だから」。それだけが。) [Sun 30 Nov 2008 01:14:41]
ヴァリス@宿屋 > ( 押し殺した声。その不安や寂しさを塗りつぶすように怒りが沸いてきてるような気配がする。青年は小さく深呼吸。 ) あんたこそ。何、俺の価値観を勝手に決め付けてるんだよ ( ぐぃ、と起きれば床に素足をつこう。くらり、と立ちくらみ。ぶるっと頭を振って意識を戻す。窓から流れ込む冷気が肌寒い。 ) まるで僕が今まで誰も殺してないような言い方だね、危娘さん? ( ぎちり、と自らの手を強く握る少女の姿に眉根が寄る。 ) ――――――― ( どすん、と青年はベッドに腰掛ける。強く細められた目は少女睨みつけるように目じりは鋭い。 ) 俺は、あんたの宝箱に大事に仕舞われる宝石じゃないんだぞ ( がり、と頭を掻いた青年は小さく、 ) あんたにしたら、「何を知った風な口を」と言うかもしれないが。 ( 一息 ) それは此方も同じ台詞だ。俺のなにを知って、家族に笑え、とか。いるべき場所、とか。黒い場所は似合わない、だとか。言ってるんだ ( 片手を顔面を覆う。膝に肘を突き、青年は表情を隠す。 ) [Sun 30 Nov 2008 00:52:55]
危娘 > ……………、……………、……………、(黙したまま、斜め後ろにきつく俯く。) ……………、どっち、が、大事、か……………、考えな、よ………。 (押し殺した声で、他に何が言えるだろう。………せかいの吊り合いが、元通りになるだけだ。其れの何がいけない。太陽のひかりの似合う青年が、明るい場所へ戻る為の、足掛かりを得ただけだ。『生きている』事が何より喜ばしくある彼と、『死に逝く』事が全ての安寧を統べる己。……良い事じゃ、無いか。どうして、寂しい。) (温みの気配がそっと近付けば、びくり、慄いたように冷たい拳をバッと引こう。見開いた瞳の表面が、青年の姿を投影する。)  ―――――止せ…、 死臭が、あんたに、移、る……………、  (胸元で、引いた拳を片手で包み、ぎり、と力を込めて握る。手の薄い皮膚の下で、細い血管が蒼く浮き上がる。一歩後退して、小娘はぶん、と一度激しくかぶりを振ろう。) ―――――…何度も、言った。  何度も、何度も、言った……。 あたしに、構うな……。 ……………、あたしに、優しく接する、な……、ヴァリスさん……。 でない、と、あんた、は……、それこそ、家族に、笑えなくなる、ぞ……!? [Sun 30 Nov 2008 00:30:10]
ヴァリス@宿屋 > ( この子の性格を完璧に把握することは無理だけれど。この子がこう言うだろうな、ということはなんとなく予想がついた。「家族が心配してるよ」その言葉。 ) 確かに、家族はいるよ。手紙のやり取りも頻繁だし、あっちも僕の事を深く心配してる事はわかってる。 ( 彼は小さく肩をすくめてみせる。少女が何かを言うよりも先に、口を開こう。 ) んで、僕は帰って家族に言うわけだ。「死に惚れた女の子がいたけど家族が心配で帰ってきた。僕は彼女になんの力もなれなかった」。これはもう、家族喧嘩とかそういうレベルの話じゃなくなるね。 ( そっと、少女の握り締めた手に自らの手を伸ばそう。此方を見ていない少女に、その気配が感じるかどうかはわからぬが。叶うことならそっと握ってあげたい ) 似合う、とか。似合わない、とかじゃないよ。危娘さん。僕はね、自分が正しいって思ったことをやりたい。誰かを助けようと願い、行動することは間違ってることではないと信じてる。 ( にっこりと、笑おうか。 ) そうやって生きていたいから。そうやって生きないと、僕は家族に胸を張って「ただいま」を言えないよ [Sun 30 Nov 2008 00:16:34]
危娘 > ―――――――、 (ヒュ、と、軟弱な呼吸が喉に詰まる。垂らした両手の爪の先が、儚く痙攣してぐ、と握られる。 耳を、塞いでしまいたい。この人は、隠蔽したい己の一切を容易く見透かす。『不安だろう』と笑って言う。血の気の薄い唇を、ゆっくりと、噛み締める。)  ……………、可哀想な、ことを、 するものじゃ、ない、よ……………、 (零れた声は、少し震える。こんな疵付いた聖者のような眼差しを彼がするから、小娘は、彼の労りに訴えるしか術が無い。) ……………、あんたの、家は……………、家族は、居よ、う……………? 知って、いる、よ……? 獣人の、男の子、や……、女の子も、居た、だろう……………?  心配していない、訳は、無い、よ……? (―――やめてくれ。笑わないでくれ。握り拳が白っぽくなる。一回り、小さくなる。地面を抉るような軌跡で、小娘の視線は更に彼から逸れよう。――やめてくれ。そう言う代わりに。)  ……………、……………、もう一度、言う、よ。   帰りな、よ。 ………あんたに、この国の、黒い場所は、 似合わ、ない。 [Sun 30 Nov 2008 00:07:26]
ヴァリス@宿屋 > なんかね―――。嬉しいというより哀しさと不安が同居してるように見える。 ( くい、と青年が視線を向けても少女と視線が交わることは無い。そぅ、とこれもまたゆっくりと花を生け終えた青年は小さく笑む。 ) ―――・・・・残念。僕のいるべき場所はまあ、色々と。僕がいたいなぁ、って思うところだったりする ( 手についた花粉やら燐粉をぬぐいながら青年は思う。遠いところからやってきたんだろうな、この山百合は。 ) 危娘さん。同じ台詞を今度は僕と視線を合わせて言ってみようか? ( やや、意地悪く笑う ) それとも視線を合わせて言うのが「怖い」? [Sat 29 Nov 2008 23:54:44]
危娘 > …………………………、じゃあ、『どう』、見えるん、だい……………? (闇に不思議に浸透する、小さな囁き。哀しそうなのか、寂しそうなのか、泣きそうか、消えてしまいそうか。「うれしそう」に見えなければ、青年の眼に、項垂れた矮躯は如何見える?)(――『死』から『甦った』青年の仕草は、笑い方は、壊れ物のように柔らかい。素朴で愛おしい絵の表面を、温度の冷たい指でなぞれば、きっと崩れてしまう。――優しいものは、直ぐに、死んでしまうよ、ヴァリスさん。 「おかえり」も言えない。藍色の布の下、猫眼型の双眸が、床を見つめたまま小さく歪む。抽象的な遣り取りを細い吐息の気配で断ち切り、百合を生ける青年から眼を逸らし、小娘は、顔を更に側面に向けん。) (眼を瞑る。暫しの後、そして、ひとこと。)  ―――――  ―――――、  帰り、な、よ。   あんたの、居るべき、ところへ。 [Sat 29 Nov 2008 23:44:55]
ヴァリス@宿屋 > ――そっか。ありがとう ( どれはどちらの意味か。青年はそっと椅子に置かれた山百合を手にすると、それを愛おしそうに撫でる。花びらが少し舞い、青年は目を細める。そして、顔をあげた頃にはにっこりと笑い、 ) どうするもなにも。続けるさ ( 「なにを」とは言わない。それは仕事なのか、はたまた別の何かなのかは定かではないが。 ) 危娘さんは―― ( ゆっくり、と首を傾げよう。そしてやや不満そうに、 ) 僕が意識を失って復活おういえ、になったのに嬉しそうじゃないんだね? ( かくん、と首をかしげる。 ) そう「心配」しなくても、僕は今の場所で自分のするべき事をするだけだよ ( ひらり、と山百合を揺らすと、大きめなコップをサイドテーブルの引き出しから取り出し、そこに水をいれ、「入るかな、落ちちゃいそうで怖いな」とつぶやきながらそぅ、と山百合を生ける。 ) [Sat 29 Nov 2008 23:28:58]
危娘 > ……………、……………、(小娘の返答は、薄い顎をそっと斜めに項垂れたかたちの無言。もう一つが、眼差しの向きを其のまま、垂らした左手だけ、ぐいと無造作に青年に突き出さん。彼が眼に留めたか留めぬか定かでは無い数秒の間の後、勧められた椅子にふさり置かれるのは、包み紙も巻いていない無骨な山百合の束。前の仕事の代金を、この国に無い花で貰ったのは初めてだ。 ――そして、二度と、きっと無い。生きている誰かの為には。) (ゆっくりと、空気を掻くように首を振る。) ……………、……………聞きたく、無いこと、を……………、聞いたり、しない、さ……………。  (花の色より尚蒼白い手をふらり、零すように百合から放すと、指の間から花弁が零れた。暗い部屋の中、フードの俯き方が深くなる。) ……………、……………、  ……………、ただ、   ……………、これ…から、……………、どう、するんだい……………?  [Sat 29 Nov 2008 23:22:34]
ヴァリス@宿屋 > ( まるで幽鬼のように。これが夏場の丑三つ時の訪問であれば心臓が喉から飛び出して相手の顔にジャブを食らわせていただろうが、残念ながら冬場で――ある、という事ではなく、ただ見知った少女であるだけだ。 ) うん。頭に重いのをズドん、と一発ね ( にへら、と笑った青年は髪をかきあげてみせる。生え際あたりにあるのは縫合の後。一生消えはしないだろう傷跡だ。 ) 座りなよ。久しぶりに危娘さんとゆっくりお喋りがしたい。 ( ひらり、と再び進めるのはベッドの近くにある小さな椅子。 ) んで、 ( ちらり、とやや苦笑気味に青年は問う。 ) 聞いたのは怪我をした、だけじゃないんでしょ? ( いわく、青年の風貌が変わった。曰く、記憶が戻った。曰く、一人称が『僕』ではなく、『俺』に変わった。等々。見舞いに来た傭兵仲間は言う。「それでもあいつの緩んだ顔はかわらねぇなぁ」 ) [Sat 29 Nov 2008 23:07:31]
足音 > (其の錆びた鉄の音と前後して、薄く開いた扉の隙間は、廊下の窓から零れる淡い月明りを幾筋か連れて、駒送りのようにゆるり開こうか。 はたり、床を踏む時もノックの音との微かさと似よう。青年にも見覚えあるだろうか藍色ずくめは、力無く垂らした姿勢の腕に、何か白い大振りの花を素で持つ。ふらふら覚束ぬ足取りで、室内の中央までゆらりゆらり。水中を泳ぐような仕草で歩を進めんか。 ふらり、立ち止まり、フードがそっと下向きに持ち上がると、内側に黒い光彩が双つ瞬いて、青年の瞳を静かに見つめん。)   ……………、  ……………、  ……………、 (小娘の眼に寝台の上の青年は、少し痩せたようにも見えた。ちりり、機能停止したような胸の何処かが不自然に軋む音。伏せがちの面差しから掠れた声音がほろほろ応じる。)   ……………、怪我を、  した、と     ……………、聞いた、よ  ……………、   [Sat 29 Nov 2008 22:59:38]
ヴァリス@宿屋 > ―――? ( 足音を殺した気配か。それとも何か別の猫か何かの気配か。青年はそれを探り、断定するだけの鋭敏な感覚は持ち合わせていなかった。ぎぃ、と錆びた蝶番が鳴る。その向こう、明かりの落ちかけた蝋燭の照らす廊下で小さな陰がいた。 ) こんばんわ ( 青年はベッドの上で横なっていた。より詳しく書くならば、青年はベッドの上で上半身だけを起こし、窓の外を眺めていたのだ。ゆるり、と体躯に向けられるは頬を緩くした笑み ) どうぞ。入ったら? 何ももてなすものが無くて悪いけど ( 医者が青年を診るときに座る古い椅子を手のひらで勧める。 ) [Sat 29 Nov 2008 22:40:26]
お知らせ > 足音さんが入室されました。 [Sat 29 Nov 2008 22:35:44]
足音 > (――青年の語尾が消える頃か、其の部屋の戸の辺りから、鼓に似た小さなノック。 『こんこん』でも、『とんとん』でも無い、風の当たるふうな、たった一度の微かな軋み。部屋の住人に届くか否かは儚い望みの内だけど。 青年の感覚が振り向けば、気付くだろうか、ひっそり息を殺すようなイキモノの気配。声はしまい。 青年が気付かねば、やって来た時と同じ様、其のまま足音も殆どさせずに去り行こうか。)  ……………、 ………、 (部屋の外。闇の蹲るような色彩の矮躯は、藍色のフードの下、少しだけ深く、瞳を伏せん。) [Sat 29 Nov 2008 22:33:10]
お知らせ > 足音さんが入室されました。 『(は たん――、)』 [Sat 29 Nov 2008 22:24:28]
ヴァリス@宿屋 > ( 卓上業務と言うのはあまりに暇で、必然的に青年はここ数日から数週間に及ぶ運搬業務から襲撃された回数などの書類を押し付けられていた。これは本来管理するべき古株の傭兵が青年に押し付けて夜の町に繰り出してしまったからだ。もっとも、それは青年自身が望んでいたことなので、問題は無い。任された仕事を片付け、別の羊皮紙にある程度の商業ルートを写し、それらが終われば手紙を書くという作業である。しかし、それらの事も終われば青年にやることは無くなった。先ほど、最後の手紙を終わらせたところである。 ) ―――、 ( サイドテーブルの水差しから水をコップに注ぎ、唇を湿らす。こういう風に病人の生活もしばらく続けば飽きるというもので、青年がいくら訴えようと中々医者は現場復帰を認めてくれなかった。が、それも一昨日までの話。来週からは現場に復帰することができる。これはもちろん、医者のお墨付きだ。 ) ――鈍ってるかもしれないな ( ふ、と息を吐いた青年は自らの剣に視線を向ける。小さな部屋の狭い壁に立てかけられた一振りの剣は青年の『首狩り刀』である。大振りで片刃。無骨な印象しか得られない『巨大包丁』。 ) 本来の闘い方はどれくらい・・・・ ( 忘れているのだろう。杞憂といえば杞憂だし、記憶を失っていた時期の記憶も保有しているのだから、青年にとって「ひさしぶりの」というわけではないのだろうが。 ) ――まあ、それよりもどう立ち回るか、かが大切なんだけどね ( 一息。小さく息を吐いて青年は何気なしに窓の外へと視線を向けた ) [Sat 29 Nov 2008 22:21:57]
ヴァリス@宿屋 > ( 医者からは体の回復は早く、すでに生活する分には困らないだろう、といわれている。ただし、記憶の突如の回復と言う場合、心身に大きなストレスを与える可能性があるのでしばらくは卓上業務に移れとの事。もっとも、これは記憶を失った人間。それもPTSDや心的ストレスによって引き起こされた記憶喪失の場合に施される処置である。 ) ――― ( さらさらと、上質ではない羊皮紙にペンを走らせる。それはどこの文具店にでも売られてるような粗悪品で。ヴェイトスでは決して品にはならないだろう品がここ、アングリマーラでは品としてまかり通っていた。青年は一度筆を置き、眉間のコリを指先で挟んでほぐすと、窓を小さく開けて外の空気を部屋に入れた。秋から師走が足早にやってきた冬の夜の空気は冷たかった。しかし、火照った頭には気持ちがよく、青年は大きく深呼吸をして肺に冷たい空気をたくさん流し込んだ ) [Sat 29 Nov 2008 22:11:26]
お知らせ > ヴァリス@宿屋さんが入室されました。 『(ランプの明かりを頼りに、サイドテーブルに広げた羊皮紙とペンを走らせていた)』 [Sat 29 Nov 2008 22:06:56]
お知らせ > ヴァリス@宿屋さんが退室されました。 『やりたい事、見つけたぞ不良娘 ( 小さく笑った )』 [Sat 15 Nov 2008 23:41:43]
ヴァリス@宿屋 > ( 何を持って青年は起きたのか。長い悪夢から覚めたような顔で息を吐き、 ) ―――俺は・・・ ( と、つぶやく。 手のひらで額を擦り、傷の具合を確かめつつ――窓から望める夜空に視線を向ける。そして、 ) 寝すぎた。喉渇いた な ( 水差しを探し、発見。サイドテーブルの水差しを手にコップを探すがそれは見つからない。やがて、これが水差しというよりは病人用に扱う物だという事に気づき、苦笑。注ぎ口から直接水を一口、二口とゆっくりと飲んでから、一息。 ) ――― ( ことん、と空の水差しを置く。焼き物をテーブルにおく「ことん」という音がやけに耳に響く。絶対安静、というのは未だに変わらないだろう。青年はそれを「身を持って」感じつつ、再び視線を夜空へと投げ―― ) [Sat 15 Nov 2008 23:41:01]
ヴァリス@宿屋 > ( そのような傭兵たちの疑問も青年にはまるで別世界の話であるかのように眠っている。体のあちこちにある傷を治療しながらも、頭の包帯だけはとれない。その世話をする者は皆パウロの息がかかったものである。どちらにせよ、彼が生きてマドゥーを退けたことには変わらない。もし、青年が手ごまとなりえるならばそれもまた駒としては申し分ないだろう。 ) ――― ( やがて、水を取り替え体が拭き終わり、流動食を摂らせた世話係は帰っていく。繰り返しの毎日が一週間である。誰もが「起きないのではないだろうか」という懸念を持つ頃。 ) ―――・・・・・・ ( 薄っすらと、青年の瞼が持ち上がった。誰もいない部屋の中で、青年は激しい頭痛に眉根を寄せる。頭の包帯と痛みから傷の具合を感じ、頭を振りたい衝動にかられるのを我慢する。そして、 ) ―――ぅぁ ( 声が漏れた。呆然と。または漠然ともれた声は空気に等しい。まるで喉から空気を押し出し、歯の間を通しただけに等しい。呼吸と似ている声。赤子のような「あ」を少しだけ伸ばした青年はゆっくりと、 ) ―――いたい ( と、つぶやく ) [Sat 15 Nov 2008 23:36:26]
ヴァリス@宿屋 > ( 戦士の矜持。時たま戦士は好敵手を見つけるとその好敵手の上達を望むという事があるらしい。それがサンナ・マドゥーにありえるのか。それはわからない。奇しくも敵の立場でありながら、サンナ・マドゥーと合間見えた傭兵は数多い。何か目的があって生かしたのか。それとも気まぐれかはわからない。頭蓋骨に罅という怪我のところから推察するに切られた訳ではない。つまり、サンナ・マドゥーは斬る気が無かったということになる。そういった推察をするものも多く、首を捻るが答えは出ない。どの傭兵も訝しげに宿屋で眠る青年の寝顔を見ては首を傾げ帰っていく。 果たしてあの場で何があったのかはわからない。その場にマドゥーの死体があったわけではないのだから、相打ちということもあるまい。深手を負わせて止めを刺させる余裕が無かった? となればなお疑問である。自らを追い込ませるほどの相手を殺せる時に殺さないというのはどういうことか。それとも、本当に矜持や好敵手という喜びなどといった。余人には図ることができない心境でもあったのだろうか ) [Sat 15 Nov 2008 23:30:31]
ヴァリス@宿屋 > ( あれから一週間ほどの時間が過ぎ。あの後、様子を見に戻ったパウロの下人はそこで昏倒する青年を発見し、回収する。それ以降、青年は眠りについたままである。医者の見立てでは頭蓋骨に罅が入っており、絶対に安静。脳が負傷していた場合、一生眠り続ける可能性もあるという。いまだに身解剖な脳という分野では医者もお手上げである。そうした中、青年の処遇というのはどうにも曖昧なものになりそうである。まず、青年が昏倒して倒れていたこと自体が奇妙であるのだ。サンナ・マドゥーという男は甘くは無い。むしろ、青年と過去に諍いがあったのだから、青年が昏倒していて――なぜ止めを刺されなかったのかという疑問に行き着く ) [Sat 15 Nov 2008 23:26:11]
お知らせ > ヴァリス@宿屋さんが来ました。 『昏々と眠る』 [Sat 15 Nov 2008 23:23:12]
お知らせ > ヴァリスさんが帰りました。 『( 砂塵の中、青年はただそこに倒れ伏す敗者 )』 [Sat 8 Nov 2008 00:40:18]
お知らせ > マドゥーさんが退室されました。 『夜の風が優しく撫でる…』 [Sat 8 Nov 2008 00:39:57]
マドゥー > (砂塵の空間に静寂が戻った。刃を斬れぬ方向に振り向いた姿勢のまましばし動きを止め……ざっと居直った。)………ヴァリスよ…お主は死の翼を…危娘を守れ。パウロから…そして俺からな。(しゃんっと澄んだ音を立て双刃を収める。この言葉はヴァリスの脳裏に響くだろうか?)………俺の事など気にするな。お前は守りたい者を守れば良いのだ。(そしてそのまま背を向け、静かに歩み去っていった。) [Sat 8 Nov 2008 00:38:55]
ヴァリス > ――ッ!! ( 拳の一発でも! ――と、思ったところでそう上手くはいかない。気づいたときには眼前にジャマダハルの剣が迫っている。拳を握ったまま―― ) ――――がっ!! ( ずどん、と骨が砕かれるような激烈な勢いでの一撃が身を襲った。こふ、と呼気が肺から搾り出され、眼球が灼熱するような痛みと共にひっくり返りそうになる。激しい嘔吐感。がぎん!! )( まるで紙人形かなにかのような勢いで吹っ飛んだ。身体中に泥を擦りつける様な勢いで地面を滑った青年は最後に足掻くように指先を宙に彷徨わせ、ふらつく視線でマドゥーを視界に納め――暗転。倒れ伏し、動かなくなった。 ) [Sat 8 Nov 2008 00:29:09]
マドゥー > (無手で突っ込んでくる相手。この姿がこの青年の弱さの象徴だ…。あまりに優しく…全てに手を差し伸べようとするから…こうして、全てを失う手にも出る。)笑止っっ!!(チャキンっとジャマダハルを峰打ちの方向へ向ければ…突進してくる相手を迎え撃つように思いきり振りぬこう。良くても昏倒…悪ければ骨の一本くらい折れるかもしれない)(ヴァリスにはこのままパウロの懐に居てもらわねばならない。それは利用価値どうこうの問題ではない。この男がめまぐるしく立ち位置を変えられるような器用な真似ができるとも思えぬし………何よりもガルーダ…危娘が居るのならば…この男は彼女の側を離れてはいけない。その為には自分は敵で居なければならない。馴れ合いは無用…むしろ危険なのだ。) [Sat 8 Nov 2008 00:21:40]
ヴァリス > ―――ッ!! ( ずばん、と怒声と共に剣が地面に突き刺さる。思わず手を離してしまった。否、離させられた。仮に握っていようと踏ん張れば、両手首が持っていかれていたはずだ。ぐっ、と奥歯を噛み締めて一歩二歩と後じさり、 ) ――そうやって、サンナさんと本気で死闘えと言うの!? あの子と! ( ぐっ、と握り締めた拳。彼我の距離を詰められれば反応できるだろうと予測が立てられる場所で腰を落とした青年は、 ) ――んで! あんたらはそうやって簡単に敵と味方を区別できるんだよ! ( 折角のその距離感をすっ飛ばして、叫んで駆け出さん! 握り締めた拳。無手で突っ込むという剣士にあるまじき行いである。 ) 少しは説得とかしたらいいじゃないか! 話が通じない子じゃないだろ! [Sat 8 Nov 2008 00:06:52]
マドゥー > (この男は会ってしまったのだ。あの、死に恋焦がれる少女に。しかも…あろうことか、自分同様“以前の彼女”と関わりがあるようだ。そして…そこにも手を差し伸べようとしている。しかし…っっ)………ぬるいっ!!(尋常ならざる破壊力を乗せた一撃。化け物相手ならば、これほど効果的な技も無いだろう。しかし、これは技のぶつかり合い…振り下ろされた刃を半身にて避ければ、その振り降りきった包丁上の刃の“背”を地に向かって踏み抜かんとする!うまく行けば、そのまま刃は引き抜くのに難を要するほど、地深くに食い込んでしまうだろう。)(誰も傷つけたくは無い…この男の考えそうな事だ。だがそれこそがもっとも危険で、確実に全てを失う道…。二つを同時に立ち回れば必ずどこかでほころびが出る。彼女を真に守りたいならば……)貴様は俺の敵となれぃっ!! [Fri 7 Nov 2008 23:58:31]
ヴァリス > ( 此方からの渾身の一撃一撃は全て受け止められる。若干の焦りを感じながらも、慌てないように呼吸。必要なのは一本をとる事じゃない。時間を稼ぐことなんだ。 ) 辛いカレーだって工夫すれば辛味が収まるじゃないか! ミルクをカレーを食べる前に食べるとか! ( だんっ、と大きく後退する。一撃が決まらないどころか、余裕で捌かれている。だったらっ ) あの子がヴェイトスで僕とどういう友達だったのかなんて僕にはわからないけどっ!! ( 渾身の一撃をっ! 大きく振りかぶりすぎた動きは貴方からすれば隙だらけ。簡単に捌き、カウンターを決めることも容易だろう。例えるならば、高出力ゴーレムの行う裁縫。無駄に力があるが、技術がうまく伴っていない  ) 友達なら助けたいし――それに、あのままサンナさんと戦わせたらどちらかが死んでしまう! それだけは嫌だ! ( だから、分不相応だとしても。関わろうとした理由。 ) 僕は、パウロを――っ ( 誰かを傷つけないで、パウロを止めたいのだと。言外に言う。 ) [Fri 7 Nov 2008 23:44:05]
マドゥー > (ぎぃぃんっと、こちらの刃が長剣に受け止められる。久しく技量が迫る者の技にどくんっと鼓動が高まるが。………その興奮を押し殺し、冷静に自分に言い聞かせる。そうだ、これで良い。ヴァリス・ファングレーがこの位置に立った以上…確実に敵で在り続けていなければならない。)………小細工を弄して通用する相手でも無い。(その後の相手の返す刃…かわし、己の刃の上を滑らせ………惜しい。本来の動きはこんな物では無いだろうに。)…………(そして最後の言葉に僅かに目を潜める。…なるほど、大体合点が行った) [Fri 7 Nov 2008 23:35:35]
ヴァリス > ――――・・・・・・・・・なんで。いや、分からないわけでもないけれど。 ( すっ、と呼吸を一つ。気持ちを切り替えるように一つ、一拍。 ) ――けじめ。か。 僕みたいなどこの馬の骨とも知れない人と共同戦線を張ろうという人だから宮廷付とはいえ――と、思ったけどっ! ( ずだん、と怒号と共に踏み込みの音。 ) ――んなこと、言われなれてる! ( 横凪の一線に噛ませる様に下から振り上げる一撃。眩い火花が夜を彩る。最中、 ) 正面から衝突することばかりが戦いじゃないとは思わないのかな! サンナさんは! ( 一合。二合。三合と剣を振ろう。どれも貴方ほどの腕があれば捌き切れるほどの剣戟。筋力も速度も申し分ないが――重みがない一撃の群れ。本来の戦い方に合わせて作り上げられた身体は、記憶喪失という白紙からの動きについていけない。否、適応できていない事の表れである。 ) だったら独り言! ガルーダって知ってるよね!? 有名人! [Fri 7 Nov 2008 23:23:24]
マドゥー > (黙ってヴァリスから語られる言葉を聴く。それはどれも想像通りのもの。唯一つ…手紙と言うのは意外だったが。)………剣を構えよ、ヴァリス・ファングレー…。(やはり裏切った訳ではない様だ。そうでありながら、これほどまでに敵の懐に身を置き続けているとと言うことは……何か離れられぬ事情、もしくは離れたくない事情でも出来たか?)お主はここでよもや俺が剣を下ろし、談笑に応じるとでも思って居るのか?(ヴァリスの性格はわかる。争いを好まず、優しく、強く人と共感できる。目の前で苦痛を感じる者が居れば手を差し伸べずには入れぬお人よし…偽善では無い、自己犠牲レベルの…。しかし、だからこそ…)…甘いのだっ!!(だんっと距離を詰めれば、横薙ぎに刃を振るうだろう) [Fri 7 Nov 2008 23:15:58]
ヴァリス > ――うん。ヴァリスだよ。 ( 驚かぬ相手に対して青年はローブのフードを取る。解けぬ緊張に困惑したような顔をするが、構えは解かない。 ) ――え、えと。 ( 僅かに詰められる距離。 ) ――手紙、とか言伝、とか。送ったんだけど・・・・ ( じり、と気圧される様に一歩身を引く。剣先を地面スレスレまで下げることで正眼の構えから変える。 ) ――届いてない? [Fri 7 Nov 2008 23:02:02]
マドゥー > (ジャマダハルを構えたまま、剣気を散らすことなく相手の言葉を耳にする。)………やはりお主か、ヴァリス・ファングレー……(全く驚いたそぶりも無く…答えた。だが…そこに緊張が解かれる気配は無い。威圧するような空気は更に濃く、勢いを増し青年にぶつけられる。)………言い残す事はあるか?(じり…双刃を構えたまま距離を詰めつつ発せられた言葉がそれだった。) [Fri 7 Nov 2008 22:57:47]
ヴァリス > サンナさん。・・・・だよね? ( ぼそり、剣を構えたまま男がもごもごと口を動かした。声音で知れるだろうか? ) [Fri 7 Nov 2008 22:46:35]
傭兵 > ( 「さっさと行くぞ!」「こいつを失ったら俺たちの首が飛んじまう!」 口々に叫びながら男たちは御者の死体を蹴り退かし、さっさと鞭をふるってその場から逃げ出そうか。砂塵の世界に残されたマドゥーと男。構えた剣はまるで包丁のような形をしているが――一般的な包丁とは違う。骨や肉を確実に断つ為に使うような剣である。しばしの沈黙の後、 ) [Fri 7 Nov 2008 22:46:21]
マドゥー > ………(ざっと、少しばかり…少なくともクロスボウの威力が殺がれる程度には距離をとれば足を止めて其方に向き直る。意外………追って来ぬ。あくまで荷運びに徹するつもりか…、だが逃がすつもりは無い。気の毒だが馬車馬の首を跳ねて置くか…と仕込みのチャクラムに手を伸ばしかけ……止めた。)………(ただ一人、馬車に戻らず剣を構えるローブ姿。なるほど………一人、しんがりを勤めるだけはある。この男…かなり、使う。)………面白い…。(しゃん…っとここで初めて両のジャマダハルを抜き放とう。) [Fri 7 Nov 2008 22:41:55]
傭兵 > ( 馬車を離れたマドゥーをそれぞれが視線で追う。囲もう、という意志があるのかどうか。「おい、お前」と、誰かが一人の男を指差して言う。「新入り。お前が時間を稼げ」。 どうやら傭兵たちは一人にこの場を任せ――否、囮にすることで荷を運ぶことを目的としている様子である。指名された人物は渋めの空気を出すが。断らなかった。す、と男が前に出る。身の丈は青年というほどの頃。ローブの下、手にした獲物は長物。剣であることは間違いないだろう事はローブの上からでもよくわかる。して、威圧するように闘気を練り上げる男の姿を見ることで、その実力を貴方ならば推し量ることができるだろう。その間、じりじりと残った数名がマドゥー氏を警戒しながら馬車へと動き出そうか。さて、どうでる? ) [Fri 7 Nov 2008 22:33:49]
マドゥー > (続いて飛び出してきた傭兵を地に伏せた体勢からその背に当身を加え、昏倒させる。そしてそのままだっと駆け出し…脇目も振らずに馬車より距離をとろうとする。散開はこの場にてもっとも有効な手段。いかに技量に差があろうとも背に目があるものは居ない。囲まれるのは非常に危険なのだ。) [Fri 7 Nov 2008 22:26:51]
傭兵 > ( 荷馬車の幌の中から数人の男たちの声。御者が死んだと見るやいなや、荷馬車から飛び出し散開を決め込もうと魂胆か。わらわらろ数名の傭兵が表に出ようとし――貴方の目論見通り、イの一番に飛び出そうとした傭兵は餌食になるだろう。しかしその中から再び出てくるだろう傭兵まで手が回るかどうか。「ちくしょう!」と誰かが叫ぶ。傭兵らは姿を隠すようにその全てが漆黒のローブ姿である。「誰がやられた!」「ブルーバーだ!」「やっぱり現れやがるかよ!」 口々に口惜しそうに叫ぶ声が響く。 ) [Fri 7 Nov 2008 22:19:06]
マドゥー > (崩れ落ちる男の体をそのまま馬車の中に蹴りこむ。そして自分は後方に飛び馬車の幌より下に…はいつくばるように地に伏せる。馬車の中には飛び込まない。飛び出してきた者から狙う算段だ。)………(幌の中から怒声が響いた。なるほど…名まで知れているとは…本当に大当たりのようだ。) [Fri 7 Nov 2008 22:15:46]
お知らせ > 傭兵さんが来ました。 『「サンナ・マドゥーがでたぞ!」』 [Fri 7 Nov 2008 22:13:58]
マドゥー > 『………』(ちらり…一瞬御者の男の視線が動いた。)………っっ!!(反射的に地をけり、横に飛んでいた。かかかかっと、砂に数本の矢が突き刺さる。馬車の幌に何箇所も穴が穿たれていた。良い判断だ。)………賊とみなす!(そのまま御者に真正面から突撃する。この位置からでは、御者が邪魔で狙撃は出来ないはず。)ざくっっ!!(御者が得物を抜くより先にこちらの手刀が相手の喉元に突き刺さる。) [Fri 7 Nov 2008 22:06:18]
マドゥー > 『あんだと………??』(男の目が警戒に細められ、とたんに声に殺気が混じる。ほぅ、この反応は…)…街中に入るならもっとましな道があるだろう?(こういった荷改めは幾度と無く行ってきたが…まぁ快く応じる物は少ない。それでも少なくとも書状を見せてまで拒む者もあまり居ない。後ろめたい物があるものは、大概はこちらが一人でいるものだから口封じにかかってくる。そして、後悔した時にはとき既に遅し…であるのだが…)………(最初からこうも警戒をしてくるとは…こちらの正体に見当をつけている可能性がある。噂は出回っているだろうが…当たり…か?) [Fri 7 Nov 2008 21:48:39]
マドゥー > (市の中心部に向かう道からは大きく外れた場所…大型の荷馬車の前にゆらりと立ちふさがった。馬の嘶きと共に馬車がゆっくり止まる。)『何のようでぃ、旦那!?』(御者にしてはやたらと体格が良くドス聞いた声をさせた男が声を荒げる。問い、と言うよりは脅しに近い声色だ。)………荷を改める。(手短に言った。ついでに懐よりいつものマウーラ印いりの書状を掲げる。無論、本当に王命で許可証が出ているわけではない。王はそんな事には関心が無いからだ。だが、そんなことはどうでも良い。これは己の問題なのだから…) [Fri 7 Nov 2008 21:40:04]
お知らせ > マドゥーさんが入室されました。 『ざり…馬車の前に立ちふさがる。』 [Fri 7 Nov 2008 21:31:50]
お知らせ > リート@街道さんが帰りました。 『 (馬車はクリスティアへと駆け) 』 [Mon 3 Nov 2008 00:15:43]
リート@街道 >  (がた、という少し大きな揺れに歌い手の回顧は中断され、現実に引き戻される。そして次の目的地について思いは新たに巡り始めた)  [Mon 3 Nov 2008 00:15:23]
リート@街道 >  (悪い慣わしも――殉死だとか――あるが、音楽等の文化を否定する気にはならない。アングリマーラは即興音楽の演奏に長けていて、スィタールやヴィーナーなど、歌い手にとっては興味深い楽器があることも分かった) (治安が良くなったらまた行ってみたいものだ。その時はラーガについて教えてもらおう。己は即興で音楽を奏でる事は苦手だ)  [Mon 3 Nov 2008 00:13:49]
リート@街道 >  (アングリマーラ式のハロウィーンとでも言うのだろうか。己はやらなかったけれど、日没後、素焼きの皿に油を注いで火を灯し、家の入り口や窓に置いておくものらしい。その由来を歌い手は知らなかったが、その日は夜だったというのに何となく周囲が明るく感じられたものだ) (花火と爆竹の音が聞こえる中、アングリマーラの人々は女神に祈りを捧げたのだろう。歌い手は知らぬ事だったが)  [Mon 3 Nov 2008 00:08:47]
リート@街道 >  (アングリマーラで新たに詰まれた荷物と共に、クリスティアへと移動する。幌つきの馬車の中とは言え、寒さは滑るように差し込み、己は今外套を羽織っている) (随分とアングリマーラに長居をしてしまったものだと思う。一ヶ月もいないだろうと思っていた予想は見事に外れて一ヶ月以上過ごしてしまった。今のヴェイトスよりも随分と治安が悪かったが、数年前のヴェイトス市と比べると――どうだろう?) (何日か前に祭りがあって、賑わう様子を宿の部屋から聞いていた。流石にお祭り騒ぎの中を練り歩く勇気と根性はなかった。これがヴェイトスならいざ知らず、治安の悪い他所の土地だから尚更だった) (喧騒を思い出して、一つ、溜息が出た)  [Sun 2 Nov 2008 23:58:51]
お知らせ > リート@街道さんが来ました。 『 (馬車の中) 』 [Sun 2 Nov 2008 23:51:25]
お知らせ > 危娘@街道さんが退室されました。 『(安息を得るには、これしか無い。暖かい飛沫が降り注いだ。)』 [Fri 31 Oct 2008 23:00:10]
危娘@街道 > (                   いいや、矢張り、これしか無い。) [Fri 31 Oct 2008 22:59:21]
危娘@街道 >   (ざく、り。 背後で、砂を踏む音。) (――顔を、上げる。蜻蛉のような緩慢さで振り返ると、距離を僅か置いて肩越しに、狼狽した男の顔が見える。陰影の蠢く褐色の腕から、ばらばらと白い包みが沢山落ちた。ぎらぎら忙しなく動く黄色い瞳が、地面と小娘の半顔を往復する。 足音を殺し損ねた商人風貌の、その有り触れた質素な服装に似付かわぬ凶暴な面構えには覚えがあった。柑子色の照り返しを受けて、逃げ損ねた、と、元下働きの表情が語る。) ( 「ち――、違うんだ!」 ) (下働きは、狂乱する様にぎりぎりと首を振り回す。)( 「お…、お、俺は別に、持ち逃げしようとか考えてた訳じゃない! お、俺は反対したんだ、止めようって!! だだ、だからこうして、ほら、な? 大事なブツを燃えないうちに御主人に届けて返そうって思って――、」 ) (崩れ掛けの、媚笑い。厚い唇がひくひくと痙攣している。如何か助けてと訴えて震えている。 死にたくないと、言っている。) …………………………………………………………………………………  (そうっと上下させる肩先から、逃がす呼吸。)………………………………………………殿、の…… 店、は……、(ゆるり、頭髪の黒い軌跡を描いて、物憂げに都市の方角を振り返る。) ………………あっち……、だろう…………――――――。 (汗深泥だった喉が上下する気配。 街道の方を向いたまま、腕だけを、ふぅと横殴りに振った。) ( 断絶音が付いて来た。) [Fri 31 Oct 2008 22:57:42]
危娘@街道 >                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              独りに しないで  [Fri 31 Oct 2008 22:49:20]
危娘@街道 > ―――――…………………………………何故………、 そんな、風に……、笑うん だ…………… ヴァリス、さん………………、………、 (ずん、と鈍い地響き。燃え続け、遂に横倒しになった荷馬車が地面にぶつかると同時に脆々と外郭を崩す。剥がれて行く板張りの壁。ひしゃげる車輪。ぱぁ、と四散する、炭の腕。昏い空へ還元される生命の灯火。) (――記憶の中。御人好しの小説家は『死んで』尚、哀しい微笑を浮かべて居る。空っぽになった筈の彼の外核。人事の様に、瑕付いた、笑顔。 死が絶対安堵の運命ならば、何故、彼は安らがぬ。何故、幸福で居てくれない。―――誰にも平等に苦しみを取り除いてくれる筈の永劫の涅槃は、彼に一片の安息をも与えなかったと言うのか!?) (「死」とは、何だったと言うのだ。あんなに焦がれ、願い、只管想い続けた涅の国。「其れ」が最期の楽園で無いならば、無様なほど「其処」にばかり心傾けて居た己は、これから何処を目指して行けば良い? どの世に永遠の安寧を探せと言う。 振り向けば、募る道程は屍の群れ。冷えた四肢。動かぬ鼓動。 安らいでくれたのだと思ったのに。) (顔を覆うと、乾いた両手の指の感触。 どうしよう。何処へ行こう。誰が絶対安堵の未来をくれる? 何処が愛しい誰かの永遠を約束してくれる? ―――嫌だ。置いて行かないで。もう、何処にも消えて行かないで。あたしも、あたしも直ぐ、行くから。大急ぎで走って行くから。走って、先に待って居るから。 だからもう、何処にも行かないで。其処がどんな世界でもいい。一緒に居て。一緒に居て。傍に居て。ずっと居て―――、) [Fri 31 Oct 2008 22:46:50]
危娘@街道 >  ―――――…………………………………何故………、 喪われ……て、行かねば…ならない…………… ヴァリス=ファングレー………………、………、 (限り無い憂愁の篭もる呻く様な呟きは、発す当人の唇同様、娘らしい水気に欠ける。人間の生理なら少しは潤んでいて然る目の際も、風化した陶器のように乾いていた。 ――ニンゲンならば? ニンゲンならば、 いつか喪ってしまう。―――永遠に。) (ふらり、顎の角度を上げれば、地上の惨劇の一切をよそに、遥か高く黒々と満天の星。世界はくすんで見えるのに、空ばかり酷く清浄に見える。ヒトは死ねば、天つ星になるのだと誰かが言った。この何処までも流るる墨空の果てに、あの小説家は瞬いて居ると言うのだろうか。) (あんなに遠く感じてだけ居れば。触らないようにして居れば、ささやかな日向の生涯を願って居れば、幸福で居てくれる存在なのだと、勝手に思い込み続けた親しい他人は、もう居ない。己の知る青年は、もう無いと言う。世界の何処にも居ないと言う。 在るべき『彼』は、死んでしまった。柔らかく人間臭い、暖かな記憶と共に。 この空の光点の何れかに、『彼』の魂は還元されて居るのだろうか。夜を浮かんで突き抜ければ、涅槃に至る事が出来るのか。 其処で彼は、何よりも安息を得た筈だった。何もかもに平等に訪れる絶対世界。苦しむ事の二度と無い安寧の常世。人間も悪魔も動物も虫も植物も、最後は冥府の土を踏む。例外は無い筈だった。これ以上無い穏やかな世界に至って、其処で『彼』は、幸せそうに微睡んで居なければいけなかった。) [Fri 31 Oct 2008 22:33:54]
危娘@街道 > (語尾は、延ばし掛けてふらり項垂れる腕の如く、力無く千切れて、炎の爆ぜる音に消える。 遠く眼差しの先で、がらがら黒い雲霞を上げて、落ちる屋根。) ―――――…………………………………、……………………、 (―――あれは、誰の名だったのだろう。轟、と吹き付ける熱気に斜めから煽られて、小娘は瞬きもしない。 想って居るのに。行かないでと追って行くのに、守りたくて強くなったのに、いつもいつも消えて行く微笑。薄氷のように砕ける温もり。暖かい追憶を振り向いた時の空虚感を、小娘は良く覚えている。) (何故、喪われて行かねばならぬ。何故、此の世は永遠では無い。何故、世界の何処を探しても、其の人に会う事も話す事も出来なくなる、喪失の運命しか持たぬのだ。 ―――だから、彼等の行くべき涅槃は、きっと此の世より絶対で。遠く鬼籍に消えてしまった誰も誰もも。彼の世では、きっともう無くなってしまう事は無い。きっと二度と喪う事は無い。人の世の様に行く末と言う不平等なものは無いから、きっともう、離れない。もう一度死ぬ事は、二度目の喪失は、無い。 もう、誰も。何処にも行かぬ。 死んでしまった大事な人も。これから死んでしまう大切な誰かも。 みんな、ずっと、一緒。)  (  そう、信じて。疑わなかった、のに。  )  [Fri 31 Oct 2008 22:22:12]
危娘@街道 > (―――死とは。 結局、何なのだ。) (藍色外套は立ち尽くし、裾を向い風になびかせるまま、立ち昇る炎を白痴のように見詰めながら、錆びた脳で茫然と思う。 がらり、車軸が崩れる音と連鎖して、飛び散る炎粉の中から炭色の棒切れが突き出す光景。五指が鍵爪状に歪んだ腕の主の魂は、生きながら焼かれる苦しみのまま、この何もかも限りあるばかりの儚い現世に漂って、苦しみ続けぬと、如何して言える? 黒硝子めいた眼球に、無意味な現実世界が映る。) (―――死とは、結局、何だったのだ。 あんなに焦がれ、願い、只管想い続けた涅の国は、愛しいひとびとの何一つ、心病む事の無い完璧な安らぎを用意してくれる、唯一の絶対世界では無かったのか。愛してくれた堕天使や吸血鬼は、その世界に至って漸く、迫害される事も、追われる事も、不平等な運命に嘆く事も無く、混じり気の無い何もかも同じに黒い羊水の内で、包まるように幸せな安寧を得られたでは無いのか。 ―――死とは。そんな、夢のように甘やかな、虚無の楽園ではなかったのか。) ―――――…………………………………、……………………違う、のか………。 ソウ…………………………………、  …………………………………、 [Fri 31 Oct 2008 22:12:23]
危娘@街道 > (南天色の光、柑子色の光、真鍮色の光。皓々と、散りめく火の粉。 火柱は紅い色彩を振りけぶり、燻揺り煌き飛び跳ねながら、微温い温度の夜の中、ゆらゆら幽玄に揺らめき昇る。) (何故、哀しく見えるのだろう。仄暗い煙の筋に幾つもの魂を連れながら、その先に。この異国の天上の先に、あると言って居るのだろうか。遍くイキモノを隔てなく抱き締めてくれる黒い常世が、雑多なモノの何もかも同等の虚無に挿げ代えてくれる、永劫に続く安寧の場所が、あると言うの、か。 ――本当に。)  ―――――…………………………………、(数mの距離を隔てて、ぽつり佇む外套姿の物の唯一対。燃え続ける馬車体を悄然と見上げ続ける瞳は、昏い。双眸の色のせいでは無い。引き下げたフードの影が、無機質の水晶体に投影される光彩を塗り潰すせいでは無い。) (―――何も、無い。哀愁も意思も絶望も。 唯、底無しの深遠のように昏い。何かを失くした者の持つ特有の、喪失感と寂寥の残滓が、拭い損ねた墨の様に翳るだけの、光の無い、唯、漆黒。) [Fri 31 Oct 2008 22:02:25]
お知らせ > 危娘@街道さんが入室されました。 『(紅々と、炎が哀しげに昇り行く。)』 [Fri 31 Oct 2008 21:51:02]
お知らせ > ヴァリス@河川敷さんが退室されました。 『( 鶏が三度啼く。三度の否定の後、四度目の否定が無かったように胸に刻もう )』 [Thu 23 Oct 2008 04:31:03]
ヴァリス@河川敷 > ( 『傭兵』という普通ではない仕事に就いて、『人間ではない』少数種族の僕が守っていくのはそれだけだ。記憶が積もり積もって魂を作るという言葉があるけれど。僕の魂は記憶を封じても此処にある。重要なのは記憶じゃない。何をするべきかを見落としちゃいけない。何故なら―― ) 後戻り「できない」んじゃない。後戻り「しないんだ」 ( だから、死んだ傭兵の葬儀には全部出よう。事が終わって僕を恨んで刃を向ける者がいたら受けて立とう。僕が僕であるために――その覚悟を今日、固めた。 ) [Thu 23 Oct 2008 04:29:01]
ヴァリス@河川敷 > ( 罪を犯した吸血鬼が社会で生きるために悪者を退治して人間に認められようとする三文小説のような何か。 ) ――――ッ!! ( ―――  ガッ ・・・・・・ ) 頭痛い ( がりがりと鋸で頭蓋骨を削られているような感覚。ゆるり、と首を振って思考を曲げる。今考えるのは『過去』の記憶のことではない。『今』を見据えなくては。『現在』においてやらなければならない事は―― ) パウロの居場所を――知ることと、 ( そのためには、危娘さんと何度か接触しなくてはなるまい。彼女の生活は少数派である。普通――という言葉が多数決の多の事を意味するのと同時に、少数である普通の逆位置の苦労は計り知れないだろうが。 ) 後、仮にサンナさんに手紙が届いてないと仮定して ( 一息 ) 手紙を再び出すのと――会えるなら人目につかないところと――それらが終わって、片付いて初めて ( 僕は、 ) ヴェイトスに戻ろう ( たぶん、記憶を失う前の僕は、こうやって何とかしようとして失敗ばかりしていたのだろうけど。――もし、僕を知っている人は今の僕を見て「らしい」と思うのだろうか。それともそんな人間ではなかったのだろうか。どちらにせよ、 ) こうすることが、僕にとって正しいと思うことだから。 ( それだけで、この事件に関わる意味はあるのだろう。 ) [Thu 23 Oct 2008 04:22:38]
ヴァリス@河川敷 > ( まずは何をすべきか考える。和解というのは無理だろう。人はそう簡単に認識を変えない。愚かな人種。人間という生物は人括りに男女という二つに分けたりしなければ認識できない。此方のような半端者から見れば個別ごとに違うことは明白なのではあるが。――それはヴェイトスでの経、けん  ? ――  頭を振った。鈍痛がこめかみ辺りを刺激する。思い出しそうで思えだせない。薄っすらと――、靄の掛かった―― ) ―――安全地帯から口を出すのは誰にだって出来る。安全な場所で石を投げるのはいつも大衆にまぎれて姿を消した奴だ。 ( ぐ、と唾を飲み込んで息を吐く。そうだ。『今度』は行動しなければなるまい。 ) ――普通、の暮らしは、無理、だろうな ( 煙草を携帯灰皿に捻じ込み、言う。危娘は犯罪者である。雇われではあるだろうが、それだけで無罪放免になるのだろうか? ――もっと、損害を与えた相手に利益をもたらすような何か。例えば―― ) [Thu 23 Oct 2008 04:14:23]
ヴァリス@河川敷 > ( スタンドアローンという言葉がある。独立行動という意味と考えていい。より正確に今、サンナ氏との関係を言うならば戦う相手が同じ戦士と言ったところだろうか。思うにサンナ氏は恨み辛み因縁めいた物があるだろう。だが、此方は単純に「パウロのやった事を許せない」である。 ) ――僕のしたいことは明確だ。 ( パウロを生きたまま捕まえて密輸方法からルートを全て明らかにすること。同時に危娘(死の怪鳥)を死罪から逃れさせること。である。 ) ――サンナさんが許さないだろうけど ( 恐らく、噂に聞くとおりならばパウロ直下の部隊に所属していることになる。恐らく、サンナ氏の仇敵の一人だろう。そう簡単に事は運ばないだろう ) ―――繰り返しちゃいけない、よね ( なにを。なにが。どんなことを。口にしてから訝しげに眉根を寄せる。失った記憶の片鱗。欠片が口から零れ落ちたのだと気づいたのはしばらくしてからだった。 ) [Thu 23 Oct 2008 04:08:24]
ヴァリス@河川敷 > ( 何事にも責任はついてくる。それは社会で生きていくうえでは必然だ。今の己は内通者であるのだから、当然顔見知りに被害が出た結果になった。サンナ氏へと宛てた手紙は届いたのだろうか。裏家業の伝聞者の使役獣による手紙は――もしかしたら届いてないのかもしれない。会って話してしまったほうが楽なのかもしれないが、会合を今パウロの手の者に見られてはいけない。そう――ボクガヒトヲコロシタカラ。アトモドリハデキナイ ) ―― ( より、正確に言うならば、此方が洩らした情報。つまるところ賄賂を受け取っていた検問官の告発であるが。その結果によって鴉片を巡っての軍人との小競り合いによる死者は――想定内であったにも関わらず、精神にくる。 ) ――パウロは焦っているのだろうか ( 鴉片の取引がうまくいかない。ここで一気に告発する量を増やしては内通者の存在が疑われる。もっとも、此方が把握しているのはパウロと『関係がありそうな』商人の鴉片に限るのだが。  [Thu 23 Oct 2008 03:59:25]
ヴァリス@河川敷 > ( 死んだ人間の灰が流される。浮かんだ灯篭は死者の国への道しるべになる。ゆっくりと流れていく死者の灰と灯篭を視界に納めて青年は重い息を吐いて竹竿を地面に落とした。火葬にする死体は竹竿で叩いて潰していかないと燃えが悪いのだ。死体を叩いた感触が未だに手に残っている。この仕事を「死体に悪霊が取り付かないように」などと嘯いた人をすごいと思う。本来なら吐き気すらする行いに厳粛さと清さを感じさせるようにしたのだ。 ) ――― ( ぢっ、と煙草の先端に火を灯した。煙草なんて普段は吸わないのだが、気づいたら煙草に手を伸ばしていた。ゆるり、と紫煙をくゆらせ、苦笑 ) 僕が殺したも同然だ ( 小さな独白 ) [Thu 23 Oct 2008 03:53:09]
お知らせ > ヴァリス@河川敷さんが入室されました。 『死の灰が川に流される』 [Thu 23 Oct 2008 03:47:53]
お知らせ > マドゥーさんが退室されました。 『まずは聞き込みを始めようか…』 [Fri 17 Oct 2008 20:49:53]
マドゥー > (少なくとも、消えたヴァリスの足取りを追うのはやって損はない作業だろう。上手くすれば、使えぬどころか大いに役立ってくれるかもしれない…)(そう思えば、廃墟の壁から立ち上がる。) [Fri 17 Oct 2008 20:49:11]
マドゥー > (無論、積極的に討つべき相手とは違う。しかし、ただでさえ不利なこの状況、事態は悪い方に見積もっておいた方が安全とも言える。)さて………ヴァリスが使えぬとあれば………(だが、逆に考えればチャンスかもしれない。ヴァリスが敵に懐柔されたとしたら、少なくともその足取りは敵の懐へと通じているはずだ。今まで、ぷっつりと途切れ、足取りを掴ませなかった相手。しかしそこに僅かな綻びが生じたとも考えられる。さもあれば…ヴァリス・ファングレーは良い撒餌であったとも言えるわけだ。) [Fri 17 Oct 2008 20:47:32]
マドゥー > (前者2つの可能性ならば、もう放置しておくほか無い。問題は最後一つの可能性。ヴァリス・ファングレーが仮に敵に懐柔されていた場合、十中八九、何らかの仕事に就いている可能性が高い。傭兵であれば、やはり屋敷や積荷の護衛の類か………そして敵にしてみれば、そうして手に入れた有効な手駒を自分に対する一手として使わぬ理由は無い。嘘八百を吹き込み、自分を襲わせるか、その他の方法でぶつけて来るか………。いずれにせよ、こうも時が経過したならば、ヴァリス・ファングレーが生きていた場合…敵、とみなしておいた方が無難かもしれない。) [Fri 17 Oct 2008 20:43:19]
マドゥー > (一つ…記憶が何らかの形で戻り、当初の目的を思い出した。…記憶喪失の男だ。それならば責める理由も無い…むしろ落ち度は自分にある。一つ…どこかで野たれ死んだ。…かなりの使い手、とは思われるが、腑抜けていてはこのアングリマーラ…ありえぬ話ではない。最後に………敵に懐柔された可能性…。自分ほどでは無いにせよ、奴自身の面が割れていないとは当然言い切れない。あまりに人を疑う事をせぬ男だ。舌先三寸で、懐に導きこまれていても何らおかしくは無い。) [Fri 17 Oct 2008 20:38:32]
マドゥー > 裏切り…と考えるのは尚早か。(あの男との会話で、そのような巧妙な駆け引きが出来る人間とも思えなかった。ともすれば、こうして帰ってこない理由としてはいくらかの理由が思い浮かぶ。) [Fri 17 Oct 2008 20:34:25]
マドゥー > ヴァリスめ………(アングリマーラの郊外、廃墟の崩れた壁に座し街の方を見つめる戦士は小さく呟いた。相方として共同戦線を張ったはずの男が幾日しても戻らない。自分と違い、敵に顔があまり割れていない、と言った理由で散策に出ていたはずなのだが… [Fri 17 Oct 2008 20:33:13]
お知らせ > マドゥーさんが来ました。 『相方が戻らない…』 [Fri 17 Oct 2008 20:31:03]
お知らせ > ヴァリス@酒場さんが退室されました。 『おじさーん。おかわりー ( 髪フェチだとは思いたくなかった)』 [Sun 12 Oct 2008 22:47:17]
ヴァリス@酒場 > ( やがて、注文の品が無愛想なおじさんによって運ばれてくると、それを口にしながらぼんやりと考える。過去の僕について。あの危娘さんを見てると脳が疼く。なぜだろう。彼女は―― ) 頬を引っ張ると気持ちいいのだろうか。 ( 別人なのだが背格好や無表情あたりが似てるので勘違いしている。だが、そんな事には気づかない青年は、 ) 今度頬を引っ張らせてもらおう。何か思い出すかもしれない ( それは無いと思うが。 ) あとあれだ。銀髪と赤毛と――髪用語満載だな僕の断片記憶。もしかして髪フェチか ( むぅ、と唸ってからエールを飲んだ ) [Sun 12 Oct 2008 22:19:42]
ヴァリス@酒場 > ――ま、今日は非番だし。のんびりするか ( 今日は輸出から輸入までの仕事もなければ護衛の仕事も何も無い。のんびりしようか、と思い酒場に入った処で連絡役の使役獣(もしくはライカニア?)と接触したので、報告を終えた。 ) おじさーん。エールと焼き鳥で! あ、エールは薄めでお願いね! ( しゅび、と手をあげて注文すれば一息。水で喉を湿らせる ) [Sun 12 Oct 2008 22:10:26]
ヴァリス@酒場 > ( なーご、と鳴く猫はどこにでもいる野良猫の一匹のように見受けられる。いや、その首輪をしているところから野良猫ではないだろう。 ) お仕事お疲れ様 ( 青年は小さく笑い、猫の首輪にメモを括りつけると、猫の頭を撫でる。 ) サンナさんによろしくね ( 猫は小さく鳴くと、酒場の出入り口から路上へと姿を消した。時々によって違う連絡方法。猫だったり犬だったり鳥だったり――女だったり。 ) ――さて、これで一つ阿片の輸出、輸入の件は良しとして、 ( すっ、と酒場の椅子を廻してテーブルに回ると、 ) ガルーダ、か。便宜を図ってもらわないとな ( 友達であっただろう彼女をこのままサンナ氏によって処刑されたら困るからだ。なんとか説得できないものかと思いながら、メモには阿片類の情報のほかに「ガルーダと接触」とだけ一文を書き足しておいた。後はあちらのアクションを待つしかないか ) [Sun 12 Oct 2008 22:04:23]
お知らせ > ヴァリス@酒場さんが入室されました。 『こんばんわ。猫さん』 [Sun 12 Oct 2008 22:00:34]
お知らせ > ヴァリス@アングリ近郊さんが帰りました。 『そして、彼はそこで『ダジール店』の印の入った印を見つける』 [Wed 8 Oct 2008 03:23:22]
ヴァリス@アングリ近郊 > ―――そんな顔してないのに。 ( ぽり、と頭を掻いた。嘘を吐くならもっとそういう顔をすればいいのに。一息。――彼女が件の商人に雇われている傭兵だとするならば、僕はどうすればいいのだろうか、と考えるも一瞬。 ) ―――申し訳ない気もするけど。 ( 青年は誰も見てないのを確認してから、荷台のの幌にそっと手を伸ばす。――なあ、ヴェイトスに戻るのはさ。あの子の笑顔を見てからでいいんじゃないか? 自分に問いかけつつ――捲りあげる。 ) [Wed 8 Oct 2008 03:17:20]
お知らせ > 危娘さんが帰りました。 『(すぐに崩壊する嘘を付いて、小娘は馬車から遠ざかりながら、静かに、咽いた。)』 [Wed 8 Oct 2008 03:13:22]
危娘 > (小娘は、立ち去りかけて停動。緩やかな所作で振り向こう。死んでしまったヴァリス・ファングレー。今は居なくなってしまった、ヴァリス・ファングレーが、その明らかな断片が、記憶の中の映像と重なって、鮮やかに声掛ける。やっぱり、あの柔らかい声音で。やっぱり、あの御節介な言葉で。小娘の感情の虚ろな瞳には、また無感傷に涙が溢れる。某かを考えて、溢れる思いの雫じゃないのに。分不相応に哀切の姿を演出させる。あなたが、彼が、よく見えないまま。 小娘は、廻した頭部だけで、壊れそうに静かに。笑えるものならもろり、と笑おう。)  ―――――――うん。   あたしは、   しあわせ      だよ。     また、遇おう。 [Wed 8 Oct 2008 03:11:56]
ヴァリス@アングリ近郊 > ( 自分の世界を構成するもの。自分を主観とした世界。そうした世界の中で――きっと彼女の中のヴァリスは何かの一端を担っていたのだろう。ゆるり、と首を振る。 ) ――ううん。記憶喪失の人間が言うには変かもしれないけど。覚えてるよ。 ( ゆっくりと立ち上がる少女に青年は苦笑い。 ) ねえ。 ( ぺこりと頭を垂れてから歩き出す少女の背に声を掛けよう。 ) また、会えるよね? 仕事、一緒だし。 ( 声を掛けても返事があるかどうか。 ) 僕が言えた事じゃないかもしれないけど、きっと昔の僕だったら――友達が不幸になることは望まなかったと思うよ。 ( 一声、そう掛けよう。人のことを思いやれる子なのだから。涙できる子なのだから。そういう子は――幸せにならないといけないと思う。――奥。深遠の奥で小さく呟くのは「また人を信じるの?」という疑問。ゆるり、と首を振って忘れ、少女を見送ろう ) [Wed 8 Oct 2008 03:05:22]
危娘 > (白痴のように、幼子のように繰り返す言葉の中で、ふと、自分は何を言う権利があるのかとも思う、酷く冷徹な己を感じる。彼等の慕情の代行人になろうとでも言うのか、自分。――忌み名を思い出せ。血塗られた翼。ありがとう、なんて。どうして言って貰える理由がある? ――彼は、どちらも彼も。返さねばなるまい。この生臭い死地とは縁遠い、明るいひなたの方向へ。抱き締めてくれる慈手に、小娘の体躯はさぞ冷たく固かろう。呼吸を小さく繰り返し、繰り返し、離れる腕と同等速度でゆらゆらと立ち上がらん。幽鬼の如き頬の色に、伝うだけ涙の痕。ぐい、と乱雑に手の甲で拭って。深遠色の両牟で、ひた見詰めん。)        …あたしは、あんたに。   …あんたの、記憶に、残って貰える、ほど。(ありがとう、なんて言って貰えるほど。) …優しいイキモノでは、無かったけれど。   …あんたが、(ヴァリス・ファングレーが。克ち合うか、四つの黒い光彩。こっくり、何処か寂臭含んで頷く動作と同時に、)     だいすき、だったよ―――――……。 (だから、きっと。あなたがあなたを取り戻して。せかいの何処かで、幸せでいてくれるなら、それでいい。――それで、いい。) (ぺこり、気遣いに今更頭部を小さく下げて。ふらふら其の場を後にしようか。――ヴァリス・ファングレーより大事である訳のない、阿片の積荷を荷馬車に残して。) [Wed 8 Oct 2008 02:53:02]
危娘 > (休んでいてもいい。今は忘れてしまっていてもいい。――だけど、居なくならないで。ヴァリス・ファングレー。あなたが居無いと、世界のどこかが欠けてしまう。)   居なく、ならない、   で。 [Wed 8 Oct 2008 02:39:48]
ヴァリス@アングリ近郊 > ―――――――――そっか。それを聞けただけでも、満足だよ。 ( ふ、と小さく笑おう。どこか哀しげに、だけどもうれしそうに。仮に彼女の言うとおりならば――過去の僕はどんな愚か者だろう。 ) ――他に。どんな人が居たかなんて僕にはわからないけれど。ありがとう。君が此処にいなかったら、僕はそれを聞けなかったよ。 ( 小さな子。安心させるように抱きしめた中で、ふと――追憶が流れる。銀髪の子。彼女は――・・・・。ゆるり、と頭を振る。 ) ――うん。此処にいるよ。 ( 過去の僕も。今の僕も。 ) 居るから。大丈夫だから。 ( そう、言うほかに無かったのか。それとも言いたかったのか。――なあ、どうしてだろうね、なんて。心の中で問いかけても答えが返ってくるわけでもない。僕の中の僕は静か。死んだように静か。そっと、少女への抱擁を解こうか。ゆっくりと、だけど。 ) 大丈夫? ( そっと、顔を覗き込もう。 ) [Wed 8 Oct 2008 02:39:45]
危娘 > ――――違う! (小娘は、己の方こそが罪人のように低く小さく叫ぶだろう。自分を庇うように、自分のせかいを守るように、青年の腕の中――あんなにも忌々しい人のいのちの温みの中――小さく小さく膝を抱えて体躯ごと縮こまらん。) ――――あんたを、思う、ひと、は――、 あんなにも、居たッ……! たくさん、居たッ………! あ、あたし、など、より――、もっと、もっと、 賢く、価値のある、ひとたち、がッ…………、 (みんな。みんな、みんな、みんな――、)  みんなッ………、ヴァリス・ファングレーが、とてもとても、とっても、―――好き、だったん、だ……ぁッ…………!! (先ほどよりきつく強く、白く唇を噛み締めて、小娘の口の端に血が滲む。ヒトガタの嗚咽は握り潰されて、こんなに近い彼にも届くまい。ただ、生理的な微熱を帯びた言葉の断片が。伏せきった後頭部から、細く、細く。あなたが懇願するように。) ――――――――――――――い、 ――――――――――――――居なく、 ならないで。     (篭もった水気の無い声音は、どちらに宛てたものなのか、小娘如き脳のつくりでは、己でも解るまい。 彼は此処に居るのに。『彼』でない彼は、此処に居るのに。新しいヴァリス・ファングレー。死なないで――、死なないで、死なないで、死なないで死なないで死なないで置いて行かないで!)   ――――――――――居なく、ならないで。  ヴァリスさん………! [Wed 8 Oct 2008 02:33:40]
ヴァリス@アングリ近郊 > ――――ありがとう。君のその言葉があるだけで、きっと――救われたと思う。 ( もっと早くに会合していれば、と願わなくは無い。お前は自分が思っているほど、軽い存在じゃなかったのだと、知らしめてやれば、どれだけ彼にとって救いになったのか。今となってはわからないが。 ) ―――ちゃんと! ( 強く、嘘でもいいから。否、嘘ではないだろう。――だが、それが何時になるか分からないし、自分が口にしたとおり、今はまだ思い出したくないことがたくさんあるけど。でも、 ) 思い出すから! 君が大切に思ってくれたヴァリス・ファングレーを取り戻すから! ( もう、泣かないでくれ、と。そんな痛々しさを見せないでくれ、と。心の中で懇願した。同時に、――もし、記憶を取り戻したら自分はどうなるのだろうか。代理は代理らしく、消えるのだろうか。――否、そんな事は無いのではないだろうか。分からないことだが。 ) ――でも今はまだ、彼を休ませて上げてほしい。言い方が悪かったよね? ごめんね。 ( ぎゅ、と抵抗が無ければ抱きしめてしまおうとするだろう。嗚呼、なんでだろうね。なんで過去の僕はこんなに人に愛されているのに――、一度死ぬことを選んだんだろうね。 ) [Wed 8 Oct 2008 02:22:22]
危娘 > 『常識』………な、んか、で――………、 喪って、いい、ひと、じゃ、   無かっ……た………、  『常識』な、かッ………、どうだ、て――……、いい、ほどッ……、  価値のある、ひと、だ、た、のにッ………ッ……………、 (膝から崩れては、泥人形宛らだ。脊椎も骨髄も意味を成さぬ。脱力した両膝は温い地面に折り曲げて、投げ出され、嗚咽がほろほろ、夜鳥の鳴き声の如く続き行こう。――此処に居る彼は、『彼』とは違う。あの微笑を、あの柔らかい挙措を、いつも傷付いていたこころを抱き締めて、誰かの為に戦う意思を、損なうことの無かった青年はもう居無い。居無いのに、どうして『彼』の完璧な名残りが、断片が。眼前に慈雨めいて降ってくれるのだろう。困惑する表情すら、見えなくとも解る。きっと、『彼』そのものの、おひとよしの、当惑顔。 深く深く、冷たい顔の皮膚に爪を立てるぐらい両手を押し当てて、頭部を振らん。勢いに任せて飛んだフードの下から、紗のように髪が溢れて等身を覆うのだろう。その中で、小娘は、ヴァリス・ファングレーの喪失に、壊れるほど哀悼の思いを感じている。――居なくなってしまうのは、辛い。だから、だからあたしは。自分が先に、はやくはやく、大事なひとびとの、誰より早く、涅槃へ旅立とうとしていたのに!) (肩に置かれる指の感触の代返は、びくり、微かな体躯の痙攣。ますます顔を伏せて小娘は、髪と夜との中で咽ぶ。)  い………、   (何かを、言いかけて。) [Wed 8 Oct 2008 02:13:47]
ヴァリス@アングリ近郊 > ――それが昔の僕にとって常識だったかどうかは知らない。けれど、今の僕には「ありえる」と考えてる。 ( だから、起こったのだ、と。 伸ばした腕は少女に届かず。どういう顔をしたらいいかわからなくなる。この子はきっと僕のことを知っていた。けれど――僕が記憶喪失だという事にショックを受けている。罪悪感。僕は――この子にとって大切な人を殺してしまったのだ。 ) ――――ごめん ( やはり、今の僕は過去の僕とは随分と違うようだ。今の僕は別人なのだろうか。僕にしてあげられることは――なんだろうか。立ち上がりかけた足が進まなかった。この子をこのまま置いていけるとは思えない。困惑。 ) ―――その、なんて言ったらいいか・・・・。 ( そっ、と恐る恐る手を伸ばそう。少女の肩に手を置こうと。 ) 思い出す、ように、するから ( 血を吐くような言葉だと、自分で思った。ぎりぎりと、精神が「まだはやい」と警鐘を鳴らす。でも――それでも「僕が正しいと感じる」ことに準じて、青年は言う。今は嘘だろうが。なんだろうが。 ) ちゃんと、思い出すから。がんばるから。 [Wed 8 Oct 2008 01:59:16]
危娘 > ―――――…………………………あんた、には、 (目深いフードの面差しを持ち上げる。彼の深い瞳は、美しかった。死んでしまっても、尚。 為り損ない呼吸が詰まる。唇が熱を帯びて乾いて行く。) ―――――………………………『常識』、だったの、か………?   魔が、差した、なんて、ぐ、らい、で……………、 あのひとを、  (あなた、を――、)   ヴァ、リス・ファン、グレーを……ッ、 殺してしまう、  ほ、どッ………? (伸びる腕のシルエットの、なんと柔らかいものだろう。あのひとと同じ。ヴァリス・ファングレーと同じに、この滅びに向かいつつある異国の中で唯一つ。優しく得難いものなのに。――まるで、今も。生きているように、接しないで。 すい、と半歩。下がると其処はもう、どんと背中が馬車に当たるけれど、彼の慈愛の所作はかわせようか。その代わり、動作が叶ったら。覗き込まれる前に、今度こそ両手で顔を覆おう。手ぬぐいは要らない。あなたのものを何一つ、自分の何かで侵食出来ぬ。――どうして我慢出切るだろう。どうして幸せだと思って居た? 大切なひとを亡くすのは、辛い。 ヴァリス・ファングレーは消えてしまった。ヴァリス・ファングレーは居なくなってしまった。器だけは此処で笑ってくれるのに。もう世界の、何処にも居無い。)     ……………………………………あんた、はッッ……、  あんただけは…ッ、  し、あわ、せ、で   いて、くれる、   と、   おも、た、のにッッ……………!! (引き攣れる声は、喉から絡げ出ん。最早、まともに返答することも出来ぬ蒙昧者は、其の場にがくり、膝を付こう。照れたような笑い方を、見ないように。これ以上、彼の生きていた断片を手にしないように。静かに静かに、しゃくり上げん。 やがて、彼が其の場から立ち去らん瞬間にも。) [Wed 8 Oct 2008 01:43:23]
ヴァリス@アングリ近郊 > ――と、言うのは君の『常識』だよね? ( 他者を完璧に理解することなどできない。同じように、他者は完璧に自分など理解してはくれない。だから、それ以上に言葉を繋げることはしない。 ) ―――・・・・ ( なんて哀しそうな顔をするのだろう。なんでそんなに泣くのだろう。そっと少女の頭を撫でようと手を伸ばそうか。 ) ―――そんなに、 ( 苦言、哀しげに揺れる瞳は青年も同じ。正面から見据えないように、視線を外して俯き加減の青年は苦く、 ) 僕は、違うんだね。 ( そう呟いてから、一転。呼吸一つで心配そうな顔で少女の顔を覗き込み、 ) 僕のことを聞きたいけれど、そんな顔をしてる君には聞けないね ( 困ったように笑った青年は、ポケットから手ぬぐいを取り出すと少女の頭に被せようとするだろう。 ) 今は聞かないでおくね。それと――・・・ ( 困ったような表情。そして、はにかむように、 ) ごめんね ( と一言置いてから、立ち上がろうと膝に力を込めよう ) [Wed 8 Oct 2008 01:29:36]
藍色外套 > ―――――……………………………………魔が、差しただけ、  では、   ―――――……………………………………自分は、殺せ、………ない。 (ぽつり、呟いたしゃがれ声は、だけど本当の事だ。瞑目する仕草が、『生前』の名残りを、留めていた。――「思う」など。何の、慰めになろう。解り切った事だった。あんなに愛おしむべきニンゲンの、ヴァリス・ファングレーは消えてしまった。珠宝のように繊細で愛しい、そんな誰にでもあって誰にでも大事であろう記憶の群れと共連れに。――何かが、――自分などには計り知れぬ存在の何かが、彼を殺めたのだと、彷彿思う。誰が、何が、こんなに優しいひとを追い詰めた。 このひとは、こんなふうに。こんなふうに。こんな寂しい目に合わなければならない何かを、したとでも言うのか!?) (一定の距離を保とうとしても無駄だったろう。歩幅が違う。直ぐに追いつかれて、覗き込まれる表情の。何と、ヴァリス・ファングレーに似ているだろう。彼は死んでしまったのに。――もう、せかいの。何処にもいないの、に。  ほつ。落ちた雫が冷たかろう、大地。殆ど無機質に近い哀愁を秘めた白い顔は、あなたと比べると、さぞばけもののように醜かろう。ゆるる、頭部を再び振らん。) ―――――………あたし、の、こと、に   構わないで、と、   言っ―――――…………ッ、  ………!?  (言葉は、喉の奥で停止する。見開かれる瞳のさまが、返答も瞭然だろう。) [Wed 8 Oct 2008 01:21:45]
ヴァリス@アングリ近郊 > ――さっき言ったとおり、 ( 深呼吸を挟んだ後、青年は静かに瞼を閉じて言う。 ) 半々、というのが正直なところ。忘れてしまったという自己嫌悪と同時に、自分可愛さにまだ思い出してはいけないという素直な気持ちも同居している。だから、半分は自分自身を責めているのだと思う。自分勝手に忘れた僕は。きっと自分殺しなんていうのは魔が差しただけなんだろうね。 ( 普段から嫌な奴だと思っていました。でも、目の前であいつが危なくなったとき、僕はこのまま奴を見捨てていけばわずらわしい気持ちにならないと思ったんです。だから、見捨てました。そういうような魔が差したのだろう。ショックになりました。深く精神にもぐりこみました。だから――このまま忘れたほうが僕が幸せなんだと思って、僕は自分を殺しました。同じこと。 ) ――そう。それより、 ( 見やった少女。嗚呼、人間だ。この子はニンゲンなのだな、と一人心に呟く。 ) 大丈夫? 顔色が悪いけれど。 ( 月明かりの下、露になった少女に青年は心配そうに見やり、膝を折って視線を同じにしようか。そして、一息 ) 君は――僕を、知ってるんだね? [Wed 8 Oct 2008 01:07:51]
藍色外套 > ………―――――………………………………………… きっ、と…、ニンゲン、だった、と…思う、よ………。(――誰よりも、人間だったよ。――記憶の中に鮮明に、残る。あなたはヴァリス・ファングレーだった。) [Wed 8 Oct 2008 01:01:29]
藍色外套 >  ―――――…………………………………………   (何が、  言えよう。月光の下、切り揃えられた黒髪の下の、その何処までも哀しい笑みを前にして。) (青年に送る眼差しは、そのまま。貧相な頚椎をそっと傾けて俯かん。ほつ、ほつ。世界に感知されない音で、流れる雫が大地に落つる。構わないでいい、きっとあなたの位置から見えぬから。――あぁ。ヴァリス・ファングレーは、死んだのだ。最後の日、苦笑いをしていた、あの愚かなほど優しい男は、涅槃へ行ったのだ。――あのひとは、今は、幸福か?――今は、安らいでいるか?――もう、何も不安じゃない、か? 何故、そんなに辛そうな顔に見えてしまう? まるで抗え切れぬ大罪の許しを請うように。) ……………………………………あんた、の、 自我、は………………………、………あんたを、責めている、のか? ……………今、も? (小娘は、両手で耳を塞ぎたかった。顔を覆ってしまいたかった。青年を突き飛ばして、静かに語られる憂愁の歴史を、中断させてしまいたかった。――どれも出来ぬ。小娘の両手は、ニンゲンモドキに相応しく双つしかなかったし、今、自分を庇う行為を振り翳せば、彼を見失ってしまう気がしていた。――永遠に。まだ燻る炎を背後に、彼はまるでヴァリス・ファングレーそのひとが甦ったような眩さだろう。その笑顔が、遠く魔窟都市でささやかに花開いていると思い込んでいた。小娘はふらり、倒れこむような仕草で地面に降り立ち、青年の歩幅に合わせるよう、半歩ずつ下がらん動作。きつく俯いたまま横振るかぶり。) あんた、は―――、 [Wed 8 Oct 2008 00:59:40]
ヴァリス@アングリ近郊 > ――うん。無いよ ( 青年は小さく頷く。捲りあがる幌。月明かりの下、体躯の姿が露になるも、青年は小さく笑う。寂しくも無く、哀しくも無く、楽しくも無く、最低で不細工な『愛想笑い』 ) 誰かに言われたのかはわからないし、覚えてもいないよ。でもね――前の僕を殺したがっていた、もたなかったと思ったのはきっと僕自身。一度リセットしなければ成り立たない自分という自我。休ませなくてはならなかったのかもしれない。それとも完璧に殺したかったのか。それもわからない。 ( 半身引いた姿。青年は小さく、そして視線をどこかへと投げ、露になった体躯から視線を外し、 ) 「ヒトデナシ」「ヒトモドキ」「人外」。人間以外の存在。何者にもなれず、何者にもなれない。――だから、人間の倫理や論理なんていうのはわからない。人の世に生きていく中で、完璧には同調できない。きっと――人間を見ようとして人間になろうとした「人以外」の何か。だからじゃないかな、「過去」の僕が壊れたのは ( 青年は一歩、二歩、と体躯の姿に近づこうか。その姿を――陽だまりと呼べるかどうかはわからぬが。 ) 僕の話しで飛び出すのは。あなたがお人よしだから? ( それとも? と全てを語らず首を傾げようか。 ) [Wed 8 Oct 2008 00:45:17]
藍色外套 > ……………………………………あんた、は………、 (どくん、と、心臓が音を立てて貧相な血管に血潮を噴出す。ゆらゆら、陽炎めいた動作で持ち上がった手首が、外套の左胸の鷲掴む。) 記憶、が…………、 無い、の、か…………………!? (ぱちん。やけに響く、残り火の爆ぜ音。小娘は、か、と両牟見開いて、彫像のように硬直せん。ちかちかと昏迷色の光源瞬く黒瞳だけが、ゆっくりと――初めて、青年へ向こう。幌の中から、ひそりと、だけど。 眼に映るあなたは、どんな顔をしている?どんな顔で、「ヒトデナシ」などと自分を評しているのか。誰よりも愛情深い、誰よりもニンゲン臭く笑う、あなたが。)   ………………………………………あんた、が、 (知らず、ぎり、と拳に入り込む力。爪の食い込む掌の内、握った鞭の柄が小娘の哀切を代弁するように、軋む。) 誰か、が………………、 ヒトデナシ、   と………、罵った、の、か………!?  (もう片方の膝も立つ。戦慄く薄い両肩の影は、馬車の中、立ち尽くして数瞬。 ばっと左手で幌を捲ろうか。 そうしたら、邂逅出切るのか。――あなたの、懐かしい姿と。 もし薄い月明かりに見えるなら、ちっぽけな藍色外套で頭から爪先まで覆った矮躯が、桟に足を掛けて立ち竦むさま。)   ―――――…………………「過去の自分」を、……ころしたい、と思うような、こと、を――、   誰かが、あんたに、したと、思うの、か………!? [Wed 8 Oct 2008 00:36:03]
ヴァリス@アングリ近郊 > ――忘れちゃいけないような気がするかな。たぶん、とっても大切な約束。時々ふと思う。唯一無二を定義しようと考えていたのに、それは存在しないと帰結する。 ( 背後の傭兵仲間は喋ってない。気づけばそろりと席を離したのだろう。ごめんね ) ――何が正しくて、なにが正しくないか、なんていうことは誰が決める? 社会、倫理、論理、常識。全て人間が作り出したもの。僕のような「ヒトデナシ」には関係ないことだもの。だから、僕が僕に正しいと思えることをする。だから「ごめん」って謝るの。 ( 人の常識なんていうものは知らない。なんでそのレールに従わないといけないのか。「こう考えるのが普通でしょ?」なんていう問いは意味を成さないのと同じ。 ) ――うん。記憶喪失。お医者さんが言うには「ショックで」記憶を失ったというけれど、僕はきっと「過去の自分を殺したいから」記憶を失ったと考えてる。だから、思い出せない僕はまだ「過去の自分と併合したくない」んだと思ってる。だから、臆病者。って、変な事喋っちゃったよね? ごめんね [Wed 8 Oct 2008 00:21:59]
藍色外套 > 。(――…小娘は、ふと、瞬きする。噛み締めた唇を、ぼろ、と解くと、口腔に溜まった冷たい酸素が溢れ出ん。   彼は、今。何と言った? 潜まる眉。こんなに表情が表に出るのは、いつぶりの事か。其のつもりも無いのに膝が立つ。)  ―――――…………………゛失った゛  記憶 ―――――…………………?         [Wed 8 Oct 2008 00:14:08]
藍色外套 >    ――――――――――――…………………………………… そう、だね……。     御節介、   だ、ね……………………、 あんた、は………………。 (――変わらない。春の日差しを彷彿させる、柔らかい声。ふわふわと眩しい、威圧することの無い、ひかり。 あなたは、最後に小娘が顔を見上げた日の、そのままの面影で。こんな異国の、こんな場所に存在する。 ……腐食するように音も無く、もろもろと滅び行く異郷。誰の為でもなく溢れる、この小さな熱持つ瞳の雫は自分の何処から来るものだろう。――『王まで認めて下されたと言う話だぞ!?』。泡を口角に溜めた主の嘲笑を思い返す。 この国も、死んで行く。左眼のみに溜まった水滴が頬骨を伝い、ぽつん、板張りの床に落ちて闇を色濃くする。 ――そうだね。『貴方』は、そうやって、誰かの為だけに胸を痛めていつも傷付いていた。笑っているのに。今のように。) ―――――― ―――――………………… 忘れることは       ―――――…………………いけない事、か  ―――――…………………?  (「変わらないね」。その言葉の代用品。くぐもった声は続く。)  ―――――…………………罪悪感が、あれば…………………、  忘れちゃ、いけない、事だと言う…………………証拠には、ならない…と、思う。     約束を、忘れるのは。     謝らねばいけないと、あんたが、己を責めるのは。   しないといけない、事なの、か―――――。 [Wed 8 Oct 2008 00:13:45]
ヴァリス@アングリ近郊 > ――構うな、とか言ってる人ってさ。構ってほしいんじゃないかとたまーに思ったりするんだけど。お節介だよね? ( つと、あげた足を止めて振り返る。何事かと傭兵仲間が見やるが青年は其方に背を向けて言う。 ) ――嗚呼。不安だね。ずっと考えちゃう。失った記憶の向こうで誰か――泣いてるんだ。銀髪の誰か。それがどうしようもなく申し訳なくて胸が痛むけれど、僕は忘れたままなんだ。ずっとね。 ( 眠る前に何度と無く感じる息苦しさ。虚無感。きっと僕は過去の僕ではない。育ったわけでも進化したわけでもない。そっくりそのまま入れ替えた別の僕。 ) 酒を飲んだりしてもダメ。そいつはいつも夜になるとやってくる。何かを忘れたまま、生きていくのは楽だけど、何か――忘れちゃ行けない事まで忘れてる気がしてならない。約束とかだねきっと。でも、それを思い出すと同時に自分がうまく回らないと思うから思い出したくない。だから、 ( 一息、 ) 過去の自分とか今の自分とか僕は考えない。そんなのは人間が作った垣根だから。あっちだとかこっちだとか言うのは行けるから、見えるから存在するから。壁なんてものは最初から存在しなくて、それは自分が作り出したと思うから。だから――いつか、銀髪の子に「忘れてごめんなさい」って謝りたい。 ( そう言った青年は苦笑い。 ) なんて君に関係ない自分語り。思い出したいけど自分可愛さに思い出したくないって言う我侭な自分に目隠ししたいからたくさんお喋りする。臆病な犬はよく喋るっていう奴だよ ( にんまりと笑った青年はひょいっと肩を竦めて見せた。 ) [Tue 7 Oct 2008 23:56:15]
藍色外套 >    ――――――――――――……………………………………あたし、なんか、に   (密やかな娘声の、しわがれ方は深くなる。天井がじわじわ、ぼやけて映る。 ふぅ、と、その呼吸の音の気配さえ、昼の世のように明るさを伴うようだ。小娘の一番忌むべきモノなのに。貴方は、やっぱり『彼』と同じ匂いがする。相容れぬ太陽の。) ――――――――――――……構う、――――…………、 から、だろう…………。  (臨終際の死人めいた、ひっそりと返る返答は、僅か、くすり。ほんの僅か微笑ったようだ。 あたしに、気付かないで。 ほら、声だけだと、あたしの記憶など、あなたの中に残っているまいから。姿見せないままの、邂逅。 再びの吐息の気配に、きゅう、と、唇を一層噛んで、返答せん。喋らなければ、不信に思おう。此方に来ようとするやも知れぬ。『彼』はおせっかいだったから。呆れるほど、思いやりがあったから。唇を、湿して。)  ―――――   そう ――――……、、      不安、   かい………………?    喋って、いない、と―――、        こわ、い―――――………?    (示し合わせた訳は無論無いけれど、小娘もつ、と視線だけ横流さん。柑子色の灯の下、賑やぎの、気配。 しゃがれ声は、方向だけを示すように。)   ―――――…………  あんた、なら。    「あっち」……に、居たほう、が……………、 楽しいんじゃ、ない、かい――――……………?    その―――――、   (熱い――、驚いた、自分が。――熱い、細い、息と共に吐き出すように、呟かん。 「あたしは、構わないから」、と、)     思い出したくない…………こと、も………、     忘れて、いられる、     さ……………。    きっ…、と……………。 [Tue 7 Oct 2008 23:44:31]
ヴァリス@アングリ近郊 > ――君が喋らないからねー。僕が二人分喋ってる。喉がよく乾く。 ( 水筒はこれ以上飲まないほうがいいか、と地面に置く。一つ呼吸を置いてから、 ) とは言ってもねぇ。なんだかつまらないよ。いつ終わっちゃう仕事かわからないんだよ? ――まあ、無理強いはしないけど ( ふぅ、と少しだけ喋りすぎたせいか。疲れた吐息を一つ落とし、 ) 喋ってないと気分が楽にならないんだよー。そこらへんはほら、皆同じ。僕も皆も。 ( つい、と向けた視線の先には先ほどの傭兵たち。下世話な話でげらげら笑ってる。 ) ついつい。思い出したく無いことを思い出す。僕には縁遠い話しだけどね。 ( よっこらせ、と腰を上げると水筒を手に焚き火のほうに戻ろうかと一歩前に歩き、 ) あ、水はちゃんとある? ( くい、と振り返りざまに問いかけようか ) [Tue 7 Oct 2008 23:31:28]
藍色外套 >    ―――…………………――――――――――――   よく、  喋る、ね      ヴァリス、さん、――――――――――――、、  (――ほんとうに、『彼』と同じように笑うんだね。裏腹の言葉に潜む寂寥感は、よたつく精神構造で悟られぬように形作らん。『初めまして』を言うように、「ヴァリスさん」の部分は酷く乾いた、老成めいた呼び方を。 幌布の脇で、小娘はフードを被ったまま、そっと天井を見上げる仕草。眼前に詰まれた積荷の中身も、こうすると眼に入らない。 頑丈さだけが取り得の布屋根の薄暗を見上げながら、唇を噛み締め続けん。 せめて、あたしに気付かないで。青年の『状態』を知らぬから、手前勝手な願望も思うんだ。 ――だから、御願いだから。そんなふうに。 最後に会った日と、同じように。 御願いだから、どうか)  ――――――――――――…  気を――――――――――――……、  (ふさり、再度揺れる幌布。青年の位置からは、闇に裾が溶け込むかの色をした、外套の裾しか見えまいか。)  ――――――、――――――――――――……使わない、で 、   いい、   から ――――――――――――、  (短く、返答を。 それが小娘に出来る蒙昧な努力の結晶。)   此処が       いいん、     だ  。 [Tue 7 Oct 2008 23:24:51]
ヴァリス@アングリ近郊 > ――? うんー。でも母親はなんでこんな名前付けたんだろうねー。僕にはわからないや ( にはは、と笑って青年は自分の分の干し肉を齧る。もぐもぐ ) でも、いい名前なんていわれたの初めてだわー。とは言ってもそんなに時間が立ったわけじゃないけどねー ( 水を少しまた飲んで、ゆっくりと首を傾げよう。 ) 君は――喉が痛そうな声をしてるね。辛いの? ( んーと、 ) 水飲む? ( ちゃんぷん、と水の入った水筒を荷台に向けて差し出そう。 ) ずっとそんな場所にいたら息つまらない? [Tue 7 Oct 2008 23:10:14]
藍色外套 >                  (衣擦れの音と、陽気な応答に戻って来るのは、長い、沈黙。―――――――小娘は、僅かに口の端押し開き、呻くようにして瞑目せん。)   ―――…………………―――――――――――― ヴァリ、 ス・ ファン、  グレー  ?   (やがて、やっとの返答は、その人の名の、ひとこと、ひとことを。慈しむように、せかいに、染み込ませるように、大事そうに呟く、途切れ途切れの単語の断片。 こんなどろりと黒い熱帯夜に、こんな裏世の取引きに、余りにも似つかわしくない明るい声に。 詰まる、喉。 女のひとだなんて、思わない。気楽にお喋りなんて、出来っこない。だって貴方は。だって、貴方が、彼ならば。どうして、此処に。 ――どうして、此処に!)    ――――――――――――――――――――――――   う、   ん。  (押し殺したような、ひしゃげた声音は、暫くして。 幌の影で、唇の皮を、血の珠が盛り上がるほど噛み締めて、ようよう言おう。「なんでもない」ように。必死に、「初めまして」を言うように。)  ――――――、、い、い   、  しご、、と――――――…………………、   だ、ね…………………  ?        あんた、の、  (ヒュ、と喘音に似た、肺呼吸の気配だけ。無邪気に誘う声に、反応するには、それこそ不自然だろうけれど。――あなたは、まだ。あたしを何者か知っていないから。 息を吸い込むように、しゃがれた声はほろほろと続こう。)   名前、も、       いい、名、   だ、   ね       ―――――、 [Tue 7 Oct 2008 23:04:53]
ヴァリス@アングリ近郊 > ――かな? そういえばあの陽気な人とはしばらく会ってないなぁ。 ( なんて言いながら青年は静かに腰を近くの石の上に下ろす。なんだ、怖い人かと思ったら会話できるじゃないか。いきなり襲われなくてよかった、と胸を撫でおろす ) あ、そうなんだー。じゃあ傭兵仲間だねー。お互い割といいお仕事に就けたよね。 ( にまにまと笑った青年はよいしょ、と焚き火の周りの傭兵仲間に手を振って水を取ってもらう。投げ渡された水筒を掴み、一口喉を湿らせてから、 ) ――うん? お互いいいお仕事に就いたよねー。とか? あ。せっかくだしこっちに来て一緒にお喋りしない? 干し肉もあるよー? ( などとのほほんと声を掛ける青年は、 ) あ。ヴァリスって女の名前じゃない? とか突っ込みなしね。僕はれっきとした男だからね! [Tue 7 Oct 2008 22:53:10]
藍色外套 > ―――…………………―――…………………、    今     、    なん、て―――…………………?    (泣き出しそうな、細い声が。  会話の末尾に静謐に続こうか。) [Tue 7 Oct 2008 22:47:30]
藍色外套 > ―――…………………、 ああ―――………、 (顔も姿も見せぬまま、帰って来た反応は、応答めいた微か吐息が一つ。)  ―――…………………、  ラジー、 さん、 の、  紹介、  ……か、な―――…………………。 (――時期的にはそんなところか。何れ顔の覚える機会の無い、沢山のいのちの温度の一つに過ぎぬ。 疑問符さえ付いたか付かなかったか解らないくらいの、独り言じみた囁きが続こうか。)  ―――……、   あたし、は―――、   いや――………、   あたし、も―――…………、雇われ、だよ―――…、 、  (どくん、どくん。何だろう、この、不安。余りにも久々すぎる動悸の速さ。 未だ互いの姿を確かめないまま、小娘は装えるだけの平静着飾り、うわべの言葉を返しながら、ただ。静かな動揺と高揚とを感じている。 何だろう。この声。何処か、いつか、懐かしい場所で、聞いたことのあるような。 ひなたの世界の住人の発する気配。明るくて、柔らかくて、――そして、そう。 こんなふうに、微笑むように。 言っ、   )           (ぶつん、と思考が途切れた。) [Tue 7 Oct 2008 22:46:12]
ヴァリス@アングリ近郊 > ――あ。えーと、何度目かな。一度、二度――忘れた。 ( あはは、と困ったように笑った青年は途中までの指折りもそのままに頭を掻いた。大量生産品のブレストアーマーに腰にさした無骨な剣。傭兵と言われれば傭兵だが、なんとも傭兵らしからぬ外見。童顔の――記憶喪失の青年は、 ) そういうアナタは――。依頼主さんの直接の部下とかそういう人? この件の責任者ー、とかの。 ( かくん、と首を傾げて青年は問いかけよう。揺れる幌布があっても中は確認できぬが、 ) 初めまして。ヴァリス・ファングレーって言います。ヴァリスでいいですよ。 ( 見えぬ姿ににっこりと笑おう ) [Tue 7 Oct 2008 22:33:40]
藍色外套 > ―――…………………、…………………、 なら、 いい …………………、  (――ふさり。幌の垂れ布が宵風に揺れて、同じ温度の声を運ぼう。散り散りになる気配。烏合の衆に相応しい反応。声の主の噂を、齧るだけ知っているなら尚更か。 まともに反応したのは、此方に直接投げかけられた一声のみ。 荷受口の幌の脇。膝を抱え込むような姿勢で蹲っていた藍色外套は――小娘は、聞いた瞬間、実は内心ぎくりと錆びた心の痙攣を覚える。何、だろう。この声。何処か遠く。懐かしいところを思い出させる、明るい、ひなたの方向へ進むひとびとの、発する気配の伴う声。明るくて、柔らかい。 暫しの間を置いて、再びふさり、幌布が揺れようか。) ―――………………、   新しい、ひと、  かい   …………………、? [Tue 7 Oct 2008 22:28:36]
ヴァリス@アングリ近郊 > ( 「お前だって気になるんだろー?」「俺は気になる。」「お前の骨は俺たちが必ず拾ってやる。」「いってこい、ヴァリス・ファングレー!」「お前の犠牲は尊かった」「末代にまでは語り継がれないだろうけど」 ) 余計嫌だよ! ( と、青年が声を張り上げた瞬間、この世の物とも思えない声が宵闇に響いた。その声にシン、と場が急に静かになった。気づけば背中からぐいぐい押されている感覚が無い。 ) え、えーと・・・。だれ? ( と、青年が小さく問うた時には背中を押していた傭兵たちは好き勝手に「あ、俺見張りー」「俺は火の番」「俺は夜空を鑑賞」「仕事しろよ!」漫才という現実逃避を行っていた。なにこの反応。皆が知ってて僕だけ知らない有名人とか? ) 見ないほうがいいのかな? 冗談ですよー? 皆本気でやってたわけじゃないですからねー? ( 此方からは姿が見えないため、そろりと顔色を覗うような仕草で言う。 ) [Tue 7 Oct 2008 22:21:41]
藍色外套 > (賑やぎの声と闇とを縫って。 その時、ひそり響いた、掠れた娘声一つ。方向を探れば解るか否か。件の興味を集める荷馬車の幌の中から。)  ――  やめたほう  、 が、   いい 。  (声音は今一度響くだろうか。焚火の炎、柑子色の照り返しを受けるに反比例して、一層暗くなる荷受口の脇の辺りから。 黄昏に篭もるような、くぐもった、音階だけが。) ―――――――…、  仕事に、   無い  こと、  すると。                ――死ぬ  よ。  (最後の言葉は、一層、低く。) [Tue 7 Oct 2008 22:14:45]
お知らせ > 藍色外套さんが入室されました。 『――止めたほうが  いい  。 』 [Tue 7 Oct 2008 22:08:08]
ヴァリス@アングリ近郊 > ( 何度か、仕事をしていれば漏れ聞こえるものがある。例えば――『アブジャル=パウロ』という名前。誰がどこで聞いたかは知らないが、傭兵の中ではこの仕事がその商人からの依頼ではないかという疑惑を持つ者が多い。『アブジャル=パウロ』といえばアングリマーラでは有名人である。そんな奴に関わって命を失っては大変だと逃げていく者もあったが、金払いの良さや仕事の内容の楽さから残る者も多かった。――と、青年は認識している。 ) ――ま、まあ。例えそうだとしても。こう何度も検閲を通るわけないよー ( 「でもよ、俺見たぜ? 白い粉を・・・」「小麦粉かなんかじゃない?」「だといいんだけどなー」「調べてみろよ」「えー」「じゃあ・・」なんで皆して僕を見るんですか ) なんで皆して親指突き出すの!? ( まあまあ、なんて笑いながらごまかされ、ぐいぐいと背中を押されて荷台のほうへと突き出される。 ) なんで危険な事だけ僕任せ!? ひどくない!? ( まあまあ。 ) まあまあ言ってればなんでもかんでもなぁなぁになると思ってない!? ( まあまあ。 ) (泣いていいですか?) [Tue 7 Oct 2008 22:06:29]
ヴァリス@アングリ近郊 > 無い。に一票 ( ぴっ、と人差し指を立てた青年は焚き火の中、にんまりと笑う。同じように雇われたであろう傭兵数人は難しそうに眉間に皺を寄せる。 ) 理由は生物のような動きも見れないし声も聞こえないし。つまり、無機物だから ( 「あー。ここまで何度かやってれば気配があってもおかしくないよなー」 ) 僕だったら・・・そうだな。テンの毛皮なんていいんじゃないかな? 今なら高騰してるだろうし ( 「それじゃつまらないだろー。もっと面白みのある奴を考えようぜー?」 ) 例えば? ( 「そうだなー・・・麻薬とか。どうだ?」 ) ・・・・ ( つぅ、と数人の傭兵が荷台のほうへと視線を向ける。しばし、思案するような間があったあと、 ) 「「「まさかー」」」 ( へら、と手を振って全員で笑った。そんなことがあるわけないと、皆が皆信じたかったのだ ) [Tue 7 Oct 2008 21:58:31]
お知らせ > ヴァリス@アングリ近郊さんが来ました。 『例えば、この荷物が奴隷という可能性は・・・』 [Tue 7 Oct 2008 21:55:16]
お知らせ > リート@食堂さんが退室されました。 『 (暫し後、テーブルの上にはチャイが二人分) 』 [Mon 6 Oct 2008 23:01:30]
リート@食堂 >  でも、もしかしたら滞在中に見えるかもしれませんよ。時々あるんでしょう? えーと、公開軍事演習…? っていうのが (それが滞在中にあるかどうかは歌い手には知らぬことだが。少し落ち込んだようにも見える商人を慰め――になってるかどうかは分からん――つつ、気分転換にチャイでも飲んでみてはどうかと勧めてみようか) すごく甘いですよ。ヴァーシャのチャイとはまた違うみたいで。甘党じゃなかったら一寸……うん、止まるかも (流石に後半の言葉は声を落して商人にだけ聞こえるように)  [Mon 6 Oct 2008 23:00:56]
リート@食堂 >  (軍を鼓舞するような歌でも歌えば入れてくれるかもな、なんて軽く言ってくれるものだ) 戦に行く兵士を讃える歌は確かにありますけどね (歌い手は争い自体を好まない。戦を肯定するものは好きではない。兵士を鼓舞するよりも、送り出す者の切ない気持ちを綴った歌の方が好ましいと思うし、まだ共感できる気がする。それがどうしようもない流れの末に起こった争いであれ、傷つける事を肯定したくは無い) 戦、とかは余り好きじゃありません (苦笑し)  [Mon 6 Oct 2008 22:45:42]
リート@食堂 >  (象軍と言うものがアングリマーラでは編成されている、と商人は言った。象と言うものを見た事が無かったので頭の中で想像するしかない。耳が大きくて、鼻が長くて山のように大きくて…? だめだ、想像できない。ぶん、と頭を軽く振り) 象軍演習場…軍事施設なんですね。じゃあ折角演習場に行っても見に行けないんじゃ… (それとも一般に開放されている様な施設なのだろうか。もしそうだとしても商人と歌い手と言う組み合わせが見に行くと面倒な事になりそうだな、と思う。己は違うが、吟遊詩人には間諜の真似事をするような人間もいるのだし。商人もそうだなぁ、とぼやいている。矢張り行き難い所ではあるのだろう)  [Mon 6 Oct 2008 22:32:59]
リート@食堂 >  (象、と言う動物がアングリマーラにはいるらしい。商人と食堂で話していて、ふと彼が話題にのぼらせた) でも、街中にはいませんでしたよ ね ? (少なくともそんなに大きな動物が街を闊歩していたのなら商人が教えてくれただろう。目が見えずともそこに牛がいる、猿がいる、と教えてくれたのだから。そう返すと、商人は演習場にいるのだ、と言った) 演習場… (余り耳慣れない単語に首を捻った)  [Mon 6 Oct 2008 22:26:12]
お知らせ > リート@食堂さんが入室されました。 『 ぞう ? 』 [Mon 6 Oct 2008 22:20:28]
お知らせ > リート@食堂さんが帰りました。 [Sun 5 Oct 2008 22:22:38]
リート@食堂 >  (一口飲むごとに止まっていては茶を飲むのにも時間がかかって仕方が無い。アングリマーラを離れる前にこの甘さに慣れればいいな、なんてそんな事を思って甘い甘いチャイを飲み込んだ)  [Sun 5 Oct 2008 22:22:36]
リート@食堂 >  (楽器に触らず、歌も歌わない期間が長くなると仕事に障る。宿滞在中にこっそりと練習するしかないだろう。日中は商人について回って荷物の積み下ろしを手伝ったりするので、練習するなら夕方くらいだろうか) とは言え、余り滞在する事にはならないみたいだから大丈夫 かな (再び机の上のカップを探してカップを掴み、口元へと運ぶ。さっきよりも甘さが増した気がするのは気のせいだろうか。また、歌い手の動作が止まった)  [Sun 5 Oct 2008 22:13:38]
リート@食堂 >  (ふぅ、と溜息を吐く。憂鬱そうに溜息を吐くのはチャイの甘さが原因ではなく、アングリマーラでは歌を歌えないということだ。歌を歌いに出かけようとしたら商人たちにきつく「歌うな」と言われてしまった。まず目が見えない事でスリの格好の餌食になるといわれた。治安は相当悪いのだと言うのは聞き及んでいたし、敢えて忠告に逆らうような事もしたくはなかったから、諦めて今に至る) こつこつお金をためておいてよかった… (ぽつり、と声を漏らした。宿代、ヴェイトス⇒アングリマーラ⇒クリスティアの運賃で可也の金が飛ぶ。金が足りなくなったなんて事態は悲惨すぎる)  [Sun 5 Oct 2008 22:00:21]
リート@食堂 >  (その甘さにカップの縁に口をつけたまま止まってしまった) ……… (数泊の間があって、歌い手は甘いそれをこくりと飲み込んだ。己をアングリマーラに連れてきてくれた商人は別のテーブルで商人仲間と話しをしているのだろう。それほど賑やかでもない食堂であったから、己の耳にも商人の話し声は聞こえてきた。内容は何のことは無い世間話のようだ。また一口チャイを飲んで、テーブルの上に置いた)  [Sun 5 Oct 2008 21:48:03]
お知らせ > リート@食堂さんが来ました。 『 (出されたチャイを飲む) 』 [Sun 5 Oct 2008 21:41:06]
お知らせ > ヴァリス@アングリ近郊さんが退室されました。 『(そして夜は更ける)』 [Sat 4 Oct 2008 00:45:51]
ヴァリス@アングリ近郊 > ( とはいえ、それらの解決に一番早いのが記憶を取り戻すことなのだそうが、どうにもそういった意欲がまるで湧かない。必要性も感じない。比較的平穏に安穏と暮らしていければいい青年にとって、今の状況は満足には至らない妥協点。とはいえ妥協できるだけ平穏なのかもしれない。うん。今は幸せー ) ・・・・・ ( んー、と伸びを一つして夜空を見上げる。何時頃ヴェイトスに行こうかなぁ、と考える。とりあえず、此方の『問題』が一段落したら戻りたいとは思うけど・・・。まあ、今のところ急いで記憶を探す必要もないし、意欲も無いのだから後回しでいいか。 ) ふわぁー。はやく街に入りたいなー [Sat 4 Oct 2008 00:30:34]
ヴァリス@アングリ近郊 > ( ――比較的、青年の近辺も平穏であった。此方の近況をあれこれと悩んだ末に、記憶喪失であることを含め、全てを認めた手紙はすでにヴェイトスから送られてきたあて先に送り返している。返事はくるのだろうか。僕はどういう人間だったのだろうか。好奇心ではなくなぜか不安が募るばかりだ。 ) ――長いですねー ( 「ああ、まあ。これから交代もあるだろうしなぁ。アングリから出てくる奴もいるんじゃねーか?」 ) ああ、じゃあ久しぶりにベッドで寝れるんですねー ( にまにまと笑えるのは久しぶりに硬い地面で眠ることにならなくて済むからだ。とはいえ、眠ることが青年にとって必ずと言っていいほど安穏とした事ではないのだが。 )( 「そういえばさー。お前、寝ながら泣くのな。」 そう、意地悪に言ってきた傭兵が青年の肩を小突いた。それに半笑いで応えた青年は、 ) なぜですかね? 夢の内容とか覚えてないんですよ ( 「ははは。そりゃそーだ」 時々あることなのだが。寝ながら泣くそうだ。夢の内容もおぼろげで、思い出そうとするとひどい頭痛がするので、あえて思い出そうとすることはやめて結構立った。問題とは言えばもう一つだけあり、時たま眠る前の胸が潰れそうになる原因不明の症状がある。そういう時は酒か女で誤魔化す事にしてるので、どちらかというと眠りながら泣くという醜態だけはどうにかしたかった。 ) ――それだけでもどうにかなんないのかなぁ ( はふ、とため息を吐いて膝に肘を立てた。 ) [Sat 4 Oct 2008 00:13:55]
ヴァリス@アングリ近郊 > ( 積荷の存在を知らされずに何度目かの輸送の仕事をこなしていった。のんびりとした、平穏な仕事が多かった。それもそのはずで、輸送護衛任務なんていうのは何かに襲われなければ比較的平穏である。 ) ――ふわぁ ( 目端に涙を浮かべて大きく欠伸を洩らした青年はむにゃむにゃと口を動かしながら剣を抱きしめて焚き火の明かりを弄っていた。今はアングリに入るのに必要な手続きをしようと行商人たちの列に混じって順番待ちをしているところであった。意外と手続き待ちは多く、他の護衛も暇そうにしていた。 ) [Sat 4 Oct 2008 00:01:08]
お知らせ > ヴァリス@アングリ近郊さんが入室されました。 『何度目かの輸送仕事』 [Fri 3 Oct 2008 23:55:33]
お知らせ > マドゥー@裏路地さんが帰りました。 『その場から立ち去った…』 [Mon 22 Sep 2008 00:04:16]
マドゥー@裏路地 > (…知っていた事だが、目を逸らしていた事実を眼前に突きつけられ歯噛みをする。このアングリマーラで阿片をばら撒いているのは何もアブジャル・パウロのような裏取引を行う商人だけではない。マウーラ…王そのものもまた…いや王こそが、阿片をバラ巻き利益を得ているのだった。それが深い、アングリマーラの闇の実態…)(舌打ち一つすると男を放り投げ…) [Mon 22 Sep 2008 00:04:03]
マドゥー@裏路地 > (引き起こした男の顔を見た瞬間、戦慄が走った)………馬鹿な……(思わず思いが声になって漏れる。阿片をばら撒く商人…その使い走りとでも思えた相手…。そのはずなのに…こいつは…)………間違いない………(自分の見知った顔。知り合い、と言うほどでもないが…数度顔を合わせたことはある。なぜならば…)……こやつは、マウーラの兵士だ…… [Sun 21 Sep 2008 23:59:03]
マドゥー@裏路地 > ぬんっっ!!(相手の後姿を目視すれば、だんっと獲物を見付けた猛禽類の如く飛び降り、その延髄めがけ膝打ちをめり込ませる)“ぐぇっ!!?”(蛙のようなうめき声を上げ倒れ付す不審者。このまま首を叩き折る事は容易かったが、それでは意味が無い。微妙に威力を殺すように打点をずらせば、倒れ付した相手の脇に身を起こし…その頭を引きずり起こす) [Sun 21 Sep 2008 23:50:22]
マドゥー@裏路地 > (月光を背に路地を走る気配を追う。複雑に曲がりくねる路地を進む相手に対し、こちらは屋根と塀の上をショートカットして進む。時を絶たずして相手の足音を真下に感ずるようになり) [Sun 21 Sep 2008 23:47:12]
マドゥー@裏路地 > ………っ(こちらの存在に気付いて逃げる…その行動に反射的に体が動いていた。自分の姿を見られたかどうかは分からない。だが、こんな場において第三者の存在を気にするような相手だということだ。)………(まともに追ったのでは追いつけない。となれば…直線距離を行くまで。)ひゅっ!(だんっと近場の壁の縁に飛び乗れば、壁の凹凸を利用し、一気に建物の上に躍り出て) [Sun 21 Sep 2008 23:25:58]
マドゥー@裏路地 > (人が倒れる事事態この場では何ら珍しい事ではない。ただ、こちらからは見えない路地の曲がり角の先に数人の気配がしたのが気になった。さっと駆け出せば、その倒れた人影の側に片膝を付いた)………女…?(それはガンディア系ではない白い肌の女だった。衣服は一切身に着けておらず、びくびくと小刻みな痙攣を繰り返していた。くぃっと虚ろな瞳を指先で押し広げてみれば点のような瞳孔が見て取れた)………阿片…か…(と、目線を上げれば、こちらの動きに呼応するが如く、がささっと足早に立ち去る気配を再度感じた) [Sun 21 Sep 2008 22:47:57]
マドゥー@裏路地 > (そのまましばらく路地を進んでゆく…強盗の一人にでも会うかとも思ったがそれも無かった。次第に路地に蹲る人影も少なくなった頃…)………どさっ…(自分の視線の先…ちょうど路地の曲がりがある所で…人の体が倒れるのを見た。) [Sun 21 Sep 2008 22:31:00]
マドゥー@裏路地 > (路地にはそかかしこに建物に身を預けるように蹲る人影があった。だが流石にそいつ等が煙を吐き出している事は無い。どこか、そいつ等が屯している場があるはずなのだが…) [Sun 21 Sep 2008 22:20:43]
マドゥー@裏路地 > (ターバンの下、片手を鼻元に当てながら眉をしかめつつ歩を進める。周囲に漂う匂いは禁制の薬を炊き出した時に得られる代物…、周囲に建物がひしめく裏路地とはいえ、野外で濃厚なその匂いが立ち込める。どこかで大量に、それが炊き出されているのは明確であった。)………噂以上だな…堂々と良くやる…(アングリマーラでも特に治安が悪いとされる区域…、以前より官憲も殆ど立ち入らぬここでは夜な夜な禁制の品による狂乱騒ぎが繰り広げられていると聞いていたが…噂を耳にするのと実際に目にするのとでは別世界だった) [Sun 21 Sep 2008 21:51:31]
お知らせ > マドゥー@裏路地さんが来ました。 『甘い匂いが広がる暗がり…』 [Sun 21 Sep 2008 21:32:41]
お知らせ > 痩身の商人風貌さんが退室されました。 『さて、俺も『雇い先』に戻ろうか――、』 [Sun 21 Sep 2008 02:30:12]
痩身の商人風貌 > (…外闇の奥へ消える青年の背を見送りながら、商人風貌――アブジャル=パウロ直属暗部、『針鼠』のラジーは、一人卓に残って、ひっそりと顎を埋めて皮肉笑い。 ――…これでいい。役者は揃った。 確かにタジール=バハラーティの傘下に、ラジドラ=シュミカと言う奉公人は居るには居るが、別人だ。 男の真名は姓の無い単なる「ラジー」。傭兵風情が単なる代議の依頼人と、再度会おうとも思うまい。…これで、あの忌々しいサンナ=マドゥーが、街道で、万に一つ、以前のように積荷改めの邪魔をしてきても、あの男が対処しよう。 何、所詮流れ者。殴られた恨みも倍増して、最悪共倒れにぐらいなってくれれば儲け物だ。 それより大事なのは――…、) ……ホンチャンの『積荷』の中身に、近付けねェ事だよなァ…。 まァ、護衛が荷を改める事なんざァないか。 (宝石商ドグラ=ナジャの末路に代わる餌食――。標的、毛皮商タジール=バハラーティの荷に紛れ込ませる『禁薬』は、護衛に密かに紛れさせる身内に、それとなく見張らせればいい事か。 外部、内部の首尾はコレで良し、と――。) (ガタン、男も席を立つ。本性を透かしたような悪鬼笑いを面差しに浮かべ、) [Sun 21 Sep 2008 02:29:03]
お知らせ > ヴァリス@路地さんが帰りました。 『( そして青年は夜の中に消えていく』 [Sun 21 Sep 2008 02:18:24]
ヴァリス@路地 > ――ん。よろしくね。ラジーさん。それじゃあ ( たん、と踵を一つ鳴らせば青年は宿から出て行こうか。『初めての契約』という少しだけ緊張することもあったし、なんだか疲れてしまった。宿屋に戻る前にどこか別の店に行くのもいいかもしれない。スイングドアを肩で開けた青年は飲み屋の外へと消えていく。 ) [Sun 21 Sep 2008 02:11:16]
痩身の商人風貌 > ハハッ、そう言うなよ。一応、俺に取っても雇い先だ。(青年の内心を知る由も無い商人風貌は、苦笑の後、パン、と打ち切るような両手打ち。 契約書を受け取ったなら、ざっと眼を通して懐仕舞わん。) ――おう、後日、宿に使いをやらァ。 そんじゃ、ご苦労さん。それと――、改めて宜しくな。 ヴァリス=ファングレー。 (と、ニヤリ口の端に笑みを刷き、席を立つ青年を見送ろう。) [Sun 21 Sep 2008 02:06:32]
ヴァリス@路地 > ―――わかりました。 ( ふぅ、とため息を一つ。なんせ『初めてのこと』だからよくわからないけれど。嗚呼、と呟いた後、 ) ラジーさんの店も切羽詰ってるんですね ( ぽり、と頭を掻きつつ紙の内容をざっと確認し、変な項目がないのを確認した後、名前を書き込んだ後に宿泊先の宿屋の名前を書いておく。これで連絡とかも取りやすいだろう。 ) はい。書き終わりました。お仕事の日程が決まったら連絡くださいね。 ( 箸でぽり、とつまみを一口食べ、安酒で口を湿らせた後、立ち上がらんと腰を浮かせ、 ) 他には何も無ければ行きますけど。 ( と、言いつつ剣を手にする。 ) いいですか? [Sun 21 Sep 2008 02:01:33]
痩身の商人風貌 > じゃァ、尚更構わねェじゃねーか。不安要素とか、良く解んねェ奴だなァ。 (と、片眉上げて呆れたような返答一つ。 それにしても自分の事を解らないとは何だろう。応答もまとも、喋り方も慇懃。とても痴呆白痴の類には見えないが。) ――まァ、いいや。 よっし、じゃあコレで契約成立ッて事でいいかい? ファングレーさん。 あァ、シュミカさんとかカユイ呼び方辞めな。ラジーでいいよ。皆、そう呼ばァ。 (と、鼻を鳴らしつつ、脇の書束から簡易契約書らしき一枚を抜き出し、書き物用の木炭と一緒に、卓の上に差し出さん。) いや、何人かはもう契約済ませてらァ。ただ、此処には、(と、少し首を巡らせ、某か顔ぶれを探すフリ。)誰も居ないみてェだけど。(と、顔の向きを青年に戻し、) ――あ? いいだろそんなの。単なる日雇い護衛の仲間内で、馴れ合いとか必要無いだろ。 打ち合わせの時、イヤでも顔を合わすんだから、いいじゃねーか。 そんなもんだろ?傭兵なんて。 (実際、概要と自分の分担だけ把握していればいいようなものだし。) それと、言い忘れたが、料金は時価になるな。 ――つまりティアンからの帰路からこっちに付くまで、何の襲撃もなけりゃ定額。 あれば、そのつど三割増し。 悪い話じゃないだろ? [Sun 21 Sep 2008 01:53:42]
ヴァリス@路地 > 帰路、か。わかりました ( ということは、ティアンまで行くのだろうか。それともティアンまで? まあいいか。後で聞けばいい ) 僕が特別強いとは思いませんけど――・・・。前科は――ごめんなさい。ちょっとわからないですけど、傭兵やってて前科が無いことってそんな無いと思いますけど ( ぽり、と頬を掻いた青年は苦笑。傭兵なんてものは犯罪予備軍みたいなものだし ) わかりました。シュミカさんがいいって言うんだったら依頼受けます。僕も宿代だって稼がないといけないですし ( ひらり、と手をあげたのは降参の意。あんまり過度な期待を抱かれると少し辛いんだよなぁ、なんて思いながら。 ) で。僕が最初ですか? 他にもう集めてる傭兵とかいるなら顔を合わせておきたいんですけど。 ( まさかこの場にいるわけもないだろうが・・どうだろう。居たりしたら笑っておこう ) [Sun 21 Sep 2008 01:39:43]
痩身の商人風貌 > あァ、こちらこそ宜しく、ファングレーさん。 (と、御互い名乗って、ひらり片手を上げる挨拶。握手の手を出さない代わり、矢鱈、調子良くべらべら喋るのは、無論青年に警戒心を抱かせまいとせんが為。 愛想の良い人間の方が、人は相好を崩しやすかろう。 彼の注文に対し「奢るよ」と言いつつ、) 行きはいい。 その代わり、代役なんて者ァ居ないわな。ぶっちゃけアンタらに全面的に帰路を任せたい訳だ。 (と、ずばり宣言する。「ティアンまで行って護衛頼めるなら、そもそもアンタに声掛けねェよ」と、おまけの一笑。 やや生真面目な顔付きになって、鼻の横を軽く掻く。返って来たのは、商人風貌の方こそが意外そうな表情で。) あァ? それこそ何がおかしいよ? 腕の立てば立つほどイイに決まってんだろ。さっきも言ったじゃねェか。他んとこの店に、腕のいいのは取られてるッて。 強い相手とタイマン張れてるアンタを見て、傭兵って雇い業だって素性も解って、更にフリーと来て。 声を掛けてなんでいけねェ? 不安要素ッてなァ何だ? アンタまさか、何か前科でもあるワケ? そんなら勿論、この話はナシだけどよ――、 (と、逆に切り返し、両肘をずいと乗り出そうか。こういう時は内心に何を考えてようと、ハッタリ通した方の勝ちだ。) [Sun 21 Sep 2008 01:32:10]
ヴァリス@路地 > はじめまして。僕はヴァリス・ファングレーといいます。よろしく、シュミカさん ( と、挨拶を交わしておく。 くい、と水を一口飲んだ後、軽いお酒と小さな料理を頼む。 ) 街道から。で、ティアンからの護衛と交代するのはどこら辺ですか? それと、報酬は? ( ティアンまで出向き、そこからずっと護衛、と言われてもおかしくない。別にそれでも困る話じゃないのだが。 ) 僕を選んだのはなんで? それこそ傭兵なんてそこらへんにごろごろしてるわけで。ただ、サンナさんと僕が喧嘩して、僕が生きてたからっていうだけ? 実力だって実際に見たわけじゃないんだろうし、 ( 肩眉をあげて問いかける青年は運ばれてきた安酒と料理を一瞥した後、 ) そんな不安要素の僕に頼んでいい品物なの? ( それこそ、それなりの腕前の傭兵とて、安金で雇うこともできるだろうし。 ) [Sun 21 Sep 2008 01:20:44]
痩身の商人風貌 > (*訂正 〜やろうか?」などと言う→言いかねない) [Sun 21 Sep 2008 01:11:46]
痩身の商人風貌 > まァ、どっちにせよ、幸運の女神が付いてるってなァ悪かないだろ。 (と、青年の真似してこちらもニヒルに竦める肩。盛場で堂々と水を注文するような青年の振る舞いには、内心「ミルクでも頼んでやろうか?」などと言うせせら笑いが浮かんだぐらいには、性悪だけど。 此方は定石通り安酒を頼んで、同じく運ばれたそれを、ちびり口元啜る。トントンと卓上を指で叩きつつ話し出そう。まぁ、取り合えず、) 話の先に名乗るわな。 俺はラジドラ=シュミカ。見ての通り、商家の手代さ。 ご主人はタジール=バハラーティ。毛皮商だ。マレに絹や更紗も扱うがな。 (と、此処で杯をもう一口。 邪推しない青年の心遣いを別に、言って置いたほうが怪しまれまいと、ばらしていい範囲は喋ろう。要らない嘘や隠蔽は、身の破滅を招き掛けないし。) で、だ。 俺の言う護衛が欲しいのは、今度ティアンから運ぶ反物の荷馬車でな。 届け先は勿論、うちの店。順路は一応街道を進むんだが――…、 ほら、近頃何かと物騒だろ。アングリマーラに近くなると妖魔も出るしな。 アンタぐらい腕が立つなら、多少の強盗や魔物も捻られるだろ。 ――あァ、勿論。アンタの他にも目ぼしい連中には、声ェ掛けてるよ。 ウチゃ商人には恵まれてるが、戦士の類はからきしなんだ。他の大店の方が払いがいいから、そっちに取られてよ。 (と、人手不足を問われる前に、手を振って先手を打たん。) まぁ、概要はこんなトコだ。 [Sun 21 Sep 2008 01:10:38]
ヴァリス@路地 > 悪運かもしれませんけどね。 ( ひょい、と肩を竦めれば、酒場の椅子に腰を落ち着かせる。とりあえず「水ください」と注文。水ってなんだ水って。酒だろここは、という酒場の空気なんて知らない。さっき飲んだばかりだもん。 ) はぁ。ありがとうござます。 よかった。で、荷馬車の護衛ですか。大きいものですか? ( 荷物の事など聞かない。必要だったら教えられるだけだ。別に気になったら――旅路の途中にでも聞いてしまえばいいし。応えなかったらそれまで。別段気にする必要も無い。 ) 届け先と、――まさか。僕一人の仕事じゃないんでしょ? ( ことん、と置かれた水で口を湿らせてから、青年は笑って男を見た。雇われ一人と業者一人なんて事はありえない。傭兵が一転、ブツによっては強盗に変じました、なんていう話は多い ) [Sun 21 Sep 2008 00:56:05]
痩身の商人風貌 > ハハ、おっかねー。 アンタ、運もいいんだ? (などと結構な内容に軽口で応対。無意識に戦士に対し、物騒な印象を与える話し方をするのは、男自身が裏街道を歩く身のせいか。警邏に合うと後ろめたい、とか言うあの心情。 ヒョ、と存外俊敏な動作と、問い掛けには此方が晒す間抜け顔。一瞬後、ブハッと吹き出さん。) ぶッ! ははは!何だそりゃ、笑えねェー! アンタ、面白いなァ。益々気に入ったぜ。 (等と言う癖に笑いつつ、肩をバシバシ叩かんと。 ともあれ商人風貌がスィングのドアを開けて青年を誘ったのは、店全体が穴倉めいて天井が低く、照明の暗い中規模の広さの酒場。 古びたカウンターが右手に一つ。どっしりとした円卓が左手に、扇状に乱雑に並んで五つほど。疎らに船乗りらしき客が座り、端の一つが開いている。その席へ促そうか。 先に向かいの席へ座る姿勢を。) まァ、そういう系の話じゃないから安心しなよ。 何、単なる荷馬車の護衛さ。 [Sun 21 Sep 2008 00:48:42]
ヴァリス@路地 > ――そりゃあ・・・ひっくり返らなかったら本当に殺されてましたから ( 困ったように笑う。痛かったんです本当に。とはいえ、殺されなかったんだからマシというほど危険な人らしい。 ) ――って、いいんだ。んで、お仕事ってどんなのなんですか? ( ひょい、と男の顔を覗き込み、問いかけよう。顔、覚えてられるかなぁ。などと思いつつ足を向け。 ) まさか。貴方と二人で、なんて話じゃないですよね? [Sun 21 Sep 2008 00:39:20]
痩身の商人風貌 > その割にゃ、派手にひっくり返ってたっつってたじゃん? やッぱアンタが強ェんだッて。やるね、色男――。(などと、おべんちゃら吹かしつつ、内心では、決まりだと呟かん。いまいちアングリマーラに慣れていない様子だが、そんな事はこの際、関係無い。 恐らく本人が口にするとおり、本当に流れの傭兵だろう。階級制度の厳しい、この国の作法を知らないのも頷ける。  表面的には、飽くまで無害の笑顔装って。パチンとばかり、指を鳴らそう。 腕の立つ、流れ者の、マドゥーと互角するほどの雇われ人。これ最適な人材は無い。) うぉ、マジ? アンタ話、早くて助かるぜ。 ――あァ、まァもう、マドゥーさんの話はいいや。 (と、一見、間抜けた回答は受け流し。半歩、身体をずらして親指で近くの、先程とはまた違う盛り場を指さん。) まァ、兎に角、ここで込み入った話はナンだし。 其処でも入ろうや? (と、先導して先へ歩かんと。) [Sun 21 Sep 2008 00:33:42]
ヴァリス@路地 > ―――そりゃあ・・・強いとは思いますけど。手加減したんじゃないんですか? あっちも傭兵だからってやたらと殺しまわるってわけにもいかないんじゃない? ほら、無闇な殺傷はご法度・・・とか? ( かくん、と首を傾げるのは本当に知らないからだ。たぶん、ご法度ですよね、サンナさん? と、心の中で問いつつ、 ) ――頼みたいお仕事? えーと、僕みたいな傭兵でいいなら引き受けますけど。 ( という言葉は地。なんだかサンナさんとのやり取りが変なところで僕という名前を売れさせたのかもしれない。うれしいなぁ、なんて感じ。 ) ん〜? ( あんま意味が分からなかったらしい青年は、 ) つまり、ものすごーく厳しい国なんですね、此処。大変ですね ( なんて、間の抜けた返答を返した。 ) [Sun 21 Sep 2008 00:22:47]
痩身の商人風貌 > ――あァ、本題に入る前にッて意味ね。(と、陰口云々の蛇足を急いで付け足し。) [Sun 21 Sep 2008 00:16:13]
痩身の商人風貌 > (己の仕草に対して、きょとんとした青年の反応を見る限り、やはり別段、サンナ=マドゥーと何か謀事を企んでいる部下か何か、と言う線では無いようだ。 流石に当時は、遠くの野次馬を装ってたせいで、先に何か話してたらしい内容までは解らなかったけれど。 ――俺の考えすぎか。どうやら本当に難癖を付けられただけらしい。しかし、激昂して異民に当たるとは、サンナ=マドゥーともあろう男が、落ちた物だ。内心の嘲笑はおくびにも出さず、しかし、こればかりは本心含んだ感嘆の念で、「ヒョォ」と口笛。) はァ! アンタすげぇ肝だなぁ! あの人、今はあんな巡回みたいな仕事してるけど、ほんとは洒落になんなく強ェんだぜェ? まァ良く「それ」だけ、(と、湿布をしげしげ覗き込まんとして、)で、済んだモンだ。  ――いや、それが、ちょッとな。 (と、ここで再び声音潜めん。) 実は、アンタのその腕を見込んで、ちィっと頼みてェ事あるんだけど、さ。 ――ほら、あの人。 元王宮のエライ人だからさ。 俺らみてェな、丁稚上がりの手代が、あんまり大っぴらに陰口言えねェじゃん? 『どッから』 洩れて怒られッか、解んねェ、し? (と、最後の探りを、何気無く口にして、言外にサンナ=マドゥーとの繋がりを探ろうと、彼に向けて上目を眇めん。) [Sun 21 Sep 2008 00:14:51]
ヴァリス@路地 > ? ( しぃ、と秘密話の体で言われても何がなにやら分からない。秘密にしなくちゃいけないことなのだろうか。 ) ええ、そんな人に絡まれました。ほら、殴られて頬が青くなっちゃいました ( とんとん、と指先で叩くのは頬の湿布。これで大抵誰もが「災難だったなぁ」と納得してくれる。そんなところ。 ) でも、そんな事が秘密話にしなくちゃいけないような事なんですか? ( かくん、と青年は意味がわからない、という風に首を傾げよう。同じような事なら何度も酒場で聞かれた。 ) [Sun 21 Sep 2008 00:03:02]
痩身の商人風貌 > (品行方正な応答に、商人風貌は、ほんの一瞬、黒いハイネックの襟元に顔を埋めて、密やかな含み笑い。 ――黒髪短髪。異国の出で立ち。生国、卑しからぬ品性風貌。 自分の眼に間違いは無い。 ――奴だ。 サンナ=マドゥーと揉めていた男。 思案は数秒に留めて、傍目からは首を竦めたに過ぎない所作に見せかけて。 更に軽やかな足取りで、青年の眼前まで近付いて、意味有りげな流し目一つ。人差し指を唇の前に当て、「シィ」の仕草、してみせよう。 更に周囲に素早く眼線、走らせて、潜める声。) ――なァ、 その。 あんまり大きな声じゃア言えねェんだがなぁ。  アンタ、 其処の、(と、件の『火事』のあった方向へクィ、と顎やり、) この前の事件の時さァ、 『あの』 サンナ=マドゥーに絡まれてたッてェ、マジ? (と、今までの野次馬達が興味本位に聞いただろうか、内容と同じ台詞を囁かんと。) [Sat 20 Sep 2008 23:59:22]
ヴァリス@路地 > ( っと、青年は立ち止まると首を傾げる。 ) ? はい。どうかしました? ( かくん、と首をかしげたまま青年は問いかける。一見すれば今まで話しかけてきた商人と大差は無い。――と思う。 ) [Sat 20 Sep 2008 23:50:03]
痩身の商人風貌 > (不意に青年の行く手。建物と建物の隙間の路地から唐突に掛けん声音は、低いバリトン。 制止に彼が立ち止まるなら、続いてふらりと暗がりから姿を現すは、まだ若い商人風貌。 額から灰色のターバンを無造作に巻き、小脇に洋皮紙の束を幾つか抱えた、三白眼の青年は、年に似付かわぬ落ち着いた貫禄と、隙の無さから、一見、大店の手代か若い番頭ではと言ったところか。 危なげない足取りで青年につかつか近寄り、片手を上げんと。)  やぁ、悪ィね。 ちょっと、いいかい――? (口角をクィ、と持ち上げ、シニカルな笑みで問いかけん。) [Sat 20 Sep 2008 23:47:22]
お知らせ > 痩身の商人風貌さんが来ました。 『ちょいと、兄さん――、』 [Sat 20 Sep 2008 23:39:28]
ヴァリス@路地 > ( では、自分がするべきこととは何か。サンナ氏の人となりはそれなりに調べたが。次たって翁さんを殺したという組織の全体像を掴まなければなるまい。とはいえ、そんな事は無理なのだろうが。――では、地道に歩き回るのがいいだろう。ハーレムなんていうのはヴェイトスで言う暗黒街であるらしいから――・・・・。 ) ・・・? ( かくん、と首を傾げたが疑問はなにが疑問なのか気づく前に消えてしまった。まあいっか、と呟いてお勘定をテーブルに置いて店を出た。 ) とはいっても、 ( 一歩出れば夜気に包まれた町並みの中に広がる迷路のような路地にでる。 ) ハーレムもなにも、どこからかはわからないけど。 ( 案外、自分が歩いてる場所も安全地帯とは言えない。腰の剣をとんとん、と指先で叩くと路地をのんびりと歩き出した ) [Sat 20 Sep 2008 23:37:40]
ヴァリス@酒場 > ( サンナ・マドゥー。宮廷付きの重要人物。まあ、国家のお役人といったところだろう。恐らく、僕に声を掛けてきたのは叩けば埃でも出てきそうな奴らだろう。取締りの一角を担うサンナ氏が動けば、どこかの裏取引をしていた商店が潰れる。商店が潰れればそれは多くの利益を生み出すチャンスになる。ということで、目下新参の商人は情報収集に奔走し、腹に一物でもありそうな商人はサンナ氏の目標から自分を遠ざけようと動き、あわよくばそこから利益を得んと動き出す。そんなところだろう。 ) ――― ( ぐい、と僕は馴れないエールの味を口の中で転がしながら考える。果たしてサンナ氏は味方であり続けられる人だろうか。協定を結んだのは確かだし、商人を殺したという組織を赦せないという見解は一致しているが。敵の敵が味方とは必ずしもいかない。とはいえ、別段今はサンナ氏と敵対する理由など無いのだが。 ) ―――あれから三人目。 ( たん、とカップをテーブルに置き、ナッツの殻を剥きながら考える。 ) ――この三人の中で翁さんを殺した人の仲間はいたのかどうか。・・・・・・・もっとも、それは僕が考えることじゃない、か ( サンナ氏も、きっと僕に対してある種の疑惑を抱いているかもしれない。組織を発見すると言っても。個人行動と言ってもパイプのあるサンナ氏と違って此方は尻尾が出ないかじっと待っているしかないのだが。 ) [Sat 20 Sep 2008 23:32:46]
ヴァリス@酒場 > ( そう、声を掛けてきた中肉中背の男はにんまりと笑うと、僕の頬の湿布を指差して、「でも、あんた。よく命拾ったなぁ。あんたの前に二、三人殺されてるんだろ?」 ) ・・・・・・・えーと、 ( 「いやぁ、あんたは運がいい! 拾った命は大切にしないとな!」そう言って男はうははは、と笑うとエールを掲げて僕が手にしたままのエールにがつん、とぶつけてきた。「この間のあの男はお前さん知ってるのか?知らないんだろうなぁ。知ってたら画面蒼白でガクガクブルブルしてておかしくないもんな!」 ) えーと、・・・はい。誰なんですか? ( と、いう風に聞けば誰もがうれしそうに応えてくれる。人によっては『善人』と、人によっては『悪魔』と。評は様々なだが、僕個人からすれば、サンナ氏の素性を確認することができたので僥倖と言える。「で、お前さん。本当に知らないの? う、わー。」なんて驚いた顔をしたのはこの男で三人目。もしかして、僕は探りを入れらていたのだろうか。 ) 今度会ったら道を塞がないように気をつけますよ ( やんわりと笑って言う。男は「ああ、気をつけなよ。それじゃあなー」と、ひらりと手を振って別の席へと戻っていく。収穫なし、哀れな旅人が例の男に殴られた。たぶん、そんなとこだろう。男を注視してみるとよくわかる。数刻もしないで店から出て行くからだ。のんびりしていけばいいのに ) [Sat 20 Sep 2008 23:23:06]
お知らせ > ヴァリス@酒場さんが来ました。 『( やあ、あんたも大変だったね。とんだ災難だ )』 [Sat 20 Sep 2008 23:14:55]
お知らせ > 危娘@カラ河/夕刻さんが帰りました。 『どんな終わり方をしても、この世で死だけは、絶対的に平等だから。』 [Sat 20 Sep 2008 01:48:55]
危娘@カラ河/夕刻 > (……帰ってからの騒動を物思い、のろのろと眉間を揉む。今から既に陰鬱な足取りで根城へ戻りかけた幽鬼の足取り、ひたり止めて振り返れば、一層深い黄昏の中。 従者と老商の白い欠片が、交じり合ってカラ河を行く。 ふと、物煩いが嘘のように抜け落ちて、不思議に安らいだ無表情で、黙祷するよう。微かな傾斜で天を仰ぐと、苦鳴に似て細く吐き切る呼吸の糸。)    ―――――…………………………………………………………………おぼえ、て……………、 いるよ……………、ジャハラ、メール……………、  まともで、ない、死が……………、 怖い、と……………、言った、ね…………… ?  (生前の名を呟けば、あの泣き笑い顔が脳裏に刹那浮かんで、瞬くように消えて行く。少しでも柔らかい思い出が、今までそうして掻き消えたように。 藍色外套の見送る中、世界もまた、河面のように歪んで、太陽の光の淵が地平線の端へ消えて行く。砂丘へ挑むように川縁佇み、間も無く訪れる夜を五感で感じ取りながら、藍色外套は、遥か涅槃へ祝福された彼の安寧を得て小さく呟く。 びょう、と横凪ぎの砂嵐。) ( 「私はまともに、死にたいんだ」 ) (彼の。 誰かの声が甦る。)   ―――――――――――――――   ううん、安心なんだよ。     ジャハラメール。 [Sat 20 Sep 2008 01:47:43]
危娘@カラ河/夕刻 > (ぶつぶつと続く念仏を、朧気に愁情含んだ眼差しで聞きながら、死人の記憶に思いを馳せる。 前日、地買いの首尾を確認に行った主の側近は、其処で目にした光景を伝えた末に、不興を買って命を落とした。 ――「サンナ=マドゥーが、戻って来ている」。忠誠心が主に向かって伝報を繰り返させのに、最初こそ『冗談を言うな』と一蹴した主が、内心で逃れ得なかった戦闘士への恐怖心から開き直り、遂に不快だ、と傭兵に斬り捨てさせた過日の映像。 主の小器の限界が、奴隷兵出身の彼に、確かにまともな死を迎えさせなかった。  あんなに怖がって笑っていたのに。日毎に凶気を増す主人の言動に怯えて、少しでも、一瞬で死の訪れやすい、死の鳥の傍らを求めていたのに。 結局、望んだ結末すら迎え得なかった。激昂した主の命から、妻子は死に顔も見れず、葬儀すら、出せぬ。遺して行くものは、多過ぎる。)   ―――――………………………………………………………………………………………………………、 (――いつも、僅かな、関わり。 指にこびり付いた骨粉の欠片を、無言で、見るとも無くじっと見下ろす。 魚の骨めいた指同士を交差させると、たったそれだけの残滓すら、指紋から離れて擦れて消える。   未だ死の抱擁を得られぬ外套姿の隣から、また何かが喪われて行く。先立って先立って、皆、涅槃の国へ死に急ぐ。死が怖ろしいと言った者から、まるで理不尽に眠りに付く。 真鍮細工を磨いた指も、戦闘士を迎えた――小娘は知らぬけれど――眼差しも、泣き笑いも、誰も居ない。) (そうして、いつかあなたも、あなたも、根の国を慕い逝くのだろう。  誘蛾灯の悪魔よ。今はこんなにも遠い、夏光の化身めいた髪色の兄よ。) [Sat 20 Sep 2008 01:38:04]
危娘@カラ河/夕刻 > (  「ジャハラメールは揉めていた男より、『そちら』の風体を何度も繰り返し注言していたが――、どうも俺の感が怪しいと言う。 ターバンにマント、カタール差し。 百人と居る装備だが、傍らを通るだけで皮膚が総毛立つほど、闘気を良く為す男は十人と無い。 よもや、本当に、奴が―――…、  それに共に居た男と言うのも気になる。遠目で一見優男風だが、あれで随分と腕の立つような――、」  )      ―――――……………………………………………………………………だ から     それ、が 、  (それまでの沈黙から、不意に。彼にしか届かぬような、掠れ声。暗部業の癖に能弁な、青年のお喋りを遮るかのよう。 藍色のフードと覆面の間で、つぃ、と大きな黒光が眇まり、眼線が斜め背後へ微か傾く。)  ―――――……………………………… あたしに…………………………関係ある、事…………………………かい?  (声音は沈黙し、唇を噛み締む音が少しして、不穏な気配が無言で遠ざかって行く。  濃布の天蓋めいたフードの内で小さく唇を引き結び、そっと無機質に眼を伏せん。 今更十数年間、蓄積した疲労が、団結して襲い掛かって来ている気がした。  ――あたしを。 睫の傾斜が深くなる。己の所業が、現世でどんな意味を持つかは解る。千万の怨嗟と恨みと憎悪。    ――どんなに、憎悪していよう、ね。  誇り高き戦闘士。サンナ=マドゥー。) [Sat 20 Sep 2008 01:27:01]
危娘@カラ河/夕刻 > (――これで、許してくれるかい。ジャハラメール。)   (……御坊の手に渡った袋の口から、白砂が水銀のように零れて行くを、最後の一握まで見送っていると、不意に背後から、物音を殺して寄り来る足音が生じる。 得物の刃鳴りこそ無いものの、物々しい気配からして、彼等に紛れては居たやも知れぬが、決して葬列の内の誰かではあるまい。 果たして直ぐ、藍色外套の背中越し、まだ二十代前後の青年の声が、呻くような囁きで。)  (  「――俺は矢張り、奴の話が気になる」  )   ―――――………………………………………………………… 『彼』………、か………? (こくり、背な越し音も無く頷いたは、葬衣の黒服とガーラベーヤに見せかけては居るが、確かに己も見知る主直属の暗部の同僚。 直径12cmほどの投げ針を使う、暗殺隊出身のヴェティアンだと聞いている。 ――何れ、熱度を撒き散らすイキモノには変わりない。 外套の下、袖からこっそり窄めた両手で、密着する嫌悪感に、密か肩を丸め抱く。 喘命するように、それでも応じ、細息交じりの覇気無い言の葉。)    ―――――…………………………………………………………………、………、で………? [Sat 20 Sep 2008 01:17:05]
危娘@カラ河/夕刻 > (再び上体を倒すようにして歩を進め始めて、見ると、黄昏色の風景の中、老武器商の葬儀は既に終わりに近い。 微か見覚えがあるあれは、向かいの露天商の女将だったか、ふくよかな体格の黒頭巾が葬列の端、肩を丸めながら遠ざかるのが薄ら見えた。) (――さぁ、行こう。外套姿は温度低めの吐息一つ。一度頭陀袋を振り返り見て、思い切ったふうに薄い肩へ担ぎ上げ、ふらふら縺れた足取りで、如何にか一同の際まで辿り着かん。 列の先頭で御坊が振り返り、日焼けした顔達が竦む様に、或いは無気力に立ち止まる。 ――哀悼と喪失感の停滞。小娘は一瞬立ち止まり、同じ足取りで駆け寄って、一行の前にすぅと、這い寄る如く立ち塞がらん。 葬列の動きが完全に止まる。年老いた老坊の白濁の始まった水晶体に、藍色の矮躯は如何映ったか。 喘ぐように半開きの、蝋めいた唇しか見えぬ半顔が、僅かに頚椎傾げた姿勢から。)   ―――――…………………………………………………………………これ、  を …………… 、   (口元だけが僅かに蠢き、上体を捻るようにして担いだ荷をどん、と降ろす。老商と前後して逝った、為し得た家族に看取られる事の敵わなかった壮年を、見送る身寄りの居なかった(だろう)彼の斎儀に加わらせる。 どちらが寄り幸いに逝けたのだと、誰が胸を張れるのだろう。 幾つも不信気な視線に対し、袋の口を開けて見せる。 横倒れた袋から零れる白い粉が、一行の前に晒された。泳ぎ、俯く眼差し達。二重重ねの死は、常人には荷が勝ち過ぎる。)   ………………………………………………無縁、仏、なんだ……………、   ………良けれ、ば………、 (項垂れるように、頭だけを少し垂れる。視線の先を、黄金色の砂海が埋める。)    一緒、に …………… 、 …………… 、  [Sat 20 Sep 2008 01:07:43]
危娘@カラ河/夕刻 > (――先の死者はまだ境遇が良いやも知れぬ。小娘が抱える骨の主の家族は、葬式其の物から出して貰えなかった。)  (その日。乱雑に積み上げた木片と骸に魚油が巻かれ、黄土色の煙と炎を吹き上げ終えて打ち捨てられるまでを、同行した小娘は、いつもの虚無と憂愁、綯い交じりの眼差しで見つめていた。其れを、相棒が見付からなかった為か、代役の死体処理係達が去って暫く。灰交じりの骨粉を掻き集めたのは小娘自身だ。) ( 「私がいつか旦那様諸共、マドゥー師に処断されて、逝ったなら――」 ) (俯いてボソボソ呟くように喋る癖が、己と似ていた赤髭痩躯の壮年は、共に過ごした希少な記憶の中、戦闘士を師と呼んでいた。 ずっと昔、王宮奴隷兵だった頃、武人斯く在るべき姿を垣間見た事があるのだと誇らしげに言いながら、独り言の様に続く口ぶりは、転じて今の浅ましい運命の末を理解していた。) ( 「まともな死に方はしないだろうから怖いけれど。せめて亡骸ぐらいは、真っ当な葬られ方をしたいんだ。 ほら、私は成りあがり従者の癖に、家族を持ってしまったから…。 矢っ張りね、 可笑しく死にたくは、ないよ」 ) (穴倉めいた地下の、闇の蟠る最たる隅に膝を抱えて蹲った己の隣に、いつの間にか胡坐を掻いて其処に居ながら、おずおず口角を歪める表情を、胡乱な意識は泣き笑いみたいだと見上げていた。窄んだ二つの蒼い瞳が、己の預かり知らぬ何処か遠い風景を見つめながら、切実な思いを告げていた。) ( 「…だから…」 ) ( 「私に……私に、其の時が来たら…、その死に様に、少しでも協力してくれるかい? 血塗れ翼の鳥ガルーダ  私は、まともに死にたいんだ」 )  (微温湯めいた回想から逸脱を担うのは、緩く頭部を振る仕草。ぎくしゃくした動作で袋の口を再び縛る。俯いた体勢の、ついでの様に呟く言葉は、極く短く。)  ――……………………………ごめん ……ね ……………。 ジャハラメール………。  ( あんたが望んだ、真っ当な死では、無かったのかも、知れない、ね。 ) [Sat 20 Sep 2008 00:50:45]
危娘@カラ河/夕刻 > (「さぁ、骨を」) (御坊の促しが、砂風に乗って外套姿の耳に届く。遠く横揺れする人々から、最も背の高い誰かが進み出て、隧道色した反射鏡のような双眸が茫と見守る中、抱えた袋から白い聖粉を河面へ向かってさらさら注ぐ。 誘導されるかのように、ゆらり。斜め下から反対の側面まで、ぼんやり弧を描くように視線を移す。清流に同化していく白粉は、小娘が此処まで引きずって来た頭陀袋の中身と同じだった。 ――焼いて潰した骨。年老いた男の。遺体の損傷が激しくて、十三日と四日の安置も許されず、都市外れで焼き砕くしか無かった定めの。)   ―――――…………………………………………………だいじょうぶ……………、  ……………直ぐに、収める、から、……………ね…………………………、 (駒送りのようにゆるゆる上体を曲げ、大事気に抱えた袋に向かい、密く囁くような声音と仕草とは、正反対。地面に置いてはいけないとの斎法も忘れたように、体積の重みそのままどさり、無造作に降ろすと、袋の口を僅か開ける。 暗黒世界の淵を臨むように覗き込み、中身と同色の指をそっと差し入れると、ざらりと死の感触が伝わった。 半日前はヒトの形をしていたのに。 こんなに完璧な死はそうそう無い。もう家族の誰の願いも一縷として対峙出来ぬ。 せめて五体満足の死に姿でさえあれば、例えば致命傷も重病も嘘のように起き上がって、不思議な顔で瞬きしてくれるのでは無いかと、在り得ぬ望み一つも掛けられた物を。) (手を引き抜くと、灰色交じりの砂粒が、物哀しげに指先に残った。 生きたかったのにと、哀訴するように。) [Sat 20 Sep 2008 00:34:17]
危娘@カラ河/夕刻 > (答えは、出ない。 冥府に魅入られた小娘の内では、きっともう、永久に。)  (彼等から50mばかり離れた河辺。弓手をふらり額に翳せば、一日の終息近く収まり掛けの熱気の中。陽炎みたいに輪郭の定まらぬ、その一行の背景、遠く。 これもゆらゆら波打つような夕日の緋色が、新たな涅槃の住民を、来迎するように血色に燻揺る。 其の色彩が、揺れるさまが、己の良く識る映像と――首の付け根を弾き飛ばして、ぶつ切れた血管の淵から血潮がひたひた溢るる、あの場景――酷似して、我知らぬ寂債感に襲われる。  ――また、己の番では無い。あたしが、あんな風に。冥国に歓迎して貰えるのは、一体、何時になるのか。 ――その日は。限り無い安息の地へ、愈々己が飛び立てる日は、本当に、来るの、か。)   ―――――………………………………………………………………… ……………、  (砂埃に薄汚れ、煤け千切れた藍色の裾を、両手持ちの頭陀袋同様、ずるずる膂力無く引きずりながら、外套姿は、不意に佇んだ姿勢そのまま眇める両牟。澱のように募り疲弊した想いの滓は、言葉にせずに、微か上向く。 太陽は、矢っ張りとても、好きでは無い。好きでは、無い――。) [Sat 20 Sep 2008 00:20:11]
危娘@カラ河/夕刻 > (己が不確かな追憶のフィルムを、まるで当て付けるように巻き戻し、眼前で再生している様だ。 俯き姿の御坊が、不明瞭に呟く念仏スートリア。 せめて形ばかり集った近民の被る漆黒の薄頭巾。 即席の斎場。 漣のような、ぽつりぽつりと啜り泣き。)  (――葬列。 其ればかりはどの異郷であろうと、静謐と哀惜が支配する斎儀。誰の為の斎式かは知っていた。稼動の乏しい脳裏の奥。何処かに存在する画面の中で、真鍮細工を磨く痩せた老人。) (――良く、似ていた。突如、夥しい蛮勇一過がテントの布を蹴り上げ、刃を携えてどっと押し寄せても、結跏趺坐の姿勢から微動にせず、一瞥した静かな瞳も。 直後に見せた、まるで何かに満足したような、哀しげな微笑めいた最期の瞑目も。 ――浮かばせたのは、自分だ。皺胸に斜め一文字を刻んだ瞬間の、気のせいと間違うような、胸の軋みを覚えている。    ――何故だったろう。彼は、あんなに。もう。ずっと永劫に。)    …………………………………………………………………………安ら、げる………、のに………、   [Sat 20 Sep 2008 00:09:28]
お知らせ > 危娘@カラ河/夕刻さんが入室されました。 『(もう幾度も目にした光景が。砂の彼方、蜃気楼のようにけぶる――。)』 [Sat 20 Sep 2008 00:02:20]
お知らせ > マドゥーさんが退室されました。 『そして夜は更けて行く…』 [Fri 19 Sep 2008 23:28:04]
マドゥー > (さて…とりあえず食料調達の類はヴァリスに任せるか。完全に顔が割れていないとは言い難いが、少なくとも自分ほど狙われる事はあるまい。それに多少の荒事程度ではまったく問題荷ならないだろう。)………(それと、もし彼が現在本当に記憶喪失なのだとしたら、その実力は現在半分も発揮されていないだろう。記憶を取り戻させるきっかけともすべく、一度がっつり揉んでみるか…。)(からり…と木刀代わりにもなりそうな棒切れを拾い上げつつ、軽く笑みを浮かべた。) [Fri 19 Sep 2008 23:27:13]
マドゥー > (自身に一撃入れるどころか、あれだけの格闘能力を潜在的に持っているとは。場違いながらも、久しく心を熱くしてしまった。それはそうと…)さて………ここからどう出るか…(一騎当千の相棒を得たのは良いが、現状をどう推し進めていけばよい物か…以前のように己を襲ってきてくれればむしろ楽かも知れぬが、相手も二の轍は踏まぬだろう。) [Fri 19 Sep 2008 23:04:55]
マドゥー > (アングリマーラの繁華街より少々離れた郊外…廃墟の一つから身を出せば街の方角を見渡した。先日、ヴァリスに打たれた顎はまだ押すと軽く痛みが残っている。)………やれやれ…あれでは本物だと認めざるを得んな。(カモフラージュとして始めたヴァリスとの格闘だったが…久々に貰った一撃だった。その速さ、重さは正直自分の想像をはるかに凌駕しており……初太刀は…正直なところかわしきれなかった) [Fri 19 Sep 2008 22:47:59]
お知らせ > マドゥーさんが入室されました。 『痛む顎をさすりつつ…』 [Fri 19 Sep 2008 22:40:23]
お知らせ > ヴァリスさんが帰りました。 『ひがっ! (滅茶苦茶痛かった。鼻が特に)』 [Tue 16 Sep 2008 02:48:07]
お知らせ > マドゥーさんが帰りました。 『どごっっ!!(双方の攻撃同時命中)』 [Tue 16 Sep 2008 02:37:14]
ヴァリス > ―― ( ふ、とサンナが笑えば青年もまた小さく笑む。笑えてよかったね。 ) 命なんてとっくに捨ててるやい。――ん。わかった ( 小さく頷いた後、 ) おおう!!? ( びくぅ、と肩を竦めた。怒鳴り散らされれば。青年は一息。 ) いまさら反応遅いんだよ蛮族が! ( 怒鳴って――足が出た。拳じゃなくて足。ローじゃなくてハイキックである。ええ、やりすぎじゃない? なんて言葉は聞こえない。やりすぎぐらいがちょうどいいと思う。――たぶん? 眠れる獣性万歳。 ) [Tue 16 Sep 2008 02:35:04]
マドゥー > その通りだ……(ふっと軽く微笑む。今日中に笑みが漏れるとは思っていなかった…)…俺にそんな提案をした命知らずはお主が始めてだ…(そして続く相手の提案ににやりと不敵な笑みを浮かべる…)日が明ける頃に○○の裏路地に来い。(とりあえずこの場は二人ともが散るが良し…最低限落ち合う場所さえ伝えれば……“喧嘩”をはじめようか…)…っっキサマァッ!!この異国民如きがいつまで我が道を塞いでおるかぁぁっっ!!?(あらん限りの威厳をこめて怒鳴りつけよう) [Tue 16 Sep 2008 02:29:16]
ヴァリス > ( 暴力反対と言っていたのに舌の根乾かぬうちというとはこの事か。もっとも、此方は素人故、難しいことは其方に従うだろう。故の――提案 ) [Tue 16 Sep 2008 02:23:08]
ヴァリス > ――つまり、二人とも個人行動。すたんどあろーんってやつだよね? ( ゆらり、とおかしそう肩を震わせて笑った後、 ) ははは、逃げるかどうかこそ、好きにするよ。とはいえ―― ( ちらり、と辺りを見渡してから、小さく呟く。 ) このまま和やかに別れたのでは仲間です、と訴えてるようなもの、かな? ( それこそ、人殺しから井戸端会議では怪しまれるだろう。すでに彼の商人――名前聞いてないや――の息が掛かった人間が見ていると仮定できる。ならば ) 此方から切り込まないと後手に回るだろうし・・・。サンナさん ( にっこりと笑って、 ) 喧嘩する? ( 拳をぎりぎりと握り締めて営業スマイル!! ) [Tue 16 Sep 2008 02:22:22]
マドゥー > (青年の純粋な言葉を俯きながら耳にする。嗚呼、何故にこうも純粋な物ばかりが………言葉を済んでのところで飲み込んだ)………好きにしろ…だが…己の身が危うくなった時……俺の事は無視して全力で逃げる事を約束しろ。その目的の人物に、会うことすらできんのでは話にならぬ。(じぃっと目を合わせて、それだけが約束だ…と念を押す。)…正直…ありがたい……。二人いればどちらかは寝れる……(片方が見張りに立てる…それは持久戦では大きな事だった) [Tue 16 Sep 2008 02:17:46]
マドゥー > ( [Tue 16 Sep 2008 02:09:58]
ヴァリス > ――責めすぎだよ。サンナさん。この状況を作り出したのはその人の欲だよ。 ( 信じられない、という風に顔をあげたサンナ氏に青年は小さく笑い、小言で。 ) でも、サンナさんにはマークが付いてるけど。僕には付いてないよ? ( 確かに。彼の商人は徹底してサンナ氏の近くの人間を叩くだろう。容赦なく、だ。完膚なきまでに。しかし、それは同時に己の罪の露呈の危険性と部下の損失を意味する。そう、何度もできることではないだろうとは思うが、残念ながら彼の商人の財力など知る由もない ) ――確かに、僕はヴェイトスに戻って自分のことを知って、やらなきゃいけないことがあるのかもしれない。けど―― ( 彼はへなり、と眉尻を下げた顔からふっと真剣な声で言う。 ) 僕にもし恋人がいたら? 結婚してたら? 家族がいたら? 親友がいたら? 僕はその大切な人たちに――『僕は目の前でお世話になった人が殺されたのになにもできなかった』と言うの? ( 気質、なのだろうか。記憶を失う前だろうと、失った後だろうと、 ) 世界の中心として世界を主観しているのが僕なら。僕は僕の世界で僕が満足に近づく努力をしたい ( そう言って、青年は朗らかに笑う青年は、 ) 僕は嫌いな事は全力で否定したい。特に――こういう暴力は ( 厄介事に首を突っ込むだろう ) [Tue 16 Sep 2008 02:08:38]
マドゥー > (お前はヴァリス・ファングレー…傭兵…吸血鬼擁護の罪人……そう言葉で教えるのは容易だった。しかし、それは自身で思い出さなければならない事項だろう。)……いや、そういう状況に追い込みをかけた俺の責任には違いあるまい…(そう呟いた直後、青年の言葉に信じられないといった風に顔を向けた。)正気か、お主………昼夜問わず、食事用便の安息までも奪いに来る連中だぞ?(お主もそのやり口を見ただろうと畳み掛ける…。もし、かの傭兵が自分と共に剣を取ればそれは確かに大きな助けになるだろうが…)…探す者がいるのだろう…お主にはお主の世界がある…(それを振り切るように言った。そう、ヴァリス・ファングレーには彼自身が守っている者が居た筈だ) [Tue 16 Sep 2008 01:53:26]
ヴァリス > ――僕の素性は。僕が知りたいな。 ( 困ったように頬を掻く青年。己の素性を知るためにはヴェイトスに向かわねばなるまいのは当然のことだが。 ) 難しい話だね。 ( ひっそりと息を吐いたのは深く聞いてはいけない話だからだ。裏から国一つを手中にしようとするなら、それこそ賄賂や裏取引なんて重要な話は多い。知ったら殺されても不思議じゃないかもしれない ) ――嫌な想像だね。それは考えたらサンナさんが辛いよ。 ( へなり、と眉尻を下げた顔でサンナを見るも一転。 ) 僕も、手伝う? ( 一宿一飯の恩義もあるだろう。だが、目の前で知り合いが殺され、自分は気づいたら逃げていたなんて・・・。 ) 傭兵、だったんでしょ。僕。だったら―― ( 戦えるんじゃないんだろうか、とサンナ氏を見る。もっとも、巻き込みたくないと言われればそれまでの話し。誰だって自分の戦いというものは存在する ) [Tue 16 Sep 2008 01:44:58]
マドゥー > 分かっている……いや、お主の素性は未だ分からぬようだが…(疑ったのはただそれだけの理由。こうして会話すれば、馬鹿馬鹿しい疑念だったと知れる。)………奴はこの町を裏から牛耳ろうとしている。俺は奴の企みを過去にいくつか潰しているのだ。(ぼつり…見ず知らずの青年……いや、ヴァリス・ファングレーなのだろうが…に話すべきではないのかもしれないが…言葉を漏らした)これが…俺に意図的に向けられたものならば…俺は翁に向ける言葉が見つからん…(ぐっと拳を握り呻く。そして続くヴァリスの言葉に顔を上げる。以前友だった男の言葉に似ていると思った。)………相手に俺の帰還が知れたのは間違いあるまい。これ以上の被害を出す前に…奴を成敗する。…生き死に抜きでだ… [Tue 16 Sep 2008 01:33:21]
ヴァリス > ( そもそも案内されたのが厩だ。UMAとは仲良くなれそうだったのに。どこに行ったのかな。あのUMA。 ) ―――僕はそんなことしないよ。此処を紹介してくれたのはサンナさんだよ? ( 元々この場所に一人で来たというなら話は別だが。もっとも、記憶喪失である己が以前なにをしていたのかなんて知らないが。 ) ―――怖い、世界のお話だね。 ( ぽん、と肩に手を置かれた青年は少しだけ難しそうな顔をして、一息。 ) サンナさん。その雇い主さんはなんで翁さんを殺したのかな ( つ、と上げた視線はサンナ氏の背後。今や消し炭だけの空き地に向けられる。 ) ―――想像は、色々できるよ ( 土地が消失してからの手早い買収。配下の人間をその場に付かせた理由。それは同一の人間が黒幕か。それとも別の人間が黒幕なのか。想像、推測、仮定、どのような角度から見ることによって、角度によって見えてくるものは違う。無差別の犯行? それとも意図的犯行? ただ、言えるのは ) 僕は、こういうの嫌い、だな。大嫌いだ。 サンナさん。サンナさんはこれからどうするの? 差し当たり無かったら、でいいんだけど ( 流石に国に忠誠を誓う人間なのだから、言えない事も多いだろうが。 ) [Tue 16 Sep 2008 01:23:46]
マドゥー > なるほど…(厩だったから…の言葉に頷く。)正直、お主が火付けの下手人ではないのかと疑いもした。(ぽんっと馴れ馴れしく相手の肩をたたこう。自信の感情の燻りを抑えるためだ)………人を殺しに来た相手だ。連中はその対価を払ったまで。(二つの死体を見下ろせばそう淡々と言う。死があまりに身近な国…日常…)…と、言うのは建前だ。問題はこやつ等の雇い主にある…。俺はそ奴に命を狙われている。こいつ等が生きて、俺の事を報告されるのは面白くない…(…もっとも…あれだけ群集が集まれば意味も無かったかもしれないが…) [Tue 16 Sep 2008 01:16:23]
ヴァリス > ――え、え、えと? ( 自分を取り残してサッと去っていく群衆。え、なんで僕だけ置いていくの? 風味にオロオロした後、 ) ――厩、だったから・・・。 ( 本来の敷地の中でも外側にあっただろう厩を襲う強盗もいるまい。もっとも、そこに人が泊まりこんでいたのだろう何てことも想像してる人なんて、更に無い。 ) えと・・・ ( 一拍、困った顔で当たりを見回した後、 ) 何が、あったのかな? ( 火事があったのはわかる。強盗が入ったのはわかる。けど、 ) サンナさん。貴方ほどの腕前だったらさっきの人たち・・・ ( と、それ以上は言わない。だが、言わんとしてることは分かるだろう。「無力化だけすることもできたんじゃない?」と。これは、簡単な強盗放火の事件じゃないんだろうか? ) [Tue 16 Sep 2008 01:07:35]
マドゥー > (…と、自分を突如呼ぶ声に顔を上げる。いつの間にやら人が集まってきたか。この殺しについては問題あるまい。誰が見ても正当防衛だ…。問題は…これで自分の動きがパウロに知れること…そんなことを思いつつ…)…ヴァリス……(相変わらずの青年のようだ…ぽんっと埃を払えば其方に向かって歩を進める。群衆は自然に引いた…)…無事だったようだな……(声をかけられるほどに近づけば…言う。これで、この男は確実に容疑者では無くなった) [Tue 16 Sep 2008 01:02:10]
ヴァリス > ( 恐らくは正規の形で派遣されただろう国の人間に事情聴取でもされていたのか。顔を煤だらけにした青年が疲れ切った顔で兎に角、一宿一飯の恩義のためにも黙祷ぐらい捧げるべきかと足を向けた処で――雇われと自称宮廷付きとが殺し合いもしていれば驚きを通り越して何がなにやら分からなくなってくる。群衆の中からサンナ氏にわかるようにと両手をぶんぶん振るが――気づくかはわからない。憤怒に身を込めていれば視界が狭窄していてもおかしくないだろうから ) [Tue 16 Sep 2008 00:54:49]
マドゥー > ………パウロよ…最早貴様に法は必要ない。貴様にすら情けをかけていた己を呪うぞ!(一人、佇みながら憤怒をこめて呟いた。法の下で制裁を加える…それのなんと生ぬるい事か。人の所業を外れた物に…人の刑罰はふさわしくない。)(さて、このタイミングでパウロが事を為したと言う事は…やはり自分の帰還を待っていたと言う事か…?) [Tue 16 Sep 2008 00:52:34]
お知らせ > ヴァリスさんが入室されました。 『サ、サンナさん!?(素っ頓狂な声は群衆の中から)』 [Tue 16 Sep 2008 00:48:44]
マドゥー > “あぶばば…”(質の悪い雇われだった。振り下ろされる刃をそのまま受け止め、相手の手から奪い取る…といえば秘技とも言える高等な武術であったが、この相手ではさほど難しくも無かった。そのまま何気ない造作でその山賊刀を引き抜けば…、唖然としているもう一人に向かって投げつける。)“あぴゃっ!?”(奇妙な声を聞けば、その男も額の真ん中に刃を突き立てたまま…体を痙攣させ崩れ落ちた) [Tue 16 Sep 2008 00:30:15]
マドゥー > ぶぅんっっ!!(頭上に山賊刀が振り下ろされる……。半年と言う時が己から憎しみを…敵意を洗い流してしまっていた。禁制品取締りという行動を継続している物の…当初の執念とは程遠いものとなってしまっている。それを今の今まで保ってきた、パウロの勝ち…というわけだ。)“へっ?!”(男が素っ頓狂な声を上げる。…己の左胸に突き立った、自身の山賊刀を見下ろし…) [Tue 16 Sep 2008 00:00:23]
マドゥー > “おい、めんどくせーから殺っちまえ!どうせどっかのスードラだ。”“ちげぇねぇっ”(男達のやり取りが近づいてくる。そうか、そうだったのか。全ては、己の甘さが招いた事だったのか。)………翁…許してくれ……(半年前、自分は豪商人アブジャル・パウロとの闘いに足を踏み入れた。その過程で部下を失いつつも、パウロを追い詰めたのだが…後一歩のところで雲隠れされてしまっていた。それをきっかけに、諸外国より禁制品のルートを絶つ目的でヴェイトスへと赴いていたのだが…つまりはそうだ、奴の執念が己を上回っていた……そういうことなのだ) [Mon 15 Sep 2008 23:46:45]
マドゥー > (その態度と言葉がいたく気に入らなかったらしい。そろいもそろい、二人ともが腰に下げた山賊刀を鞘から抜き放つ。)“耳がきこえてねーのかぁっ!?聞いてんだよ!!パウロ様の敷地で何やってんのかって!!”(…瞬間、頭を中からかき回されたかのような錯覚を覚えた。今この男はなんと言った?パウロ??) [Mon 15 Sep 2008 23:25:49]
マドゥー > ( [Mon 15 Sep 2008 23:23:12]
マドゥー > “そこで何をしているっ!?”(その時、ドスの聞いた品の無い声に顔を上げた。気配には気付いていたが、通行人の類とばかり思っていた。どうやらこちらに用が合ったらしい。)“答える口がねぇのか!?あぁんっ!!?”(凄みをきかせる、という奴なのだろう。体格の良いブラティリアと緑色の肌をした異種族の男が青筋を立てながらこちらに近づいてくる。)………ここにあった露天はどうした?(ちょうど良い。近づいてくる相手には答えずにそう問い返した) [Mon 15 Sep 2008 23:16:03]
マドゥー > (火付けの報告を受けて公務でこの場に駆けつけたわけでは無かった。大臣への報告を済ませ、今後の方針として禁制品の出入りを強化することについての意見交換を行い、次の目的地をフォーウンとした。その出立準備の矢先、ヴァリスの様子見を兼ね、翁への挨拶に足を向けて…目にした惨状だった。)…馬鹿な…一体何故っ!?(がんっと側の支柱だったであろう炭を拳で打てば、ぼろりと崩れ落ちる。見渡す限り、人の焼死体らしき物は存在しないようであったが…それこそ骨まで残さぬのでは、と思えるほどの見事な燃えっぷりであった。) [Mon 15 Sep 2008 22:58:33]
お知らせ > マドゥーさんが入室されました。 [Mon 15 Sep 2008 22:54:03]
マドゥー > ( [Mon 15 Sep 2008 22:35:02]
マドゥー > (見慣れた光景が無くなってしまう…それは別段珍しい事ではない。長らくその場を空けていたとでもあれば尚更だ…しかし、昨日今日、しかも事前に全く予期せぬ時期の物であれば…人は唖然とするしかない。)翁?…翁!(自身の武具は昔からここの馴染みの刀鍛冶に繕っていた。今の竜骨の刃を加工して貰ったのもここだった。物静かな老人で必要な事すら声に出そうとしない…しかるに裏切りとは無縁…。己がもっとも信頼を置くものの一人であったはず…)ヴァリス…ヴァリス・ファングレーがやったのか?(数日前に己が手を貸した男。予想が正しければヴェイトス屈指の傭兵…まさかあれほどの男がかような火付け強盗の如き所業に走ったのだろうか?) [Mon 15 Sep 2008 22:28:55]
お知らせ > マドゥーさんが入室されました。 『消し炭を踏みしめた…』 [Mon 15 Sep 2008 22:13:54]
お知らせ > 藍色外套@貧民区最端さんが帰りました。 『(――そして一軒の武器店が『焼失』した後、土地を買い取った商人は堂々とサインを綴る。)』 [Mon 15 Sep 2008 03:51:44]
藍色外套@貧民区最端 > (背後で、其れだけは揃えたものか、号令の必要も無く、一斉に武具が構えられる金属音。轟、と一際吹き付ける夜風の勢いが、複数の靴音を隠蔽する合図。先行した悪魔は、既に誰かの冥府の水先案内をしているだろうか。直ぐに行かなくては。――柔らかな『死』に置いて行かれる前、に。)   (閉じていた双つ睫がすぅと持ち上がってから数秒。ばさり翻る外套が、大気を孕んで翼のよう。つぃ、と岩の上、直立不動のまま倒れる四肢。落下するかのような姿勢から、悪魔の後を追っての降下。緩やかな電光と化して岩壁を跳ね下りると、下降に沿い、裾が黒い羽じみて纏わり付く。傭兵達がロープを投げる。幾つもが後を追う。また、放たれて行く。死の鳥ガルーダが。)       (………アブジャル=パウロは、外套の一端全てが視界から消えて、漸く額の汗を拭った。これからだ。まだ強張り気味の含み笑いが口角に昇る。見ていろサンナ=マドゥー。わしの手には阿片と言う切り札がある。貴様と言う邪魔者さえ無くば、この国の中核を、わしが支配してやれるんだと言う事を、まざと思い知らせてやる!異国でわしの昇進を耳にして、己が節穴を悔やむがいい……!) [Mon 15 Sep 2008 03:51:14]
藍色外套@貧民区最端 > ( 凍結したかの、一拍。ふぅ、と骸骨色の薄い頬が、浮かべる陶器の罅めいた微笑。)        …………………行って、 (こくん、反対へ傾ぐフードの端。)   …、来ま、す   。    (そうして、がくん、顎を落とす主を余所に、能面顔に戻りながら踵を返す小娘は、悪魔の後を追う構えを見せながら、だけど未だ知る由も無い。主のあんなにも怖れ抜いた、あんなにも其の気配だけで、いのちの灯火を横凪がせた、この異国随一の剣客の。彼が。 サンナ=マドゥーが、今正に故国の内に、舞い戻り来て居る事も。 …これから『押し込み強盗』の不運に逢う定めの、眼下の粗末なテントの正体は、いつしか昔。それは小娘が得た知遇――プリー老人と良く似た面差しの老店主が経営する、粗末な武具店であると言う事も。主人が其うと知りながら、ヒトガタでありながら怖ましい小娘への皮肉を秘めて、最初の標的とした事すら。)         ―――――――、 (今一度、それだけが糧と請うように、月光と夜とを見上げて。小娘は浅く長い深呼吸。声無き声で呟かん。――さぁ、行こう。知らない誰か。哀惜も寂愁も無い世界へ、あたしが案内してあげる。すっかり幸福になったなら、きっと抱き締めていてあげよう。遠い涅槃の道程まで。其処ではもう誰も、大事なひとが、居なくならない。これ以上、何一つ欠けぬ。――至上の、しあわせ。) [Mon 15 Sep 2008 03:46:31]
藍色外套@貧民区最端 >              ―――――――――、  ね、   ぇ?    (ぎょっと、油ぎった面差しが持ち上がれば、しゃがれた問い掛けのヒトカゲは、いつしか外套が触れるほどの眼前。かくり、人形めいて横向いた頚椎。底抜けに闇色の双眸だけが、今や主人をも死国へ迎えんばかり。)(―――乾いた唾を嚥下して。紅玉の飾りの震える指が、やっとのように下方を指した。ゆらり、駒送りのよう。ゆっくりと追う、黒い光源。投影される映像の中、濃緑の外套の淵が、僅かはためいて見えた様な気がしたけれど――。) (体勢そのまま、つ、と瞳を閉じる。香油と汗の匂いの中、彼の吐息を、嘆息を、思い出している。――漸く下った、『号令』。) [Mon 15 Sep 2008 03:36:34]
藍色外套@貧民区最端 > (こんなに濃厚な闇の下に今、やっと放たれて。小娘の昏い想いは、臨界点を越えそうだ。喉が軋む。悪魔と居ても、ふらり幾度と月光を仰いでは、ようよう平静を保つのに。ずっと、同僚イキモノの気配が横行するばかりの、無意味に近い地下警備や、情報収集兼任の斥候役には辟易していた。生きているものの群れの中で、暗がりを求めるようによろよろ生命を繋ぎながら、ひたすら募って行ったのは一方通行の恋慕と虚ろな苛立ち。悪魔が背後、遠ざかる気配がする。刹那、前向いたまま瞳を眇め、歩を留め掛けるもの。再び、近付こうか足音。無機質的に。――涅槃の信者にも、未だ傭兵の義務がある。主の号令あらずに行動出来ぬ。だから、早く――、ほら、悪魔が、『死』が行ってしまうから、ほら、早く――、)   あたし、ね――……、……、(ひゅ、と小さく酸素を吸い込む、喉の上下。)  …………、………、ず、と  ―――………、 命、令……、   待…、…――て、 るん…、だ、よ――…?  あんた、が………――…、   今日、動く、、…て、言う、か……ら――…………、 ほら――、 ほら、グレイブ、、さ、 ――行っちゃう、から、、―――、、 (途切れ途切れの言葉の羅列。ぬるぬるした体温の集合体の中。いつまで立っても、己の想う昏い世界が遠ざかるばかりで、この数ヶ月、自分が如何に焦燥たる思いを抱いて過ごしていたか。小娘の焦りと不安は既に緩やかな限界を迎えつつある。ざり、ともう一歩。主に向かって歩を進めると、彼ばかりかヒトビトの温度が塊ごと、ごそり綺麗に半歩、逃れるような後退の振動。右後方の獣皮鎧のブラティリアが、蓮向かいに控えたライカニアの娘が、ひくり、喉の蠢きを止める。眼差しの集中するフードの下。個々の持つ松明灯りに、照り返されて揺れる半顔。能面めいた無表情に、浮かぶ微量の感情は、はっきりと、眉間に刻んだ倦厭。) ( もう、其処に。あたしの望むせかいが、あるのに。 目の眩むような完璧な安寧、唯一つが。焦がれ続ける死出の衝動。直ぐ其処に在る、唯一の想い人。なのに、この上。昼から繰り返しの演説になど付き合わせる、から。ほら。彼は先へ、あたしを置いて行ってしまうのに――。) [Mon 15 Sep 2008 03:31:24]
お知らせ > 緑色外套さんが退室されました。 『(娘がついてくると、信じて)』 [Mon 15 Sep 2008 03:21:34]
緑色外套 > (その通りだ! 漸く、漸く、漸く、再び円匙を振るって人を殺す事ができる。 殺せるのだ。 或いは殺されるのだ。 我慢もする、辛抱もしよう。だが目前にあるご馳走を、どうして黙って見ている事ができようか。 悪魔は悪魔らしく、それを喰らう事を所望する。 とんとんと、円匙が肩を叩いた)(実力の差は――娘と悪魔とで歴然としている。娘の肉体は、文字通り人間離れしていると言っても過言ではあるまい。悪魔は、人より多少筋力が強い程度。だが、その精神性は異常の極みだ。そもそも、こうして鬼気迫る雰囲気を纏う娘と、平然と会話できる時点で何かが狂っている。ましてや、その傍らに常にいる等とは)……もォ、良いだろ? 俺ァやるぜ、そろそろな。あんたのやりたい事だって、同じだろ? 我慢すりゃァ飯が美味くなるってェのは、そりゃ飯が目の前に無い時だけだ(言い捨て、悪魔は円匙を片手に歩みを進める。――躊躇せずに。或いは――) [Mon 15 Sep 2008 03:21:06]
藍色外套@貧民区最端 > (軋んだ声音にびくり、強張る一同に、被さるように。)                、    殿     ―― 、   (昏がりと熱気をこれも縫って。すぅと貫いた、死人の如き細い声音が、悪魔の凄みと連携して舞台を一瞬で零度に落とそう。主も傭兵も、土を掘り返して地上へ顔を出した岩虫も、ぴたり神経ごと縫い付けられたように微動だにならぬ。今、後ろを向くな、と傭兵達の誰もが思う。輿の上で凍り付いた主の弛んだ頬の上を、脂汗だけが流れて落ちん。彼は呻いて項垂れた姿勢のまま、顔も上げられぬ。二拍の静寂を置いて、もう一度。死神の声音を具現するような、今度はしわがれのアルトが独白。)        …、、  ようや、……く…―――、      動く、   ん   ……… で、しょ、……、 ……?  (ザシ、と岩砂利を踏む音。彼等に向くは足音は軽い癖、圧倒的な物質量を持って迫らん気配。目視せずとも解る。――ジャイアントなら苦も無く踏み潰せそうな矮躯から、無音で吹き付ける殺意の波動は、烈風めいた不可視の重量。まだ荒事に馴染む傭兵達は、ぎくしゃく頭部を動かす余裕があったが、主その人は所詮一商人。小娘とは言え、暗部を担う者の鬼気に対し、立ち向かうには無理が在る。何より傍らに立つ――濃緑色の明確な苛立ちの様よ。『墓守』の機嫌を損ねて、無事で居られるとは思えまい。人間と人間外のイキモノの差は本能で刻まれている訳だ。イキモノの何一つ動かぬかの世界の中、後に声を発した藍色外套当人独り。ゆらりゆらり、悪魔より離れ、危げな足取りで近寄り来よう。瞬きの少ない瞼の下、隧道色の水晶体が無色の光彩を秘めて反射せん。――剣呑に。) [Mon 15 Sep 2008 03:07:16]
緑色外套 > ……ンなら、良いんだがな(とんとん、と自分の肩を円匙で叩く。 別にわざわざ口を開いて言葉を交わさなくても、ある程度の意思疎通はできる。それくらいの付き合いの長さだ。 彼女の声に、悪魔は頷いて――娘が押すまで動こうとはしなかった。自分から離れる意思は、悪魔には無いらしかった。 とはいえ――さて、いい加減にして欲しいのだが、という目線を、主へと向けた)(別にまあ、隠れ潜む事に文句は無い。我慢することも、まあ得意ではないにしろ、やってのけた。 悪魔が腹を立て、苛立っているのは、そんな状況から開放されたというのに――そして目前には面白そうなものが転がっているというのに――お預けを食らわされたからだ。 まだ喋る。どこまでも喋る。 別にお喋りは嫌いじゃない。――が、それよりも面白いものがある時は、別だ)だから何だってんだよ、えェ? 特に無ェんなら、こっちで勝手におっぱじめるぞ。 [Mon 15 Sep 2008 02:51:48]
藍色外套@貧民区最端 > ――、(「だいじょうぶ」。声無き声、上目小さく見上げながら口の動きだけで悪魔に伝えん。同僚の傭兵達に取ってすら怖気の抑えられぬ二人組は寄り添うようか、正に異邦人宛ら人群から逸れるかたち。――必要無い、訳が無い。彼の性質は、あんなに焦がれる『死』其の物を連れて来るのに!)(返答は、明確な言葉にせず。変わりに「平気」。呟いて、濃緑の胸をそっと押して離れんとするか。隧道色の瞳だけが無機質の光彩を秘めて主を見やらん。) (――本人と言えば。これから陰惨な『仕事』だと言うのに、一国最大の脅威から逃れ得たとの思い込みから愚かな余裕か、主は真鍮張りの輿まで持ち出して、赤い酒の杯を片手に反り返り、従順な部下を見下ろす態度。金銭で買える忠実さを知る者の所作だろう。金銭さえあれば裏切らないと知る者の。そしてこの半年で、人脈や事業とは別に、金品だけは集まっていた。主人と共連れに貴族に匿われ過ごした経緯から、仕組みは小娘如き頭でもおのずと知れる。太陽の光の及ばない事だけが、喜ばしかった数ヶ月間の地下生活。更に目を伏せ、僅かな回想。) ( 「――半年、潜んだ」 ) (穴倉めいた天井の光景を思い返す小娘を余所に、流石に声は潜める物の、主は興奮の態も露に、唇を忙しなく舐めて繰り返す。)( 「一分が商談を分かつと言う、アングリマーラ商人のこのわしがだ!あのサンナ・マドゥーが他国へ渡り、本国こちらに姿を見なくなったと朗報を、確実とするまで、実に半年だ!」 ) (がしゃり、と杯が輿にぶつかる音。解放の喜悦に膨れ上がる気配。呼応するように、傭兵達の蛮勇の熱気。俺達の天下だと誰かが呟いた。) ( 「他国へ注意を向けた男が、そうそう本国へ目星を付けまい。もう心配は無い。わしの忍耐勝ちだ! これで、これから漸く――、  」   ) [Mon 15 Sep 2008 02:40:36]
緑色外套 > 逆に俺が気になってんのは――あんたにとって俺が邪魔なんじゃァ無ェかって辺りでね(カカと軋み声を上げながら娘の頭を撫でる――というよりは揺らす――のは、多少なりとも彼女を気遣っての事もあるだろう。元々、誰かと離れることを極端に嫌がる性質だった。 大分磨り減ったとはいえ、根底の部分は変わるまい。 もっとも――その磨り減った分を埋め合わせてやりたいという、実に奇異な感情を、悪魔は少々持て余していたりするのだが。 特に、そう。 悪魔にとってはさして面白いとも思えぬ演説を聴いている時などは、特にそうだ)……………こういうのは、俺ァつまらんのだがなァ(とはいえ、現状の雇用主が『面白い』と思っているのなら、それに従うのが傭兵の仕事だ。 金と寝床と食事を与えて貰っている以上、それを拒む道理はない。契約というのはそういうものだ。 ――不意に掌の下の感触が他所へと逃げる。 危娘が動いたのだ。 む、と蒼い鬼火のような目を細めて、所在なく左手を握り、開く。 腕を伸ばせば届く距離だが――それはやめて、逆に半歩だけ彼女の傍により、人の群れから外れる。 先に言った言葉を肯定する意思表示) [Mon 15 Sep 2008 02:27:31]
藍色外套@貧民区最端 >    ……………―――……………………、そう、    …か 、、   ………。 …、…、、 (――滅多にしない。――悪魔の嘆息が反応薄い小娘の、赤錆た心の淵に微か引っ掛かっていた。顔に出る性質では無い。取り除く方法も意味も、考える僅か意思も半年前に喪失している。表情定かでは無い姿勢のまま、諾々悪魔の冷たい掌を受けん。振動にゆさゆさ揺れるフードの後ろからは――、) (    「――――半年だ。半年待った。漸くだ」 )  ―――――…… …………グレイブ、さん…、、………  (呟きと視線で彼を促そう。舌のもつれた熱弁に、自分も空気を掻いて振り向けば、屈強な影達の更に背後。つい昼間、この数ヶ月、匿われていた中流貴族の屋敷の地下賭博場で見た時の様子と変わらぬ、充血し切った両眸のぎらぎら熱光りする瞳の輝きが目立つだろう。艶を無くした黒巻き毛に混じる白髪が、浅黒い肌達の間から、ほんのちらりと垣間見えた。)(――アブジャル・パウロは、この半年で随分年を取ったように見えた。死に至る恐怖とは沿う言うものらしい。未だ根の国を恋得る自分には一生理解出来るまい。おぼろげ感じ取りながら、それでも主へ向けて僅か身体の側面を向ける。三度、夜風が舞い上がり、砂と石埃が視線を遮る。小娘からは、傲岸に歪む主人の口の端だけが見える。) ……………―――  ッ……… 、  (手をふらり持ち上げて、悪魔から半歩下がる姿勢。ひとの精気から逃れるように視線だけを斜めにずらさん。異国の大気に親しむ事が出来たとて、いきもののの醸す温度と熱とに、馴染めぬのは変わらない。小娘は時代を重ねる毎に、ずっとヒトから離れて行く自分を薄ぼんやりと自覚する。肺の浅い収縮のつど、夜を縫って迫る生気が身体の奥から溜まり行く。熱の匂い。痺れるように四肢が重い。冷た過ぎる汗が伝う米神を抑え、主の主張をおぼろげ耳にせん姿勢。) [Mon 15 Sep 2008 02:21:30]
緑色外套 > ――ァん? …………ああ、いや、そりゃァ無ェな(娘の懸念めいた問いかけに対する返答は、至極あっさりした物だった。 今度こそカカという笑い声は、楽しげに響くだろう。 悪魔の反応は率直だ。嫌になれば、ハッキリとそう告げるし、嘘偽りの類を吐く事もない。 というか、悪魔というやからは嘘をつくことが無いのだ。単に事実の一部を隠匿するだけで、人を操るのみ。 そしてこの悪魔の本文は人を殺す事であって、操るなんて小難しい事は埒外だ。 だから――)そっちが嫌だつっても、傍にいるからなァ。 その辺りは、覚悟ォしといた方が良いぜ?(そう言って無造作に片手を伸ばし、外套の上から、その少女の小さな頭へと手を乗せようとする。 拒まれなければ、そのままわさわさと撫でるように。 悪魔から娘への、感情表現の一つ。 もっとも、これをするのは随分と久しぶりなのだけど) [Mon 15 Sep 2008 02:05:27]
藍色外套@貧民区最端 > (悪魔の反応は存外――でも無い。彼は生命を塵芥と扱う悪魔の性質さえはそのままでも、再開してから此方、いつも死に損ないの小娘の傍ら。苛立つ事も、激昂する事もせずひたすら傍へ在った。 それは、見守るように――大人びた返答。だから小娘は、少なくとも彼の言葉に望むよう。曖昧に目元を細めたのみ。歩みを止め、彼へ向けた視線は自嘲のように下がらん。)  ―――――――あたしの、傍は。 疎ましく  、  なった、     ――、 ……?  (ぽつん。雫が落下するような呟き、密く。ぱちり、要所に立てた松明から爆ぜる火の粉が、骸骨色の頬に飛び、フードの末端を焦がす匂い。小娘の面差しは、照り返しに煽られて、悪魔の位置からは見えまいか。そうするうち、彼等の背後から。主の――昼から繰り返す『彼』の演説が、今一度始まる気配がしよう。) [Mon 15 Sep 2008 01:59:15]
緑色外套 > ……誰の事だか知らねェが。俺ァ、結構長い間こっちに関わってるからなァ(とんとん、と数度円匙で肩を叩いて――悪魔は珍しく溜息を吐いた。どうにも調子が狂う。もっと世界は面白くなきゃダメだ。楽しまなくては嘘だ。でなければ、何故こちらに長居しようと決めたのか、わからなくなる。 緑色の外套の奥で、ぼんやりと蒼い瞳が下を見た。 少なくとも――とりあえず、あの場所には面白いことが詰まっている筈だ。円匙を縦横無尽に振るっても、特に問題が無い程度には。まあ、悪いことじゃあない)はッ。俺ァ、悪魔だかんなァ――。優しいとしても、アレだ。アンタにだけだろうな(カカ、と今度は少しばかり楽しそうな軋み声。優しい人、か。そんな評価は滅多にもらえない。好き勝手に振舞っているだけ、だから)……さて、んならお仕事の時間、かねェ。ま、面白けりゃァ良いんだ、俺ァ。それで、な。 危娘も、もちっと笑え(馬鹿みたいな力しか自慢の無いこの男は、ヴェイトス島全体を見渡しても然して優れた戦士と言うわけでもない。魔界の中でも、然程位階の高い魔ではない。ないが。――少なくとも殺しを躊躇しないという意味においては、群を抜いている。 そういう意味において、彼は正しく悪魔なのだ) [Mon 15 Sep 2008 01:44:21]
藍色外套@貧民区最端 > (藍色の布の隙間から覗く黒瞳は、悪魔の意図に反した微動。微か細く、微笑の断片。)  …………、  ………、   プリー、、   老……、  ……、  みたい、、…な、  …―――、、  こと、   を、   ――…言う、ね………―――、、、  。      にんげん、みたい   。     (細々と冷たい呼吸に、混じる囁き。常さえ掠れがちの娘声は、誘蛾灯の持ち主の、預かり知らぬ名を呟くものの、轟々吹き上げの砂塵に紛れ、こんなに近くの悪魔の耳にすら、特に最後の言葉の断片は、届かぬまま終えるやも知れぬか細さか。) (最も、『目標』の住居から斜め上方――まだ人手の入らぬ自然の岩壁から高く見下ろして、昏がり、背景へ溶け込む風情の外套姿は、最端の岩淵に到達した時からそのまま。ずっと、ふらり幽鬼の如き佇まい。目深に伏せたフードの隙間、微か開いた隧道色の光点の奥、小娘は痩せた老人の面影を遠く見出そうとしたのか、その意思の光も、たった一度の瞬きで消えん。――誰のことだったんだろう。自分は何を思い出そうとしていたのか。そうして何人が、もう何十人が、何処へ行った? 悪魔は答えを知っているだろうか。)  …………  、 …、、 うう、ん…………、  何でも、  無い、、さ――…、…、  (悪魔に俯きがち、向けた瞳に浮かんだ憂愁は、刹那で消失。首をゆらり夜風の惰性で振って、擦り切れた外套の裾を翻さん。)     …。………―――、 グレイブ、さん   ……、  かんがえ、すぎ――……、た、、ね、………。 やさしい、ひと、  みたいだ  よ   (告げるにはとんでもない言葉の、返事を待たずか。小さく頚椎傾けて、通りすがりながらの横目。「行こう」と声無き仕草で顎を返し、悪魔を促さんとせん。その背後には、ふらふら覚束無く岩淵を歩みながら、藍色外套が襟元を直す唯の仕草の、何がそんなに剣呑か。黒闇に紛れ控える、彼等の倍以上に厚い肩幅達が、びくり薄ら寒げに僅かな痙攣。俯きがち、凄愴な眼差しを交し合う気配。) (彼等も――恐らくは彼等以上に、アングリマーラの名立たる中流商人達も―― 一方為らず識って居る。この見るに貧相なヒトガタの持つ、昏い忌名の羽ばたきを。傍らに佇む、濃緑色の墓守風貌の持つ、心胆凍る性質の程を。そのちっぽけな藍色姿と円匙を担ぐ痩躯が、今宵。夜の真下へ居る意味を。) [Mon 15 Sep 2008 01:34:21]
緑色外套 > そうかィ? まァ――あんまし、楽しくは無ェからなァ……(笑う事がめっきりと少なくなった。自分だけでなく、彼女もだ。 まだ――そう、まだ、アングリマーラに来たばかりの頃、彼女と再会した頃は違った。 悪魔が少しでも離れただけで慌てて探し回っていた姿は、今はもう見る事ができない。 放っておいたらこのまま死んでしまうのではないだろうか、という懸念の方が大きい。 悪魔が誰かの心配をする、というのは滑稽な事ではあるけれど。肩に担いだ円匙を、所在なげに動かしながら――娘につられるように、夜闇の中へと視線を向けた。 いや、まったく)俺ァ、いつでも俺の好きなようにやってるがねェ……。 どうにも最近は、あんまし――面白くねェ、な(生きている者が殺される。殺す。別にそれは彼我の違いに関係なく、悪魔にとっては面白いものだ。 だが――緩慢な死。自ら望んでの死など、まるで面白いとは思えなかった。 今、傍らにいる彼女がそうして朽ちていくのを見る限りにおいて、悪魔にも断言はできる)なァ、危娘。近頃のあんたは、どうにも――……見てて、心配なんだがね、俺ァ。(そう言ったところで、この娘は気にも留めないのだろうが) [Mon 15 Sep 2008 01:09:29]
藍色外套@貧民区最端 > (今一つのモノオトは、独特の声の軋み。ふらり、微風に煽られるように頚椎が反転せん。フードから零れる半顔は、目元が瞬いて、僅か眇む。)    …………、、、 なんだ  か――……、    寂し、そうに、   笑うん  だ、 ね  ………、―――…、 グレイブ、 さん………――、    (ぽつり呟く連れ人の名。そのまま視線を降ろせば、紗の様に広がる夜の下で、先程の灯は、住居の布の色彩を反射して朧に白く。陽炎めいて小さく揺れる。どろり温い闇の中、圧倒的な色彩量と圧し比べ、それは如何にも果敢無く孤独に見えようか。ゆらゆら陰影の変わる一度一度が、まるでいきものの鼓動を彷彿させる。とくん、とくん。あらゆるいのちに定められた数十億回の限りある瞬き。旋風一陣で霧散して、世界に散り散り風化しながら、あっと言う間に死んで行ってしまう、ひかり。視線を灯火に向けたそのまま、独り言のように、呟きは再び。)    …………――、……、   あん  、た、、、   らしく、も   ……ない………、―――、ね  ―――……、――…、  (言いながら語尾は、細く。くらり、眼前がけぶる感覚。遠い規視感を覚えて、藍色外套はほんの僅か、天を仰ぐように目を瞑る。――あんなふうな灯火の下で。あんなふうに儚い誰かが。常世へ手招かれて行ったのは、もう何時の事だ。柔らかな記憶のあらかたを、思い出さなくなって、もうどれぐらいになる。錆び付いた追憶の引き出しは、稼動の意味を失って久しい。路傍の歴史は胡乱な脳の奥で埃を被り続けるに任せるまま、小娘は、何時か夢見た生涯を終える。悪魔の杞憂そのまま、小娘にさして概念は無かった。ほんの少し、何処かに何かを忘れて来ていた様な気がする。それだけだ。)  (悪魔の憂いを傍らに。イキモノの襟立から覗く口元。薄唇から、糸めいて長く、吐息。) [Mon 15 Sep 2008 00:58:39]
お知らせ > 藍色外套@貧民区最端さんが来ました。 [Mon 15 Sep 2008 00:49:29]
緑色外套 > (悪魔は悪魔である。数年にわたって人の理に属し、人の世で生きてきたとはいえ、悪魔は悪魔である。 別に人が死んだとて何か思うこともないし、逆に自分が死ぬ事もさして気にはしていない。 むしろ、そういった事すらも含んで『面白いか面白くないか』だけが判断基準、なのだが――)………………………(こいつはあんまり面白くない、と悪魔は思っている。 この国に来てからは円匙をふるってそれなりに多くの人間を殺してきたとはいえ、あまり面白くは無かった。 理由はと言えば、今傍らにいる――果たして『生きている』と形容して良いのかどうかも怪しい程に擦り切れた――この娘の有様だ。 ヴェイトス市にいた頃から、此方に移って、加速度的に磨耗している感がある)………あァ。ま、ヴェイトス市と違って――こっちは空が広ェからなァ……。月も良く見えるだろォさ(カカ、という軋むような笑み。最も、さして面白そうには聞えないだろうが) [Mon 15 Sep 2008 00:39:12]
お知らせ > 藍色外套@貧民区最端さんが入室されました。 [Mon 15 Sep 2008 00:36:54]
お知らせ > 緑色外套さんが入室されました。 『(――やれやれ)』 [Mon 15 Sep 2008 00:31:22]
藍色外套@貧民区最端 > (眼差しの位置を、ぐらり、喉ごと傾ぐように持ち上げる。月光が衣服を透かして、瞼に当たるほんの微弱な皮膚感覚。)  (どんなに歳月の立とうと、今宵もまた。異国の夜気は涅槃のように深く、昏く。何処か、安寧の死の香りを内包する。ねっとりと皮膚にへばり付く大気の熱を、いつしか暗黒質の羊水めいた安堵に準え、ぐらぐら脆い精神の均衡を如何にか馴らす事が出来たのは、極最近のように記憶する。)          ―――――………、      ――それに、 この、くに  から   は、      月が、良く、見えるから ……、   (未だイキモノだと主張するのは、途切れ千切れた、囁きの断片。己を「そう」だと言い張るには、既に分不相応に過ぎる、ヒトの、ことば。事実音として発するのは、もう随分久々の。) [Mon 15 Sep 2008 00:30:05]
お知らせ > 藍色外套@貧民区最端さんが来ました。 『( 今。眼下には、ぼんやりと、柑子色の灯火――、)』 [Mon 15 Sep 2008 00:24:44]
お知らせ > ヴァリス@路地さんが退室されました。 『UMAAAAAAAAAAA! ( ブヒヒン )』 [Thu 11 Sep 2008 01:14:06]
ヴァリス@路地 > ・・・・? 生き返るかな? ( 死んだものは生き返るのだろうか。わからない。まあ、生きた死んだというところまでいく話じゃないのかもしれない ) うーん。サンアさん。ごめんね? ( 申し訳なさそうに青年は眉尻を下げ、 ) ・・・・・? ( そして、その商人の店の厩に案内された青年は第一声 ) [Thu 11 Sep 2008 01:13:43]
お知らせ > ターバンの男さんが退室されました。 『とある商人の店の厩だった…』 [Thu 11 Sep 2008 01:09:58]
ターバンの男 > 昔のお主……死にっぱなしで良いのか?(歩きながら、真顔で顔をそちらに向けるとそう言って)今のお主と話していても答えが出るとは思えぬからな…時を待つしかあるまい?(再び歩き出しながらそう語り…)金の心配ならいらん。店とは言ったが宿屋とは言っておらん…お主が寝る場所を教えるだけだ。(そう語る男が向かった先は…) [Thu 11 Sep 2008 01:09:23]
ヴァリス@路地 > ―――あははは。でも、概念的には死んでるとは思いません? ほら、昔の僕は死んだのだ! みたいな ( それはそれでなんか違う気もするが。 ) ――? 気になりますよー。サンナさん。言いかけは身体にも悪いですよ? ( 身体にわるい分けないだろうが。青年は困った顔をしてサンナさんの後ろについて歩いていく。信用できる男の店って言われても――。あ、そっか。王宮付きって言ってたから―― ) サンナさん。サンナさん。 ( 一拍 ) 紹介してくれるのは助かるんですけど、僕そんなお金ないですよ? ( 王宮付き自慢の宿屋となると滅茶苦茶高いのではないだろうか。そんなお金ないですよ? と全アピール。 王宮付きってところは完全に信じきってる様子である ) [Thu 11 Sep 2008 01:03:29]
ターバンの男 > …生きていた幸運を神に感謝すべきだな…(軽口を叩く青年に軽く嘆息を返しつつ答え)…いや…人違いだ。(否定した。仮に目の前の人物が、自分の知るヴァリス=ファングレーであったとしても…少なくとも今の青年は自分の会ってみたかったヴァリスではない。)気にするな…お主のような状態でこの町は危険すぎる。宿まで案内しよう。信用のおける男の店だ。(さて、自分自身が信用されなければどうしようもないのだが…。現にこうして親しげに声をかけ…身包みをはぐ手口はゴマンとある。) [Thu 11 Sep 2008 00:59:07]
ヴァリス@路地 > ――あははは。車輪がこぅ、頭にごーんと ( なんて笑いながら握り拳を頭にこつんとぶつけるが正直笑い事じゃない。 ) ――? 知ってるんですか? ( かくん、と首を傾げる。知っているならば出会い頭での対応は不自然になる。そう考えるならば、ヴァリスという人物を人づてに知ってることになる。つまるところ、直接の知り合いではないだろう事は予想がついた。 ) えーと。サンナさん? あ。お国の人だったんですね。泊まる所は一応あるにはあるんですが・・・ ( 青年は困ったように頬をぽりっ、と掻いた。 ) 居心地はあまりよくない、ですよ。それにやっぱり僕はヴェイトスの人間みたいなのでヴェイトスに一度戻ろうかな、って ( だとしたら、宿を紹介してもらえそうな空気だが、逆に紹介してもらっては失礼にあたるだろう、と青年は考えた。両手を拝むようにして。 ) サンナさん。ごめんなさい ( 謝った ) [Thu 11 Sep 2008 00:52:33]
ターバンの男 > 記憶喪失………本当に発症した相手をみたのは初めてだ。(ものすごく珍しいものを見る目でまじまじと見やる。もう一度同じ衝撃を与えたら本当に記憶が戻ったりするのだろうか、などと考えて)…ヴァリス………いや、まさかな。(ヴェイトスに潜伏していたときに、VHGにマークされていた人物に同名があったのを思い出す。武人の興味として一度会ってみたいと思っていたので、記憶に明るかったのだ。しかし、本当にその“ヴァリス”ならエルダーヴァンパイアの連れが居るはずだが…)俺はサンナ=マドゥー。一応王宮付きの者だ。お主、泊る場所はあるのか?(まぁ、いずれにせよ本人が記憶を失っているというのであればこれ以上の詮索は無意味だ。ただ、この無邪気な青年がこのままのたれ死ぬのを見るのはもっと忍びない) [Thu 11 Sep 2008 00:47:45]
ヴァリス@路地 > えーと ( 言うべきなのだろうか、と少し考えた末に、まあいいか、と青年は思う ) こっちにきてから事故で・・・その、記憶喪失に・・ ( へなり、と青年が悪いわけではないのに申し訳なさそうに眉尻を下げて男の顔を覗う。 ) ――え、名前? その――これも『たぶん』なんですが ( と青年は困ったような顔で、 ) ヴァリスって言います。その、貴方の名前は? ( なんで名前を聞かれたのだろう、と青年は不安げに男を見る。もしかして肩が外れたとかで慰謝料請求わっしょーいとかなるんだろうか ) [Thu 11 Sep 2008 00:40:49]
お知らせ > ヴァリス@路地さんが来ました。 [Thu 11 Sep 2008 00:37:58]
ターバンの男 > ………来た…ぽい?(一瞬からかわれているのかとも思ったが…どうも相手に悪意は全くなさそうである。)…強盗どころか…俺よりも強いのかとも思ったのだがな…(ぼそっと独り言のように呟き…当然それなりの力瘤が形成されるのだろうが…)いや…急いでは居ない…が…。名を聞いていいか??(一緒に謝るとまで気を使う相手に手で問題ないと制すると、問うてみて) [Thu 11 Sep 2008 00:28:23]
ヴァリス@路地 > ――えーと、ヴェイトスから来た・・・っぽいです ( なんて歯切れの悪い言葉をひらひらと手を振ってみせなが言って、 ) え。 そうなんですか? 僕が強盗なんかよりも強そうですか? ( おかしいといえばおかしいはずである。身体を鍛えた者はそれだけに『身体を鍛えてきた』という自負から自信があっていいはずなのだが、青年にはその自信が無い。「そうかなぁ。僕、そんなに強いのかなぁ、」なんて呟きながら力瘤を「えいっ」と作ってみたりする ) あ。ごめんなさい。お急ぎじゃなかったですか? ( はっ、と気づいた様子の青年は申し訳なさそうに眉尻を下げて男を見やると、 ) その、遅刻とかで大変でしたら僕もご一緒して謝りますけど ( そんな大仰な事は必要ではないだろうが、それはそれ、人には人の事情があるだろう。事故を起こした商人とてそれは同じなはずだ ) [Thu 11 Sep 2008 00:16:41]
ターバンの男 > (青年の手を取れば、それが決して優男のそれではなく…鍛錬により刻まれた剣ダコの硬さを感じる事が出来るだろうか…ぴくりと目を細めた。)お主…この街のものではないな?旅行者か?(どんな風体の者も探せば見つかるアングリマーラだが青年の比較的珍しい風体と口を付いて出た言葉のアクセントからなんとなくそんな検討をつけて問うてみた。)…そうか、災難だったな。まぁお主だったらそこら辺の者に強盗されても問題なかろうが…(この街で入院するほども目にあって生きているのは災難ではなく幸運かもしれないが。…間違いなく鍛えこまれている青年の体…だがこの腑抜けた雰囲気はどういう事なのだろうか?) [Thu 11 Sep 2008 00:10:37]
ヴァリス@路地 > いえいえー。其方も大丈夫・・・そうですね ( と、僕はちょっと困って笑った。宿屋の主人が言うには僕がなんと用心棒をやっていたそうだ。ちょっと信じられない。リハビリをすれば強くなるのかな? ) あ。すいません。 ( 青年は男の手を借りて立ち上がる。諜報員なんて事をしてる貴方のことだ、青年の事を知ってても不思議ではないし、もしかしたら調べるほどの存在では無かったかもしれない。どちらにせよ、相手が国の怖い人とは知らずに青年はにこにこと笑い、 ) あまり気にしなくていいですよ? 僕、退院したばかりで本調子じゃないって事もありますから。 [Thu 11 Sep 2008 00:02:48]
ターバンの男 > ………っ!?(体重差と青年の足がおぼつかなかったせいもあるだろうか、こちらはほとんど揺らぐことなく一方的に相手を突き飛ばしてしまった形になる。)すまぬ……俺の不注意だ、大丈夫か?(まともに通行人とぶつかってしまうとは…自分もヤキがまわったか。などと考えつつも、肩膝付けば手を差し出し相手を引き起こそうとするだろう) [Wed 10 Sep 2008 23:57:19]
ヴァリス@路地 > んー・・・・もしかして女の子として育てられたのかな? ( まあ、無い話ではない。もしかしたら女装好きだったのかもしれない。もわもわと自らが女装した姿を想像してみるが――想像の羽は限りないのでほどほどで畳んだ ) ヴァリスかぁ。なんだか自分の名前って気がしないなぁ ( 女性名だからだろうか。それはわからない。なんだかしっくり来ないなぁ、なんて思いながら空を仰いでいたのかが不味かったのか。ターバンを頭に巻いた男と肩がぶつかった。 ) ぅぁ? ( 別に、「おめぇなにぶつけてんだ。ぅあ?」とかそんなんじゃない。リハビリもそこそこに退院した結果、未だに体が本調子では無かった青年は簡単に尻からすっ転んだ。 ) ――? あ、ごめんなさい。 ( にへら、と笑って青年はターバンの男を見上げ、 ) よそ見してて・・・申し訳ないです。 ( てへへと笑った ) [Wed 10 Sep 2008 23:46:55]
ターバンの男 > (男にとってこの混沌を極める雑多は久々の地元であった。ヴェイトス市も大概住み慣れた土地とはなっていたが、やはりこの地に戻ると空気が違うのを感じる。遠征用の荷物を背負い通りを歩けば、一時期自分が町中から追われていたというのが嘘のようだった。さて、好き勝手に動き回ったは良いが、まずは大臣に報告に向かうべきか。王は自分などに興味は無いだろうし、怪しい秘術に忙しいに決まっている。そんなことを考えてながら歩いていると、不覚にも傍を歩いていた青年にどんっと強めに肩をぶつけてしまった。) [Wed 10 Sep 2008 23:41:44]
お知らせ > ターバンの男さんが入室されました。 『どんっ…』 [Wed 10 Sep 2008 23:36:24]
ヴァリス@路地 > ( 物事を認識するとき、それが大きすぎるとなんだか漠然としすぎて把握できなくて呆気に取られることがある。記憶喪失はなんだかそんなのと似ていた。なんだか問題が大きすぎて把握しきれない。 ) ――んー。これで借金請求書だったらどうしよう。 ( なにせ過去の自分が分からないというのは不安である。仕事も人間関係も分からないのだから当然である。借金の一つや二つしてても驚きはしない。 ) ――あけてみるか ( とはいえ何時までもそうしていては埒が明かない。青年はびりびりと封を開けると、路地の木箱に腰掛けて手紙を一読する。 ) ―――ん〜 ( どうも、あちらの近況を主にした手紙であった。元気にしてるか、とか書いてあってもなんてお返事したらいいのか悩むところだが、これは正直に書くべきだろうと思う。それは置いといて、 ) ヴェイトス? ( ヴェイトス。えーと、と思い出そうとこめかみ辺りをとんとんと指先で叩いて思い出した。この島の中央付近に位置する大都市だったっけ。 ) じゃあ、そこにいけば何かわかるのかなぁ ( ぶらり、と足を振ってから読み終えた手紙をポケットにしまう。後で此方の近況と事故で記憶喪失になった旨を手紙にして送っておこう。後、僕の名前を教えて―― ) あれ? ( 名前ー、なーまーえー、と空を仰いで首を傾げた後、手紙をもう一度取り出して目的の文字を探す。えーと、あったあった。 ) ヴァリス? ファミリーネームはなんでっしゃろ ( なんでしょ。どうやら「ヴァリスは」という下りから僕の名前はヴァリスらしい。なぜ女性名であるヴァリスが男である自分の名前なのかは甚だ不思議な話しなのだが。それが名前だというなら納得するしかあるまい ) [Wed 10 Sep 2008 23:33:59]
ヴァリス > ( アングリマーラ病院に昏々眠り続けて数ヶ月。意識を取り戻して数日で退院する運びになったのは入院費を払っていた事故馬車の持ち主が頭を下げてきたからだ。別に事故を起こしておいて頭をの一つも下げない奴からはできるだけ毟り取ってやろうなんて魂胆は無かった。ただ、「本当に申し訳ないのですが」と言う前置きから始まり、「懐事情を察してほしい」という下りで終わった話はなんとなく覚えてる。少しだけふらふらとした感があるのは意識を失っていた期間が長かったからか。それとも単に寝たり無いだけなのかはわからない。 ) ――ふわぁ、 ( と欠伸を一つ洩らした青年に『記憶喪失』というような状況に陥っているような深刻さはない。そりゃあそうだ。失ったからといって生活は困らない――所謂エピソード記憶喪失と言うらしい――。ただ、自分がどういう人間なのか。いや、どういうミックスだったのかは少しだけ興味があった。そんな矢先、宿屋の主人が手紙を放り渡してきたのだ。とある少女からの手紙であるのだが、自分にとっては甚だ見覚えの無い名前である。 ) んー ( と、唸りながら空に掲げてみたり、裏返してみたり、表から見てみたりなどをしながらぶらぶらと路地を歩いていた ) [Wed 10 Sep 2008 23:24:30]
お知らせ > ヴァリスさんが入室されました。 『病院を退院した』 [Wed 10 Sep 2008 23:16:01]
お知らせ > ヴァリスさんが退室されました。 [Wed 6 Aug 2008 22:31:01]
ヴァリス > ( ゆっくりと、浸透するように青年は気づいた。ここがアングリマーラだとはわかる。けれど、なぜアングリマーラにいるのかが分からない。 ) ・・・・ん ( 小さく呻いた。まあ、いいか。という事だ。本当だったらものすごく混乱するに違いない。けれどなによりそれよりも―― ) ・・・・よかった ( 説明のつかない安堵が広がっていくのが分かった。ぽつりとこぼれた言葉は、 ) 死んだんだ。僕。なんでうれしいのかわからないけど ( ふっ、と力が抜けた青年はその場で崩れた。誰かの知らない人の声が聞こえたけどまあいっか。担がれて、そのままアングリマーラの病院へと運び込まれるだろうが――あ、宿屋の場所わからないや。大丈夫かな。なんてことを心配するだけで――大きな混乱は無かった。 ) [Wed 6 Aug 2008 22:30:59]
ヴァリス > ( そして、目を覚ます。どれだけの間眠っていたのか分からない。周りを見渡してみる。 )( アングリマーラの大通りの一角は混乱に陥っていた。そこかしこに腰を抜かしたのか、誰かに押し倒されたのかわからない。子供がびゃあびゃあと泣く声が遠くから聞こえる。頭に強い一撃をもらったらしい己はぼんやりと壁に背を預けたまま、ぬるりとした感触が頭から頬を伝い、落ちていくのを感じていた。 ) ―――ぁ ( やっと、その感触の原因が頭にあるのだと気づいた。白い体液は青年にとって血液を意味するらしい。それを手で受け止めて初めて、自分が頭に傷を負ったのだと知る。――量が半端無いと思う。陥没して無いといいのだけど、と思う反面。心地よいな、と思う。誰かが必死に「おい、大丈夫か。しっかりしろ!」と叫んでる。誰だろう。知らない人だ。知らない人ばかり。 ) あんぐりまーら ( と、己の唇が動いた。初めて自分の声を聞いたような気がする。 ) あんぐりまーら? ( だという場所らしい。言葉の意味がわかる。地名、ないし国名だ。だけど、それが本質的に意味を持ってるとは感じられなかった。まるで世界地図の国名を読んでるような感じ )  ああ、そっか ( 「おい、しっかりしろ! 誰か止血用の布持ってきてくれ! おい兄ちゃんしっかりしろ!」 ) アングリマーラなんだ。 ( らしい。なんで此処にいるのかは知らないけれど ) [Wed 6 Aug 2008 22:19:19]
ヴァリス > ( アングリマーラの大通りの一角は混乱に陥っていた。そこかしこに腰を抜かしたのか、誰かに押し倒されたのかわからない。子供がびゃあびゃあと泣く声が遠くから聞こえる。頭に強い一撃をもらった青年はぼんやりと壁に背を預けたまま、ぬるりとした感触が頭から頬を伝い、落ちていくのを感じていた。 ) ―――ぁ ( やっと、その感触の原因が頭にあるのだと気づいた。白い体液は青年にとって血液を意味する。それを手で受け止めて初めて、自分が頭に傷を負ったのだと知る。――量が半端無いと思う。陥没して無いといいのだけど、と思う反面。心地よいな、と思う。ゆっくりと眠るように目を閉じた青年の意識は一旦ここで途切れる。 ) [Wed 6 Aug 2008 22:14:56]
ヴァリス > ( いつもそいつは突然やってくる。例えば通り魔なんていうのは防ぎようの無いことだからきっと自然災害と同じなのだという事と同じ。交通事故と言えば聞こえはいいかもしれないが、暴走した場所が大通りに突っ込んできたのだ。「避けろ! 避けろ!」と必死に叫ぶ御者の姿も慌てて品物をまとめて逃げ出そうとする商人も慌てて逃げ出す人にも気づかない。故の忘我。たぶん、誰だってあるのだと思う。誰だって闇を抱えて――などと考えていた矢先のことである。男は強い横殴りの一撃を受けて路地端へと吹っ飛んだ。 ) [Wed 6 Aug 2008 22:09:18]
ヴァリス > ( 平気なフリをしていた。立ち直ったフリをしていた。死にたいと思っていないフリをしていた。全て奥にひっそりと隠してた。汚いものには蓋をする。と、同じように見えないものは存在しないのと同じだといわんばかりにだ。そうしてみたところ――結局見えないものは存在しないのと同じであるが、気づいてしまえばそいつは柵から身を乗り出すようにやってくる ) ―――ぅぁ ( ぼんやりと夜空を見上げていた青年はしばし忘我。人混みの中に迷惑そうな視線も無視して空を眺める。どこまで行ってもきっと変わらない。などと思いつつ空に手を伸ばしたい欲求に駆られ――「危ないぞ!」という叫び声 ) [Wed 6 Aug 2008 22:06:17]
ヴァリス > ( ゆっくりと、町の雑踏を歩きながらそう思う。本当に大変だと思う。だってずっと演技していなければならないからだ。それは偽りの自分を演じ続ける事だ。とてもじゃないが――自分にはできない。というよりもう無理だった。 ) ――― ( 演技をしなくなってからどれくらい立っただろう。漠然とした願望と茫漠とした怠惰が己を蝕み続け、生きているだけの人形になったような感覚。誰も知っている人のいない世界というのはどれだけいいのだろう。――誰も、気にもとめない。心配もしない。迷惑がったりもしない。一人。一人ぼっち。うん、いいな。と、男は一人呟きふらふらと歩いていた。 ) [Wed 6 Aug 2008 22:00:58]
お知らせ > ヴァリスさんが来ました。 『役者ってのは大変だと思う』 [Wed 6 Aug 2008 21:57:23]
お知らせ > ヴァリスさんが帰りました。 『ん。じゃあね ( 青年が返したのはその程度の言葉だった。それ以外になんて言えって言うんだ 』 [Wed 16 Jul 2008 03:01:05]
お知らせ > ヴァネッサ@安宿さんが帰りました。 『じゃあ、またね。ヴァリス…じゃあ、またね 『カリンの好きな人』 ( 二度、言って )』 [Wed 16 Jul 2008 02:52:58]
ヴァリス > 嫌いなのとしてしまうのは違うさ。だから自己嫌悪の毎日 ( ひょい、と肩を竦めた男は一つため息を落とす。虚勢を張ってきた毎日を振り替える。 ) どうだか。期待しないで見てるよ ( 少女の強い視線を青年は眉尻を上げた顔で受け止める。 ) ―――祝う気なんて全然ない顔で言う。まあ、いいや。そんなどうなるかわからない未来のことなんて知らない。その兆候だって無い ( 一息にそう言ってから、青年は一つ。 ) ――どうだか。どっちにしても俺は俺で正しいと思ったことをするだけだって思ってる。だから、カリンが俺にとって間違ってると思ってることをしたら殺す勢いで行くから安心するといいよ。 ( なんて言ってから、男は小さく笑う。「そうなるなよ」と一言付け加えて、 ) もうそれでいいよ。強情娘。ただ、俺が勝手にどっかの宿屋にいっても知らないからな。ヴェイトスに帰っても――そうだな、そういう時は宿屋に手紙でも残しとくか ( ひらり、と手を振った青年は小さく。 ) 時々遊びに来たければ遊びに来ればいいよ、カリン。その程度に君は――友達だ ( 小さく、申し訳なさそうに笑って男は言う ) [Wed 16 Jul 2008 02:46:48]
ヴァネッサ@安宿 > 後ろ向きは嫌いじゃなかったのかな?  ( 少しだけ意地悪い様に言う。少女は何一つ過大に評価したつもりはなかった。ただ自分がそう思った。過大でもなんでもなく、本当にそう思ったから ) うん。言い切れるよ ( 振り向いた先で合った少女の視線は強く。これだけは自信を持っていえる。そうでなければクリスティアに行った意味がまるで無い ) 結婚、か… ( 少し寂しそうにその言葉を呟いてから ) もし、ヴァリスが結婚したら、どこか遠くで祝ってあげるよ… ( 少女はまたふいと顔を正面に戻そう。また、零れてきそうになったから。 でも、それは見せられない。不安になんてさせられない。心配なんてかけさせられない。 幸せの邪魔なんて、もう出来ない ) 美化じゃない。 ヴァリスも、自信もつといいと思うよ ( 言っていいのか悩んだけど、言うことにした。自分が思ったことはちゃんというって決めたから ) じゃあ、ヴァリスがここに残るってことで、いいのかな? [Wed 16 Jul 2008 02:37:05]
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