レイジの脅威は去った。
全く別の平行世界からやってきたレイジは、その世界に狂気をばら撒き荒廃させたが、
生き残った人間たちは、君たち来訪者の活躍により活路を見出し、時に手を取り合い、未来への希望を繋いだ。
人が人である証明を為したのだ。
多くの時代、多くの平行世界ではそれが叶わず、全滅してしまった時代もある。
その中で君たちは、勝利を手にしたのだ。
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血族は降りだした雨と開放された川を水源として、更に食料の生産量を拡大させていくだろう。
安定した食料の供給は、平和と復興に大きく貢献する筈だ。
その先に多くの困難が待ち受けていたとしても。
コロセウムの者達は、弥生率いる正義の砦に組み込まれた。
今後もその目的の為に働きを見せるだろう。そして戦って、戦って、戦うのだ。
まだまだ力が必要な時代には変わりないのだから。
コロセウムの一団の襲撃を受け壊滅的な打撃を被った自警団だが、
平和を守るという意思は引き継がれている。
ある程度治安が戻った時、彼らはもう一度名乗りをあげ、結成されるだろう。
人狼と人類の間に結ばれた休戦協定は、暫しの平和を齎すだろう。
血族やレイジの脅威が去った後も、街中や街の外には危険な生物がうろついている。更に、襲撃者達の存在も。
彼らはアングリマーラを目指すのか。それともこの地に残るのか――。
カルミラ率いる夜会は、人類の敵は滅びた。
僅かに生き残った吸血鬼たちも悪戯に滅ぼされ、人類は吸血鬼の脅威から解放された。――筈であった。
百年後、吸血鬼は再び人類の前に姿を現す。彼らは一体どこから来たのか。
統率の取れない襲撃者達は、やがてどんどん力を失い自然消滅するだろう。
戦いを先導したラーカーという男もいたが、弱体化していいく集団をまとめ上げることが出来なくなり、
部下の報復を受けて死んだ。
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長い時間をかけ、ヴェイトス市にはやがて国のようなものがあらわれ、人口を増やし、文化を発展させていく。
しかし歴史は繰り返す。人はやがて愚かさを思い出し、欲望と野心に身を委ねる。
その時、困難を打破した気高き精神を取り戻すのか、それとも再び「レイジ」の審判を受けるのか――。
君たちの世界は特に何事も無く平和に進み、熱中症で中央病院に搬送される人の数が107人に達したというニュースが新聞の一面に載った。