墓地 参加者 なし ROM 1人
お知らせ > ベガさんが退室されました。 『大して時間を潰せるでもなく、退屈な時間を馬車で過ごした』 [Fri 28 Apr 2017 01:22:34]
ベガ > えぇっと…何だったか…スコット?ウォーレン?ハンク?ボビー?ピエトロ?ローガン? 何だったっけか? ( 遠目に派手なキャンプファイヤー的なアレを眺めながらどうにか墓参り相手の名前を思い出そうとウロウロ墓石の間を歩いてみたが、やっぱり思い出せなかった。 そもそもどういう素性のどんな顔のヒトだったかすら思い出せん――――膜がプチプチ破れる感触だけはしっかり覚えてるんですけどネ? そんな前の事でもないし。 ) ああいや、ここではない。 ここではないけどここにもいっぱい埋まってるんだろうね? でも私は悪くないので謝りません? ヒフッ。 ( 端っこの方まで歩いてきちゃったら何だか薄暗い隔離区画的な―――罪人とか奴隷とかの共同墓地まで来てしまった。 そりゃいっぱい殺したし跨ったけど、あれ全部市の公式依頼ですからネ? ワタクシお仕事で殺人やってるプロ処刑人なので? 公式のお仕事以外で人とか殺したこと無い的な? ソリャソーヨ? 殺していいって許可下りた人以外殺しませんともよ。 殺人鬼じゃあるまいし。 ) [Fri 28 Apr 2017 01:11:21]
ベガ > ( しばらく前に世間を騒がせたゾンビだかの件以来、連日オシゴトっぱいで大忙しだ。 うちの馬車はそんな大きな荷物を積めるようなヤツではないので主に人と小荷物を運ぶわけだが、それでも墓地だの聖堂だの市外だの地方村だの、そりゃあまぁあっちこっちと。 あれね、教会関係者とかVHGとかは忙しいっぽいし、なんかえらい大学教授とか、地方村と行き来できなくなってた人達とか、火葬屋だの墓石屋だの葬儀屋だの遺族だのあれやこれや。 本業の方も結構忙しくて、ワタクシ本来ショー的要素の強い方の処刑人なんですけど? 地味ぃに沢山いっぱい居る、感染の疑いの強い奴隷一山全部処分してー的なのとか何だかおもんないやつ。 ギャラリーも見てないしみんな忙しそうだし、ただ殺すだけなら誰でもいいんじゃありませんの? とか思うワケデスヨ。 ) ―――今日も焼いてらっしゃること。 焼いちゃ駄目派の人達が来ちゃうぞっぞ? ( 死体焼いちゃ駄目派のヒトは一定量というか結構居るもんでナ。 駄目!焼く!派の言い分としては、焼かないと死体からゾンビが移るんだとかなんとか。 どっちが正しいかなんてしりゃあしませんがな。 ) [Fri 28 Apr 2017 00:58:23]
ベガ > え、知らない? そういやぁお客さん若ぁいしこんなマニアックで古くてアレな歌とかまぁ知らなくて当然というかフヒッ、あ、馬車ここまでなんであとは歩きでおなしゃす? 帰りもご利用で? 適当に暇潰して待ってますけど? ( 5分10分じゃ戻らないだろうしここで寝てるかオナニーでもしてるか墓守ハウスに遊びに行ってちょっかい出して来るか、或いは暇を持て余して墓地を散策するか―――ああ、そういやぁ私の初めてのカレ(名前なんだったか)も此処に眠ってるんだったっけか? 腹上死させてスマネェナってお参りしに行こうかしらん? ) 名前何だっけ。 [Fri 28 Apr 2017 00:32:28]
ベガ > ( 緩やかなスロープを描く長い坂道を2人乗りのカブレリオがゆっくりと登っていく。 途中の水桶置き場を通り過ぎれば徐々に木々が途切れ、右側にヴェイトス市街を見下ろす景色が見えてくる。 帯状に長く続く橙色の灯かりはギルド地区から商業地区へと続く賑やかな辺りだ。 流石にここまではその賑わう声や音は聞こえてこない。 いい加減ここんところここばっかり人を運んでいる気がして飽きて来たし静寂が眠気を誘う―――そろそろ寒くも無くなって来たしネー。 ) 燃やせ〜燃やせ〜真っ赤に燃やせ〜 至る〜所に火をつけろ〜♪ 倒せ〜 倒せ〜 力の限り〜 オマエのKarateを魅せてやれぇ〜♪ ( 無駄にこぶしを利かせてうろ覚えの歌を口ずさみながらからころと馬車を進めると、丘の上の墓地―――に至る終点、馬車の停留所が見えて来た。 墓守の詰め所と厩、広い停留スペースがあるだけの退屈な所だ。 食事処か売店でもあればいいのに。 ) あ、ちがう。 「怒る心に火を付けろ」だ。 なんか景気いい話だと思ったら。 でひひ。 [Fri 28 Apr 2017 00:18:10]
お知らせ > ベガさんが来ました。 『-墓地へと向かう坂道-』 [Fri 28 Apr 2017 00:08:01]
お知らせ > ブリッツ@NYDさんが帰りました。 『 立ち上がり、再び墓石を蹴る。 』 [Tue 17 Jan 2017 23:53:53]
ブリッツ@NYD > ( オレはゆっくり屈むと、足元から両手を伸ばすゾンビを見下ろした。 ) お前、一体何の未練があって起きたんだ? ( 知性もない。目的もない。単一の魂ではなく、多くの雑多な魂が溶け合っているのではなかろうか。それにこれだけの規模となると、どんなに力のあるマジックユーザーでも不可能だ。彼らに力を与えてしまった何かがここにはあるはずなのだ。 ) [Tue 17 Jan 2017 23:53:15]
ブリッツ@NYD > ( アンデッドを使役するとは、一体どういう魔法なのか。肉体と魂を切り離すのが死であり、死体は抜け殻だ。その抜け殻に彷徨う魂を閉じ込め、肉体は再び動き出す。では、魂とは何か? ) エーテル配合率2321:4。物質化の成功報告例あり、ただし再現性が乏しくエクトプラズムの存在を否定するマジックユーザーも多い。味はしょっぱい、という文献も。恨みや絶望が深ければ、この世への未練となり人に害をなす。と、言われている。 ( つまり、ネクラほど悪霊になりやすい。でも、霊魂となってそこに留まるのはそれだけじゃあ駄目なんだと思う。未練の無い死なんてあるものか。無いに決まっている。でも、この世は別に、霊ばかりというわけでもない。 ) 悪霊の存在は多く確認されているし、エクソシストはそれと戦っている。霊魂は生前の記憶を有していることもあるが、時間の経過と共にそれも薄れていく…。 ( 時にその有象無象の雑多霊魂が一つの塊ともなる。 ) [Tue 17 Jan 2017 23:48:08]
ブリッツ@NYD > ( 走る。飛ぶ。飛び降りる。突き飛ばす。振り払い、振り切る。消耗を避けるためとはいえ、全身運動だ。疲労も溜まる。時にはこうして休憩の時間も必要だが、長居をするとゾンビに群がられて脱出が難しくなる。少し息を整えたら、行かねば。 ) ( オレが探しているのは「何か」だ。何かはわからない。この事件の原因の糸口となる何か。怪しいオベリスク、不穏なエーテルパターン、他とは明らかに違うゾンビ。 まるで世界を旅して色んなものを見て回るように、墓地を走り回る。 ) [Tue 17 Jan 2017 23:22:00]
ブリッツ@NYD > ( そうさ罰当たりさ。だがなあ、世の中墓石を蹴って進まなかった人たちが不幸な目にあってる。知ってるんだよね、オレ。罰ってのが、平等にすべての人に降り注ぐものだってこと。オレが欲しいのはもちろん、罰じゃなくてラッキーだ。人の墓を踏みつけるのは、この事件を解決するため。良いことをしているオレの身にこそ、ラッキーは訪れるべき。でも知ってるんだよね、オレ。ラッキーってのが、平等にすべての人に振りそそぐものだってこと。 ) ( 地面に降りない事だ。ゾンビの背丈より高い位置にわが身を置く。まあ、そんなに大きな墓って沢山あるわけじゃない。それでも墓石を一つ踏み越えると、ゾンビの足がその墓石に突っかかるのだ。 ) ( 多分、名のある立派な人の立派な墓の上に立つと、バランスをとった。 ) [Tue 17 Jan 2017 23:13:27]
お知らせ > ブリッツ@NYDさんが来ました。 『 墓石を蹴って進む。 』 [Tue 17 Jan 2017 23:05:26]
お知らせ > エリー@NYDさんが帰りました。 『情報が少ない段階で出来る作業は地道だ』 [Thu 12 Jan 2017 00:54:40]
エリー@NYD > ( あとは―――使える道具は無いだろうか? 対象は集団且つ動きが遅く、知能らしいものはほぼ無いと想定される。 本能か、或いは何か非常に単純な指向性を持った行動を原理に動いているようだ。 発生さえ止めてしまえば後は現状の人海戦術でも最終的にはどうにかなりそうだが、被害を減らした方がいいに決まっているし、何らかの悪い要因で大規模なパンデミックに拡大した時の対策は欲しい。 聖水とか火薬類の補充は出来るだろうか? ギルド、教会各所に当たってみよう。 ) [Thu 12 Jan 2017 00:53:25]
エリー@NYD > ( 実際、ごく僅かではあるが墓地エリアの端の山林から転げ落ちて行方が分からなくなっていたボロボロの個体が憩いの川辺方面に向かう僻地で一体見つかったという報告が地図上にあり、こういう例を見逃していないとも限らない。 そも、奴隷ギルドでのパンデミックの発生源は一体何処からだったのか―――距離的に考えれば、ゾンビが1体はぐれて向かったというのなら、墓地から奴隷ギルドまでの間にもっと被害があっていいはずだ。 発症条件は? 潜伏期間は? 目に見えない経路の存在は? ただ出て来たゾンビを殴って潰していれば解決するとは思えない―――原因になるものを早く特定しなければ。 ) [Thu 12 Jan 2017 00:38:03]
エリー@NYD > ( ゾンビの出現報告と、その仔細な傾向(人種や年齢性別職業等)を可能な限りデータ化した上で地図上の分布で確認するという作業―――魔法や呪いのような物とは無縁の人間の目から見て集められる情報収集をしている。 勿論専門家の意見があれば魔法についても参考にはするけど、生憎今の所そういう情報提供は来ていない。 ) …まぁやっぱり圧倒的にこの周辺が多いんでしょうけど…手間にはなりますけど、川沿いとか居住区の端の方の人が少ない方、見回り強化しましょう。 1匹逃すだけでも拡大しますから。 [Thu 12 Jan 2017 00:28:50]
エリー@NYD > ( さて、そのエリエッタこと私だ。 急な復帰に周囲には大層驚かれもしたが、私自身どうかとは思う―――リハビリを続けていたアレッサンドラ・クレメンテが今回の件を受けて現場復帰を決めるにあたり、私はただそれに引っ張られるように、ただ置いて行かれないように、追従しただけだった。 私個人の気持ち的なものの解決を待たずして、このタイミングを逃すとやり辛いぞ、なんていうのは酷く危うい―――動機の脆い話だとは思う。 私はただ単に、アレッサンドラに期待されたり必要とされたりしたいだけで戻ってきたのだ。 ) ―――…良くはないな。 ( お首にも出さなければいいだけの話。 思っている事を隠すのは昔から得意だ。 ) [Thu 12 Jan 2017 00:13:59]
エリー@NYD > ( 大聖堂の実働部隊とVHGが主に構成する墓地周辺の厳戒ライン―――その後方、仮設テントを張って非戦闘要員が忙しく動き回るエリアにエリエッタ・嘉村―――現場に復帰したヴァンパイアハンターズギルド職員の姿がある。 暫しギルドを離れながらも外部協力程度には繋がりを残して活動をしていたこともあって、それ程ブランクがあるようでも無く、資料と地図を簡素なテーブルに広げて黙々と何か事務作業を続けている。 不意に遠くで誰かの大きな声が上がって、周囲の関心はその方向に向けられたが――― 一瞥したエリエッタはすぐに手元に視線を戻して作業を続けた。 ) [Thu 12 Jan 2017 00:05:51]
お知らせ > エリー@NYDさんが入室されました。 『-防衛拠点仮設本部-』 [Wed 11 Jan 2017 23:17:07]
お知らせ > ブリッツ@NYDさんが退室されました。 『( ぽおんと跳躍し、腹いせにゾンビの頭を踏み台にして、その集団を乗り越えていった。 )』 [Sun 8 Jan 2017 01:21:51]
ブリッツ@NYD > ( しばしそのまま体を痙攣させていたが……。やがてゆっくりと体を起こそうと、もがきだした。 効果……ナシッッッ!!無論ダメージはあるだろうが、貴重な魔力を消費してまでやるようなことじゃない。それをやるぐらいなら、頭目掛けて棍棒をフルスイングした方が、クリーンでエコロジーなパワーソースというわけだ。 ) はは、くそったれ。傷つくぜ、プライドってのがさ。 ( 試しだった。敵も多いし、使うにも工夫が必要だろうと。でも直撃を受けてまさか死なないとはね。 …こいつらを幾ら倒そうとも、状況は改善しないだろう。発生源を断たねばならない。即ち、奥へと進み調査する。そのためには、戦いは避けねばならないのだ。可能な限り、出来うる限り、消耗を避ける。 ) やっぱり、倒して進むのは止めだ。逃げながら乗り越える。 ( 再度距離を取り、二度、三度軽く跳躍。魔女の歩方・インスパイアだ。お前たちはオレに追いつけない、触れる事さえ叶わない。 ) [Sun 8 Jan 2017 01:20:57]
ブリッツ@NYD > ( 次、電撃。両掌をこすり合わせ、電撃を生じさせる。 ) なんかの小説であったっけ…死体に落雷が落ちると、死体がよみがえるんだ。ハハ…。 お前もう、蘇ってんじゃん。 ( 電気。この世界には未だパワーソースとして存在せず、人々は天空を走る光を見るに過ぎない。感電という感覚をその身に受けたことがあるものも少数だろう―― なぜなら、落雷を身に受けてそのまま天に召されずに済むことは稀なのだから。時が経てば誰かが発明するのか。或いは、雷術というものがあるこの世界で、もっと早く発明に至るのか。それとも、もっと効率のいいエネルギーを見つけるのか。 雷神の民は知っていた。その衝撃、その痛み、封じられる動き。そして止まる心臓の鼓動。雷神の民は知っていた。その閃光、その痺れ、稀に死にかけた人が息を吹き返す奇跡の電撃。 ) 雷撃ッ!! ( ゾンビの体は仰け反った。そしてそのまま倒れたのだ。 ) [Sun 8 Jan 2017 01:08:38]
ブリッツ@NYD > ( 次、相手の攻撃方法。今度は両手を前に突き出し、相手の接近を堂々と待つ。ゾンビはゆっくりと掴みかかり、歯なんてほとんど欠け落ちている口を開いた。その口からぽろっと何かが落ちる。ウジ虫だよぉ――ッ!この寒い時期に!! ) う…。 ( 思わず身を引く。これが元々自分と同じ人間だったってんだから、死とは恐ろしいものだ。つい直前まで抱いていた遺体を傷つけることに対する後ろめたさは屁と共に吹き飛び、戦意をごっそりと削いだ。気持ち悪いしおぞましい。 ) 落ち着けブリッツ…お前はプロだ。プロの傭兵だ。お前はクールでなくてはならない。 ( 拳を握る。そして、顎目掛けての打顎ッ!! ) ( 顎が潰れて砕けた。その感触に再度戦意をごっそり削ぐが、相手は倒れない。 ) ………。止めよう、歯があたったら嫌だ。 ( 効果が無いことを確認すると、再度距離を取る。 ) [Sun 8 Jan 2017 00:42:52]
ブリッツ@NYD > ( ブリッツ・イエローケーキは5〜6体のゾンビの小集団の中にいた。相手と同じ速度でゆっくりと後退しながら、自分を追いかける先頭のゾンビをじろじろと睨みつけ観察する。 ) 頭は悪そうだ。足もノロマ。くせえ!好みのスメルじゃないね。好きって奴がいたら、指でVサイン作ってそいつの鼻に突っ込んでやるのが慈悲だろう――よッ! ( 不意打ちに足を踏ん張ると、先頭の奴の腹を蹴り上げる。そいつはよろめき、後続はそれにぶつかる。障害物を避けるってことも出来なさそうだ。 ) 遺体を傷めつけるのは気分がわるいな、ごめんよ。 ( 彼らに再び安らかな眠りについてもらうために、どうか協力してほしい。 )  [Sun 8 Jan 2017 00:18:21]
お知らせ > ブリッツ@NYDさんが入室されました。 『 威力偵察。 』 [Sun 8 Jan 2017 00:07:31]
お知らせ > 煉慈@NYDさんが帰りました。 『彼の希望は通らず、その日包囲の外側で。屍鬼 ゾンビが たくさん出た。』 [Thu 5 Jan 2017 01:44:07]
煉慈@NYD > (それは今も次々と発生している可能性ではないだろうか。死体が怪物となりて蘇る。墓地だからこその現象だろうが、一度此処から出てしまえば死体は生じる。あるいはこの件と関係なくとも、死体さえあれば動き出すような怪現象だとしたら? 煉慈はゾンビに詳しくはない。彼の属する組織や文化圏もまた同じ。) 杞憂であれよ・・・!(蠢く死体に取り囲まれた”我が家”などが想像に浮かび、即座に振り払う。 包囲の鉄柵を飛び越える挙動は、周囲の確認とか幾つかのプロセスを省いてた。) [Thu 5 Jan 2017 01:40:28]
煉慈@NYD > (”打ち合う”必要が無ければ最大効率を躊躇無く選択もする。 攻撃の後は素早く撤収してしまう――だから数に囲まれ辛い。 そう! 対少数戦闘において、ニンジャはゾンビの天敵なのである! 下顎粉砕! 両鎖骨切断!一切の攻撃力を即座に消失! 騒いだ事で他が気付いた時には、残身を終えて駆け出している!)(わらわらと群がられるのも得意とする所。常に自分より多くと戦うのがニンジャだ。手のクナイが此処で生きる。突き刺して足場にするか、体を支えるか、引っ掛けてよじ登るに際しても身長以上のところに手が届く。 立体的な移動で距離を稼ぎ、視界から消えてしまうぞ!) ・・・しかし・・・増えるのは厄介よな。相当数・・・否、この数は妙だ。(1匹1匹はこうして「スマートに倒せる程度」なのだが・・・だとしたら、包囲しながら殲滅されていないのは何故? 走りながらでは深くは考えられないが。) [Thu 5 Jan 2017 01:28:36]
煉慈@NYD > (認識外からの攻撃・・・否、もはやこれは暗殺だ!ニンジャの、暗殺! 珍しい、そして恐ろしい―― 間近での検分の結果、闇の業を用いるに躊躇い無しの相手と判断したのだ! 草むらから飛び出すは一瞬、そして無音!地面に刺さった爪先の鉄爪が、小砂利を踏み締める事さえ無く体を保持している。 そして175cmの長身の頭上より高くに振り上げられた足先に閃く、雲間から洩れる月光に鈍く光る鉤爪の脅威は、心弱きものが見れば失禁必須のド迫力!想像していただきたい。むくつけき大男の全体重全筋肉を乗せて振り下ろされた踵落し・・・この場合は爪先落しか。それが鉈の硬さと鋭さを帯びて、強烈に下顎を抉り取る光景を!)(脳裏に描いたものが、1秒後の哀れな標的ゾンビの姿だ!) [Thu 5 Jan 2017 01:16:16]
煉慈@NYD > (その一瞬で周囲のゾンビーズがぎょろっ! とこっち方面を向く程度には聴覚が優れていることを確認した――不自然なほどだ。だが現状、墓地は包囲網が築かれ、一進一退とはいえ日に日に慣れがくる人類側がいずれ押しつぶすであろうと想像できる状態。不自然なれども脅威たりえず、朱鷺の都勢力が加担せずとも終わる事件だろう――煉慈はこのとき、そうたかをくくっていた。 あれ、忍者派遣って拙者のガス抜きにござるか?)(「ま、誰も知らぬが故――と見ておくか。後は・・・お手並み。」)(声も無ければ音も無し。屈んだ姿勢のまま影が蠢けば、両手にクナイが生えている。墓場内をいまは無秩序に徘徊するゾンビーのうち、孤立した1体に狙いを定め――) [Thu 5 Jan 2017 01:01:01]
煉慈@NYD > (日ごろの彼を知るものは驚くだろうか。彼が隠れることがあるのかと。そして街中では目立つ赤系の格好が、闇夜と包囲網の松明という環境ではこうまで世界に溶け込むのか と! まあ完全背後とかの予想外の方向から見られると丸出しという可能性もないではないが。あくまで技術で消えているのだ。) (「されど牙無し爪無し脳無し策無し。侍衆にかかれば数刻を待たんであろうに――上は何を怯えているのか・・・」) (勿論彼は忍者なので、脅威の積極排除を進言した・・・のだけれど、手は出さず把握に努めるように というお達しなのである。) ・・・ぐぬぬ。(庶民の敵を放置という状態に呻き声ひとつ、慌てて自らの口を覆う。) [Thu 5 Jan 2017 00:42:43]
煉慈@NYD > 拝啓皆々様、此処は地獄にて候―――焼かんからこうなる。黄泉路の払いは銭六文、重きは枷にござってな。(濡れた腐乱死体の行列乱舞となれば先ずは匂いだとんでもない。気になるのもその筈、彼の地では”ゾンビ”出現は非常に稀なのである。)(それでも墓所の草むらに紛れ様子を伺えば、明日の日が昇るまでには相応の知識を得ているだろう。今のところ襲撃は無い。幾百年を積み重ねしニンジャ迷彩知識は、愚鈍なゾンビが単純に見破るのは難しい領域にあるのだ!) [Thu 5 Jan 2017 00:34:27]
煉慈@NYD > (と、危機感を煽る入室をしてみたが、彼はニュートラルでライトな忍者であってヤクザを殺して平気じゃない部類だ。日頃は清く大人しく、弱気を助け強きは讃え、戦に望めば堂々と、口上を述べて敵正面に立ちはだかる。闇の技を使うのは、相応しい外道か、真に幸せな結末のためにそれが必要なときに限られる。)(「しかるに。」)(今回はどうだろうか―― 意志なき屍、埋葬の流儀を違え肉と骨を供えた歩行死人。こうして間近で見つめると、同情と無感動が同居する奇妙な感覚を覚える・・・夜陰に乗じ警備の隙を突いて鉄柵を越え、墓地外延部に潜入。状況の極秘偵察が今回の忍務だ。) [Thu 5 Jan 2017 00:18:12]
お知らせ > 煉慈@NYDさんが入室されました。 『外道・ニンジャが 1体出た。』 [Thu 5 Jan 2017 00:02:15]
お知らせ > ジャスティス@NYDEMさんが帰りました。 『奴隷ギルドでのゾンビ発生を知らせる早馬だった』 [Sun 1 Jan 2017 22:05:37]
ジャスティス@NYDEM > あたしさー、一応指揮官じゃん?でもさー、実際駄馬じゃない? (一番パワーがあるのだから仕方ない。木材の類を持って黙々とぬかるんだ地面を前進して墓地の範囲に侵入していく) 「シスター!」 (そして背後から声が上がる。) え? (振り返り、背後の部下たちが指さす足元を見下ろす。両手が、生えていた。あれ?なんで?だいぶ前に浄化した場所のはず、おとといには浄化した……。両手の間の地面も盛り上がる) せっ。 (土を間に挟んで盛り上がった地面をけりぬくと何か砕けた音がして、両手が力を失い崩れていく) ……とりあえず、やっぱり外苑まで下がりましょうか (青ざめた顔で、そういうジャスティス達に早馬が接近してくる) [Sun 1 Jan 2017 22:03:19]
ジャスティス@NYDEM > なんじゃそりゃ?……なんで大聖堂が奴隷ギルドのトラブルに対応してんのよ。 (思わず巣の表情で、不安そうな顔をする。もしかして、ここと同様の現象が起きていたりするのだろうか。と少々不安になってくる) ま、まぁいいわ。私たち、柵を前に動かすから。この辺りぬかるんでるから気を付けてね。 (そういってテンション下がりながら、マーガレットを開放する) ふう…… (じわじわと、奇跡を使えるメンバーで浄化をしていきながら、柵を前進させていっている。30Mほど前進したが、長くかかりそうだ) [Sun 1 Jan 2017 21:51:15]
ジャスティス@NYDEM > ふぁっきん愛してる。 (大聖堂の大型馬車数台が来ればついに交代要員が来たのかと、感激の表情で。だが出てきたのはどう見ても、大聖堂の若手シスターたち。見知った一人を手招きすれば、知らんぷりされた) マーガレーーーーーーーーット!!!! (わざわざ奇跡まで使って大声で呼ぶと、くいくいと手招きして) マーガレットちゃーん、大聖堂の司祭様たちは何してる〜? 各騎士会と傭兵ギルドにも声をかけて手勢を集めるんじゃなかったの? (マーガレットちゃんを呼び出せば、部下や僧兵たちも興味深そうに近づいてくる。武装して疲労で表情の暗い先輩後輩に囲まれ、マーガレットは顔を引きつらせていて) 「それが、奴隷ギルドで騒ぎが起こったとかで……皆さん大聖堂で待機してます」 [Sun 1 Jan 2017 21:24:33]
お知らせ > ジャスティス@NYDEMさんが入室されました。 [Sun 1 Jan 2017 21:04:29]
お知らせ > ジャスティスさんが帰りました。 『転進ー!』 [Sun 25 Dec 2016 01:40:31]
ジャスティス > こっから下がるとしたら、どこがいいの?っていうか下がれる!? (墓地の敷地の外はもちろん居住区である、それなりに余裕を取って陣地を立てたため、逆に後ろにあまり幅がない) 「墓地の外周の策の外に下がるべきかと」 (副官は居住区まで下がれという。確かに鉄柵もあるし、持ち答えられるだろうが、道路は封鎖する羽目になるだろう) まぁ人死に出すよりは、いいか…… [Sun 25 Dec 2016 01:11:55]
ジャスティス > (のようだが、こちらがやばい。頭を砕かれたゾンビが倒れるより早く、後ろのゾンビに押されて、馬車にもたれかかる。もたついてくれているおかげでまだ馬車がひっくり返るようなことはないが、もたれかかったゾンビが防壁になり、やりづらいことこの上ない。だんだん馬車がきしむようになり、修道女と他数名が荷台の上に乗り、上からゾンビを突くが揺れる揺れる) [Sun 25 Dec 2016 00:50:15]
ジャスティス > 増えてる増えてる……。 (暖を取るための薪を足元に敷かせながら、部下たちの様子を心配そうに見守る。足元もある程度固められ、何よりこちらに集中してきたおかげでひよっこ立ちは大丈夫) [Sun 25 Dec 2016 00:48:31]
ジャスティス > それつけぇ!! (ひよっこたちが必死に頭部をめがけて突きを放つが、寄りによって外す子もいる。横棒が相手の顔面を強打するがもちろん意味はない) 胸でいいから突け!突飛ばせ!! (ガーッとわめいていると横合いから副官に鋭い声で呼ばれる。ほかに気を取られて正面がお留守になっていた) どりゃああ!! (槍で頭部を突けばザクロのように砕ける。怪力のおかげだが槍も危ない。手練れた僧兵たちは、頼もしくゾンビを処理していく。まだまばらなおかげで危うさはないが、だんだん背後のゾンビの密度が上がっていくのに危機感を覚えて。さっきの報告より数多くない) 湧きだす範囲広がってるんじゃないでしょうね。 (幸い、墓地の外に布陣しているため背後に湧き出すことはないだろうが……増援早く来てくれないかなぁ)   [Sun 25 Dec 2016 00:23:23]
ジャスティス > ……うへっ。 (しつこく言うように足元は悪い。どうしたもんか……。残り250Mといったところか。)馬車を!!(とりあえず馬車を壁にして荷台越しに突こう。そう考えて必死に移動させながら、自分は粗末な小屋に目を付け、屋根に飛び乗ると屋根を引っぺがし始める。木材、大事) つっかえ棒にして!(メイスで打ち砕いた板がどれほど役に立つのかわからないが、ないよりはましだろう。50Mほどの距離になるころには何とか移動が完了した) あー、やだ、こういう無駄に時間あるのやだ [Sun 25 Dec 2016 00:07:43]
ジャスティス > 仕方ない。1、2班は所定の位置に。三班の半分はは左端の陣地に移動。柵のない箇所は残り半分に僧兵と私で固める! (ほんっと足場が悪い。冬とは思えない湿度と曇天。地面の下のゾンビもそれはまぁ時期を間違えても仕方ないかなぁ、なんて考えながら陣地転換をする。ホント地面ぬかるんでる) さて……副官のタコのおじちゃん。 (普段は名前で呼ぶのに、こういう時に限って喧嘩を売る修道女。顔をしかめながらじっと、丘を越えてくる人影に目を凝らす。頂には松明を刺しているが、一本二本と踏み倒されていく。まぁ立木にもしばりつけているから真っ暗にはならないだろう) こっちに寄りすぎじゃね? (やばない、と。柵のない箇所に明らかにゾンビが集中しながら近寄ってきている) 人めがけてきてんのこれ、かなり邪悪な類じゃない? (一体だれがこんな真似をしたのか知らないが、数が数である。全体で1000とかそれくらいは起き上がっているかもしれない) 長槍用意 (槍の矛先の根元に棒を十字に縛り付けた即席の十文字槍である。いや違うけど) [Sat 24 Dec 2016 23:53:58]
ジャスティス > 仕方ないよねー。 (そういいながら死んだ魚のような眼で、杭を立てる完全武装の修道女。今日は普段使いの皮の胸当てではなく、修道服の上から大聖堂から借りた鎖帷子と鉄の胸当てという完全装備である。黙々と部下と僧兵たちと杭を立て、柵を作りながらふと墓場のほうから聞こえてくる獣のような唸り声に顔を向ける) 「シスター・ジャスティス。ゾンビの群れ、300Mほどに迫っています」 (なだらかな傾斜の頂点で見張りをしていた少女が、悲鳴に近い声を上げる) 大丈夫、時間より杭のほうが足りないから。 (先日の雨のおかげでぬかるんだ地面のおかげで、たやすく杭を打ちつけられたが、同時にそれは倒れやすいという意味でもあって。深く打ち込むと今度は微妙に不安な高さになるといういやな長さの杭だ。そいつももうなくなった。30M近く開いた間隙をどうするか、と頭を悩ませながら、耳を澄ませる。あちこちでゾンビのうめき声と人々の号令が聞こえてくる。冒険者、戦闘職ギルド、騎士団、市兵。増援はもろもろ来るだろうが、包囲が完成していない地区に向かうだろう。なにせこの大都市であるヴェイトス市、墓の広さは膨大で。5000年の古都とかじゃなくてよかった) 全く、まだ拡大してんの? このイヴになんで湧くかな [Sat 24 Dec 2016 23:14:44]
お知らせ > ジャスティスさんが来ました。 『まぁヴェイトス市民罰当たりだしねー』 [Sat 24 Dec 2016 23:05:22]
お知らせ > ナタリーさんが退室されました。 『 ひぁーっ!!(暫し続く) 』 [Fri 12 Feb 2016 00:33:17]
ナタリー > んんなぁー!! ( こうか!とばかりに腕をぶぅんと振り下ろす感。 まともな実戦なんて見た事も無いしコロセウムなんかで試合とかも見た事のない根っからの箱入り育ちの運動音痴の感覚である。 縄跳びで無駄に大きく手を振って二重跳びできない子みたいなセンスの無さ。 オマケに10回もそうやって振り回していたらあっという間に腕が疲れて白い息をハァハァ言い始める始末。 これくらいの運動なら動き回らないし疲れなさそう、というのは一般平均的な人間ならの話―――万年引き籠って墓地のお留守番をしてるか自宅でエロ小説描いてるような人間はそこに当て嵌まらないのであった。 ) アッー!! ( おまけに掛け声は兎に角酷かった。 ) [Fri 12 Feb 2016 00:31:58]
ナタリー > んんーっ…んっ…!! ( 大きく息を吸い込んで息を止めて気合らしきものを入れてもう一度。 ふなっ…ぺさっ…と体操のリボンみたいな弧を描いてふんわりと鞭の先端が着地した。 勿論桶には当たっていない。 暫し思案――――いったい何が。 図説通りっぽくやっているんだけど何が違うというのか。 もっと詳しい解説文が欲しいのだけど、まさかこれ、書く程の事ですらない何か基本的な一般常識的な欠落があるというのだろうか? なにそれこわい。 自分がバカになったみたいだ。 ) [Fri 12 Feb 2016 00:16:20]
ナタリー > ( 数少ない鞭関係の本―――特に私が買った、長めの柄に7ft程の長さのストックウィップについて描かれている挿絵付きの本はどうも見栄えや命中精度を競う競技鞭の本らしく、止まった的に対して当てる練習や、撓らせて大きな音を立てるコツなんかが主に描いてある。 威圧する事とか罰を与えることを目的としているだけに、それで正しいのか―――確かに相手が動き回ってたらこれ、狙えるか怪しい所。 さて、まぁこの本も参考に構え―――案外無造作に縦に振るもののようだ。 図の通り格好つけた感じで利き腕(私は左)に鞭を持って上段に構え、少し胸を逸らして右手を腰に添えて、的(壊れた桶)に向かって半身になって脚を前後に開く。 あ、それっぽい。 で、図のようにぶうんと縦に振り下ろす感じ? ) こう―――ふぇっ! ( 変な掛け声である。 しかも鞭は ピシャァン! というか、モタッ、と蛇みたいにのたくって宙を舞ってぺとんと地面を打った。 おかしい。 ) …おかしい。 [Thu 11 Feb 2016 23:53:30]
ナタリー > ( あと候補にブーメランと吹き矢と弓術なんかもあったのだが、担当編集者さんに話したら「あなたは何になりたいんですか?何と闘っているんですか?」と言われた。 なんかそんなに難しくなさそうだし動き回ってハァハァ言わなくて済みそうだしいいと思ったのに。 ) …吹き矢は今度ホントに考えよう。 ( 道具も安そうだし。 護身に使うタイミング? 痺れ…薬? まぁいいや、練習練習。 と、思うのだが早速の問題があるのであった。 図書館とかで資料を探してみたのだけど、どうも鞭術というのは教本の出回りが少ないみたいで―――というか、馬用のとか、処罰用とか、なんというか武器術というのとはまた違う括りっぽく。 よくよく考えたらそりゃあ、一般的だったらもっと傭兵の人とかが多用している気がする。 ので、仕方ないから形状と機能を考察しながら自分で最適解を模索しようと思う。 ) [Thu 11 Feb 2016 23:40:13]
ナタリー > ( 鞭、買ったのである。 だいぶ前に。 小説を書くに当たって今までやったことが無かった趣味を増やすべきとか、少しは身体を動かす趣味がいいとか、じゃあ護身用の武器術なんかどうだろうとかそんな発想で―――当初もう少し淡泊な感じの実用的な武器を探そうと思っていたんだけど、刃物は嫌だしこう、棒状の何か、と思ったら存外お洒落で格好良く、小説のネタにもなりそうな鞭が目に入ったというわけで。 ) わけで―――こういうのって買ってとりあえず満足しちゃうんですよね。 ( 買ったっきり「そのうち練習しよう」とか思いながらだいぶ長いこと放置していたのであった。 だいたいこんな嵩張る物を改めて練習するとなると鍛錬所にでも行くか河原とかでやるかって、恥ずかしいじゃないですか。 ド素人だし、場違いだし、格好つかないと余計恥ずかしいし。 それでここである。 仕事中とはいえ夜勤中に人が来ることなんて殆どないし、広くて静かで集中できそうだ。 ) [Thu 11 Feb 2016 23:25:51]
ナタリー > ( ヴェイトス市病院の裏手のゆるやかなスロープを登って行った先、右手に商業地区からギルド地区を抜ける長い大通りの街灯りを見下ろしながら登って行くとその停留所がある。 徒歩で上がってくる事も出来るけれど、遠いところから訪れる人やお年寄りも多い。 利用者は結構多いようだ。 停留所にはベンチとポンプ式井の井戸、バケツと柄杓と雑巾が備え付けられていて、さらにその隅っこ、街を見下ろす丘の方にその墓守り詰所があった。 3交代制で常に誰かしら人がいて、掃除と見回り、園内の案内をしたり、あと最近は要望に応えて献花用の花を有料で置くようになった。 売れ行きはまぁそこそこ。 ) やっぱりこう…縦に…横だと上手く撓らないっぽいし―――普段は束ねて? 巻いて? ( さてそんなやや僻地と言える立地条件の小高い丘の上の墓地、その馬車停留場脇の墓守小屋の傍。 何やら一人ブツブツと呟きながら時折灯かりを取って積み上げた本など捲ってみたりしながら何やら試行錯誤中の姿が一つ。 墓地の見回りの際に防寒具兼防犯装備として着ていく皮のコートと革兜、革手袋フル装備でスタンド付きの柄の長い松明を傍らに立て、普段腰に挿している警棒ではなく、長い革の鞭を手に首を傾げるそんな姿。 墓守アルバイト兼ポルノ小説家、ナターリア・ツァ・ミューレンである。 そろそろ新人小説家という肩書きを取るべきではあるが、依然としてポルノ小説家という肩書きを返上する事が出来ない妄想ムッツリエロ文章書き、ナターリア・ツァ・ミューレンである。 ) [Thu 11 Feb 2016 23:11:21]
お知らせ > ナタリーさんが入室されました。 『 試行錯誤 』 [Thu 11 Feb 2016 23:02:41]
お知らせ > テオドール@幻実さんが帰りました。 『いつまでも遊んでられないんだよ。 ( 自虐だって?ほっとけ )』 [Thu 31 Dec 2015 02:21:16]
テオドール@幻実 > 『ほえっ?』 ( きょとんと黒く塗り潰された目と口を模したものが動いて ) 『――まだまだ遊びたいのにー!!』 ( それが今度は泣いたような表情のまま恨み言を残して消えていく。 ) ( ああもう…心臓止まるかと思った。ほんとびっくらこいた。 ) [Thu 31 Dec 2015 02:20:23]
テオドール@幻実 > 『びっくりしてる!ちょーおどろいてる!うけるー!!』 ( 振り向いた先にいたのはまるで残念なコスプレをしたような格好の相手だ。自分の半分ぐらいの背丈で上からすっぽりと全身を覆うように白い布を被っているのはお化けのコスプレかナニカのつもりか?どのみち時期ハズレなのは変わらない――― ) いい加減に―――しとけっ! ( もらったお札をその出来の悪い雑な仮装の上から叩き付けるように貼り付ける。 ) [Thu 31 Dec 2015 02:05:08]
テオドール@幻実 > ( まあその日暮らしの気ままな生活をしている人間が考えるようなことじゃない。インテリではあってもそれを必ず発揮しなくてはいけない理由など無いのだ。俺はもう縛られず自由に楽に無責任に生きていたいわけであって ) 『わーっっっっ!!!』 ( 背後から唐突に挙げられる楽しそうな声 ) うわぁっ!!? ( そしてビビル俺の声。―――いきなりこんなの誰でもビビルわボケッ!! ) [Thu 31 Dec 2015 01:57:14]
テオドール@幻実 > ( 墓場なんて用が無ければわざわざ訪れることなんて無い場所の筆頭だ。陰気くさいし怪しいしオカルトだし何も無いし。先祖代々の墓なんてものがあれば話は別なんだろうが地元民でもない俺には全く縁の無い場所このうえない。 ) お化けが怖い年でもないが、そもそもあんまり気分のいいもんじゃないな。 ( 人は本能的に夜と暗闇を怖がる。文明とは克服するための文化だ。だがしかし、こうして技術は発展しても未だに人の心からそれを取り除くことは出来ない。 )  [Thu 31 Dec 2015 01:44:51]
テオドール@幻実 > ( 正確には殆どいないはずというべきか? クリスマスの流れをガン無視したハロウィンの仮装は先日の出会いからすっかり鳴りを潜めているようである。ただ残っているものはやっぱりあるかもしれない―――そういうことで訪れてみるのはとにかく人気の無い場所方面だ。 ) さっむ。 ( 冷たい風に体を震わせて小さくぼやく。こういう場所って体感温度だけじゃなく、感じる空気が冷たいんだよな。 )  [Thu 31 Dec 2015 01:32:15]
お知らせ > テオドール@幻実さんが来ました。 『 街中に連中の影はもういない 』 [Thu 31 Dec 2015 01:27:40]
お知らせ > ナタリー@幻実さんが帰りました。 『 あ、これ一応報告日誌に書かなきゃ。 』 [Thu 26 Nov 2015 01:24:18]
ナタリー@幻実 > ――――…なるほどなぁ。 ( こんな感じかぁ、と。 話だけ聞いた分にはさて、どんな感じになるのかイメージが曖昧だったが、兎に角不思議な物が現れて不思議な感じで何だかわからないけど御札で除去できる、という魔法とかオカルト素人の理解。 まぁこの程度の理解でもいいから素人向けに仕事が来てるんだろうと納得した。 一度経験したから次からはもう少しこう、想定できる仕掛けというか引っかけというかを受ける心構えくらいできる―――と思いたい所。 それにしても久しぶりに悲鳴(※あわばっ)なんて上げてしまった―――おずおずと立ち上がってお尻やら背中やらを軽くはたいて一息。 さて。 ) [Thu 26 Nov 2015 01:23:58]
お知らせ > お墓?さんが帰りました。 『(とりあえず最初の一件、おつかれさま。 ・・・たぶんまだまだ、あるよ。)』 [Thu 26 Nov 2015 01:15:17]
お墓? > (渾身の台詞や呼びかけに対して反応する事もなく、やはり近付かない限りじーっと止まっているまま。 ゆっくりと接近するなら、近付くにつれて人形たちが明確にそっちを見るようになるけれど・・・ 以上 だ。)『『『ッシャ (悪霊退散ナムサン!! のあたりで再び威嚇動作をしようとするものの、もう割れているネタでは効果は薄そう。御札を押し付けられた途端、動きがぴたっと止まって、数秒後にはスッと空間に溶けるように、あっけなく消滅してしまう。) (・・・あとには、見慣れた程度の装飾の範囲に落ち着いた、普通のお墓が一つ残るだけだ。 ここでの対処に関しては、これで完了と判るだろう。受けた損害の割には、少し物足りないかもしれないけれど。) [Thu 26 Nov 2015 01:13:03]
ナタリー@幻実 > ヘルメットが無かったら即死だった… ( 今を逃したら生涯言う機会が無さそうな台詞を今のうちに言っておく抜け目のなさ。 あ、なんかちょっと黴臭いっていうか湿ってる。 コート汚れそうだし起きよう―――上半身だけ。 脚だか腰だかがまだびくびく痙攣しているので。 ) ――――…以上? ( 暫し座ったままその後の様子を伺うも、襲ってくるわけでなし、また声をあげるわけでも無し―――手の込んだ悪戯、という事でいいんだろうか? 事が事だけに、私の知らない不思議な仕組みなんかでああいう風になるのかもしれないし―――恐る恐るお札を手に取り、そっと近づける。 膝をついたまま。 ) もしもーし…なんかあるなら今のうちに発言を―――聞きませんけどね! 悪霊退散ナムサン!! ( くらえ! とばかりに押し付けた。 ) [Thu 26 Nov 2015 01:01:16]
お墓? > (もしこれが文化祭の出し物なら、細部は二の次にしてギミックに全てをかけたのかも。ダメージを受けて倒れたナタリーをみて・・・南瓜お化けが目で見た・・・3つの顔がまるで嘲笑うみたいに左右にゆらゆら揺れる。御札が接触していないなら、今のところそれ以上のことはしてこないし、変化もない。 一頻りその動作を終えたら、またじーっと止まって、光って、そこにある。人形たちは静止してるようでもあり、そちらを見ているようでもあり・・・) [Thu 26 Nov 2015 00:52:24]
ナタリー@幻実 > わぁー。 文化祭テイスト的な手作り感ー。 ( 児童の力作というには技術的、プロの仕業というには文化祭レベル。 且つ香ばしいばかりの辞書引いて単語選んだ風オリジナル呪文感。 人間味溢れる怪奇現象だなぁと犯人像を絞っていくも、街単位で広範囲に広がる怪現象とこの文化祭テイストの規模の小ささのチグハグ感はどうしたものか。 まぁ、私はその目についたところをちょっとお手伝いするだけで、難しい事を考える必要はないんだけど。 ) まぁほらそういうのはえらい人のお仕事です。 ( ので、さっさと片付けちゃいましょう。 力作で勿体無いといえば勿体無いのですが―――誰のお墓とも知れないし、私も放置したら怒られそうだ。 件の紋章を確認してポケットの中の御札を取り出して、さぁしまっちゃうよー、と手を伸ばした時丁度、『『『ッシャアァァァー――ッ!!』』』 ) あわっばっ…!!! ( シャァが来た。 あと変な声が出て仰け反り、後頭部ががちんっ、と音を立てて石畳にぶつかった。 あれ、危ない系じゃないんじゃなかったっけか、という呑気な事を考えつつも、立ち上がろうとする動作と石畳をぱたぱたと叩いて確かめる動作と後頭部のじんじんぐらぐら感がちぐはぐに連動して仰向けの虫みたいな感じになった。 ) [Thu 26 Nov 2015 00:42:11]
お墓? > (ぐるりと回ってみれば、後ろ側はあまり加工されてないむき出しの石だったりと、それこそハロウィンで街路沿いに飾る置物をそのまま持ってきたような素人的な雑さも見えるだろう。 人形さんの縫い目も粗い。)(お探しのカンナの花の意匠だが、南瓜頭の下、花飾りで飾られた奥・・・十字架の中心からちょっと上あたり・・・に、円の中に花、という紋章が掘ってある。 読まずとも一目で判るが、周りに描かれた呪文は共通語のでたらめだ。)(さて、恐らくはぐるっと一回りした後となるだろうか。 ナタリーが紋章を見つけると同時に。)『『『ッシャアァァァー――ッ!!』』』(ぶら下げられた人形と、南瓜頭が口を開き、一斉に貴女に吠え掛かるぞ!)(南瓜には例のハロウィンおばけ顔が浮かんでいるが、それが生き生きと動いては威嚇の声を吐くのだ! 人形たちも繋がれた番犬みたいに、飛びかかろうとして引っかかってる、みたいにガクガク動く動く!) [Thu 26 Nov 2015 00:25:18]
ナタリー@幻実 > あー…これはまた…怖いのじゃなくて良かったけど。 ( 幽霊が見えれば怖い事なんかないってわけでもないので。 少なくともこれは悪ふざけかアートかはたまた見当はずれの儀式モドキにしか見えず、どちらかと言えば微笑ましい部類―――丁度今さっき件のアルバイトの事を思い出したばかりだった都合、ポケットの中の御札にすぐ行き当たる。 あ、そうだ、カンナの花の意匠がどうのこうの。 仕事を受けるついでに図書館で図鑑を見てどんな感じか調べて来たんだけど。 松明のストックを開いてスタンド状にして立て(これ便利)、墓石の周りをさっと一回りしてみる。 それ自体が光っていて見易いものである。 ) [Thu 26 Nov 2015 00:10:43]
お墓? > (近くに寄れば闇の中でも目で見る事は簡単だ。生物の気配はなくて、かわりに其処に一つのお墓がある。そして其処に、異変がある。お墓のひとつが、やたらと派手に変貌しているのだ!)( 質素なはずの元の墓は最早原型を留めておらず、呪文?の刻まれた石の十字架に絡みつくように茨と針金細工が巻きついている といった姿。 張りぼて幽霊と骸骨のぬいぐるみが左右端にぶらさがり、造化の首飾りを下げられ、極めつけは内部から発光すろ南瓜の頭が上に載っている という有様だ。) [Thu 26 Nov 2015 00:04:12]
ナタリー@幻実 > ( 基本、詰所に詰めて人が来ない限り中でのんびり過ごすだけの簡単なお仕事である。 決まった時間に数時間おきに見回りをして、何だかよく分からないけどこうやってね、と言われている儀式みたいなのをやって、また戻って夜食でも食べて本を読んで。 まぁ今日もそんな感じで温かいスープでも作って新刊の続きでも読んで過ごそうかなっと、特に気構えも無くただ寒い寒い言いながら――――ふと、その灯かりを目にして足を止めた。 特に何があった場所だという覚えもないし、勿論普段からああいうものは無い。 誰かが置いて行った何か? 周囲に人―――或いは人以外の気配は無いか見渡し、近づくことにする。 なにせ隠れるまでも無く此方は高い位置に灯かりを掲げているのだ。 誰かいるのならとっくに気付かれている。 ) [Wed 25 Nov 2015 23:54:54]
お墓? > (そこに普段と違うものがあれば、見慣れた人なら違いに気付くかもしれない。さて貴女はどうだろうか? 石段を少し登った先、やや新しいものが安置されている奥のエリアなのだが、どうも明かりがともっているように光ってる。)(献花の際に灯りを添えくらいなら珍しくもないだろうけど・・・貴女の持つ松明よりも、数段強いものだとしたら。) [Wed 25 Nov 2015 23:50:12]
お知らせ > お墓?さんが来ました。 『墓地に墓があるのは当然だけど・・・』 [Wed 25 Nov 2015 23:42:05]
ナタリー@幻実 > ――――っさむ。 ( 防寒用のコートから暴漢用のコートに着替えればまぁ寒くもなるってもので。 扉を開けて外に出て即挫けそうになった。 いかん、少なくとも仕事中あと何回か見回りに出なきゃいけないのだ。 深夜帯なんてもっと冷え込むんだから。 ) …でも早く済ませちゃおう。 ( サッと見回って以上ないか確認して戻ろう。 何かある事なんて滅多にないんだから。 ) ( 広くて何もない馬車停留場をぐるっと見回って厩を覗き、勾配のきつい石の階段を登っていく。 この上から先が墓石の立ち並ぶ墓地エリアだ。 古い物から近くにあって、新しいものほど奥の方にある。 それとは別に身元の分からない人たちの共同墓地や罪人や奴隷を隔離して埋葬したエリア、奥の真っ暗な林の方は立ち入り禁止になっていて、見えないような所にそっと遺体安置所の建物がある。 最初の頃はおっかなびっくりだったけど、流石にそろそろ慣れたもので。 安置所の方は日中以外あんまり近づかないけど。 ) [Wed 25 Nov 2015 23:16:31]
ナタリー@幻実 > ( 自前のコートをハンガーにかけて一つ寒さに身震いした後に急いで支給のコートと装備一式持って暖炉に戻る。 一応、自衛用も兼ねた墓守装備一式―――皮のロングコートに革製の帽子みたいなヘルメット、皮手袋、警棒、警笛、私の身長よりも柄の長いスタンド付きの松明。 何だかこの松明一つあれば警棒とか要らないっていうか、咄嗟の時使わないんじゃないかなぁといつも思う。 ) と…あ、そうか。 そういえばそんな事も。 ( 革ヘルムの顎ベルトを締めながら、ふと思い出して鞄から取り出すのは謎の御札。 墓守のお仕事とは別件でちょっと暇を見て手伝う事になったアルバイトで使う物―――のようだ。 魔法とかそういうの詳しくないし、なんて書いてあるのかも知らないけれど。 まぁいかにも何だかそれっぽい代物だ。 さて―――行きますか。 ) [Wed 25 Nov 2015 22:45:42]
ナタリー@幻実 > ( ヴェイトス市病院の裏手のゆるやかなスロープを登って行った先、右手に商業地区からギルド地区を抜ける長い大通りの街灯りを見下ろしながら登って行くとその停留所がある。 徒歩で上がってくる事も出来るけれど、遠いところから訪れる人やお年寄りも多い。 利用者は結構多いようだ。 停留所にはベンチとポンプ式井の井戸、バケツと柄杓と雑巾が備え付けられていて、さらにその隅っこ、街を見下ろす丘の方にその墓守り詰所があった。 3交代制で常に誰かしら人がいて、掃除と見回り、園内の案内をしたり、あと最近は要望に応えて献花用の花を有料で置くようになった。 売れ行きはまぁそこそこ。 ) あ、はい、それじゃ、お疲れさまでしたー。 ( その詰所の中、橙色の灯かりを燈す暖炉に手をかざして温めながら、夕勤の墓守さんが帰るのを見送って交代する。 今日は酷く寒い―――後で温かいスープでも作ってのんびり過ごしたい所だけど、とりあえず来て最初に施設内を一回りするのが決まり事だ。 まぁ来たばかりでまだ身体が熱を帯びている内に出た方がまだマシか。 一休みしてからだと出足が鈍りそう。 ) [Wed 25 Nov 2015 22:35:45]
お知らせ > ナタリー@幻実さんが来ました。 『 墓地霊園/曇天/週の半ばの遅い時間 』 [Wed 25 Nov 2015 22:28:36]
お知らせ > オルガさんが退室されました。 『 まだ情報を聞き出さなければならない。殺さないようにせねば。 』 [Sun 1 Nov 2015 03:35:05]
オルガ > 今度エスメラルダにお洋服を買ってあげようと思うんだけど…この白いのと、青いの。どっちがいいと思う? ( 更にオルガは関係の無い話を続ける。男の髪と共に頭皮が焼け、まるで炎の髪をなびかせているようだ。顔中が汗と涙と鼻水とよだれでデロデロだけどね。 ) ふむ…。おい、皆。火を消してやれよ。ウフフ。 ( 部下達は男が埋まってる周りをぐるっと取り囲むと、イチモツを取り出し――男の頭に小便をひっかけ始めた。これで消えなかったらどうしようと思っていたが、やがて火は消しとめられる。小便と肉の焼ける不愉快な臭いが漂う。 ) くせえ。 ( 私は思わず顔を顰めた。 ) [Sun 1 Nov 2015 03:32:57]
オルガ > ( 男は必死に「わかった」「喋る」と訴えているが、口を塞がれている。オルガはうっかり★、それを忘れてしまっているのだ。いやほんと、うっかりうっかり。 ) これだけ聞いても教えてくれないのかい?君の意思の固さには頭が下がるよ… って、あーッ!思い出した!振り付け、こうだ!ここで手をクロスさせ、ぐっと腰を下ろしてから手を下に! ( 人が燃えている前で、ビシッとポーズを決めてみせる。焼かれているほうにしてみりゃ、そんなの心の底からどうでもいいんだろう。 ) [Sun 1 Nov 2015 03:25:47]
オルガ > マフィアはどうして残虐なんだろう。趣味の悪い拷問のことばかり覚える。それはね…拷問しなければならないことが多いからさ。みんな口が堅い。それを割るのに、死や、苦痛や、恐怖を鍵とする。でも私の趣味じゃない。 君が素直なら、優しい死に方も沢山あるんだよ。贅沢なことじゃないか―― 私なんて、きっと最後は惨めだぞ。それを考えたら、なあ。 ( 火種を落とす。男の頭が燃え出した。篭った絶叫が響き、土に埋まりながら身を捩る。焼くのは頭だけだ、死ぬ前に喋ってもらわないといけないからな。 ) [Sun 1 Nov 2015 03:18:02]
オルガ > 先に言っておくがね。君は助からないよ、ガチで死ぬ。君はスフィックに―― 私の可愛い愛人に喧嘩を売った。つまり私に戦争をしかけたわけだ。戦争の敗者はどうなるのが自然かなあ? ( 根性?意地?反抗心?彼は主犯の男のことを言わない。ほかの手段で調べる方法もあるだろうが、私は彼の口から聞きたかったのだ。 ) 人間、いつかは死ぬものだ―― 悟ったような事を言う奴がいるが、私はこの言葉が嫌いだ。重要なのは死に方だろ。違うかね? ( オルガはランタンの油を男の顔にこぼした。 ) 今でも大半の人間が、自分の死に際を想像すらせず生きている。それは死を全く意識して無いのと同じだ。 [Sun 1 Nov 2015 03:13:16]
オルガ > 君なら知ってるかねぇ?ほら、横丁でヒットしたじゃンン――もう見なくなったけどォォ――ッ。才能はあったのに残念だね…なぁぁ―― 振り付けおしえてよォォ――ッ。 ( オルガは肩の下まで土に埋まった男に尋ねる。男の口は塞がれており、何かを喋れる状態ではないのだが。 ) ( 足元に埋まっているのは、スフィックを襲撃したアホ野郎だ。マルギットは満足のいく仕事をしてくれた。後はこいつの口を割ればいいのだ。私、割るのは得意なのさ。モーセほどじゃないがね。 ) [Sun 1 Nov 2015 03:04:33]
オルガ > オルガ・バイルシュタインの、ビート・パンドラボックスタイム!チェケラーッ! ブンパパブンパパ、ブ、ブブ、ブブ。ブン 、ブン、ブンブンブブン。 ( 軽快な、そしてお世辞にもあまり上手いとは言えないビートが流れる。ビート・パンドラボックスってのは―― 一昔前に流行った、記憶された曲や音声を再生する小さな魔法の箱のことだ。どういった経緯で作られたのかはわからないが、遺跡を探索中の冒険者が大量にそれを持ち帰った。蓋を開けると曲が流れ出すその珍しさに色んな人が興味を持ち欲しがったが、数回再生すると曲が流れなくなってしまい、今では見なくなった。 ) 振り付け、こうだっけェ――?もっと腰を高くしてなかったか? ( 真夜中の墓地に数人の男達が集まる。その中の一人、オルガ・バイルシュタインは部下と共にそんなアホな話をしていた。そのオルガの足元で、男が一人生き埋めにされようとしている。身体をがっちりと縛られ、顔中に痣を作り。 ) [Sun 1 Nov 2015 02:49:22]
お知らせ > オルガさんが入室されました。 『 マフィア流。 』 [Sun 1 Nov 2015 02:39:42]
お知らせ > ブリッツさんが帰りました。 『 逃げずに出てこられてもちょっと困るのだけれどね。 』 [Fri 3 Jul 2015 01:11:50]
ブリッツ > ( オレだって見つけてやりたいよ。でも、こういうのは絶対他のメンバーのほうが得意だ。でも、社長はオレにやれって言った。 ) つまりそれってさ…スキルを磨けってことだよな。 ( 苦手苦手でやらずにいたら、いつまでも苦手なまんまだ。オレ達には自分の能力を活かし、他のメンバーをサポートすることが求められる。しかし、そのサポートがいつ如何なる時も期待できるわけじゃあない。自分で解決しなくちゃならないかもしれないし、他のメンバーの為にその不得意なスキルを活用しなければならないかもしれないのだ。 ) 地道にやるしかない。 ( 幸いなことに、墓も死体も逃げやしない。 ) [Fri 3 Jul 2015 01:01:40]
ブリッツ > ( 一般的には”センス”と呼ばれる魔法だ。隠されたもの、魔力の痕跡、その他様々なものを発見する感覚。もっとも、そんな便利な魔法を完全に習得しているわけではない。ただのマジックユーザーとしての嗜みだ…「身体を鍛えている傭兵が、腕立て伏せ100回できる」ってのと同じぐらいの。いや、本当にみんな100回できるのか知らないけど。まあラティーシャは無理だろうな、ハンデがありすぎる。 ) ( 死者の念というのは、時に強い痕跡を残す。エーテルの流れを感じ取るのだ。だが、こういう場所はそのエーテルってのが色濃くて、わかりにくい。 ) [Fri 3 Jul 2015 00:48:47]
ブリッツ > ( 行方不明となった一人娘を探し、数年。ヴェイトス市にたどり着き、流行り病で亡くなっていることを知る。しかし、どこに埋葬されているのかはわからない。ヴェイトス市に住む全ての人の戸籍や名前が明らかにされているわけではない。そもそも、そんなものが無い人だっている。そういう”名も無き人たち”は、荒野に討ち捨てられるか、あるいは無縁仏として共同墓地に入っているかのどちらかだろう。きちんと弔ってやりたいという親の気持ちはわかる。 ) ……。 ( どうすりゃいいんだ、ってのは。オレ達ラングフォード魔女私設傭兵団に―― もっと具体的に言えば、魔女に依頼されたことを考えれば、わかる。 ) [Fri 3 Jul 2015 00:34:44]
ブリッツ > ( ブリッツはそう不満を漏らした。漏らしたからといって、何がどう変わるわけでもない。小便を漏らそうが、小さくない方を漏らそうが、漏らすってのはその言葉通り、ただそこに毀れるだけ。何かに向けたものではなく、訴えとして聞き届けられない。故に、「愚痴」や「不満」は「クソ」は何の解決にも至らず、誰にも聞き届けられず、黙殺されるのみだ。だから本気で何とかしたいなら、声を大にして言わなければならない。 ) 見つかるわけないよ。墓石の文字なんてさあ、殆ど掠れて読めないじゃん。 ( 松明を手に、オレは墓地を歩く。薄気味悪い場所だ、長居したくない。しかしオレは今、仕事で来ている。 ) [Fri 3 Jul 2015 00:23:33]
お知らせ > ブリッツさんが来ました。 『  んなこと言われてもさあ、わっかんねえよ。 』 [Fri 3 Jul 2015 00:14:17]
お知らせ > ルルナさんが退室されました。 『「――Amen」』 [Sat 27 Jun 2015 09:24:15]
ルルナ > ( 静かな墓地を、湿度を含んだ朝の風が吹きぬけていく。葬儀の参列者、その表情の一つ一つを記憶にとどめようと、視線を向ける。そうして、喪服を着た幼子と視線があった。ルルナの半分くらいの年の子だろうか? 母親にしがみついたまま、退屈そうに体をゆすっている。まだ、葬儀の意味もよくわかっていないのだろう。ルルナもそっと、微笑を返す。 ) 『国とちからと栄えとは、限りなくなんじのものなればなり――』 ( そうしてまた、ルルナは瞳を閉じる。最後の祈りと別れを、死者への手向けとするために。それが、自分にできる唯一のことなのだ。 ) [Sat 27 Jun 2015 09:23:22]
ルルナ > 『我らに罪をおかす者を、我らがゆるすごとく、我らの罪をもゆるしたまえ。我らをこころみにあわせず、悪より救いだしたまえ』 ( すぅ――と目をあける。手を組んだまま、少女は棺の中の故人を想う。ヴェイトスの中流家庭の男性で、81歳まで生きたのだと聞いた。老衰だったらしい―― この混沌たる街、ヴェイトスにおいて、そういう死に方ができる人は、ごくわずかだという。幾多もの戦争があり、混乱があり、事件があり――たとえ金持ちの豪商や貴族であっても、安寧無事に一生を過ごせる保障などない。好きな人と出会い、子を成し孫に看取られ、友人に見送られて逝くことができたのだから、本当に恵まれた人生だったのだろう。もし、その道筋がひとつずれてしまったら、歯車が、ひとつでも食い違ってしまったなら――人はたやすく狂ったり、壊れてしまうのだろうか? 聖女はふと、そんなことを考えた。 ) [Sat 27 Jun 2015 09:02:11]
ルルナ > ( 無機質な真新しい墓石。その手前の土は大きく掘られ、中におさめられた棺の上には、分れ花がそえられている。葬儀の参列者は十数名ほど。亡くなったものの妻や子、孫、その親族、友人たち―― すすり泣く者、嗚咽をこらえる者、どこか遠くを見つめる者、物憂げな顔の者。皆がそれぞれに、違った表情を見せている。葬儀は粛々と進む。決められた手順で、決められたままに。 ) 『みこころの天になるごとく、地にもなさせたまえ。――我らの日用の糧を、今日も与えたまえ」  ( 勤めを果たす時、ルルナはほか事を考えない。ただ一心に、死者の魂が安らぐことを願う。そうするように教育を受けてきたし、そうしたいと、心から願っているから。 ) [Sat 27 Jun 2015 08:39:45]
ルルナ > ( 鉛色の空の下、喪服を着た人々が集まる場所で、神父の声が淡々と紡がれる。その傍らには、白のトゥニカをまとった少女の姿。年のころ10代前半。絹糸のような真っ白な髪を腰まで伸ばし、そのうちのいくらかを、頭の上部でツーサイドアップにしている。緋色の瞳は、今は閉じられたまま。 ) 『ねがわくは御名をあがめさせたまえ。御国を、来たらせたまえ――』  ( 神父の傍らに寄り添い、両の指を胸の位置で組んだまま、静かに祈りをささげている。 ルル=ナ=ルナ。聖女認定を受けたこの娘は、いまその職務の最中にあった。 ) [Sat 27 Jun 2015 08:24:44]
お知らせ > ルルナさんが入室されました。 『「天にまします我らの父よ――」』 [Sat 27 Jun 2015 08:14:30]
お知らせ > ナタリーさんが退室されました。 『妙なテンションで見回り開始。いつもの墓地がダンジョンのようだ!』 [Fri 29 May 2015 01:05:18]
ナタリー > …っと、そろそろ見回り行かなくちゃ。 ( 思いのほか夢中になって練習してしまった。 このまま鞭使いの女として鮮烈デビューしてしまうかもしれない。 ) …いや、本格推理小説家としてデビューしよう。 早めに。 ( ポルノ小説家ではなく。 そもそもその為のアイデアをもっと沢山得る為に担当さんが「もっと色々趣味とかを」ってアドバイスしてくれたんだし。 まだ試してない未知の趣味道なんかもあれこれやってみて、それらを今後の執筆に生かすのだ。 ) のだ! さておき…あ、準備できてるし。 ( 見回りに着ていく事になっている装備一式、革コート、革兜、手袋、警笛、警棒、フル装備完了してるじゃないか。 そうです、今私用も無いのに革兜まで被ってました。 兜って言っても耳まで覆うたれがついてる丈夫な革帽子みたいなものだけど。 ) ―――なんか、こんな感じのヴァンパイアハンターとか居そう。 ( 右手に鞭、左手に松明、腰には警棒。 あら私格好いい。 鞭置いてけ? 今日はこれ持ってく気分なのです。 ほら、何かあったら使えるし。 ) [Fri 29 May 2015 00:50:52]
ナタリー > 基本はオーバーアームシューティングとサイドアームシューティング…縦と横か。 なんか…こんな感じで―――むんっ。 ( 迫力の無い掛け声である。 ふぉん、と横凪ぎに鞭が回り、的には当たらず一回転する前にぺとんと先端が地面に落ちた。 もう少し勢い付けた方がいいか―――戻って来てペチッてなりそうで怖いのだけど。 ) 姿勢は直立、左手は腰の後ろ、目線と頭は命中するまで動かさない―――えいっさ! ( やっぱり掛け声は格好悪い。 なんか決めようか。 マイ掛け声的な物を。 ) [Fri 29 May 2015 00:14:50]
ナタリー > ( 競技鞭というのは大きく分けて二つの種目に分かれているそうな。 一つはスナップさせた時のパァンという音をいかに綺麗に鳴らすかっていう「クラッキング」、もう一つは的に命中させる能力を競う「シューティング」と。 あとは鞭を使ったダンス的な要素もあるみたいだけどそれはまぁ競技の本流とは別なのでっていうか、最初からやるもんじゃないでしょって事で割愛す。 踊れたら格好いいかもしれないけど。 ) 悪女系キャラを立てるみたいな―――あいたっ。 ( 試しに鞭を持ってくるくる適当に踊ってみたら勢いのついた鞭が脛にペチッと当たって存外痛かった。 専門店の職人さんなんか、実演で大根切断してたもんなぁ。 編み込んだ革紐で包丁みたいにサクッと。 逆に言うとこの革紐はそれくらいの威力を出せる武器なのだ。 腕力は大して関係ないみたいだし。 ) ―――人に使う機会は無いと思うけど。 ( あられても困る。 ) [Fri 29 May 2015 00:01:51]
ナタリー > ( ストックウィップ型6本編み7ft(180cmくらい)、黒とワインレッドの二色編み。 なかなかに格好いい。 墓守小屋から別に普段から着なくてもいい警備用の革装備一式を引っ張り出して着込んで気分を出すも季節がら若干暑い。 夜じゃなかったら無理な程度には。 小屋の裏手の少し広いスペースに空き瓶とか野菜の芯の部分とかを並べて置いて、早速練してみよう。 教材に買った鞭術書を焚火の前でぺらぺら捲りながら基本の形を実践してみる。 )  [Thu 28 May 2015 23:36:14]
ナタリー > ( どういう経緯でなんでそうなったかに関しては図書館のログ辺りを参考にして頂きたい。 ともあれ結局結論としてまず一番最初に手を付ける事にしたのがこれ。 武器ではなくスポーツ的に鞭を扱う「競技鞭術」の本と、棒状の少し長めのハンドルのついたストックウィップというタイプの鞭一振り、計23,000yen程の出費である。 どうせ買うのなら愛着の持てる物がいいかな、と思って少しオーダーメイドして貰って、黒とワインレッドの二色の革を使って編み上げて貰った。 何であれマイ道具というのはテンションが上がる物だ。 それが武器的な物にもなるとなるほど何だかちょっと強くなったような気すらしてくる。 そんなわけでいつもの郊外の小高い所にある墓地―――馬車停留所脇の墓守小屋脇にて、新品の鞭を握り締めてご機嫌の26歳、新たな趣味開拓実験第一弾、「鞭術」である。 ) [Thu 28 May 2015 23:15:14]
お知らせ > ナタリーさんが来ました。 『鞭を買った。』 [Thu 28 May 2015 23:08:14]
お知らせ > ナタリーさんが退室されました。 『クロスボウ重っ…(その段階からである)』 [Thu 16 Apr 2015 23:50:09]
ナタリー > ( さてここでも一つ問題発生―――手押し車に乗せればまぁ何とかバランスを保ちつつこれらを纏めて運ぶことは出来そうだけど。 「聖堂、墓地、遺体安置所エリア」と「馬車停留所、墓守詰所エリア」は結構な急角度且つ段数の多い階段で分かれているのだ。 馬車停留所までの道のりは比較的なだらかなスロープ状の坂道だけど、此処に着いたら階段を上ってさらに見晴らしのいい墓地に上がる事になる。 ) …階段の手前まで運んでから手押し車から降ろして手で持って行って…クロスボウで一回、鞭と斧で一回、ナイフと瓶と十字架で一回、手押し車で一回、4往復…じゃない、見回りの途中だ―――。 ( 地獄か。 誰か!誰か!! 偶然現れる善意の誰か!!! 見回りとは言っているけど実の所それは上司から指定されている妙なお祈りの儀式込みなのだ。 それなりに時間はかかるし墓地全体を歩き回らなければいけない。 詳しくは…少し前のお話し(※ログ)とかを参考にされたし。 ) …交代時間まで置いといて朝二人がかりでやった方がいいかなぁ。 [Thu 16 Apr 2015 23:12:38]
ナタリー > ( もうこれだけで一つお話が作れそうな絵面に仕事柄インスピレーションを刺激される物の、バイト的にはこれはちょっと…細い通り道に若干はみ出した状態で無造作に積み上げられているのも困るし、他の来客に不審がられるのは目に見えている。 大事な物だとしたら誰かに持っていかれても全然不思議じゃない。 だってこれ、一つ一つが数千yenから数万yenとかするだろうに。 クロスボウって信じられないくらいすごくお高いんじゃなかったっけ。 ) うぅーん…お預かりしておいて何か見える所にメモでも置いておく…あ、詰所の表に「お預かり物があります」的な事を…怖い人じゃなきゃいいなぁ。 ( しゃがみ込み一つ一つの道具を手に取って、独りで一度に運ぶのは無理だなぁといったん立ち上がる。 なんか…あったっけ? 厩の方に牧草用の手押し車があったか。 ) [Thu 16 Apr 2015 22:55:47]
ナタリー > ( ぼぼぼ、と松明の火が揺れて照らされる影も一緒に揺れる。 少し風があるようだ。 見回り用の装備一式―――柄の長い大きな杖のような松明に革のコートと手袋、革のヘルメット、腰に警棒を挿して警笛を首から提げるちょっとしたフル武装。 見回りの時間だ。 真冬の間は良かったけど、そろそろこの格好も蒸し暑くなり始めている。 一応、昔は墓荒らしとか不審者なんかも居たみたいだし、これくらいの備えは無いとって話―――私なんかが武装したからどうなるって気もしないでもないけど、見た目はやっぱり大事だ。 ) …うぅん、これは…御供え物? というより…遺品かなにか? ( ホワイティア式の墓石が立ち並ぶエリアの一角―――それ程新しい部類ではない墓石の前に無造作に置かれているものに首を傾げる。 武骨なそれ―――それらは武器だ。 鉄球の付いた鎖鞭、クロスボウ、ベルトに纏められた投げナイフの束、手斧が三つ、液体の入った小瓶が複数、ハンマーみたいに大きい十字架が一つ。 山積みである。 ) [Thu 16 Apr 2015 22:18:29]
ナタリー > ( 物書きとしてある程度の収入を得られるようになっても相変わらず続けているこの墓地の墓守のアルバイト―――そのほとんどの時間をお留守番に費やす仕事の内容の割に案外実入りが良く、何も起こらなければその時間を書物に費やしてもいい。 仕事と言えば詰所で留守番をしながら、稀に来る来客を案内したり桶と柄杓を貸したりお年寄りの話し相手になったり程度の事で―――あと、定時の見回りをするだけだ。 暇なときは裏手の井戸で水を汲んで外で火を焚き、簡単な小料理を作ったりして遠い街の灯かりを眺めて過ごす。 日が暮れ始めて少しずつ灯かりが灯り始める頃もいいし、それがピークを迎えて賑やかな橙色の帯になる頃もいい。 深夜を超えてそれがだんだんと消え、やがて朝日が昇る時間も素敵だ。 ) ( さて、大きく話が逸れたけれど。 ) [Thu 16 Apr 2015 22:10:54]
ナタリー > ( 更にその先をもう少しだけ登っていくとやがて道はひとまずの終着点を迎える。 見晴らしのいい丘の上に公園みたいに広いスペースには屋根のついたベンチとテーブルが幾つか点在し、乾草の詰まれた小さめの厩が一軒。 工具と呼びの車輪を置いた物置が一軒。 送り迎えの馬車が停留する為の馬車停留所だ。 ここから上に階段を登って行けば、パプテス教会の管理する広い庭園墓地になっている。 )  [Thu 16 Apr 2015 22:05:06]
ナタリー > ( 中央病院の脇を抜けてひと気のない林道をなだらかに登っていくと、途中で箒と水桶と柄杓、それから雑巾がおかれた小さな小屋がある。 無造作に詰まれているものの、流石にこんな所から取るのは具合が悪いのか、盗まれるなんて事は滅多になく、自由に持ち出しては帰りに返しておくというのがルールになっている。 坂道を更に登っていくとやがて視界の右側が拓けて来て、なだらかではあるが随分と登って来た事が分かるだろう。 遠く横に長い帯のように見えるのはギルド地区から商業地区へと繋がっていく、市内でも特に賑やかな町並だ。 これくらいの時間でもまだ遅くまで開いている商店も多く、橙色の帯のように見えるだろう。 音は届かないくらい遠いが、確かに人の営みが其処にあるという安心感と、一抹の感傷に触れる事が出来る。 ) [Thu 16 Apr 2015 22:04:52]
お知らせ > ナタリーさんが来ました。 『 さて…こういう場合はどうするんだろう 』 [Thu 16 Apr 2015 21:54:30]
お知らせ > ケミーさんが帰りました。 『( 後日それを読ませて頂く予定が知らず積み上がりながら、ゴートゥー我が家 )』 [Sun 5 Oct 2014 00:36:29]
お知らせ > ナタリーさんが帰りました。 『秋の新作はこうして誕生したのだった!(ニッチなエロ小説化として着実に実績を積み重ねているの』 [Sun 5 Oct 2014 00:33:36]
ケミー >  あンまり多いと息、つまるというか、うわーってなりますもんね。 あ、恐れ入ります。 ( 体型や見目が、非戦闘員という事に直結しなかった。 だって自分がヒョロいから。 むしろ大人しそうな人ほど戦闘時は要注意とかそういう思考。 その上品さが逆に相手に隙を作れそうだとか、そういう ) あ、出来そうですね気を逸らすの。 ……ネタ? ( 何かひらめいたご様子に、首を傾げて不思議そに。 よもやポルノ小説のネタ提供になったなんて思いもよりませんとも。ええ。 何か自警団がらみの、ちょっと怪しい言葉が聞こえた気がしないでもないけど )  と、あ、いいええとんでもないです。 お役に立てそうなら幸いですよ。 自分こそ長らく立ち話、スミマセン。 よい夜を。 ( 戻らないと、と続いた声へ、お気をつけてとねぎらいを向けて。 お疲れ様です。 これからが、忙しそうな貴女。 色んな意味で ) [Sun 5 Oct 2014 00:27:42]
ナタリー > あんまり多いとちょっと―――買い物、あそこが一番便利なんですけど…ああいえ、なんか見たらわかるみたいな感じになってました。 ( 割と声も大人しめで、ゴテッとした装備の割に華奢そうな女である。 育ちの良いお嬢さんに見えなくもない? 何で墓守りなんかしてるのかって言う―――スカウトだけどややこしい話なのであえて人には言わない。 ) あとは何かで気を逸らすとか…小屋に布かぶせて置いて厩の方に派手な灯りをともして其処にゴソッとお菓子の山を…あ、これは実は面白いネタでは。 ( ハッとした! ハロウィンに訪れる子供達に怯えて対策を練るも、最終的には好き放題嫌らしい事をされてしまうお話し! 場所は兎も角設定は…いける! ハロウィンごろに間に合えば。 ) 自警団も搦めて…いや助けて貰ったと見せかけて自警団に…あ、すみません長々と。 そろそろ私も戻らないと―――ご協力有難う御座いました! ( 何のご協力か。 少なくとも彼女がハロウィンに触れなければネタは降って来なかったのだ。 これは感謝! ) [Sun 5 Oct 2014 00:21:08]
ケミー > ( そんな風に思う小女は、 ) そんな感じの話をしてみるだけなら、自分からでも出来るかもです。 ( 自警団でしたね。ハイ ) [Sun 5 Oct 2014 00:17:16]
ケミー >  ぅや、喧騒や人ごみは苦手ですか? あ、夏場は涼しくてよさそうですね。 どうですか、このへん───あ、墓地の入り口の? と、すみません、墓地の警邏をしてらっしゃるようだったからって、墓守さんって今さらっと言いましたよね自分。 間違ってたら失礼なお話でした。 ( スミマセン、と軽く下げた頭。 仰々しいけれど、まあこの市の治安を思えば不自然には思わなかった、とは本人の弁 ) あ、全部勢ぞろいなンですね…そうですよね、第人数ですもんねコドモたち。 全員に行き渡るかどうか判りませんしね。 それは悲惨すぎる。 ( テンションだだ上がり。 大人たちも一夜のイタズラと、それほど咎めないとなれば、助長するのも自明の理。 アレは移動する爆弾だ ) ───あー。 ( 自警団、と聞いて。 顎に指を当てた。 視線は暫し、斜め上 ) んー。 そンな困るようでしたら、相談してみるのも、アリかもですねェ。 街中とかも乗じた騒ぎが増えるでしょうから、確実に助力が出るかは判りませんケド。 ( 出動が増えるだろう日は、非番なぞ出さないレベルで呼ばわっても、人手不足になるもので。 それでも治安を説いてみたら、まあ言うだけ言ってみるのはタダだろう、なんて ) [Sun 5 Oct 2014 00:09:16]
ナタリー > 実際行くと悪夢のように人が溢れてて眩暈とかしますけど…まぁ夏場なんかは小屋から出て何となく眺めてます。 あ、小屋って下のあの―――あぁ、申し遅れました? いちおう墓守りとかやってる者です! ( 自然と墓守りですよオーラを出してる気持ちになっていたが、自己紹介してなかった。 松明を持った仰々しいひとである可能性も存在した。 微妙なレベルで。 ) あれはですね、トリックorトリートなんていうものではないんですよ? トリック&トリート&デストローイ!! って感じで―――当日は自警団の人にでもこの辺も巡回してもらいたい。 ( 悪戯及びお菓子及び破壊行為、である。 あと狂気を覗かせるレベルの甲高い奇声の輪唱。 あれは夜、闇、仮装、祭り、炎、おばけ、集団行動! という非日常空間における一種の集団トランス状態だと思われる。 本当、多分単品ならあんなに言語が通じない状態にはならないと思うのだ。 こわい。 ) [Sat 4 Oct 2014 23:58:59]
ケミー >  ああ、夜まで開いてるお店の方面は、灯りが絶えませんもんね。 その辺は、あまり意識してみたこと事がないかも。 良いコトを聞きました ( ナルホド、と頷き光景を想像した様。 デートスポットに、なんて色っぽい文句にはなりようにないが。 空に昇ると言い伝えられるのならば、なるほど空に近い方が良い ) ( 怖い、と。聞いて、目をぱちくり。 それから、口元を押さえて、ちいさく肩を揺らした ) ふ、ふ。 墓守さんが、コドモの方が怖いと仰るのは、なンだか不思議な感じ。 けど、そうですねェ、確かにアレはギャングだわ、一種の。 大事なモノは、ちゃあんとチビらの手に届かないように、厳重に仕舞っておきませんとね。 ( 色とりどりにちりばめて、元気いっぱい駆け回り、荒らして汚して行くのだから。 悪戯と引き換えに、お菓子の強奪。 行事に乗じた納得の強盗。 厳重に、は、子供達が危険なモノに触れないように、という意図の方が強かったが、彼女にとって同じかは別問題だろう ) [Sat 4 Oct 2014 23:49:44]
ナタリー > 慣れちゃえば街の方とかいい眺めなんですけどね。 夜なんか商業地区が綺麗で。 ( 少しのぼった小高い所にある都合、遠くに橙色の灯りの列が見えるのだ。 商業地区、ギルド地区、大聖堂なんかの連なる辺りの。 わざわざ行き来の不便な高い所にお墓を作るのは、勿論病気を街に持って来ない為っていうのもあるだろうけど、それなら遠いだけでいい。 多分ここは天国になるべく近い所を選んで作られているのだ。 ) ああ、あー、アレがそろそろ…アレは怖いんですよ…ああ嫌だ、窓とか登って外して入って来て勝手に棚を漁って本を汚して変な所触って…あれはギャングの類ですよ! ( 来るのだ…奴らが…本人達にしか理解できない謎の布と紙と袋と絵の具を纏ったレベルのコスプレ衣装の子供ギャング団がお菓子を名目に人の嫌がる事をしに来るのだ。 今年はあれだ、外に吊るしておこう。 お菓子を。 「ご自由にお持ち帰りください」と書いて。 そして灯りを消して彼らが去るのをじっと待つのだ。 そうしよう。 ) [Sat 4 Oct 2014 23:41:42]
ケミー > ( そうして推測からのとおり、自ら故人のことを話す様子は無かった。 今日が所見である相手が、なにものかの姿が見える事があるとも知らず、眠る者の存在があったとしても、むろん確知しない ) そうです、ね。 単純に静かだから、なにかあったらと心配するひとも出るのは不自然なことではないかと。 時期によっては、何か姿を見せるからと、怯える方も増えるでしょうし。 ああ、ときどきー…そういった話もありましたか。 ( そういった話を近頃は、聞いていないことがさいわいだと、独白混じりに頷いて。 応答に、怖がる様子は無かった ) ああでも、今月の末には、訪れる人が増えるのかな。 訪れるひとだけじゃ、ないかもしれませんが。 ( アレは、何といったか、死者がお菓子を貰いに来るんだったか。 思い至って言葉に。 当たり前のことのよう、ごく自然に零した ) [Sat 4 Oct 2014 23:29:38]
ナタリー > ( 没年は割と新しく、歳は若かった。 名前の響きからしても家族では無さそうだ。 相応の御歳で亡くなられた、言ってみればまぁ大往生の故人の話なら大抵、参拝者の方から穏やかに話すものだし、あまり良くない亡くなり方をしたのだろう。 そういう人は稀に何か言葉を残しに私の前に現れる事があるのだが―――そうそう常々都合よく私を見ているわけでもないのだろう。 今日はそれらしき人を見ていない。 ) まぁ単純にひと気のない暗い所ではありますし―――昔はもう少しこの辺も物騒だったみたいですから。 あ、最近はそんなでもないですよ? 滅多に悪いのは出ませんし。 ( おっとここは人を不安にさせない為にフォローフォロー。 まぁ本当、暫らくそういうのは無い。 ) [Sat 4 Oct 2014 23:21:23]
ケミー > ( ご本人の劣情も書籍という形になるなれば、それもまた一種の才能ではなかろうか!なんてフォローを知って居ても入れられる訳があるまい。 ネタというものは常に何処からか詰まれるのを待って居足りするかもしれないし、しないかもしれないわけだが。 なにか。 そうですね、身近なところから拾ってきてもいいかもしれませんね。 などと言うと墓場での情事になったりしそうな気も致す ) 怖い───…ああ、そっか。 そう感じる方もいらっしゃるのは、そうですよね。 珍しいですか。 ( うっかり聞かれた場合、自慰の声ではなく怨嗟の声として噂が広まりそうだ。 案外、穴場かもしれない。 情事の。 ) ( 年のころより幼い外見は、親近感に結びつくだろうか。 武装の緩んだ顔を見上げ、瞬きを一度。 墓石に向けられた目へと映りこむのは、おおよそトキノミヤコやフォーウンからは遠い文字の並び。 友人か機知か、そのあたりでの縁者と見るのが妥当だろう ) [Sat 4 Oct 2014 23:05:47]
ナタリー > ( だいたい慢性的スランプの鬱憤を晴らす為に墓守り小屋で自慰しながら書いた代物である。 その劣情が評価されたとかだいぶ悲しい―――が、念願の小説家への道の入り口であると説得されて今に至る。 新作がなかなか描けず怒られる毎日だ。 ネタを日々探す。 なにかありませんか。 ) あー、ええっと…そうですね、怖いって言う人も多いですし、一晩誰も来ない方が多いくらいで? ( ので、あんなところで下半身脱いで自慰とかしてたわけだ。 さておき。 見た目、一見小柄だけど歳恰好は実は自分と同じくらいかもしれない? イエロティアの人は小柄で顔つきも違って分かり難いけど。 今しがた花を添えられたばかりの墓石の前でヘルメットを脱いで松明を立て(下の方が簡易スタンドになっているのだ。)、誰とも知れぬ墓の主に簡単に祈りを捧げる。 名前とか生没とか見てもきっとわからないだろうけど、何となく墓石の文字に目をなぞる―――ご家族、とか? ) [Sat 4 Oct 2014 22:58:43]
ケミー > ( そんな感想を当人を目の前に口にするとしたら非常に危険である。 だってお互いにそういったモノの需要と供給が成立してしまっている事を、公然に暴くことになるし、包み隠さず言うと脅されつつ教え込まれちゃうお嬢さんが恥じらいながらも篭絡されて行く様子がとっても可愛かったし領主の娘さんが巧みに逃げられないように回す手はずがとかそういうアレになっちゃうので凄くそのなんだアレでソレであった ) ( じぃ、と不躾な眼差しを向けてしまっていた女は、第一声を耳にして、はっと目を見開いた。 わしゃりと首裏を掻いて、改めて、トキノミヤニーズなお辞儀をぺこぺこ ) と、今晩は。 えぇ、そうなンです。 ( 愛想笑いに返した、ユルい笑み。へらりと目尻を下げながら。 細いし、墓守さんよりちんまいし、物騒な気配は恐らく醸してない奴だ。 持ち物も、花以外には特に目立つ物も無い。 コートの内側にナイフ一本、その程度 ) 流石にこんな時間だと、他にお参りにいらっしゃる方も少ないですねェ。 ( そんな彼女の心情も知らず、世間話の切り出しが続きまして候 ) [Sat 4 Oct 2014 22:49:59]
ナタリー > ( 「農村の田舎の娘さんが暇を持て余して深夜の屋外露出を毎日楽しんでたら領主の娘さんに見つかってその日から云々かんぬん」という凡そ人前で面と向かってお話しできない設定のデビュー作は既にとあるそういう雑誌に掲載されているのであった。 感想なんか聞かされたら卒倒する自信がある。 本格推理小説とか描きたいのに! ) ( ―――どういう人だろう。 人影を見つけて反射的に会釈した物の、割とコミュ障のきらいのある私は詠唱を終えた後、何となくぽつんと変な間を作ってしまった。 昔から人と喋るのが苦手だったわけじゃあない。 ちょっとマイペースで親の脛かじりで内向的だっただけで、ちゃっと学校とかにも通っていたし友達もいたのだ。 のだ。 ) あ、えっと、こ、こんばんは―――お参りですか? ( そりゃそうだ。 じゃなかったらこっちが困る。 愛想笑いの奥で自分に突っ込みを入れる。 女性だし、武器とか持ってる事もなさそうだし、全然別種のお参りの人でない事を祈る。 人形打ち付ける系の。 ) [Sat 4 Oct 2014 22:38:10]
ケミー > ( いまだ文法などに時々悩むため読み取りの練習に、などと称してそんな系統の小説を、もしかしたら読んでいるかも知れないとかそんな事は。 出版されているとしたら、あ、そちら佳作の本ですよーとか囁かれて、趣味と実益を兼ねてよーしいっちょためしになどと読んでいるかもしれないなんてそんな事は。 そんなまさか ) ( さておき、いかつい服装は形状は違えども、己の本職を何処となく思い出した。 ああ警護の方かと、すみやかに思考で結びつく程度には。 あかあかとした松明で色は明確に見て取れないが、形状を見てとり、ひとり納得に頷いて ) ───。 ( 近づく影に、さほどの警戒は見せなかった。 この島においての人並みの警戒程度。 会釈を頂き、背筋を正した会釈を返す。 詠唱を邪魔せぬよう、それが終わるまでは無言のままだ ) ─── ( ひとしくあり。 ただしくあり。 口の中で、こもごもと、心地よさげに繰り返す。 軽く傾いで、髪を束ねた紐の鈴を、ちり、と小さく鳴らしつに ) [Sat 4 Oct 2014 22:29:02]
ナタリー > Bitte kommen zu einem Nordhutergeist und hier.きたの しゅごれい ここに きたれ Bitte kommen zu einem sudlichen Hutergeist und hier. みなみの しゅごれい ここに きたれ Die Sonne befindet sich im Himmel und es gibt gleich den Tod auf dem Bodenそらにたいよう ちにはしが ひとしくあり ( 新人ポルノ小説家(不本意ながら)にして墓守りアルバイト、ナターリア・ツェ・ミューレーンは一応義務で革のヘルメットと手袋をして、ヘルメットを被り、腰には短い警棒、胸元に警笛を下げて歩いている。 果たしてこんな警棒がこのいかついロング松明寄りも武器になるかは知らないが、稀に変な人が現れない事も無いのである。 まぁ、そんな感じの恰好の人物が、大きめの松明の灯と共に貴方の方に向かって来るだろう。 呪文の途中ではあったが、小さく会釈しながらためらいがちに残りの詠唱を済ませよう。 ) Macht wurde an den vier Vierteln, dem Himmel und der Boden gefullt, und die Stelle war bereit.しほうと そらと ちに ちからはみち ただしくあり Ein Charme wird davon vervollstandigt.ごふは ここに せいりつする [Sat 4 Oct 2014 22:15:11]
ケミー > ( 視覚が危ういぶん、鋭くなった耳が靴音を拾った。 流れるように紡がれる言の葉も聞こえた。 言語はそこまで深く理解はできず、せいぜい断片的に拾える程度だが。 儀礼的に紡がれるものだと知らず、テンポ良い語感が耳に心地よいと、ほんのり頬を緩めたのだった ) ( ともあれ誰かが訪れ事は確か、腰をゆっくりと上げて光源を探した。 眼鏡を、すぐにかけ直すことはしなかった。 ボヤけた視界で、もともと眇めたような目を細めて開いて、それからだ ) ───、 …。 ( 光が届くならば、白いロングコートに黒髪の、小柄なシルエットが立ち上がるのが浮かぶだろう ) ( まさに、こんな時間でも訪れる人の存在が。 いまいち定まらぬ焦点のまま、声の方を向くのだ ) [Sat 4 Oct 2014 22:04:44]
ナタリー > ( 物書きとして新たにギルドに所属したとしても収入が足りなければアルバイトは続けなきゃならない。 というのもあるけれど、まぁ私はここの環境に慣れてしまったのだ。 なにせ煩わしい世俗の音から遠く、誰に邪魔される事無く夜中にひとり小高い丘の上の墓地で本を読み食事を作り捜索活動に勤しみ、稀に遠い街の明かりを見下ろす暮らしは案外気楽な物だ。 誰もやりたがらない都合か身入りも良いし、結局、相変わらず馬車停留所うの脇に建てられた小さな墓守り小屋が私の書き物部屋なのであった。 ) ( さておき、書き物に勤しむばかりでは流石に職務怠慢、バイト料を貰う権利無しである。 定時には決まったコースを見回りして、護符を確認して、教えられた呪文を唱えて回らなければならない。 ただのバイトが教えられたままに唱える呪文が果たしてどれだけ意味のある物かは知らないが、曰く「それが繰り返し継続される事に意味があるんです」だそうだ。 そうですか。 ) RUBY>Bitte kommen zu einem Ost Hutergeist und hier.ひがしの しゅごれい ここに きたれ Bitte kommen zu einem westlichen Hutergeist und hier.にしの しゅごれい ここに きたれ ( 暗記してしまった呪文を唱えながら、長い柄のついた杖みたいな松明を片手に順路を歩く。 稀にこんな時間にでも墓地を訪れる人がいたり、或いは人では無かったりもするのだが―――。 ) [Sat 4 Oct 2014 21:56:53]
お知らせ > ナタリーさんが来ました。 『-巡回-』 [Sat 4 Oct 2014 21:49:50]
ケミー > ( 膝をそろえて屈みこんだ。 地面に腰は下ろさない ) 忘れられててもねェ、良いンですよ、あたしなんぞは。 ( 墓碑銘を見つめる。 そこにあなたは居ないンだっけ。 まあどっちだってイイ。 声を向けるよるべが欲しいだけだ。 墓石などシンボルに過ぎない。地面の下に葬られた骸は今ごろ、その下で土に還っているのだろうから ) ただ、なんかね。 もうね、 ─── ( 眼鏡を押し上げて、外した ) [Sat 4 Oct 2014 21:49:39]
ケミー > ( だから、もしかしたら、死者にも忘れられるような事も、有るのかもしれない ) ( ある説ならば、生まれ変わっても記憶はないのだという。 ならば死者が忘れるのは道理だ。 対して転生そのものを世迷言とする教えもある。 それを信じる教えもある。 両手足を使っても足りない。 たくさんの教えが、この世界にはある。 女は、─── ) 何が、どれが、イチバン良いンでしょーね。 ( どっちだっていい。 あるがままなら ) [Sat 4 Oct 2014 21:44:18]
ケミー > ( ようやく、唇をひらいた ) ……もー、何年もすると名前も忘れられるってェ事も有るんでしょーけどね。 ( 他者に対してに限らない。 自分もまた誰かに忘れられる事もあるということだ。 さしたる思い入れもない相手であれば、当然のように ) ( 地味に過ぎる小女は、それをよく知っているつもりだ ) [Sat 4 Oct 2014 21:41:04]
ケミー > ( 白い花だ。 献花に向いたものをと願い出て、束ねてもらった花だ。 こっちの花の名前は、いまだよく知らない ) ( 崇拝するものは「自然」。 それが何を指すのか自分の中ですら曖昧な女は、宗教による花の価値の違いに明るくなかった ) [Sat 4 Oct 2014 21:29:21]
ケミー >  ……。 ( 無言のまま、花をひとつの墓石に供える ) [Sat 4 Oct 2014 21:25:27]
お知らせ > ケミーさんが入室されました。 [Sat 4 Oct 2014 21:24:44]
お知らせ > ナタリーさんが退室されました。 『 でも、総合的に考えれば―――やっぱりすごく嬉しい。 』 [Thu 5 Jun 2014 00:39:52]
ナタリー > ( ちなみに。 ) ( 広大な畑の広がる地方村の娘が、皆が寝静まった夜に全裸徘徊する快感に目覚めて独りでアレコレやらかした上に、領主の家のお姉さんに見つかってその事で脅されながら調教されてしまう、というお話しである。 ) ふふふふ…それについて担当者さんと面と向かって話しあったり具体的な修正とか描写の説明とかするのかぁ。 ( 未だ起き上がる事すらできず、その光景を想像して青褪める。 羞恥プレイについて説明させられるという羞恥プレイですか? あ、それで一本また書けそうだ。 が、それを仮に書くとしたら「羞恥プレイ小説について説明させられる羞恥プレイをさせられる小説」について説明させられる私がいるという3段活用になるわけだ。 世の中何処まで行ってもアビスか。 ) [Thu 5 Jun 2014 00:21:51]
ナタリー > ( その一方で、このいつまで経っても変わらない現状を打破する一歩であるという冷静な自分も居るのだ。 新しい世界に踏み出す、1歩前進、新しい可能性、そんな言葉が浮かんでくる。 此処暫らくの人との関わりの薄さからすっかり対人スキルが退化しつつある私であるが、それじゃあいけないんじゃないかなぁなんて危機感だって一応ある。 墓守りで一生を終えるならまぁそれでも済むのかもしれないけれど、本気で小説家になりたいんだったらもっと社会に触れて、書籍ギルドの人との定期的なやりとりも必要になって、そういう経験も積んで行かないといけない―――避けては通れないのだ。 ) [Wed 4 Jun 2014 23:45:49]
ナタリー > ( 入賞、勿論うれしい。 賞金、額はまぁ嬉しいけどそれ以上に自分の文章にお金が発生する事自体がうれしい。 ダガッ! だがしかし! 私はこう、もっと、崇高とまでは言わないけど、純粋で知的で夢と希望に溢れる物語りを描いて皆に呼んで貰いたいと思って常々そういうものを書こうとしていて――――いつも途中で筆が止まってしまっていたのだ。 ) …何で今回だけ書けちゃったの――――あひぃ、これ、書籍ギルドに呼ばれてるううううう! ( ガターンと倒れた姿勢のままの椅子に座って通知書を読めば、賞金の授与と共にギルドで担当者をつけて作家としてのデビューの相談をしたいという旨。 つまり私の自慰しながら書いた妄想エロ小説について面と向かって語れというのだ。 担当者と! ) しぬ! しんじゃう! そんなの無理!! [Wed 4 Jun 2014 23:23:00]
ナタリー > [Wed 4 Jun 2014 23:11:26]
ナタリー > ( 多分私を知る多くの人がお忘れであるように、私は墓守りではない。 墓守りのバイトは世を忍ぶ仮の姿―――無職無収入という居心地の悪さに対する社会的なあれである。 そう、私の本業は小説家―――作家なのである。 今まで原稿を書き上げた事が一度も無くても収入を得た事が無くても少なくとも私の心は小説家なのであった。 ところが! ついに! だが! どうしよう!!! ) …佳作賞金10万yen! これで私、晴れて職業小説家! 駄菓子菓子!! ( そこで問題が起こったのだ。 この原稿―――私が、初めて、最後まで書き上げ、投稿までしたその原稿。 ) ( バイトの暇な時間に手慰みにオナニーしながら書いたエロ小説だったのだ。 ) 何で投稿しちゃったのかな! ( ガターンと椅子が倒れ、私も倒れた。 ) [Wed 4 Jun 2014 23:05:26]
ナタリー > えっ、えっ、どうしっ…どうしようっ…これっ、あぇ、う、どうしよう…!! ( そんな馬車停留所の脇にある小さな墓守り小屋で私こと墓守りバイト、ナターリア・ツェ・ミューレーンが独りあぶあぶ言いながら送られて来た通知を手にテーブルの上のカップを落とし、よろけてしゃがみ込み、ブツブツ呟いている。 傍から見たらきっと相当気持ち悪いのだろうけれど、それどころじゃあなかった。 ) …入賞しちゃった!  [Wed 4 Jun 2014 22:51:23]
ナタリー > ( いつもの舞台導入なんてしている場合では無くて。 ) [Wed 4 Jun 2014 22:46:58]
ナタリー > ( なんていう ) ( いつもの [Wed 4 Jun 2014 22:46:39]
ナタリー > ( 更にその先をもう少しだけ登っていくとやがて道はひとまずの終着点を迎える。 見晴らしのいい丘の上に公園みたいに広いスペースには屋根のついたベンチとテーブルが幾つか点在し、乾草の詰まれた小さめの厩が一軒。 工具と呼びの車輪を置いた物置が一軒。 送り迎えの馬車が停留する為の馬車停留所だ。 ここから上に階段を登って行けば、パプテス教会の管理する広い庭園墓地になっている。 )  [Wed 4 Jun 2014 22:46:22]
ナタリー > ( 中央病院の脇を抜けてひと気のない林道をなだらかに登っていくと、途中で箒と水桶と柄杓、それから雑巾がおかれた小さな小屋がある。 無造作に詰まれているものの、流石にこんな所から取るのは具合が悪いのか、盗まれるなんて事は滅多になく、自由に持ち出しては帰りに返しておくというのがルールになっている。 坂道を更に登っていくとやがて視界の右側が拓けて来て、なだらかではあるが随分と登って来た事が分かるだろう。 遠く横に長い帯のように見えるのはギルド地区から商業地区へと繋がっていく、市内でも特に賑やかな町並だ。 これくらいの時間でもまだ遅くまで開いている商店も多く、橙色の帯のように見えるだろう。 音は届かないくらい遠いが、確かに人の営みが其処にあるという安心感と、一抹の感傷に触れる事が出来る。 ) [Wed 4 Jun 2014 22:46:18]
お知らせ > ナタリーさんが来ました。 『あばばばばばばば』 [Wed 4 Jun 2014 22:44:58]
お知らせ > ナタリーさんが退室されました。 『交代の挨拶くらいしか暫らく人と話してない気がする。』 [Tue 18 Mar 2014 00:59:21]
ナタリー > ( 何かしなきゃと思うのに無為に時間を過ごしている気持ち悪さと、脱力して流されていても案外普通に生きていけるという事実。 これが性質が悪い―――友達を作らなくても、すごく頑張らなくても、家族が死んじゃっても、私はこんなに呑気に日々過ごせてしまっているのだ。 他に大した欲も無い。 恋人が欲しいとかお金がもっと欲しいとか有名になりたいとか冒険がしたいとか。 まるで無い。 それに伴う苦痛の方が余程ストレスになるだろうし、このまま老いて自然の流れてフェードアウトする事が悪い事だろうか? 恋人いない歴25年処女が何か悪いだろうか? あと5年もしたら魔法使いにでもなれるんだろうか? ああまぁ、既にちょっとおかしな体質は会得してしまっているし、あながち無くも無さそうではあるけれど。 今日は幽霊を視ていないし、外も騒がしくない。 お陰で捗ること。 ) [Tue 18 Mar 2014 00:51:19]
ナタリー > ( 一人ジェンガに飽きて買って来た一人用カードゲーム「フライデー&ロビンソン」を小一時間ほど堪能してなお余る時間を持て余し、思わず始めた3つ目の一人遊び―――はまぁ、その、要するに独り遊び。 どうせだれも来ないだろうと高をくくってスカートと下着を脱ぎ、机に突っ伏してあれこれ妄想しながら指を使ってコトの真っ最中。 あー、こういう事するの久しぶりだなぁとか、上も脱いじゃおうかなぁとか、ああいかん冬場だからって毛の処理とかサボりすぎ、とか下らない事を考えながら暫し自慰に耽る。 まぁロクな人付き合いも無い時点で毛の処理なんてほったらかしというのがだいぶ社会人として終わってるんじゃないかとか―――社会人、ねぇ。 もういい歳だけど大人になった気がまるでしないのが問題か。 クリスティアに嫁いだお姉ちゃんがたまに顔を出す度にそう言うのだけれど。 ) [Tue 18 Mar 2014 00:09:48]
ナタリー > ( この時間の勤務は正直暇だ。 人と接するのがそんなに好きでも無い私にしてみればそれはそれで気楽だし、静かでいい。 来る前にちょっと食材をチョイスして色んな料理に挑戦してみたり本を読んだり書き物をしたりして、決められた回数の見回りとお清めの儀式をこなす。 空が明るくなってきたら簡単にお掃除をして、交代の人が来たら連絡事項を伝えて上がり。 のんびりマイペースで穏やかな日々だ。 ) ( 読む本と書き物をするモチベーションがある間は。 ) [Mon 17 Mar 2014 23:49:51]
ナタリー > ( 更にその先をもう少しだけ登っていくとやがて道はひとまずの終着点を迎える。 見晴らしのいい丘の上に公園みたいに広いスペースには屋根のついたベンチとテーブルが幾つか点在し、乾草の詰まれた小さめの厩が一軒。 工具と呼びの車輪を置いた物置が一軒。 送り迎えの馬車が停留する為の馬車停留所だ。 ここから上に階段を登って行けば、パプテス教会の管理する広い庭園墓地になっている。 ) ( という久々のこの墓地への道筋をご紹介するテンプレを終えた所で舞台はここ、その馬車停留所の端にぽつんと建つ小さな木造の建物、墓守り詰所でお送りします。 人が3、4人くつろげる程度のスペースに椅子と机と暖房器具、清掃用具。 見回りの為の暴漢用装備一式が壁際にセットで用意され、献花用の花なんかも売っていて昼間買って行く人も時々。 外に出れば裏手に井戸と厠があり、夏場なんかはその辺に椅子を置いて外で涼んだ方が涼しかったり。 調理器具を持ち込んでそこで火を焚いて夜食を作るのも私の小さな楽しみだ。 ) [Mon 17 Mar 2014 23:45:34]
ナタリー > ( 中央病院の脇を抜けてひと気のない林道をなだらかに登っていくと、途中で箒と水桶と柄杓、それから雑巾がおかれた小さな小屋がある。 無造作に詰まれているものの、流石にこんな所から取るのは具合が悪いのか、盗まれるなんて事は滅多になく、自由に持ち出しては帰りに返しておくというのがルールになっている。 坂道を更に登っていくとやがて視界の右側が拓けて来て、なだらかではあるが随分と登って来た事が分かるだろう。 遠く横に長い帯のように見えるのはギルド地区から商業地区へと繋がっていく、市内でも特に賑やかな町並だ。 これくらいの時間でもまだ遅くまで開いている商店も多く、橙色の帯のように見えるだろう。 音は届かないくらい遠いが、確かに人の営みが其処にあるという安心感と、一抹の感傷に触れる事が出来る。 ) [Mon 17 Mar 2014 23:40:10]
お知らせ > ナタリーさんが来ました。 『ひとりあそび』 [Mon 17 Mar 2014 23:36:06]
お知らせ > ナタリーさんが退室されました。 『こうして期せずして案外真面目に「上司」の求める仕事をしていると私は気付かなかったのだ』 [Wed 8 Jan 2014 03:41:29]
お知らせ > 扉。さんが退室されました。 『そして少なくとも、満足を経たらしいこの幽霊の影響は、今後心配なくなるはずだ。』 [Wed 8 Jan 2014 03:39:33]
扉。 > (とりあえずは無事であること、が果されさえすれば、この手の事件は一時的には解決の安堵が齎されるものだ。 今後の対策やら何やらは、それこそ皆が心を落ち着けた後に考えるしかない。 この場で幽霊に責任を問うわけにもいかないだろうし。)(ただ、何かの間違いで、だれかの無知や手違いで、この結末が全く違う方向に転げ落ちてしまう可能性はあった。 そこかしこにあった。 貴女は何も知らず、対応は状況判断が全てだったのかもしれない。 それでも最善を尽くし、現状を導いた事は事実だ。 ややイレギュラーな事案ながら、勤めを果している、と言っていい。)(子供をつれて扉を潜れば、喜びの声をもって迎えられるだろう。) [Wed 8 Jan 2014 03:35:00]
ナタリー > ( 私には実の所なにもわかっていない。 彼らの目的も、ここに至る過程も、そもそも意志や感情というものがどの程度確かな物なのかも、これで解決なのかも、本当に何も。 専門家ではないし、何か便利な魔法でそんなものを調べる事が出来るわけでもない。 目で見て口で話した事が全てだ。 何となくこれなら大丈夫そうかな、と見守り、会釈に会釈を反射的に返し、終わったのかな、と何となく状況で判断した。 子供がこれから何も悪い影響を受けないで済むのか、家族や周りの人達がどういう風に思い、どういう行動をするのか、そんな事はわかるわけがなく――― 一先ず子供を抱えるなりして外に出て、何の根拠のない言葉を並べて誰も嫌な思いをしないで済みそうな感じに納めて見ようと思う。 もう大丈夫ですよ、悪い事はありませんでした。 優しくてとても丁寧な幽霊でした、と。 ) [Wed 8 Jan 2014 03:25:28]
扉。 > (そして殺気だった人間の殺気に晒されれば、幽霊とて自衛する事もあるだろう。  子供に干渉して扉と鍵を閉めさせた行為がまさにそれ―― 強硬な突入があれば、何か別の手段に出たかもしれないのだ。)(我が侭でこそあれ、こいつらは能動的に危険を齎す部類ではなかったのだろう。 恐らくは子供が名を挙げたという故人のものか、あるいは同じようにこの世に残していった者がある者か。 それともその両方かもしれない。 そいつらは僅かの間、漂っては旋回を繰り返していたが―― 不意にすっと、子供の身体に重なるように集まって。 貴女に向って、小さくぎこちない仕草で、頭を下げた。)(それを最後に立ち尽くしていた子供は静かに膝をつき、ゆっくりと床に横たわる。) [Wed 8 Jan 2014 03:16:52]
ナタリー > ( 問いかければ何かしらのリアクションがあって、何となく意思の疎通を図ろうといういとがある。 それだけでだいぶ怖くなくなるもんだ。 怖いのはコミュニケーションを取ろうとしても一方的に思惑を突き付けて来る幽霊―――或いは人間とか。 ) 本当、長くは待って貰えませんよ? それから、その子に危険があると判断したら扉を開けます。 そうでないなら暫らく此処で黙って見てますから。 ( そう言って私は扉に背中を当てる様に立って鍵を閉め、暫し成り行きを見守る事にする。 外の彼らには、如何にもこれから徐霊的な何か不思議な儀式をやるから邪魔をしてはいけない、私が扉を開けるまで大人しくしていないと子供の命も危ないぞ、みたいな感じで脅しをかけておいた。 ああ、やっぱり幽霊なんかより殺気だった人の群れの方が余程怖かった。 ) [Wed 8 Jan 2014 03:03:48]
扉。 > (その呼びかけに返事はないが、そっと僅かに扉を開ける事で進入を認める意思を示してくる。 人と幽霊ほどに離れていれば会話に支障をきたすのは仕方が無いが、互いの行動だけは真実だ。 明かりが入れば中が見える。 ナタリーが中に入ろうとする際に覗き見た群集には、心此処にあらず、といった様子で立ち尽くす子供が一人いるだけに見えるだろう。 ただし、貴女にはその子の周りを緩やかに旋回する、煙のような靄のような、そんなものが見えているかもしれない。  一人のようでもあり、複数のようでもある。 人型に近いフォルムを形成しては、風に流されるかのようにずぐに崩れる。 子供には大きな怪我や障害はないようだ。ただ少し扉を強く握りすぎた程度、掌の小さなマメなんて直ぐに治るだろうし痕も残るまい。) [Wed 8 Jan 2014 02:54:20]
ナタリー > ( 未だに明確な教師が居るでも無し、見たり聞いたり経験したことから何となくこの「幽霊見える能力(なんかいい言葉は無いだろうか)」を理解している所で、私にもまだまだわからないことが多い。 今回の事だって、結局は対話して場所や状況から察しているだけで、結局は人間を相手にしているのと大差なかった。 言葉が不確かで伝わらないのなんて、生きて居たってまぁそんなものだ。 ) ああ、だから安置所―――どういった事情かは分かりませんけれど、流石に余所のお子様を拉致ってしまってますし、あまり猶予は差し上げられませんよ? とりあえず後ろで殺気立ってる皆さんをステイさせておきたいんで、私だけ中に入れて立ち合わせて戴けません? ( なんか美味いことハッタリ利かせて「素人はそこで待ってな!」って雰囲気を作らないとですけど。 幸い本職の?占い師だか魔術師だかは依然行方不明ですし。 ) [Wed 8 Jan 2014 02:37:07]
扉。 > (幽霊だ霊魂だなんていうのはそう見えるモノではないが、存在が定義されるという事は見た奴が相応の数居るということ。 ナタリーのような能力者以外にも、いくつかの条件――たとえば自身の常識が曖昧で意味不明のものを受け入れられる、「子供」もその一つ――を満たしてしまうと、見えてしまうことがあるのだそうだ。 そして見える=干渉できる/される って事でもある。) 「もう少しだ け  かお」  「かお を みせて 」 (果たして回答になっているかどうか。 明確な受け答えが出来る幽霊もたまにはいるようだが、漠然としていたり曖昧だったり ちょっと常識とかけ離れている相手も多い。 要求は前述の通り。 ものの1〜2分もそうして堪えていられれば、扉に掛かった力がふわりと軽くなるのを感じる事ができるのだが――) [Wed 8 Jan 2014 02:27:23]
ナタリー > ( まぁ「見えるしコミュニケーションが取れるから怖くない」というのはある程度あるけれど、見えるからこそ絶対に近付いちゃいけない類の物も何となく区別が出来る。 日頃まぁ私はこの奇妙な症状―――能力? のようなものをもっぱら自衛の為にだけ使っている。 さて、家出っ子の思春期的何かかと思いきや―――「かして」 「貸して」? こういう表現に何となく、思い当る所はあった。 場所が場所ですものねえ。 ) しばらくってどれくらいです? 正直もう結構不味いんですけど―――事情とか次第かと。 なにせ私当事者じゃありませんし、あ、一応ここの今現在の責任者の者です。 無傷で、出来るだけ早めに、ご家族が我慢できるくらいの所で折り合いをつけて頂けると―――色々面倒が、いや、素敵なんじゃないかなぁと。 ( もう今にもすぐ後ろに居る筋肉系の方々が力ずくでやっちまいそうです。 ちょっと刺激しないようにお話ししますから、余計なことすると皆さんが死者に祟られますよ、みたいなテキトーこいて時間を稼いでいるものの。 ) [Wed 8 Jan 2014 02:15:13]
扉。 > (まあ幽霊見えちゃう体質だと、そういう恐ろしい暴力というものが必ずしも実体を伴ってガツーンとくるとは限らない、と理解しているかもしれないけど。 がくっ、といったもののとりあえずの生存確認で、何処か抜けた空気が漂いだした扉前が断じてWC前でないことを理解していただくと共に―――) 「も   す こし だけ    かして」 「 か して 」(今、弛緩するべきかどうかを判断できる程度に、明確な言葉を届けよう。 使い慣れないものを試し試しやっているみたいに、徐々に言葉がハッキリしていく。)「このこ かして」「しばらく」(位置的に、扉を押さえてるのがこの子供だという事も判るはず。 でも、唐突とはいえ貴女が手首をぐねる位のちから、出してるぞ!) [Wed 8 Jan 2014 02:04:58]
ナタリー > ( まぁこの幽霊見える体質と普通は誰もやりたがらない職場のお陰で、大概の怖い事を達観して見れる様にはなってきた私ことナターリア・ツァ・ミューレーンであるが、度を超えたスプラッターと突発的脅かしとリアル暴力と生きている人間がやらかす暴挙なんかは未だに怖いわけで―――遺体安置所そのものよりも、中からいきなりそういうのがガツーンと来ないといいなぁという緊張感と共におっかなびっくりドアノブを引いて、ちょっぴり開いたかと思ったらそれはもう思い切り引き戻されて手首をぐねったのでした。 あ、何か聞こえた? ) えっと ―――――うんこしてるだけ? ( 思わず口に出た。 いや良く聞こえなかったんですけど補正かけたらそんな感じに聴こえなくも。 そりゃ見られたくないでしょうけど何故にここ。 まぁどうも普通に人っぽい反応と声に、幾らか緊張は和らいだものの。 振り向けば皆、一様に「お前ね」みたいな顔をしている。 これ力づくで大の大人たちに引っ張らせれば開く気もするけど、中の人に心の傷を負わせるのもあれかなぁなんて。 ) …えっと、少し待ったら開けて貰えます? あ、拭く物とか大丈夫ですか? っていうか人払いした方が? [Wed 8 Jan 2014 01:49:41]
扉。 > (使命感に駆られてると人間って結構周囲の感情を考えなくなる。 嫌だと言えばそれこそ何言ってるんだ、的な表情をされるだろうけれど―― 過剰に騒がせない、というのは職務上も状況からいってもまぁまぁ正しかった筈。 実際無駄にバタバタするよりは、その鍵を試してみたほうが100倍有効だったから。 キーなくして鍵を開けたのは中から操作したのに他ならず――今も中から手で閉めただけ。 実のところそれ自体は、不可思議なほどの霊的現象とは言いがたい。 くいと捻れば拍子抜けするほど簡単に、鍵は解除される。 鍵は。) 「う こ   し  だけ」(ただ、相当強い力で引っ張らないと空かないぞ。 つっかえ棒とかの無機的な感触じゃなくて、扉自体を必死で引っ張って開けるのを拒んでいるような。)「も す  こし」(扉越しでくぐもってはいるが、微かに聞こえる声は子供のものか。 恐らく探してた対象だろうけれど。 様子というか口調というかおかしい。) [Wed 8 Jan 2014 01:39:44]
ナタリー > ( これは―――どう考えても手に余る感じだ。 と言うか困った事に、一頻り扉を叩いたり怒鳴ったり他の出入り口を探したりした後に「どうにかしてくれ」的な目が後からよたよた追いかけた私に集中する。 鍵、もってますけどね。 これ絶対カチャッてやったらパカッていかない空気じゃないです? どちらかと言うと前述の魔術師だか占い師だかの人の不思議なパワーとかをアテにして戴きたい所なんですけど、あれ何処行ったんです? 不思議な事にその姿はどこにも見当たりませんでした。 ) あの、いちお、結構な数のお亡くなりになった方がいらっしゃる所なのであんまり刺激とかご遠慮願えるとあれなんですけど、ええ、状況は状況ですけどどっちに転んでも嫌かなぁって―――。 ( 何言ってんだ的な顔をされても困る。 今の所、幽霊の人達がなんか訴えに出てきたりとかはしてないものの、場所が場所だけにあんまり騒ぐと連鎖的に面倒が増えそうで――――まぁ、モーゼの如く道を開けて頂いたので、有難くは無いですけどそこを通って鍵を挿し込んでみましょうか。 え、開けるのも私? ) 嫌だなぁ。 ( 声に出た。 ) [Wed 8 Jan 2014 01:12:40]
扉。 > (鍵でないとすればどうやって開けたのか――それを抜きにしても場所が場所状況が状況だけに、子供らしい好奇心で立ち寄るにはやや危険であるし、前後の状況を考えれば不気味だ。 集まった連中の素早い判断もある意味では適切である。 なんせね。 名前を呼びかけつつ早足に安置所に向った皆の目の前で――扉が閉じるからだ!!) (そしてかきん、と小さな音。 その瞬間、扉に注目していれば、隙間から小柄な人間らしい誰かの姿が見えたかもしれない。 遅々として進まぬ状況の急激な変化は、集団に強い焦りを齎す。 声を上げて扉を叩いたり、或いは力任せに引き開けようと試みるモノがいるが―― 扉は僅かに軋みこそすれ動く事はない。 位置的にはナタリーから見て 慌てるばかりのその集団を超えた先に、建物と扉がある って状況だろう。) [Wed 8 Jan 2014 01:01:10]
ナタリー > あの…っ、かぎ、あと、あんまりそっちは……あれ? ( これ以上勝手に進まれると後で責任問題とかになってより一層大変な事になる。 意を決して彼らの前に出ようとして、少し先まで迫っている安置所の異変に気付いた。 鍵は私が持っている。 今日は全く使っていないし、前任者の記録にも立ち入ったという話は無かった筈―――ここの墓地を所有している協会の関係者がスペアキーでも持っていたのだろうか? それにしたってあそこを開けるならなにかそれらしい言伝くらいありそうなものだ。 ) あの、あそこ―――遺体安置所なんですけど、鍵、私が持ってるのに―――? ( 遠慮するのを忘れて一団のリーダーとその周辺の人達の前でそれだけ説明する。 皆、遺体という言葉に表情を歪めたけれど、早足に中の捜索に向かった。 ―――私が今現場の責任者なんだろうなぁ。 ) [Wed 8 Jan 2014 00:45:33]
扉。 > (建物の先に広がる森が人界と外界を隔てる境界線であるように、その建物の扉も一種の境界と言えるかもしれない。 立って歩いている貴方たちと、横たわり眠るものたちを隔てる明確な区分。 本来そこらへんは交わるべきモノでもないから、遺体安置所の扉は堅く閉ざされているのが日常の風景だ。 故人を特定しない墓参りをする必要に駆られた人間が居たとしても、此方ではなく共同墓地に向うだろう。)(開いている。 その扉が、今日は開いている。  この夜のことで、近くに寄るまでは誰も気付くまいが、かすかな隙間から奥の闇を覗く事が出来るのだ。 無論真っ暗。 照明を持たぬ人間が入ってまともに活動できる領域ではないだろうが。)(注意力次第ではあるが、 異変に気が付くのは景色を見慣れた人間のほうが 恐らくは少しだけ早い。) [Wed 8 Jan 2014 00:33:50]
お知らせ > 扉。さんが来ました。 『(数多の境界線の一つ。)』 [Wed 8 Jan 2014 00:21:41]
ナタリー > あ…あの、す…みませぇん ( 自分でもびっくりする程小さな蚊の鳴くような声が咽喉から滑り出て、喧騒にかき消えた。 だから、こういうの本当苦手なのに。 そうやって私が後ろでおぶおぶしている内に一団は大きな声で話しあい、大きな歩幅でずんずんと闇の方へ進んで行く。 遺体安置所の無機質な灰色の建物は小さめの家屋、或いは大きな倉庫くらいの大きさで、普通にお参りに来ている人達には見えないような所に建てられている。 墓石が並ぶ辺りからだいぶ先まで歩いて、奥の森に入る手前の所だ。 私も普段はあまり近付かないし、特にこんな時間に来るような所じゃない。 ―――状況が状況だけに鍵を持って来たけれど、こんな所に子供が入り込んだりするだろうか? 少なくとも長居しようとは思わないだろう。 ) ( この先の森に入って行ったとも考え難い。 まともに、普通にその森を見て、人間のテリトリーに見えるとしたら余程おかしな子供だ。 私にはその森が人を拒絶する境界線に見える。 ) [Wed 8 Jan 2014 00:03:28]
ナタリー > ( この時間帯、いつもなら来客の一つも無くただのんびりと詰所で暖を取りながら読書でもしているか、来る時に買って来た食材でのんびり料理でもしているか、ようするに誰にも邪魔されないでゆっくりしている所だ。 そう言えばもう少ししたら見回りをして、上から申しつけられている妙な儀式をやっておかないといけなかったけど―――こりゃあ少なくとも1時間くらいは終わりそうもない。 確実にこっちに子供が向かったという話ならしょうがないけれど、何だか手探りの取り留めのない捜索になりそうで―――案の定、一団は墓地の奥の遺体安置所の方へと向かい始める。 私は慌ててコートを着込み、腰に警棒を挿して革のヘルメットを被って胸の警笛を確かめ、柄の長い松明に火を燈してから長手袋をはめて一団を追いかけた。 あっちは割と色々な意味で危ないから注意事項が多いのだ。 ) [Tue 7 Jan 2014 23:32:39]
ナタリー > ( 子供が行方不明になったそうだ。 割とこの近所の子供で、特別この辺りに向かったという確証は無いのだけれど、捜索範囲に含まれて、とかで―――ただ、行方をくらます前に何度かその女の子が、故人の名前を口にする事があったのを母親が思い出したそうだ。 集っているの家族、自警団、家族の家の近隣の人達、どこかのギルドから連れて来られたという魔術師だか占い師だか、それから関係者ではないけれど好意で捜索に加わってくれているという本来関係の無い人達。 随分な大人数で、皆が手に手に松明を掲げて大きな声で相談しながら動き回っている。 墓守り小屋にも声がかかり、そんな話を聞かされた上で此方からの情報提供を求められたけど、私は数時間前に交代で来たばかりだし、この寒い季節にそうそうずっと外の様子を見て回っているわけでもない。 知らないうちに墓地に子供一人入り込んでいたとしても分からなかった。 ) [Tue 7 Jan 2014 23:24:32]
ナタリー > ( 酷く居心地の悪い夜になって、私は気付かれないように小さな溜息を吐いた。 幸い町明かりの届かないような町はずれの小高い丘の上にある墓地だ。 松明の列から顔をそむければ其処には闇がずっと広がっている。 ) ( 何時ぐらいまでこれ続くのかな、なんて心無い事を思いながら私はその人だかりを少し離れて見守り、声で持掛けられない限り黙っている事にした。 ああ、でも安置所の方は危ないからそっちに行きそうになったらリーダーっぽい人に説明しないと―――苦手なんだよな、ああいう大柄で声の大きい人。 ) [Tue 7 Jan 2014 23:09:15]
お知らせ > ナタリーさんが入室されました。 『 人だかり/揺れる松明の列/怒声/嗚咽 』 [Tue 7 Jan 2014 23:03:55]
お知らせ > ナタリーさんが退室されました。 『今日もそうして何事も無く夜が更ける』 [Thu 19 Dec 2013 00:49:27]
ナタリー > ( 停留所から長い石段を登った上に霊園はある。 最近はそうそうないけれど、ごく稀にハメを外したモラトリアムの若者達やら犯罪者以外の何物でもない種類の人達やらそれ以前に人類亜人の類でもないなんかもういろいろなあれやらがBOPする事もあるのだが―――幸い私がここに勤めるようになってから登場したのは対話の余地のある墓荒らしさんが1件、酔っ払い1件、その他平和的な何してるのか良く分からない人達数件くらいのもんである。 幽霊系は除く。 淡々といつもの決まった順路を歩き、いい加減丸暗記してしまった呪文を決まった場所で詠唱し、まぁパッとみて異常は無いかを見て回る。 ) [Thu 19 Dec 2013 00:36:56]
ナタリー > ( さて―――そんな取り留めのない話は兎も角、そろそろ見回りの時間だ。 今日はもう本当、小屋から一歩も外に出たくないってくらい寒いけれど、見回りついでにいつもの儀式みたいなのもやっていかないと大変なことになると散々脅されているので残念ながらサボるわけにもいかないのである。 羽毛のひざかけを名残惜しく椅子にかけて立ち上がり、皮のロングコートに首から警笛を下げ、性能一点張りの革のヘルメットを被って腰に革張りの警棒を挿し、柄の長い竹箒みたいな松明を抱えて外に出る。 灯りと火鉢は付けっ放しだけど消して出て30分もして戻ったらまた凍えてしまうからこのまま。 なぁにこんな隅っこのボロ小屋燃えたって大した事ないですよ被害は。 さて、外に出ると最低最悪の極寒地獄―――ああいやだ、とボヤきながら松明に火を燈してから最後に皮手袋を嵌めて嫌々歩き出した。 ) [Wed 18 Dec 2013 23:51:19]
ナタリー > ( 仮に大きな変化が今日ここで今起きたとして―――考えても無意味か。 それは一度起きているのだし。 ある日突然何の前触れもなく両親が事故で死んで、病院で目覚めて以来幽霊が見えるようになった。 それは他人が聞いたら十分にドラマチックな事件だろう。 けれど葬儀が終わり、突然独りの生活が始まり、慌てて仕事を探して、最初のうちはおっかなびっくり幽霊の存在を理解して頭を整理して―――それで終わり。 そのまま安定してしまったのだ。 イメージは兎も角、収入は十分によくて案外日まで楽な仕事を得て、幽霊の存在を日常に昇華して、私の日常はそういう風に落ち着いただけだった。 こりゃあ性格的な物なのかもしれないけれど、激的なシチュエーションは容易く日常に戻ったのだった。 両親の件が事故ではなくて何か別の要因だったら或いは今頃私はその解決の為にドラマチックに奔走しているのだろうか? ) ( イメージはまるで湧かなかった。 ) [Wed 18 Dec 2013 23:26:00]
ナタリー > ( 今日も何事も無くただただ時間が過ぎて行く。 私の生活は劇的な変化を起こさず静かに平穏に、くるくると同じような日々を繰り返しながら順調に進んでいる。 お金の心配も無ければ身近な煩わしい話も無く、心配ごとも無く。 これが良い環境なのか危機感を覚えるべき状態なのかなんて分かる訳も無いし、だから何をどうするかなんて何も思い付かない。 事件が何も無いのなら精々、自分の出来る範囲の生活をそれなりにちゃんと頑張る、くらいの話だ。 ) ( 刺激のある人生を求めたとして、きっと実際にそうなったら何事も無い平穏な日々を思い出して帰りたくなるんだろう。 結局のところ無い物強請りなんてきりが無いのかもしれない。 ) [Wed 18 Dec 2013 22:57:14]
お知らせ > ナタリーさんが来ました。 『-馬車停留所隅 墓守詰所-』 [Wed 18 Dec 2013 22:50:17]
お知らせ > ナタリーさんが退室されました。 『今日もそんな風に時間が過ぎて行く』 [Mon 28 Oct 2013 00:12:05]
ナタリー > ( 自称物書き、だから定職につかないでアルバイト―――そんな事を言って何年経つだろう。 ナタリーの作るお話は面白い、ナタリーの考えてる事は面白い、そんな風に褒められたり読んだ本の数が100を超え200を超え、自分も何か、思う事を物語りにして沢山の人に向けて語りたい。 そんな風に考えるようになって、当然のように筆を取って、最初の10ページの出来に満足する。 20ページも書くと今回はこのまま行けそうだ、と思う。 30ページめ辺りでちょっと頭から読み返してみると、これで大丈夫だろうかと不安になって来る。 もっと面白くできないだろうかと色んなイデアが出て来て暫らく執筆は止まる―――その間、日常の雑事に追われて日は過ぎる。 数カ月して、いい加減続きを描かなくちゃと原稿とペンに手をつけると―――最初に会ったアイデアが何処か遠退いてしまったような気がして手は止まってしまう。 ) ( ずーっとそれの繰り返し。 ) ( 私は一度もまともに文章を描き上げた事が無いのだ。 ) [Sun 27 Oct 2013 23:53:28]
ナタリー > ( と言うか、私バイトだし。 ギルド員ですらない。 パプテス教会系の施設管理として雇われたアルバイトである。 ) [Sun 27 Oct 2013 23:24:03]
ナタリー > ( 昨日は遅い時間に来たお客さんが献花用の花を忘れて詰所を訪れたそうだ。 まだ若い、ナインテイル所属の男の子だとか―――ナインテイル? 何のギルドだっけ、と暫らく首を捻り、名前から連想する物を頼りに手探る。 ―――何だっけ、消去法も併用して名前を知ってるギルドを削除して行けば辿り着くだろうか。 案外ギルドって無数にあるからキリが無いかもしれない。 ) ――あー、ギルド物。 それも面白そうだなぁ。 ( 途中から自作小説のネタ探しにシフトして行く。 何処かのギルド所属で事情に詳しい知り合いとか―――が居るほど親しい人なんか居ないんだけど。 墓守り小説なんてつまんないだろうなぁ。 掃除と見回りしかする事ないし。 ) [Sun 27 Oct 2013 23:23:04]
ナタリー > ( この仕事は楽だ。 場所柄あんまり人がやりたがらない都合か、お給料もいいし。 先ず滅多に人が来ないのがいい。 掃除と日誌と見回りと稀に来る来客対応くらいやってれば後は殆んどただここに居て時間を過ごすだけでいい。 墓参りのお客さんだって別に殆んどは墓守り詰所なんて寄らないし、お客さんを乗せて来た馬車の御者さんが暇そうに話しかけて来る程度―――騒がしい人、浮かれたカップル、セールスマンの類もまぁ早々来ないのもいい。 郊外の小高い所にある場所柄、昼間は見晴らしがよく正門の向こうの森や山が見え、夜は商業地区から芸能横丁辺りの灯が遠くから綺麗に見渡す事が出来る。 余りに遠くて喧騒も聴こえて来ない。 私は其処で何となくぼんやりと景色を眺めたり、小屋の外でちょっと凝った実験的な料理を作ってみたり、買って来た小説を読みふけったり、稀に思い出したかのように創作意欲に駆られて書き物に興じたりして過ごす。 大抵の日はそうしている内に過ぎて行った。 悪い事は無いと思う。 ) [Sun 27 Oct 2013 23:06:29]
ナタリー > ( 夕勤さんと仕事の引き継ぎがてらにお茶を用意してお土産に買って来たカスタニャッチョをポリポリと摘まみながら一頻り雑談して、それじゃあお疲れさまでしたと見送ったのが30分ほど前。 片付けをして暫らく詰所を自分が過ごし易い感じに弄り直し、墓地の敷地内を一回りしてまた詰所に戻る。 詰所に隣接する馬車停留所には馬車は停まっていない。 暫らく大きな事件の話は聞かないし、まぁ常頃からこうあって欲しいものだ。 陰鬱な仕事をしないで済むし、あんまり沢山非業の死を迎えられるとその分だけ街中で彼らを見かける機会が増えてまた面倒―――目を合わせないように下を向いて歩かざるを得なくなって。 ) [Sun 27 Oct 2013 22:55:16]
お知らせ > ナタリーさんが来ました。 『-墓守り詰所-』 [Sun 27 Oct 2013 22:45:57]
お知らせ > フュンフさんが退室されました。 『ラットマン戦争によって死んだ育ての母の最期を。』 [Sun 27 Oct 2013 00:38:01]
フュンフ > (フュンフからの状況を説明するような言葉を聞けば合点が言ったという感じで墓守は小さく何度か頷き)えぇ、あの花束でお願いしますね。(フュンフ側も納得してくれて良かったと小さく笑うと、看守があの中から選んでくれと指差した簡素な花束の中からその一つを指定する。そしてそれを受け取れば言われた代金を手渡し)今年は少し遅れてすまないね母さん。(それからリック・グロウスバイルと彫られた墓石にまで来ればそっとその上に花を添えて慣れない様子で十字を切って鎮魂の祈りを捧げるだろう。)もう6年か。(そして祈りを終えた青年は墓標に掘りこまれたその名前を見つめながら口にした6年前の事を思い返す。) [Sun 27 Oct 2013 00:36:53]
フュンフ > (フュンフの呼びかけに対して大体3秒ほどして中から聞こえる待っててくれという声。何度か聞いた事のあるその声に在室を確認すると同時、聞き覚えのあるその声に顔を浮かべつつ扉から少し離れて。)先日はどうも。(それから大体1分ほどして小屋の中から出てきた墓守に対して頭を下げれば)あぁ、今日はナインテイルからのお知らせとかじゃなくて個人的な墓参りですよ。それで花を忘れたって感じで。(数ヶ月前に動物使いギルドとして訪れたばかりのフュンフの顔を見て先の言葉は聞き間違いだったか?なんて不思議そうにしている墓守に対し、何となく相手の心境を察したのか何をしに来たか告げ、花はあります?なんて続けるか。) [Sun 27 Oct 2013 00:24:00]
フュンフ > (普段からそういう物は予め用意して行く事の方が多い事もありその時はそういう事も始めたのかと話半分に聞き流していたが、どうやらその時の記憶が頭の片隅に残っていてくれたらしい。)確か墓守の詰所はあっちだったか。(毎年の墓参りを含めてこの場所に何度も訪れている事もあってか別段道に迷う事も無く目的の小屋に辿り着いたが)誰も居ない…寒いですし中でしょうかね?(小屋の周囲も此処までと同様に人の気配は無い。と言っても、流石に墓守が不在であると言う可能性はないと思えば)すいません。献花用の花を一束買いたいのですが。(特に中の様子を窺う事も無く小屋の入り口の前に進めば数度のノックの後に用件を伝えて返事を待つ事にして。) [Sun 27 Oct 2013 00:09:00]
フュンフ > やっぱり冬が近いからなんでしょうかねぇ。(誰に尋ねるわけでもない独り言をポツリと呟いてから小さく身を震わつつ墓地の奥へと進もうとしたが)あ、、、花忘れてた。(両手をコートのポケットに突っ込んだ時に用意すべき物を用意していなかった事に気づいたらしい。一応は来る時に用意するつもりだったのだが、普通に度忘れして馬車に乗ってしまっていたようである。)どうしますかね。(乗ってきた乗合馬車は既に次の停留所目掛けて走っているだろうし、市街地からそれなりに離れたこの場所では花売りの類が居るとも思えない。最悪そこいらの野花を手折ろうかと考えたが)あぁ、そう言えば確か墓守の人が(少しばかり前にギルドの仕事で此処に来た時に墓守からお供え用の花の販売を始めたと聞いたのを思い出して。) [Sat 26 Oct 2013 23:57:13]
フュンフ > (僅かに傾いた太陽に照らされた墓地の片隅。)寒いですねぇ。(寒くなる季節なのを加味してもかなり厚着しているように見えるだろう外見の青年はそんな言葉を独り呟くとどこか物憂げな表情を浮かべ蛇を思わせるその目を細めて。)それにしても相変わらず閑散として…まぁ、賑わってるのあれか。(あまりにも人気の無いその場所に思わずそんな言葉が漏れたが、場所が場所だと思い直せば言葉を改めた。まぁ、乗り合いの馬車に幾らか揺られて停留所に到着した時に降りたのは自分だけだったが、こんな季節に墓参りに来るなんてのは珍しいので当然と言えば当然なのかもしれない。) [Sat 26 Oct 2013 23:45:38]
お知らせ > フュンフさんが入室されました。 『撫でる様に吹く冷たい風』 [Sat 26 Oct 2013 23:34:58]
お知らせ > グウェン@移動販売さんが帰りました。 『その日は暑かったのか思っていた以上の量が売れたとか(45本販売)』 [Tue 24 Sep 2013 02:19:38]
グウェン@移動販売 > (お参りに来た人達にちょっと待っててくださいねと言ってからすぐ傍の詰め所の扉をノックする。それに対して少し間を置いてからゆっくりと開かれれば)あの…すいません、お供え用の御花を欲しいという方がいらっしゃるんですが。あっ、はい。(どこか申し訳なさげに頭を下げてからそう言うと墓守と利用者との会話の邪魔にならない様に扉から1歩横にずれてから手押し車の方にそそくさと戻る。)あっ、私は墓守さんじゃないですよ。えっと、果物飲料の移動販売のアルバイトで…あっ、リンゴ味とオレンジ味の2種類がありますよー。(手押し車のところに戻るのとほぼ同時、墓守の所へと誘導した男の連れと思しき女に声を掛けられれば自分がやっている事を告げて。そしてそれを聞いた相手は丁度喉が渇いていた所だとグウェンにどんな果物飲料があるか尋ね) [Tue 24 Sep 2013 02:17:37]
グウェン@移動販売 > (正直、此処へ移動販売に来た事をちょっと後悔しかけているが、投げ出さないのはそれなりに責任感があるからか。)(周囲を窺い始めれば、直後に停留所の方に乗り合いの馬車が止まったのが見えて。それから暫くして何人かの人影が此方の方に向かってくるのを確認する。正直、此処に来て移動販売の場所を確認する為に詰め所の中に居た墓守と思しき人と話して以降、誰の姿も見ていなかったのでこのまま誰とも会う事無く仕事が終わるんじゃ?と言う不安もあったがどうやら遭遇自体はあったようだ。)あっ、その、ご苦労様です。えっと、つ…えっ?お供え用の御花ですか?えっと、それでしたら中の墓守の方に聞いてもらって…。(場所が場所なのでいつもよりもより控えめな感じで果物飲料を勧めようとしたが、言い出した直後に質問を被せられれば先にそちらの方に答えて墓守を呼ぶ。)(「秒数判定」) [Tue 24 Sep 2013 02:04:45]
グウェン@移動販売 > (先日の大量販売に気を良くするも二匹目の泥鰌はないだろうと思った少女は今日は手堅く正門の方へと向かおうとしていた。しかし、正門の方には既に何人かが向かった後と聞き断念。さらに今日は墓地の方に誰も行っていないと言う事から急遽そちらの方に行って欲しいと指示を受け…あまり気は進まなかったが色々と押しに弱い少女は半ば流されるように此処に来てしまったわけである。)思ったよりも人も来ないし…。(長袖とバルーンパンツに帽子とこの季節にしてはちょっと厚着な少女は別に寒い訳ではないのだろうが無意識に身を抱えるように体を縮めると御墓参りに来ている人が居ないかと再度周囲を見回してみた。) [Tue 24 Sep 2013 01:49:45]
グウェン@移動販売 > (時は遡り時計の短針が大体1周分逆回転した時刻。平たく言えばお昼時の前後。夏の暑さは秋の涼しさへと少しずつ変化しているとは言え墓石やら何やらが並ぶせいであまり直射日光に晒される場所の多い墓地はまだそれなりの暑さを保っている。)うー、明るい内なら大丈夫って聞いてたけど、やっぱり正門前の方が良かったなぁ。(墓守達の詰め所のすぐ傍。丁度日陰になっている場所に見慣れない手押し車と一人の少女が立っていて。もしその姿を見たのなら妙に周囲を見回したりとどこか落ち着かない感じが窺えそうか。) [Tue 24 Sep 2013 01:38:29]
お知らせ > グウェン@移動販売さんが入室されました。 『空に太陽がある時間』 [Tue 24 Sep 2013 01:30:05]
お知らせ > 紅蓮さんが帰りました。 『( 怪鳥音と共に蹴りを繰り出す。 まだまだ攻夫が足りないね。 )』 [Thu 5 Sep 2013 23:01:21]
紅蓮 > ( 動死体。 西洋で言うところのゾンビー。 まあ呼び方は色々あるし、実際の所は同じなのだろうけれど、あえて呼び慣れた言い方をするのであれば―― ) つまりは殭屍キョンシー……というわけだよ。 ( 息を吸って、吐く。 息を吸って、吐く。 気を取り込んで巡らせて循環させて昂ぶらせて行く。 胎に少し精が残っているのも悪くない。 房中術の類は専門外だが、人間一人を創りだす爆発力の残滓は、なかなか"良い気"になってくれる。 ) スゥーッ! ハァーッ! ( うん、やっぱり昨日のボクの運気は悪くなかった。 )( 呼吸を整えている目の前で盛り土が崩れ、両手をつきだして死体が起き上がると、その落ち窪んだ眼窩と視線が交わった。 なので、にこりと蕩けるように笑いかける。 )你好ニーハオ [Thu 5 Sep 2013 22:58:19]
紅蓮 > 桃李不言下自成蹊タオリーブーイェンシァズーチォンチー。 良くも悪くもそれが君の人生の結果さね。 業というものだよ。 世の中、釣り合いは取れるようになっている……というのがボクの持論だ。 ( にこりと禍々しく突き出された掌に笑いかける。 ――と、その指が微かに軋み、ググググッと握りしめられて行くではないか。 ) 同情はしないけど、これも功徳。 道理を通さないと行けないのだよ。 ( そして女仙、ウォン・フォンリンはゆっくりと立ち上がる。 ぐるんと肩を回して、軽く屈伸。 良し、良し。 それから大きく息を吸って、吐いた。 )スゥゥゥーッ……ハァァァァ……ッ( こういう恨みがあって、欲深くて、ついでに間違った埋葬をされちゃった死体は、もうダメだ。 お手上げ。 そりゃあ出てくるものも出てくるってもんさ。 土の下から。 ) [Thu 5 Sep 2013 22:46:13]
紅蓮 > えーっと、誰だっけ。 ……待て待て。 今思い出すから。( コリコリと頬を掻きつつ、その腕の前にしゃがみ込む。 流れた髪からふわりと桃の香が漂う。 墓場には似つかわしく――もなくもないか。 桃は縁起の良い果物、仙果なのだから。 )……そういえば名前は聞いてなかったな。 まあ、良いや。 ( この腕一本突き出た人物。生前は結構な高利貸しだったらしい。そして小金持ちでもあったそうな。恨みか金目当てか、ある破落戸が背後からガツンと殴りつけて適当に埋めた。――結果、後から怖くなったとかで、こちらに話が回ってきたのだ。 ) いやまったく。 ボクには彼が勇気あるんだか無いんだかわからないよ。 [Thu 5 Sep 2013 22:35:34]
紅蓮 > 嗳 呀アイヤー……。( 言い直した。 ) これはまたすごい適当だよ。 そりゃあ心配にもなるね。 ( うんうんと頷く女仙。 その目の前にはぞんざいに盛り上げられた土の山。 突き出しているのは、真新しい――真新しい?――青白色をした腕一本。 適当に穴掘って適当に放り込んで適当に土をかぶせましたっていう。 ) ま、今日のボクは大変に気分が良くってね。 これもまた攻夫。 駄賃程度でも問題は無いんだよ。 徳を積むのは大事な事だよ。 ( のんびりとした様子で銭の詰まった巾着を掌の上で弄ぶ。 昨晩、自分を寝台に引きずり込んだ無法者から頂いた報酬だ。 無料奉仕? そんな陰陽の均衡が狂うような事、この黄紅蓮がするわけもないじゃないか。 )  [Thu 5 Sep 2013 22:24:55]
お知らせ > 紅蓮さんが入室されました。 『<ruby><rb>嗳 呀</rb><rp>(</rp><rt>アイヤー</rt><rp>』 [Thu 5 Sep 2013 22:17:32]
お知らせ > ナタリーさんが退室されました。 『 トイレと来客が心配どころだ 』 [Mon 10 Jun 2013 01:29:16]
ナタリー > ( 後悔とかやり残した事があって成仏しない人達はまだ穏便だ。 静かな声で淡々と思う所を語って、力になれそうに無かったら残念そうに去っていく。 自分がどうしたのかもわからない人達は半々。 その身を地上に繋いでいる何かから気を反らして、早く行った方がいいですよとアドバイスするのだ。 正直な所―――彼らの心残りを叶えたとして、大抵の場合は彼らの満足以上のものではないのだ。 忘れてしまっているならそのままでもいいと思う。 ) ( 窓の外の誰かはじっと動かない。 眼球が私の方をしっかりと捉えて動かない。 こういう人は大抵、怨念でその場に留まっている。 死ぬ直前まで腸を煮やし血涙を流す程の濃くて重い情念だ。 ) ( 関わっていい事なんか何も無い。 今日は出来れば日が昇るまでここに籠って過ごそう。 ) [Mon 10 Jun 2013 01:00:53]
ナタリー > ( ここ暫らくの間に何だかあまり良くない死に方をした人が増えたらしくて。 マフィアの抗争みたいなので表に出てる派手な話の倍は人が死んでいて、つい昨日処刑場でアクシデントがあったみたいだけど、件の事件の犯人とその被害者が多数。 その他にもスラムとか目立たない所で浮かばれない死に方をした人が増えているみたいだ。 ―――世間はここしばらく比較的平穏らしいのに、私の世界はちっとも平穏には見えなかった。 ) ( 小さな明かり取り窓の外に誰か立っている。 中を覗き込んでいるようだ。 私は気付かないふりをして鍋の中身を回す。 ポルチーニが焦げ付かないように。 ) [Mon 10 Jun 2013 00:36:26]
ナタリー > ( ちょっと暑くなってきたけれど思った程雨も降らない6月の半ば。 久しぶりに浮かんできた書き物のアイデアを固めながら過ごし、休憩がてらに夜食の準備をする。 昨日商業地区の市場で見つけた珍しいポルチーニが割引されていたから思い切って買ってみた。 今日はポルチーニと玉葱のコンソメ豆乳スープに挑戦す。 と言っても薄めにスライスして豆乳で煮込むだけだけど。 あとは一緒に買って来たドライトマトとオリーブのフォカッチャで小腹を満たすのだ。 うん、悪くない。 本当は詰所の外に出て小さな庭みたいになっているスペースに椅子と小さな鍋を用意して火にかけて、いつもみたいに街の景色でも見渡しながら過ごしたいんだけれど―――ちょっとここ数日、あんまり用も無く外に出たくない事情が発生していた。 ) [Mon 10 Jun 2013 00:27:24]
ナタリー > ( ヴェイトス市病院の裏手のゆるやかなスロープを登って行った先、右手に商業地区からギルド地区を抜ける長い大通りの街灯りを見下ろしながら登って行くとその停留所がある。 徒歩で上がってくる事も出来るけれど、遠いところから訪れる人やお年寄りも多い。 利用者は結構多いようだ。 停留所にはベンチとポンプ式井の井戸、バケツと柄杓と雑巾が備え付けられていて、さらにその隅っこ、街を見下ろす丘の方にその墓守り詰所があった。 3交代制で常に誰かしら人がいて、掃除と見回り、園内の案内をしたり、あと最近は要望に応えて献花用の花を有料で置くようになった。 売れ行きはまぁそこそこ。 一人でのんびりしたい私としてはあんまりお客さんが来るのはノーサンキューなのだけど。 ) [Mon 10 Jun 2013 00:17:18]
お知らせ > ナタリーさんが来ました。 『-馬車停留所隅、墓守り詰所-』 [Mon 10 Jun 2013 00:06:22]
お知らせ > 悠尋さんが帰りました。 『(出来れば今夜だけでなくコレからも余り見たくないのだが)』 [Fri 7 Jun 2013 01:04:08]
悠尋 > ――――…………、(お騒がせして申し訳ない、眠りを妨げて申し訳ない、と。)(今夜はどうやら波長が合わなかったようで、恐ろしいものもそう見えなかった。…割りかと見えなかった。簿やけた視界で唯一はっきりと見えるのが、人為らざるモノなのだから、性質が悪い) ………。 (然し、其れを邪険にしてはいけない。其れが人の、魂あるものの成れの果てであり、いずれ己も ああ なる可能性があるのだから。)   ………まァ、俺ぁ、そのためにも悔いのねぇ道を選びますがね。 (下げた頭を上げて、さぁ、帰ろう)(墓地に背を向けて) [Fri 7 Jun 2013 01:03:22]
悠尋 > (勿論、今夜はあくまで「なんちゃって」である。下ろしていない。こんな場所で下ろせるほど、男は強くもなく、自信も無かった―――だから「萬屋」を名乗っているわけだ)        (もう直ぐこの暗い暗い永遠の褥の出口が見える)    ―――…、(おろしたフリをして、望んでいるだろう言葉を言ってやる)(やれ「気にするな」だとか「新しい道を歩め」だとか―――「いつまでも見守っているから」だとか。) ……嗚呼、虫唾がはしらぁ。 (さて、じゃりりと踏みしめた墓地の土。永遠の眠りにつく、仏様方に、出口で一つ、振り返って頭を下げよう) [Fri 7 Jun 2013 00:59:18]
悠尋 > あれは確か、どっちの方角だ…―――(まさか光の正体が人だとは思わぬイタコ風情は、じゃり、じゃり、歩きながら、ふと思う)           ―――…...………、見てるンだろうかね。 (あの娘も)(―――先日出会った、嗚呼、それこそキラキラ輝いて、まるであの箒星のように…否、簿やけた自分の 世界 では、随分と明るい陽光のような笑顔の少女も。) ……、 (見ているのだろうか、あの、箒星を。見ているのなら、きっと願い事をしているに違いない、―――さて其れがどんな願いかは、世界が正しく見えない己には分からぬのだけれど。)    …やれやれ、俺も焼きが回ってきたかね。 気持ち悪いってぇのなんの。 (場所が悪い。場所が。こんな場所で普通で居られるわけが、ない。) [Fri 7 Jun 2013 00:53:36]
悠尋 > ―――手前が欲しい言葉だけしか聞きたくねぇってンなら、目を閉じて、耳を塞いで、口を噤んで手前の妄想の世界で生きていけッてンだよ。 (―――一人語散るは、そんな恨み言。やだやだ、こんな場所、さっさと引き上げてぇ…。袖の中に、腕を入れて、)……やれ、今夜は曇り空か。 御誂え向きに気分が悪い事、この上ねえよ―――…?(つぶやいて、ふ、と見上げた夜空)( 簿やけた視界に、―――なにやら遠くに光が見えた。)………ありゃあ、箒星ってやつか? (遠い上、残念ながら光をぼんやり眺める程度しか出来ない視界には、はっきりは見えない。―――が、この時間に空に光るもの。まぁ星以外にはなく。また、星はそう早くは動かぬ。)     嗚呼、願い事、……願い事すると叶うンだったか。 (じゃり、じゃり、―――下駄で歩みながら、輝く光の帯に、少々乙女ちっくなつぶやき。) [Fri 7 Jun 2013 00:47:55]
悠尋 > (さて、晴眼者でもイタコはいると前述したが、この男は典型的な弱視である。然して、母親と父親の血であろう少々強めの 勘 のお陰で、朧げに揺れるこの夜を歩くことが出来た。) …要するに、 (ちろりと出した舌。俯いて隠した其の面をゆっくりあげるのは、こんな巫山戯た場所を指定しくさりやがった お客様 が満足げに去った後。暫くだ。) …手前の欲しい言葉が聞きたいだけだろうが。この罰当たり野郎が。 (吐き捨てるよに言うのは「なんちゃって口寄せ」などやってしまった自分に対する罵倒でもある)(―――ふわり、袖が揺れる。今宵は白地に蝶の舞う袖。夜、こんな処へ来るのなら、せめて朧げなこの視界に映える色を選んだ) ―――大体俺は、こンな処、 ………、(袖に腕を引っ込め、ぶるり、震えた)……こえーンだよ。 やってらんねぇな。  [Fri 7 Jun 2013 00:39:42]
悠尋 > (―――恐らくは、職業陰陽師は相応しくない。)(どちらかというとイタコだ。イタコというと女性のイメージがあるだろうが、男性でもイタコは少数だが存在している。) ―――お気をつけて。 (そして、晴眼であれど、イタコもいる)(今しがた、こんな夜の墓地なんぞ、好んで来たくもない場所をわざわざ指定され、嫌々ながらに思い下駄の足を引き摺り引き摺り、苦虫を噛み潰したかのよな顔を終始浮かべた侭、なんちゃって口寄せを行った―――其の男のイタコ、早乙女悠尋は、苦虫を噛み潰した面をへこりと下げて、客を見送った。)   ………。 (俯いた面は舌を出すのを忘れずに)(見えなきゃいいんだよ―――) [Fri 7 Jun 2013 00:33:13]
お知らせ > 悠尋さんが入室されました。 『( 色々と考えると )』 [Fri 7 Jun 2013 00:29:31]
お知らせ > ヴァリスさんが退室されました。 [Thu 16 May 2013 23:14:32]
ヴァリス > (過去はなにも語らない。過去は何も求めない。そしてそれは死者も同じだ。)またあの時に戻れたらな(そう思わないと言ったら嘘になる。何もしてやれなかった何もできなかった。その後悔もまた過去なのだから。)今日は帰るね(そう青年は墓前に告げた) [Thu 16 May 2013 23:13:52]
ヴァリス > (それでもその追憶は楽しかった日々だけではない。苦しいことも悲しいことも寂しかったことも悔しかったこともたくさんあった。) でも (決して楽しいだけの過去ではない。それでもあの短かった生活は今の自分を形作る大切な宝物だった。) [Thu 16 May 2013 23:06:27]
ヴァリス > (それでもここに来るのは多分面白みなんてものを求めてるのではなく、きっと過去を思い出したいからだと思う。) 久し振りだね (そう墓前で呟いたところで答えは。ないけれど。でも過去は思い出せた。あの楽しかった日々を) [Thu 16 May 2013 23:02:36]
ヴァリス > (久しぶりに戻ってきたこの場所は前と変わらない。面白みなんて求める場所ではないけれど、でもどこか変わってるんじゃないかな、と思ってしまうのはどうしてだろう [Thu 16 May 2013 22:56:41]
お知らせ > ヴァリスさんが来ました。 [Thu 16 May 2013 22:54:16]
お知らせ > ナタリーさんが帰りました。 『さて…一仕事してこよう』 [Mon 8 Apr 2013 00:24:41]
ナタリー > ( 珈琲をカップに注いで最後の見回りの為に準備を始める。 一応、暴漢/防寒対策のレザーコートと短い警棒、革のヘルメットに革手袋、警笛、私の身長よりも柄の長い松明。 これでフルセット。 襲われた事は流石にないですけどね。 見た目で抑止するっていうのもあるし一応。 ) ( テーブルの上に描きかけの原稿用紙が積み重なっている。 進まない原稿。 いつまで経っても完成しない小説。 私の趣味―――本業にしたいと思いながらまるで進まない、趣味。 小さく深呼吸して珈琲を置いて、その紙束を片付ける。 見回りが終わって少ししたら交代の人が来るだろう。 見せたいものでも無い。 ) [Mon 8 Apr 2013 00:19:19]
ナタリー > ( 個人的には4月5月辺りはあんまり好きじゃない。 なにか心機一転みたいな浮足立った世間の雰囲気とか、そういうテンションとか、一枚薄着したと思ったら案外寒かったりとか、どろっとした気だるさとやたら乾く眼球とか。 抜けるような青空が何だか嫌味に感じてしまって、世間からまた一つ置いてけぼりにされているような被害妄想まで出て来る。 ) ( 実際まるで前進も改善もしていないけれど。 ) ( ヤカンがしゅんしゅんいっているのが聞こえて来て思索を止め、詰所に戻る。 ) [Mon 8 Apr 2013 00:03:22]
ナタリー > ( 薬缶でお湯を沸かし直しながら既に挽いてある安い豆をサイフォンに入れる。 座りっぱなしで鈍った体を動かす為に、お湯を沸かす間に扉を開けて外に出た。 流石に夜は少し肌寒いけど、もうカーディガンは要らないかもしれない。 ) …平和だなぁ。 いい事だけど。 ( 暫らく上からも変な仕事の押し付けは無い。 地方村まで出張させられた時はもう何なのかと―――墓守り詰所に詰めてはいるものの、私の扱いはどうも墓守りではないらしく。 とりあえず大きな仕事が無い時はそこに待機してればお給料出しますよ的な扱いだ。 まぁ、体質がらここに居ると一番仕事があるんだろうけど。 ) [Sun 7 Apr 2013 23:46:00]
ナタリー > ( ここ数カ月特筆すべき事も無く徒穏やか哉。 書くべき事も見当たらないので今日もここまで。 当直日誌にそう書いて閉じ、一つ伸びをする。 木製の古い椅子がきしきしと軋み、背凭れの辺りにやや不安を感じた。 ) …今度安くで見つくろって来ようかなぁ。 ( 経費落ちるだろうか。 一応、私だけじゃなくて数人で交代で使っている詰所だし。 ) …他の人と殆んど話した事ありませんけどね。 ( 時は夜の22:30。 所はヴェイトス市が位置を見渡す丘の上の霊園、その馬車停留所の脇にある墓守り詰所内。 あと少ししたら深夜勤務の人と交代して今日は上がりになる。 正直真っ暗な時間に帰るより深夜勤務の方がだらだらと過ごせる感はあるのだけど、ここのところシフトは不定だ。 ) んん…最後の見回り…の前に最後のコーヒーを一杯。 ( 立ち上がって軽く上体を捻ると背中からぽき、と音がした。 ) [Sun 7 Apr 2013 22:33:39]
お知らせ > ナタリーさんが入室されました。 『 4月初旬/快晴/やや風強し 』 [Sun 7 Apr 2013 22:23:57]
お知らせ > ナタリーさんが退室されました。 『 静寂が戻る――― 』 [Wed 6 Feb 2013 01:46:40]
ナタリー > 正直植物のように静かに生きたいです。 ( こんな若そうなお嬢さんに向かって言う事じゃあないが。 ナターリア・ツァ・ミューレーンは静かに暮らしたいのだ。 ) 偶然見ちゃってビックリしただけで脅かす気は無かったとか結構ベタですし、実際見て見ないとわからないですね。 ( あくまで自分にとってありがちな「ベタ」である。 世間的には一度遭遇するだけで大混乱だろう。 私的あるあるパターン、「脅かす気のない幽霊を見てビビる」 ) なんか鳴きそうな感じでお墓掘ってたから注意したら逃げちゃいましたけど―――あ、いえいえご苦労様です? 程々お給料分くらい働きます。 ( ひょっとすて今日は調査とかで長くなるのかなぁとか思ってたら案外さらっとお帰りのようで―――ま、たまにこれくらいの変化があった方が精神衛生上いいのかもしれないけれど。 ) [Wed 6 Feb 2013 01:43:41]
お知らせ > アンヘルさんが退室されました。 『 彷徨う魂は天に帰さなければ 』 [Wed 6 Feb 2013 01:41:18]
アンヘル > 面倒ではあるんですね。 ( 思わず苦笑い。まあ仕方ないか。 ) ということは偶々その依頼主が被害にあっただけ……? あまり規模の大きい話しではなさそうですね。 ( 襲われたと言ったが怪我人等が出たわけではない。ではなぜこうしてすぐに大聖堂から解決の為の人員が派遣されたかというと、訴えでた被害者が多額の献金をしているいいとこの信者だったからである。可及的速やかな解決を求められてはいるが、渡されている情報はこちらにも非常に少ないのだ。 ) ………ドルーチ派ですか。どこまで迷惑を掛ければ気が済むのか………。 ( 忌々しい、というよりは困り果てたように溜め息を吐くしかあるまい。 ) スープご馳走様でした。怪我人などは幸いにも出ていないのですが、努々気をつけるようにしておいてください。 ( 今日の所はこの辺りで。他の人にも注意を喚起しておくように彼女にお願いをして立ち上がろう。 ) [Wed 6 Feb 2013 01:35:44]
ナタリー > あ、ちょっとめんどくさいだけで協力しないとかじゃないんですよ? ちょっとめんどくさいだけで。 ( と、私はすかさずフォローするのだった。 ) でも本当、この辺で何か出てたら流石に気付きますし―――他の人の担当日に何かあっても日誌に報告くらいありそうなもんですし。 ( 上からも特に何の話も来ていない。 具体的な話とか聞いといた方がいいんだろうか。 お仕事として。 ) 墓荒らしに襲われそうになったりは結構前にしましたけど―――ほら、あの、変なカルトの。 ( 三角マスクのアレ、と。 クリスティアの方で活発なやつ。 ) [Wed 6 Feb 2013 01:18:21]
アンヘル > あのっ、決してそういう訳ででもなくぅ……! ( もう何を口にしてもダメな気がしてきた。主よ、私が至らなかったばかりに1人のか弱き子を傷つけてしまった罪をどうかお許しを……! )( 椅子に座り、スープを頂けば十字を切ってお祈りの言葉を。 ) はあ…お手間でしたか。 ( 大事な事なのだろうか繰り返された。 ) ……協力をしていただかないと、少しばかし困る場面もたまにあるのですが。無理強いはしませんけれども。 ( 雑な形のスルーには不満を出すが、まあ何も無かったといえば無いのだろう。 ) 暫くこの一件が解決、或いは何事も無いと判断されるまではこちらに寄らせていただきます。頭の隅に留めておいてください。 ( 今回の主な用向きはその通達。何かしらの手がかりがあればとも思ったけれども、今の所は特に無し、か。 ) [Wed 6 Feb 2013 01:10:54]
ナタリー > 許されないといけない程あれだったんだ… ( 神様了見が狭いなぁ。 ぶつぶつと呟きながら長い階段を下り、停留所へ。 広い停留スペースに馬車は無く、厩にも気配は無い。 小走りに鍋のふたを取りに行くと、丁度吹き出る寸前だった。 木製の簡易椅子をもう一つ持ってきてボウルに二人分の豆とベーコンのトマトスープをよそる。 ) え、あー、ちょくちょくというか―――場所柄多いですし。 あ、これめんどくさい説明になりそうで面倒臭いなぁ。 ( 二度言った。 本当面倒臭い。 幽霊が見えるって話を始めると色々長くなるのだ。 まぁ相手は教会の人だしそんなに面倒臭くは無いかもしれないけど面倒臭い。 ) まあ見てないという事で。 ( 何でもない的な雑なスルーを敢行した。 ) [Wed 6 Feb 2013 00:53:04]
アンヘル > え、えっと……。――大丈夫です。主はお許しいたします。決して恥と思うような行いでは無かったでしょう。 ( 触れないであげるのが優しさだとすればこの聖女に慈悲は無かった。人々を救うために仕わされた聖女であるが、こういう風にネガい人を励ますのは苦手なのだ! ) ありがとうございます。それではお言葉に甘えさせていただいて。 ( ながーい階段をまたかー。……………い、いやここは我慢。目の前でいきなし変身したりすると、説明とかしなきゃいけなくて無駄に時間を使いそうだ。大人しく階段を降りてく。 ) ―――ナターリアさん。暫く、ということはひょっとして以前にはそのような事が? ( 冷静に考えてみた時のその言葉の違和感。それに気付けば尋ねてみよう。 ) [Wed 6 Feb 2013 00:46:37]
ナタリー > …乗ってませんし。 人様にお店する事前提にしてませんし。 人と関わらない仕事だからいいなって思ったらこの仕打ちですし。 ( ネガティブになってる人を励ますのって面倒臭いよね。 何でこの話引っ張るの的な追い打ちによりいっそう心が荒んだ。 ) ――――この辺でですか? 暫らく見ませんけど…あ、出来れば下のお鍋が焦げ付く前に―――ご一緒に夜食食べます? お茶とかもありますけど。 ( 朝の分と二食で考えてたけどまぁ別に保存食とかまだまだ詰所にあるし。 登って来たばっかりでまた降りるようでなんですけど。 ) ( 「暫らく見ませんけど」 ) ( よく考えると不自然な言葉ではある。 ) [Wed 6 Feb 2013 00:29:15]
アンヘル > な、何故!?あんなにノリノリでポージングまで決めていたのに!何故そこまで唐突に落ち込むのですか!? ( 早まらないデ!?慌てたように相手を励まそうとしてみる。 )( こっちに仕事が回ってきたのが今朝。その後に段取りを整えれば、向こうの予定を確認せずに尋ねるという上から目線の行動だ。それを決定したのは私ではなくお目付け役だが。 ) よかった。実は先日この付近で幽霊に襲われたという被害報告と大聖堂への除霊依頼が届きました。ここ数日で何か変わった事が起きなかったかなど、いくつかお聞きしたいことがあるのですがお時間など大丈夫でしょうか? ( 仕事関係という意味で想定の範囲通りか。 ) [Wed 6 Feb 2013 00:19:26]
ナタリー > ( こんな所まで来て後悔したみたいな顔(被害妄想)だ。 いや悪いのは私じゃない他の誰かのせいだ。 ) 記憶を失わないと私が死にますよ? 大聖堂? ( あれ、仕事の関係で予定あったっけ。 いつも来る真っ黒な服の人達とは違うし、普段唐突に来る「上司」の人達じゃないみたいだけど―――。 ) あ、えーと…墓守りも兼ねてます? 施設管理みたいな―――あ、ご丁寧にどうも。 ナターリア ツァ・ミューレンです。 ( 松明を杖にしてよっこらしょと立ち上がり挨拶返し。 こんな時間に来る教会の人って事はまあ仕事関係なんだろうけれど。 ) [Wed 6 Feb 2013 00:03:57]
アンヘル > ( ゼェ、ハァ。―――ふぅ、ようやく落ち着いてきた。これならいっそ飛んできてしまえば良かったという後悔が生まれる。 ) ? いえ、すみません。無理です。良く通った声ですね。昇ってる途中からはハッキリと聞こえてきました。 ( 開口一番に?マーク。ハッキリと相手の要望を断って追撃の一撃もしておく。しかし唱えていたのは何かの詠唱か魂鎮めの呪文だろうか。ノリノリのポーズから寸劇の練習――とも思ったりもしなかったり。まあしかし目の前の極一般的な女性は悪事を企み死者を起こそうとする死術士のようにはまず見えない。 ) ………墓守りの方……でしょうか? 大聖堂から来ましたアンヘル・セリアーです。どうも、こんばんわ。 ( といってもこっちの可能性にも疑問系で尋ねてしまうのだが。用向きの前にまずは挨拶をしよう。 ) [Tue 5 Feb 2013 23:55:09]
ナタリー > Macht wurde an den vier Vierteln, dem Himmel und der Boden gefullt, und die Stelle war bereit.しほうと そらと ちに ちからはみち ただしくあり Ein Charme wird davon vervollstandigt.ごふは ここに せいりつする ( 等間隔に並ぶ墓石の真ん中、広めの十字路の中央に立って最後まで詠唱―――流石に仕事の度に毎回繰り返しているとすらすらと暗唱出来るようにもなる物で。 誰も居ない前提で独りで夜中にやるとなるとそれはもう気分を出して格好付けた声で格好付けたポーズで高らかにやるのだ。 そしてそのタイミングで声を掛けられるという辱めを受けるのだ。 ) ヒッ、はい! 忘れて下さい! ( 開口一番の台詞であった。 これは酷い見ているだけで心が疲れて来る、みたいな顔をした(被害妄想)小柄な女の子が気を使ったような怖いものに声をかけるような声で(被害妄想)私に声をかけて来ていたのであった。 よし死のう。 ) [Tue 5 Feb 2013 23:41:00]
アンヘル > ( 聖女が派遣される用件といえば――特にこの特化した聖女に下される使命は――大体は除霊の類といったものである事が多い。今夜もその例には漏れない ) ( 小屋を見つけてホッとして、扉を叩いて声を掛けるのだけれども返事は無い。留守かと疲れがドッと襲い掛かってきて肩を落としたけれど、よく周囲の様子を確認してみれば人のいた跡が残されている。耳を澄ませば聞こえてくるその先を見上げた私は、長い階段に少しばかしまた溜め息を吐いてしまった。 ) ( ―――――とりあえず登るしかなくて――――― ) ………夜分に……失礼、します。 ( ……疲れた。とにかく何とか登りきってしまえば、ここに来てからやっとの思いで他人に出会うことが出来た。…………疲れた。もとい、声を掛ける。 ) [Tue 5 Feb 2013 23:34:59]
ナタリー > ( アネモネとスノードロップの群生する墓地の端まで行って来て特別異常なしと確認して、定時のおまじないをやっておく。 私は魔法とかそういうの全然わからないし、当然除霊とかそういうのも出来ない。 ただ採用された時、必ず毎晩やるようにとお達しされた手順でそれを繰り返しているだけだ。 同じ手順で同じ事が脈々と繰り返されて蓄積される事が土地にとって重要なんだそうな。 うん、わからない。 ) Horen Sie es bitte wenn Sie bitte.おねがい もうしあげます Bitte kommen zu einem Ost Hutergeist und hier.ひがしの しゅごれい ここに きたれ Bitte kommen zu einem Nordhutergeist und hier.きたの しゅごれい ここに きたれ Bitte kommen zu einem sudlichen Hutergeist und hier. みなみの しゅごれい ここに きたれ Die Sonne befindet sich im Himmel und es gibt gleich den Tod auf dem Bodenそらにたいよう ちにはしが ひとしくあり ( 詰所には誰も居ないが、その小さな小屋の前にトマトと大蒜の匂いのするスープが鍋で煮えている。 建物そのものにも少し前まで人が居たような温かい空気が溜まっている。 墓地はそこからさらに長い階段を登った上にあり、大きな声ではないが、奇妙な呪文のようなものが微かに聞こえるかもしれない。 ) [Tue 5 Feb 2013 23:20:02]
アンヘル > ( 深夜にこういった危なげな場所を徘徊する趣味は無い。こういった所に出歩くのは明確な目的がある時である。私は聖女アンヘル。大いなる主の意思の代行者にて神罰の執行者。 ) …………地理を、ちゃんと確認しておくべきでした………… ( そして今は少しだけ迷子である。訪問しにきたのはこの区画で良かったのだが、墓守とかそういった類の人物が詰めている場所をしっかりと把握してなかった。逆方向の区画からぐるーっと遠回りしてようやっと馬車停留所脇にある詰め所にまで辿り着くことが出来た。しまった、用事をこなす前に疲労してきてしまった。 ) [Tue 5 Feb 2013 23:07:56]
お知らせ > アンヘルさんが来ました。 『 訪問 』 [Tue 5 Feb 2013 22:57:07]
ナタリー > ( 鍋はまだ火を入れたばかりでもう少し―――胡椒とブーケガルニを入れて蓋をして、お尻が疲れて来たから少し歩く事にした。 20分くらいこのまま置いておいても良いだろう。 ) ( 詰所で皮のロングコートと手袋、警笛、警棒、柄の長い松明のフルセットを身に付けて、最後に革製の帽子(ヘルメット?)を被って完全装備。 私みたいな素人でもこうしてちょっと武装してるぞアピールしているだけで周囲の認識は変わる物で、当たり前みたいな顔してればいっぱしの警備員である。 警棒を使う予定は当面一切ないけれど。 ) [Tue 5 Feb 2013 22:41:11]
ナタリー > ( こうして朝までに決まった回数の見回りをしたり、日が昇ってきたら簡単に掃除したり、来客があったら対応したりし、あとはただただ静かにご飯を食べたり本を読んだりしながら過ごすのだ。 マイペースで体力が無くて人付き合いが面倒だと感じる私にはうってつけの仕事である。 お給料も高めだし。 ) ( 一度だけ墓荒らし的ななにかが出没した事はあったけどそれっきりだし、幸い危険は無かった。 積極的に捕まえようとかしなくてもいいって言われているし、まぁそこがお給料の高い由縁なんだろうけれど。 ) [Tue 5 Feb 2013 22:35:20]
ナタリー > ( 細かく刻んだトマトと大蒜のスープに塩と砂糖で味付けして、粗切りのベーコン、ニンジン、白いんげんを入れただけの簡単なスープを鍋で煮込み、先に湧いたお湯でお茶を淹れる。 簡素な夜食の準備をしながら今日も一人夜を明かす墓地のアルバイト。 小高い丘の上の霊園の、馬車停留所脇の詰所の前で火を焚いて椅子に座ってぼんやりと遠い市街地を眺めながら。 橙色の長い帯状の灯りはギルド地区から商業地区に続く街灯りだ。 あの辺りはこんな遅い時間になってもずっと明るいままで、ヴェイトス市らしいといえばヴェイトス市らしい所だと思う。 私はあんまり賑やか過ぎる所は疲れてしまうし、遠くから眺めながら静かに過ごす方が好きだけれど。 ) [Tue 5 Feb 2013 22:30:02]
お知らせ > ナタリーさんが入室されました。 『-墓守り詰所外、焚火-』 [Tue 5 Feb 2013 22:14:28]
お知らせ > 艶子さんが帰りました。 [Mon 4 Feb 2013 23:41:41]
艶子 > ( 次も勝つ。その次も勝つ。そのまた次も、次の次も。 ) …次の吸血鬼も、名前が短い奴だといいな。 ( そしてまた、私はそいつの身の上話に耳を傾けるのかな。その時になってみないと、わかんないや。 ) じゃあな、カリン。50年後ぐらいにそっちにいくから、その時ちゃんと謝るよ。次に生まれ変われたら、また吸血鬼に生まれてもいいからもっと男を見る目を磨きな。 ( でも、私が死ぬまで生まれ変わるんじゃないぞ?会えないからな。 ) ( 荷物を抱え、私は歩き出した。 ) [Mon 4 Feb 2013 23:32:12]
艶子 > ( 私はこうやって、誰かを斬り殺すたびにこんな事を繰り返すんだろうか。報われたことはただの一つだって無いが、殺しておいて報われるってのもおかしな話。それで正しいんだろう。じゃあ剣なんて捨てりゃいいじゃないかとも思ったが、結局私の手にはまだ剣がある。戦う意思も。今、目の前に敵が突然現れたら、私は叫び返して斬りかかることができる。そしてまた、そいつの墓を立てては墓の前で悶々とする。殺しては弔い、殺しては弔い。 ) 良いか悪いかなんてものが無いってのはわかるんだよ。あるのは勝ったか、負けたかだ。そんでもって私は、勝ちすぎたんだろうな。今まで負かしてきた奴の分をぜーんぶ…もって歩いている。 ( そりゃあ、重くもなるさ。強さって罪ね。 ) [Mon 4 Feb 2013 23:18:44]
艶子 > ( その迷走っぷりを詰られもしたが、ようやくそのダメージも回復した。カリンの夫であるヴァリスは、妻の死後他の娘とよろしくやっている。そのことにショックを受けて奴を殺そうとも考えたが―― もういい。結局はそれも私の気持ちの問題だ、カリンがそれに対しどう思っているかなんて永遠にわからんのだ。ここで化けて出て、奴を殺して恨みを晴らしてくれって言われでもしない限りは。 ) それぐらいは聞いてやるぞカリン。化けて出てこいよ。 ( それとも、私のほうが憎いか。 ) [Mon 4 Feb 2013 23:04:46]
艶子 > ( 墓の主の名前はカリンという。或いは、もっと他の名前もある。どれが本当なのだろう?だが、私はカリンって名前が一番良いと思うがね――響きがいいし、何より短くて覚えやすい。カリンは私が倒した吸血鬼だが、ただその身体を刻んだだけではない。彼女の話を聞き、願いを聞き、けれども最後には子供を奪い、そして斬った。――その途中の経過をすっ飛ばすべきだったろうかと、私はその後も悩む。何をしようが結局は殺すのなら。要するにそれは私の気持ちの問題なのだ。あとは塵と消えるばかりの死体に対し、私は何をしてやれるのかっていう。 ) [Mon 4 Feb 2013 22:55:49]
お知らせ > 艶子さんが来ました。 『 墓参りだ。 』 [Mon 4 Feb 2013 22:47:09]
お知らせ > ナタリーさんが退室されました。 『コートの襟に頬を埋める』 [Mon 21 Jan 2013 02:24:31]
ナタリー > ( ―――そろそろ見回りの時間だ。 寒いけど、サボるわけにもいかない。 墓地のお守りを保護するおまじないを兼ねるものだから絶対に欠かしてはいけないと言われていて、サボったら一番最初に危ないのは墓守り―――私だそうな。 お鍋の火を止めて、暖炉はそのまま。 暴漢&防寒対策のレザーコートと革のヘルメット、革手袋を一式纏い、腰には警棒、柄の長い杖みたいな松明を用意して外に出る――――うわぁさむい行きたくない。 ) [Mon 21 Jan 2013 02:23:15]
ナタリー > ( まぁあんまり人付き合いとか好きでも無いし―――独りで過ごす時間は気楽で、気ままで、自由だ。 その過ごし方の結果が自己責任であるという事だけ踏まえていれば、そんなおかしなことにはならないもので。 此処ではもっぱらお仕事時間の大半がお留守番なので、詰み上がった読みかけの本を読破したり、アイデアをメモして自作小説を練ってみたり、ふと見つけた趣味の本や面白そうなものを独りで楽しんでみたり、実に有意義な時間活用である。 この間買ってみた「ジェンガ」が独りでも十分遊べる非常に優秀なツールである事は確認済みである。 お客さんが来た時に話題が無くても空気持たせられそうです。 ) [Mon 21 Jan 2013 01:43:31]
ナタリー > ( ―――暫らく世間と関わってないなぁ、とふと思った。 年明けごろには一応、ご近所の人と少し挨拶をして、時々行く雑貨屋兼食品店でいつもの店員さんと挨拶をして――――その後は寒いからほぼ家から出なかったし、ここと自宅を往復しつつ、夜勤明けの好いている時間に公衆浴場とか行って、大学の傍の芳乃屋で並盛り卵にお新香つけて、帰ったら家事を片付けて本を読んで寝て、夜になったら仕事で、の繰り返し―――ああ、休みの日は本当にずっと家に籠ってた。 寒いの本当、苦手だし。 ) …人と話してない。 ( そういえば暫らくお仕事関係の人も訪ねて来ないし。 放置されてるなぁ。 お給料はくれるからいいけれど。 ) [Mon 21 Jan 2013 01:28:08]
ナタリー > ( 気が付けば年が明けたのなんて随分前の事のような、そんな事よりも毎日寒いね、と話題が年明け前まで戻ったような季節。 あの派手な紅白飾りが消えてしまえば、世の中はまた真っ白に逆戻りだ。 まあ、私はというと、あんまりその世間のあれこれとは関係のない所で今日もこうしてぼんやりと夜が空けるまでを過ごしている。 ) ( 右手側に商業地区とギルド地区の連なる灯りを見渡しながら緩いスロープを登ると、馬車停留所と厩が見えて来る。 井戸と桶が置いてあるその脇に小さな木造の小屋―――そこが私の夜過ごす職場、墓守り詰所である。 今日も一人、暖炉に火をくべながら小さな鍋でミネストローネを作り、読みかけの本を捲る。 見回りは一晩に3回、掃除は朝日が登ってから。 今のところ異常は無し。 ) [Mon 21 Jan 2013 01:19:41]
お知らせ > ナタリーさんが来ました。 『-ある寒い夜-』 [Mon 21 Jan 2013 01:09:33]
お知らせ > ブリッツ@墓地地下(負)さんが退室されました。 『 また皆に笑われっちまう。…ま、いいか。いつものことさ。 』 [Sun 30 Dec 2012 01:43:08]
お知らせ > ククルゥさんが退室されました。 『急がなくてもいい 明日も次に踏む地も逃げはしない』 [Sun 30 Dec 2012 01:41:20]
ブリッツ@墓地地下(負) > ( 流石オレの大電流だ、効くゥ。こいつは敵に同情してしまうな。でも、幽霊にとりつかれて居た時より心も体も晴れやかだ。前のめりに倒れ、地面が迫るが――それより先に、ククルゥに抱きとめられた。 ) よ…よぉ…ククルゥ…。手間、かけちゃったみたいだな…。一回ぐらい、何事も無く最初から最後までびしっと決めてみたいところだったんだけど…。 ( 脱力して、あとはククルゥに身を委ねよう。なあに、でっかいから大丈夫さ。 ) そうだな。感謝しないとな。勿論、お前にも。 ( ふす、と小さく吐息を一つ。 ) [Sun 30 Dec 2012 01:37:46]
ククルゥ > ( 地下に響き渡る劈くような叫び声が耳を突く。 ようやく電流が途絶え、ブリッツが前のめりに倒れようとするのを見て、急いで駆け寄り ) しっかりと やったようだな ( 倒れるブリッツを動く左腕だ抱き留めて、自分の身体に寄りかからせるように支えよう。 )( 大分疲れているようだ。 無理もない。少し休ませてやりたいところだが、安全とはいいがたい場所だ。 )( 少しだけこの場で休ませたら、担いででもどこか出口を探そう。 ) 運は 神がくれた贈り物だ 感謝しておけ [Sun 30 Dec 2012 01:31:39]
ブリッツ@墓地地下(負) > ( 少なくとも、こうしてつけた力は仲間に向ける為のものじゃあない。もっともっと、かっこいい事に使おうと思っていたんだ。 ) ( 両掌で胸部に向けて流される電撃。継続して流せば心の臓の動きを停止させる殺人技だ。 ゴーストッ!思い出したか、これが痛みだ!ククルゥに殴られた痛みと、この感電の耐えがたい痛み!それが嫌なら、とっとと出て行け!お前が受けてきたどんな屈辱よりも強烈な痛みだ!お前の恨みなんてしったことじゃねえ! ) ( ククルゥの声が聞こえる!おおよ、オレはオレだ! ばぁっ、と黒い影がブリッツの身体から飛び出すと、耳をつんざくような悲鳴をあげながら地下墓地の影に逃げて行く。最後の電流が途絶えると、ブリッツは前のめりに倒れた。 ) ば…馬鹿なオレにも、たまにはツキが巡ってくるもんだぜ…。 ( 自分の意志で押し返したことに対して?いいや、こんな所で仲間に出会えた幸運だ。 ) [Sun 30 Dec 2012 01:21:14]
ククルゥ > ( あの雷の矢、直接身体に打ち込まれていたらどうなっていたことか。 直接でないにしろ、右手は暫く動かせそうに無い。 自分の意思とは関係なく小さく痙攣している。 閉ざされた空間で片腕が使えなくなったことは非常に不味いことではあるが、それ以上にブリッツが力をつけていたことに驚かされる。 離れてみている分では、まだ子供のようにも思えたのだが。 ) さて どうしたものか   む? ( 右手が使えない以上、このままブリッツとの戦いを長引かせながら、ブリッツが打ち勝つのを待つのは、少々難しい。そう思っていたところだった。 ブリッツの異変が起きている事に気づく、あれは ) もう一度だ! ブリッツ! しっかりと自分を持てッ お前自身を忘れるな! ( 己自身に電撃を流しているブリッツに対して、出来ることは一つ。 ただ言葉を投げかけてやることだけだ。だが、それが一番意味のあることだと信じている。 ) [Sun 30 Dec 2012 01:13:19]
ブリッツ@墓地地下(負) > ( 雷は素早く強力だが、放られた鉈に誘導され、そのまま直撃。電撃が弾けて閃光を発した。ククルゥの身体に幾らか辿り着いたが、威力はかなり下がっていただろう。 ) ふーっ ふーっ ( 荒い呼吸を繰り返すが、ブリッツの身体に変化が起きる。人間の生理的なものとして、昂ぶった感情を落ち着かせるものが二つある。それはそれまでの暴力的な行為による発散と、疲労だ。通常ならばその程度ではゴーストの呪縛から逃れることは出来ないが、ククルゥの言葉で辛うじて繋がれていたブリッツは、意識を回復させつつあった。 ) ( 尊い物は混ざり合いを嫌う。麗しき乙女の園を体現することが、美しさ。オレは今、自分を育ててくれた仲間に殺意を抱き、自分を助けようとしてくれている仲間を殺そうとしている。しかしそれでもゴーストの殺意を押し返すことが出来ず―― ) ( その時、腹の底から―― 或いはこの地の底から。或いは遥か頭上から、何かがオレに味方した。ブリッツはもう一度電撃を練ると――帯電するその腕で自らの胸部に触れたッ!感電だ!!ショックだ!!自分の身体に取りついたものを追い出すための! ) [Sun 30 Dec 2012 00:58:48]
ククルゥ > ( 感触はあった。 だが、浅い! ブリッツは日々鍛錬をしていた。身体はしっかりと応えてくれている様だ。 ) 普段のお前ならば 避けられただろうな 尊いものは混ざり物を嫌う お前もわかって――― ( 言葉を言い切る前に、それどころではなくなった。 ブリッツの構え、まるで弓矢! だが、その放たれる矢はただの矢よりも性質が悪い! ) ―――ちぃッ! ( 咄嗟に手に持っていた鉈をブリッツの方へと投げようとするが )  ぃ つぅッ ( 手から離れたか離れないかというところで、雷による矢が鉈にぶち当たり、そのまま電撃の閃光が鉈を放り投げようとしていた右手に這う! ) 嫌なものを 思い出すッ ( 右手の感覚がない。左手で右手を押さえながら、さらに後ろに飛んで距離を開けようと…ッ。 雷、鉱山でのことを思い出す。マチマニトゥ。ブリッツの中に居るのも、あれに近いものだろう。 長く身体の中に留めては不味い。 ) [Sun 30 Dec 2012 00:44:39]
ブリッツ@墓地地下(負) > ( ばんっ、と両手を打ち付けると、両方の手首を擦り合わせるように。左手を前へ、右手を後ろへ。まるで弓を引くのに似た動作だった。両掌から発生した電撃が、左手と右手を結ぶようにつながる。 ――雷矢だ。ブリッツの得意とする術だ。 ) [Sun 30 Dec 2012 00:29:35]
ブリッツ@墓地地下(負) > UGAAAAAAAAA―――ッ! ( 鋭く素早く正確な突きだが、体格の差は大きい。身体が小さいということはそれだけ腕が短いということであり、リーチも短くなる。刃はククルゥの肌に触れる事ができなかった。更に第二撃を加えんとするが、それより早く鉈が振るわれる。革のホルスターに入ったままとはいえ、長身のククルゥが振るうそれは凶器。鉈の重さも相まって、力いっぱいの一撃は直撃すればただでは済まない。 ) ………!! ( だが衝撃の瞬間、ブリッツは両手で防御の姿勢をとりながら地面を逆側へと蹴った。背を強く打ち、そのまま転がり――しかし、体制を立て直すと立ち上がる。ダメージはあったようだが、戦闘不能に追いやることは出来なかったようだ。その衝撃でナイフが手から離れ、からんと転がる。 ) はあっ はあっ はあっ ク、クルゥ ヴィヴィアン… ( 怒りなんかじゃない。殺意なんかじゃない。オレのハートに渦巻いているのは! ) [Sun 30 Dec 2012 00:29:24]
ククルゥ > ( 言葉に反応した。 ヴィヴィアンの奴の名前に反応するか。ならば、まだ余地はある。 ) だが どうするッ!? ( 素早いッ。 ブリッツが信じるは雷だったか。まさに疾風迅雷というか。いや、まだだ。空怒るときの稲光の方が速い。 ) 惜しいな ヴィヴィアンの背ならば届いていただろうな ( 上半身を後ろに少し逸らすようにして、ナイフの一突きを避ける。ブリッツは速い。だが小さい。 ヴィヴィアンくらいの背丈ならば届いていただろう。だが、ヴィヴィアン相手ならばすでにこんな避け方をするまでも無かっただろう。 ) どうした ブリッツ 勝ちたいのだろう? ならば 目の前にいるものを見ろ! ( 革のホルスターに入ったままの鉈を横に思い切り振り切る! 当ったら怪我はするかもしれないが、打撲か骨の一本くらいはな。 )( ヴィヴィアンの声に反応している。 ブリッツが全部飲まれてしまったわけではない。 ブリッツの我は負けていない。ならば、競り勝ってもらおうしかない。 それがアイツの為でもある。 ) [Sun 30 Dec 2012 00:19:38]
ブリッツ@墓地地下(負) > ( 身体を操られている。しかし、ゴーストはその経験やクセを自分のものにできるのか、その動きはブリッツそのものだった。振り下ろしたナイフは空を切り、着地する。ナイフを腰溜めに右手で構え、左手をやや前へ突き出すように。構えだ、習得し鍛錬した構え。顔には狂気の表情が張り付いているが、技術がそこにある。だが… ) ヴィヴィアン ( その言葉に反応する。正確にはもっと「笑われるな」ってところに。首を振ると、再びククルゥを睨んだ。 ) っしゃあらあぁぁ――ッ!! ( 素早い動きで間合いを詰めようとし、ナイフの切っ先をククルゥの首目掛けて突き出しにくるッ! ) ( 笑われてたまるか!笑われないように、オレはもっともっと強くなって…違う、違う!ククルゥ!相手はククルゥだ!くそッ! ) [Sun 30 Dec 2012 00:04:44]
ククルゥ > ( 随分と地下を彷徨い歩いていた気がする。 最初に入った入り口から出られなくなったと分かってから、食料は節約しながら食べてきたが、少食というわけではない。 この身体なのでな。 ) むぅッ! ( 飛び掛かってくるブリッツに対して、元来た通路の奥へと逃げるように下がる。 )( 見た目形はブリッツだ。 恐らく本人だろう。見た目形を真似たところで人は空気を纏っている。それが変わることはない。 だが、これは不純物だ。嫌な空気だ。 ) 飲み込んだか 飲み込まれたか  どちらにせよ 面倒なことだなッ ( 腰に吊るした鉈を手に取り構えるが、皮で出来たホルスターがついたままだ。 腕の一本、いや指の一本すら落とすわけにはいかんだろう。 ) ヴィヴィアンが見たら 笑われるな あれは ( さて、どうしたものか。鉈を構えたまま、考える。 あの飛び掛り。精霊か死かは分からないが、手の出し方が難しいのには変わらない。 ) [Sat 29 Dec 2012 23:58:46]
ブリッツ@墓地地下(負) > ( あいつはハードルなんだ。いつか超えてみたい、超えてやるという目標。凄い奴って沢山いるけど、張り合いたいって思ったのはあいつが初めてだ。別に、能力のレベルが近かったからとかそういうんじゃない。レベルで言えばまだまだあいつの方が上だ。あいつがオレに言うからなんだ、笑っていうからなんだ。超えられるものなら超えてみろって。凄い奴は皆オレに背を向けてたけど、あいつはオレを見た。 ) うううううううううううううううう ( ククルゥの問いかけに獣のような唸り声を発し、血走った目でククルゥを睨む。ばちちッ、と帯電すると地面を駆け、人の背丈ほどの跳躍ッ!ナイフを手にし、あなたに襲い掛かってきたッ! ) [Sat 29 Dec 2012 23:43:08]
ククルゥ > ( 散らかった小部屋の連続かと思えば、今度は湿っぽい濃密な終わりの匂いがする場所に出た。 小さい部屋の連続は方向感覚と距離感が狂う感じはしたが、この変わりようはまたおかしいものだ。 ) 纏わり付いてくるな ( 死と言うものは忌むべきものではない。 生まれれば死ぬ。そして死ねば生まれる。長く続く大きな流れだ。 だが、この場所はいけない。終わりが止まっている。それはいけない。 )  む あれは  ブリッツ か  ( 丁度曲がり角を曲がって最初に目に入ってきたのは、よく知ったものだ。分かりやすい髪形が少し薄暗いかもしれないこの場でも見間違えることはない。 姿かたちは問題ないが、ただ一つ妙な感覚は拭えない。 ) ブリッツ イエローケーキだな? ( 当たり前のことを問いかける。 ) [Sat 29 Dec 2012 23:37:01]
お知らせ > ククルゥさんが入室されました。 『妙な場所だ』 [Sat 29 Dec 2012 23:29:26]
ブリッツ@墓地地下(負) > ( ああそれよりも憎い。オレを認めない奴らが憎い。オレに後ろ指差した連中が憎い。オレを笑った連中が憎い。故郷の村の連中が、憎い。ヴィヴィアン―― ヴィヴィアンが憎い。どうしてオレを認めてくれないんだ。オレはもうナゲッツじゃねえ。パワーもスピードもテクニックもバランスも、もうあんたにゃ引けをとらねえ。純粋な魔法力だってそうだ。今、真正面からやりあえば勝てるんじゃないか? ) ( どうしてこんな考えが次から次へと浮かんでくるんだ?憎んでなんかいない。オレがあいつに抱いてるのは憎しみとかそういうんじゃない。 ) [Sat 29 Dec 2012 23:21:43]
ブリッツ@墓地地下(負) > ……… ( 直前まで騒いでた口から声が出せなくなり、まるで金縛りにあったように身体が硬直する。身体だけではない、意識と思考が急速に遠のくのがわかった。奴は、オレの身体を掌握しようとしているのだ。そして得体のしれない憎悪や怒りの感情が流れ込んできた。何もかもを壊し、何もかもを殺せという声が聞こえる。 ) うぐ… ( 強烈な頭痛と吐き気の中、オレの身体は無意識にゆっくりと前へと歩みを進める。そして胸に装備したナイフを引き抜くのだ。 ) ( わかった。こいつはただ単純に、身体が欲しかったんだ。自分の怒りをブチまけるための道具が。そして今から手当たり次第に誰かを殺しに行こうっていうのか。 ) [Sat 29 Dec 2012 23:11:36]
ブリッツ@墓地地下(負) > ( 実体が存在するのなら、殴ってどうにかすることができる。しかし、実体の無い存在とどうやって戦えばいいのだ。奴には打撃や、斬撃は通用しないのだ。そして奴自身、オレの身体に直接的な傷をつけてくるわけではない。ゴースト!改訂版魔術師辞典432ページッ、「霊体と不死者」の章ッ!生前に強い恨みなどを残した者は、特に強い悪霊となることがある。時間の経過と共にやがて何を恨んでいたのかすら忘れ、ただ強い憎悪を持ってあらゆるものに害を与える!その方法は様々あるが、もっともシンプルな方法は――オレの身体に憑依することだ! ) うおおおおおおおッ!! ( 何かがくる、という気配のみを感じて拳を叩きこむが全てが空を切り、最後に眼前に誰かの苦痛に歪む顔を見たような気がした。そして、何かがオレの中に入る。 ) [Sat 29 Dec 2012 22:54:25]
ブリッツ@墓地地下(負) > ( 弾む息、流れる汗、筋肉の躍動。それら「生」のイメージを実感できないのは、ここが死に満ち溢れた場所だからか。凍える空気、漂う臭い、迫りくる亡者ども。いや、違う…ここには死すらない。死があるのは生がある場所だけだ。戦場とか、生きているものがいるところだ。ここには死んだ者しかいない。 ) はっ…  はっ…  はっ…    畜生!行き止まりだッ! ( 聳え立つ岩壁を前に、オレはばっと後ろを振りかえった。そこには誰も居ない、死体が迫ってくるわけでもない。だが、不気味なうめき声、誰かを呪う声が響き渡る。実体の無い存在―― ゴーストが迫っているのだ。 ) [Sat 29 Dec 2012 22:43:44]
お知らせ > ブリッツ@墓地地下(負)さんが入室されました。 『 ブリッツ・イエローケーキはまだ地下に居た。 』 [Sat 29 Dec 2012 22:36:47]
お知らせ > ユナフェウ@墓地地下(負)さんが帰りました。 『新たな発見に傭兵は暫し考えを巡らせる。』 [Mon 24 Dec 2012 02:02:50]
ユナフェウ@墓地地下(負) > (それから念のためにもう一度小屋の中を調べ始めると)ん?何だありゃ?(体を預ければそのまま床にまで抜け落ちてしまいそうに見えるベッドの下。子供にとっての秘密の隠し場所とも言えるその場所に何やら取っ手と思しき金具があるのが見えて。)まさか此処からさらに下に行けるって事はねぇよな?(半ば解体するような形でベッドを横にずらしてから、取っ手に手を掛け恐る恐る蓋を開けてみれば)下り階段と言うよりも、こいつは通路か?(現れたのは人一人が通るには十分な幅の階段。そしてランタンでその先を照らせば階段は途中で終わり普通の道が続いているのが確認できて。そしてその奥から何かまでは分からないがこの場所の物とは異質な匂いが漂っている事に気づけば)下じゃなくて違う場所に続いている道って事か。(幸か不幸か見つけてしまったその道を前に小さく唸るだろう。) [Mon 24 Dec 2012 02:02:17]
ユナフェウ@墓地地下(負) > (まぁ、それでも自身を追っかけ回したゾンビ達が徘徊していそうな野ざらしの墓標郡の中で寝食を行うよりはマシなのだからそれ以上の文句を口にはしないのだが。)そういや先客が居た様子もないみたいだし、ブリッツの奴は此処には来てないって所か…まぁ、あいつはかなり身軽だったしそのまま入り口を見つけて戻れてそうか。(自身の現状ばかり考えていた中、ふと逸れた同業者の存在の事が頭を過ぎる。ただ、最初にその姿を見た時以上の動きを逸れる直前に見ていた事もあり心配らしい心配をする事は無く。まぁ、魔女傭兵団と言う組織がそれなりに功績を出していると言うのもありそうではあるが。) [Mon 24 Dec 2012 01:49:46]
ユナフェウ@墓地地下(負) > (確認した荷物を荷袋に戻し終えれば)しかし、此処を見つけた時は何かあるかと少しは期待したんだが…本当に何もねぇな。(改めて小屋の中を見回してから呟く。中に入った直後に安全確認を兼ねて内部の探索を行うも、目に入るのは使い古されたと言うよりもこの場所に放棄されたと言った方が正しい状態の家具と食器ばかりでめぼしい物は特に見つからず。しかも、所々空いている隙間から入り込む肌心地の悪い温い風に加えてどこからか小屋を震わせる様な何者かの呻きと思える声が時折聞こえる事もあり、あまり休息に適した環境とは言えない場所という事も分かって。) [Mon 24 Dec 2012 01:34:23]
ユナフェウ@墓地地下(負) > (ちなみに半ば迷子になったのはこの場所に足を踏み入れてから間を置くことなく起きたゾンビの襲撃が原因。)相手が一人二人なら何とかできたんだがなぁ。(祝福された武器や聖水は無くとも不死者の類と戦った事はあるし多対多の戦いに不慣れと言う事もないのだが、幾らなんでも2人で20人は超えていそうなゾンビの集団を相手にするのは無謀と言うもの。結果としていわゆる戦略的撤退と言うやつを行い、その際にここに来るまでの道中で遭遇し同行していた傭兵魔女とも逸れ、何とかゾンビ達から逃げ切った後で彷徨っていたところ、この無人の小屋を見つけ今の状態に至ったという訳だ。) [Mon 24 Dec 2012 01:22:16]
ユナフェウ@墓地地下(負) > (墓地の地下に突如現れたと言うべき霊廟。そしてそこに存在していた石棺の中に隠されていた梯子から地下に降りて数日。未だ傭兵はその場所から出られず、上の霊廟とは対称的な暗く死臭が漂うまるで戦争を終えたばかりの戦場を思わせるような空気を抱えたその空間のどこかに建てられたまるで管理人の詰め所を思わせる小屋の中に居た。)用意してきた食料やら水はまだ持ちそうとは言え、やっぱり入ってきたあの梯子を探さねぇとまずそうだな。(ランタンの灯りを頼りに自身の手荷物を確認すれば、この地下に滞在できるリミットを確認し現状を思いながら小さく溜息を吐く。) [Mon 24 Dec 2012 01:10:44]
お知らせ > ユナフェウ@墓地地下(負)さんが来ました。 『隙間から入り込む温い風と遠く聞こえる呻き声の中』 [Mon 24 Dec 2012 00:59:18]
お知らせ > ユナフェウさんが退室されました。 『覚悟と共に小さな灯りが闇の中へ潜っていく。』 [Fri 21 Dec 2012 02:42:49]
ユナフェウ > もし運悪くぶち当たったら…まぁ、ケツまくって逃げるしかないだろうな。(ブリッツの言葉にユナフェウはちょっと遠い目をして。きっと過去に何かトラウマになるような事があったのだろう。)いや、そうは言ってないぜ?ここに来るまでに幾つか目印も付けておいたからお前の方が地上へ戻るのは早そうだし、俺よりも情報も持ってるだろうから役割分担ってやつだよ。(少なくとも今に至った状況を考えれば自分が先に行った方が何かと都合がよく。まぁ、単純にこの先にある危険はまだそれほど大きな物ではないだろうという傭兵の勘もあるのだが。)まぁ、俺に何かあった時はちゃんと戻って助けを呼んでくれよ?(そう言って荷袋からロープを取り出し三日月斧を落とさないように背中に固定すれば、ランタンをベルトに掛けて)あぁ、一応念のために石棺の蓋を完全に外しておくか。次に来る奴が居たら分かりやすいだろうしな。(蓋を棺の横に落としてからその先へと降りて行くだろう。) [Fri 21 Dec 2012 02:42:03]
お知らせ > ブリッツ@墓地地下(正)さんが帰りました。 『 迷宮探索はここからが本番と言ったところか。気を引き締めていこう。 』 [Fri 21 Dec 2012 02:30:38]
ブリッツ@墓地地下(正) > でも、道が淫売窟の方しかなかったらどうしよう? ( 行くしかないのか…。それにしても男なのに勘弁願いたいなんて、初心な人なのかな? ) うん。トレージャーハンターの人とか来てるのかな。迷宮にお宝はつきものだなんて、言ってる人もいるけど。 ( お宝に興味が無いわけじゃないけど、お金はちゃんとお給料で貰っているので困ってないし。 ) おっ?おっ?な、何だよそれじゃオレが悪いみたいじゃないか! で、でもちょっとかっこいいぞ…。 ( 仕方ない!それが男の役割だというのなら、オレはそれを尊重する!それに可愛いとか言われた、凄い久しぶりだよそれ言われたの!だが、そんな気持ちもユナフェウの眼を見て改める。こっから先は、危険なのだ。 ) よし…行こう。 ( 意を決して先に進む。 ) [Fri 21 Dec 2012 02:24:46]
ユナフェウ > (石棺に近づく最中に聞こえたブリッツの言葉に)俺達が出会った事を考えると確かにその可能性は高そうだな…淫売窟は俺も簡便願いたい。(一つ同意するように頷き、続けて此方も何とも思い出したくない物を思い出したといった表情を浮かべながら頷いて。)出来れば墓荒らしはトレジャーハンターの奴らに任せたい所だが、この場所を調べろってのが俺らが請けた仕事だからな。(まぁ、今から戻ってバトンタッチしてもらおうと思えば無理ではないのかもしれないが、それをやってしまっては傭兵の名が廃ると言うもの。そして二人掛りで石棺の蓋に手を掛け力を込めると同時、石と石とが擦れる鈍い音が鳴り始めて。やがてその中身を確認すれば)確かにこいつは悪趣味だな。(まるで誘うように掛けられた梯子に渋い表情を浮かべて。石棺の奥から漂ってくる空気はこの男にも先にあるエリアに待つ不安を掻き立てるだろう。)じゃんけんはなしでいいぜ。同業者って言っても、可愛いガールを先に行かせちゃ俺の評価が下がっちまうからな。(少し怖気づいているようにも見えたブリッツの姿に軽く肩を揺らせば、自身が先に行く事を告げよう。ただ、その言葉とは裏腹にユナフェウの目には険しい気配が宿っているだろう。) [Fri 21 Dec 2012 02:19:49]
ブリッツ@墓地地下(正) > 他の所から入った人たちとも会えるかも。…オレ、淫売窟の方には行きたくないぞ。もしそれっぽい所に入ったら、回れ右する。 ( 何されるかわかったもんじゃない。 ) これで中に遺体が入ってたらごめんなさいだけど…。う、うー、やっぱりやめた方が良いかな?良くないよね。え、やる?うー。 ( 自分で提案しておいて渋りだす。だが仕方ない、調べないと先の道は開かないのだ。それに、そんなにショッキングな遺体じゃなくて、きっと骨とかになってるさ。骨も怖いけど。 ) えいっ! ( と、掛け声と共に棺の蓋を開くと―― ぽっかり空いた穴に、梯子が掛かっていた。下へと通じているようだ。 ) ……こんな所に梯子なんて、悪趣味だよな。そう思わない? ( 覗き込んだが下は暗く、うかがい知れない。というより――何か湿った、腐臭のような臭いが微かに漂う。耳を澄ますと不気味なうめき声も聞こえるような気がする。どうやらここから先は危険な場所のようだ。 ) …じゃんけん。どっちが先に行くか。 おっと、レディファーストなんて言うなよ!どっちかっていうとオレ、まだガールだし! [Fri 21 Dec 2012 02:01:09]
ユナフェウ > あぁ、確かに色々な場所に入り口があるとは聞いていたが…確かに言われて見ればそうか。(ギルド地区の地下と思しき区画からの様子から導き出されたその推論に最初は混乱していたこの男も何となくこの場所の性質の様な物が納得できて。冷静に考えてみると共同墓地の地下にパプテス様式の聖堂にも似た空間や陽光に似た何かを放つものがある段階で端から常識なんて通用しないのだ。この場所とギルド地区の地下にある空間が繋がっていたとしてもなんらおかしな事はないのだろう。)そうだな。ここに入って何かを調べる間もなくお前と会ったわけし…棺?確かに中を探る価値はありそうだな。(ブリッツからの提案に賛同すれば、三日月斧とランタンを置いて指示されたとおりに石棺の片側に手を掛け)それじゃ行くぞ!(貴女が同じく手を掛けたのを確認してから力の限りを込めてそれを動かそうとするだろう。) [Fri 21 Dec 2012 01:55:03]
ブリッツ@墓地地下(正) > そう、ギルド地区から。冗談なんかじゃないよ!…やっぱり、ユナフェウは墓地から来たのか。 ( オレもまさかと思ったんだが、景色が変わったからもしかしてとも思ったんだ。 ) 何かね、色んな所に迷宮の入り口が空いてるって言ってただろ?もしかしたら、全部繋がっているのかもしれない。 ――あんまり深く考えない方が良いよ。オレとユナフェウが今まで歩いた距離を繋げれば、確かにギルド地区から墓地までの距離ぐらいあったのかもしれない。でも、そもそもこんなのが地下にあること自体異常なんだ。 ( 巨大な迷宮だというのは確かだろうが。 ) 一緒に下に繋がる道を探そう。まだこの辺りはちゃんと見てないんだ。ひ、棺の中とか―― 隠し通路があるかもしれない。 ( あんまり開けたくないが。近場にあった、立派な石の棺の前に立つ。床にしっかりと備えられているもので、棺の蓋は女性の像を象っていた。 ) じゃあ、足の方持って。 ( 一人じゃ怖くて出来ないし。 ) [Fri 21 Dec 2012 01:44:48]
ユナフェウ > (殴り合いの一件はこの男の耳にも入ってはいたが、当人同士の争いだと思ったとかなんとか。まぁ、仮に持っていてもこの場では出さなかった可能性が高そうか。そして貴女がギルド地区の入り口から地下迷宮を通ってここに来たとは思ってもいなかったのだろう。ギルド地区から此方に来たという貴女の言葉に)ギルド地区から入ってきたのか?(その言葉に明らかに驚いた様な表情を浮かべれば)一応聞くがそれ冗談じゃないよな?(少しばかり動揺した表情で何かを考える素振りを見せてから貴女に尋ねるだろう。その顔は真顔でありとても貴女を馬鹿にしていると言う様な物ではなく)いや、俺は少し前に共同墓地の入り口から入ってここに来たんだが。(まさかヴェイトスの地下に広がる迷宮がそこまで広いとは思っていなかった事もあってか、理解するにはあまりにも不可解な現実に頭を悩ませるだろう。) [Fri 21 Dec 2012 01:37:58]
ブリッツ@墓地地下(正) > ( やっぱり以前に比べて、ラングフォードと名乗って伝わるようになったことにちょっと満足。最初の頃は「え?」って感じで聞き返されることが多かったのだ。相手は雷電ってことで、以前雷電の傭兵と問題を起こした事を思い出す。殴られて、やり返したのだ。喧嘩両成敗ってことになったけど。それでこっちに悪い印象持ってたら嫌だなって思ったが、そういう様子は無さそうだ。 ) ユナフェウだね。変な所だよ、ここは。今の所危ない目にはあってないけど―― あっちは何だか、全く別のフロアって感じ。オレはギルト地区の入り口から入ったんだけどさ。舗装された石畳のフロアだったよ。で、いつの間にかこっちに来てたんだ。 ( 多分、他の場所に通じる道がどこかにあるのだ。 ) それ以外は特に何も無かったかな…。じゃあ、このまま先に進んでも何もないか、お互いに。どこかに道があると思うんだけど…。 [Fri 21 Dec 2012 01:26:25]
ユナフェウ > (眼前の同業者と思しき者の姿にどこかで見た様な?なんて思いつつ近づけば)ラングフォード…あぁ、魔女傭兵団の所のか。俺は雷電所属のユナフェウ・パレマコスってもんだ。迷宮の探索って事なら同じ依頼を請けたって事になるな。(異常な空間に入ったばかりに会った人間と言う事もあってか、此方も少しばかり警戒を緩めてしまったが互いに無害であった為にそれが危機になることはなく。貴女の素性を聞いた男は少しだけ考える素振りを見せてから合点がいった様に何度か頷けば続けて自分の素性を明かすだろう。またその際の口調に特に敵意は無く。この男としても唯でさえ危険な場所なので無用な争いはしたくないといった所か。)ところで、あっちから来たって事は奥の様子を見てきたと思うんだが、あっちの方には何かあったかい?(一通りお互いの自己紹介の様な物が終われば、とりあえずは情報交換の提案をしようか?まぁ、自分の方には差し出す物は無いが、こんな入り口の情報であれば出し惜しみされるほどでも無いだろうと思って。) [Fri 21 Dec 2012 01:19:33]
ブリッツ@墓地地下(正) > ………。 ( アンデッドの類ではなさそうだと判断したのは、ブリッツの方も一緒だった。目に見えて緊張が解け、肩の力を抜く。勿論、無自覚に。そうして手にしていたナイフを収めた。――余りに警戒心を解きすぎているとも言える。相手が害のある存在では無いと言う保証はどこにもないのに。 ) うん、傭兵だよ。ラングフォード魔女傭兵団のブリッツ・イエローケーキだ。この迷宮の事を調べにきたんだ。 ( 背が高い。それに大きな斧。きっと傭兵だ。雷電の人だろうか?商売敵ってことになるけど、こういう場所で無用なトラブルは避けたいところ。 ) ここに来るまでに何かおかしなところはあった?こっちは、これと言って今の所何もなかったけど。 [Fri 21 Dec 2012 01:06:32]
ユナフェウ > (彫像からこっそりと顔を出し様子を窺っていれば視界に此方の方に向かって走ってくる存在に気づき)どうやらゾンビって感じじゃなさそうだが…(ゾンビや怪物の類であれば明らかに服装も動きもまともすぎる人影。そしてその人影が不意に足を止めたと思えば)どうやら怪物の類じゃなさそうだな。(続けるように此方の存在を指摘してきて。所在がばれていなければもう少し様子を窺っていたが、先の様子とその言葉から相手が敵では無いと考えれば相手に警戒させないようにゆっくりと彫像の影から貴女に姿を見せれる位置に移動しよう。貴女の前に現れるのは外套纏ったホワイティアの男。その手にはランタンと三日月斧があるのも見えるだろうか?)どうやら遭難者って訳でもないみたいだし、あんたも同業者って感じかい?(男はどこかで見た様な覚えのある人影にそう告げればゆっくりと近づこうとするだろう。) [Fri 21 Dec 2012 00:59:52]
ブリッツ@墓地地下(正) > よせよせ、こんな所で死んだ人間の事なんて考えるなっ。引っ張られるぞ、ブリッツ! ( ぴしゃんと頬を叩いて、真っ直ぐ前を見据えた。そうして危険が無い事を確認すると、また前に進む。一定の歩幅で、歩くより早く、全速力で走るより遅く。石の棺や墓石の存在が、地形を複雑にさせる。仮にこの迷宮が現実のものだとしたら、ここに葬られた人たちはどんな人たちだったんだろう。何を思ってここで眠っているのだろう。ああ、また死んだ人の事を考えている。そんな眠っている人を起こさぬよう、駆ける。視界は明るく、まるで昼間のようだった。しかしそう長く走らない内に、前方からやってくる姿を目に捉えた。 ) あっ。 ( その時だ。視界の隅に何かを捉えた気がした。何だろう?気のせいか。しゃらんと胸のナイフを引き抜いた。 ) 誰かいるの?出てこいよ! ( 出来れば害のある存在であって欲しくない。単なる気のせいで、誰もいなかったというならそれでもいい。 ) [Fri 21 Dec 2012 00:49:04]
ユナフェウ > (本来の入り口からこの場所に訪れた男は貴女と同様にありえない空間に驚きつつも探索を行っていて。)こいつは驚いたな。(入り口から幾らか進んだ所まではある意味では予想通りの古い地下道と言った感じだったはずなのだが、その途中で分かれ道に差し掛かり、その一つを進んでみたらこんな不可思議な場所にたどり着いたという訳である。)人…か?(傭兵は道の先に何者かの気配がある事に気づいたのだろう。近くにあった彫像と思しき物の傍に身を寄せればそっと覗き込むように様子を窺うだろう。)(ただ、あまりそういう事には慣れていないので、よく見れば隙間から外套の裾や担いだ三日月斧の斧頭がチラっと出ていたりするかもしれないが。) [Fri 21 Dec 2012 00:44:52]
お知らせ > ユナフェウさんが入室されました。 『奥(?)から現れる人影』 [Fri 21 Dec 2012 00:35:58]
ブリッツ@墓地地下(正) > ( それにしても、霊廟か。オレ達の一族は死ぬと「雷葬」といって、亡骸を落雷に晒す。雷に撃たれた亡骸は消失し、雷神様のもとに召されるのだ。だから遺体は残らない。ゾンビー、骸骨戦士、吸血鬼。この街には墓から復活する者の話が多くある。或いは霊魂が恨みをもって現世に残ると。しかしそれは、オレにとって少し馴染みの無い話であった。 ) 肉体も魂も、全て雷神様の元に召されるんだ。だが―― この街の人たちは違う。 ( オレはぼんやりと、鍛錬所でオレが殺した娘の事を考える。彼女の四散した肉片は、一つに纏められてきちんと埋葬されたのだろうか。それとも、ゴミとして処理されたのだろうか。 ) [Fri 21 Dec 2012 00:28:06]
ブリッツ@墓地地下(正) > ( 誰かが密かにこんな巨大な迷宮を、ヴェイトス市の地下に建設したとは考えにくいし。以前からずっとあったものだというのもおかしい。そして何より、地上の施設を意識したようなこの迷宮の情景。オレは考える、魔術に携わる者として考える。 ) みんなのイメージが具現化した?それとも、誰かが大がかりな術で別の空間に連れてきている? ( そしていつの間にか墓地の地下に来たのだろうか。わからない――。 ) ………。 ( わからないものを深く考えるのは止そう。答えはきっとこの迷宮のどこかにある筈。今はただ、無事に生きて帰ることだけに集中しよう。危険は迫っていないか?何者かの気配を感じないか?違和感は?神経をとがらせろ、ブリッツ。ここには、間抜けなお前のフォローをしてくれる、頼りになる仲間はいないんだ。 ) [Fri 21 Dec 2012 00:17:32]
ブリッツ@墓地地下(正) > ( 無機質な石畳の迷宮を先に進み、途中でオレは扉を一つ開く。その先も舗装された石畳であることは変わりなかったが、何というか――。墓石にも似たオブジェ、描かれるパプテスのシンボル、静かに差し込む陽光。霊廟という感じがするのだ。 ――但し、陽光と言ったがどうにもおかしい。ここは地下迷宮の筈だし、光源を見上げても空なんて見えない。まるで誰かのイメージとしての光を見ているようだ。流石のオレも歩みを止め、ゆっくりと歩き出す。 ) こいつは一体全体、どういうことなんだ。ここはギルド地区じゃあないのか? [Fri 21 Dec 2012 00:10:13]
お知らせ > ブリッツ@墓地地下(正)さんが入室されました。 『 明らかに場所の感じが変わった。 』 [Fri 21 Dec 2012 00:05:25]
お知らせ > ナタリーさんが退室されました。 『――見回り、そろそろ行かなくちゃ。』 [Sat 27 Oct 2012 01:33:48]
ナタリー > ( 酷く目が乾く気がして瞼を閉じてペンを置き、少しだけ椅子に凭れかかって目を休めよう―――そんなつもりで気がつけば自分の寝息とだらしなく背もたれに頭を乗っけた後頭部の痛みに気付いて目を覚ます。 書き物がいまいち進まないでループしている気がするのは、自分が描いているものが面白いのか面白くないのか時々ちょっと判断できなくなるから。 このまま描き進めてもいいものか、もう少し練り直した方がいいのか、そういえば他にも温めているネタがあったけどそっちを描いてみようか、そんな風にして今日もぐるぐるぐるぐる、そのうち創作意欲も落ちて行く。 ) ( ああ、やだな。 いつものパターン。 このプロットだって5年も前に考え始めた物なのに。 ) [Sat 27 Oct 2012 01:30:42]
ナタリー > ( ―――別にお祭りが嫌いとか人が嫌いとかっていうわけじゃなくて。 この街で25年、一度も離れずにずっと育った私の記憶は、何処の通りも何処のお店もどんな季節も常に、何かしら家族の思い出と関連付けられてしまうものばかりだ。 その都度それが二度と戻らないものだと受け入れられるだけの体力はどうにも今の私には無さそうで。 そういう風景や時間の流れからできるだけできるだけ遠ざかるように、私は独り逃げて籠る。 だからと言って何もしないわけにもいかないし、誰かに心配をかけたいわけでも無くて。 仕方が無いからお金を稼いで、最小限の呼吸をして過ごしているのだ。 時間が経ってしまう中で悲しいと思う感情が薄れて行けばいいのだろうか? それとも決して忘れないようにずっと同じ所にしがみついていたいのだろうか? ) [Sat 27 Oct 2012 00:56:04]
ナタリー > ( 街に人が溢れて賑わいだすのが例年に比べて1ヵ月は早い気がする。 あんまり通りが混みあうのは好きじゃないし、お祭りムードにはしゃげるほど子供でも無くなってしまった。 多分ハロウィーンの賑わいなんだろうけれど、商業地区とか芸能横丁なんかは今頃大変そう―――こういう時仕事があると本当に助かる。 暇を持て余す事も無いし、喧騒から遠く離れる理由が出来て極自然にこうして独りで静寂に浸っていてもいいのだから。 ランプの灯が小さく爆ぜる音と自分の呼気、僅かな虫の声だけが聞こえている。 街の喧騒は遠く届かない。 私は紅茶を啜り、書きかけの小説の原稿にペンを走らせた。 ) [Sat 27 Oct 2012 00:34:15]
ナタリー > ( この仕事は本当に私に向いていると思う。 もしもの時の危険が無くは無いというのだけはアレだけど、基本的に危険な事は起こりそうで起こったためしは無く、今日も静かに夜は更けて行く。 少し肌寒くなってきたしそろそろ一枚多く重ね着をして、飲み物は生姜とミルクを使ったガンディア風ミルクティーを飲む。 丘の上の霊園、敷地内馬車停留所端の墓守り詰所。 物置小屋みたいなこぢんまりとした其処が、ここ1年の私の居城になっていた。 勿論、交代制で何人かが利用しているけれど、日に日に増えて行く私物のあれこれが存在感を誇示している。 私が居ない時でも私を主張する、私の痕跡だ。 ) [Sat 27 Oct 2012 00:23:26]
お知らせ > ナタリーさんが入室されました。 『Slight social withdrawal』 [Sat 27 Oct 2012 00:17:34]
お知らせ > ナタリーさんが帰りました。 『暫しコミュニケーション未満の不毛なやり取りが続く』 [Thu 11 Oct 2012 00:59:42]
ナタリー > ―――あの、申し訳ないんですけれど、ご近所迷惑になりそうなのでお引き取り願えませんかー? ( 彼らはウロウロとその辺りを蠢き続けるばかりで埒が明かない。 あんまり刺激したくなかったけれどずっとそこでそうされていると私も詰所に戻り難いのだ。 おいそれとこんな奥まで入って来る参拝者は居ないと思うけれど、見えない人でもこれは「聞こえて」しまいそうな感じがするし―――柵の内側に居る間は兎も角、其処を越えた瞬間きっと良くない事になる。 ) いいことありませんよ? 何か御用でしたらせめて用件をもう少し明確にしていただけませんと―――。 ( そこまで告げた所で一団の一人?一部?ヒトカタマリ?が ぉおん と声を上げてつむじ風みたいなものが松明の炎を揺らした。 対話は文化的且つ平和的解決の第一歩だと思うんですけどね。 ) [Thu 11 Oct 2012 00:42:19]
ナタリー > ( 芸能横丁のパレードのドラムみたいでもあり、ただそれにしては酷く歪な音―――音楽と言うには不安で、耳障りな類の。 それは遠退いたり近づいたり暫らく聞こえなくなったりしながら歪んだ音を繰り返す。 何となくアタリをつけて塀沿いに歩けば、暗い森の向こうに彼らは居た。 私が見ている事に気付いているのか居ないのか、闇の中から覗く不明瞭な人影の列は、決して塀に近付く事の無い一定の距離を保ちながらも不規則に移動を繰り返す。 ) ( 前に見た時もそうだったし、結局それ以上の事は無く彼らは消えて行くのだ。 ) ( 私は彼らを形容する言葉を知らない。 ただ、なんとなく、この塀を越えられず、越えてはいけないもののなんだろうなと想像できた。 いつもやっている件のおまじないなんかは、この為のものなのかな、とか。 ) [Thu 11 Oct 2012 00:17:26]
ナタリー > ( ドォン ドォン シャァァン ドォン ドォン シャァァン シャラララララ ) ( 不定期に遠くから響くその音は、墓地の敷地からわずかに外から聞こえて来る。 階段を登りきった所に小さな礼拝堂が建っていて、平らな土地に墓石が均一に並ぶ光景が広がり―――ずっとその端の方に向かえばやがてまだ墓石の無い土地。 でもまだその辺りも敷地内だ。 これから開発して行こうという辺りには木々が増え、星明かりを遮り始める。 ―――普段あまり近付かないけれど、安置所の石蔵はその奥、参拝者の目に入り難い辺りにあった。 ) ( その先には簡素な木の塀が続いていて、敷地の中と外を隔てている。 向こう側は完全に木々の密集した、森だ。 あまり安全な地盤ではないらしく、向こう側は立ち入り禁止になっている。 私もその先がどうなっているのか知らない。 ) [Wed 10 Oct 2012 23:59:46]
ナタリー > ( 停留所に馬車の姿は無い。 こんな時間になると流石に殆んど参拝者が訪れるような事は無く、基本的に夜勤はお留守番だ。 一つ、決まった順路で決まった言葉を唱えて決まった動作をするっていう仕事があるけれど、そのおまじないを毎日繰り返す事で蓄積されるほにゃららがあるとかなんとか、魔法とかに疎い私には何のことやら。 ただ、繰り返す事が大事だから必ず毎日同じようにやってくれと言われている。 ) ( そろそろ寒い季節になって来た―――夏場は暑くてとても着る気になれなかった警備用のコートが夜風の中、丁度良い。 霊園に続く長い登り階段をゆっくり登りながら振り返れば、遠く商業地区とギルド地区を繋ぐ長い道が煌々と明かりを燈しているのが見える。 この距離からじゃ、音は届かないけれど。 ) [Wed 10 Oct 2012 23:36:35]
ナタリー > ( ざわざわとした物を感じでふと顔を上げ、読みかけの推理諸説を閉じる。 「気配を感じる」って言葉があるけれど、あれは実際の所、微かな物音だったり、地面の振動だったり、温度とか湿度の微妙な変化だったり、或いは光の陰りだったりっていう総合的な情報をそう言うんじゃないかと思う。 だとしたら、これはその「気配を感じる」というのだろう。 ) ( 何度かあった事だ。 お客さんが来ている―――多分それなりの人数で、恐らく出迎える必要は本来無くて、私はここでじっと彼らが帰るのを待てば良いのだろうけれど。 ) …でもまぁ、いちおう。 ( 軽く肩をまわして席を立ち、備品のコートと革のヘルメット、腰に警棒と首に警笛、それから柄の長い魔法使いの杖みたいな松明を用意して、飲みかけのお茶を飲みほしてから私は詰所を出た。 私はいいんだけれど、他に参拝者の人とか居たら困るかもしれない。 注意しておかないと、迂闊に近付いてしまうかもしれないし。 ) [Wed 10 Oct 2012 23:23:34]
お知らせ > ナタリーさんが入室されました。 『ヴェイトス市病院裏手、丘の上の霊園/馬車停留所脇、墓守詰所』 [Wed 10 Oct 2012 23:10:52]
お知らせ > dgvidhdldtxさんが来ました。 『JZTIYigoTGOFmaabKTb』 [Thu 4 Oct 2012 19:47:41]
お知らせ > ナタリーさんが帰りました。 『 ――暫らく過ごし易い季節になりそうです 』 [Sun 23 Sep 2012 23:30:49]
ナタリー > ( そうそう、「上の人」というのがまた何とも曖昧というか、どういう風になっているのかいまいち分からないというか―――いちおうこの霊園、パプテス系の教会が管理する墓地なんですけれど。 時々ひょこっと顔を出す、直接私にああしろこうしろといいつけて行く彼ら―――ああそう、毎回同じ人ってかわけじゃないみたいで―――彼ら彼女らが何処のどういう素性の人達なのかが曖昧というか。 教会の人には見えないというか。 統一感はあるといえばあるんですけれど(黒ずくめ率高し)、何処の組織の制服というわけでもなし。 まぁ、お給料貰えてるし悪い事の手伝いをしているというわけでも無いからいいんでしょうか。 ) ( なんてぼんやり考えている内にバターを乗せた秋刀魚と茄子と椎茸がぷちぷちと音を立て始めた。 鮑はもうちょっとか。 ) [Sun 23 Sep 2012 23:04:04]
ナタリー > ( 墓地の夜勤なんて毎晩怖い事ばっかりなんじゃないかって思われるかもしれないけれど、案外そんなでも無く。 大抵の夜は本当になにも無くなにも無く、ぼんやりと留守番をして、言われた通りのルートを巡回して、意味は分からないけどやれと言われているおまじないの儀式をひと通り言われたとおりにやって、明け方に簡単に掃除をして終わるのだ。 墓荒らしなんて一度しか見た事は無いし(変な人でした)、怪我とかもした事はありません。 ―――幽霊なんて見えると墓地じゃ大変じゃないか? 案外そうそう毎日しょっちゅう見えるわけでもないんですよね。 全部が見えているわけじゃないのか、それほど居そうで居ないのか―――この間、上の人に聞いてみたら、成仏できない理由がある人以外は結構普通にさくっと逝っちゃうそうです。 ) ( 此処暫らくそれらしきものも見ていない平和な日々が続いているわけで。 ) [Sun 23 Sep 2012 22:39:07]
ナタリー > ( 食欲の秋なんて言葉がありますけれど、そりゃあ9月の旬と来たら食べずにはいられないってもので。 魚も野菜も果実もこの季節、美味しいものだらけなのです。 割とここで夜食を作るのに重宝している安ものの七輪に火を入れて網を乗せ、持ち寄ったるは9月の旬、椎茸、茄子、鮑に秋刀魚、塩とバター(またバターである)でシンプルに焼いて頂きましょうかってもんである。 これに辛口のザクセン産白ワインをちょっとだけ頂いて―――あ、そんなにいっぱい飲みませんよ? 夜食のお供に一杯だけ、です。 ) [Sun 23 Sep 2012 22:31:05]
ナタリー > ( 更にその先をもう少しだけ登っていくとやがて道はひとまずの終着点を迎える。 見晴らしのいい丘の上に公園みたいに広いスペースには屋根のついたベンチとテーブルが幾つか点在し、乾草の詰まれた小さめの厩が一軒。 工具と予備の車輪を置いた物置が一軒。 送り迎えの馬車が停留する為の馬車停留所だ。 ここから上に階段を登って行けば、パプテス教会の管理する広い庭園墓地になっている。 ) ( その停留所の隅っこ、ベンチや厩がある停留所区画から少し離れた端っこの方に私が勤務中に詰める所謂、墓守り詰所があるわけですが―――今日は朝から涼しくなって過ごし易く、外に出て気持ち良く夕涼みしながら暖かい珈琲を淹れて一服中。 ごそごそとお夜食の準備などしつつ。 ) [Sun 23 Sep 2012 22:21:14]
ナタリー > ( 中央病院の脇を抜けてひと気のない林道をなだらかに登っていくと、途中で箒と水桶と柄杓、それから雑巾がおかれた小さな小屋がある。 無造作に詰まれているものの、流石にこんな所から取るのは具合が悪いのか、盗まれるなんて事は滅多になく、自由に持ち出しては帰りに返しておくというのがルールになっている。 坂道を更に登っていくとやがて視界の右側が拓けて来て、なだらかではあるが随分と登って来た事が分かるだろう。 遠く横に長い帯のように見えるのはギルド地区から商業地区へと繋がっていく、市内でも特に賑やかな町並だ。 これくらいの時間でもまだ遅くまで開いている商店も多く、橙色の帯のように見えるだろう。 音は届かないくらい遠いが、確かに人の営みが其処にあるという安心感と、一抹の感傷に触れる事が出来る。 ) [Sun 23 Sep 2012 22:16:19]
お知らせ > ナタリーさんが入室されました。 『Seasonal foods in September』 [Sun 23 Sep 2012 22:10:59]
お知らせ > airetcmさんが来ました。 『JNzWBbTeTptAs』 [Tue 18 Sep 2012 00:59:15]
お知らせ > tvkevlgyさんが入室されました。 『dqTKKBxEIjuSeKuG』 [Tue 18 Sep 2012 00:56:54]
お知らせ > ナタリーさんが退室されました。 『今日もそんな穏やかな一日の一つだ』 [Mon 17 Sep 2012 00:51:41]
ナタリー > ( 私はそれなりに人生を楽しんでいる。 恋人や友達を作って結婚して家族が増えてお金があってそれが幸せ、という風に定義する人を否定はしないけれど、そうであるべき、そうじゃない人はおかしい、と言うのはやめて欲しいと思う。 本を読んだり美味しい物を食べたり景色を眺めたり静かに眠ったりしながら、特に目的も目標も決めないで日々過ごす事だって幸せと感じられる。 お金はそこそこ困らない程度に有ればいいし、究極的な「最終結果」を求めるなら―――お金だけでも名声だけでも家族や恋人だけでもなくて、結局は「トータルの出来栄えに満足しながら眠るように死ぬ」のが最終目標なんじゃないかなって―――だから私は無理をしないし、苦しまないようにしたいし、日々平穏で在りたいと思うのだ。 ) ( そして、今割とそれがいい塩梅だっていう。 ) [Mon 17 Sep 2012 00:35:20]
ナタリー > ( 外の空気に当たりに詰所から出て大きく伸びをして、一息。 夜はまだ長いけれどお留守番以外に今直ぐするべき事は無く、数時間に一度見回りをして、明け方に簡単に掃除をする程度の簡単な仕事。 それでいてお給料は結構良いという美味しい話―――まぁ人によっては無理だって思うんだろうけれど。 私からしてみれば、知らない人から理不尽に怒鳴られたり、急かされたり、ノルマを押しつけられたりするよりはずっと気楽である。 基本、対人関係はあんまり得意じゃないし、人が多くてせわしない所も駄目、自分のペースを無視してどんどん急かされるのはもっと駄目。 商業地区なんてここから見える遠い橙色の灯りみたいに、遠目に見るくらいで丁度いいのだ。 あの中にいつも居たいとは思わない。 ) [Sun 16 Sep 2012 23:58:34]
ナタリー > ( 砂糖・・ と バター・・・…っ!! 突き詰めればそれっ…! 他はまやかしっ…! 上品な甘さ? 健康志向? まやかしっ…! 負け惜しみっ…!! 健康とか美容とかそんなものの為に我慢しているだけ…っ!! ) くやひいっ…でもおいひいっ…!! ( こんな時間にもりもりと砂糖とバターと乳製品にまみれた薩摩芋をまるまる一本食べてしまった事への罪悪感に私は項垂れ、あまりに残酷でシンプルな真実に心折られたのだった。 所詮ダイエットとか健康志向なんて不自然な行為なのだと身を以って痛感する。 ) 美味しかった…でもパクリはよくないからこの辺にしておこう。 ( 口元の砂糖を拭ってグリーンティーで口の中の甘みを流し、ほふうと一息吐く。 今日も独り過ごす夜の墓地霊園―――馬車停留所脇の墓守り詰所。 空はやや薄曇り。 湿度高し。 まだ残暑は続いている。 ) [Sun 16 Sep 2012 23:38:06]
ナタリー > ( 美味い…っ! ナタリーに戦慄走る。 「アマウラ特産品フェア―」なる催しに気紛れに立ち寄って興味を惹かれて買って来た、窯焼きポテトのデザートの美味たるや…スイートポテトを丸ごと使った、1個500〜600yenという少々値の張る代物だが、その圧倒的甘み…!旨味…っ!! スイートポテト特有の口の中に張り付くぱさぱさ感は無く、むしろしっとりとジューシーですらある。 そして単調になりがちな味覚を飽きさせない…白餡の存在感…っ!! おもわずボロボロと涙が毀れそうなくらい…美味い…っ!! ) ( そして…そんな事よりもこの絶対的っ…圧倒的なっ…デザートに求められる欲求…否…欲望に忠実な味わい…其処に込められたシンプルな回答に私は戦慄し、同時に絶望したのだ…っ! ) [Sun 16 Sep 2012 23:33:26]
お知らせ > ナタリーさんが入室されました。 『ざわ・・ ざわ・・』 [Sun 16 Sep 2012 23:30:10]
お知らせ > Y’sさんが帰りました。 [Sat 15 Sep 2012 01:26:28]
Y’s > (   先が見えない 霧の様に 濁って ぼやけて 覆い隠して   空が心に染み入るのか 心が空に染み入ったのか   大の字になって寝転んで 次第に瞼は重くなる       )      又 今度、     酒 持ってくる よ。   其れとも血が好み? ( 真っ赤な    あの時は真っ赤な葡萄酒だったけ れ ど  君はきっとそんなものより 血 の方が好きでしょう? って   哂った 喉の奥が震える様な 不器用な笑み で  ) [Sat 15 Sep 2012 01:22:43]
Y’s > (  端から見れば ベンチと会話しているみたい  実際 少年の側にはベンチしかなく 後は唯 空風が吹くだけの寂しい風景  )   偶に思い出すんだ。 君の事とか、あの日の事。 ( ベンチには座らずに 其の隣 地面にぺたりしゃがみ込んで  墓地を見下ろす )   気味だったら、如何するんだろうね。 (  問うても 返答が有る訳が無く 知っていて尚   其の侭 後ろに寝転んだ  何処を見ても濁った灰色 だ  ) [Sat 15 Sep 2012 01:14:14]
Y’s > (  其処は見晴らしの良い 丘       墓地が見渡せる 小さな丘  此処にも幾つか墓標は在る け ど   どれもこれも 眼下の ソレ と違って立派な造り  そんな一角に立つ木の側には長椅子がある  参拝者が腰掛ける為の もの なのか  でも其れにしても不自然な ベンチ に少年は居た    )          ( 今日も代わり映えのない 曇天 けれど此処に居れば星がなくても 明るい 光に困る事もない    ベンチに腰掛けるでもなく  唯こじんまり と ベンチの傍らに立っていた )            ねぇ…   ( 襟巻きの奥からボソリ 零れる 独り言  ) [Sat 15 Sep 2012 01:02:32]
お知らせ > Y’sさんが来ました。 [Sat 15 Sep 2012 00:55:09]
お知らせ > 紗代さんが帰りました。 [Sun 26 Aug 2012 02:19:22]
お知らせ > ナタリーさんが退室されました。 『最近結構人と喋ってるなぁ、なんて思うのであった。脱、引き籠り!』 [Sun 26 Aug 2012 02:18:42]
紗代 > (白尽くめの三角頭巾、少女の頭の中に有る典型的な幽霊像はそんな姿だけれど、この町の人の幽霊像は三角マスクなのだろうか。何て、女性の忠告を聞いているのか居ないのか、呆けた顔で首を傾げた。) (聞いた事の無い単語が、女性の言葉の中に沢山ある。どれもこれも尋ねたい気持はあれど、其の術が思い付かない。意味は分からずとも、単語だけは確りと記憶にとどめておかなくては。)        (これ以上、霊園の方のお手を煩わせてはいけない、とばかり。そこ等中に放ってしまった、小袋やら匙やらを巾着に詰め込むと。最後にひとつ、宜しくお願いしますと意思を示す様、深々と頭を垂れた。) (地面に置いたままであった提灯を手に取ると、停留所までの道のりを、女性の後に続いて行くだろう。) [Sun 26 Aug 2012 02:16:09]
ナタリー > 最近お参り以外のお客さんが多くて…ああ、本当気を付けて下さいね? この間ちょっと怖い人とか来ましたし。 白づくめの三角マスクの人とか見たら逃げちゃって下さいな。 分かります? あの、ドルーチ派っていうカルトの。 ホワイティア以外を差別する人達ですから。 ( ブラティリアや獣人なんかが特に狙われ易いって聞きますけど。 まぁ本当、女性の一人歩きは非推奨です。 生きてない人もものによっては危ないですし。 ) と、長話すると余計遅くなっちゃいますね。 下の停留所まではお送りしますから、済ませちゃって下さいな。 [Sun 26 Aug 2012 01:59:58]
紗代 > (女性の口から紡がれる自分の名。伝わった事が心底嬉しいのか、強張っていた表情が緩んだ。何処となく、名の発音が違う。勿論容姿を見れば直ぐに分かる事だけれども、目の前の人は彼の都の人では無いと知った。) (女性の言葉を最後まで聞けば、再びぺこぺこと頭を下げる。今度は謝罪の意だけではなくて、感謝も含んで。声は勿論出ないけれども、口の動きだけで「あ り が と う」と。) [Sun 26 Aug 2012 01:50:01]
ナタリー > あー… 「SAYO」さん? 変わったお名前…じゃないのかな? ( こういう時自分基準で測るのは傲慢というもの。 アマウラだかティアンだか系のお名前なんでしょう。 さて、何となくお話しは分かってきましたけれど。 ) なにもこんな時間に。 あぶないですよ? 色んな意味で。 それくらいの量なら構いませんけど、今度から一言詰所にでも言って下さいね。 小さいスコップくらいはあると思いますし。 [Sun 26 Aug 2012 01:36:35]
紗代 > (物凄く恐ろしく見える兜の中に有った姿は、自分が想像していたよりもずっと優しそうに見えて、少女はほっと胸を撫で下ろした。其れも束の間、自分の書いた単語の羅列が雅かそんな恐ろし気に訳されるとは露とも思わなかったのだろう。両の目を零れ落ちそうなくらい見開いて、) 「わたし えかき」 「つち ざいりょう」 (此れなら何とか通じるだろうか、とはおっかな吃驚、手が土に文字を掘っていく) [Sun 26 Aug 2012 01:30:14]
ナタリー > ( まぁ彼女に敵意が無いのは何となくわかりますし、一応意思疎通を図ろうとしている感はするのですが―――とりあえず暑いですし、威圧し過ぎないように兜だけでも脱いでおきますか。 いまだっ、「ピュッ」とか噴き矢で射殺されませんように。 ) ええっと…なになに? かゆ うま みたいな? ( 暗号でしょうか。 文字が見える距離まで近づいて一緒になってしゃがみ込み、標準語で書かれたそれにうーんと唸る。 ) 「さようなら つちのしたにうめてやるぜ ふくろにつめてな! ひゃっはー!」 ( まぁ、土、袋、って今手に持ってるそれですよね。 ちょっと言ってみただけです。 ) [Sun 26 Aug 2012 01:19:33]
紗代 > (目深に被られている兜のせいで、如何も目の前の女性の表情が読み取れない。けれど、欠けた情報は其の他の、声音で、言葉で補える。訝しむ女性の様子が分かるだけに、余計にあたふたと少女の挙動は落ち着き無く。) (此方へと歩み寄ってくる女性の姿にビク付くも、何か、何か意思を伝える物は無いかと辺りを見渡し、) (そうして目に付いた、先程驚いて放り投げた匙を拾い上げた。)       (再び地面にしゃがみ込むと、匙で地面を引っ掻く。拙い、其れはこの町で最も目に付く言語で、) 「さよ」 「つち ふくろ」 [Sun 26 Aug 2012 01:12:22]
ナタリー > ( 案外せわしなく動く割にさっきから一言も返事を返す気配の無い―――少なくとも人間の形をした、恐らく女性の挙動に首を傾げる。 死んでいる人っぽくはないし、あからさまな害意敵意は感じられないけれど。 ) えーっと…お名前とご用件なんか出来れば教えて頂けるとやり易いんですけれど―――え? なんです? ( 馴染みの無い感じの、何処かイエロティア系の衣類にそれらしい人種であると確認。 その仕草、身ぶり手ぶりだけではやっぱり良く分からず、もう少し近付いてみる。 これでいきなりダッときてズブーなんてありえないわけじゃあないんでしょうけれど。 木? 袋? ) [Sun 26 Aug 2012 00:59:27]
紗代 > (木の幹に強か打ち付けた額を擦り擦り。先は心臓が飛び出るかと思ったけれど、よくよく聞いてみれば女性の声。蹲ったまま、恐る恐る顔を上げた少女の目は、大きく見開かれて。) (赤々と燃える松明の下、火に照らし出されている女性の姿。一瞬、其の頭を覆っている兜が、妖怪の顔に見えた。嫌な錯覚を振り払う様に、頭を振って、)        !   ……ッ、 (女性が墓地関係者で有ると知れば、慌てた様に数度頭を下げて。少女が頭を垂れる度、簪の鈴がリンと鳴る。) (其れは問いに対する返答のつもり。先ほど穿っていた穴を指差すと、次いでその土を詰め込んだ小袋を見せる。) [Sun 26 Aug 2012 00:50:47]
ナタリー > ( 私の場合まず、生きてる人か死んでる人かって所から判断しなければなりません。 幽霊だから明らかに違って見えるって程毎度毎度便利でも無いのです。 良く良く話してみたらあれ、この人死んでる、なんて事も稀に。 ゾンビ的なアレにはまだ遭遇した事ありませんけど、そっちはちょっと専門外なのでご遠慮願います。 さて…あら、慌てて足を滑らせた猫みたいな感じになってますけれど。 ) 大丈夫ですかー? 霊園の管理組合のものですけどー。 こんな時間にどうしましたー? ( と、相変わらず距離を置いたまま、暫しコミュニケーションを図るとす。 独り勤務ってトラブルが無い時は気楽ですけどこういう時、全部自己判断って言うのがめんどくさいですよね。 ) [Sun 26 Aug 2012 00:32:07]
紗代 > (匙が土を削る音。提灯の奥で揺れる火の音。時折ざわめく草木の音。少女の耳に届いていたのは、そんなありふれた音だけだった。だから唐突に、故に突然、背後から聞こえた 有り触れていない音 に、) (驚いた、何て一言では済まなくて。)          ッ!!? (叫べない口の変わりに、思い切り飛び上がる両肩。咄嗟に逃げようとして立ち上がりかけた足は、自分で掘った穴に躓いて、) (小粋の良い音が当たりに響く。揺れた木から数枚の葉がひらり、ひらり舞い落ちて。そうして、其の木の根元で額を押さえ、蹲る少女がひとり。) [Sun 26 Aug 2012 00:24:06]
ナタリー > ( え、なにあれこわい。 目深に被った帽子みたいな形の革兜と威圧的な形の松明でこっちも結構闇夜で遭遇したくない感じに仕上げたつもりが、視界の先に見えた正体不明の存在のうずくまる姿の方がよっぽど怖かった。 思うに怖いものっていうのは、あ、これ前にも話しましたけど。 怖い物って言うのは、「なんだかわからないもの」「コミュニケーションがとれないもの」「ふつうにグロいもの」―――ようするに身の危険を感じる要素、死や怪我やその他トラブルを連想するもの、でだいたい括れると思う。 今回のそれはとりあえず「意図が分からない誰か」であり、はたして「コミュニケーションは可能か」もちょっと分からない状態である。 見た感じ大きなイキモノではないし、人間? だと思うし、此処は一つ怖い要素を一つ解消してみるのが吉じゃないかと思う所存なわけです。 たっぷり20フィート程離れた所から。 ) あの、もしー? ご参拝の方でしょうかー? ( ダッシュで逃げる準備は万端です。 このあいだ自警団の少年にちょっと怒られてしまいましたから。 ) [Sun 26 Aug 2012 00:11:57]
紗代 > (小さな匙で小袋を一杯にするのは、少々骨の折れる作業。其れでも命一杯に詰め込んで、袋の口を紐で確りと結い上げると、巾着の中へ押し込んだ。折角見つけた良質の原料を小袋一つで終わりにするのは勿体無い。そうして二つ程小袋を取り出せば、又先と同じ作業の繰り返し。) (其れは多分、提灯のせい。背後から此方へと近づいてくる松明の光に気付く事もなく。袋に土を詰める事に夢中になりすぎていたせい、足音にすら気が付かないまま。) (貴女が其の侭真っ直ぐに此方へと来れば、木の根元にしゃがみ込み、地面を無心で穿っている着物姿の少女が見えるだろうか。) [Sun 26 Aug 2012 00:03:25]
ナタリー > ―――これが夏休みですか。 ( 年中時間とか季節とかイベント的な物と縁の無い生活をしている人間にしてみれば夏休みなんていうのは本当、ただ街に人が溢れかえるだけのイベントである。 商業地区とか芸能横丁とか海岸とか、多分今日もえらいことになっている事でしょう。 曜日も曜日ですし。 さて、それはさておき―――まさかその余波がこんな所にまで及んでいるとは、一体どうした事か。 私こと夜勤管理人アルバイト、ナターリエ・ツェ=ミューレンは今日も革兜と革手袋を身に付けて出来る限り威圧感を演出しつつ、柄の長い松明を右手に、革張りの警棒を腰に、首からは警笛をかけてその様子を身に来たのでした。 丁度警邏の時間も近かったですし、少し前に馬車停留所の管理人詰所前を誰かが通り過ぎる音もしましたから。 ) ( そんなわけで、松明の灯りはあなたの方へとゆっくり近づいて行くのでした。 ) [Sat 25 Aug 2012 23:52:10]
お知らせ > ナタリーさんが入室されました。 『 最近お客さんが増えたと思います。 』 [Sat 25 Aug 2012 23:45:47]
紗代 > (ゆらりゆらり揺れる火の中、黙々と穴を掘っていく。丁度、握り拳が入るくらいに掘り進んだ頃、匙を傍らに奥と少女は右手を穴へと入れた。指で黒っぽい土を一摘み。) (左の手の平に乗せて、指で擦ってみる。土は粘土の様に滑らかに広がった。ついつい頬が緩んでしまう。巾着袋の中から小さな麻袋を取り出すと、もう一度匙を手に取り、今度は穴から掬った土を袋の中へと入れていく。) [Sat 25 Aug 2012 23:44:20]
紗代 > (月の無い夜。真っ暗で、手にした灯りが無かったら、歩く事も侭成らなかったかもしれない。暗い闇を提灯の明りが丸くくりぬいているみたい。何となく歩き難いのは、土が湿っているからなのかもしれない。) (並ぶ、様々な形の墓石の方へは向かわずに、少し離れた茂みの方へと歩みは進む。此方の土は、少し固かった。) (提灯はそっと地面に置いて。手にしていた巾着袋から匙を取り出すと、木の根元にしゃがみ込み、地面を淡々と掘っていく。) [Sat 25 Aug 2012 23:32:07]
お知らせ > 紗代さんが入室されました。 [Sat 25 Aug 2012 23:18:16]
お知らせ > ナタリーさんが帰りました。 『偶にお客さんが来るのもまぁ、悪くはないです。』 [Wed 22 Aug 2012 02:45:34]
お知らせ > ファジーさんが退室されました。 『( 少年の肩越しに、人形は貴女へと手を振り続けて )』 [Wed 22 Aug 2012 02:30:25]
ファジー >  ……いえ、こちらこそ。オシゴト、頑張ってください、ね。  ( 片方の手で人形を抱えて、ペコンと短く頭を下げる。 ) ( も一度最初の時みたいに、人形と少年一緒に貴女へジイと視線を向け。 よし、顔覚えた。 ) ( 人形持ってる自警団員とかイイ印象では無いからか、基本は篭って事務作業だ。書類整理とかそこらへん。 )  ……ハイ。墓地の周辺だけ…では無く、このあたりまで、…見回りにきますね。  …井戸で冷やしたお茶、イイ、ですね…。  ( 心惹かれる。今度率先して見回り件お茶を頂きに来ようか )  …ハイ、ありがとう…、ございます。では、また…。  ( 少年は再度頭を下げ、其のまま墓地の出口へと向かう ) ( ヒトとこう長く話したのは久し振りだ。柄にもなく、なンだか、楽しい気分だ ) ( ああ、家には帰らずに、このまま自警団本部へ向かおうか。墓地の見回りの件と、ドルーチ派の墓荒らしの話と、伝えておかないと。 ) [Wed 22 Aug 2012 02:29:57]
ナタリー > あ、そういえば随分遅くなっちゃってますね。 お引き留めしちゃってすみません―――今日は夜勤ですから朝まで詰所でのんびりです。 ( 色んな話題を有耶無耶にしつつ、ふと見れば松明の燃料がだいぶ燃えて消えかかっている事に気付く。 人形がもごもごと少し動いた気がしたけれど、少年が操っているのか中の人が何か主張したのか、判断し辛かった。 そう言えば今更ながら、人形を持った自警団の少年って濃い目のキャラである。 初対面で突っ込むのも失礼なのでやめときますけど。 ) まぁ、自警団の方に見回りに来て頂けるとそれはそれでとても助かります。 お茶か珈琲くらいご馳走できますよ? 詰所の裏の井戸で冷やしておけばこの季節いい感じなんですよー。 ( 今度来た時にでも是非、と。 ああ、長話になってしまうしここらで見送ろうか。 ) [Wed 22 Aug 2012 02:17:18]
ファジー >  …市民を、守るのが、…僕の仕事、ですから。  ( 無理や無茶をしていたら止めるし、心配はする。其れが形だけの時もあるけれど ) ( まあ、でも ) ( 彼女自身が大丈夫だと言っているのだから、これ以上言う事でもないか )  ……、  ( 枯れオバマ、ッてなんだ ) ( アマウラの言葉はよく解らない )  ……ああ、じゃァ、幽霊が見えるとか……そういう訳じゃ無いん、ですね…  ( 僅かに吐くのは安堵の溜息か ) ( 布人形は、彼女と目が合えば、糸で塞がれた口の奥でモゴモゴ、何かを喋るかのように ) ( 其の動作に少年はススと後ろ手に人形を隠す ) ( 「半端モノに閉じ込められてます」とでも言われたらイヤだし )  ……そろそろ、イイ時間ですね、 …今日はもう大丈夫そう、ですし… 僕は帰ります、 が、  ( オシゴトはまだあるんですか?と尋ねよう )  [Wed 22 Aug 2012 02:08:39]
ナタリー > ( 眠っている内に葬儀が終わってしまって、事の整理は姉が全てしてくれて、気がついたらぽつんと家の中に独り。 感情の整理が出来ないまま何となく何となく生きている私はとりあえず、ぼんやりと達観したようなフリをして、働いて、食べて、眠る事にしたのだ。 先の事なんかは考えないで。 ) まあうまい事やってますからそんなに心配しないでくださいな。 お給料もいいし静かでのんびりできて、何も無ければ一晩じゅう本でも読みながらお留守番してればいいんですから。 やりがいが無いわけでもないですし。 ( 案外美味しい仕事なんですよ、っと。 マイペースな私にはせわしない商業地区とかでのお仕事は辛そうだ。 ) あ、幽霊っていうのは喩えですよ? 喩え。 アマウラなんかでは正体が分かってみれば土って事無い、って意味で「幽霊の正体見たり、枯れオバマ」って言うらしいです。 ( と、言いながら布人形と視線を合わせて微笑んだ。 あなたは大丈夫ですか? 成仏できないお悩みあったらご相談に乗りますけれど。 ) [Wed 22 Aug 2012 01:55:03]
ファジー > …はい。とても平和的に、お話ができます、よ…。  ( カフェ代わりにでも使って頂いて、お帰りはナタリー一人になりそうだ。墓荒らしの彼女を捕まえればドルーチ派に関しても進展しそうな気がするのだが、そゥ上手くはいかないだろうな。 )  ……ああ…、それは、なんとなく、分かります。  ( こくンと一ツ頷こう。 ) ( さっさと片付けてしまえば無駄な労力を使わずに済むし、他人に嫌な眼で見られることも無い。いいハナシだ。 )  ……そんなもの、…ですか…  ( 墓地の中を浮かんで消える淡い淡い魂へと視線を向けて )  ……じゃァ、…幽霊、見えるンですか?  ( 言葉と一緒に視線を貴女へと戻す。布人形を少し上に持ち上げ、口元を隠すような感じで。 ) ( 布人形の中に閉じ込めた死霊を彼女は確認できるのだろうか。 )   …、 ( 死の先が分かれば「そういうもん」で納得出来るのだろうか。…人形に問い掛けようとして、辞めた。 )  ……ええ、と、それでも… 無茶はしないで、くださいね…。  ( 死ぬのが怖くなくとも、死に急ぐ必要性は無いと 思う 故。 ) [Wed 22 Aug 2012 01:42:19]
ナタリー > ああ、それはとても平和的で是非ともって所ですね―――まあ、再会があるかも分かりませんけど。 ( とことん話を突き詰めて見たいような、それはそれでしんどい事になりそうな話である。 実際、私には別に彼女をどうこうする義務はないのに。 あ、自警団の個室使ってる段階でまぁ掴まってますよね、彼女。 ) うふふ、それほどでもー。 サボるより片付ける方が楽だって最近わかってきたんですよね。 最小限のエネルギーでさっさと片付けるのが一番っていうか。 ( ヤダヤダ言ってる暇があったらその方が心身ともに建設的である。 だから私は面倒臭い面倒臭いと思いながらもまあ、やる事はやる方針にしたのであった。 ) あれですよ、幽霊は居るのか居ないのかわからないから怖いってことです。 誰もが居るって知ってれば「まぁそういうもん」なんですよ。 大抵の事は。 ( どうなるのか分からない、というのが大抵の「怖い事」の根源なのだと。 ) ( まあ、ようするに ) ( 私は死ぬのがあんまり怖くないのだ。 ) ( まぁ、そういうもん、ですから。 ) [Wed 22 Aug 2012 01:26:48]
ファジー > ……困り、ますね。ドルーチ派の活動は、過激になっているよう…ですし。 クリスティアとヴェイトスとはほぼ真逆……なんですね。  ( 色々な種族が自由に行き来するが、其の分暴動や吊し上げが多い。どちらがイイかは、ヒトによるか。 )  ……自警団の個室なら…、貸しますよ。  ( 彼女とお話することがあればいつでもどうぞ、と。 )  …立派、ですね。そういう心構えを持ってる若い方は……少ない、ような気が…します。  ( 社会の一員として職務を全うする、ッて立派だ。彼女の経歴までは知らない、故の、素直な敬意。 )  ……カラクリ?  ( 彼女の柔和な笑みに、頭ン中疑問符を浮かべて首を傾げる。 )  [Wed 22 Aug 2012 01:14:27]
ナタリー > あれは何だか困っちゃいますね。 姉がクリスティアに住んでいるんですけれど、向こうはホワイティア以外殆んど居ないからある意味平和で、ある意味閉塞的で、って感じみたいですけど。 ( 滅多にああいう暴動とか吊るし上げなんていうのは起きない半面、外から来た異種族に対して過敏に反応するのだそうだ。 こっちに住んでるとなんだかなあっておはなし。 ) もうちょっと平和的な場所でならいいんですけどね、私も別に―――どこまでも平行線な気もしますけど。 ( 持論に対する頑なさが尋常じゃなかったですし。 ) そんなに熱心って程でも―――ほら、一応、社会の一員としてですね? 責任感と自立心のある大人として、こう。 ( これはコンプレックスですよね。 24までニート家事手伝いだった自称小説家志望の。 ) 怖い物は怖いですよ。 まあでも、からくりが分かってしまえば案外そうでもないってことです。 ( マイペースな口調でにっこりと。 死んじゃってもまあ、終わりではないんですよ。 なんて言わないけれど。 面倒な話になりますし。 ) [Wed 22 Aug 2012 00:58:16]
ファジー >  ……ドルーチ派の若い女性…、 ( 嫌々やっている、という事は上の立場の者から指示でもされたンだろうか。自警団としても、今だドルーチ派の実態なンてほぼつかめていない訳で。 )  ……墓地の見回りは強化したほうがイイ …ですね。 … 「その時は、詳しく?」―― …ええと、ナタリーさんと話に、くる…  ( と、いうのも何だか変な話だが。二人の関係は犯罪者と目撃者、だろうし。 ) ( ンン、と悩む様な小さな声。 人形はお手上げ、と、首をだらりと上へ向けた。 )  ……うン、と… 仕事熱心なのは、いいことだと、思います。…が、此処には子供に見せ掛けた異種族も、多い、ですし、  ( 話し掛ける→走って逃げる→捕まる→……  な嫌な連鎖になる可能性も無きにしも非ず、だ。 )  …、肝が座っているというか…  ( 何というか、だ。―― 件の際居合わせた其の場所でもこのペースを貫いていたンなら、素直に凄いと思う。 ) [Wed 22 Aug 2012 00:46:54]
ナタリー > ( 男の子っていうのは子供扱いが嫌いなものである。 何となく、女の子以上にそのへん反応大きい気がする。 立派にお仕事して社会の一員をやっているんですし、敬意を表して今後「ファジーさん」でいきましょうか。 大人しげですけど、なかなか言えない事をいう素敵なジェントルマンじゃないですか。 ) うーん、なんというか、嫌々やってる感はすごかったですね。 ドルーチの覆面被ってましたけど、若い女性でした。 「また来るかも」って堂々とブレない感じで―――あ、そう、「その時は詳しく」って、もう一度お墓を暴くんじゃなくて、お話ししに来るって事でしょうか? ( 私と。 まぁ噛みあわないというか平行線気味の問答をしたのは確かですけれど。 ) まぁ、そですね。 ありがとうございます。 私も大丈夫な範囲でお仕事してるつもりでしたけど―――あ、まずいって思ったら走って逃げる気満々だったんですよ? (鈍足だが。) 存外饒舌にお話しする下手人だったものでついつい。 [Wed 22 Aug 2012 00:33:07]
ファジー > ( 握手握手ッて、繋いだ手を上下に何度か揺らし、人形は手を引こう。――彼女の表情とか行動とかを見る限り、墓荒らしが別人を装っている、ッて感じでも無さそうだ。 )  ……どっち、でも。お好きなように…。  ( 「さん」でも「君」でも何でも。チビとかガキとかッて呼ばなきゃ何でもイイ。 )  ……いえ、僕らが動くことで、ヒトが安心して暮らしていけるなら、苦じゃないです。  ( 表情を全く変えず、抑揚の無い声で答える。まぁ、其の気持ちは嘘じゃない。「ヒト」を「仲間」に置き換えればホントの事になるし。 )  ナターリエ……、ナタリー、さん。  ( あ、確か目撃者の――、本人だったとは。 )  ……此処にくる理由は、無くなった……ンでしょうか。…  でも、次に、相手と此処で会ったとしても、… 喋りかけたり、するようなことは、辞めて、ください…ね。 今回は、何もありませんでしたが…、  ( その時殺される可能性だってあったわけだ。―― そンな事で死ぬことが、馬鹿馬鹿しいじゃないか。 )  女性、…なんですから。  ( 仕事柄仕方ないとはいえ、こンな時間にこんな場所にいることも危ないンだ。 ) [Wed 22 Aug 2012 00:22:42]
ナタリー > ( 少年の表情からは分かり辛いけれど、案外友好的なようである。 人形の握手にやや和んだ。 まぁ彼の言う事が本当なら積極的に協力しあって悪い事は無い筈ですしね。 ) ファジー君…あ、ファジーさん? Mr.的な―――お若いのに大変なお仕事をご苦労様です? あんまり無理はしないでくださいね。 割に合わない怪我とかするもんじゃないです。 ( 怪我、という表現は抑えた方だ。 自警団とか傭兵とか、納得してやってる間はまだしも、他人の都合の荒事で死ぬっていうのは何だか馬鹿馬鹿しいじゃないですか。 ) あ、はい。 ナターリエ・ツェ=ミューレンと申します。 めんどくさいと思うのでナタリーでお願いします。 ( 自警団に事情聴取を受けた人物の名前である。 ) あれ以来特にそれらしい再犯はありませんね―――あの人も来ませんし、被害跡もありません。 [Wed 22 Aug 2012 00:10:36]
ファジー >  ファジー、です。…ファジー=メイソン。  ( 素直に名乗り、次いで、女性へと視線を向けて )  ……あなた、は?  ( 伺っても?と、首を傾げる。人形も同じように、こてり、と首を大きく傾げた。 ) [Wed 22 Aug 2012 00:03:34]
ファジー > ( 己に向かって伸ばされた女性の手に、人形はぴくりと反応し、縫い目だらけの右手を差し出そう。「握手」みたいな、嬉しそうな表情で。 ――人形の方が、少年よりも感情豊か。 )  大体……?  ( 疑問に思うも其れ以上に追求はしようとはせず。――女性の言葉に、ポケットだとか人形の服ン中だかをゴソゴソ漁り、 )  ……  ( 腕章を忘れてきた事実に気付く。 )  …あー、・・・ [Wed 22 Aug 2012 00:01:15]
ナタリー > ( こっちが本体? 的ないいリアクションだ。 何となく和んで遠慮がちに人形に手を伸ばしてみる。 ) あれ、それじゃあ――――ああ、はい、すいません申し遅れました。 正確にはちょっと違うんですけどだいたいそういう者です。 ( 色々あるお仕事の一環としての墓守り、である。 詳しい話をするとややこしいので基本、求められない限り説明はしない事にしているけれど。 ) え、そなんです? それはどうも御苦労さまで――――…なにか証明できるものとかありませんか。 ( 「あんたもう少し他人を疑いなさいね」という姉の言葉を思い出してはっとした。 いまいち要領を得ない少年の言葉を普通に信じそうになったけれど、なんの証明も無いのである。 ) あ、そうか、お名前とかそういうのでも後日確認できますし。 [Tue 21 Aug 2012 23:54:10]
ファジー > ( キモカワイイ系布人形は、だらりと俯いていた顔を貴女へと向け、表情から何かを探るかのような視線を、ジイと。 )  …。 ええっと、…、  ( 女性から紡がれる言葉に、どうしようかと僅かに眉を潜め、 )  ……ええっと、関係者……では、無いですが、  ( 僅かに首を傾げよう。 )  ええと、おネエサンは、墓守…でしょうか?  ( 不意にそンな質問。墓荒らしに出会ったのは女性だと聞いた。――資料で見た目撃者の情報は、彼女の容姿と一致する……様な気がする。 )  僕は、自警団……です。今日は非番なので、制服は持ってきてない…ですが、  ( 経過が気になって、と続ける声は小さく。 ) [Tue 21 Aug 2012 23:43:47]
ナタリー > ( デザインはアレですけど案外若い子なんかは「キモカワイイー」とか言っちゃいそうなお人形と、言葉少ない少年という組み合わせ。 年下の弟も妹も居ない私は正直、対応スキルのないタイプの人種である。 五月蠅い子も困るけれど、大人し過ぎるというのも。 ) え? あー、ええっと、あ、ご遺族とかご関係者とかで―――? にしてもいけませんよ、そういうのはプロの方にお任せしてですね? 感情的な物はお察ししますけれど。 ( という結論。 確か荒らされたお墓の主はブラティリアの男性とホワイティアの女性の夫婦だった筈。 そういう事、かなと? ) [Tue 21 Aug 2012 23:33:35]
ファジー > ( 夏休みは色々な人種が湧く上に、普段真面目なヒトもテンション上がってやらかしてしまうからタチが悪い。――ともあれ、少年風貌は無遠慮な視線を、大人しそうな、おネエサンな雰囲気の女性へと向ける。 )  ……、  ( 女性と視線を合わせたままゆるりと立ち上がり、布人形を片手で抱きかかえる。 )  ……えーっと、  ( さて、何と言おう )  ……、墓荒らし……の、件で、張り込みを。  ( 悩んだ末に出てきた言葉は、まるで子供みたいな。 )  [Tue 21 Aug 2012 23:24:20]
ナタリー > ( やっぱりあれでしょうか、夏休みクオリティというか、此処暫らくの間だけで酔っ払い、泥棒、そして――――今度はこんな場所のこんな時間にはちょっと似つかわしくない、大人しそうなお子さん――少年である。 あらかわいい。 しかしやっぱり場所が場所だけに問題である。 ) どうしたんですか? こんな時間にこんな所に来てもなにもありませんよ? ご家族も心配するでしょうし―――ええっと。 ( 警戒心を与えないように革兜を脱いでゆっくり歩み寄り、腰を屈めて覗き込む。 ここはひとつ頼りになりそうな優しい大人のお姉さん的なあれで攻めて見ましょうか。 ) [Tue 21 Aug 2012 23:12:29]
ファジー > ( 耳に届くのは女の声。言葉からして、墓荒らしでも参拝客でも無さそうだ。 )  …、  ( 墓守か何かか? ――人形と目を合わせて、小首傾げ、すゥと手から人形を離す。 ) ( 布人形は、ゆたりとした動作で墓標の影から、声の主の姿を見付けようとして―― )   ( 此方へと掛かる声。 )   …、  ( 「あ」ッて顔して、放り出した足をスススと戻す )  ……生きてます。ご心配、なく…  ( 精気のないぼんやりした声で、貴女の声に応えよう ) ( その間もずっと、不気味な布人形は墓標の影から、貴女の姿をジイと見つめたまま、硬直。 ) [Tue 21 Aug 2012 23:05:05]
ナタリー > Horen Sie es bitte wenn Sie bitte.おねがい もうしあげます Bitte kommen zu einem Ost Hutergeist und hier.ひがしの しゅごれい ここに きたれ... ( 順路に沿って決まった場所で決まった言葉を唱えて回る。 何だか魔法使いみたいで格好良いけれど、別に私は魔法なんか使えない。 毎晩此処で必ずこういう風にしろ、と決められた仕事の決まりごとなのだ。 繰り返し同じ事を繰り返して、そういう事実を蓄積して行くのが大切なんだそうな。 土地にも記憶というものがあるからだとか云々。 ) Die Sonne befindet sich im Himmel und es gibt gleich den Tod auf dem Bodenそらにたいよう ちにはしが ひとしくあり Macht wurde an den vier Vierteln, dem Himmel und der Boden gefullt, und die Stelle war bereit.しほうと そらと ちに ちからはみち ただしくあり Ein Charme wird davon vervollstandigt.ごふは ここに せいりつする...と。 はい完了。 以上もなし―――なし? ( と、東西南北をひと通り回ったところで詰所に引き返そうとした所、あらやだ何かみつけてしまいました? 的ななにか―――まあ、足ですよね。 生きているのか死んでいるのか肉体があるのか無いのかその先はどうなっているのか兎も角、見まごう事なく人間の脚がそこに見えている。 わぁ、今日も大変だー、と現実から一瞬だけ目を反らしたけれど、放置しておいていいものでもないと溜息を吐く。 ) あの、生きてらっしゃいますかー?  [Tue 21 Aug 2012 22:56:10]
ファジー > ( 此処でぼうッと待つ理由としては、自警団として墓荒らしを捕まえる為、というよりは、個人的な興味ッていう部分が大きい。こンなこと、上にバレたら説教をくらいそうだが。 )  ……、  ( 暫し、人形を両手で抱く様にし、夜闇に浮かぶ月を見上げていたが、ふと、周囲に淡い淡い魂の光が少し過敏に動く様に、僅かに首を傾げて。 )  ( …なにか来たのか? ) ( 息を潜める。 ) ( まあ、足を放り投げて座っているあたり、隠れる気はあんまり無い。 ) [Tue 21 Aug 2012 22:46:30]
ナタリー > ( 定時巡回、である。 詰所で暫らくうとうとしながら本を読み、気がつけばそんな時間―――まぁ、いつもそんな調子でトラブルなんてそうそう滅多に無い、案外気楽で静かなお仕事なんですけれど。 墓地に拒絶感が無ければ是非ともお勧め―――はしませんけどね。 人気職とかになったら困るのは私です。 さて、なんにせよやるべき仕事はしましょうか。 私だって別にサボりたいわけじゃあないんです。 やるべき事はやって、やらなくていい事は出来るだけやらないで済めばいいなあっていうくらいで。 ) ――残念ながら墓荒らしの対応は「やるべきこと」なんですけどね。 ( よいしょ、と席を立って、革のヘルメットと革手袋、首にはブリキの小さな警笛、最後に柄の長い松明と腰に挿す警棒を用意する。 気休め程度のそれらでも、素人丸腰の3倍くらいは意味があると思うのであります。 さて、と詰所の小屋を出て、いつも通りの順路で、いつもどおりのおまじないをしながら霊園内を巡回しましょうか。 ) [Tue 21 Aug 2012 22:38:16]
お知らせ > ナタリーさんが入室されました。 『 -A regular round- 』 [Tue 21 Aug 2012 22:31:09]
ファジー > ( 空には黄金色の月が闇を照らしている。体育座りの格好から、足を投げ出すような形へと動かし )  ……時間、間違えたかもね  ( 人形に語り掛ける様に、ポツリ。 ) ( 此の時間、墓荒らしどころか参拝客も居ない。居るのは空中を飛び回る淡い淡い魂のみ。会話をすることも叶わないくらい、脆弱な )   … ( ぼうっと、空を見上げ、周囲の音に耳を澄ます ) [Tue 21 Aug 2012 22:21:50]
ファジー > ( 墓地の敷地内。墓標が綺麗に並んでいる、其の一番片隅、目立たないであろう小さな墓の後ろ。 ) ( 不気味な人形を抱えて、体育座りをする少年風貌が一人。 )  ……ふぁ …、  ( 欠伸が洩れる。 ) ( 自警団の制服ではなく、質素な普段着で。待っているのは死霊ではなく、先日話を聞いた墓荒らしだ。 ) ( まあ、約束をしているわけじゃァ無いし、来る可能性は低いンだけど。 )  [Tue 21 Aug 2012 22:07:10]
お知らせ > ファジーさんが来ました。 『( 並ぶ墓標の一番隅ッこ )』 [Tue 21 Aug 2012 22:00:45]
お知らせ > ナタリーさんが帰りました。 『暫しうとうとと目を閉じた』 [Mon 20 Aug 2012 02:07:28]
ナタリー > ( 少し辛いラバッシュ巻きをもそもそと咀嚼しながらちびちびと杏のブランデーを含み、小さく喉を鳴らす。 ドルーチというの、また大層なカルト教義らしく、言ってる事もやってる事も支離滅裂で一貫性に乏しい困った人達だそうだ。 ネガティブで反社会的な、「悪いのは誰のせい」という凡そ不毛な論点から物を語る為に都合のよい事ばかりをツギハギして、指摘されればまた何処かから持ってきた都合のいい話を継ぎ足してねじ曲げて、ようするに相手が飽きれて黙れば自分たちが勝ったと宣言するような困った人達なんだとか。 案外冷静な感じの人ではあったから、そこまで話が通じない感じでも無かったんですけど―――まぁ、聞く耳持たない感は確かに。 ) [Mon 20 Aug 2012 01:58:40]
ナタリー > ( あれから―――ドルーチ派の白装束の女性が墓荒らしをしに来た日から一週間程が過ぎるけれど、それっきり今の所続報は無い。 無いに越した事はないけれど、彼女は「また来るかもしれない」と言っていたのが引っかかると言えば引っかかるところで――そういえば自警団に通報したお陰か、夜間なんかにちょくちょく見回りに来てくれているようだ。 実際遭遇してみて思い知ったけれど、やっぱり私にはあれ以上の事はできそうにない。 実際あの時、取っ組み合いになったとして、私に警棒で人を殴ったり、松明を振り回して火傷をさせたりなんて事が出来たかって言うと、多分無理なのだ。 威嚇して、警告して、人を呼ぶ。 それで引き下がってくれることを期待するしかないっていう。 あ、これ口に出したらクビにされそうだから言いませんけど。 ) [Mon 20 Aug 2012 01:51:54]
ナタリー > ( 暑い室内に籠っているのもなんですし、まだまだ夜は長く―――明け方まで続く夜勤のお仕事の休憩に、ちょっと外でお夜食など。 鉢と焼き網を用意してその上にケバブとチーズとスライストマトを乗せたホワイトマッシュルームがじわじわと音を立てて炙られている。 その間、小さな折り畳み椅子に座ってらバッシュにクレソンとチリソースを少しずつ敷き、お皿を用意する。 井戸の中で容器ごと冷やしておいた杏酒を取って来てカップに注ぐ頃には良い感じにお肉に焼き目がつき、チーズがとろとろに溶けている。 それをさっき用意したラバッシュに乗せて巻いて、お夜食の出来上がりである。 ) [Mon 20 Aug 2012 01:41:34]
ナタリー > ( 更にその先をもう少しだけ登っていくとやがて道はひとまずの終着点を迎える。 見晴らしのいい丘の上に公園みたいに広いスペースには屋根のついたベンチとテーブルが幾つか点在し、乾草の詰まれた小さめの厩が一軒。 工具と呼びの車輪を置いた物置が一軒。 送り迎えの馬車が停留する為の馬車停留所だ。 ここから上に階段を登って行けば、パプテス教会の管理する広い庭園墓地になっている。 ) ( と、まぁここまで立地を説明したところでようやく私、ナターリエ・ツェ=ミューレンの現在位置である墓守り詰所へとスポットが当たるわけです。 場所はそのベンチや厩がある停留所区画から少し離れた端っこの方、まぁ寝泊まりできる程度の広さと生活用品一式、裏手には井戸まで完備されていて居心地は悪くないです。 墓地がどうしても怖いって方には向いてないでしょうけれど。 ) [Mon 20 Aug 2012 01:17:00]
ナタリー > ( 中央病院の脇を抜けてひと気のない林道をなだらかに登っていくと、途中で箒と水桶と柄杓、それから雑巾がおかれた小さな小屋がある。 無造作に詰まれているものの、流石にこんな所から取るのは具合が悪いのか、盗まれるなんて事は滅多になく、自由に持ち出しては帰りに返しておくというのがルールになっている。 坂道を更に登っていくとやがて視界の右側が拓けて来て、なだらかではあるが随分と登って来た事が分かるだろう。 遠く横に長い帯のように見えるのはギルド地区から商業地区へと繋がっていく、市内でも特に賑やかな町並だ。 これくらいの時間でもまだ遅くまで開いている商店も多く、橙色の帯のように見えるだろう。 音は届かないくらい遠いが、確かに人の営みが其処にあるという安心感と、一抹の感傷に触れる事が出来る。 )  [Mon 20 Aug 2012 00:59:01]
お知らせ > ナタリーさんが入室されました。 『 -馬車停留所/墓守詰所前-/濛々と上がる煙と橙色の灯 』 [Mon 20 Aug 2012 00:46:18]
お知らせ > ナタリーさんが帰りました。 『 うーん――詳しく話すと長くなっちゃうんですけどね。 』 [Mon 13 Aug 2012 02:26:51]
お知らせ > シンデレラさんが退室されました。 『 …大変なのはこれからだ、命令にも逆らってしまった。 』 [Mon 13 Aug 2012 02:25:49]
シンデレラ > ( 女性だとは思っていたけど、兜の下は本当に普通の人だった。どこにでも居そうな人だ。荒事とか全然できなさそうな、こういう場所には不釣り合い。怖くないのか、私に顔を見られて。私が何もしないだろうということを、見抜いているのか。 ) どうしてそんな事…。いいじゃないですか、あなたは私を無視することだって出来た。死んだ者が、私の行いを見てどう思うかなんて。 ( どうしてそんな揺さぶりを私にかけるのか。詳しく話すことができずに説明が抜けることになったが、死んだのは妹だ。しかし、話はそのまま当てはまる。今の私を見て、妹はどう思うのか。 ) ( 不思議な考えだ。死んだ者が私の行いを見ている。私が殺したブラティリアどもも見ているのか。 ) …また来るかも。そのお話、いずれまた。もう少し詳しく。 ( でも、来ないかもしれない。わからない。 ) [Mon 13 Aug 2012 02:21:59]
ナタリー > …にべもないってこういうことか。 墓守りは掘ったり埋めたりしませんよ――――まぁ正確には墓守りでもありませんし。 ( やっぱり噛みあわない対話に小さく溜息をつきながら、余りの蒸し暑さに革兜と手袋を脱いだ。 必要無さそうだし、顔を隠してる人間が顔を見たいなんていうのも都合が良い話だと思いますし。 お願いしたって脱いで貰えなさそうですけど。 こういう頑ななタイプはあれです。 「ああいえばこういう」で全て完結しちゃって周りの影響を遮断しちゃいますから。 ) ―――追いかけっこは正直、この暑いのに嫌ですよ。 だから見たまんま聞いたまんまを報告させて頂きます―――けど、まぁ、最後に一応。 ご両親が今日の貴女を見ていたら、って家に帰って落ち着いた頃にでも想像してみて下さい。 ( 胸を張ってお見せできますか? と―――実際、見てる可能性もありますけど。 聞く限り、無念の死を迎えたご両親のようですし。 ) [Mon 13 Aug 2012 02:07:28]
シンデレラ > …そんな話をしないでください。そんな事知らない、私はさっさと終わりにしたい。じゃあ、あなたが埋めて下さい。墓守なのでしょう? 私の家族だって酷い目にあったんだから、掘り返されて埋められるぐらい―― 家族のことなんて言わないでください。あ、別に同情が欲しくて言ってるわけじゃないですから。 ( 家族の話をされて動揺が混じる。笛を鳴らされたとき以上に動揺した。だってしょうがないじゃないか、命令されたんだから。本当は嫌だったんだ。やっぱり止めようって思ったのが掘った後だったんだ、仕方ない。――本当にそう?ドルーチ派ってなんだ。私はどこまでブラティリアを殺す。誰を殴って、誰を殴らない。ブラティリアは滅ぼすべきという考えは揺るがないけれど、ドルーチ派の人間の全ての考えが統一されているわけではない。私は今回の仕事に嫌悪感を抱いたが、今さら申し訳ありませんでしたと反省することはできない。 ) ( そうこうしている内に穴埋めが終わった。色々なものが台無しになったが、これ以上はどうしようもない。 ) …そろそろ私は参ります。かけっこは多分、私の方が早いですよ。 [Mon 13 Aug 2012 01:55:55]
ナタリー > ( あ、これは怖い。 普通に怖い。 私が普段遭遇する幽霊なんかも、コミュニケーション可能な類と全く意思疎通の見込みが無いのと二分されるけど、今回は後者に近い、しかも生きている人だ。 「無自覚に理路整然と正気を疑う事を主張する人」ほど対話し辛い人間は居ないっていう話です。 ドルーチって最近時々聞きますけど、おね…姉が前にクリスティアから帰って来た時にも話していたカルトの人達だ。 向こうが源流で、ここ数年こっちに流れて来ているとか。 ) ええっと…ミカエラさん? わかります? 埋めたからって駄目なんですよ? あの、倫理的なあれもそうですけど、疫病とか怖いから深く深く埋めるんですから―――ご遺族の方だって悲しみます。 自分のご家族のお墓だったらどうですか? ( と、私はそう遠く離れてはいない両親のお墓の方をちらりと見る。 他のお墓には被害はないみたいです。 ) え? ああ、はい、今まさに危ない感じですけど、まあ普段はそんなでもないです。 静かですし、私接客業とかご奉仕とかたぶん無理ですし。 ( 墓泥棒と身の上話である。 殴り合いよりは100倍マシですけどね。 ) [Mon 13 Aug 2012 01:38:06]
シンデレラ > ( 考えてみたら、私のブラティリア狩りも私怨じゃないか。今回の命令と何も変わりが無いのでは?しかし、死んだ相手にこれ以上何をしても仕方がない。多少頭が働いたところで、取るべき行動はやはり目散に逃げることだったのかもしれないが、気が進まないまま掘ってしまった穴はもどしておきたかった。 ) ………。 ( 意外に仕事熱心だなと、内心では舌打ちした。勢い任せで理不尽なことを言って相手を黙らせるいつもの手段が通じない。度胸があるというより、真面目なんだろう。 ) …あなたは女性の方ですか。こういうお仕事に就かれるのは危ないと思うのですが。 ( 別に話の論点を逸らしたかったわけではないが。 ) 名前はミカエラといいます。本名ではありません、洗礼名です。住所は申し訳ないのですが言えません。ホワイティア至上主義団体「ドルーチ派」に所属しています。ホワイティアとブラティリアが同じ墓に入っているのを赦せないという考えの元、墓を暴きに来ました。個人的にはそれに同意しかねるので、中断することにします。 ( 真面目に問う方も問う方だが、それに答える方もおかしいかもしれない。もっとも、自分の名前と住所は伏せているが。だがしかし、この行いが正しいことだというのであれば、可能な限りドルーチであることと、目的は広く公表すべきだ。個人の素性はどうしても明かせないが、それが正義の義務である。 ) ( 墓は夫婦の墓だ。ホワイティアの妻と、ブラティリアの夫の。ざくっ、と土を埋め始める。 ) [Mon 13 Aug 2012 01:22:22]
ナタリー > ぴひゅう―――え、えー…よくはない…というか、良くないですよ? ( え、なんでこんなに落ちついてるんですか? と聞きたくなるくらい平静を保った感じで折衷案を提示されてしまった。 こんな夜中に独りであんなマスク被った人に。 ここはこちらが主導権を握らなくてはいけない所なのに。 私は全く納得できない感をアピールする用に松明を突きつけたまま、だからといって本気で抵抗されたらこの人結構怖いかもしれないと思ったりしていた。 ) えっと…あの、ですね、いちおう報告書に書かなきゃいけないので色々お聞きしたいんですけど。 お名前とご住所と所属と、あと、目的と? あ、言わなかったら笛吹きながらおっかけてきます、から、ね! ( 我ながら仕事熱心である。 若干お役所的ではあるものの。 とりあえずそう告げながら被害に遭った墓石をチェックして置く。 掘り起こした跡が残るだろうし、誰のどういうお墓かはまた後で調べるとして。 ) [Mon 13 Aug 2012 01:08:40]
シンデレラ > ( 笑って欲しい。私はこいつが現れた時、別の意味で安堵したのだ。「もうこれで墓を掘らなくてもいいぞ」って。だったら尚更、最初からやるなって話。でもとにかく、人に見つかって出来なかったっていう口実になる。私は立ち止まり、焦りの中にも色々なことを考える。やはり、今回の命令は単なるドルーチ派としての活動ではなく、何かしらの別の意図――私怨のようなものを感じるのだ。胃の中のものを戻してまでやるようなことじゃない。鳴り止まない笛に、私はどうしたらいいか考えた。 ) わかった、わかりました。穴を元に戻します。私ももう続ける気はないし、それでいいでしょう? ( 何も良くないが、とりあえずこの場を丸くでも四角でも星形でもいいので納めたかった。相手に墓を掘り返した理由を説明しても仕方がないだろうし。 ) 終わったら立ち去りますから、そこで待っていてください。 ( 戻している間に誰か呼ばれても面倒だ。 ) [Mon 13 Aug 2012 00:57:41]
ナタリー > ( どうやら作戦は失敗したようだった―――まず大抵の、リスクを負いたくない、そこまで極端に腕っ節に自信があるわけでもない人間が、1.闇の中で 2.後ろめたい事をしている時に 3.顔を隠した何者かが 4.大きな金切り音を立てて 5.火を持っている というシチュエーションに遭遇したら、まずは逃げる、離れる、出来れば衝突を避ける事を考えると思うのだ。 私だったらそうする。 ところが一見して弱っているように見えた若い女性はあろうことか、こっちに向かって来たのである。 私は慌てて彼女の前進を止めるべく松明を突き出して威嚇しつつ、ぷー ぴっ と「笛を鳴らすのにやめなさい」に対して返事を返した。 咥えっぱなしだったから変な音が出ちゃっただけですけど。 もうついでなので、ピピピピピピーッ!! と繰り返し鳴らしてしまいます。 冷静な判断とか、残念ながら無理ってくらい私もいっぱいいっぱいでした。 ) [Mon 13 Aug 2012 00:45:29]
シンデレラ > !? ( 心臓が口から飛び出るかと思った。まず、それが警笛の音だと最初はわからなかったのだ。死者の恨みの声が響いたのかもしれないと考えたのだ。慌てて周囲を見渡すと、松明をもった姿がそこにあった。――見られた!?顔…っ!私はゲロ塗れの帽子を被ると、掘った穴から這い出た。一目散に逃げるべきという考えと、見られた場合の対処について揺れる。シンデレラは本当にまともな――心優しく、穏やかなシスターとしての一面を持つのだ。例え顔を見られたからといって、罪のない無関係の(ブラティリア除く)人間に危害を加えることなどできなかった。 ) ( 穴から這い出た私は、手にスコップを持ったまま警笛を鳴らす姿の方へと向かう。何のことはない、向かう先にある階段を下りないと逃げられないのだ。 ) 笛を鳴らすのをやめなさい! ( こういう時、大抵はパニックを起こして一目散に逃げ出してしまうのだが、以外にも少し冷静に頭が働いた。それがベストの行動かどうかは別として。 ) [Mon 13 Aug 2012 00:36:09]
ナタリー > ( 正直な所―――△マスクの中身がもう絶対無理系のウォーリアじゃなかった事にだけは安堵して息を吐いた。 と、同時にそのミスマッチな姿はそれはそれで怖いと思った。 暴力の怖さから怪奇への怖さにシフトした感―――でもここはこれ以上じっとしていても仕方が無いところ。 一心不乱に苦しげな作業を続けるお嬢さんを威嚇すべく、私は革兜を目深に被り、松明を高く掲げ、大きく息を吸い込んで警笛を鳴らした。 プゥィィィ―――――、と10秒、20秒、問答無用ですよ!こっちのターンですよ!と言わんばかりに。 ナメられたらいかんのです。 ) [Mon 13 Aug 2012 00:23:01]
シンデレラ > ( 墓荒らしをする奴は、どんな奴だろう。怪しげな死霊術を行使する者。何らかの証拠を隠滅させたいもの。棺桶の中に眠っている宝石類などを奪おうとする者。どれにせよ、まともな倫理観なんて持ち合わせていないに違いない。しかし。 ) うえっ、ぐ げ ぇ ( その白装束の姿は、耐え切れずに吐いてしまった。ブラティリアだけならまだしも、ホワイティアの何の罪のない女性の眠りを妨げてしまった事への嫌悪が胃からこみ上げたのだ。マスクを外すのが間に合わず、口元が吐しゃ物で汚れる。臭いし汚いのもあったし、誰かに見られているという所まで考えが及ばず、マスクをとってしまった。娘だ。あなたより若い、金髪の。顔は青ざめ、不快に眉間に皺を寄せ、自分の行いに嫌悪感を抱いているかのような。嫌ならやめればいいのにというのがもっともな話だが。 ) 神よ、どうか…どうか…。 ( シンデレラは半泣きになりながら、再びスコップを握る。もう一つの棺桶の蓋をあけるには、もう少し土を取り除く必要がある。まだあなたに気づいていない。 ) [Mon 13 Aug 2012 00:14:31]
ナタリー > ( まあ正直、「危ないと判断したら無理しないで警笛を鳴らすなり記録を取るなり通報するなり」っていう言葉を聞いた上でのオフコースなので、警棒の出番は無い方向で進めたいところ。 だってどう考えても雇い主さんも私にそれ以上を求めてませんよね? 見た目的にどう考えても。 それでも雇うって言うんですから。 ) ( そっと松明を低く下げて、思いの外近くに見える人影から身を潜める。 それでもこの闇の中なら直ぐに気付かれてしまうかもしれないけれど。 ) ( 直ぐに確認出来たのは真っ白な尖った頭のような物が不自然に低い位置で左右に蠢いているところ。 土の中の水分みたいな泥臭さが鼻につき、土を掘り返したのだと理解する。 全く持っての予想通り―――あれですよね、今時、墓荒らしの人。 ) …本当に嫌だなぁ。 ( 物書きの端くれとして、人間の中でどういう人が一番怖いかって、言動行動に感情移入が全く出来なくて、まるで共感できない人。 何を考えているのか分からない、コミュニケーション方法が模索できない人っていうのが一番怖いんじゃないかと思う。 いま、まさに、それ。 そっと警笛に手を添えて、もう少しだけタイミングを見計らう―――こういう時はまずは、見っ…! である。 ) [Mon 13 Aug 2012 00:05:29]
シンデレラ > ( ぎ、と棺桶の蓋が軋む。釘は錆びかけていたけど案外すんなりと抜けた。抜けてしまった。忘れていたが、私は力持ちなのだ。少なくとも同棲代の女性よりずっとある。躊躇いながらも徐々に力を強めていけば、それは簡単に抜ける。 ) 早くしないと…。 ( いつだって時間が重要だ。誰かに見られでもしたら、大変な事になりかねない。今回の仕事はパフォーマンスの類は一切せず、速やかに終わらせるのがベストだ。だが、私はそこに違和感を感じる。パフォーマンスしないのなら、ブラティリアは滅ぶべきという考えを伝播させることができない。命令ではご丁寧に「埋めなおしてわからないようにしろ」とまで言われている。この墓――ホワイティアの女性はとても美しい人だったそうだ。もしかして、もしかして? ) ( そう考えている内に、棺桶の蓋が開いた。開いてしまった。想像していたよりも悪臭とはいえない、けれども形容しがたい不快な臭いが立ち込める。そこで私は青ざめた。 ) まち、がえちゃった ( 棺桶を間違えた。中の死体はドレスを着ていたのだ、つまりこれはホワイティア――妻の方だ。ブラティリアのはこっち、隣の棺桶だ。 ) ( 吐き気を堪えながらようやく作業を終えたという思いを裏切られ、動揺する。ナタリーが階段を登り終えたころに見るのは、そんな姿だろうか。掘った穴のせいでちょうど下半身が埋まっているように見えるかもしれないが、上半身の白装束と三角のマスクはちゃんと見える。 ) [Sun 12 Aug 2012 23:53:57]
ナタリー > ( なんて事を言い出したらきっと、案外人使いが荒いえらい人に怒られて下手すると折角の割のいいお仕事がクビなんて事もあり得るわけで、そもそも最初の説明でこういう仕事もありますよー、いいですかー、という確認に対して私、ナターリエ・ツェ=ミューレンはオフコースと元気よく答えたのでありました。 ) いったいなにが楽しくてこんな所に来るんですか本当…。 ( つまり、初のトラブルっぽいトラブルの様です。 さっきからこのいつも静かな墓地の何処か、少し離れた所から定期的に聞き慣れない音が聞こえている。 詰所のある馬車停留所よりももっと上の方―――階段を登った先、墓地の方、つまり、まぁ、嫌だなぁっていう想像しか出来ない類のトラブルです。 そんなわけで責任感と正義感を奮い立たせた私は、革のヘルメットっぽい帽子、革手袋、黒い外套、腰に警棒、首に警笛、柄の長い松明に火を付けて両手で担ぐように持ち、嫌々ひっそりと階段を登り始めたのでした。 ) [Sun 12 Aug 2012 23:42:47]
お知らせ > ナタリーさんが来ました。 『 いやだいきたくない 』 [Sun 12 Aug 2012 23:35:51]
シンデレラ > (  私はシスターだ。それが人の墓を暴くことになるなんて。気持ち悪い、吐いちゃいそう。どうして私一人なの?それは多分、目立ちたくないし、こういうことを躊躇いなくやれるって思われてるからだ。或いは、こういう事をしてるっていうのが仲間内に知れれば、動揺が広がるかもしれないって考えたのかもしれない。仲間のみんな処刑は喜んでやるけど、こういう気味の悪い仕事は遠慮したがる坊ちゃんお嬢さんばかり。私だってもともとはドレスを着た貴族の娘だったのに。 ) ふーっ ふーっ ( こみあげてくる吐き気を堪えながら、私は釘抜きを棺桶の隙間に差し込む。人手があれば棺桶自体を外に運び込んだけれど、一人ではとても無理だ。だから中の死体だけ、死体だけ…。 ) う、う ( 気持ち悪い。早くしないと。 ) [Sun 12 Aug 2012 23:34:01]
シンデレラ > ( 今は自分一人だ、仲間はいない。集団で行くのは余りに目立ちすぎるとの考えからだ。だから白装束は脱いでいけと命令されていたのだが、シンデレラはどうしても白装束を身に着けないと、目的を遂行できそうになかった。 ) ( この墓の下に、ホワイティアとブラティリアが一緒に埋葬されているというのだ。そんな事はクリスティアではまず考えられないのだが、この下の二人はあろうことか夫婦としての契りを交わした。私にこれを命じたドルーチ派の幹部の一人は、それが我慢ならないらしい。私は死んだブラティリアには興味がない。殺した時点で目的は達成されているのだから。夫婦となった事は許されざる罪だが、それは死という罰をもって償われた。ならばそれで良いではないかという私の考えは、甘いのだろうか? ) ………。 ( 棺桶が露出した。 ) [Sun 12 Aug 2012 23:24:59]
シンデレラ > ( シンデレラ・トレメインは正気か正気でないかと言われたら、正気ではない。復讐に狂い、他の人種を執拗なまでに攻撃し、処刑する。だが、それ以外は――本当にそれ以外は真っ当なシスターだった。他の人を憐れむことも出来るし、手を差し伸べることに喜びを感じる。 シンデレラ・トレメインは正気か正気でないかと言われたら、正気ではない。しかし、ドルーチには時に、そんなシンデレラですら躊躇するような事を考える者がいるのだ。 ) 神よ、許したまえ。 ( ざくっ ) 神よ、許したまえ。 ( ざくっ ) ( 白装束に身を包んだ姿が、土にスコップを突きたて墓を暴こうとしている。白装束はこの暗闇ではかえって目立つが、シンデレラは「これはドルーチ派としての正しい活動なのだ」と自分に言い聞かせる為に、これを着た。 ) [Sun 12 Aug 2012 23:16:19]
お知らせ > シンデレラさんが来ました。 『 神よ、許したまえ。 』 [Sun 12 Aug 2012 23:08:33]
お知らせ > ナタリーさんが帰りました。 『その日は一度も幽霊を見なかった』 [Fri 10 Aug 2012 22:10:22]
ナタリー > ( 陰鬱な気持ちなる前に思考をカットして大きく伸びをする。 そろそろ詰所に戻ろうか。 今日のおやつはサワーベリーとケシの実のストルツラと、井戸の底で容器ごと冷やした珈琲だ。 のんびりと間食した後で少し書き物でもして過ごそう。 深夜にもう一度見回りをしてから軽くストレッチ体操して、少しうとうとして、夜明けを待つ。 ―――いつも通り穏やかに過ごそう。 ) [Fri 10 Aug 2012 22:06:26]
ナタリー > ( 両親の幽霊が現れる事に期待が無いといえば嘘―――である半面、二人が私の前に現れる事を恐れている。 理由は色々、複雑だ。 時折私の前に姿を現す彼らの様に、死者独特の表情をしているのだろうか? 俯きがちな薄い表情、ぼそぼそとした低い声、紡がれる陰気な言葉―――死因と思われる痛ましい傷跡と血痕。 何処を取っても私の思い出に残る両親と重ねる事が出来ないし、やっぱり―――それを見るのは苦しいと思う。 ) ( あっという間のお別れだった。 予感も無く、伏線も無く、最後の言葉を交わす暇も無く。 大ホールに行って3人で観劇をしてディナーを食べた帰りの馬車の大事故。 私の感情があの日から先に進まないのは、そんな消化不良のせいだろう。 ) ( こうして居ればなにか切っ掛けが掴めるのだろうか? ) ( あの日から私と現実の間になにか薄幕のような、フィルターがかかっているような気がする。 ) [Fri 10 Aug 2012 21:35:55]
ナタリー > ( もしかしてこれが――――私が幽霊を見る事が出来て、彼らの悩みを聞いて解決に導くお仕事をしている、というのが全て私1人の妄想だったりしたらどうしようか。 余程重傷だけど、この妄想が私をギリギリのラインで護っているのならそれでもいいのかもしれない。 ああ、あの子はちょっと可哀そうな子だから、とか陰で言われたりしていたら少し嫌だけれど。 ) ( 両親の墓石の前、夜警の合間に独り。 長い柄のついた松明を杖にして暫し眼下の町並みを見渡しす。 ひと気のない真っ暗な墓地から見下ろすと、商業地区からギルド地区へと続く長細い橙色の灯りの列は酷く遠く音も聞こえて来ない。 あの灯りの下にはもう誰も残っていなくって、知らない間にもうここには私しかいないんじゃないかなんてありもしない妄想に暫し酔う。 なにせ夜明けまで独りでずっとここで過ごすのだ。 独り遊びでもしなければ退屈でしかたが無い。 ) [Fri 10 Aug 2012 21:08:22]
ナタリー > ( それは素敵な後日談じゃないかと思う。 ) [Fri 10 Aug 2012 20:59:36]
ナタリー > ( どうしてこういう仕事を引き受けたかと言えば、死後に救いがあるという事を見い出したかったからかもしれない。 心残りのある人が死んだ後、確かに幽霊になって現れるというのなら、魂とか自我とかいうものが確かにあって、それは肉体の死後に続くもので、例えば天国に行ったりだとか、例えば思い残す事が無くなれば静かで安らかな場所で眠れるとか、例えばそれは循環するもので、いつかまた何処かで巡り合いを繰り返すのだとしたら、それを知る事が出来たなら、私はきっと心穏やかにこの先を生きて、いずれ死ぬ事が出来るんじゃないかと思う。 大した理由も無くただの不運一つで命を落とした人達が、ただ「あの人達はかわいそう」で締め括られずに済むのなら、胸の痛みに言葉を詰まらせる事も無くなるんじゃないかと。 ) [Fri 10 Aug 2012 20:57:42]
お知らせ > ナタリーさんが来ました。 『sequel gentle to to a postmortem.』 [Fri 10 Aug 2012 20:43:13]
お知らせ > ナタリーさんが帰りました。 『其処で寝るんかい、と思いながらも私1人では為す術も無いのであった。』 [Sun 29 Jul 2012 02:18:27]
お知らせ > ラサートさんが退室されました。 『日の光を浴びればまずは頭が痛かった…』 [Sun 29 Jul 2012 02:16:22]
ラサート > うぅ、すみません…(若っと言われて、どうやら思ったよりも年の離れていそうなお姉さんに誘導される。そのままもたれかかって、事故的にお姉さんの柔らかい部分を味わう…なんてことは結局せずにそのまま停留所のベンチで眠りこけた) [Sun 29 Jul 2012 02:15:24]
ナタリー > まあこれだけ元気なら大丈夫でしょう―――17?若っ。 ( 若さゆえのエネルギーか。 しかも軍人さんときた―――体育会系というのでしょうか。 仲間とお酒飲んでワーってノリ、昔からどうもその輪に入り難いんですよね。 テンションゲージのMAX値が2くらいで上限、と昔言われた事がありますけど。 そのとおりでございます。 ) はいはい、それじゃもう、こんな時間まで外をふらついてちゃいけませんよ? お水でも飲んでお帰りなさいな。 あ、やっぱり駄目だったーって思ったら直ぐに教会なりなんなりに行って診て貰って下さいね。 ( と、お姉さんぶって(?)ぽんぽんと誘導し、一台も停まっていない馬車停留所のある方へ。 詰所裏の井戸水でも飲ませておけば其処らへんで倒れても脱水症状とかは大丈夫でしょう。 ) [Sun 29 Jul 2012 02:10:58]
ラサート > はっはっはっ!(なんか不憫そうな声を上げられたがこれは幻聴だうん。ゾンビやその他のアンデッドは剣で切れるし銃で吹っ飛ばせるけど、幽霊とかなんか怖いって妙な理屈。)イエッサー!大丈夫であります。ラサート・カルディス准尉、フェリアン海軍ヴェイトス方面駐屯部隊所属17歳でありまっすっ!(びしぃっと敬礼で返せば、完全に酒に飲み込まれているの図。多分帰巣本能は生きているので、放っておくが吉かもしれない。どうせこの季節なら、道端で寝込んでも、此処で眠る方々の仲間入りはしないだろう。) [Sun 29 Jul 2012 02:00:01]
ナタリー > あー…目が。 ( それはたいへんだ、と思ったけど言うのはやめてきます。 意識すればするほど良くないですし―――朝起きたら奇麗さっぱり忘れてるというのが理想的でしょうか? 基本、視える人が稀な幽霊の人達は自分に気付く人に近づいて来る傾向が強いんですけどね。 ) うん、お酒は飲んでも飲まれちゃ駄目ですよ? ちゃんと歩けます? お名前と年齢とお住所は言えますかー? ( どうにも来場理由をはぐらかされてる感。 いざって時の為に記録しておこうかとか、私、いい機転。 まぁ、その後やっぱり憑かれてましたァ―って言う流れになるとかわいそうですし、連絡できれば改めて、バスターな方向性の方を教会を通じてご紹介出来るかもしれませんし。 ) [Sun 29 Jul 2012 01:51:22]
ラサート > (状況が状況ならばこの純情な青年も声が上ずることもあろうが、今はもっと薬効的な形で顔面が紅潮している)はっはっはっ!気づいてるも何も、思いっきし目が合いましたがな、レディー!…まぁ、幻覚ですけどね、はっはっはっっ!!(なんか膝ががくがくしながら高らかに笑い声を上げる。うん、帰りたいんだけど、ここから独りで帰るんだよね、やっぱし)ばしょ?…あぁー、ほら、あっちの隅っこの…無縁仏とかある辺りの横。(そっちを見ずに指だけで指して示す。方角が合ってるかも定かではないが、取り合えず当初目的地にたどり着くために仕入れた知識を披露する。)あぁ、大丈夫大丈夫。たった今解決したからミズ。(何をしに来たのかと問われれば、迷惑をかけに来たとしか答えようの無い状況。) [Sun 29 Jul 2012 01:40:33]
ナタリー > ( おっとステレオタイプなリアクションどうもありがとうございます。 そういえば知らない男の人と話すの久しぶりだけどこのシチュエーションは限りなくノーカンに近いなにかだと思う。 ) 居ない派? あー、うぅん、どうでしょう。 向こう、気付いてました? まぁでも吊ってる状態がデフォルトだとしたら降りて着た時点でアイデンティティ的にどうなんだろう。 ( 後半ほぼ独り言。 ついて来ないとは断言できないけれど、ついて来られると私の仕事の一部になりかねないので大人しくしていて欲しいものである。 ) 一応、場所教えて貰えます? あと、ご用事もう大丈夫ですか? ( さっき聞いたけど結局何をしに来たのかっていう。 一応仕事なので出来る範囲でのお手伝いがあったら手伝いますけど。 ) [Sun 29 Jul 2012 01:28:00]
ラサート > ……オーマイガッ…(ハプテスの名を出されるとちょっと、いやかなり悪い気持ちになる。一応自分も日曜には教会に行ったりするぐらいはしてるのだ。)酔っ払って……げんかく…??…………オッケーッ!それもらったっ!!其の線で居ない派の勝利としよう!!(話しかけたとかそういう大事なくだりはスルーし、都合のいい部分だけ抜き出せばびしっと墓守の女性を指差した後に陽気にサムズアップした。…多分、まだかなり脳にアルコールが作用しているようだが。)……じゃあ幻覚で行こうと思うんだけど…その幻覚が家までついて来たり…とかはないですよね〜?(と、急に声のトーンを落としながら尋ねてみたりする) [Sun 29 Jul 2012 01:20:55]
ナタリー > はい、ここパプテス教会保有地になっておりまして、えーっと、そういうわけです。 ( どういうわけだろう。 あんまり警備警備って威圧してもよくないし、かといってナメられても危ない気がするし。 ちょっと困った。 ) ああ、そう、墓守り的な。 それで、なにか…お酒くさっ…木から? ロープで? …………まぁそういう人も時々居ると言えば居ますけど話しかけた事は今の所無いんですけど―――酔っぱらって幻覚を見たという事でどうですか? ( と、首を傾げて提案した。 見なかったということで、という意味である。 どう見てもトラブルの元っぽいですし、視える話せる私ですが、視えて話せるからって殺人鬼とか通り魔とかに近づいて話しかけませんよね? 私だって近づく相手くらい選びます。 心霊バトルとかは私のジャンルではないのです。 ) [Sun 29 Jul 2012 01:09:17]
ラサート > 管理…組合…??(その単語に少し声が裏返る。勿論、後ろめたい事が合ったからだ。こんな時間にお参りなど普通はしない。そもそも、フェリアン人の自分の血縁者は誰もここで眠ってはいないのだ。……しかし、墓荒らし等というものでもなくって…)あぁ、えぇっと…墓守の方でしたか…お疲れ様です。えぇ…そうですね、えぇ、あれも誰かお参りしてたんでしょうね、ちょっと木からロープでぶら下がるような変な方でしたが…(気晴らしに仲間の水夫と飲んで、幽霊が居るとか居ないとかの話になった。其の場のノリで自分は居ない派に加担することになり、それならば…と酒場を後にして、過去に縛り首にあった罪人達が埋葬されている辺りまでいって石を置いて帰ってくる…つまりは肝試しを施行していたりしたわけで…) [Sun 29 Jul 2012 00:58:21]
ナタリー > ( こんな時間にここを訪れる人はよっぽど忙しい人かよっぽど奇特な人かよっぽどわけありの人のどれかだと思う。 見れば帯剣した男の人―――護身具にしては立派なものだ。 普通に命の危険を感じる程度には。 墓荒らしにしては汚れても良さそうな格好でもないし、剣で穴を掘るのは無理だし、そういうわけでもないみたいだけれど。 他に仲間がいる様子も無い。 ) あの、管理組合の職員ですけど、大丈夫ですか? こんな時間にお参りですか? ( 誤解の無いように言っておくけれど、私今、結構緊張しています。 場所も場所だし相手も相手だし。 喋り方とか顔とかがフツーに見えるのは生まれつき…だそうだ。 姉曰く。 ) [Sun 29 Jul 2012 00:49:20]
ラサート > なっなっ…(松明の明かりの先には腰が抜けたような状態で地面に座り込む青年の姿。シャツにズボンという何の変哲もないいでたちだが、腰には一本サーベルを吊っていたりした。なんか、近づく女性の姿をみて10回くらい十字を切った後に…)………あ…えぇ……取り乱しました…ミズ…(貴女の言葉に生気を感じたせいだろうか、汗で髪をべったりとはりつかせながらも立ち上がり襟を直したりしている。とりあえず、フェリアン人常備対レディージェントルメン回路が発動したらしい) [Sun 29 Jul 2012 00:42:17]
ナタリー > ( 冷たい井戸水を使ってアイスティーでも淹れて、室内も暑いし暫らく詰所の外でのんびりしていようかと思った矢先―――仕事がきた。 多分。 ) …なにげに初めてだけど。 えーっと、どなたですか〜? 生きてます〜? 死んでます〜? ( それによって仕事の内容も変わるし。 念の為に警棒を腰に挿して、柄の長い杖みたいな松明を掲げて、声のする方に行ってみよう。 ) [Sun 29 Jul 2012 00:35:11]
ラサート > (静かだった空間が静かじゃなくなった瞬間。ちょっと離れた方で突然男の悲鳴が上がった。そいつはけたたましい足音を響かせながらなんだか墓守の方に向かってくる。)やっべーーっっ!!マジでヤバイヤバイ!!!(なにやら言葉を発しながらダッシュしてきたそいつは、貴女のすぐ隣あたりを駆け抜けようとして…)のっぉぉわあぁぁぁっっっ!!?(もう一回盛大に叫んでずっこけた) [Sun 29 Jul 2012 00:28:58]
お知らせ > ラサートさんが来ました。 『のぉぉぉぉおおおおっっ!!?』 [Sun 29 Jul 2012 00:25:28]
ナタリー > ( 暫らくそんな事を考えたけれど特別良いアイデアが浮かぶ事も無くて、そういえばお腹も空いて来た、と立ち上がって見回りに戻る事にした。 詰所にフルーツマシュマロとドライフルーツが残ってたはず―――マシュマロって時々食べたくなるけど、一袋の量が多過ぎて飽きるといつも思う。 ) ―――今日も暑いなぁ。 ( ここでこんなに暑いなら、眼下に見える街明かりの辺りなんて灯りと人の熱で酷いもんだろう。 ) ( ここは静かだ。 ) [Sun 29 Jul 2012 00:15:23]
ナタリー > ( 私は今も途方に暮れている。 この先の事なんて何も思い浮かびはしないし、何をすればいいんだろう? どうするのが正解なんだろう。 今こうしているのも漠然と選択肢を選んだ結果で、ぼうっとしていたらきっとこのままずっと、何となく何となく選択肢を選び続けるだろう。 それで最後までいっていいのだろうか。 ) ( 小説家になりたいっていう目的はある。 あるけれど、正直ちょっと力が抜けてしまっているのだ。 人間こんなにあっさりと死んでしまったり、怒りのやり場のない方法で幸福を奪われてしまったり、と思ったら、死んだあとは幽霊になってたり、まだ行き先があったり。 死出の門っていうのの先がどうなっているのかはちゃんと教えて貰えないんだけれど。 ) ( 何だかこう、あ、そうなんだ、って。 力が抜けてしまったのだ。 ) [Sun 29 Jul 2012 00:04:34]
ナタリー > ( 神様を怨めばいいのか。 馬車の御者を憎めばいいのか。 己の不幸を呪えばいいのか。 どうも私には元々そんな体力はなくて―――クリスティアから急遽帰国した姉が全ての手続きと段取りを終えて、病院で眠っていうちに連絡も葬儀も書類上の手続きも済んでいた。 2週間後に戻った家に両親の気配はなく、私は1人で掃除と洗濯をしてパスタを茹でた。 暫らくぶんのお金があったから、暫らくの間そうして今までどおりの暮らしをしながらお母さんがやっていたような感じで1人分の家事をして、何となく何となく、ああ、これからどうしようかな、なんて考えて過ごした。 ) ( 一応、その間ずっと途方に暮れてはいたのだ。 様子を見に来た姉は気を使った感じで少し現実的な話をして、だらしない(そんなつもりはなかったんだけど)暮らしを諌めて、最後に「あんたは昔から何考えてるのか分かり難い顔だから」と笑った。 ) [Sat 28 Jul 2012 23:39:34]
ナタリー > ( 強い雨の日の、不運な馬車の事故だった。 その日は母の誕生日で、私達は3人で大ホールに観劇に出かけた帰り。 毎年繰り返す平凡な幸福の一幕。 あんな風に起承転結も無く、一瞬でそれが終了するのは―――物語りみたいなご都合じゃあないからだろう。 いい大人になっても親元で本ばかり読んでいた夢見がちな本の虫を強制的に夢から覚まそうっていうペナルティだったのだろうか? ) ( それは流石にえげつない。 ) [Sat 28 Jul 2012 23:20:06]
ナタリー > ( 寄り添うように二つ並んだ平らな墓碑には、私の両親の名前が刻まれている。 あれからまだ1年程しか経っていないし奇麗なものだ。 ここに両親が眠っているというのも、私がこのやや問題のあるアルバイトをやる決心をした理由の一つだ。 ) ( 2人の墓碑を簡単に掃除して、簡単に祈りを済ませる。 案外なんとも無さそうに見えるかもしれないのは心の整理がついたからではなくて、流されるまま整理するべき感情の部分を封印して、未だに逃避しているからだろう。 泣き喚いたりするにはちょっと急過ぎて、あっけなさ過ぎて、私の見ていない所で全て終わっていた。 ) [Sat 28 Jul 2012 23:13:52]
お知らせ > ナタリーさんが来ました。 『Epitaph.』 [Sat 28 Jul 2012 22:57:03]
お知らせ > ナタリーさんが退室されました。 『私にサトリのちからがあるかぎりおまえの技は全てお見通しだーっ!』 [Wed 25 Jul 2012 00:41:24]
ナタリー > 私の強大しゃを今こそ思い知れっ、ミリオンゴーストアターック!! ( 脳内エフェクトと共にテンションアップ中。 途中ちょっと咬んだ上にイメージよりややヘナってるのは気にしない方向で。 練習だもの。 ) …あ、これいい案外いい。 ていうか気持ちいい。 ( 新しい自分発見? 出そうと思えば声、出るもんだなぁと。 ※本人が思っている程出ていない。 ) ( 夜はまだまだ長い。 遠い商業地区の灯りが少し減って来たけれど、まだあの辺りには沢山の人が動いている。 それを遠く眺めながらもうしばらく、発声練習でもしていようか。 ) [Wed 25 Jul 2012 00:29:37]
ナタリー > …ここはひとつ練習してみますか。 ( 折角人も居ない、多少大きな声を出しても大丈夫な所ですし。 暇ですし。 よく考えたらその辺、自由ですよねこのお仕事。 ) では失礼して―――えっと、何がいいかな。 強くて格好良くて頼れる大人的な? ( よし盛り上がって来た。 馬車停留所の真ん中辺りまで戻って来て灯りを立て掛け、ちょっとジャケットを脱いで気合(?)を入れてみる。 結構広い場所だしなんかこうしてみるとステージみたいで新鮮である。 私、ひとりオンステージ。 いざ。 ) …フッ、残念だがこの猟犬星座のナターリエにお前の攻撃は通用しないぞ。 ( ここクールに。 目を瞑って気取ったポーズで。 ) ノコノコ出てきたのがお前の運の尽きだっ! ( カッ ) [Wed 25 Jul 2012 00:02:49]
ナタリー > ( 私は声が小さいのだ。 指摘されて意識しても駄目。 生まれつきそういう、「元気な声」みたいなのを出せないんだと思う。 十代から同年代くらいのあの特有のテンションには勿論ついていけない。 怒鳴ったり大声で威圧したり泣いたりとかもちょっと無理。 どうしても必要に駆られたら出るものだろうか? 案外、男の子っぽい冒険小説とかの心理描写とかも嫌いじゃないし、理解共感できる部分もあるんだけれど――――。 ) ( しっかりしないとなぁ。 「なんという頼り無い25歳」という不名誉なキャッチフレーズを是非とも返上しなければ。 ) [Tue 24 Jul 2012 23:42:39]
ナタリー > ( ―――さて、そんな感傷に浸ってばかりいても仕方が無い。 見回りは1時間前に済ませたばっかりだし、間食もあんまりよくないし、眠ってしまうのも不用心―――という事でちょっと外に空気を吸いに出てきたんだけれど。 ) ( さっきも言ったけれど、こんな時間にここを訪れる人は滅多にいない。 私が此処で働くようになって正直1人も居ない。 全く無いわけじゃあないですよ、と言われては居るんだけれど。 昼勤なら稀に詰所に声を掛けられて誰かと話したりする事もあるけれど、夜はその辺絶望的―――本当、話相手の一人でも居れば気は紛れるのに。 まぁでも、気を使わないでいいといえばいいんだけど。 世間の流れについていけない私としては、商業地区の雑貨店とか飲食店の売り子なんて精神的に参ってしまいそうだ。 不特定多数の来客がせわしなく入れ替わり、此方のペースも都合も関係なくどんどん話しかけて来てお金のやり取りをするなんて。 ) うん…独り最高、独り気楽! ( 誰も居ないのをいい事に格好いいポーズをカッと決めて格好悪い台詞をいつもの2割増し大きい声で言ってみた。 ) ( 存外気持ち良かった。 ) [Tue 24 Jul 2012 23:06:53]
ナタリー > ( 友達らしい友達も居ない。 ああ、昔馴染みで挨拶したり立ち話する程度の子くらいは居るけれど、だいたい何処かに嫁いでたりとか、華やかな暮らしを謳歌して居たりとか、やりがいのある仕事を見つけて忙しかったりとか―――まぁ、どうも住む世界が各々どんどんズレていって、重なり合う部分が無くなっていって、疎遠になっている感じで。 私くらいの歳になるとまぁそういうものだ。 運がいい人ならそれでも一人か二人くらい、週に一度お茶を飲むくらいの親友とかが居たりするんだろうけれど、生憎引っ込み思案で本の虫だった私(今もか)にはそういう友達には恵まれなかった。 お姉ちゃんっ子だったのもあるし、そのお姉ちゃんは旦那さんの家に嫁いで今はクリスティアだ。 ) [Tue 24 Jul 2012 22:45:30]
ナタリー > ( 欠伸を噛み殺しながら読みかけの小説を机に置いて椅子から立ち上がり、一つ伸びをしてから詰所を出る。 今日も霊園は静かで、何事もなく、俗世から遠い無音の闇の中にある。 馬車停留所を横切って市街地を見渡す丘の端に立てば、遠くギルド地区から商業地区へと続く橙色の灯りが帯になって見えているけれど、音は一つも届かない。 隔絶された世界に独りぽつんと存在しているみたいで、私も死後の世界の住人になってしまったかのようで――――それ自体にそれほど恐怖を感じないのは、ある意味片足突っ込んでしまっているからか。 感覚が麻痺してるって自覚があるだけマシかもしれないけど。 ようするに、あとは、生きているうちに何かするかしないか程度の差で、しかもそれ自体には別に大した意味はなくて、それを評価するのは結局、自分だって話で。 ) ( まあそう考えるならまだ死ぬのは早いかな、という所で辛うじて生きている感じ。 悲観的なつもりはないんだけれど、潤いが無いなぁ。 ) [Tue 24 Jul 2012 22:38:12]
お知らせ > ナタリーさんが入室されました。 『rises quietly alone』 [Tue 24 Jul 2012 22:20:37]
お知らせ > ナタリーさんが退室されました。 『 退屈で、平穏で、静かな時間が過ぎて行く  』 [Fri 20 Jul 2012 00:01:51]
ナタリー > ( そんなこんなで今日の見回り業務は無事終了―――ではなくて。 儀式自体は1回で良いけど、見回りは明けるまでにあと2回しなければならない。 何か以上があったら出て来なきゃいけないし―――まぁ、そんな事今のところ一度も無いんですけどね。 一先ず馬車停留所の隅にある小さな詰所に戻り、松明の火を消した。 中にはカンテラの灯りと小さな机と椅子、奥に1人用のベッド、簡単な食器類と作業用の道具が置かれている。 裏手に回ればポンプ式の井戸もある。 暫らくはここでまた本でも読みながら過ごそう。 夜はまだまだ長いのだから。 ) [Thu 19 Jul 2012 23:46:16]
ナタリー > Ein Charme wird davon vervollstandigt.ごふは ここに せいりつする ( ひと際大きな、感情移入たっぷりのなりきりボイスで最後の一句を唱え切り、松明の柄の部分で強くカーンと石畳を叩く。 カーン、カーン、カーン、と3回。 こんな細かい部分まで決まっているのにやっている本人がそのどれ一つとってもどういう意味なのか理解していないといういい加減な職場だ。 だからといって文句を言ったら本職の人が連れられてきて私は晴れてお役御免という事態になりかねないので黙って従う事にする。 魔法少女シニカル☆ナタリーとでも呼んで下さいな。 ) ( やっぱり嫌だ。 ) [Thu 19 Jul 2012 23:11:36]
ナタリー > ( これで終わりなら楽なんですけどね、などと胸の内に留めて肩を竦め、十字路の真ん中まで戻って最後の仕上げ。 4方を固めただけじゃあ未完成なんだそうな。 ) Die Sonne befindet sich im Himmel und es gibt gleich den Tod auf dem Bodenそらにたいよう ちにはしが ひとしくあり Macht wurde an den vier Vierteln, dem Himmel und der Boden gefullt, und die Stelle war bereit.しほうと そらと ちに ちからはみち ただしくあり ( という若干長くて仰々しい台詞を大きな声でそれっぽい抑揚をつけながら、格好良く松明を天に掲げたりするのである。 であるので、出来れば皆さん、夜間の参拝はできるだけお控えください。 暗いし怖いしあんまりいい事ないですよ? 変ないい歳の大人がかっこいい振付をして叫んでても見て見ぬふりをしてそっと立ち去るのが大人のマナーだと思うのです。 ) [Thu 19 Jul 2012 23:05:43]
ナタリー > ( 次の行先はまぁ大体分かるだろう。 ただし今度は真ん中のルートを通らずに、わざわざ通路の無い墓碑の間を斜めに横切って、敷地北の石碑を目指す。 この順路にもここを通れという面倒なルールがあるのだ。 さて、どんどん進めてしまおう。 ) Bitte kommen zu einem Nordhutergeist und hier.きたの しゅごれい ここに きたれ ( そして最後に当然、南側に行くわけだ。 今度は真ん中の石畳の通路を使って、東西のルートと十字を切るようにして南の石碑へ向かって行く。 ) Bitte kommen zu einem sudlichen Hutergeist und hier. みなみの しゅごれい ここに きたれ [Thu 19 Jul 2012 23:00:01]
ナタリー > Bitte kommen zu einem westlichen Hutergeist und hier.にしの しゅごれい ここに きたれ ( 通路を真ん中まで来てから東の端へ、それから来た道を戻って反対側の西の端へ、という見回り的には無駄なルートを辿って今度は敷地の西の端の石碑の前でそう唱える。 これ、やれと言われて最初に暗記させられて、最近ようやくほぼつっかえないで最初から最後まで言えるようになったのだ。 あんまりもごもご小声でやっても意味ないですからね、とまた釘を刺されて仕方無く、結構大きめの声でそれはもう高らかに仰々しく魔法使いになり切って、25歳にもなる大の女が夜の墓地でやっているのである。 出来れば人に見られたくない姿だ。 ) [Thu 19 Jul 2012 22:54:28]
ナタリー > ( 敷地の東の果て、何を描いているのか分からないけれど、奇妙な印の刻まれた石碑の前に立ってそう唱える。 これも私の職務内容として定められたいつも通りのお仕事だ。 私は魔法使いじゃあないし、この一連の仕事の意味とはかよく分かっていない。 ただまぁ、言葉の意味を考えるになにかお守り的な事なんだと思うけど、私みたいな素人がやって何か意味があるのかなって聞いてみた所、「それが反復され続ける事に意味があるんですよ」というやっぱりよくわからない答えが返って来た。 土地は歴史を記憶する、のだそうだ。 なんにせよやらなければクビ、やらないでトラブルが起こったら真っ先に私が被害に遭いそう。 というわけでこのやや面倒臭い反復行為を私は誰に見られているでもなく毎晩(休みの日は他の人がやってるんでしょう)続けている。 続けない理由も特にない。 ) [Thu 19 Jul 2012 22:46:50]
ナタリー > Horen Sie es bitte wenn Sie bitte.おねがい もうしあげます ( 松明の先で炎がゆらゆらと揺れている。 星は見えているけれど、少し風があるみたいだ。 私は眉毛にかかった前髪を少し直して、決められた順路に従っていつも通りの巡回を続ける。 広く一面に並んでいる墓石の間の石畳を抜けて、まずは敷地の東側へ。 絶対にこの順番を崩してはならないとキツく釘を刺されていて、もしトラブルで順路を外すような事があったら、時間をおいて位置からやり直すようにとまで言われている。 ) Bitte kommen zu einem Ost Hutergeist und hier.ひがしの しゅごれい ここに きたれ [Thu 19 Jul 2012 22:36:34]
お知らせ > ナタリーさんが来ました。 『Horen Sie es bitte wenn Sie bitte...』 [Thu 19 Jul 2012 22:25:28]
お知らせ > ナタリーさんが退室されました。 『いってきまーす(と、誰も居ない虚空に向けた)』 [Sun 15 Jul 2012 00:53:11]
ナタリー > ( …なんて事を毎回いいながら一向に作品が仕上がらないのが私のパターンなんですけどね。 書きたいし、書こうともしてるし、アイデアもあるんです。 でも何故か形にならないままフワッといつの間にかモチベーションが切れちゃってお蔵入り、をずっと繰り返している感じ―――もう10年以上前から将来小説家になりたい!って公言してる身の上、ああ、やだ、変な汗かいてきた。 ) …ちょっと気分転換に行きますか。 ( 本職の方。 見回りに。 ) [Sun 15 Jul 2012 00:42:16]
ナタリー > ( 小説家を志す1人として参考にすべき表現や物語的ギミック、読ませる為のテクニック、大いに勉強になる―――けど今は物語りに集中して読みたい。 だって理屈とか技術を気にしながら呼んじゃうと感情移入が出来なくて折角の物語りが台無しになってしまう。 だから一週目はちゃんと読者として読まないと。 ) [Sun 15 Jul 2012 00:13:35]
ナタリー > ( 今日の持参小説は、冒険サイエンスフィクションものの草分け的シリーズ、C・N・エインズワース著作「エインズワース航海日誌」から「Captain Ainsworth's Charenge (邦題:挑戦! 嵐の空中都市)をチョイス。 一部の評論家からは荒唐無稽で出鱈目なストーリーだと酷評されつつも、また一部からは細密で骨太な考証に基いた素晴らしい「自伝風小説」として評価されている。 これを読むのは3冊目になるけれど、なるほど、まるで作者のエインズワース自身の体験談のように描かれているのが面白い。 感情描写とか風景描写とかの臨場感がリアルなのだ。 ) [Sat 14 Jul 2012 23:39:44]
ナタリー > ( 正確にはアボガドと海老とトマトとゆで卵とブロッコリーのサンドイッチ、が私の今日のお夜食である。 昨日の事はさっぱりすっきり忘れる事にして、今日も独り静かに夜勤の夜を過ごす。 馬車停留所の隅にある物置小屋みたいな小さな詰所でランプに火を燈し、図書館で借りてきた小説を読みふけりながら珈琲とサンドイッチに手を付ける至福の時間。 ああ、勿論本を汚さないように注意してますよ? カップは倒してもかからない所に放して置いて、お手拭きナプキンでよく指を拭きながら、ぽろぽろと粉が毀れてほんの隙間に挟まったりしないようにと。 ) [Sat 14 Jul 2012 23:13:30]
お知らせ > ナタリーさんが入室されました。 『アボガドと海老のサンドイッチ』 [Sat 14 Jul 2012 23:01:06]
お知らせ > ナタリーさんが帰りました。 『今日も静かに夜は更ける』 [Wed 11 Jul 2012 02:15:43]
ナタリー > ( 墓石の間を抜けて歩く中、途中、必ず一度だけ立ち止まる。 私の両親のお墓の前だ。 まぁこうして週に何日も来ているのだからその都度その都度感傷的ではないけれど、それでも必ず立ち止まる。 思う事は―――色々複雑で、その時々。 大丈夫な時、駄目な時、思い出した時、何かあった時、何もなかった時、報告したい事がある時。 その時々。 ) ( 考えてみれば、お父さんとお母さんもここに眠っていると思うからこそ、怖い怖いと思わずに済んでいるのかもしれない。 ) ( 墓地は端の方に進むにつれて整地されていない土と草の土地に変わっていき、端っこの方に無縁仏のお墓、犯罪者のお墓、もっと奥に吸血鬼化した人の隔離墓地がある。 不意に墓石の途切れた先に小さな森のような所があって―――その先は入らなくていい、と言われている。 子供の頃その先に死体安置所の建物があると聞いた事があるけど、本当の所は分からない。 日勤の時に少しだけ入ってみたけれど、そんな建物は見つけられなかった。 ) [Wed 11 Jul 2012 02:11:15]
ナタリー > ( 松明に火を燈して左手で掲げ、十分な火が灯った所で歩きだす。 馬車停留所のロータリーを更に抜けるとまずいきなり長くて急な階段が待ち構え、墓石の並ぶ所謂墓地はその上の広い土地に広がっている。 正面に小さな聖堂があって、その庭園が墓所になっているのだ。 結構歴史の古い所らしく、墓石の数は100や200では利かないくらいはある。 具体的な広さは―――コロセウム何杯分?とかそういうノリで、掃き掃除だけでも独りでやると数時間かかってしまうくらいだ。 見回りも当然、歩いてくまなく全域見て回るだけで30分庭園散歩コースである。 独りで管理って結構無理があるなーとは思うけど、お仕事へつてお給料減らされると大変なので言わない事にしておく。 ) [Wed 11 Jul 2012 01:52:17]
ナタリー > ―――さて、と。 ( ほっと一息、薄い珈琲で目を覚ましてカップを置き、隣の物置き部屋へ。 この暑いのにあんまり着こみたくはないけど、まぁ一応規則である。 外套は省略するとして、革と木で丈夫に作られた帽子と同じく鞣革の手袋、腰の後ろに革でコートされた木の警棒。 ひのきのぼう、侮る事なかれ。 60cmくらいある木の棒っきれ一つあればナタリー★1がナタリー★1.2くらいにはバージョンアップするもんだ。 …それと肩ひもを通して警笛(人が来てくれるかは甚だ怪しいがあなたの登場を期待させて貰いますよと)、最後に、槍みたいに長い柄のついた松明を肩に担ぐようにして外に運び出す。 ぶっちゃけ警棒より明らかにこっちの方が頼れそうである。 自衛の為に暴漢を焼くのは若干心が痛むが。 ) [Wed 11 Jul 2012 01:40:38]
ナタリー > ( 最初は怖かったけど、慣れてくればまぁ案外どうにかなるものだ。 夜の墓地を歩いて回る怖さと、人並みのお給料を貰ってちゃんとした生活を出来る事を天秤にかけてみれば、まだ何とかこの仕事を続けてみようという気持ちにはなる。 今の所本当にもう嫌だって思うような怖い目にはあってないし、墓荒らしとか迷い込んだ酔っ払いとか男女数人で肝試しに浮かれる小僧ども…失礼、少年少女達、なんていうのにも遭遇していない。 あと、自分のペースで、お客さんの顔色窺ったりせかされたりしないで済むっていうのもいいし、基本的に夜勤は殆んどの時間お留守番だ。 こうして詰所で書き物に勤しんだり、読み物に読みふけったりしているうちに空が白んで来るもので。 高い丘の上からぼんやりと日の出を眺めて過ごすのとか案外悪くない。 ようするに、悪いことばっかりでも無い、ってこと。 ) ( しゅんしゅんと音を建てる薬缶を傾け、安い珈琲豆のフィルターに注いだ。 ) [Wed 11 Jul 2012 01:21:37]
ナタリー > …うん、没。 ( と、そこまで書いたノートから顔を上げてぱたんとページを閉じた。 最初にこう書きだすのはいいですけど、本当実際、なーんにも起こらないのだ。 基本的には。 そして何かが起こるのを待ち構えている日記コラムというのもなんか違う。 ふぅ、と溜息を吐いて伸びをして席を立つ。 気がついたらもうこんな時間だ。 ちょっと珈琲の一杯でも飲んだらいつもの見回りに出ようと、薬缶に火を掛ける。 流石にそろそろ熱い飲み物も厳しいけれど、残念ながら芸能横丁の露店で振舞われるような冷たい飲み物なんて用意できる設備はこの掘立小屋には無い。 ) [Wed 11 Jul 2012 01:13:25]
ナタリー > ( ここはヴィエトス市内の外れにある、とあるとある霊園。 私、ナターリエ・ツァ=ミューレンはこの施設の管理を任されるしがない雇われ管理人である。 グングスニク系に馴染みの薄い皆様はナタリーとでも呼んで頂けると華のような笑顔でご挨拶をお返ししたいと思います。 可能な範囲で。 ) ( うら若きというにはそろそろやや厳しくなってきた25歳女子が独りこんな所で何故そんな仕事を? という件に関しましては今回は一先ず多く語らず、お手元の資料でご確認頂くとして―――別段そう盛り上がる事も無いであろう私の日常風景ですので、過度な期待はご遠慮願います。 と。 ) [Wed 11 Jul 2012 00:58:23]
ナタリー > ( ヴェイトス病院の裏手から長く緩く続いて行く林道の坂道を登り、水桶と供花を置いた小屋の横を通り抜けて更に登っていくと、不意に右側の視界が開けてくる。 もう随分と登って来た事が分かるくらいに景色は遠く、ギルド地区から商業地区に続く通りの橙色の街明かりが横長の線になって見えている。 それを横目に眺めながらもう少しだけ登ればそこは少し広い行き止まりで、馬車停留所だ。 その脇にある小さな小屋―――人一人か二人寝泊まりする程度の小さな詰所が私の仕事場だ。 私は週に数日、夜通し此処で過ごしている。 街明かりからも喧騒からも遠い、静かな静かな遠い世界に1人。 そこから見渡す景色はまるで、空の上にある現世とは隔絶された世界みたいだった。 ) [Wed 11 Jul 2012 00:46:55]
お知らせ > ナタリーさんが来ました。 『A hill of long sleep of selestial』 [Wed 11 Jul 2012 00:35:00]
お知らせ > cftkbvwさんが入室されました。 『gTvBONjplFkoOnBZ』 [Sat 30 Jun 2012 07:34:30]
お知らせ > たまさんが退室されました。 『(後に残るは静寂だけ。)』 [Sun 27 May 2012 21:49:50]
たま >  ン にゃぁ (がり、がり、がり、と。墓石に、思い切り爪を立てて、研いでやろう。耳障りな音が、そこらに響く。)(こうすれば、少しばかりこの胸の苦しみが晴れる気がする、猫であった。満足するまで墓石を引っ掛けば、其処を離れて何処へと消えていくだろう。) [Sun 27 May 2012 21:48:44]
たま > (猫の発した台詞は、誰の耳に届くこともなく、墓地の暗がりに消えていって。)(それから少しの間、墓の前でじっとしていたかと思うと、おもむろに身を起こし、近付いていく。) [Sun 27 May 2012 21:43:27]
たま >  この恨み はらさで おくものか…  (小さく、しかしはっきりと、猫は人の言葉でつぶやいた。この台詞は、いつぞやあの人と見た芝居の台詞だったか。その台詞の意味が理解でき、しかも心の底から発することになるとは、まさか思わなかったけれど。もっとも、その恨みを晴らす相手は、既にこの世にはいないのだ。) [Sun 27 May 2012 21:38:18]
たま > (奴は、愛するあの人を殺したあと、このっ街まで逃げてきた。猫がアマウラから遥々とたどり着いて、死にものぐるいで奴を探し当てたと思ったら、それは奴の晒し首であったという。) …。 (ぐるる、と猫の喉が低く唸る。深い憎しみと、それをどこにもぶつけられない虚しさ。それでいて死ぬこともできない、惨めな有様である。) [Sun 27 May 2012 21:34:17]
たま > (尻尾を僅かに揺らし、猫は墓を見上げる。この暗闇では、いくら猫の眼でも、文字を読むことは難しいし、仮に明るかったとしても、猫のお頭ではまあ理解はできなかっただろう。)(その墓は、死刑を受けた罪人が眠る墓。そう、にっくき敵が、この墓の下に眠っている。) [Sun 27 May 2012 21:29:49]
たま > (空は漆黒、まるで生気のない夜の墓場。ほんの僅かな光があれば、そこに光る二つの眼が見いだせるか。猫が一匹、ある墓の前に佇んでいる。) [Sun 27 May 2012 21:26:47]
お知らせ > たまさんが来ました。 『(暗闇。)』 [Sun 27 May 2012 21:22:24]
お知らせ > ヴェルセリオスさんが退室されました。 『ふぅ(すっきりした顔で帰り、何事も無かったかのようにお仕事に戻る)』 [Wed 11 Apr 2012 21:43:41]
ヴェルセリオス > ……(ふと顔を挙げ、空を仰ぎ見る。空は厚く覆われた雲の色に染められ、月も星も見ることは出来ない。時折吹く夜風も、無論空に広がる雲を吹き飛ばすものではなかった)……天まで届くモップがあれば、この曇り空を拭い取ることができそうですわね。最も、そんなものを普段何処に仕舞って置くのかという話ですが……(右手を空に向けながら述べた冗談に、自分でくつくつと軽く肩を揺らした。そして右手を下ろすと、再び足を進め始めた。とはいえ、特に目的があるわけでもない。強いて言うなればこうして墓場を歩くのが目的だ。だから、どこかに行き着くことは無い。小さな墓の前を通り過ぎ、立派な墓の横をすり抜け、最早それとわからぬほど風雨にされされ崩れた墓碑だったであろうものを暫く眺め、そして通り過ぎてゆく)……ふう(そして目に付いた樹の幹に、そっと寄りかかるように体重を預けた。時折吹く夜風が前髪を揺らし、長いスカートの裾を重く揺らしていた) [Wed 11 Apr 2012 21:16:11]
ヴェルセリオス > (さくりと、草を踏みしめる靴音が静かに、ほんの微かに響く。暗く陰鬱な、凡そ人が好んで訪れるような場所ではない墓地。日のある内もどこか薄暗く、夜ともなればそれに輪を掛けて立ち寄り辛い場所。それが墓地というもの。されどその靴音の持ち主は、そんな陰鬱さなど何処吹く風――否、寧ろそれこそが目的とばかりに平然とした様子で墓地の一角を歩いていた。深い藍色の長袖ワンピースと、酷く白い割には暗闇に溶け込む肌。其の手に持ったランタンには火が灯されておらず、まるで何かのために止む終えず持っているとばかりぶらぶらと、ぞんざいに左手の先にぶら下がっていた) [Wed 11 Apr 2012 20:55:05]
お知らせ > ヴェルセリオスさんが来ました。 『――――ふう』 [Wed 11 Apr 2012 20:47:20]
お知らせ > ルァさんが退室されました。 [Sat 25 Feb 2012 00:57:22]
ルァ > ( でも、ヴァリスさんはいていいって言ってくれたから、その言葉を信じたい。 そ と、墓石を撫でる。 冷たい、石。 冷たい。 ) ――――― ごめんなさい 。 ( 謝ることしか出来ない。後悔しかできない。 けれどカリンさんはいない。 墓石に謝るのはただの自己満足なのではとも、考える。 それでも――― 謝りたい。 ) カリンさんは、怒るかな…でも私、カリンさんに怒られたコト、なかったね …。 ( すごく優しいヒトだった。 過去に犯した罪のこと、少しだけはきいたけれど―――それでも、自分にとってはとても優しくて、そして強いお姉さん。)―――いつか … ( いつかシグリットさんも一緒に…。 そう思う。) ( ――― 子どもは、妹も既に存在していないなんて、 知らないから。) [Sat 25 Feb 2012 00:57:06]
ルァ > ( 泣かない。 泣けない。 泣いてもどうにもならないことは既に知っていた筈なのに。 ヴァリスは泣かないのに自分ばかり泣いていられない。 ―――― 泣いていいのに。 今のヴァリスさんはよく分からないけれど、とても不自然だと感じる。 気のせいかもしれないけれど。 ―――― 鬼の噂を耳にした。 鬼の特徴が、 ―――― ) ――――ねェ、カリンさん … 私はどうすれば、いいのかな …。 このままヴァリスさんの近くに居ると、カリンさんは怒る …? ( 本当は、ヴァリスさんの近くに一番いたいのはカリンさんとシグリットさんなんだ。 それなのに他人の私が、 いる。) [Sat 25 Feb 2012 00:23:37]
ルァ > こんなトコロ、来たくなかったよ ――― ( しゃがみこみ、 震える声 を 出す。 駄目だ。 我慢しているものが 、心の底に沈ませていた感情が浮き上がる 。) ごめん ね 、カリンさん ―――― 私 、 何もできなかったね …。 ( あの家を出て、ずっとスラムにいて―――― 知らないところで家族はバラバラになってしまっていた。 後悔してももう逢うことが出来なくなってしまっていた。 時間が戻せたらどんなにいいだろうか。 カリンさんが、ヴァリスさんが、シグリットさんが、バラバラになっちゃうよって、 あの時の自分に言えたら ――。 ) ごめんね ――― ( ただただ、謝ることしか出来ない。 この声だって ――― 届いているのか分からない。 カリンさんはどこにいるの? もう何処にも居ないの?) [Sat 25 Feb 2012 00:08:24]
ルァ > ( 夜の墓場。 此処はすごくすごく、怖いところだ。 少女はそう思う。 けれど―――[彼女]に逢うなら昼間より夜がいい。 そう思った 。 ) ――――――― …… カリンさん ( ある1つの墓石の前に立ち、子どもは呟くように、囁くように、 とても大切なヒトの名前を呼ぶ 。 ) ( 墓地は苦手だ。 死んでしまったのだと、もう逢えないのだと 、 否応にでも認識させられてしまうから。 けれど、 どうしてだろう。 いてもたってもいられず―――― というヤツだ。 肩の怪我も大分よくなって、お仕事も再開して。 ふと、とてもとても、カリンさんに会いたくなった。 ) [Fri 24 Feb 2012 23:55:48]
お知らせ > ルァさんが入室されました。 『――― 。』 [Fri 24 Feb 2012 23:51:47]
お知らせ > ヴァリスさんが退室されました。 『僕は――俺は、もう二度と、夢を見ないだろう。』 [Tue 21 Feb 2012 01:29:09]
ヴァリス > ありがとう。素敵な夢だった。できればずっと、夢の中にいたかった ( そっと青年は墓石に告げると、墓石にキスをした。 ) ありがとう。そして、さようなら [Tue 21 Feb 2012 01:28:08]
ヴァリス > ( だから ) 僕は今日、君にお礼を言いに来た。 [Tue 21 Feb 2012 01:27:13]
ヴァリス > ( そっと、青年は首を振る。何かを否定するように。 ) ―――――――・・・・・・・・僕に、あの子から「お父さん」と呼んでもらう資格など、無い。 ( まして、と続ける。 ) 吸血鬼の共存だ。復讐の抑止だ。慈善活動だ。そんな事をする――資格も無い。 僕は、全てを売り払い、全てを焼き払い、全てに失望し、全てを渇望するだけのただの――『鬼』だ。 ( だから、 ) 一番――心休まる瞬間は、戦場しかない。 闘いに明け暮れ、戦に揉まれ、激烈なる戦場を走る一匹の『鬼』に――僕はなりたい。 ( 青年はそっと、墓石に告げる。 ) 僕は――もう、家族を愛する資格も無いだろう。家族を持ち、愛する人を持ち、平穏に暮らし、幸せを甘受する資格はない。いや――そうなることなど、できない。 僕に残されたのは「傭兵として」のヴァリス・ファングレーしかないのだから。それしかもう、今の僕の手の中には無い。 ( 一度捨てた道だった。一度捨てられたと思った道だった。もう、後戻りはせぬと誓った道だった。抜け出せたと思った道だった。だけど――、 ) 回りまわって数年して、やっと気づいた。誰からも見捨てられ、劣悪種だと、混ざり者だと、化け物だと蔑まされた僕には、今も「昔も」この手にあるのは「戦」だけだったんだ。 僕にはそれしかない。 [Tue 21 Feb 2012 01:26:55]
ヴァリス > ―――僕は、死ぬのが怖い。だけど――死にたい。 ( そっと、青年は呟いた。 ) 時々、そう思う。 ( 本音をこぼずように、呟いた。 ) 僕はあれから――他人に『壁』を作ってる。全然「気にしてない」風を装い、復讐心など持っていないかのように過ごし、他人から距離をとってもらえるように、『鬼』を演じてる。 ( そっと、墓石を視界に納めたまま、手のひらを視線の高さにまであげる。 ) 本当は――ずっと時間が止まっている。君が死んだあの時から――ずっと。 ( ぎゅぅ、と手のひらを握る。 ) 泣きたい。復讐したい。誰かに傍にいてほしい。 ( そっとそっと、ゆっくりと、握りこぶしを解いていく。 ) 綺麗事を信じてる半面。それを信じられない面もある。ルァには――ひどいことをしてしまったけど。あの子は「何も無かった」と笑っていたけど――、 ( ゆっくりと、息をする。 ) いっそのこと――僕のことなんか嫌いになってくれたほうが、楽なのかもしれない。僕は――君を。娘を。売って見捨てた汚い化け物なんだから。 [Tue 21 Feb 2012 01:17:16]
ヴァリス > ルァにひどいこともしちゃったし・・・ ( 後ろめたい。 ) ・・・・死んじゃえって感じ、だよな・・・君も本当は心の中で思ってたり・・・してなかった? ( と、墓石から視線を外し、ぼやいた。 ) ・・・・会いたいし、話したい。けど――君はもう、我慢の限界だった、だよね・・・ ( 誰もが自分と同じメンタリティとキャパシティを持っているわけではない。 自分が「堪えられる」ことが他の人間も同じように「堪えられる」わけではない。自分を卑下したり、低く見積もることはあっても、自分と他人は違うのだ。 ) ・・・・・・ ( 青年はそっと、息を吐いた。 ) ・・・・僕も、限界だよ。 ( そっと ) 最近――寝れないんだ。んーん。君が死んでからずっと、夜、眠れない。寝ているのと起きてるの中間をずっと彷徨ってる・・・。 [Tue 21 Feb 2012 01:09:42]
ヴァリス > ・・・・ ( 彼女が亡くなってからどれだけの日数が立ったのだろう。そんな事を思い出し、苦笑した。 ) ・・・・・・なぁ ( と、青年は墓石に声を掛ける。掛けて――続ける言葉がでない。 ) 僕――君がいなくなって、もう、壊れてしまいそうだよ ( そっと、続けた。 ) [Tue 21 Feb 2012 01:00:53]
ヴァリス > ( 繰り返す後悔も悔恨も全て――死んでしまえば置き去りだ。 ) ・・・・ ( そっと、溜息をこぼし、墓石に花束を奉げた。 ) [Tue 21 Feb 2012 00:59:09]
お知らせ > ヴァリスさんが来ました。 『青年は墓石の前に立つ』 [Tue 21 Feb 2012 00:58:06]
お知らせ > ヴィオレッタさんが帰りました。 [Mon 6 Feb 2012 03:25:55]
ヴィオレッタ > (墓石はタダの石にすぎないのであるが、故人との意思の疎通を果たす中継機のような役割を持つ、と考えている人も少なくない。ヴィオレッタは何となく、墓石から亡き夫が語りかけてきたような気がした。彼はやめろ、と言っている。その声に頷いて)ええ、危ないことをするってのは分かっているわ。だからアナタ、守って下さい(祈りの形に組んでいた両手を解いて立ち上がる)それじゃ、また来ます(軽く会釈すると、その場をあとにした) [Mon 6 Feb 2012 03:25:51]
ヴィオレッタ > (今日はある決意を持って墓参りに来た)アナタ、私は昔の稼業に戻ります。私達の子供を育てる為、許して下さい(墓石に向って許しを請う。今まで安い賃金のバイトで食いつないできたが、いよいよ生活も困窮し、ついに暗殺者に戻ることに決めたヴィオレッタだった) [Mon 6 Feb 2012 03:20:23]
ヴィオレッタ > (今日は亡き主人の命日である。花を墓に添えて、跪いて祈るヴィオレッタ)アナタが、ウォータリアンとの戦争で命を落してから、一年になるのね……(墓石に向って呟いても無論返事はない。ただの墓石のようだ・・・・) [Mon 6 Feb 2012 03:14:53]
お知らせ > ヴィオレッタさんが来ました。 [Mon 6 Feb 2012 03:08:40]
お知らせ > アイゼンリッターさんが帰りました。 『 狩りの始まりだった。 』 [Wed 11 Jan 2012 23:11:26]
アイゼンリッター > ( そしてアイゼンリッターは、無造作な手付きで土を元に戻す。 吸血鬼として蘇ったなどという、そんな風評をたてない為だ。 手間ではあるが、仕方ない。 ヴェイトス中央病院には苦い思い出もあり、またそこに潜入して遺体を調べる面倒を思うと、まだ墓荒しの方が楽だ。 道義的にどうであれ、犯人を野放しにする事こそが、何よりも冒涜だろう――――死者は何も感じないとはいえ。 )( そんな事は、わかりきっているのだ。 )( そしてほどなくして、鉄仮面の男がヴェイトス市内に向かって歩き出した。 ) [Wed 11 Jan 2012 23:11:17]
アイゼンリッター > ( これは前にも見たことがある。 BaD SpeED PLaY――――非合法のドラッグ。 入手困難な品。 少なくとも、売れない歌手が手を出すにはありえない選択。 間違いない、彼女は辱められたのだ。 肉体的にも、精神的にも。 そして、奈落に引きずり込まれた。 ) …………Hurmmm.....( 悲劇でもなければ、喜劇でさえない。 よくある事件。 だが、それで終わらせる気はない。 鉄仮面の男は立ち上がると、作業的な手付きで棺の蓋を閉め、軽く一跳びで穴の縁に手をかけ、自分の身体を引き上げた。 雨の中、大きく息を吐く。 ) [Wed 11 Jan 2012 23:07:06]
アイゼンリッター > ( よくある話といえば、よくある話だ。 )( 歌姫に憧れて家を飛び出して上京してきた少女が、ッ芸能横丁で夢破れて売女になり、麻薬に手を出した末に路頭に迷い、そして路地裏で死ぬ。 報せを聞いた家族は嘆き悲しみ、そして娘は墓地に埋葬される。 ――――良くある話だ。 )( 本当にそうか? )( 例えばだ。 娘が、まあ、一流とはいわずとも、そこそこ売れている歌い手だったらどうだ。 栄光を手に入れられる者は数少ないとはいえ、努力し続ければ届かないほど遠くでもなければ? 焦った末に――ということも考えられる。 なるほど。 納得は行く。 だが――……。 )……笑わせるな、だ。( ニチャリと。 指先に粘ついたものを感じ取って、鉄仮面の男が呟いた。 ゆっくりと指を口内から引きずりだす。 黒い膠のようなものが、べったりとはりついていた。 ) [Wed 11 Jan 2012 22:54:48]
アイゼンリッター > ( 死者は娘だった。 )( 歳は十代半ばか。波打った金髪の少女。  小奇麗なドレスを着せられ、化性も施されている。 だが、それでも覆い隠せない部分は多々あった。 ――例えば眼窩。 病的なまでに落ち窪んでいた。 例えば手足。 服の端から伸びる細い四肢は、骨が浮かび上がるほどに痩せさらばえていたた。 ) …………Hurm. ( 男の指が、無造作に死人の唇――かつては薔薇色であったとしても、見る影もない――に触れ、強引に開かせる。 そう、例えば歯だ。 含み綿をされたとはいえ、抜け落ちた隙っ歯は、酷くみすぼらしかった。 その渇いた口内を、無作法としか言い用のない手付きで、怪人はまさぐる。 何かを探すように。 ) [Wed 11 Jan 2012 22:38:57]
アイゼンリッター > ( 男の足元には、ぽっかりと奈落が口を開けている。 比喩でもなんでもない、文字通りの墓穴だ。 そして底には、細身の棺が横たわっている。 何のことはない、つい数分前まで行なっていた作業の結果だ。 この狂人は一時間ばかりをかけて、昼に埋葬された死者の墓を暴いた。 無論、重労働であるが、一見して男は息一つ乱していない。 異常であった。 そして墓穴の縁にてをかけ、ひらりと内部へ身を躍らせる。 紅い襟巻きが棚引いて、その後を追った。 ) ………………。 ( 暗がりの中で尚、その存在を主張する鉄仮面が、不意に天を仰ぐ。 月など無い。 雨粒が鏡面に滴りおちるだけだ。 そしてゆっくりと視線――無貌にそんなものがあるとすれば、だが――が棺へと、まるで鉈で頭を割るような無造作さで振り降ろされた。 身を屈め、棺の端を無骨なグローブが握り締める。 ) …………ッ! ( 破砕音。 ) [Wed 11 Jan 2012 22:24:24]
アイゼンリッター > ( 黒く濁った空から降り続ける雨が墓標にあたり、弾ける。 地面には水が溜まり、真新しい色合いを見せる柔らかな土と混じって、泥濘となっていた。 それを踏みしめて立つのは、血のように紅い襟巻きをつけた、騎士甲冑だ。 夜闇の色を反射して暗く煌めく仮面の男は、石に刻まれた名前を眺め、手袋に包まれた指で其処をなぞった。 ) Hurmmmmm....... ( そして酷く無機質な呟き。 装束よりも、この何処までも響く、地の底を吹き抜ける風のような声こそが、この男の異常性を物語っている。 つまり、彼は気が狂っていた。 ) [Wed 11 Jan 2012 22:11:01]
お知らせ > アイゼンリッターさんが入室されました。 『 墓の前に立つ。 』 [Wed 11 Jan 2012 22:02:20]
お知らせ > ヴァリスさんが退室されました。 『それが、叶わぬ願いと知りながら。』 [Fri 16 Dec 2011 04:52:52]
ヴァリス > ( 無論、ルァという少女に語ったような可能性も無いわけではない。だが――それは希望的観測に寄った――いや、酔った考えであることを重々承知している。 綺麗事だとわかっている。 可能性の話だけをいうならば、生かしておくことのほうがメリットが無い。 ) 人質? それは、僕が危険である場合だ。 ( ヴァリス・ファングレーは危険である。 そういう認識をVHGが持つこと自体が、大聖堂への不信の現われになる。 互いの組織がどこまで仲が悪く、良いのかまでは知らないが。 ) ――さて ( そっと、墓の前で手を組むと、小さく祈った。 カリン。君は最後に何を思った。僕のことを考えてくれただろうか。 シグリットは――そっちにいるのだろうか? ) ・・・・・ ( そっと、息を吐いた。 ) 本当は、全てを恨み、復讐をしたい。 ( 艶子に語った言葉も。ルァに語ったことも。自分自身の本音を押し隠し、固め、瘡蓋で蓋をしたような形でしかない。 心の奥底で見え隠れする火は、人間たちへの憎悪と復讐心でいっぱいだ。 だが、それに身を委ねたくない。 だから――己もその希望的観測による綺麗事を信じ込んでいる風を演じる。素の自分を誰かに見せる必要は無い。見せるべき人はいない。 己自身も。 ) ・・・・・・・願うならば、君とまた話をしたい。 ( そっと、青年は墓に願った。 ) [Fri 16 Dec 2011 04:52:37]
ヴァリス > 彼らのやり口は知っているつもりだ。 嗚呼、そうだ。 ( そっと、青年は呟いた。 ) その『危険』があるならば――処分するだろう。 僕が生かされている理由は単に――ジャスティス・ブラウニーという不確定要素を介したからに過ぎない。 ( そう。 VHGと大聖堂は同じ組織ではない。 己の身代がVHGから大聖堂に移動されたことで――それがたとえ一介のシスターの手引きであり、個人の決着のために使ったとしても「大聖堂預かり」ということになる。書類上は。 だから――シスターの判断で生かされた存在を同じ「危険」を理由に滅した場合、シスターの顔に泥を――大聖堂の顔に泥を塗ることに他ならない。だから、VHGは此方を野放しにしている。――というのが、青年の推論だ。 ) もし、あのままVHGの牢にいたら――僕は君と一緒に死ぬことができたのだろうか。 ( だが、VHGの預かりとなったままに――VHGに預けられたあの赤子は――VHGの判断で処分することができる。表向き、多くの孤児院、修道院を介して度重なる引越しをしていたことは青年はヴェイトス市中の施設を訪ね歩いたことで分かっている。表向き、あの子の行き先はヴェイトス市内にまだいる可能性で数十件。島内の都市に移動させられた可能性が数件。島外の可能性はさらに少ない。 だが――そういった偽装をした上で、あの赤子を殺すことをあの組織ならばするだろうな、と青年は考えていた。 ) [Fri 16 Dec 2011 04:46:15]
ヴァリス > ( まるで全ての人に忘れられたかのような墓の前。その墓石には二つの名前と削り取られた名前。しかし、墓の下には3人分の遺骨がちゃんと埋まっていることを知っているのは――墓の前に立つ男一人だけだろう。 吸血鬼の墓にも骨は残してあるが、その量はちょうど同量。 彼女の遺骨が身体の分だけ集まらなかったことは悔しいけれど――。 そっと息を吐くことで気持ちを切り替えた。 ) シグリットは―― ( そっと、男は一輪の花を墓に手向けてから、続くを口にした。 ) そっちにいるのだろうか。 ( と ) [Fri 16 Dec 2011 04:39:29]
お知らせ > ヴァリスさんが入室されました。 『その男は、一つの墓の前に立っていた』 [Fri 16 Dec 2011 04:37:00]
お知らせ > フランさんが退室されました。 『 きっとこれも神様の呪いだ。 』 [Mon 12 Dec 2011 19:59:03]
フラン > ( このまま「無理だ」「仕方ない」を、私は永遠に言い続けるのか。百年、千年、一万年と。そんないじけた吸血鬼としての一生を送るぐらいなら、私は今すぐ自ら杭を心臓に突きたてるべきだ。 恐らく、救われぬまま終わるだろう。誰もが鼻で笑う提案だ。けれどもせめて自分がしたことの尻拭いはするべきだ。 ) ( 皮肉な事に、共存の可能性を自ら否定しかけているエリエッタとは対象的に、共存など一切考えていなかったフランベルジュが共存について考え始める。その時点で既に、悪い可能性ばかりが考えられるのだ。 ) [Mon 12 Dec 2011 19:58:31]
フラン > ( 私は結局、一度たりとも自分に強いられた境遇に抗わなかった。吸われたから仕方ない、なってしまったから仕方ない、吸いたくなったから仕方ない、吸血鬼にしてしまったから仕方ない――。 仕方ない、仕方ない、仕方ない、だ。私は救われることのない自分に絶望し、神を恨んだ。 ) チャンスは… あるのかしら…。 ( 手遅れではないのか。エリエッタは、今いる吸血鬼だけを集めて、という事を語った。同じ救われぬ者を集め、共存とはいかぬまでも、お互いに相互不可侵の国をつくる。カルミラとて、無尽蔵に人間の贄を求めているわけではない。やりようによっては、ミーシャのお母様もこれ以上悲しい思いをせずに、一緒に暮らすことも可能なのではないか。 ) 無理に決まっているわ…。 ( 私が逆上がりができないのと同じ、無理なものは無理なのだ。だが…。 ) [Mon 12 Dec 2011 19:54:00]
フラン > ( 私は、私はその衝動の捌け口をミーシャという少女に求めた。そして彼女は私を受け入れてくれたのだ。そして私は彼女の人としての一生を台無しにしてしまった。私とミーシャはこれから永遠を生きるのだ。穴の空いたワイン樽から少しずつワインが毀れていくように、その影響は静かに広がりつつある。ミーシャの母親の幸せを奪い、私の両親の幸せを奪い、きっとどこまでも拡大して行く。私はミーシャの為に、他の人間を餌食にすると決めたのだ!ミーシャの為!ミーシャの為!ミーシャの為!仲間を増やせ!仲間を増やせ!仲間を増やせ!そしてカルミラと共に、吸血鬼の国をつくるのだ! ) ( だが、本当にそれでいいのか! ) [Mon 12 Dec 2011 19:47:05]
フラン > ( エリエッタは私に、私の行おうとしていることの愚かさを責め、語る。共存の道とその可能性について語る。人類に敵対する私を間違いだと――。 当然だ!彼女は私の敵なのだから。お互いが否定しあい、話し合いで解決できなくなってはじめて、暴力という手段がとられるのだ。だがしかし、どうしてこうも胸が抉られるのだ。私にはもうどうしようもないのだ。全て、全てが不運であっただけなのに。今更共存などと夢物語もいいところだ。第一、エリエッタ。あなただって沢山の吸血鬼の胸に、問答無用で杭をつきたててきたくせに! ) ( フランベルジュは灯りも持たず墓場を歩いていた。目的地は無い。 ) [Mon 12 Dec 2011 19:42:29]
お知らせ > フランさんが入室されました。 『 私は迷っていた。 』 [Mon 12 Dec 2011 19:33:27]
お知らせ > アンヘルさんが帰りました。 『 貴方が大地で永遠を過ごしますように 』 [Tue 29 Nov 2011 22:37:57]
アンヘル > ( そういえば墓場から蘇る死者に三つ目の選択肢があったことを思い出した。 )( 早過ぎた埋葬。生きている者を誤って死んだと勘違いをし、息を吹き返した人が目を覚ますのは真っ暗闇な墓の中だという俗説。 )( 誰かが主張するには、ゾンビの正体とはそれだという者もいる。閉じ込められて発狂し、苦しみの中でようやく地上に出てこれた者。 ) 嘆かわしい。 ( そんなことがあるはずも無いだろうに。墓地から蘇るのは数少ない極稀な例外を除けば、外法の理なのである。そして外法の理を聖なる使命を持って刈り取るのが私だ。 ) ( 振り返り、十字を切る。この人物は叶わなかったこと。しかしこの大地の下に眠る他の人々が安らかにあらんことを。 ) [Tue 29 Nov 2011 22:37:36]
アンヘル > ( 肩を落としたのは相手の正体がわからないからだ。墓場から自力で蘇る死者。これは大体がゾンビか吸血鬼の二択である。 ) ( 同じ起き上がりでも何が違うか?と言われたら言葉を選ばなくてはいけないか。世間一般のイメージで語るならば、吸血鬼の方には理性があり血を好む。ゾンビの方には理性はもはや無く、肉を好むといった点になるだろうか。恐ろしく大雑把に過ぎる分け方だが。それが前者ならばVHG、そして後者の場合ならば私たちエクソシストに類する者が取り扱う案件である。 ) やはり近隣の人間に注意を促すことが第一です。自警団の方にも、何かここ数日でそれらしい事件は無かったかの問い合わせをするように。  [Tue 29 Nov 2011 22:20:23]
アンヘル > なるほど。確かに。 ( 墓石の土台が盛り上がっているような痕。墓荒らしというよりは、地面から這い上がってきたように見えるそれを確認してから肩を落とす。 ) 手がかりらしい手がかりは大したことはなさそうですね。 ( 強いてあげるならば、その墓に本来眠ったはずである人物の名前か。この人物の縁者や関係者には注意を呼びかけなければいけない。墓から蘇った死人が真っ先に向かう先はその辺りだと相場は決まっているのだから。 ) [Tue 29 Nov 2011 22:03:13]
アンヘル > ( 修道女らしき服装をきっちりと着込んだ少女が足を踏み入れる。幽霊、亡霊、悪鬼の類の魂を滅するのが、主より与えられし私の聖命。聖女認定を受けている少女は、VHGより報告のあった場所に足を踏み入れていた。 ) 何かわかれば、と現場に来てみましたが……。件の「何か」が居たらしい痕跡らしきものは? ( 邪悪を探して滅するのが私の正義。天使として顕現すればひょっとしたら気配の名残程度は掴めるのかもしれないけれど、相手がどのような者なのかという情報にあまりにも欠け過ぎている。時間制限のある変身は迂闊には出来ないため、まずは聖女は連れの者に現状の確認をしようと質問をする。 ) [Tue 29 Nov 2011 21:47:54]
お知らせ > アンヘルさんが入室されました。 『 ここですか 』 [Tue 29 Nov 2011 21:39:17]
お知らせ > エリーさんが退室されました。 『夜明け頃、VHGにカリンの墓に関するエリエッタからの手紙が届けられる』 [Sun 27 Nov 2011 02:17:31]
お知らせ > さんが退室されました。 『本当に運の悪い巡り会わせだった』 [Sun 27 Nov 2011 02:14:38]
> ( 足を止めないのなら、それはあっさりと振り切る事が出来るだろう。 そんな出来事なんてなかったって言うくらい、あっさりと。 ) ( 適切な判断に戦闘経験3をどうぞ ) [Sun 27 Nov 2011 02:12:15]
エリー > ( 走るのは苦手だ。 あまり全速で走ると100mも走ったら息切れしてしまうかもしれない、が、急がなければ追いつかれるかもしれない、というのが悩ましい所だ。 走るのは苦手だけど荒事はもっと苦手。 私にできる事と言ったら、日中の動けない吸血鬼の胸にゆっくりと慎重に杭を打ち込む事くらいのものだ。 私の仕事は「狩人の為に情報と状況を整える」事であり、武器を振りまわして闘う事じゃあなかった。 ) ( 何か途切れ途切れの言葉が聞こえても、足を止めはしない。 闘う事も専門じゃないが、死人のカウンセリングだって専門外だ。 今できる最良の選択は、無事逃げ切った後に専門家に通報する事だろう。 ああ、あとは近隣住民に呼び掛けるくらいはできるか。 あまり目立ちたくないのだけれど。 ) [Sun 27 Nov 2011 02:09:54]
> ( 運が悪かったのだ。 貴女は。 本当に偶然居合わせただけ。 不運の神様が悪戯しているような悪い巡り会わせだ。 ) た、  ・・・け  て       し・・・  たく、 い  ( そして、その声の主も、多分。 ) [Sun 27 Nov 2011 02:03:16]
エリー > ( ああ、たまにある、とは聞いた事が合ったけれど実際目の当たりにしたのは初めてだ。 嫌に冷静にそんな事を考えながら、傘を畳んで抱え始めるのは、ここ数年で遭遇した幾つもの体験ですっかり感覚が麻痺しているからだろう。 世の中の所謂「怖い事」というのは、全く知らない事、理解できない事、正体のつかめない事、対処法の思いつかない事、だ。 それを見た瞬間、私の選択肢は何の迷いも無く一つに絞られた。 ) ( 走って、逃げる事だ。 ) ( 迷う事無く私は駆け出し、階段を駆け下りて馬車停留所のロータリーを目指した。 この先の緩やかなスロープを描く坂道を下って水くみ場の辺りを抜ければ、一先ずひと気のある区画まで出る事が出来るだろう。 ) [Sun 27 Nov 2011 02:00:20]
> ( カンテラの明かりに照らされて、幾つかの墓石が闇の中に浮かび上がる。 ) ( それらには、概ね問題はなかった。 問題だったのは、むしろ地面―――――照らし出された墓石のうち、5〜6メートルほど離れた場所にあったものの丁度土台にあたる部分の墓土が、まるで下から突き上げられたみたいに盛り上がっている。 ) [Sun 27 Nov 2011 01:51:42]
エリー > ( 先ず一旦、自宅―――スラムでは無くて、居住区の私の家に寄って一旦体を温めてから起き手紙を書いて、簡単な変装をして改めてギルドに向かおう。 ああ、きっと遅くなるし、少しなにか食べておきたい気もする。 そんな事を考えていると、不意に何処かで物音がした。 雨が降っているし、無風でも無い。 何かが倒れたとかそういう音だろうか? ―――そういう風に心に言い聞かせ、辺りをカンテラで照らす。 場所柄、気持ちのいいものじゃあない。 ) [Sun 27 Nov 2011 01:47:32]
> ( そう遠くないどこかで、何か硬いものを叩くような、ゴズっという音がした。 ) [Sun 27 Nov 2011 01:43:13]
お知らせ > さんが入室されました。 『knock!』 [Sun 27 Nov 2011 01:36:17]
エリー > ( ――――ギルドに通報するか。 あまり乗り気ではないけれど、起き手紙でも残しておくだけでも良いだろう。 職務柄、この時間帯はVHGの活動ピーク時間帯になるが、なに、私がそれなりに本気を出せば知り合いの目の前を歩いたって気付かれずに素通りできる自信がある。 ―――リゼルやフランベルジュの事を告げ口しに行くのとは違うのだ。 この件は早急にギルドで調べて貰う必要がある。 既に掘り返して時間が経過しているようにも見えるし、何であれ、吸血鬼の墓を暴いた人間がいる。 単純な墓荒らしだったらこんな場所は選ばないし、それ以前に、わざわざ見つかるリスクを冒してまでもう一度埋め直したりはしないだろう。 ) ( ヴァリス・ファングレー。 貴方か。 ) [Sun 27 Nov 2011 01:28:25]
エリー > ( しとしとと長雨の続く中、墓地の入口の片隅に建つ小さな詰め所を訪れたが、灯りが灯っていない事にすぐ気付く。 何度かノックをして声を描けたが、返事は返って来なかった。 ――――諦めて一度、ヴィルヘルミナの墓の方に戻る。 他の墓―――周辺の、VHG管理の吸血鬼墓地に同じような被害痕は見当たらない。 偶然掘り返したのがヴィルヘルミナの墓だった、と考える方が不自然だろう。 ――――ここを独りで掘り返してみるのは無理だ。 そんな体力も道具も無いし、許可も無い。 下手をすると私が要らない容疑を被る事にすらなりかねない。 ) [Sun 27 Nov 2011 01:13:26]
エリー > ( ヴィルヘルミナ・テイアマトの墓を掘り返した痕跡があった。 何かの不備で、若しくはギルドで問題があって、とも考えたが、それにしては仕事が雑過ぎる気がした。 ――――「あの男」はギルドから釈放されたのだ。 時期的に見ても、心理学的に考えても、考えられる一番の犯人は彼以外に思い浮かばない。 彼以外にヴィルヘルミナの関係者が居たとすると別だが、覚えている限りの資料には身内や親しい関係者の情報は殆ど無かった。 ―――低い確率で、「処分直後の吸血鬼の遺骸」そのものを目的としたものも考えられなくはない。 年にそう何件も処分、埋葬されるわけでなし、そういう人物が以前から虎視眈々とそういう機会を狙っていたと言われれば、ヴィルヘルミナの件は久し振りのチャンスだっただろう。 あまり詳しくは無いけれど、魔術分野でならそういう話もあるかもしれない。 ) [Sun 27 Nov 2011 01:00:52]
エリー > ( ―――墓地の管理者は気付いているんだろうか? VHGは? いつ頃から? 余程注意深く無ければ気付かないかもしれない。 私みたいにいちいち眼には居るものを情報として捉える癖がある人間か、ここの風景を繰り返し見ている人間か、埋葬を仕事にしている人間辺りなら―――どちらにせよ独りで確認する事は出来無さそうだ。 一旦立ち上がり、管理人の詰め所を訪ねる事にする。 まだこの時間に残っていれば良いけれど―――。 ) [Sun 27 Nov 2011 00:37:47]
エリー > ( ヘラ、若しくはヘルマ―――本名、エルマ・カルステの墓から素性を調べ終えて、その有害性を確認してから事を進めるべきか、感付かれる前に仕掛けるか迷って居た時、私はその僅かな異変に気がついて足を止めた。 あまり長時間滞在していると、エルマが此処を訪れる時間になってしまうが、その痕跡を無視するには少し、場所が悪かった。 雨の中傘を差したまましゃがみ込み、カンテラで足元をしっかりと照らしてみる。 ) ( ヴィルヘルミナ・ティアマトの墓だ。 何度か通っていたから、すぐに分かる。 だから足を止めたのだ。 ) [Sun 27 Nov 2011 00:03:43]
お知らせ > エリーさんが来ました。 『 …? 』 [Sat 26 Nov 2011 23:52:21]
お知らせ > エリーさんが退室されました。 『暫ししてその姿が墓地に消え―――私はスラムに戻った』 [Wed 23 Nov 2011 23:59:51]
エリー > ( 暫し座りこんでそんな事を考えて待つ。 ――――過剰防衛だろうか。 同じ事を例えばリゼルがされた時、と考えた所で簡単に結論が出る。 私は今も、吸血鬼に人権を与えていないのだ。 だから「狩るだけの力量は無いし」という考えになる。 独りで吸血鬼の胸に杭を打ち込めるだけの算段があったら私はやるんだろう。 それは、殺人ではなくて自己防衛だから。 ) ( ヘルマは来た。 急ぐでなし、周囲を警戒するでなし、むしろ酔っ払ったような異常な高揚っぷりで独り笑いながら跳び跳ね、奇声を上げ、回り踊る。 偶に見かけるスラムでの大人しそうな姿は其処には無い。 ほぼ、確認するまでもないだろう。 ) [Wed 23 Nov 2011 23:38:27]
エリー > ( 夜に出かけて翌日夜に戻る。 このパターンを私は知っている。 古典的とも言える吸血鬼の行動パターンの一つだ。 「墓地」が本来の寝床で、スラムの部屋は何らかの理由で利用しているだけの場所というパターン。 ) ( 私は予測通り馬車停留所の物陰に潜み、様子を窺う。 今、無理をする心算は無い。 元々後方援護活動員の私には独りで吸血鬼を狩るだけの力量は無いし、自衛、とは言うが、今の所被害も無い。 近所でも吸血鬼被害の話を聞かないし(リゼルも大人しいという事だ)、すぐさま始末しなければならないという話じゃない。 ――――もっとも、足がつかないように潜伏先と狩り場を完全に関連性の無い場所にしているというくらい頭の回る吸血鬼かもしれないが。 ) ( 何にせよ、今日は「確認」するだけだ。 ヘルマが此処を訪れるか、自分の墓(らしきもの)に向かうかを見て、急いで帰る。 いつものパターンなら、翌朝までは戻らない筈だし、悪趣味で悪いけど彼女の家の中まで入って家探しもさせて貰う。 証拠を得る為に。 ) ( 私の身の安全の為だ。 ) [Wed 23 Nov 2011 23:27:44]
エリー > ( 近所で一つ、本当に近い距離で一件、ヒットしてしまったのだ。 空家のような家。 夜になると窓から外を見ている若い娘。 何処かスラムから浮いた印象の娘。 夜中に何度か外出しているが、帰って来るのは次の日の夜。 日中見かける事は無い。 試しにその家の玄関の片隅にこっそりと大蒜を仕掛けておけば、扉の中で激しく暴れ回るような物音が2時間も続いた。 怒りの籠った様な大きな物音だった。 ――――娘の素性と名前をそれとなく近隣の住民に聞くと、誰も詳しい事は知らなかった。 昔から居る住人でも無いし、誰かが特別親しいわけでも無い。 名前はヘラ、若しくはヘルマ。 聞いた人によってまちまちだった。 なにか仕事をしている風にも見えないという。 ) [Wed 23 Nov 2011 23:08:53]
エリー > ( いずれもVHG時代にギルド施設で行われていたテストばかりだ。 通報者や参考人にも何の前置き無く仕込んでおき、異常が無いかを確認していた。 ) ( 一階のキッチンに仕込んでおいた大蒜に露骨に反応したリゼルには悪い事をしたと思うが―――いくら私が甘いとはいえ、彼女を完全に信用し切っているわけじゃない。 吸血鬼は騙すもの、というのをここ数年で嫌になる程見て来たのだ。 ――――つい先日も、ずっと普通に接していた女子大生が、出会ったころから既に吸血鬼だったと知ったばかりだった。 お陰でまた、こんな事をしている。 ) [Wed 23 Nov 2011 22:59:13]
エリー > ( 何年もそういう生活を送って来たというのもあるだろう。 私は無意識に「観測」と「実験」を繰り返して情報を引き出していた。 そうする事で自分の周りの安全確保をしているのか、トラウマになっているのか。 最初はリゼルに対してさりげなく、次に宿の女将さんや宿の他の住人に対しても、更には比較的コミュニケーションを取る機会のある近隣住民に対して、私はそっと幾つかのテストを繰り返した。 ) ( 1、大蒜を傍に仕込んでみる 2、鏡越しに姿を確認する 3、トラップを仕掛けて偶発的に銀に触れさせてみる 4、同様の手段で聖水に触れさせてみる(この時私の姿を見られないように注意すること) 5、隠れて聖鐘を鳴らす 6、夜間しか姿を見ない人物を覚えておく 7、雨の日に姿を見ない人物を覚えておく、場合によっては話術でなるべく自然に外に誘導してみる 8、素性や所属、戸籍に不自然が無いか、前科が無いか出来る範囲で調べる ) [Wed 23 Nov 2011 22:44:17]
エリー > ( こんな事をする義務は無いのかもしれない。 でもこれはあくまで、私個人の自衛のためだ。 近隣住民の安全も、危ないと分かっていたのに何もしなかった、では済まない事。 私は久し振りに持ち出した鞄の中を確かめ、緩いスロープを描く坂道を独り登る。 この先のポンプ式井戸の水汲み場を通り抜けると馬車の停留所があって、そこから階段を登れば共同墓地―――何度も何度も足を運んでいる所だ。 些細な変化でも気付ける程に。 ) [Wed 23 Nov 2011 22:22:28]
お知らせ > エリーさんが来ました。 『Trace observation.』 [Wed 23 Nov 2011 22:12:32]
お知らせ > フランさんが帰りました。 『 何故なら、いずれ私のもとに辿りつくからだ。 』 [Sat 12 Nov 2011 00:17:49]
フラン > ( 旅支度を済ませられぬまま旅立ったものは、決して目的地にたどり着くことは無い。彼らは、忘れ物をとりに家まで戻るのだ。 ) …………。 ( 暫くして、地の底より棺の蓋を引っかくような音が聞こえてくる。想像していたよりも早いのは、今宵が満月だからなのか、それだけ自分の死と生に絶望していたからなのか。 ) ( 私は彼または彼女の復活を見届ける事無く、また軽い足取りで歩き出す。道案内は必要無い。 ) [Sat 12 Nov 2011 00:09:25]
フラン > ITE, MISSA EST. ( ひそひそ。 ) ITE, MISSA EST. ( ひそひそ。 ) ITE, MISSA EST. ( ひそひそ。 ) ( 私はその墓場にそう呟く。誰の墓か知らない、あったことも見たことも無い、どこかの誰かの墓だ。どんな場所に産まれ、どんな人生を送り、どんな死を迎えたのかもわからない。――ただ、それが非業の死であったことだけがわかる。耳を澄ませば、彼らの声が聞こえてくるのだ。 ) [Sat 12 Nov 2011 00:04:58]
フラン > ( ねえお母様、死とはなんなの。ねえお父様、死ぬとどうなるの。二人は幼い私に優しく言うのだ。死とは旅立ち、神様のもとへと向かう旅立ち。一時の別れ。だから愛した人が死んだとしても、いずれ向こうで会えるのだと。再び復活することができるのだと。しかしその神様の国の城壁は空高く、門は硬く閉ざされている。私たちはそこへ入れてもらうことが出来ないのだ。私達はもう、どこへも行くことはない。私達は旅立った後、目的地に辿りつくことなく、永遠に荒野を彷徨うのだ。 ) ………。 ( 私はゆっくりとある墓の前に歩みを進めた。 ) [Fri 11 Nov 2011 23:43:52]
フラン > ( 今宵は満月、絶頂期である。それを覆い隠す雲すら無い。私は灯りも持たず軽い足取りで墓場を歩いていた。研ぎ澄まされた感覚は、灯りが無くとも困ることは無い。地方村に身を潜めてはいたが、こうして街に出る用事もあるのだ。 ――大学では、今どうなっているかな。急に失踪してしまったから、大騒ぎかもしれない。ミーシャのお母様の方も、心配で胸が張り裂けそうな思いだろう。…会いに行こうか、一人で。 ) ( じゃり、と土を踏みしめ、私は大きく息を吸う。死の匂いが充満したこの場所で、死の匂いを嗅ぐ。 ) [Fri 11 Nov 2011 23:36:10]
お知らせ > フランさんが入室されました。 『 闇夜に潜む。 』 [Fri 11 Nov 2011 23:28:30]
お知らせ > 艶子さんが退室されました。 『 請け負った仕事に対する報告はされなかった。 』 [Wed 26 Oct 2011 01:31:23]
お知らせ > エリーさんが帰りました。 『最低だ。艶子も!私も!最ッ低!!』 [Wed 26 Oct 2011 01:27:51]
艶子 > 役に立つって思ったんだ!人間相手なんかじゃなく、そういう手に負えない敵の方が!やだったんだよ、VHGとか吸血鬼の事とか、難しいことを知らんぷりして、それってずるいじゃないか! ( いっそVHGに入れば良かった?多分、業務として行う自信が無かったんだろう。甘ったれた判断が出来る場所が良かったのだ。最終的に殺すことが変わらないなら、って。 ) ……………… っっっ!! ( 豪天寺艶子は両手を握り、頭を抱えるような姿勢を取ったかと思うとそれを掲げ、下ろし。右手で左手を握り、胸の前でまた掲げた。一連の動作に意味は無く、ただやり場の無い思いが表れただけだ。 ) ひぃぃぃぃぃいぃぃぃいぃぃぃ ( 搾り出すような高く冷たい声は、さぞかし墓場という場所に似合ったものだったろう。艶子は松明を地面に向かって投げ捨てると、背を向けて逃げ出した。エリエッタから。エリエッタの言葉から。現実や、罪悪感から。 ) [Wed 26 Oct 2011 01:21:11]
エリー > 私だけじゃない。 アレッサンドラだって言ってませんでしたか? 貴女は部外者で、吸血鬼の件に無理に首を突っ込む義務は無くて、その為にVHGがあるっていうのに、それを無視してッ。 ( その上で後悔なんかされたんじゃあたまらない。 再三警告しても、豪天寺艶子が物を考えるのはいつも失敗した後だ。 ) 斬り殺して救うとかッ、救ってあげるとかッ、そういうんでしょう!? 騙して誘き寄せて手足斬り落として、満足できたんですかって聞いてるんです!! ( この苛立ちは私自身に向けられたものだ。 手段を選ばず吸血鬼を誘き寄せ、事情も立場も言い分にも一切耳を貸さず、片っ端から処分して憂さを晴らして、今になってなにやらVHGに疑念を抱いたり、ヴィルヘルミナやリゼルに感情移入したり、私はどうしたいんだ? ヴィルヘルミナとヴァリスの件を追って居ればなにかしらの解答があるかと思って居れば、このざまだ。 私はギルドに戻ってリゼルを処分する計画を立てればいいのか、VHGを否定して、この数年そこでやって来た事も否定して、人生をやり直せばいいのか。 ) [Wed 26 Oct 2011 01:03:40]
艶子 > ( 真っ暗?真っ黒?ゼロ?エリエッタの話は難しい。だが、とてつもなく絶望的だというのはよくわかる。 ) う…嘘だっ!私が馬鹿だと思って適当な話をしてるんでしょう! あんなに子供のこと心配したカリンが、そんな…! ( じゃあ、アレは?エルザファームの人たちは?アクセラレーターとの戦いで感じたことは?私の戦いの全否定だ!私は全否定されている!全否定を全否定しろ!百歩譲って死んだ後は真っ暗だったとしても、私がやってたのがただの後始末だなんて! ) う  ううう  ううううううううう。 ( 地より響くようなくぐもった声で唸る。全身が引き裂かれそうな程の苦痛だった。二歩後ずさる。 戦う理由なんだ。彼らの事を考えたからこそ戦えた。でも、そんなのも無いだなんて。 ) そんなだったなんて、知らなかったんだ!私は!聞きたくない!やめろ!やめて――っ! ( 折れていった。どんな暗い闇の中でも凛と光る刀が。 ) [Wed 26 Oct 2011 00:51:27]
エリー > どうなっちゃうんでしょうね? 真っ暗―――真黒? 考える脳もなにも無いから、黒って色さえなくて、0って概念も無くて、それでおしまい? だからVHGは言ってるんですよ。 あれは「言葉を喋る死体だ」って。 対峙した時にはもうとっくに救えないんです。 終わってるんです。 だから―――貴女がやったのは、あれですよ、ようするに、後始末みたいな。 放っておいたらいつまでも動きますし。 ( 言いながら、嫌な気分はどんどん増していく。 カリン――いや、ヴィルヘルミナに子供がいなくて、リゼルが子供の世話なんかしなければこんな嫌な気分にはならなかっただろう。 あれは、その定義で言うと、何だか酷く不自然な事のように見える。 ) 笑っちゃいますよ。 そりゃあ。 私前にも言いましたよね。 もっと周囲を見ろって。 自己満足の為に動くなって。 何なんです、これは。 満足しましたか? ( 語気が強くなる。 挑発するみたいに、私らしくも無い。 ) [Wed 26 Oct 2011 00:37:54]
艶子 > ( 艶子は単純にVHGから私が顎を怪我したのを知って、そういう言葉を言ったんだと思った。でも、思い返すと少し不自然な点がある。ベビーフードのこともそうだけど、カリンと出会ってたこととか――。エリエッタはその事をVHGに報告したんだろうか、とか。 何となく、彼女の立ち居地がはっきりしないような気がしたが、艶子はそれを上手く頭で纏めることが出来なかった。 ) え………。 ( エリエッタが話したことに、私は言葉を失った。 ) ただ消えてなくなって終わりなんですか?天国とかに行くんじゃないんですか?死んだら、それで…許されるとか、救いがあるとか――。神様のところに行くんじゃなけりゃ、エンマ様のところに行くんですか? ( 艶子は矢継ぎ早に質問するが、どれも答えのない質問ばかりだ。豪天寺艶子は信じていたのだ、死ぬっていうのはそいつが救われるための最後の手段なんだって。 ) じゃ、じゃあもし――私やあなたやアレックスが吸血鬼になったら―― ど、どこにも… 消えてなくなっちまうってことですか? ( 私は怖くなった。 ) ………。 ( 私はエリエッタが笑ったことに酷くショックを受けて、顔を歪ませた。 ) 笑うなよぉ。 ( 文句をいうにはあまりに弱々しい声だった。罪悪感で胸がはち切れそうだ。でも、謝る相手はもうこの世のどこにも――天国にも地獄にもいないんだって。 ) [Wed 26 Oct 2011 00:27:03]
エリー > ( 顎をやられた所を直接見て居た様な表現だ。 実際、ずっと見ていたのだから。 私にとって幸いと言うべきか、マーク対象だったカリン、艶子、シスター・ジャスティスの3人が全員あの教会に集まる事は最後のカリンとの会話の後、想定で来ていた。 どうしても監視対象がバラバラになってしまっていた所で、見張る場所が一ヶ所に纏まったのだ。 結果、あの教会での最後のひと幕を私は最後まで建物の外から見る事が出来た。 中に入って干渉しなかったのは―――最早私が手を出せるレベルを超えていたのと、結局何が正解なのか答えが出なかったから。 艶子達を止めに出るのがいい事? カリンの為にも、赤ん坊の為にも―――今もって、分からない。 ただ、単純に私はあの対話を拒絶したリンチみたいな結末に、不快感を感じただけだ。 ) 半分は自己満足ですよ。 半分以上かな。 ―――私の心の平穏の為です。 何をしても彼女―――ヴェルヘルミナ・ティアマトは何も感じませんし、何処にもいませんから。 知ってますか? 死後の世界、というのがあったとして―――吸血鬼になってしまった人の魂は、其処には向かわないんだそうです。 ただ、消えて、神の元には召されず、無になる。 そう聞いています。 ( お母さんも、お母さんに殺されたお父さんも、そう。 ) 探してましたよ、子供。 ―――貴女の計画通り。 必死で叫んで、泣きそうな顔して。 ( 計画だって。 少しおかしくなって私は小さく笑っていた。 ) [Wed 26 Oct 2011 00:14:21]
艶子 > ( この豪天寺艶子という人間の、唯一評価できるという点が剣士としての強さだ。その他、色々なものが追いついていない。しかし――足らぬ自分を補う為に習得したのが剣技であり、その強さは人間的未熟さによって作られたものであるともいえる。両方兼ね備えられれば立派な英雄にもなれたが、さて、剣と人格どちらを培うべきだったのか。少なくとも豪天寺艶子は今、そのギャップに苦しんでいる。 ) えっ?あ、はい。…まだ少し痛みますけど、なんとか。 ( 急に顎のことに触れられ、思い出したようにそう答える。 ) …でも、花を供える意味ってあるんですかね。いえ、私はあるって思ってます。でも、私はこいつの最後を滅茶苦茶にしちゃいました。私何かが花を供えたら、こいつ喜びますかねぇ? ( 私の手には花は無い。あるのは松明だけだ。 ) …今月の頭に?会ったんですか、カリンに。一体どこで、どうして――。 ( 今月の頭といえば、私が赤ん坊をカリンから奪ってシスターのところの教会に駆け込んだ頃だ。カリンはその時この人に会ったのか。 ) [Tue 25 Oct 2011 23:58:29]
エリー > ( 彼女、豪天寺艶子はこういう業界ではそれなりに名の通った、その筋の有名人だ。 一般の認知はそれほど高くは無いと思うけれど、殺す殺されるの稼業に居れば名前くらい聞くくらいの。 その噂の大半は吸血鬼だとかドラゴンだとか悪魔だとかと戦って勝った、という結果のみを抽出した武勇伝がほとんどだけど――――私は、彼女を周囲程評価していない。 今まで話してきた印象もそうだし、今度の件を間近で終始見て感じた事―――「吸血鬼をまた一匹始末した」という結果ではなく、その過程を見て、感じた事。 ) ( 彼女なりの事情や言い訳はあるだろうけれど。 ) ( 粗末で、感情的で、すぐにブレる程度の言い訳が。 ) …こんばんは。 顎、少しは良くなりましたか? ( いつも通りの顔、いつもどおりの声、特筆すべき所のない仕草で先新しい花を墓石に捧げる。 以前ほど上手く無個性を演出できないし、面識の比較的多い彼女には幾らか効果も薄まってきているかもしれない。 ) ―――二回程、面識がありましたから。 二度目は今月の頭です。 [Tue 25 Oct 2011 23:46:16]
艶子 > ( 力が足りなかったと言ったが、努力は無駄だ。剣術のように鍛錬すれば身につくというものではない。私は信念の無力さを知る。それに縋りついて早死にするか、ケバブのことを考えながら斬って斬って斬りまくるかだ。前者は自己満足だが、後者は周りへの貢献もある。でも…。 ) ! ( そこでようやく誰かがやってきた事に気付き、顔をあげる。相変わらず顎を固定具で留めたままで見れた顔じゃあ無いが、別に顔で喰ってるわけでもない。私はエリエッタさんの姿を見て、小さくお辞儀をすると一歩後ろに引いた。多分…この花を供えたのも彼女だ。 ) こんばんは、エリエッタさん。 ( 彼女は今回のこと、どう思っているんだろう。聞いて見たい。聞こう。話そう。話したい。あのベビーフードのことも。 ) …花、エリエッタさんが供えたんですか? ( ちらりと枯れた花をみて言う。 ) [Tue 25 Oct 2011 23:29:00]
エリー > ( 二度目の訪問になる。 ほんの二週間前に訪れたばかりで期間は短くなったが、前に来た時は少し冷静さに欠いていた。 お陰で家族のお墓の方をちゃんと見舞う余裕も無かったし、それと、その後変わりは無いかを見たいとも思っていた。 ――――分かり易く隔離された吸血鬼墓地に新しい墓石が出来ると、たまにあるのだ。 墓石が汚されたり破壊されたり、最悪、掘り起こされたりというのが。 それは心無い悪戯だったり、やり場のない怒りの矛先だったり、或いは、悪趣味な実験材料を求めた外法の魔術師の仕業だったり。 ) ( あの仕事をしてきて、何度かそういう事を見て来た。 ) ( 水桶と花束を持って登って来た先に人影があって、それが豪天寺艶子の姿であっても私はそれほど動揺する事は無く―――ただ、少し冷めた気持ちでそのまま近付いた。 ) ( どうせまた、空回りして思い通りにならなかった結果を今更あれこれ思い出しているんだろう。 何度か言葉を交わした彼女は、そういうタイプの人間だった。 ) [Tue 25 Oct 2011 23:20:54]
お知らせ > エリーさんが入室されました。 『 花束 』 [Tue 25 Oct 2011 23:09:42]
艶子 > ( …枯れた花がある。先日の豪雨でよくぞ吹き飛ばされなかったものだと関心する一方で、誰かが見舞いに来たのかと知った。VHGの人たちが供えたのだろうか。それとも…ヴァリスが? 冷酷な狩人だといわれる彼ら。しかし、そんな事がある筈が無い。彼らとて人間なのだから。吸血鬼を狩る時、心を痛めているのかもしれない。それは人として正常で健全なことだ。 ) ( 私はその健全さに従いたかった。そして私のその思いは決して間違いではないと今でも思っている。 ) ( …ただ、私に力が足りなかっただけだ。私がやろうとしていたことは、理想のお話だった。 ) …これでも妥協したつもりだったんだけどな。吸血鬼は例え罪が無くとも必ず殺す、その一点さえ守り通せばって。 ( しかし、結果は残念なものに終わる。) [Tue 25 Oct 2011 23:03:49]
艶子 > ………。 ( その足は少しずつ、墓地の中でも離れた場所に向かう。そこは墓場泥棒ですら気味悪がって近づかない場所だ。だから、私のこれは依頼主からすればサボってるって事になるのかもしれない。でも、もしかしたらそこまで考えて墓場泥棒が現れるかもしれないだろう?そんな風に自分に言い聞かせながら―― 私はカリンの墓の前に立つ。 ) [Tue 25 Oct 2011 22:55:23]
艶子 > ( 本日のお仕事は、墓地の見回りだ。最近、墓場泥棒が出現し、被害が出ているというのだ。そいつを見つけて捕まえるか、怖い目にあわせて追っ払って二度と同じことをさせないのが私の仕事だ。物凄いグレードダウンである。つい先日、私は吸血鬼と戦い辛うじて勝利を収めたばかりなのに。 ) ( こんな風に、私の苦悩なんて日常に埋もれていくのかもしれない。「私はどうしたらよかったのか」と同時に、「羊肉のケバブを安く食わせてくれる場所」を考えなければならない。 ) ( 足が重い。正直、休みたい。戦いの後は疲れる。前はこんなこと無かったのにな。戦いは疲れる。早くその墓場泥棒が出てきてくれないだろうか。 片手に掲げた松明で墓地を照らす。腰には刀を差しているが、多分使う事は無いだろう。 ) ( 夜の墓地ともなれば不死者や吸血鬼などと出くわす時もあり、警戒するべきなのだが、今の艶子には緊張感が無かった。 ) [Tue 25 Oct 2011 22:46:04]
艶子 > ( 時折忘れそうになるし、忘れられそうにもなるが、私は傭兵ギルド雷電に所属する傭兵である。提示される仕事を請け、それを行い、給料を貰う身である。日々の食費や、借金返済の為の貯金や、武器防具にかけるお金――それらを稼がなくてはならない。私は生きているのだ。この街で生活している。どんなに辛い目に会おうが、どんなに葛藤に苦しもうが、私はサラダと肉のサンドイッチや、羊肉のケバブや、カボチャのスープ、トマトシチュー、ライス――の為に働かなくてはならないのだ。そしてそれらはケツからひり出す。カネはメシに変わり最後にクソになる。 竜、悪魔、吸血鬼との死闘を繰り広げ、常にギリギリのピンチを潜り抜け、ある時はドラマティックな展開を味わうスーパーヒーロー豪天寺艶子の。 ) ( 日常である。 ) [Tue 25 Oct 2011 22:37:48]
お知らせ > 艶子さんが入室されました。 『 傭兵の仕事。 』 [Tue 25 Oct 2011 22:28:02]
お知らせ > エリーさんが退室されました。 『 あれが私のして来た事の正体か 』 [Tue 11 Oct 2011 21:48:57]
エリー > ( ヴィルヘルミナは正気を保っていたのだ。 少なくとも艶子と同行している間は血も吸っていなかった筈だ。 既に数ヶ月、リゼルと共に過ごしている私だから分かってしまう。 自制できていたのだ。 ) ( そこに罪はあるのか? ) ( 過去の罪の清算をしなければならないのは分かる。 死んだハンター・リシェの家族の顔を覚えている。 彼女がまだ生きている様に装う為に、彼女の実家を訪ねて色々な話を聞いて、遺品を幾らか借りて来た事がある。 彼女になりきる為に、暫く寝泊まりすらした。 ―――ヴィルヘルミナが罪を犯したというのは、分かる。 ) ( …考えがまとまらない。 ただただ、嫌な気分だ。 救いがあるとしたら、アレッサンドラだけは冷静で公平で、私の期待するような彼女だったという事くらいだ。 ) [Tue 11 Oct 2011 21:43:56]
エリー > ( 思い出して、また気分が悪くなって項垂れる。 物言わぬ墓石の前で、適当な言葉も思いつかずにただ黙り込んだ。 ) ( 例えば、既に彼女が死体であって、動いている事自体が間違いだったとして。 そこに確かに存在してしまっている、確かな感情というものを「駄目だ」と言われて誰が納得するだろう。 可能な限り大切な人の傍に居たいと思う気持ちの何処に、其処で終わり、なんていう区切りが付けられるだろう。 ) ( 夜毎現れて扉を叩き続けた母の声を思い出す。 エリー、ここを開けて。 エリー、ここを開けて。 エリー、ここを開けて。 その声は日が昇るまでずっと、続いていた。 私は恐怖と悲しみに震えて、誰も居ない独りの夜を眠れずに過ごした。 ) ( あの時お母さんは、どんな顔をして居たんだろう。 ) ( きっと、ああいう顔をして居たんだろう。 ) [Tue 11 Oct 2011 21:36:40]
エリー > ( 正直、少し引いてしまった。 ――――外側から見ると私のして来た事もあんな具合だったのだろうか。 豪天寺艶子とシスター・ジャスティスがよってたかってヴィルヘルミナの手足を切り落としたうえで、一方的な言葉を押しつける様にだ。 言っている事は分かる。 理屈はわかるし、立場も分かる。 でも、あれは、生理的に――――駄目だ。 尊厳が無い。 どうしてもっと言葉を尽くせなかった? 一方的な思い込みで子供を浚うなんていう強硬策に出て、行き当たりばったりで斬り殺すしかなかった艶子。 首尾一貫して立場や主張を無視し続けたシスター。 彼女は、ヴィルヘルミナはまだちゃんと話していた。 理性を保っていた。 考えていた。 ―――迷ったり感情を抑えきれなかったのが彼女の悪だというのなら、あのリンチは正義だったのか? ) ( 胸が悪くなる。 ) [Tue 11 Oct 2011 21:26:35]
エリー > ( 勿論、24時間全てを完璧に追えたわけじゃないし、複数人の動向を1人でチェックしなければいけない都合、艶子、ジャスティス、ヴェルヘルミナの3人をマークしつつ、リゼルにあまり不審がられない程度に戻りつつ、且つVHGの調査員に気を配るという精神的にも肉体的にもキツい日々だった。 それも、今日で終わりだろうか。 こうなってしまうとヴァリス・ファングレーに対する興味も急速に萎んでしまったし、ヴェルヘルミナの子供の方は―――アレッサンドラが可能な限りの手を尽くしてくれるだろう。 子供が幸せになれるかは分からない。 どういう環境にあっても不幸や不運は訪れるものだし、複雑な混血児が、いつどういう変調を起こすかもわからない。 その為の見張りの意味も込めて、修道院か、或いは教会の管理する孤児院にでも送られるんだろう。 ) [Tue 11 Oct 2011 21:05:45]
エリー > ( 一部始終を見ていた。 豪天寺艶子とシスター・ジャスティスをマークした辺りから始まり、偶然遭遇したヴェルヘルミナが艶子を追って駆け出した辺りを辿り、件の教会へ至る事を予測して、昨夜そこであった終始まで、全て。 今日は日中、その後のヴェルヘルミナの亡骸がここへ送られるまでを見送り、流石に墓地までは近付かずに一旦その場を離れ、公衆浴場と図書館とカフェを回って時間を潰して、途中で花を買ってきて今に至る。 ) [Tue 11 Oct 2011 20:59:12]
エリー > ( 吸血鬼ヴェルヘルミナ・ティアマト、或いはヴァネッサ・レンフィールド、或いはカリン――――墓石には彼女の生前の本名、ヴェルヘルミナの名前が刻まれている。 享年は数年前。 死後何年も経ってようやくこの墓が建てられたという事だ。 ) ( 私は黙ってしゃがみ込み、二つ買って来た花束の一つをその墓に供える。 ――――既に彼女は吸血鬼ではなく、故人だ。 こんな隔離された区画にお墓があるから、きっと多くの人はここに眠る人々を恐れるか、気味悪いと思うのだろう。 ) [Tue 11 Oct 2011 20:49:10]
エリー > ( 一般墓地から少し離れた端にある、その淋しい区画を一人歩く。 歩き慣れた場所だ。 仕事を含めれば年に何度も訪れている。 右手には菊と蘭の花束。 左手に水桶。 変装用の長い髪のウィッグにブルーのジャケット、ショートパンツにブーツ。 ハンター時代の私を知る人間が見て、私だと認識し辛いものをチョイスしてきた。 ) ( 昼間の内に手早く済ませたのだろう。 吸血鬼の埋葬は矢張り夜になる前に済ませてしまうのが好ましい。 既にひと気は失せて静かになった辺りを見回して、私は真新しい墓の前に立った。 ) [Tue 11 Oct 2011 20:28:21]
お知らせ > エリーさんが来ました。 『 VHG保有、吸血鬼墓地 』 [Tue 11 Oct 2011 20:16:59]
お知らせ > エリスさんが退室されました。 『コンパク、と呼ばれるものだ』 [Fri 7 Oct 2011 01:00:15]
エリス > ―――あった。 あれかな? ( 闇の中、林の奥に目を凝らしてようやく見つけた青白く微かな光。 暗い時間じゃ無ければ見逃してしまうような小さな光だ。 草むらに埋もれるようにして落ちている、青白い小さな石―――結晶のような物。 そっとそれを拾い上げて掌で確かめる。 ―――ギルドの倉庫で見た事があるのと同じだ。 ) ( それは実体を無くして尚残ろうとする記憶。 感情とか、思い出とか、意志とかが特定の魔力と結びついて結晶化するもの。 夜のうちに結晶化して、日が昇ると気化してしまうという性質を持つ。 手にしたそれを小瓶に入れて、きつく蓋を締める。 こうすれば日が昇って気化しても、夜には再び結晶に戻るのだ。 ) [Fri 7 Oct 2011 00:59:51]
エリス > ( 薄暗い林の方に近付けば、先ずは探し物リストにある薬草を幾つか――――弟切草(オトギリソウ)と雌待宵草(メマツヨイグサ)を木陰に見つける。 どちらもこの時期に採取するのが丁度良い、薬草、アロマオイル、或いは毒草として―――色んな使い方が出来る有料素材だ。 早速、良さそうな物を選別して小さなナイフで切って袋に包む。 これだけでも結構な収穫になるけど、今日のメインはこっちじゃなくて。 ) [Fri 7 Oct 2011 00:47:44]
エリス > ( カンテラの灯りを手元に、立ち並ぶ墓石の合間を縫ってもっと墓地の奥へと進む。 ―――やっぱり誰か一緒に来てくれる人とか、探すべきだったかなぁ。 お店の常連さんは増えて来ていても、そういう知り合いはあんまり居ない。 同年代の友達とかも少ないし、お仕事ばっかりしているとこういう時ちょっと寂しいかもしれない。 ) ( 墓石が途切れ、その向こうの林の辺りに目立たない様に小さな建物が見える。 そっちは本当に怖いから出来るだけ見ないようにしよう。 ―――離れの死体安置所だもの。 そりゃあ、墓石の下にだっていっぱい埋まっているけど、安置所の死体は棺桶に入れて深く深く埋めてあるわけでもなければ、白骨化する程古くもない。 リアルに死体なのだ。 想像するだけで本当に怖い。 歌でも歌って誤魔化しながら歩こう。 ) [Fri 7 Oct 2011 00:28:36]
エリス > ( 緩やかなスロープを描く坂道を登って、馬車待合所から長い階段で丘の上に上がる。 遠くに橙色の灯りが並んで見えるのは商業地区―――僕の家のある辺りだ。 こんな風に街を見下ろすのは珍しくて、少しの間景色を見渡した。 街だけでもこんなに広くてまだまだ知らない所ばっかりなのに、フィールドの事なんて気が遠くなりそうだ。 ) …でも、いつか行ってみたいな。 ( 秋の夜の空気を大きく吸い込んで、うん、と自分に頷いた。 ) [Fri 7 Oct 2011 00:22:06]
エリス > ( 本当は市内だけじゃなくて、もっと貴重なマテリアルを手に入れられるようにフィールドにも直接出られると良いんだろうけれど、残念ながら僕には外で自衛が出来るだけの力もないし、人を雇うお金もない。 お父さんだって許してくれないだろうし。 お母さんなら連れて行ってくれるかな、と思ったけれど、お母さんが行くような所はもう殆ど魔境レベルの場所ばっかりだし、一度出て行くと帰って来ないし、お父さんが心配過ぎるし。 ) ―――はぁ、でもお母さん、頼んでも頼んだもの持って帰らないし。 ( 錬金素材の見分けとか、発見方法なんかはやっぱり錬金術師が直接見ないと駄目みたいで、なにも別にお母さんが特別あたまがわるくて見つけられないというわけじゃない。 外で色々見つけて帰れると、出来る実験の幅も大きく広がるんだけれど。 ) [Fri 7 Oct 2011 00:13:07]
エリス > ( 何もこんな遅い夜中に来なくても良いのに、と言いたい所だけれど、残念ながらこんな時間じゃないと意味が無い。 今日は久し振りに錬金術の素材集めの為に、自然に手に入るものを街中で採取して回っている。 お店の方をお父さんに任せてちょっと足を延ばしてあっちこっちと。 幾つかの植物と石をあちこちで丹念に探して鞄に半分くらい拾い集めて、最後がここ。 タイミング的に一番最後に来るようにしないと、どうしても手に入らないものがあるのだ。 ) [Thu 6 Oct 2011 23:58:25]
お知らせ > エリスさんが来ました。 『Material extraction』 [Thu 6 Oct 2011 23:49:38]
お知らせ > メアリアンさんが帰りました。 『 ( 私の幸せを壊してッた仕返しに、鉄仮面の幸せも壊してやる。 ) 』 [Fri 16 Sep 2011 01:47:58]
メアリアン >  ―― コンスタンツェさんは自警団の方よ。…… とっても、優しい人。  ( そして運の悪い可哀想な人。 ) ( 自分が手を掛けたッて事は言わない。――だってあれは、仕方無かったンだもの。 )  ――― ええ、ただ似てるだけの人じゃ無ければ……。 眼の前で鉄仮面を被ったンだもの、間違いないわ。  ( クソったれもクソ野郎もあまり変わらない様な気がする、 なンてのは口に出さず。 手を引かれるまま、少しだけ早足で歩きだす。 )  ……ありがとう、お姉ちゃん!私じゃあ、どンなに知らない振りしても聞き出せないと思うから……、  ( 義姉が彼の素性をうまく聞きだしてくれたなら、 )  [Fri 16 Sep 2011 01:47:24]
お知らせ > リーザさんが退室されました。 『鉄仮面の中身を白日の下に晒してやるわ』 [Fri 16 Sep 2011 01:39:41]
リーザ > あの墓の女って誰なのよ。 あんたも墓参りしたの? ( 享年二十代、名前からしてホワイティア。 メアリアンとの関連性は窺い知れないけど、調べれば分かるかもしれない。 コンスタンツェ・ヴィーゼンタール、ね。 覚えておこう。 ) あいつが? 人様の家に勝手に上がり込んだ上に散々迷惑かけッ倒して正義の味方面するあのクソッたr 失礼? クソ野郎が? ( 相手が犯罪者と知りつつ勝手に人の家に入って散々暮らしてついに戸籍まで移してきた女がその件で憤る。 世間的にどちらが本当は悪かなんて関係ない。 リーザ・ロッドの平穏を脅かすなら、そいつは敵だ。 ) …今度会ったら知らんふりして色々調べてやるわ。 名前とか、仕事とか、そういうの。 顔、覚えたし。 ( 帰るわよ、とメアリアンの手を引いて少しピリピリしながら歩きだす。 そう、顔は覚えた。 次に何処かで出くわした時は――――― ) [Fri 16 Sep 2011 01:39:15]
メアリアン > ( 昂ぶっていた感情が急速に冷め、――それでも、男の去った方向を気にしながら、耳にする義姉の問い掛け。 )  ……え、えッと、  ( 視線を彼女へと戻した後、コンスタンツェ――先程の彼が訪れていた墓を指差して。 )  けっこう前にね、あのお墓の前で逢ったの。…… その時に色々とあッて、  ( 話し始めると長くなりそうだ。 少しだけ悩む様な間の後、 )  似ているだけの別人じゃ無ければ …、 あの人がアイゼンリッターよ。 名前も素性も、知らない けど……。  ( 勢いに任せて飛び出すンじゃなくて、やはり後をつければよかった、 なンて今更後悔。 ) [Fri 16 Sep 2011 01:30:29]
リーザ > 悪いわね。 またの機会があったら? ( ほんの数分前まで、流れ次第でベッドインまで考えていた女の部分が急速に萎れて、すっかりいいお姉ちゃんだ。 案外それ程不快でも無いのは、やっぱりガッついてた暗黒街の頃より心にゆとりがあるからか。 つくづく、金が無い人間が犯罪に走るってのはそういう事かっていう――――ちょっと強引に渡された金貨をどうした物かと思いながらも返すタイミングを逸して肩を竦める。 ま、飲み代浮いたか。 ) ――――…で、あいつ誰なの? ( 男が立ち去り、メアリアンがようやく落ち着いたタイミング―――ごめんなさい、の言葉をスルーして、本題に入る。 滅多に知らない人間と話そうとしないメアリアンだけど、ここまで露骨な態度を取る時はなにかある。 ) ( 多分、目玉の事件がらみで。 ) ( 平和を脅かされる様な嫌な予感に、うなじの辺りがざわざわする。 ) [Fri 16 Sep 2011 01:20:29]
メアリアン >  ―――… 知り合い… じゃ、ないわ。 ( 問い掛けの言葉には、首を横に振って小さな声。 ) ( 男と義姉の会話はしっかりと耳に届いているけれど、其れ以上に苛立ちとか不安とか憎悪とか、そンなものが思考を占拠してうまく言葉が出て来ない。 )  ―――― … 、  ( 肩を揺すられても、きゅ、と口を噤んだまま、ただ男に睨む様な視線を向ける けど、 )   ……、  ( 義姉の手に硬貨を握らせ、最後まで敵意の欠片も無く去った男の後ろ姿が見えなくなり、 ) ( 結局、彼があの時に逢った男と同一人物なのか決定的なモノは掴めぬまま ――小さく息を吐く。 )  …―― ぁ、 あの、お姉ちゃん。 いきなり、ごめんなさい。  ( へろ、と眉尻を下げていつもの調子で。 )  [Fri 16 Sep 2011 01:11:40]
お知らせ > カインさんが退室されました。 『 ( ――――裁く。 ) 』 [Fri 16 Sep 2011 01:01:16]
カイン > やれやれ。 どうも――お姉ちゃんを取られちゃうと思われたかな? ( 困ったように笑って、肩を竦める。 まあ仕方がない、とでも言う風に。 メアリアン、目玉泥棒からの敵意など何処吹く風。 まるで仲の良い姉妹を見るような風で。 そしてポケットを探り、財布から1万エン金貨を二枚。 アレンビーの手に握らせるとしよう。 ) 折角だし、二人で何か暖かいものでも食べて帰ると良い。 ごめんね、ええと――メアリアンちゃんか。 お姉さんを返すよ。 ( そうして、背を向けて墓地を後にする。 ああ、全く。 こうして見ると本当に幸せそうな姉妹だ。 きっと、それなりに満足した人生を歩むのだろう。 だが――――)( 忘れるな。 忘れるな。 忘れるな。 貴様らが踏みつけにしているそこには、お前によって眼球を抉られた人間の死体も埋まっているのだ。 お前らによって人生を踏みにじられた人間の屍があるのだ。 俺は絶対に忘れない。 私は絶対に忘れない。 絶対に――――) [Fri 16 Sep 2011 01:00:51]
リーザ > え? ちょっと…状況がわかんないんだけど―――アンタこそどうしたのよ? 知り合い?? ( 駆け寄るメアリアンの態度から、あたしが味方側で男を敵視しているのが見て取れる。 あたしはただ偶然知り合った男とちょっと遊ぼうかって思ってただけで――――その実、この場所で出会った時点でなにか、全然予想外の因縁があったのか。 酒で鈍った頭が一気に覚めちゃいそうだ。 こういう時、どうするのがベストだ? 状況は分からない。 メアリアンは異常に殺気立っていて、男は変わらない感じで笑っている。 どっちを信じるのが正解? どれがお得な選択? ) ―――――悪いわね、寂しがり屋の妹を置いてけぼりにしたのが良くなかったわ。 キレると怖いのよね、この子。 ( お誘いはキャンセル、って事だ。 メアリアンの肩を捕まえてあやす様に少し乱暴に揺すり、夜遊びがバレたみたいな顔をして笑って見せる。 今、上手く行っているんだ。 新しい家も、近所付き合いも、ツギハギみたいな家族ごっこも、気持ち悪いくらいに上手く行っている。 平穏で、穏やかで、お金に困ったりしないで、怯えたり憤ったりする事無く、少し退屈で。 それが続く限りは、お姉ちゃんやってやるのがいいんじゃないのか。 ガキのおもりなんてガラじゃあないけど。 ) [Fri 16 Sep 2011 00:54:08]
メアリアン >  ……―――― 、 ( 勢いに任せて飛び出してしまったけれど、男の方は素知らぬ素振り。 ) ( 足早に、男から一歩離れた義姉の傍へと近寄ろうか。 )  ………… ッ、  ( 男を近くで見遣れば、曖昧な記憶は確信に変わる。一度、同じ場所で逢った敵の顔を、忘れたりなンてしない。 他人の空似と云われてしまえば、それまでだけど。 )  ――― お姉ちゃん、…… どうしてこンな場所にいるの? この人と、知り合い?  ( 一瞬だけ義姉へと視線を向けて、尋ねる。 ) ( 会話を聞く限り初対面のような感じだったけれど。 )  ( ちら、と男へと戻す視線は敵意の見えるもの。 ) [Fri 16 Sep 2011 00:39:48]
カイン > ( 女の反応を見る限り、そう意外そうな様子でもなかった。 まあ、想定通りか。 この件に関して、彼女にやましいところは無い――或いは、その言葉通り殺人なんざまるっきり気にしていないか、か。 ) そう割り切れれば良いんだろうけどね。 言ったろう? ケジメと習慣、って。 わかってはいるんだけど――――――と。( そして、現れるメアリアン。 連続殺人鬼は、自分のそばにいる女性を、『姉』と呼んだ。 ) ……おや、妹さんかい? ううん、これは心配させちゃったかな?( 何食わぬ様子で、「まいったなぁ」と頭を掻いてみせる。 なんだ目玉泥棒、そう驚くような事じゃないだろう? あんただって、平然と日常生活をおくってるじゃあないか。 )( その一方、頭の奥底でガチリと歯車が噛み合った音がした。 )( メアリアンは兄を殺している。 その兄を蘇らせる為に殺人を犯していた。 それは兄と一緒に幸せになるためだ、と此処までは本人の供述。  だが、此処に来て『未亡人』のロッティ・アレンビーが登場する。 メアリアンの「姉」。 単純に考えれば兄の妻。  兄を奪った人物。 なのに何故生きているのか? 兄を殺し、兄の為に連続殺人に走る娘が、なぜ兄を奪った女を生かしている? )( 気を付ける事だ、カイン・グレイホーク。 この女は、メアリアン・ロッドが何者か知っているぞ。 でなければ、死んでいなければおかしい筈の人間だ。 ) [Fri 16 Sep 2011 00:27:51]
リーザ > ( 墓の主の事を聞いたのは、少しでも男の性格なり素性なりのヒントを拾いだそうと思ったから。 女自体には大して興味が無いし、まぁ、グレイの語る内容はだいたいそんなもんだろうと想像していた通りの内容だった。 よくある話だ。 死んだ奴の墓参りなんてした事もないあたしにしてみれば、まるで共感も何もない話。 あ、さっきあたし、「未亡人」って言っちゃったわね。 ――――旦那は暗黒街で行方不明、だろう? そういやさ。 ) まぁ、なんていうの? さっきも言ったけど、死んだら死んでるだけよ。 此処に来たって誰も話しなんか聞いてくれやぁ――――――えっ。 メアリアン? ( 何してんのあんた、ときょとんとして、一瞬にして今の状態がどういう事なのか分からなくなって混乱する。 なにしてんのあんた。 どうして叫ぶの? なによその顔。 この男のこと? あれこれと疑問が巡り、反射的に男から腕を離して一歩離れた。 ) [Fri 16 Sep 2011 00:18:04]
メアリアン > ( 誰か居るわけ? と相手に尋ねる義姉の声に、びく、と肩が震えるけれど、 ) ( バレては、いない、様? )  ――― …   ( 近付いてくる足音に、更に更に実を縮ませて その足音が少し遠ざかるのを待とうか。 )     ( それにしても、 ) ( 耳に届く男の声は、どこか聴き覚えが有る。以前にも聴いた事があるような、無い様な 曖昧な記憶。 )     ――――― … ( 墓の持ち主の話になれば、耳を塞ぎたくなるけれ  ど、 )     …ぁ、 ( 僅かに声が洩れる。 ) ( 以前、墓地で逢ったあの青年 …アイゼンリッターの仮面を被ったあの男の声に似ている と、 ) ( 思ッた、 )    ―――― ッ、 ぉ、 お姉ちゃん!  ( 瞬間、 墓標の陰から立ち上がり、 彼女に声を掛けようか。 )  ( 勘違いだったら勘違いでも良い。 けれど、今義姉と共に居る男が奴ならば、義姉と一緒に居させるのは不安 だ。 ) [Fri 16 Sep 2011 00:05:52]
カイン > これが性分でね。 気に触ったなら――その分、楽しんでもらわないと。( この言い方がキザなのか、なんて冗句めいた事を口にして笑う。 まあ、焦らすには良いが、飽きられてしまったら困る。 メインディッシュは酒場――薄暗い、雰囲気のある店だ。 暗がりで顔の細かい作りは伝わらないだろうから、今後の付き合いを考えると、「グレイ」としての変装を固める必要がある。 ――――眼帯でもしてみるかね? ) …………いや。 誰かいたような気がしてね。 ( 墓場だけに笑い話にもならないが。 真剣な表情は、此方が独りであることを伝えるには良い小道具だ。 実際、こればかりは演技では無いのだから。 女性を伴って――先の宣言通り、エスコートし、守るような位置取りで――歩きながら、頷いた。 ) ああ……なんというのかな。 上手く関係を説明できないんだが、片思いだったんだろうね、きっと。 後になって気づいたけど、気づく前に死んでしまったよ。 ( そして、ちらりと覗く陰のある顔。 意図して表に出してはいるが、これも演技ではない。 ――――彼女の死に対していったんの決着はつけたものの、決して悔悟が無いわけではないのだ。 ) 殺されたんだ。誰かに。 [Thu 15 Sep 2011 23:53:32]
リーザ > ( すっかりリーザ・ロッドで通っているが、未だに即座に信用出来ない人間にはロッティ・アレンビーを名乗っている。 まぁ、リーザ・ベルよりもリーザ・ロッドよりも、一番長い事使ってた名前だ。 馴染み易い。 ) ガード堅いのかしら? ちょっと言い回しがキザ過ぎるわ。 ( 肩を竦めて軽く笑う。 内心、お互い様とは言えなかなか腹の内を見せない風に焦らされるの半分、苛立ち半分――――ふと、グレイと名乗る男の視線の先を何となく追った。 ) …どうかした? 誰か居るわけ? ( グレイというこの男に「仲間でも居るのか」という意図を込めてさらっと牽制しただけだが、実際に二人とも予期していない人物が其処に居る事には気付いていない。 手を引かれるまま、歩きだそう。 ) ――――お墓の人はどういう人? 最近若くで死んだのね。 ( 見ていた。 墓碑銘も、没年も。 女の名前だった。 ) [Thu 15 Sep 2011 23:43:00]
メアリアン >     ―――― …、 ( 墓標の傍にしゃがみこんで、息を顰める。 心臓の音がうるさくて、彼等の声が聴き辛い。 )    …… 、 ( 何であンな場所に居るんだろう。 ) ( 女の方は義姉で間違いない。男の方は誰だろう?コンスタンツェさんの知り合いか、それとも―― )  ( 二人の姿を確認しようと視線を向けるけれど、 よくは見えない。 )  ( 会話から察するに、二人は何処かへ移動する様子。 なら、こっそりと付いて行ってしまおう。 )     ( かさ、と其の場に持っていた花を置いて  二人の様子を窺う。 ) [Thu 15 Sep 2011 23:32:22]
カイン > 良いお店だよ。 君もきっと気に入ると思う。 ( ロッティ・アレンビー。 偽名か? メアリアン・ロッドの親類だと思っていたが。 未亡人。 Hurmmmm.....時と場合によっては無理やりにでも――趣味じゃあないが――情報を吐かせる選択肢も考えていたが、ひとまずは保留としておこう。 情報を小出しにしていくべきだ。 冒頭、設定語りから始まる芝居には駄作が多い、なんてね。 ) なら、以後お見知りおきを、ミスアレンビー。 名前はグレイ。 趣味は女性を守る事。 ――――まずは此れだけ。他はおいおい、ね。 ( そう言って、芝居がかった――芝居ではあるが!――動作で彼女の手を引いてエスコート、といこう。 相手は此方をカモか、あるいは遊び相手と見ている。 警戒はしているだろうが、まあ、それならそれで良い。 女を楽しませてやろうじゃないか。 …………今はまだ、だが。 )( 一方、カイン・グレイホークはちらりと物音の聞こえた方へと視線を向けた。 が、あかりの無い墓地を見通せるほどに夜目が効くわけではない。 誰かがいるという事だけは認識したようだが。 )( そして、メアリアンにはわかるだろう。 二人が『コンスタンツェ・ヴィーゼンタール』の墓前にいる事が。 ) [Thu 15 Sep 2011 23:24:41]
リーザ > ( リーザ・ロッドは単純にゲームとして現状を考えている。 男がどれくらい自分の興味を引くような面白い男か、誘って遊んで場合によっては一緒に夜を明かして、後腐れなく満足して分かれるか―――それとも、長い付き合いをしても良いと思える様なアタリを引くか。 この気取った物言い、案外マフィアのボンボンなんて事もあるんじゃあないの? ) へぇ、聞いた事無いお店ね。 エスコート任せちゃおうかしら―――と、その前に、名前、いい? あと悪いけどちょっとくらい素性を聞きたいわ。 あたしはロッティ・アレンビー。 肩書は―――未亡人? 仲介業っていうか、商人の真似ごと、趣味でやってるわ。 ( 名前と肩書くらいは聞いておいた方が良いだろう。 嘘をつくかもしれないが、ここで躓いたり不自然な様子を見せたらそれはそれだ。 ―――メアリアンの存在には気付かない。 あれこれ考えているとは言え、酔っ払いだ。 ) [Thu 15 Sep 2011 23:10:31]
メアリアン > ( 図書館からの帰り道、――墓地に寄ろうと思ったのは、本当に偶然。 )   …、  ( 見知った女性の姿と、耳に届いた声に 思わず、立ち並ぶ石碑の陰に隠れてしまった。 ) ( 彼等の居る場所から、そう離れていない片隅。 ――隠れる時に靴音を鳴らしてしまったかも知れないし、ちょっと注意して周囲を見ればすぐに気付かれてしまうかもしれない。 ) ( けれど娘は、手に持った花を握り、石碑の傍で息を顰め、 彼等の会話を窺おうと。 ) [Thu 15 Sep 2011 23:02:26]
お知らせ > メアリアンさんが入室されました。 『 ――――― … 』 [Thu 15 Sep 2011 22:55:17]
カイン > ( お互いに腹の探り合い。 ――もっとも、目的は違うが。 それでも男女間の駆け引きという点では間違っていない。 )( 問題は、女が此方をどういう風に見ているか、ということだ。 それがつまり自分の役になる。 それに沿った上で、観客が望む通りに動いてみせれば良い。 リーザの言葉を借りるなら『そういう気にさせる』のだ。 ) まあ、確かに、そうだな。 寝るには早いし、独りで石と向い合っているには、ちょっと遅い。 でも、寂しい男が、女性とお酒を飲むには丁度良い時間帯だと思うね。 ――――君は、どう考えているかな? 『ORION』というお店を知っているんだけど。( 見かけはタフ、心はナイーブに。 何か荒事に関わっていた過去がある。 そんな男が女性を誘うのだから、安っぽい酒場はNGだ。 ホワイティア居住区の一等地に住む人間が、静かに酒を飲むような、上等なBARの名前を口にする。 ) 君が良いなら、付き合ってくれると――寂しくはなくなる、かな。( そう言ってはにかむように微笑みかける。 幸いにして無趣味――というより特殊な趣味に没頭している――ために金はある。 その事を下品にならない程度にアピールできれば、おそらくこの女は食いついてくる……筈だ。 )  [Thu 15 Sep 2011 22:48:39]
リーザ > ―――? ( リーザ・ロッドは学は無いが妙に勘のいい女だ。 指先から伝わる不自然に硬い感触は中になにか硬い物を着込んでいるみたいな感触。 こいつ、ホントにカタギじゃあない。 さりげなく視線を左右に走らせても、他に誰か居る様子は窺えないが、幾らか胡散臭い。 もっとひと気の多い場所に移動すれば安心できそうなんだけど。 ) 大人しく家に帰っても退屈なんだもの。 お休みの時間にしてはちょっと早いでしょ? さっきまで賑やかな所に居たから静かな方に歩いてたら、寂しい男に出くわしたってわけ。 ( まぁ、嘘は無い。 嘘ってのはポイントポイントだけでいいのだ。 どっちかっていうとあけすけに本当の事を話した方が周りは信用するし、相手の口も軽くなる。 ) そうねぇ、そういう気にさせてくれるなら? 流石に此処は無いわよ? ( ま、ヤバい男も無しじゃあない。 つまらないシケた男より何倍も良いし、最近はちょっと、ホワイティア居住区の行儀のいい男ばっかりで食傷気味だ。 謎を含んだ男との駆け引きも悪くないかもしれない。 ) [Thu 15 Sep 2011 22:30:18]
カイン > ( まあ、異常者かどうか、という点について警戒するのは正しいが。 ――――さて。 あの娘、メアリアン・ロッドが目玉泥棒である、という点については疑いの余地はなく、障害となっているのはあの娘が殺人鬼であるという「客観的証拠」が欠けている事だ。 だが、その事について追求するよりも前に、女の素性を探る必要がある。 )( 胸元に触れる指。 前を閉じたコートの下は、金属で裏打ちされた革製のボディスーツだ。 といっても布地越しでは金属とはわかるまい。 しっかりとした体つきである事は伝わるだろうが。 それに照れたように、はにかむように、笑ってみせる。 ) そういう君も墓に来ているようだけど――――まあ、図星かな。 情け無いもんでね、男って生き物は。 ( と、此処で来たか。 実際、鉄仮面を被って1度、変装した状態でも1度逢っている。 気づかれると厄介だ。 即興劇を続けるとしよう。 なぁに、嘘はいってない。 ) おいおい、古典的な口説き文句だね、それはまた。 「昔どこかで逢ったような気がする」なんてさ。 ――――君が慰めてくれるのかい? ( 昔の女かなにかが死んだ、寂しい男。 リーザの言葉を、疑問ではなく誘い文句と受け取った、そんな風に。 ) [Thu 15 Sep 2011 22:16:26]
リーザ > ( 女はスラム生まれの暗黒街育ちで、常に他人に警戒的であるように癖が身に着いてはいるが――――その警戒とこの警戒はまた、別物だ。 男に逆に喰われない様に、異常者かどうか見極められるように、という警戒心は依っていても幾らか働いているが、こんな所で偶然出会った目の前の男が自分の事を一方的に知っていて、今まさに思いもよらない事について探っているとは、流石に思わなかった。 ) 誰も観てない所で何の得にもならない事するなんて不毛だわ。 案外男ってセンチメンタルなのよね。 ( と、気安く指先で男の胸元を触ろうとする。 第一印象からそうだが、身なりとは裏腹に何処か不釣り合いにガタイのいい男だ。 カタギじゃあないのかもしれない。 ) ―――ね、貴方どっかで私と会ってる? 顔、どっかで見た事ある気がするんだけど。 近くに住んでるか住んでたか―――それとも仕事関係かしら。 ( これは本当にもやもやとする所だ。 何となく、覚えのある顔。 カタギじゃないとしたら暗黒街の男か? あの辺じゃあ転々として、面識もころころ変わったし。 ) [Thu 15 Sep 2011 22:06:32]
カイン > ( アルコールの匂い。 推理するまでもなく酔っている。 さあて、どうするアイゼンリッター。 素早く頭の中で算段を纏めていく。 素顔で会ってしまったのを、今更慌てても仕方がない。 幸いにして、相手は自分が何者なのか気づいていないようだ。 むしろ動作を見る限り、此方を物色しているような感がある。 よし、なら――相手をしてやろうじゃあないか。 ) 褒めてくれるのは嬉しいね。 ……まあ、ケジメと――習慣みたいなもんさ。 土の下には骨しか無いとはいえ。 ( スイッチを切り替える。 ここは舞台。 こいつは芝居。 観客は周囲の墓標と、それからこの女。 相手の意を汲んでやり、「その気」があるように見せてやる。 ) あいにく、寂しい身の上でね。 慰めてくれるような相手の宛も無い。 ( そう言って唇の橋を歪めて皮肉げに笑い、肩を竦めてみせる。 ) [Thu 15 Sep 2011 21:53:45]
リーザ > ( 死んだ人間はただの死体だ。 何も語らないし、何も出来ないし、死んだら死んでいるだけ。 それに金をかけるとか、話しに来るとか、自慰みたいなもんだ。 故人を偲ぶとかじゃあない―――悲しい自分陶酔。 時間の無駄。 金の無駄。 無駄。 無駄。 無駄。 皆分かってんだろうに、酔っ払ってんのかって。 ) ――――あら、誰か居たの? こんな時間にこんなシケた所で何してんのよマッチョハンサム―――辛気臭い顔してると台無しだわよ? ( 酔った頭で思い返してみても、その顔に覚えは無い。 いや、どっかで? 知り合いの反応じゃあないけど、どうだったか。 とりあえず顔はまぁよし、背は高からず低からず、身なりも悪くない。 ワザとらしくしな・・を作って歩み寄り、もう少ししげしげと観察してみようか。 まだ家に帰るには早過ぎる時間だし。 ) こんな所で浸るくらいならやる事幾らでもあるんじゃない? 死人は死人よ? 慰めてくれないんだから。 [Thu 15 Sep 2011 21:45:20]
カイン > ( 問題は――そう、いつだって問題なのだが――暗黒街への介入方法。 特にアウトローは騒いでいない。 まだ動いていないのか? 或いは、既に秘密裏に動いていると見るべきか。 なら、あえて揺さぶりをかけて……だが、市民にまで被害が拡大するのはよろしくない。 アウトローが背後についている政治家がどうなろうと興味は無いが、これで勢力図が変わるだろうこと、そしてその政治家の家族も含めて考えれば、介入しない理由はない。 ) ……Hurmmmm..... ( 自然と声が漏れる。 こんな時、スタンツェルならどうしたろうか。 或いは――――『アイゼンリッター』なら、どう動くべきなのか――――と。 )( ―――くっだらねぇわよ。 ははっ。 )( 酔っていると思わしき声に、素早く視線を巡らせる。 聞き覚えのある声――そして、見覚えのある女。 忘れたくとも忘れられない。 随分とできあがっていて、服も雰囲気も変わっているようだが――目玉泥棒の家にいた女、だ。 ) ふむ。 くだらないというのは、墓参りが、かな?  [Thu 15 Sep 2011 21:34:22]
リーザ > ( こんな所には別に用事は無い。 知り合いの墓なんて無いし、あったとしてもその死体が埋められた所なんかに何の用事があるってのか。 街中に放置してあると汚いから、こんな街外れに穴掘って地面に埋めるんだろうしさ。 ―――カジノと高いバーでひとしきり遊び倒して、その場限りで盛り上がった行きずりの赤の他人達と分かれて独り、馬車を呼ぶでも無くのんびりと歩いて帰るその途中―――右手には飲み残しのポケットボトルを握り、気だるげに寄り道して見れば辿り着いたのはこんな所。 ――――っても、たまにメアの奴が此処に来ているのよね。 私が知らないと思ってるのかもしれないけど。 散々殺して、今更誰の何を見に来てるんだか。 ) ―――くっだらねぇわよ。 ははっ。 ( 誰に云うでも無く吐き捨て、近くの墓石に肘をつく。 ちなみに服装はラフなサマードレス姿。 ロッティ・アレンビーじゃなく、リーザ・ロッドだから。 ) [Thu 15 Sep 2011 21:30:56]
お知らせ > リーザさんが来ました。 『とある帰り路の気紛れ』 [Thu 15 Sep 2011 21:22:58]
カイン > ( メア島との戦争による傷も癒え、しばらくは争いごととは縁遠い空気の漂っていたヴェイトス市。 それが俄に緊迫した空気になりつつある、と思っているのは自分だけだろうか? ドレーク議員の活発な動き、沈黙を――傍目には――保っているカジノ・エスメラルダ、暗黒街のアウトローども。 嵐の前の静けさではないのか? )( カイン・グレイホーク、あるいはアイゼンリッターは自分が強迫観念に侵されたパラノイアである事を自覚している。 だが同時に、パラノイアとは単に世界の真実に気づいただけである事も認識している。 これが自分の妄想なのか、或いは現実なのか、彼自身では判別がつかないし――つける必要も無い。 いずれにしたところで、ヴェイトス市に悪の絶えた試しは無い。 行動するべきだ。 ) [Thu 15 Sep 2011 21:09:14]
カイン > …………どう動いたものかな。( ポツリと、誰にともなく口から言葉が零れた。 )( 青年の表情に翳りは見られない。 コンスタンツェ――スタンツェルに対する悔悟の念は、たとえ目玉泥棒を捕らえ、法の裁きの下に引きずりだしたところで永遠に消えないだろうが、それでも先だっての館の事件で、一応の決着をつける事はできたようだ。 今此処にあるのは、目下の課題に向けて取り組む、純粋かつ真剣な使命感のみだった。 生前の彼女とは相容れなかったが、その理想だけはお互いに共通して抱いていたものだろう。 ――――この街を、ヴェイトス市を、そこに暮らす人々を守り、そして悪を叩くのだ。 ) いや、相談というわけではないんだがね。 君も知ってるとは思うが、どうにも――私は調べ物が苦手だ。 つくづく、ゴロツキを殴ってる方が楽だという事を痛感するよ。 [Thu 15 Sep 2011 20:26:05]
カイン > ( コートに身を包み、金属製のケースを手に下げた青年は、ゆっくりと静かな足取りで墓地を行く。 9月も半ばだが、まだ暑さは残っている。 夜ともなれば多少はマシになるが、額にはかすかに汗が滲んでいた。 それを拭いもせず、まっすぐに突き進む。 やがて立ち止まった彼の前には、小さな墓標がひとつ。 刻まれた墓碑銘は、こうだ。 )( コンスタンツェ・ヴィーゼンタール )( 命日は過ぎてしまったし、そもそも彼女が死んだのは『此処』ではない。 土の中、墓標の下に横たわっているのは単なる肉の塊であり、あれから長い時間が経過した今となっては、もはや骨くらいしか残ってないだろう。 だが、それでも意味のある場所ではある。 ――――少なくとも彼にとっては。 ) [Thu 15 Sep 2011 20:17:57]
お知らせ > カインさんが来ました。 『 ( 墓参り。 ) 』 [Thu 15 Sep 2011 20:13:20]
お知らせ > オリヴィアさんが退室されました。 『(さて、帰ったらちょっと多目の料理と、良いワインを空けましょう。※not開ける)』 [Tue 6 Sep 2011 21:48:18]
オリヴィア > また、来年も参ります。また楽しい報告ができればいいですね…(しばらく、佇んだ後…黙祷を捧げ引き上げます。年に一度の大事な日は今回もつつがなく終わりそうです) [Tue 6 Sep 2011 21:44:57]
オリヴィア > ・・・・・・そうそう、夏祭りで疲れていたせいもありますが、せっかく貴方の姿を見かけたと言うのに悲鳴を上げてごめんなさい、突然のことだったから、驚いたんですよ(まぁ、あれは店主の料理に問題があったのだが、表沙汰になっていないので原因不明、夏の暑さのせいとかそんな事で処理されたと思いますが) [Tue 6 Sep 2011 21:37:44]
オリヴィア > 今年も、色々ありましたが…無事に、元気にしております。そちらに向かうのはまだまだ先になりそうです…申し訳ありませんが、のんびりと行く事にしますので、そちらものんびりとお待ちください。・・・・・・なんか、いつも待たせてばかりだった気がします(思い出すとそんな記憶が過ぎるわけですが…、いえ、けっして毎日寝坊していたわけではありませんよ?) [Tue 6 Sep 2011 21:31:50]
オリヴィア > …少しでも、犠牲は少ない方が、いいですものね?(並んだその名前にゆっくりと視線を向けながら…、こうして普段では想像もできないような敵の襲撃がある可能性を忘れない意味でも、その犠牲は無ではないと胸を張って言えます) [Tue 6 Sep 2011 21:23:36]
オリヴィア > (こんな場所で言うのもなんですが、アイリーン様にプレゼントしたモノはだいぶ気に入っていただけたようで…、もっとも、筋力強化系のトレーニングが追加された方々からは怨嗟の声が聞こえてくるようですが…ここはしれっと「では、集団で巨大な敵に当たる術を学ぶ事にしましょう」とか提案して、引き込んでみたりとかする所存で…。アイリーン様の方には筋力勝負に向かないとか気力のない人間を排除する事ができますし、こちらは数が多い方が助かりますから受け皿の役目を担いつつ、結果として騎士団全体ではアプローチこそ違えど、巨大生物に対する対処法を訓練する事になりますので全体の経験とか錬度とかは上がると思います…三方丸く収まる気がするのですがどうでしょうか?(誰に話している)) [Tue 6 Sep 2011 21:20:58]
オリヴィア > (ロサさんは怪我もありますので、本日は私一人でこうして赤い雨戦争の戦没者慰霊碑へと参りました)…早いものですね(なんて口にしながら、普段は足を運ぶ事のないこの場に用意された献花台に花を捧げまして、ゆっくりと夫の名が書かれたそこへと参ります) [Tue 6 Sep 2011 21:15:48]
お知らせ > オリヴィアさんが来ました。 『黒のドレスとヴェールのついた帽子、白い手袋と言う服装で、ゆっくりと階段を登り…』 [Tue 6 Sep 2011 21:10:52]
お知らせ > メアリアンさんが退室されました。 『( 彼女は私が来るのを、快く思わないかも知れないけど )』 [Mon 29 Aug 2011 01:09:07]
メアリアン > ( 其の影が立ち去る様子を見せないから、 ) ( 気付かれぬ様に、そうッと、そうッと 足先を出口へと向けて )       ――――― 、 ( ぱしゃン、水たまりも気にせずに、走り去ろう。 ) ( コンスタンツェさんのお墓に行くのは、またの機会にすれば 良い。 ) [Mon 29 Aug 2011 01:08:42]
メアリアン > ( 雨で湿った土の上を、ゆッくりとした歩調で歩み―― ) ( 止まる。 )   ………、  ( 目当ての墓に、誰かの陰。 )  ……… 、 ( 自然と傘を握る力が強くなって、其の影の主を確認するかのように 眼を凝らす。 )      ……、 ( 雨の所為か視界が悪く、よく、見えない けれど。 ) [Mon 29 Aug 2011 01:06:29]
メアリアン >  ……考えたって、どうにもならないの に…。  ( 墓標の前、しゃがみ込ンで。 )  ………… 、  ( くるくると、遊ぶ様に傘を回す。 )  眼球って、どれ位もつンだろう……。 ( もうドロドロに溶けてしまっているだろうか。何せ、一年以上も前の話だもの。 )  ( ジイ、と墓標を見詰め、――けれど、母親の声も父親の声も、何も浮ばない。 )   ……… ッ、 ( す、と息を吸い、 )  私だって、お兄ちゃンと同じ血が流れてるんだもの。きっと、何でも上手く行く筈よ、 ね…。  ( 言い聞かせる様な音を零して、ゆるり 立ち上がる。 )    ( 墓標に背を向けて歩き始め、 向かうのは出口―― では無く、もう少し先に在る 墓。 ) [Mon 29 Aug 2011 00:55:02]
メアリアン > ( ぼう 、と、 暫し何を語るでもなく、何かをするでも無く、墓標に綴られた名前を見遣っていたけれど、 )     ――― 、 お兄ちゃンの、  眼、 ( 呟く様に、 )  何処に行ったのか、お母さん達はわかる……?  ( 小さな声で、問い掛ける。 ) ( 家の何処を探しても見付からない、お兄ちゃんの眼球と自分の日記帳。 )   ( だんだんと、時間が経つ程に不安になる。 もしアレが全く知らない、私の敵となる人に渡ってたら? )  ( 誤魔化す事ッて、できるの? )  ( きゅ、と傘の柄、握る力を強くして、 )   はあ ――…。 ( 無意識に零れた息は、深く、長く ) [Mon 29 Aug 2011 00:41:13]
メアリアン > ( 日課になりつつある、図書館通いからの帰り道―― ) ( ふと思い付いて、なんとなく立ち寄るのは、いつもの場所。 )  …… いッつも、此処には来ない、ッて思うのに、な。  ( 小さく溜息を吐いて、眼の前の墓標へと視線を落とす。 ) ( 自らが殺した実の両親の墓――、 ) ( 見詰めながら、くるり、無意識に赤い傘を一度回して。 )  …………、 ( 私ね、もうしばらく、誰も殺してないのよ。普通に幸せになるために、頑張ってるの。 )  ( なンて、心の中で 報告。 人を殺さない、傷付けない、なンて当たり前のことだって知ってはいるけど。 ) [Mon 29 Aug 2011 00:24:04]
お知らせ > メアリアンさんが入室されました。 『( ―― 帰り道。 )』 [Mon 29 Aug 2011 00:18:39]
お知らせ > アカガネさんが帰りました。 [Fri 29 Jul 2011 02:26:09]
アカガネ > 嫌がらせかだって? ああ、そうだ。嫌がらせだ。 あんな死に様を晒しおって、さっさと喋ってしまえばいいのだよ、減るものではないし。 お蔭で我の真名を知るものはいなくなったがな。 感謝はしておるよ。 だが――あんな死に方は認めんぞ。 処刑台で満足そうに笑って死ぬなど、お前らしからぬ。 なんだと? あーあーあー、わかったわかった。我が悪かった。そんな昔の話を持ってきても仕方が無いだろうと怒り出すのだな。まったくもって、そのくせ貴様は旅食の肉切れの枚数にこだわって永遠と言っていたくせに。――わかったと言うに。 ( ふぅ、と溜息を吐いた。 ) ――お前の守ったものも、守りきれなかったものも、全て時間という津波が押し流していった。 過ぎてしまえば微々たるものだ。 ( 遠い目をして、空を見上げた。 ) こだわりなど持っていても仕方あるまい、と。 そう言うのだろう。 過ぎてしまえば全て過去のもの。 過去にこだわることを笑うならば、それは現在を笑うも同義だと。 なら笑って現在を過ごせば過去は全て笑いだけになる。 ふん。 貴様らしい達弁だな。 それをもう少しだな――蛇足だな、それは。 ( さて、と立ち上がると少女はにんまりと墓石に笑いかけた。 ) さらばだ。また来るよ。今度は酒でも持ってくるさ。それまで精々がんばって花を咲かせてくれよ? ( くふ、と笑って少女はひらひらと手を振って墓場を後にした。 ) [Fri 29 Jul 2011 02:26:08]
アカガネ > お前が死んで数百年だ。 お前の家族はこの地に住み着いて今やこの町の住人の一人だ。 ――といっても、正直わからんのだがな。お前の子孫がどれかなど。 ああ、悪い。悪いと思っている。 しかしだ。 どこに自分の残す家族の事を飛竜に頼むバカがいる。 お前だお前。 バカは死んでも直らんというが、バカが死んでもバカがバカでなくなる確証なんざ見ることはかなわん。 ( ああ、そうだ。 と少女は手荷物から花束を取り出す。 ) ああ、これか? 柄にもなくな、目印をおいてやろうと思った。 お前の墓は見つけずらいからな。 お前は花とかを愛でる性分ではなかったが、どうせ暇だろう? ( くっくっ、と笑って少女は墓の前に花束を置いた。 ) なに、種も撒いていくぞ。色取り取りの花を咲かせればいい。そうすれば見つけやすいからな。 ( と、そういって小さな袋から少しだけ花の種を取り出し、地面に撒いた。 ) [Fri 29 Jul 2011 02:19:53]
アカガネ > なんだ。その顔は。 仕方あるまい、こういう格好のほうが「それっぽい」のだ。 めかし込む必要もないしな ( よっこらせ、と一匹の飛竜――いや、銅色の髪をした少女は膝を折ると、古い墓石の前で苦笑をした。 ) ほら見ろ。お前が望んだ「町人らしい格好」だぞ。 まったくもって、我もまさかこんな服を着ることになるとは思わなかった。 ( 麻のズボンにシャツ。灰色に薄汚れたキャップの鍔をくいくい、と遊んでから笑った。 ) そんな顔をするなと言っている。 墓参りにこれなんだのは悪かった。 第一、お前の墓は見栄えが悪い。行こうという気が起きないんだ。 ――ま、それも「悪魔」と称されていたのだから仕方あるまいが。 [Fri 29 Jul 2011 02:14:14]
お知らせ > アカガネさんが入室されました。 『―― おお 久しぶりだな』 [Fri 29 Jul 2011 02:09:38]
お知らせ > カインさんが退室されました。 『 世界に意味は無いのかもしれない。 だが、戦う価値はあるのだ。 絶対に。』 [Thu 16 Jun 2011 01:49:25]
カイン > …………そうとも。 戦う価値はあるんだ。 ( それに、放っておけるか? 街のどこかで誰かが殺されているかもしれない。 自分の目の前で刃物を持った男に誰かが襲われていれば、助けようと飛び出す人間は極少数ながらいるだろう。 ――――普段は、それが目の前で行われていないというだけだ。 だから誰も彼も眼を背ける。 自分は知ってしまった。 知ってしまった以上、やるより他に無いのだ。 ) …………情けない話だ。 黙って決意も固められん。 ……いや、これじゃあ単なる愚痴だな。  [Thu 16 Jun 2011 01:44:08]
カイン > そうとも。 何もかもうっちゃって、普通の生活に戻れば良い。 それが一番だ。 そうだろう? ( 墓石は何も答えない。死人に口なし――――まさしくだ。 彼女は連続殺人鬼の正体に迫り、そして殺された。 結果、奴は未だに野放しになっている。 他の人々もだ。 犯罪によって殺されれば、誰も見向きはしない。 忘れ去られるのみ。 いったい果たしてこの街に暮らす何人が、コンスタンツェの事を覚えているというのだ? ああ、世界は糞のようなものだ。 美しくなんて無い。 守るべきでさえ無いのかもしれない。 だが――――)――――――……………………。( ……男は、拳を握って、立ち上がった。 ) [Thu 16 Jun 2011 01:41:45]
カイン > ( だが、男はそうしなかった。 そんな事をしたところで、世の中の何かが変わるわけもない。 ――――いくら強力な化物が一人でわめき散らして暴れようとも、或いは仮面を被った狂人が徘徊しようとも、街は変わらない。 世界ってのは、我々の考えるよりも遙かに強固なのだ。 単一の人物が世界を改変したことなど一度足りとてないのは、既に歴史書が証明している。 偉大なる十字架男は世の中を変えたか? 断じて否だ。 )( そんな事を酔った声でわめき散らした後、男は崩れるようにしてその場に再び座り込んだ。 ) ――――しばらく離れて、まともな人間の暮らしの穏やかさを知ったよ。 凛も、テレサも、ヘンドリックさんも。 他にもいろんな人が俺を支えて繋ぎ止めてくれた。 ありがたい事だ。 ――――本当に、彼らがいなけりゃ、俺はどうなってたかわからないよ。 [Thu 16 Jun 2011 01:21:14]
カイン > ああ、そうだ! ( 唐突に立ち上がった男は、ブンと芝居がかった動きで腕を振り回す。 瓶の口からこぼれたワインが、墓石を赤色に染めた。 人生の勝利と敗北とを示すかのように整然と並んだ○×の石、その下に眠る連中こそが今夜の観客だ。 ) 認めよう! 俺はこの街に暮らす人間が大嫌いだ! 誰も彼も、何が起きているか気付こうともしない――――都合の良い所ばかりみやがる! 連続殺人鬼が女の子だからってんで許される、殺人鬼が幾ら死体を積み上げても誰も気にもとめない、狂った街だ! こんな屑みたいな街、屑みたいな連中は死んでしまえば良いと何度思ったことか! そうとも……( 中身の大半が路面へと滴り落ちた瓶にくちづけ、ぐいと煽る。 ) あの虚像は、正しく俺だ! [Thu 16 Jun 2011 01:15:57]
カイン > (彼が現れる前と、彼が戦っている最中と、彼が姿を消した後。 何一つ、何一つ、何一つ、変わらなかった。 犯罪は減らず、怪物は跳梁跋扈し、人は殺され、人々は石もて狂人を追う。 それが現実。 アイゼンリッターなどという人物は、社会全般から見れば無用の長物なのだ)――――そうだ。 そうだな。 色々とキチガイ呼ばわりされる事もあったが、確かにそれが正しい。 俺はどうしようもなく、頭の中がイカレっちまってるらしいぜ、コンスタンツェ。 (唇の端を持ち上げて、いびつに笑う。) [Thu 16 Jun 2011 01:12:22]
カイン > 見てくれ。 笑っちまうだろう? これが、あんたを殺した奴を捕まえるとか何とか、大見得切った男の姿だよ。(そう言って、彼は酒瓶の中に残っていたクリスティア産のワインを煽った。 男の名前はアイゼンリッター。 鉄仮面の怪人――狂人として知られる、ヴェイトス市の私的自警員。 異常なまでの装備を身に纏って、夜な夜な犯罪者を追い立てる存在――だった男だ。 ここひと月ばかりの間、彼は深夜徘徊を辞めている。 しばらくは自室で呆と過ごし、今夜はこれだ。)……ばかみたいな話だ。 本当になぁ。 ――――何一つ、この街は変わりゃしないんだ。 [Thu 16 Jun 2011 01:08:29]
カイン > (湿った砂利道を踏みしめて、顔を赤くした男がふらふらと瓶を片手に歩いて来る。 彼の那覇カイン・グレイホーク――――芸能横丁でもそれなりに名の通った活劇役者。 酒も女も博打も煙草も手を出さない事で通している彼が、どういうわけか今夜はしたたかに酔っていた。 おぼつかない足取りで進む先、目当ての墓の場所は頭の奥底に刻まれている。)――――いよぉ、久しぶりだなぁ……。(何の変哲もない、平凡な墓石。 そこに眠っているのはコンスタンツェという名の女――――殺人鬼に殺された女だ。 彼はヘラヘラと笑いながら、ズボンが汚れるのも厭わず、その墓前に腰を下ろした。) [Thu 16 Jun 2011 01:01:42]
お知らせ > カインさんが入室されました。 『 ――――雨上がりの墓地。 』 [Thu 16 Jun 2011 00:56:16]
お知らせ > オリアナ@討伐さんが帰りました。 『安心したら痛みが強まってきた。 だが、戻るまでは倒れるわけにはいかない』 [Wed 1 Jun 2011 23:48:23]
お知らせ > アイリ@影さんが帰りました。 『最期まで立ったまま、虚像は消滅する。 ☆5を贈呈』 [Wed 1 Jun 2011 23:45:31]
オリアナ@討伐 > ( 刺さった! だが、なんだこの感覚は、死体に剣を突き立てるような意味のなさないこの感じ。 ) ――くぅ、ッ…な、何を言っている…! ( 本物に教われ? それはまるでこれが訓練だったようではないか! これは講義とでも言うのか? そうだとしたら高い授業料だ。 私の左腕。そして、何より民の平穏だ。 特に後者は授業料などと言っていいものではない。 ) 当然だ。 本物のアイリーン様は貴様など足元にも及ばない! ( 痛みが広がる身体だが、これは声を大にして堂々と言わねばならないことだ。 ) 全ては民の為に。 ( 鏡の割れる偽者を前にただ何もせず、返答でもない。 言葉を発する。 )( 帰りのことなんて考えてなかった。歩いてきたのだから歩いて帰ればいいんだ。 ) [Wed 1 Jun 2011 23:43:25]
アイリ@影 > ( オリアナが剣を再度突き立てようとするのなら、何処へなり突き立つだろう。 額の鏡の罅割れた虚像は避けもしないで立っている。 ) ―――――引き際として悪くは無い。 面白い物が見られたし―――続きは腕が治ったら本物に教わりなさい。 言っておきますが、こんな物ではありませんよ? ( 精一杯の負けず嫌いを言って笑う。 血が、脳に、届かなくなってきたようだ。 自分でやっておいて何だが、満身創痍のオリアナがちゃんとこの後帰れるかが気がかりだ。 ―――大丈夫か、どうせ下にはオリヴィア隊辺りが人を配置しているのだろうし、オリアナは意地を張って其処まで歩いて戻るような娘だ。 ) ―――正しい者の勝利と、善良な者の正義の為に。 ( ぱき、と音を立てて鏡が割れた。 ) [Wed 1 Jun 2011 23:32:00]
オリアナ@討伐 > ( 偽者の肌の色。 元々だったかは分からないが、白くなっていっている気がする。死が近いのか。 いや、蒼白さなら私も同じかもしれない。 ) 馬鹿にするなァ! ( 手が震えている。 ブレる。頭は狙えなかった。 外してしまう怖さ。 これが私の中で自分の腕を信じることが出来なかったということか。 ) なにぃッ! ( 頭突き! 鏡のある場所だ。攻撃に使ってくるとは思わなかった。 反応が遅れる。いや、普通の戦いでもこの頭突きは反応できない。 今の身体じゃ尚更だ! ) ―――がッ! ( 頭突きを受けて身体を少し仰け反らせる。 詰めが甘い…! ならば、ダメ押しの一撃だ。鏡はさすがにこの体勢からは狙えないが ) 戦いの中で、点数なんぞ付けるなァ! ( 頭突きで突きを止められた剣を、ならば! 打ち上げるように偽者の身体に突き立てよう! 腹、胸、首、どこだってかまわない。 狙いも付けずに思いっきりだ! ) [Wed 1 Jun 2011 23:20:21]
アイリ@影 > ( 頭から急速に血の気が引いていく。 頭痛がする。 空気が足りない。 そうか、死ぬというのはこういう感じ―――随分性急なものだな。 そんな事を考えながらオリアナに近付く。 しぶといのはお互い様だが、まぁ、これが一番マシな終わり際か。 オリアナの長剣が再度突き出される――――。 ) 全く、詰めが甘い。 30点! ( どうして最初から鏡を狙わない。 ソレディーにしても、ブレイブにしてもそうだったが―――突き出された長剣が伸び切る前に前に一歩踏み出し、再び右手をのばし――――おもむろに勢いをつけて、オリアナの額めがけて頭突きを振り抜く! )  [Wed 1 Jun 2011 23:02:57]
オリアナ@討伐 > ( 痛い! 肩だけのはずなのに全身が引き裂かれたような痛みが走っている。 だが、何もせずに、何も出来ずに、泣いているわけにはいかないんだ! 騎士には、それが許されない! ) ああぁぁ、はぁッ や、やった?! ( 無我夢中で突き出した剣。 噴出す血飛沫が顔を汚して、初めて突き刺さったことが分かった。 もう、痛みで剣で刺した感覚がない。 ) ――な、なぁッ! ( まだ動く?! あんなに血が出ている!首から出ているのに! 慌てるな、あれは偽者! くそぉ、駄目だ。痛みでまともに考えていられない…! ) 偽者に選ばれて、などォ! ( 震える足に力を入れて、もう大地に立つ。 粉砕された左腕がだらりと垂れ下がっている。 盾の重みで千切れてしまうんじゃないかって程に力なく垂れ下がっている。 ) せいやァ! ( 一歩を、強く地面を踏みしめた一歩を踏み出して、胴体へと突きこむ! もう、小さい的を狙える程の余裕がない! とにかく倒さなくて! ) [Wed 1 Jun 2011 22:52:04]
アイリ@影 > ( 鎧越しとは言え、腕がへし折れて終わりか、精神が耐えきれず気絶して終わりか――――――部下を壊すのは不本意であったが、とその絶叫を聞きながら急速にクールダウンする。 ソレディー、ブレイブに続いてオリアナにも普段出来ない様な本気の講義をできたのだけは幸い―――。 ) …ッ、まだ動くのかっ!!! ( 何たる頑強、何たるメンタリティ。 ほんの僅か見ない間にしっかりと成長しているという―――喜ばしい事だが、此処で慢心した私自身の反省し所だ。 咄嗟にオリアナの左手を離すも、オリアナの長剣は既に咽喉を狙って突き出されて居た。 首を逸らして僅かに避けたが、鋭い金属の刃が首の左側の皮を裂き肉を斬り、鮮血を派手に飛び散らせて頬に赤い飛沫を散らす。 ) は、はっ、流石私が選んだ騎士だがっ…!! ( 飛沫の止まらない首を左手で抑えながら、地面に落ちた長剣を爪先で器用に蹴りあげてキャッチする。 もう少しくらいは講義を続ける時間は残っているか? ) [Wed 1 Jun 2011 22:43:30]
オリアナ@討伐 > 入った?! いや、浅い…ッ! ( 止まらない。 やはり鎧の上からの一撃では、偽者といえどアイリーン様は止められないか! ) ―――くッ ( 偽者の瞳と合う。 なんて目をしている。色は違うが鋭い。本物のアイリーン様と同じように見える。 この気迫、一瞬とは言え動きが鈍った。 )(  ゴキン  ) ―――ぐッ、があぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ! ( 踵が左肩に思いっきり突き刺さるように叩きつけられる。 本来人間からはしないような音がなる。 全身に痛みが走っていく。 折れた?外れた?砕かれた? 分からない。痛みだけではどうなったかまるで分からない。 ) ――う、くッ ぐぅ…ぁぁ、か…肩がァ…ッ! ( 膝から崩れ落ちるように倒れそうになるが、中腰のような感じに踏みとどまるが、足が震えている。 自分の気持ちに反して涙が溢れてくる。 歯を食いしばる。 剣を握った手はより強く握られている。 ) あっ、くぅ…あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! ま…まだまだあァ! ( 喉元目掛けて剣を突き出す! だが、まだ腕に震えがある。 叫びで痛みを紛らわし、自分を奮い立たせなくてはいけない! ここでこれを逃したら、まだ民が、アイリーン様の名前が! ) [Wed 1 Jun 2011 22:30:06]
アイリ@影 > ( 矢張りこの身体は本物に比べて劣る。 幾らか慣らして調子を取り戻しつつあるが、本来なら既に二度はカウンターを置くくらいの余裕があった筈だ。 頼りは経験と勘と、それでもなお幾らか上回る所か。 一対一で普通にやって負ける程では無い。 ) グッ…―――――良い判断、と褒めたい所です、が。 ( オリアナの突き出した膝がプレートアーマーの腹を突き上げる。 衝撃は金属板を通して内臓を揺らし、呼吸を奪う。 然し、私は右手を離さなかった。 ) それでは足りないと言っている―――――オリアナッ!! ( 一声、オリジナルとは色の違う金色の瞳で一瞬オリアナを睨みつけ、右腕を掴まえたままほんの半歩分身体を翻し――――おもむろに左足を振り上げる。 高く高く、背の低いオリアナの頭の高さを踵が通り過ぎる程。 そして、力を込めて腕を引っ張りながら、振り上げられた鉄のグリーブを、オリアナの左肩めがけて振り下ろす!! ) [Wed 1 Jun 2011 22:13:06]
オリアナ@討伐 > い、言われなくても! ( なんだ、まるで模擬戦闘をしているみたいではないか。 必死になってくると大きな声でハイ!なんて返事をしてしまいそうだ。 クソッ、虚像…なんでここまで似ているんだ! )( しかし、言われる言葉に焦ってはいるが、今押しているのは私だ! やれる!やはり偽者だ。アイリーン様ほどではない。 そう思えてきた。 思えてきたところだったが ) 馬鹿な! 自ら剣を手放すなど…! ( 不意に落ちる剣が見える。 私は鎧に盾、剣がある。 本来無手の相手など問題がないはずだ。 だが ) ハッ! しまっ――― ( 何を安心したのだ。 私は無手で戦うものと戦ったことがあったではないか。 そう、無手でも武器を手にしたものと戦えるものがいくらでも居るのだ。 ならば、アイリーン様だって…出来るのではないか?! )( そう思ったときにはすでに左腕をつかまれている。 全身がひやりとする。 不味い! )( どうする?斬撃? 間に合わない! ならば! ) くっ、のォ! ( 膝だ。 膝蹴りを偽者の腹目掛けて打ち放とう。 ただ鎧を着込んでいる。偽者の攻撃と此方どちらが早いか。 ) [Wed 1 Jun 2011 22:02:21]
アイリ@影 > 攻撃を単発で終わらせるな! 二発でも足りん! 相手が追い切れなくなるまで!一息で3回打て!! ( 冷静になって一度仕切り直したのは良い。 此方からまだ大した手を出していないのはそれなりオリアナがに手数を出してきているからだ。 上から物を言う態度ではあるが、私は今、攻める隙を窺っている状態にある。 裏拳を右の篭手で、突きをバックラーでそれぞれ受けて有効打を回避するも、受けた両腕から衝撃が伝わって肉と骨を軋ませている。 都合の良い身体の割に、結局は人間と同じ構造物のようだ。 ) ―――そう言えばこれはまだ見せて居なかったか。 ( 不意に、右手に握った長剣が地面に落ちる。 次の瞬間、自由になった右手がオリアナの左腕を掴まえんと伸ばされる!! ) [Wed 1 Jun 2011 21:51:30]
オリアナ@討伐 > そんなものォ! ( それでも遠くから見ればアイリーン様に見えるのだ。 しかし、待て。あの鏡は虚像の弱点だ。 それは昨日の虚像との戦いでよく分かった。 ) ――くッ! お前のような偽者に…負けるものか! ( 盾のボディーブロー、防がれたか! 一歩後ろに下がる。 自分を冷静にして、考えるためにも一度距離を離したかった。 )( そうだ。悔しいが偽者が言っていることは正しい。 私はアイリーン様の姿をした偽者を前にして頭に血が上っている。 そんなんでは駄目だ。考えろ、考えるんだ。 目の前にいる敵を倒すためにもっと考えるんだ。 ) 私は勝つ! ( 今度は一歩踏み込んでの盾を持った腕を使っての裏拳だ。狙うは頭! だが、本命は違う。それに続けるように腹部めがけての剣の一突きだ! )( 意識を分散させる! 特に虚像共は鏡の部分を守ろうとするはずだ。 前に戦った虚像も鏡への一撃は避けようとしてきた。 ) [Wed 1 Jun 2011 21:36:49]
アイリ@影 > ―――ふん、分かり易い様にしてやっているだろうに。 ( ほら、と前髪を掻き上げて、其処に埋まった鏡の破片を晒す。 実際は此処を隠す様なものを身につける事が出来ないようになっている、というのが事実だが。 ) 鼻息荒く嘶いて、頭を突き出して突進して、それが猪だと言っている!! そうだ、もっと考えろ! 私に本気で勝ちたいと思うのなら!! ( 飛び出すオリアナの攻撃を一歩下がっていなそうとすれば、一手フェイントを織り交ぜて来る。 悪くは無い。 此方も用意していた反撃を止めて盾同士をぶつけて受け流さざるを得なかった。 だが、仮にもアイリーン・アルベントに勝ちに行くのなら、もっと、もっと、次の手を用意しなければ。 何処一つ取っても隙が無い、というのがこの騎士の一番厄介な所なのだから。 ) [Wed 1 Jun 2011 21:24:27]
オリアナ@討伐 > ならば、アイリーン様の顔でやるなぁ! ( アイリーン様だけじゃない!騎士の姿でそのようなこと許されない! そんな無法を働くものを見て民はどう思う? この騒動の中、民はどう感じている? 騎士に対して抱くべき気持ちではないものを抱いているはずだ! ) ―――ワンパt、うぶッ! ( 裏拳が見事に横面にヒットして、そのまま体勢を崩して横に吹き飛びながら地に転がる。 ) い、猪だとぉ! ( 起き上がりながら偽者をにらみつける。 兜がない分表情は分かりやすい。 ) 馬鹿にするなぁ! 私は騎士だァ! ( もう一度駆け出す! 剣を握った手を腰に溜め込んで、刺突の構えを見せながら狙うのは刺突じゃない。 腕に装着された形になっている盾を使った攻撃だ。 その盾をボディーブローの感覚で相手の腹部に叩き込まんとする! ) [Wed 1 Jun 2011 21:12:36]
アイリ@影 > 奇麗事では進まない話を私が端折ってやったのだろうよ!! ( これでオールドカースルも消してしまえればもっと楽になったのだが。 嘲笑さえ含む笑い方で返事を返しながら腰を低く落とし、正面から向かって来るオリアナに対して僅かに右―――オリアナにとっては左側に一歩軸をずらし、メイルピアッサーの取り付けられたバックラーを裏拳の要領でオリアナの横面めがけて振り払う。 ) ―――ワンパターンで悪い癖だ。 お前は猪か? ( 私は訓練でオリアナが敵と対峙する時の姿を何度も繰り返し見ている。 初撃はいつも、突撃だ。 ) [Wed 1 Jun 2011 21:01:05]
オリアナ@討伐 > ( つまり、この場所は騎士団の歴史に見守られているということだ。 無様な姿は見せられない。これは己自身、そして民の為にもだ。 ) 貴様のせいでアイリーン様の名前がどれだけ汚されることか! ( 剣を握る手に力が篭る。 相手はアイリーン様の格好をしているが、アイリーン様ではないんだ! 相手は偽者それだったら、私にだって! ) ―――くっ ( 向かってくる。 あの偽者はどれほどの力なのだ? 本物のアイリーン様と同じ?それよりも劣っている? もし、本物と同じだとしたら正面から当たっても駄目だ。 ならば、受けるか? 待て、待て待て! そんなことでは敵は倒せない! 守ったら負ける!攻めるんだ! ) うおぁぁぁぁぁ! ( ぐっと足に力を入れて地面を蹴る。 盾を前にかざして距離を詰め、盾のタックル、剣の横なぎをワンセットとした攻撃だ! 基本的に動きとしてだが、通用するのか?! ) [Wed 1 Jun 2011 20:50:26]
アイリ@影 > ( 人は去り、また廻り、紅鱗騎士団にはソレディー・カモシレーヌが、オリアナ・フェアフィールドがその後を継いでいる。 それもまた脈々と続く王国騎士団の勝利へと続く流れの一部に過ぎないのだろう。 いずれ何処かで自分の番が廻った時、誰かが踏み越えていく道になって死ぬのだ。 最後に残った1人が辿りつけば、私達の勝利だ。 ――――私はその輪から既に外れてしまったのだったか。 ) ―――それで良し。 己のすべき事を全うするがいい。 ( オリアナが剣を抜いた。 臆する事も迷う事もあるが、地に足のついたブレない指標を持つ―――良い騎士だ。 あとは経験を積めばもっと強くなる。 私も静かに長剣を抜き、 一歩二歩と歩み出す。 思わず口元に小さく笑みが毀れた。 ) [Wed 1 Jun 2011 20:41:10]
オリアナ@討伐 > ( 多くの騎士も眠る場所。 ここに眠るのは民の為に戦い、民の為に地理、民の為に戦う我らが尊敬するべき者達の眠る場所だ。 ) ―――ぁっ ( しまったというような表情を浮かべるのも一瞬。 そうだ、これは偽者なのだ。本物のアイリーン様はあんなのじゃない。 あんな黒い鎧じゃなくて、誰が見ても情熱の燃え上がるような紅い鎧を身にまとっていらっしゃるのだ。 民を脅かすようなことはどんなことでもしないお方なのだ…! ) ―――わ、私も貴様などに指導された覚えなどない! 貴様はアイリーン様ではないのだからな! ( 早々に剣を抜き放ち、切っ先を偽者のアイリーン様へと向けよう。 迷うな!アイリーン様じゃない。民に害をなす敵だ! ) [Wed 1 Jun 2011 20:29:23]
お知らせ > オリアナ@討伐さんが入室されました。 [Wed 1 Jun 2011 20:23:20]
アイリ@影 > ( ここには多くの騎士が眠っている。 繰り返し起こる戦争の度に墓石は増えて、その中には私の紅鱗騎士団で随員を努めた少年の墓石もあった。 頭の回る優秀な少年だったが、正門がドラゴンに襲われた乱戦の中で堆く積み上がった屍の中に彼も横たわっていた。 ――――その墓石の前で小さく十字を切った時、その音は聞こえてきた。 続く声はよく通る、直ぐに誰だか分かる声。 ) ――――揃いも揃って偽物に敬称を付ける。 そんな風に指導した覚えは無いというのに。 ( 指導したのは本物の方だが。 私の記憶がほんの一月ほど前の本物から分化している都合、こういう感覚になるのだろうが。 ) [Wed 1 Jun 2011 20:21:16]
オリアナ@討伐 > ( 馬の音ではない。 人が走る音だ。 走ってくる足音に金属が擦れる音が混ざっている。 その音が階段を駆け足で上ってくることが分かるだろう。 ) はぁっ、はぁ…! ( 呼吸が乱れているのは疲れからではない。 報告を受けて鎧と盾、剣を持って急いで来たのだ。 呼吸の乱れは焦る気持ちのせいだった。 この墓地の周辺でアイリーン様らしき人を見かけた。そんな話が耳に入ってきて、今ここにいたる。 ) ―――あ、アイリーン様ァ! ( 駆け上がって墓地までやってきて、見えてくる姿に咄嗟に名前が出てしまった。 本物は表に出ているはずはない。偽者と分かっているのに、私の口は反射的に名前を呼んでしまった。いつもと変わらない調子で呼んでしまったのだ。 ) [Wed 1 Jun 2011 20:14:18]
お知らせ > オリアナさんが来ました。 『駆ける音』 [Wed 1 Jun 2011 20:07:54]
アイリ@影 > ( どの道、市内の何処にも逃げる先は残っていない。 私の存在は知れ渡り、動向も知られている。 オールドカースルを再襲撃する事はもうできないだろう。 暗黒街やスラムに逃げ場を求める気は無い。 ようするに―――そろそろ潮時、という事だ。 ) ( 等間隔に並ぶ墓石の間をゆっくりと歩きながら、知った名を見つけては少し黙祷を捧げて十字を切る。 気持ちは存外落ち着いている。 惜しむらくは、この私の経験を本物のアイリーン・アルベントに明け渡す事が出来ない事だ。 良くも悪くもいい経験になった。 思う様感情に任せて振舞い、規則や身の上に縛られず、我慢と言うものをまるでしないというのはこういう感じか。 これはこれで楽しかろう。 本物の私が滅多に笑顔も作れない人間なのは、この感覚が欠落しているからだ。 ) [Wed 1 Jun 2011 20:05:52]
アイリ@影 > ( 昨夜のダン・オールドカースル邸襲撃未遂事件の後、私、アイリーン・アルベントの虚像は追われ続けている。 多くは騎士団の関係者で、中には傭兵のような姿も見えた。 最小限の反撃に留めたかったが、数は多く、時間は絶え間なく、加減をしている余裕はなかった。 少し前に数人を撃退し、馬を失い、今に至る。 此処もやがて捜索が入るだろう。 何処をどう攻めて来るか、追う側の思考や都合は手に取るように分かる。 ) [Wed 1 Jun 2011 19:55:57]
アイリ@影 > ( なだらかなスロープの坂道を登ると其処は馬車を停留させる御者の休憩広場になっていて、其処からは石造りの長い急な階段を登って墓地までいかなくてはならない。 見慣れた道だ。 戦争が終わるといつも此処で同胞に別れを告げて、時間を作っては年に何度か顔を出している。 息を切らせながらその階段を登り、途中で振り返る。 宵闇に包まれたヴェイトス市に橙色の灯りがあちこち燈り、人の暮らす所が遠く見晴らす事が出来る。 故人が街を見守れるよう、此処に墓地が出来たのだと聞いた。 ) [Wed 1 Jun 2011 19:47:42]
お知らせ > アイリ@影さんが来ました。 『6.To outskirts of the ideal』 [Wed 1 Jun 2011 19:37:54]
お知らせ > 巳門@退治さんが帰りました。 『( 今日の巡回はここまでになるだろう )』 [Wed 1 Jun 2011 00:51:33]
巳門@退治 > ( 今の所はこの周辺は被害報告も出ていないし、余計な心配だったか、と思う。 最も今まで被害が出ていなかったからこれからも被害はでない、なんて安易に考えるべきではないけれど ) 一応、この辺の警戒は低くてもいいのかね…。 ( 槍を肩に、周囲を見渡し。 異常が無いことを改めて確認する ) [Wed 1 Jun 2011 00:51:09]
巳門@退治 > ( 中途半場に人間味が残っている、というのはなんともやりにくい話。 完全にバケモノを相手にするのであればどんなに気が楽だっただろう。 厳しい現実を受け入れつつ、先制攻撃で一気に倒してしまいたいのはそういう人間味のある話を聞いて手を緩めてしまわないかということ ) [Wed 1 Jun 2011 00:31:54]
巳門@退治 > ( 此処に知り合いの名はないことは幸運だろう。 ゆっくりと巡回している間は特別な変化はない。 或いはさすがに虚像もここでは暴れる気は無いということだろうか。 その点は人間らしい部分を残しているということだろうか ) [Wed 1 Jun 2011 00:20:36]
巳門@退治 > ( ヴェイトスはかなり規模の大きい街だ。 その死亡者もかなりの数に登る。 そんな人数の死亡者を受け入れられるだけの広さを持つ墓地、となれば下手をすれば迷ってしまいそうだ ) 俺も死んだら此処に入ることになるのかね。 ( 物騒なことは考えないほうがいいか、と軽く頭を振った。 それよりは巫女服がよく似合っていたアカガネの姿でも思い返していたほうがよほど精神衛生上は良い。 まさか一万エンあっさり使い切るとは思わなかったが ) [Wed 1 Jun 2011 00:00:52]
巳門@退治 > ( 友人を、或いは家族を。 失った人は此処しばらくで一気に増えただろう。 そうした墓参りの人間を狙って来る虚像も居るのでは、と念のための見回り。 今日は雨も降っていないし、愛用の蛇槍だ ) ふぅ。 今の所は異常なし、か。 ( こうしてみるとすごい場所だな、なんて思った ) [Tue 31 May 2011 23:54:04]
お知らせ > 巳門@退治さんが入室されました。 『( 此処数日で墓に刻まれた名前は増えている )』 [Tue 31 May 2011 23:48:42]
お知らせ > アヤさんが帰りました。 『( 雨音が、耳に痛かった )』 [Sat 28 May 2011 00:48:39]
アヤ > ( 遠ざかる背中 )( 呆然と見送ることしかできなくって )  ――― …  ( 遠慮したというだけでは違和感の残る )( あなたの去った理由を、知る事のないまま―――― ) [Sat 28 May 2011 00:48:24]
お知らせ > メアリアンさんが帰りました。 『 ごめんなさい、ごめんなさい… ( 何度言っても、足りない―― )』 [Sat 28 May 2011 00:44:21]
メアリアン >     ―――  ( 背に掛けられる声に気付かない振りで、 ) ( 以前逢っていた事も知らぬままで、 )    ( ただ、貴女が優しい声音で言った言葉が耳から離れなくて、 )   ( そのまま、白い傘と、人影は遠ざかっていくだろう ) [Sat 28 May 2011 00:43:56]
アヤ > ――― そうね 、 ( 口にしてはいけないような )( そんな気がして、つい強がってみせたけど )  … さびしい。 ( 腕の中の花に )( 行き場のない視線が、じっと落ちる ) ( さびしいよ )( ねぇ、 )  ( さびしいよ、 スタンツェル )  … ( あなたが零す言葉は )( その言葉をけして呟けない私の代弁のようで ) ( 何も言えなくて、 )    …え? ( きょとり )( あれ、 ) ( おんなじ知り合いだったから、びっくりさせちゃったんだろうか ) そうなの、 ( もしかして迷子だったとか )( 落し物を探してあげたとか? )( 少しお話、という言葉に、そんな和やかな二人の姿を想像して微笑む ) ( まさかあなたが、私の親友を殺したなんて )  ( … しらなくて )( だから )   あ、 えっ!?  あ、 まっ… 、 ( 待って、と )( 慌てすぎて、引き留めの言葉も十分紡げないまま ) ( あなたを見送ることになるのかしら )( そして、その後姿にようやく思い出す )  ( あなたと私は前にも一度、此処で会ったこと )( その時もあなたはそんなふうに、慌てて走り去ってしまったこと――― … ) [Sat 28 May 2011 00:38:45]
メアリアン > ( 別の場所だッたら、オバケだなんて思わなかったかも知れないけど、 ) ( 驚かせてしまった事が申し訳無くて、 ) ( フォローにもならない様な、 フォロー。 )    ……? ( 浮かべられた曖昧な表情に、不思議そうに小首傾げ。 )  ……二度と逢えなくなるのッて、…寂しいですよね。 言葉じゃ云い切れない位、   …、 ( カミサマなんて嫌い、 ) ( 貴女が零す言葉に、ぎゅう、と傘の柄を握る力を強くして、呟く様に言った。 雨音で消えてしまいそうなくらい、小さな声。 )    ( 示した先、 )  …… え? ( 貴女の口から洩れた名に、 ) ( 驚いた様に、何度か眼を瞬かせ、 )   え、ぁ、 …あの、 ぁ、……、  ( 次いで、もごもごと口の中で言葉にならない様な音を洩らし、 )  … わ、わたし、 あの、……以前、少しお話した事が、 あって…! ( 喉が引き攣る様な、渇いた感覚。 )  ……あ、で、でも お邪魔しちゃうと あの、悪いですし  今日は帰りますね。 ( 一度小さく頭を下げ、勢いに任せるまま 其の場を離れよう と。 ) [Sat 28 May 2011 00:25:35]
メアリアン > ( 別の場所だったら、オバケだなんておも [Sat 28 May 2011 00:16:53]
アヤ > え、 ( ぱちり )( 瞬いて ) ( フォローされちゃった、って )( 少しもじっとした ) … ありがとう、 ( ふふっと笑って )( お礼。 ) ( 気遣ってくれた言葉が、嬉しかったから )  ( 問い掛けに ) んー…… ( どう答えたらいいのか ) ( 殺されたの )( なんて )( こんな小さな女の子に言うのは気が引けて )( 曖昧に、困ったような微苦笑 )  そう。 真面目で正義感が強くて、優しい子。 もっと一緒に、いろんなところに行きたかったんだけど――― 、 …神様に召されたなら、仕方ないわね。とっても素敵な子だから、きっと主も早くお傍に呼びたかったんだわ ( なんて、冗談みたいに言って )( ふふっと笑えば )   ―――― 、 ( 示された方向 ) ( 目を丸くして見つめ、瞬いた )  ――― あら? あなた、 ( 瞬いて ) ( あなたを見て )  スタンツェル―――  コンスタンツェを 知っているの?  ( 首を、傾げた ) [Sat 28 May 2011 00:14:42]
メアリアン >  ( 其の様子に、思わず笑い声が洩れた。 )  ふ、ふふッ…!そンな慌てなくても …、わたしも、お化けだと思います ッ、 ( 暗闇の中薄ぼんやりした物が突然現れたら、怖いと 思うもの。 ) ( 片ッぽの手で傘を差して、片ッぽの手はタオルで顔や髪を拭う。 )     ――― 、 ( お兄ちゃンはこういう女性も好きだったな、なンて ) ( ふと、思う。 )   … あ、 そうなんです、ね。  親友さん ―― …、 ( 貴女の顔を見て、ぱちり、瞬きを一つ。 )  御病気、とかで……?  ( 彼女と同い年位ならまだ若そうなのに、ッて。 )  …… 来てくれる人が居るッて、幸せだと 思います。 すごく素敵な方だったんでしょうね…。  ( 貴女を見て、思う。 ) ( こンなに好かれる人なら、素敵な人だッたンだろうな、 ッて。 )   …あ、ううン、 もう一人 …お墓参りして帰ろうかな、ッて。  ( ふる、と一つ首を振り、 )  … あッち、なンですけど、  ( お姉さんはどっちですか、 ッて小首傾げ ) ( 娘が指差すのは、己の犠牲者の女性の墓。 コンスタンツェさんのお墓。 ) [Sat 28 May 2011 00:00:10]
アヤ > あ、あ、 だ、だって白いのがぼんやりみえて、階段を跳ねるみたいに落ちてきたから、 あの、 … ( あっ )( これじゃ言い訳だ ) ( わたわた言い逃れを口にして )( 恥ずかしくなって口をつぐんだ ) ううん どういたしまして。 ( 暗がりの中向けられる視線 )( どうしたのかなぁって )( ちょっぴり首を傾げて )  え? ああ、 そうなの。 なんだかふと、仕事の帰りに寄って行きたくなっちゃって。 ( 早く帰るつもりだったから、今日は灯りをなんにも用意してこなかったのに。 ) ( でも、逢いたくなっちゃったんだもの ) 大好きな親友なの。 今でもこうして時々話を聞いてもらいに来てて―― 、 … あ、 こういうと甘えているみたいね。 ( ふふっと、照れて笑う )( 大人なのに、って )( また呆れられちゃうかしら? ) あなたは、帰るところかな? [Fri 27 May 2011 23:44:17]
メアリアン >  …… あ  りが、とう ……。  ( 差し出された傘を受け取って、 )  ――― おば け?  ( 照れ交じりの笑顔と、小さな声が、 ) ( 歳上に見えるのに可愛らしくて、 ) ( 小さく笑みが零れる。 )  …い、いえ。私の方こそ、驚かせちゃって…、その……。  ( 主に傘が、だけど。 )  あ、  ( 頭に乗っかるタオルの、柔い感触。 )  … ありがとう、ございます。  ( タオルを手で持って、小さく頭を下げる。 )  …… あ、あの 、えっと、  ( 女性を真っ直ぐに見る事が出来なくて、視線だけをチラチラを貴女へ向けながら、 )  …………  ( 視界に、貴女が抱く花が見え、 ) …  お墓参り …ですか ? ( 尋ねながら、視線は花から貴女へ移る。 どこかで見た事あるような、そンな 感覚。 ) [Fri 27 May 2011 23:32:08]
アヤ >  あ、やっぱり。 ( ちょっと照れまじり )( 笑って )  はい、どうぞ ( 白い傘 )( あなたに返そう ) ごめんなさい、私あの、 … おばけかと思って、 ( もしょもしょ )( 言いにくいから小声になっちゃう ) えっと、びっくりさせちゃったよね。 ごめんなさい。  いっぱい濡れちゃったね ( 風邪引いちゃうね、 ) ( 鞄からタオルを取り出して、頭にのっけてあげようか )  ( タオル、お仕事行くとき降られたらやだなって )( 職場についたら濡れたところを拭けるように、この季節は用心に持ってるんだけど。 )( 役に立って良かった ) [Fri 27 May 2011 23:21:33]
メアリアン > ( 髪も肌も服も、雨に塗れて気持ち悪いのに、 ) ( 滑った時に捻った足も痛いし、尻餅付いたお尻も痛い。 )   ―――…… う 、 ッ、 ( ぐし、と鼻啜り。 ) ( 目頭が熱くなる。 きゅ、と唇を真一文字に結べ ば、 )   …… …、 ( 優しげな女性の声と、 ) ( 花に、傘。 )   ( 慌てて此方へと駆け寄ってくる女性が、何だか幻の様に思えて、 )   ――― ( ぼンやり、転んだままの状態で眺めていたけれど、 )   …あ、 ( 差し掛けられた傘と、問い掛けに、 )  あ、あの …だ、大丈夫  ……です…。  ( 恥ずかしさで顔を真赤にして、俯いた。 ) ( ちら、と視線だけあげて見えたのは、 )   …あ、 …私、の …、  ( 傘、 と小さな声。 ) ( もしかしてさっきの悲鳴は、コレの所為だろうか なンて。 ) [Fri 27 May 2011 23:12:03]
アヤ > ( 骨の部分は掴めなくって ) ( 手の中にむにゅっとした白い感触 ) ( それでもなんとか掴まえられたから )  …、 ( あぁ良かった、ってほっと息をついた ) ( ら。 )  えっ!? ( 階段の上のほう )( 悲鳴が上がって、びくん ) ( 怯えに肩がはねる )  ( さっきは逆に私の悲鳴でびっくりさせちゃったんだろうけど )( そんなことにはまだ、私は気づけなくって )  … あ ( 驚いて顔を上げた先には )( 尻もちついたおんなのこ ) たいへん、 大丈夫? ( こんな石段、きっととっても痛い。 )( 左手に自分の傘と腕に抱えた花束 ) ( 右手には白い傘を掴んで )( 慌てて階段を上がろう ) ( あれ、この子傘持ってない )( もしかしてこの傘の持ち主かしら? ) ( それに、 )   ( ――― どこかで会ったような ) 立てるかな? 痛いとこない? ( 図書館で転ぶ子供に対するみたいな )( そんな感じで、おろおろ )  ( 傘をさしかけよう ) [Fri 27 May 2011 23:04:20]
メアリアン > ( びくン、と身体が揺れる。 )   ―――… あ 、 ( 声が聞こえた。其れも、悲鳴の様な 大きな声。 ) ( しゃがみ込ンだままだッた身体を、覚束無い足で立ち上がり、 )  ……――― 。  ( ぐし、と手の甲で涙を一度拭って、 ) ( 恐る恐る階段の方へと近付こうと、足を進めれば )   ――――― ッ…!?  ( また、悲鳴が聞こえた。 )  あ、 ぅ、 ……、  ( 誰かが襲われてるンじゃないか、とか そンな思考がぐるぐる廻る。 自分の傘が原因なンて、露知らず。 )   … ( 一度息を整え、 ) ( また一歩、力強く踏み出せば、 )   ――― きゃああ ぁ ッ…!!  ( ずる ッて踵が滑って、 ) ( 階段の手前で、べシャン、尻餅。 ) [Fri 27 May 2011 22:53:18]
アヤ > きゃあ ぁっ !?  ( ぶつかる! )( って、 )  ( 手にしてた傘とお花を、ぎゅって握りしめた )( ――― けど )    … あ、 あれ? ( あれれ、 )( 足にはぽすっと軽い感触 ) ( おばけの正体が傘だってことにようやく気付けば、またふわふわ飛んでいっちゃう前に、慌てて掴まえよう ) [Fri 27 May 2011 22:49:06]
アヤ > ( ふわふわ )( ころころ )  っ、 ( 墓地の方から転がり落ちてきたのは、夜闇の中、朧な白 )( おばけ! ) ( って、思った。 )  ( … だってそうみえたんだもん。 )  や、 やめ、やだっ、 あっ、 ( ふんわり )( ふんわり )( 弾むみたいに )  ( とんとん、落ちてくる白 )( 私は足がすくんだまま、動けなくって ) ( びくびく慌てて ) [Fri 27 May 2011 22:45:38]
メアリアン >     … ――  ( 転がる傘、 ) ( 拾わなきゃッて思うのに、身体が云う事を利かなくて、 )  ( ただ、傘の白が階段を転がっていくのを、 視線だけで追い、 )  お兄ちゃァん……。  ( 其の場にしゃがみ込む。 ) ( 何が悲しいのか、何が苦しいのか、何が嫌なのか、 )   ( 自分の事なのに、明確じゃないから気持ち悪くて、だけど無性に悲しくて、 ) ( ボロボロと零れる涙を止める努力もしないで、 ただ、子供の様に。 ) [Fri 27 May 2011 22:37:13]
お知らせ > アヤさんが入室されました。 『 ひゃあぁっ !!? 』 [Fri 27 May 2011 22:37:12]
メアリアン >     …駄目だわ、私 …何も変われない……。  ( アクセラさンが居なくなって、言葉を聴いて、 ) ( 殺す事、奪う事、 ソレがどンなに酷い事か分かった筈なのに。 )    ( 結局、また嫌なモノを殺そう ッて思考になる。 ) ( 何も、成長できてない。 何も、変わってない。 )    ――――― …、 ( 不意に、指先の力が緩み、 )     ――― あッ、  ( 白い傘は、己の手を離れて 階段の方へと飛ンで行く。 )  ( 雨が肌に触れる感覚が 痛くて、冷たくて、 ) ( 無性に悲しくなった。 ) [Fri 27 May 2011 22:21:30]
メアリアン >    ―― …。 ( 小さく息を吐いて、向かうは新しくは無い墓標の前。 )  ( 数輪の小さなお花を、其の前に添えて )  ……花売りさん、見付けられなかったの。  ( 少なくてごめンなさい、ッて眉が垂れる。 )       …ねえ、 ( 墓標を見詰めていた視線は、置かれた小さな花へと移り、 )    …ねえ、 ( 泣きそうな小さな声音で )  ―― 私、如何したら良いか解らないの……。  ( ただ何でも無い日常を過ごすには、 ) ( 不安な要素が多すぎて。 )      ……、 ( 不安なモノ、全部消したいの ) ( 喉元まで出掛かった言葉は声になれず、 ) ( ただ、傘の柄をぎゅう、と握る。 ) [Fri 27 May 2011 21:59:59]
メアリアン > ( ぽつ、 ぽつン、 ) ( 雨粒が傘を叩く音は、好きじゃない。 )  ―――… アメ、嫌いだわ。  ( 小さな声、零しながら ) ( 緩やかな足取りで墓地の階段を上る。 久し振りの墓参り。 両親と、お兄ちゃンの。 ) ( ―― お兄ちゃンは遺体も、墓標の名前すら無いけれど )    ( 私が全部殺したのに馬鹿みたい、 ) ( なンて、心の内で呟いて、 ) ( 気付けば、あっという間に眼前に広がる墓標の庭。 ) [Fri 27 May 2011 21:44:38]
お知らせ > メアリアンさんが入室されました。 『( ――雨粒の叩く、音 )』 [Fri 27 May 2011 21:39:45]
お知らせ > リゼルさんが帰りました。 『 ( ねえ、家族が増えるかもね ) ( 赤子に、笑う。 ) 』 [Sun 15 May 2011 01:07:06]
お知らせ > エリーさんが退室されました。 『雨の中飛び出したエリエッタ・嘉村はその夜、戻らなかった』 [Sun 15 May 2011 01:05:16]
リゼル > ( 何もかも消して、考えない様にして、 そうしてそこから見えて来るものだッてあるだろう。 ――其れが、良いか悪いかは別にしても。 )  …… うン、分かってるよ。  ( 伸ばされた手を、握ろうか。 貴女を立ち上がらせる様、力も籠めて、 )  エリーが、望む間だけ居てくれれば、  ( 一人じゃ無い環境ッて云うのは、己にとっては幸せだから。 ) ( 其れが、貴女の考えを纏める間だけだったとしても。 )     ―――― 、 ( ぱち、と瞬き一つ。 )  …あ、うン…。  ( 返ってくる言葉は否定だろうと思っていたから、流石に驚いた。 )  …… 良い返事を、期待してるね? ( なンて、 くすくす笑いながら。 )  それじゃあ、そろそろ 行こうか?  私の家で良いなら、こっち。  ( 家と云っても、スラムにある少し古い安宿。其処の女将さんは子供好きで、少しサービスしてくれる。 )  ( 貴女の手を繋いだままなら、 そのまま、歩き始めようか。 ) [Sun 15 May 2011 01:02:48]
エリー > ( 思考停止は楽だ。 これまでだって、沢山の事を考えないようにして歪な現状を維持してきた。 お母さんの事、見つからないお姉ちゃんの事、向いて無い仕事の事、フランの事、リゼルの事。 それを全部解放した代わりに、今度は吸血鬼の脅威が広まるのを知らないふりをして逃げてしまう。 間違った選択だとは思うけれど、今の私は其処に逃げたいと思った。 目の前のリゼルや、大学のフランが吸血鬼だとして、危険なばかりじゃないんじゃないかなんて、そう、それは、まやかしなんだけど。 ) …… でも、 ……ずっとって、約束できないけど。 ( 何もしないで考える時間が欲しい。 そう思ってリゼルに手を伸ばす。 今の環境から逃げ出して、整理する時間があっても良い気がした。 ) ――――それも少し待って。 そうなっても良いって思ったら、私から言うから。 ( 私自身が吸血鬼になってみる、か。 即答はできないけど、ああ、それで分かる事もあるのかもしれない、と思った。 其れも含めて少し、考えたい。 ) [Sun 15 May 2011 00:51:10]
リゼル > ( 掌に触れた柔らかい髪の毛の感触に、少しばかり表情を緩める。 子供をあやす様に、緩やかに、撫ぜ  数度で、手を離そう。 ) ( ―― 此のまま、殺してしまった方が彼女の為なンじゃないか、不意に浮んだ思考は すぐに打ち消す。 )  ……あー、そういえば …、  ( 簡単に感染出来る吸血鬼が居る、なンて話をした事を思い出す。 ) ( 恐らくは、一番最悪なタイミングだったんだろう。 )  …… 悪い事したのかなァ。  ( 悪気なンて無く、感染だッて行って無いけど。 むぅ、と考える様な仕草。 )  ( 貴女へと視線を、向け、 )  …… ねえ、じゃあ、私と一緒に暮らそう ?  ( ハンターを辞めて、が前提になってしまうけど。 )  一から始めていくのも、楽しいと思うよ。 やりたい事とか、見付けて。  ( ぽつりぽつり、呟く様に洩らす音。 )   ――――  ( の、後、 ) ( 少し悩む様な間が、あって、 )  … 本当はエリーを私のオトモダチにしたいと 思ってたンだけどね、 ( そンな、本音。 ) ( オトモダチッて云うのは、同族って意味だけど。 ) [Sun 15 May 2011 00:39:38]
エリー > ( ――――雨が止んでいる。 濡れた髪を撫でる様に触れられて、少しずつ感情の混乱が収まってきた。 抵抗もしない。 今、ここで殺されたとしてもしょうがないと理性では分かっていても、感情がついてこなかった。 落ち着いたんじゃなくて、強烈な感情を出し疲れただけだ。 ) あの人、少し前に一度感染して――――凄く怯えてたのよ? 死ぬ覚悟をしたり、喚き散らしたり、逃げ出したり、それで、腕を斬り落とされて死にかけたり。 それが治って、もう大丈夫ってなったばっかりだったんだと思う。 ( そのタイミングでまた感染の疑いが出たりしたらどんな気持ちになるか。 何で自分ばっかり? また吸血鬼か? 今度こそ駄目かもしれない? まぁ、親交とは受け取れないだろう。 不謹慎だけど、そのズレた感覚に少しだけ笑ってしまった。 ) …どうしよう。 わからない。 どっちにしてもギルドに戻ったって私、役に立たない、と思うし。 でも、でも、もう、他の事は全部捨てちゃったから――――。 ( からっぽだ。 吸血鬼狩人、というアイデンティティ以外全部捨ててしまった。 ここ3年、仕事の記憶しかない。 それ以外は全部斬り捨てて来たし。 しゃがみ込んだまま呆然と、突然の空白に思考が止まる。 だって、憎しみながら殺せるだけ殺して、空しい満足感を抱えて自分も死のうと思っていたのに。 ) [Sun 15 May 2011 00:27:01]
リゼル > ( まるで子供の様に泣く貴女の頭に、撫でる様に触れようか。 牙を突き立てる事も、不意を付いて殺す事も可能な位、 弱っている様に見える、貴女。 )  ――― あれ。  ( 貴女の呟く様な声に、ぱちり、眼を瞬かせ。 ) ( 次いで洩れるのは、笑み混じりの声。 )  通報されるとは思わなかったな。―― 親交の証なのに。  ( 冗談とも本気とも分からない口調。 )  ……  ( しゃがみ込んだ貴女に合わせる様に、少しだけ 屈ンで、 )  こう見えてもカクレンボは得意なんだ。 だから、大丈夫。  ( 逃げ切るよ、 なンて零す音は、子供の様な。 )  ( 貴女を見遣りながら、少しだけ 笑う様な吐息が洩れるのは、 ) ( 普段大人を演じていた貴女の、素が垣間見えた様に 感じられたから。 )   …教えてくれてありがとう、エリー。  …エリーは、これから如何するのかな? ( いつも通りハンターに戻るのか、其れとも、 ) ( 尋ねる声音は、普段よりも幾分 柔らかく。 今度は子供が大人ぶる番だ。 ) [Sun 15 May 2011 00:15:04]
お知らせ > リゼルさんが来ました。 [Sun 15 May 2011 00:05:26]
エリー > ( いつでも冷静に淡々と、周りが気付かないうちに仕事を終えて、誰にも嫌われないように上手く上手く。 そういう風に演出してきたヴァンパイアハンター、エリエッタ・嘉村は偽物だ。 そういうキャラクター性を自分に求めて2年、3年、絶える事無く演技してきた。 それが、ぶつりと途絶える。 表情とか声とか、コントロールしてきたものが上手く制御できない。 なまじ此処最近、大学生の生活に戻ったりしていたのも効いているのかもしれない。 だらんと両手を降ろしてその場にしゃがみこみ、しゃっくり上げながら鼻をすする。 もう、目の前のリゼルに不意を突いて銀のナイフを突き立てるイメージが湧いてこない。 張りつめていたものが折れてしまった。 ) ――――貴女、また、追われるよ? 通報が来たの。 …港で人を噛んだでしょう? 豪天寺艶子、ってひと。 ( 両手で顔を覆ってしゃがみ込み、ほんの少し前に比べて少し子供っぽい声で訥々と呟く。 大人ぶった演技をするのを忘れている。 ) [Sun 15 May 2011 00:03:39]
リゼル > ( 同じなンだ、と思う。 嘗ての己なら、笑いながら彼女を殺したンだろう。 ――けれど、殺した事で残るのは罪悪と後悔だ。何も楽しい事なンて無かった。 故に、過去を忘れない様に、何度も此処に訪れる。 )  ( 貴女が放つ言葉に、ただ、小さく一つ頷いて、 )    …知ってるよ。 ( 其れが一番残酷だ、ッていうこと。 )  …… でも、殺さない。 殺すつもりなんて無い。  ( 以前の己を知る人物は、甘くなった、なンて笑うだろうか。 ) ( けど、 )   ( 立ち尽くし、泣きじゃくる貴女へ そう、と頬に手を伸ばして、 )   …… 死者を生き返らせる事は、私には出来ない。 ( 告げる言葉は、少しだけ、トーンが落ちて。 )   …家族を戻す事は出来ないけど、 …一緒に居る事は出来るよ? ( ジイ、と貴女を見上げ。 )  一緒に居よう ――…? 私が守ってあげるから。   [Sat 14 May 2011 23:52:08]
エリー > ( 感情が薄れないように、憎しみが消えないように、こうして墓参りを続けてきた。 向いてない仕事だと分かっていたし、吸血鬼を一体始末する度にいつもなにか、黒い孔でも空いたみたいな不快感があって、満足感なんて無かった。 憎しみで戦って戦ってわけもわからないうちに自分も死んでしまえば楽だなんて、ゆるゆるとした自殺願望でこんな事をして来た。 ) 謝るなっ! 謝らないでよ…笑いながら殺しに来ればいいじゃない!! それが一番残酷だっていうのに…! ( 聖水の瓶はリゼルの腕に当たって僅かに効果を見せ、少しだけリゼルの表情を歪ませた。 なにも嬉しくない。 ただ、友達と喧嘩をして「大嫌い」と言った時みたいな嫌な気持ちになった。 ) …そう思うなら私の家族を返してよぉ…!! ( 筋違いな言葉をぶつけて立ち尽くす。 滲む涙が溢れだして、嗚咽が止まらなくなった。 ) [Sat 14 May 2011 23:36:59]
リゼル > ( 人の姿をして、人と同じ感情を抱いて生きる。――ただ違うのは、人の生き血を啜ると言う点だけ。 怪物を殺す以上の罪悪を、感じる事になるンだろうか。 )  ( ゆるり、一歩だけ貴女に近付こう。 )  ―― … ごめんね。  ( 呟く様な謝罪は、無意識に声に出たもの。 ) ( 彼女の境遇を考えれば、其れ以上の言葉は出て来ない。 ああ、掛ける言葉も何も見付からないンだ。 )  ( 周囲の空気を敏感に感じた赤子は、再び泣き声を上げ始める。 )      ねえ、エリー、 ( 投げ付けられた小瓶を、其のまま赤子を抱いていない右腕で跳ね付けて、 )   一人ぼっちは寂しいよね。  ( 不意に、掛ける言葉は そンな。 ) ( 右腕が聖水に濡れ、ぴりッとした痛みが走る。 )   ( 其れを気にする素振りも無く、貴女の傍 触れられる位置まで 少し足早に歩もうか。 ) [Sat 14 May 2011 23:22:51]
エリー > ( いっそ最初から化物の姿をしていてくれればこんな苦痛も少しは無くなるだろう。 私は人の形をしているものを斬ったり、突いたり、叩いたりなんて出来ない人間だ。 ) 逃げて無いっ!!! 貴方達を肯定したらお母さんが死んだ意味が無くなるでしょうッ!!! ( それが逃げだと言うのだ。 若しくは思考停止。 母は吸血鬼になってもう死んでいるから狩人に処分されて、それは仕方が無い事で、悪いのは吸血鬼で、それが居る限り同じ事が何度でも起きる。 だから吸血鬼は一匹残らず片端から滅ぼさなければいけない。 それが友達みたいな顔をして大学に通っていようと、赤ん坊を抱えて静かに暮らしていようと、その素性も、理由も、感情も、全部嘘っぱちでなければならない。 そうしないと殺せない。 滅ぼせない。 ) 私だってそう、そう思いたかったのに!! ( 嫌いだったら気にかけたりするものか。 家まで押し掛けて様子を見たりするものか。 息が詰まって瞼が潤むものか。 それでも私は小瓶の蓋を親指で外して、華奢な腕で投げつけた。 中身は小さなコップ一杯ぶん程度の量の聖水だ。 ) [Sat 14 May 2011 23:04:55]
リゼル > ( 赤子はすっかり泣き止ンで、湖水色のまン丸い眼で貴女と子供を見遣る。 ) ( モノの様に思っていた赤子も、長年一緒に居れば情も沸く。 ただ、普通の育て方なンて 分からないだけ、 )  ――――――  ( 貴女の紡ぐ言葉を、ジイ、と貴女を見詰めながら 聞いて、 )  ( 小さな吐息が洩れる。 )  …… 如何してそう思うの? 如何して逃げるのかな。 本当に結論は決まってる? ねえ、本当に 変わらないの?  ( 疑問に疑問で返すのは反則だッて誰かが言ってた、 なンて、思うのは如何でも良い事。 ) ( 片方の腕で赤子を抱き抱え、 )  エリーの事、嫌いじゃ無かったのになァ …。  ( そんな目で見ないで ッて言葉は声にならず、 ) ( けれど、己を悪と 敵だと言うならば、其れも仕方の無い事なンだと思う。 )     …、 ( 一瞬だけ瞳を俯かせるも、すぐに視線は貴女を捉えたまま、 ) ( 後の言葉は、続かない。 貴女の行動を、言葉を、待つかのように。 ) [Sat 14 May 2011 22:53:35]
エリー > ( 相変わらずな物言いだ。 最初に会ったときからリゼルはよく、物を扱うような表現を使っていた。 まともに教育を施す大人が身近に居なかった所為だと思っていたけれど―――。 ) 私はね、素性なんて知りたくはないの。 生前はどういう人だったとか、何を考えているとか、どういう生活をしているとか、何を望んでいるとか。 だって知ってもしょうがないでしょう? どうにもならないでしょう? 結論は、もう、決まってるんだから…! ( 息が詰まる。 君が来るのを待っていたのに。 その言葉一つで決意が鈍る。 何も知らないふりをして普通にこのまま接する事もまだ出来るんじゃないかとか、どうにか保護して上手い事やっていけないかとか、到底無理な事を考えて否定した。 吸血鬼は人間を喰う害獣で、ハンターはそれを狩る。 結論は最初から出ていて、ここに「害獣」と「ハンター」が揃っているのだ。 私はポーチから聖水の入った小瓶を取り出して片手でコルクを緩め、最後に一言だけ言葉を聞いたら投げつけようと握りしめた。 ) [Sat 14 May 2011 22:41:19]
リゼル > ――― 部屋に置いておくのも如何かと思ってね、  ( 目線は、涙をいっぱい瞳に溜めた赤子を見遣る。 )  ―― ンー、 色々あるンだね。  ( まるで、他人事。視界に貴女を映しながら、こてン、小首を傾げ。 )  君が来るのを待ってたのに。  ( なンて、紡ぐ声は笑い声が混じる。 )  ――  ( ジイ、と貴女を見詰め、 )  ねえ、  ( 表情は、僅か 訝しげなものに変わり、 )  何かあった?  ( なンと無く、本当に何と無く、 いつもと少し違って見えただけ。 )  ( 艶子がVHGに行った事も、己が吸血鬼だと貴女が知った事も、 気づいてはいない。 ) [Sat 14 May 2011 22:30:52]
エリー > ―――風邪をひいてしまうでしょう? その子が。 ( 貴女では無くて、という言葉を辛うじて呑み込む。 ギルドの皆は―――アレッサンドラはまた怒るだろうか? 危険が想定される場所に1人で向かった事を。 私はヴァンパイアハンターズギルド職員だけど、戦闘員じゃない。 知識としての戦い方を知っていて、それなりの装備を持っていて、その分だけマシな非力な市民だ。 本来私の仕事は狩人達の為に場を整え、有利な状況を作る所まで。 ) 暫く様子を見に行けなかったね。 少し、忙しくて。 あっちこっちで。 ( あっちこっちで吸血鬼が出て。 声色は努めて変わらず、ただ、表情は少し淡々としてしまう。 こんな会話をしている事自体がばかげているのかもしれない。 ) [Sat 14 May 2011 22:24:49]
リゼル > ( 幼子の笑い声は、瞬間、泣き声へと変わる。其れは猫の声の様で、奇妙な風の音の様で、 )  ――― … 耳に痛い。  ( ハ、と洩らす溜息。 ) ( 何がそんなに気に入らないのか、と抱き抱えた赤子を見遣る。 )   ( 赤ン坊は気紛れだ。 気付くと笑っていて、瞬間的に泣き出す。 空気に敏感なンだろうか、 )  ( なンて、ぼンやり思考を巡らせ )    … あ、 ( 足元に置いてあった傘が、風で後方へと転がっていき、 )  ( 振り返れば、ゆっくりと此方へと近寄る貴女の姿が見えるだろうか? )  [Sat 14 May 2011 22:18:11]
エリー > ( あの時リゼルは何処で何をしていた? 9カ月も前のごく短い時間の記憶を掘り起こすように思索する。 私は家族の墓参りに襲い時間に訪れて、猫の喧嘩か子供の泣き声みたいな声を聞いて、それはリゼルの抱えた名前も無い赤ん坊の声で―――そう、大きなトランクを押していて。 私とすれ違いに帰ろうとしていた。 すれ違いざまに向こうから挨拶、「こんばんは」って―――既に違和感はあったけれど、私はそこから目を逸らして話していたんだ。 もっと何か、もっと情報は? そうだ、赤ん坊を拾ったと言う墓があった筈。 私の家族の墓とそう遠くない所だ。 ) ―――――っ。 ( 焦る様な気持で足を速め、やがて其処に辿り着くよりも先に覚えのある声を聞いた。 こんな場所でこんな時間に聞くには不釣り合いな、声だ。 全部整理できないまま、私はゆっくりその人影に歩み寄る。 ) [Sat 14 May 2011 22:12:43]
気配 > ( 貴女が居る場所よりももう少し奥へと続く場所 ――其れは、比較的目立たない、片隅の古びた墓標の傍。 )   ( 貴女は、気付かないかも知れない。貴女は、気付くかもしれない。 其れは、貴女に背を向ける様な形で、墓標の前に立つ。 )  ( 足元には転がる小さな傘と、 )  ( 時折響くのは幼子の、笑い声。 ) [Sat 14 May 2011 22:05:22]
お知らせ > 気配さんが来ました。 『( ―――――― … )』 [Sat 14 May 2011 21:59:57]
エリー > ( なんて迂闊なんだろう。 私はリゼルと二度接触して、その都度察しを付けられるだけの判断材料を見ていた筈だ。 言動、行動、容姿、場所、なにもかも、まるで隠す気が無かったのだ。 リゼルは私が狩人だと聞いても、ごく普通に接していた。 腹の中で何を考えていたのかもわからない。 私は何をしていたんだろう。 子供の容姿に騙されて居た? 油断していた? 可能性を考えたくもなかった? ) ( 悔しいとか憎いとか言うより、息が詰まるような気持ちになって口を噤む。 またか。 フランベルジュ・フランドールに続いて、私が何となく気にかけている相手がまた、吸血鬼だったのか。 咽喉で詰まる言葉を呑み込んで、水溜りを跳ね飛ばしながら私は墓石の間を早足で抜ける。 ) [Sat 14 May 2011 21:52:19]
エリー > ( 昨日、豪天寺艶子の来訪とその理由を聞かされる中、突然浮上した名前に覚えがあった。 艶子を噛んだ吸血鬼――――以前から既に面識があったと言う、幼い少女の姿をした吸血鬼。 彼女の証言は私の知るそれと一致した。 そして思いのほか古い話が浮かび上がった事に驚き、数年前―――まだ私がギルド入りする前の古い資料を掘り出す事になる。 そして、其処に書かれている断片的な情報もまた、数年前の物にも関わらず、知っている通りのものだった。 ) ( リゼル。 フルネームは不明。 後天的吸血鬼ではなく、先天的始祖吸血種ではないかと記されて居た。 ) ( ―――傘を叩く雨粒の音が五月蠅い。 長い階段で息を切らしながらゆっくりと回想する。 私がリゼルと始めて会ったのは夏の事だった。 まだ1年も前じゃない。 ) [Sat 14 May 2011 21:38:30]
エリー > ( 雨はまだ止まない。 それでもただ時間が惜しく、資料室を出て直ぐに準備をして飛び出した。 市街地から離れた墓地へ向かう坂道を馬車を呼んで登り、広い停留所に待って貰う。 其処から先は長い階段になっていて、途中の斜面に階段状に墓石が並んでいる。 一番上まで行けばまた広場になっていて、管理施設の建物と、そこも広大な墓地だ。 もっと置くの目立たない所まで行くと、死体安置所の蔵がある。 ) [Sat 14 May 2011 21:23:14]
お知らせ > エリーさんが入室されました。 『 ヴェイトス市墓地/雨天 PM21:00 』 [Sat 14 May 2011 21:07:45]
お知らせ > ナィナ@虚像さんが退室されました。 『(そのあまりに無残で凄惨な状況に、墓守はただ絶句して…嘔吐した)』 [Thu 12 May 2011 22:42:40]
ナィナ@虚像 > (そして悲鳴を聞きつけた墓守が駆けつけた時には無残な肉塊と成り果てた娘。返り血でその口元を肌を汚した竜人は身構える墓守を睨み付けるものの、腹はもう十分に満足していたからこれ以上狩るつもりは起きず、大きく羽を広げて…)くるぅぅぅ、くるるるぅっ(喉奥から歌うような声を上げながら、そのまま闇夜に飛び立って…。あとには、無残に喰い散らかされた肉片を壊れたカンテラが照らしていて…) [Thu 12 May 2011 22:42:10]
ナィナ@虚像 > (息をしようとしても喉から血が溢れ、吸ったところでひゅーひゅー漏れるだけとなった哀れな娘の服に手をかけて、その爪で引き裂く…そのまま、野獣の牙はその柔らかい腹部に突き立てられ、その肉を食いちぎる。生きたまま喰われる事となった哀れな娘が絶命するまでの時間は長くはなく…そのままはらわたを貪り、脈打つ心臓を食いちぎり…その暖かな肉を堪能していく) [Thu 12 May 2011 22:36:11]
ナィナ@虚像 > ぅるるるるぅっ!(その声に不快そうな表情を見せれば、大きく口を開けて悲鳴を上げる娘の喉笛に喰らい付く…、その牙は喉を破り血を噴出し悲鳴は喉から漏れる息となってかき消された。そのままもがく娘を押さえつけ、ぶちぶちと皮膚を引き千切り、その肉を喰らう) [Thu 12 May 2011 22:32:19]
ナィナ@虚像 > (闇夜に紛れた存在が発する風きり音に娘が顔を上げた時には一直線に襲い掛かる何かは急接近していた。悲鳴を上げるより早く、体当たりに転がされ苦痛にうめく。一撃で逃げられなくさせられたのを見て満足そうに見下したまま、獲物を押さえつけようとする。我に返った娘が助けを呼ぶ悲鳴が夜の闇を裂いて…) [Thu 12 May 2011 22:29:34]
ナィナ@虚像 > (その動きが止まった。おそらく目的の場所に着いたのだろう。獲物が止まったのだ。にぃっと大きく口を笑みの形にして…溢れる涎を押えながら、羽を広げ飛び上がる)……くるるるぅぅ(獲物は年若い娘のようだった。こんな時間にこんな所にくる危険を考えていなかったのか、それとも何か目的があったのか、そんな事は知らない。この竜の頭の中には獲物=肉と言う思考しか詰まっていない。こくんと喉を鳴らせば、そのまま一気に上からぶつかるように襲い掛かる) [Thu 12 May 2011 22:24:36]
ナィナ@虚像 > るるぅぅぅ…るるるるるぅ…(低く歌うかのような声を上げながら、その金色の瞳は夜の墓地を見ている。正確には、こんな時間に人がいる事を証明するカンテラの明かりを見ている。竜人と言うには半端な、人間サイズとは言え手足と羽はまごうことなく漆黒のドラゴンで、それ以外がヴェイティアンと言うアンバランスな存在は、じっと獲物をうかがうようにカンテラの動きを見ている) [Thu 12 May 2011 22:19:36]
お知らせ > ナィナ@虚像さんが入室されました。 『墓地を見下ろす木々の陰に…』 [Thu 12 May 2011 22:15:38]
お知らせ > ハニィさんが退室されました。 『( 出口に着けば、家の方向まで猛ダッシュ。 ) ( もう、夜に此処には来ないッ。 )』 [Fri 6 May 2011 23:50:27]
ハニィ >    う? ( 不思議そうに、後ろを振り返る。 ) ( 誰も居ない、 ) ( 誰も居ない、暗闇から、 )  ( のッそり、伸びる白くて半透明な 綺麗な腕。 )    ……――――――  ( ぱくぱく、金魚の様に口は動くのに。 言葉が出ない。 )  ( 白い腕は、まっすぐに蝶娘に ――否、蝶娘が手に持つスカーフに向けられている。 )   ……え、 ぅ、 ( 何も思考がまとまらないまンま、 ) ( 其のスカーフを、自分の足元に そうッと置いて、 )   … う、ゅ、 ( かくかく、ッて操り人形みたいな動きで墓地の出口へと向かった。 ) [Fri 6 May 2011 23:48:35]
ハニィ > ( ランタンの灯りで、そのスカーフの様なリボンの様なものを見る。 )  ……うー、  ( なんて不気味な赤。 ) ( 鮮やかな赤、ッて云うより、どす黒い赤。 )  …要らなくなって、捨てちゃった… なのぅ?  ( 推測に、解答を告げる声は無い。 )  …えーッと、落とし物は、  ( 持ち主に返さないと。 ) ( でも、誰に? )     ( きょろ、ッと周囲を確認するけれど、其れらしい人どころか、誰も居ない 暗い墓地。 )     …うー、うゆー……。  ( 如何しよう、 ) ( へろン、困った様に眉が垂れて、 )    …、 ( そんな蝶娘の後ろから、肩越しに伸びる 白い手。 ) [Fri 6 May 2011 23:42:35]
ハニィ > ( ――― 赤。 )  ……―― ッ、  ( 其の色は、嫌なイロ。 ) ( どく、ッて心臓が嫌な音を上げて。呼吸が荒くなる。 )  …… あ、  ( 其の色に、思うは名前も知らないオンナノコ。 ) ( あの子は、誰だッた ? )  …… ―――― ッ。  ( ぎゅう、ッて目を閉じて、 ) ( もう一度、恐る恐る開けば、 )   ……――― ぁ、 あ、れ?  ( 地面に落ちていた赤は、血なンかじゃなくて、 )  …… ン、と リボン なのぅ?  ( リボンにしては、長く太い。スカーフみたいな、其れ 手に取った。 ) [Fri 6 May 2011 23:32:44]
ハニィ >  う、うゆー……。  ( 物音のした方へ、恐る恐るランタンの灯りを向ける。 ) ( 薄ぼんやりとした灯りの中に、特に怪しいモノは無くて、 )  ……?  ( 不思議そうな顔。 )  ……あッ、わかったなのぅ。猫ちゃんとか、わんちゃんとかッ、  ( 夜に人が居るとは思えなかったから、楽しげな声で独り言呟きつつ、茂みの中を ひょこり、覗く。 ) [Fri 6 May 2011 23:27:47]
ハニィ >  魂が見えたら、おばーさまともまた逢えるの、かなー…。  ( 今は主様がいて、御邸のみんなが居て、一人じゃないから寂しくは無いけど、 ) ( でも、逢えるならおばーさまにも逢いたいし、 )  ……ハニィには、まだまだ分からない事 多い、なのぅ…。  ( 魔女の事も、占いの事も。 もっと、教えて欲しい。 )  ( ゆらゆら、揺れるランタンの灯りを見ながら、 ) ( 其の灯りの先に、何かが浮かびはしないかと 期待を、する。 )       ( カサリ、茂みから物音。 ) ( ぴく、ッて触角を揺らした。 ) [Fri 6 May 2011 23:18:41]
ハニィ > ( 墓地には、沢山の魂が漂っているという話を聞いた。 )  ……魂ー、…ッてどんな形で、どんな色 なのぅ?  ( こてン、小首傾げて。 ) ( ランタン片手に蝶娘は歩く。ランタンの明かりでぼンやりと見えるのは、石碑やら十字架やら。 ) [Fri 6 May 2011 23:13:25]
お知らせ > ハニィさんが入室されました。 [Fri 6 May 2011 23:11:00]
お知らせ > ナィナさんが退室されました。 『そして、駆けつけた墓守の人に怒られた後、女帝にも大目玉食らったぞ…ついてないぞ』 [Fri 22 Apr 2011 00:14:51]
ナィナ > おおおっ、いたぞっ! きっとあれだぞっ!(離れたところに見えた人影。どうみても怪しいと軽快なステップで墓石の上から接近して、一気に前に躍り出るっ!)よーし、ナィナがやっつけてやるぞっ! かかってこー(「きゃあああああああっ!」などと、文字通り絹を裂いたような悲鳴と言うのが上がって…単に墓参りにきていた娘は気絶してしまったぞ) [Fri 22 Apr 2011 00:14:27]
ナィナ > (どうも墓石が並んでいて、見通しもよくないぞ。周りの木に登るにはたいまつが邪魔だぞ、それに夜目もそこまで効かないぞ)むむむ…。どこだー?(なので仕方ないから墓石や墓標の上に立って周りをきょろきょろ見渡すぞ。ぴょんぴょん飛び石の要領で器用に飛び回わるぞ) [Fri 22 Apr 2011 00:03:24]
ナィナ > むー…もう逃げたのかも知れないぞ(ナィナの勘だけど、あまり人の気配もしないぞ。逃げられたと思うとなんか悔しいぞ)おーい、出てこーいっ! 出てこないならこっちからいくぞーっ!(なんて声を上げて…どこにいるかはさっぱりだけど、周りをうろうろきょろきょろしながら巡回してみるぞ) [Thu 21 Apr 2011 23:59:00]
ナィナ > (元々話を聞いてなかったor聞いても理解できなかったor聞いたけれど忘れた…etcetc 様々な不幸な要因があって、悪い奴をぶちのめせばいいんだぞと言う単純なものしか残らなかったわけで。街の外に特別区域を作っているとか聞いてなかったぞ) [Thu 21 Apr 2011 23:55:20]
ナィナ > どこだーっ! 隠れたって無駄だぞー、ナィナが見つけてやるからなーっ!(たいまつ片手、槍片手。そんな状態で墓地で大きな声を上げて、怪しいのがいないか見てまわっているぞっ!)腐ってると聞いたから、臭うかも知れないぞ(あまり嗅ぎたくないけど手掛かりになるならと深呼吸するぞ) [Thu 21 Apr 2011 23:52:03]
ナィナ > (敵はゾンビだぞ→死んだ人間を使うと聞いたぞ→死んだ人間と言えば墓場だぞ→だから墓場なら敵がいるはずだぞっ!←今ここ)と言う訳で、悪い奴でてこーいっ! ひきょーものでてこーいっ! ナィナがやっつけてやるぞーっ!(赤軍と契約しましたの悪魔マークを胸元につけ、静謐な墓地にて大声をあげました) [Thu 21 Apr 2011 23:49:57]
お知らせ > ナィナさんが来ました。 『@赤軍 とか、気持ちだけ』 [Thu 21 Apr 2011 23:47:46]
お知らせ > リゼルさんが帰りました。 『( ―― 気紛れな子育ては、まだ 続いてる。 )』 [Mon 18 Apr 2011 23:01:27]
リゼル > ( 例え血が美味しいンだとしても、 )  ―― これじゃァ、物足りないなぁ…。 ( ちまッとした幼子の全身を見て、諦めた。 満足出来る位の量が無いなら、別に今飲む必要も無い。 )  ――― … さ、 ( お家に 帰ろう。 ) ( 幼子を抱いて、のンびりと帰路へ付く。 )   ( 帰ったら、もうお休みの時間だなァ、 なンて 思いながら、 ) [Mon 18 Apr 2011 23:00:40]
リゼル >  ン −…、 ( 幼子の口の中の泥も、出来得る限り指で取って、 )  … これで 大丈夫。 ( もし身体を壊したら、其の時は其の時だ。 ) ( 座り込んでいた幼子を抱き上げて、彼が見ていた墓標に眼を遣る。 )   ―――― 、 ( 知った名前では、無い。 ) ( 安堵なのか 落胆なのか、曖昧な吐息を洩らし、 )  ――― …  さァ て、やる事もやったし、 ( 帰ろうか、 と幼子に尋ねれば、 ) ( 返ってくるのは、無邪気な笑い声。 )   …… 、 ( 其のまるまるとした顔を見て、 ) ( 赤ン坊の血は美味しいンだろうか、なンて 考えた。 ) [Mon 18 Apr 2011 22:51:50]
リゼル > ( 幼子は墓標に触れていた手を地面に移して、何かを漁っていたかと思えば ―― )   あ、 ( 土で汚れた手を、其のまま自らの口に持ッていッた。 )  ( 止める間も無い。――子供の行動ッて、解らない。 )  …… 駄目だよ、身体を壊す から、 ( 地面に座る幼子の元へと歩み寄り、其の手を口から離す。 ――少し力を入れれば、壊れてしまそうな腕 だから、 ) ( 触れるのは 多少怖いンだけど、 )  大体、食べて美味しいものでも無いのに、 ( 墓地の土なンて。 ―― 顰めッ面する幼子の口を、手で拭いながら 溜息交じりに呟いた。 ) [Mon 18 Apr 2011 22:36:50]
リゼル > ( 此の場所には似合わない程の、無邪気な幼子の笑い声が響く。 )  ――― …、 ( 未だ真新しくも、捧げ物の無い墓標に手を触れながら、幼子は笑う。 )  ……―― 何がそンなに、面白いンだろうね…、 ( 古びた墓標に花を添え終われば、幼子の様子を眺め 小さく言葉を零す。 )  ( 其の声に、半年程の幼子は振り向いて 何を意味するか解らない無邪気な笑顔を浮かべれば また墓標に手を触れて、笑い声をあげるンだ。 )   ( ―― 子供ッて、よく解らない。 )  ( 吸血鬼は そンな幼子を止めるでも無く、ただ興味深気に見遣る のみ。 ) [Mon 18 Apr 2011 22:22:24]
お知らせ > リゼルさんが入室されました。 『( ―― 子供の笑う、声 )』 [Mon 18 Apr 2011 22:12:20]
お知らせ > ヴィオレッタさんが退室されました。 『おウチに帰ったらビーフシチューを作りましょうね「わーい」』 [Mon 18 Apr 2011 00:22:31]
ヴィオレッタ > (墓地を出れば、現実が待ち構える。その重圧に耐えねばならない、娘の為にも…)まずは、稼ぎの良い仕事を、探さないと……(多少の危険は、娘の為に覚悟するつもりだ。母は強し、と己に言い聞かせるように呟き、母娘は墓地を後にする) [Mon 18 Apr 2011 00:20:31]
ヴィオレッタ > そうね、ええ……そう、ね。じゃあ、ウチに帰ってパパの帰りを待つとしましょうか。パパってば、お仕事のときは長いこと帰ってこないものね(墓地独特の雰囲気に辟易していたであろう娘は、「はーい」と嬉しそうにうなずく。娘の手を引いて、未亡人は愛する夫の墓標に背を向けた。が、20歩ほど行ったところで肩越しに振り返ると、小さく呟いた)…あなた、見守っていて下さい。この子は私がちゃんと立派に育てますから [Mon 18 Apr 2011 00:18:19]
ヴィオレッタ > (「はーい」と素直に応じる娘。その行為の意味も分らず、母の動作を忠実に真似ようとする)パパ、安らかに眠って下さい(「パパ、安らかに眠って下さい」娘も、祈りを捧げる。短い祈りの言葉が終わった後で、娘は母を不思議そうな顔で見上げた。「でもパパ、ここにはいないよ?ここ、寝室じゃないし……」 それを聞き、少し困ったような悲しそうな表情をするヴィオレッタ) [Mon 18 Apr 2011 00:09:03]
ヴィオレッタ > (墓標が並ぶ墓地。そのうちの一つの前に、喪服の女と幼い子供が立つ)…あなた、どうか安らかに眠って下さい(未亡人は、花を捧げて、手を組んで祈る。幼い娘は、自分の父の死と母の悲しみを理解できず、花と母を交互に見詰めていた。女は、年の頃三十路手前くらい、女らしいふくよかな曲線を黒い喪服で包んでいた。ただならぬ母の様子に、少し不安そうな表情を見せた娘に、慈愛一杯の笑顔を向けた)エビータ……あなたも手を組んで、お祈りしましょう [Mon 18 Apr 2011 00:06:34]
お知らせ > ヴィオレッタさんが入室されました。 『花を捧げて』 [Mon 18 Apr 2011 00:01:10]
お知らせ > 人影さんが退室されました。 『( 後は乱暴に棺を埋め直せば、こんな気味の悪い所はさっさと出て行くとするさ。 )』 [Tue 5 Apr 2011 22:38:07]
人影 > ( こじ開けて出てきた死体を担いで荷車に放り込む。――――ついでだ、副葬品は遠慮なく貰っていっちまおう。こんなかったるくて気持ちの悪い仕事させられたんだ。こういう時にもついでに稼いどかないと、腹の底からのむかつきでどうにかなっちまう。 ) [Tue 5 Apr 2011 22:34:42]
人影 > ( あの女は自分が悪い事をしているだなんて微塵も感じちゃいないだろう。かといってアイツは別にイカれている訳じゃない。普通に自分の善意に従って行動していやがる。だから吐き気がするんだ。 ) ――――っ! ハァッ、ハァッ……! ( 固い物に当たる。そのまま発掘作業を続けていけば、ようやく棺まで掘り起こす事が出来た。次はこいつを無理矢理こじ開けるなきゃならない。それから後は荷車にでも死体を放り投げて、出来りゃやった事が気付かれないように元の感じに埋め直しとかなきゃならない。 )( それを全部墓守の連中に気付かれる前にやらなきゃいけねえ。雨が降ってたのが少しだけラッキーだ。まさかこんな天気の中にお墓参りに来るような奴はいねえだろうよ。もしいやがったらそんなクソ野郎はあのイカれた医者に脳味噌掻き回されちまえばいいんだよ! ) [Tue 5 Apr 2011 22:22:13]
人影 > ( 雨がしみ込んだ泥を掘り進めていきながら、あの女の声が耳に浮かんできていた。 )( 珍しいんだ、アレは。希少な種族は死体でも手に入り辛い。あの種族のサンプルは足りていないんだ。なあ、持ってきてくれないか?葬儀は昨夜だったんだ。出来るだけ早いうちがいい。そうだ、今日中にでもやってくれ。 ) ( ちゃんとお仕事の分のお金は払うからと笑っていた。クソッ!全部分かっていて言っていやがるんだ!博打に熱くなって、ふと気が付いてみれば取り返しがつかないぐらいに拙くなっていること。たった一夜で稼げる割の良い仕事を断れる筈が無い事。アイツは全部わかっていて、そういう危ない橋は他人に渡らしてきやがる! ) [Tue 5 Apr 2011 22:08:20]
人影 > ( 簡単な事じゃないかとあの女は囁いた。クマの目立つその瞳。何年も前から同じ姿形をしている不気味な女。クソッ、バンクルだって種族だからって理解はしている。けれどそれでも気味が悪い。こっちは年老いていくままで、アイツはいつも変わらない顔をして、変わらない不気味な笑みを浮かべていやがる。俺はアイツが悪魔の子だって言われたら、ああやっぱりそうだったか、って頷いてやるさ。むしろそれで初めて納得がいくね。あんな気持ちの悪い女が、普通に母親の股の間から生まれたって話の方が想像出来ないじゃないか。 ) [Tue 5 Apr 2011 21:53:53]
人影 > ( その人物は人目を忍ぶようにして辺りを注意深く窺う。もうここまで掘り進めてしまったのだ。今更後には引けない事は分かっているのだけれども、それでも時々作業の手を止めては辺りを見回してしまう。 ) ( クソッ、クソッ、クソッ!あの気味の悪い藪医者めが!地獄に堕ちろ!! ) [Tue 5 Apr 2011 21:44:14]
お知らせ > 人影さんが来ました。 『 墓荒らし 』 [Tue 5 Apr 2011 21:40:40]
お知らせ > イェルマーレさんが退室されました。 『――…大丈夫だッた…、じゃない か…、(ほら、私に手抜かりはない、)』 [Fri 4 Mar 2011 17:12:46]
イェルマーレ > πδΩνν,φ,ΦΦ冥道を抜けよ我がハスター―――!(バ ン!)(途端に気流が爆発した。ゴォ と、ちりぢりに散ずる風の穂先。内側から噴出する砂利と土と木片の驟雨。急激な空気圧の変動になぶられて、少年も半身を反らしてきりもみ尻餅を着かン。その青ざめた額から頬から顎のラインからドッとばかりに滴る汗。しかし見るといい。激昂(ヒューリー)の紅、悲哀(パトス)の蒼、憎悪(フィアー)の白。人類生誕の歴史が必携する三種の害意を仮初めの魂の源とした悪霊達が、今や呪術の完成を得て墓標の間隙を好き放題に跳梁するではないか。真紅の風は十字架の神秘性に激怒して幾つかを薙ぎ倒し、蒼白の風は啜り泣きながら土饅頭の上空を浮遊し、白濁の風は陰々滅々と恨みがましい唸りを上げながらどこかへ、) ―――………あッ、(一角で旋状に停滞していた。荒々しく上下する肩。たッた数十分間で確実に一回り痩せ衰えた少年は、小刻みに痙攣する五指を水平に揃え中指で眼鏡のブリッジを整えン。フルートを握り直して立ち上がり、よろめきぐらつき白濁りの悪霊に接近せンと試みる。そこだ、という確信がある。私と私の思念の2点さえ繋げられれば、きッと。墓石に手を着き倒壊した十字架を踏みしめて一歩近付く、二歩近付く。ソレさえ叶えば、はたして白い憎悪の先端に見間違いようがないマイクロメスの銀光が鈍く輝いていただろう。頼もしき私の刃よ、)(凄まじいクマの浮いた顔が歓喜に歪ンだ、) [Fri 4 Mar 2011 17:10:44]
イェルマーレ > ―――Fear(フィアー)、(パァン、)(追随して小爆発する乳白色の棚引きで都合3色。柔らかい毛髪と修道衣の裾が風圧の暴挙に遊ばれる。不揃いな色彩の奔流はグルグルと渦を巻き、重音を立て、回転速度と上昇角度を増しながら天空へ風柱を打ち立てる。ソレが充分な勢いを兼ねたころ少年は目蓋をカッと見開かン。渦の目を真上に逃れて高らかに突き抜ける深海からの鼻濁音。人外の王の号令が僕(しもべ)の紡ぐフルートの音色を媒介に、こう宣告せン、) [Fri 4 Mar 2011 17:00:08]
イェルマーレ > ―――Pathos(パトス)、(続く鼻濁音。ソレは水中から声を発しているかのような。常人なら感知不能であろう合図は再び少年の頭上で不意の破裂を引き起こし、今度はイオン化めいた蒼白色が彗星の尾を引いて陣に加わる。風の変貌はまだ控えている。そして次で最後だ、) [Fri 4 Mar 2011 16:50:23]
イェルマーレ > ―――Fury(ヒューリー)、(パァ ン、)(もしも感覚に鋭敏な者がこの場に同席していようなら、音色に含まれた奇妙に粘つく鼻濁音をまず耳にするも可能ではないか。だが瞬間的に旋風全体が膨張して血流のように脈うてば、うち一迅が真紅の軌跡をはいて竜巻に同化する現象に至ッては、誰もが異変として視認できよう、) [Fri 4 Mar 2011 16:47:36]
イェルマーレ > (ヒュゥ――、)(場違いなところで披露を強要された吹奏楽器が、不本意な役目を果たすべく甲高い調べををたばしらせたのは直後だ。だが万物が夕日の朱に塗りたくられつつある風景の中で、意図的な流動を示したのは音色ばかりではない。黒土に体重を吸着させるように脚を肩幅に開き、重心を落とした姿勢を取る少年を容赦なくはたく冷風も、また、)(ヒュル――、)(乾燥を運搬するだけが使命の風塵はこの時を境に一瞬低迷する、のみならず突如として少年を軸に左巻きへ旋回を開始したのだ。当然、気圧は不自然に捻じれ、漏斗状のシュトルムが具現する。生じた竜巻の内部で少年はフルートを奏で続けている。ふくよかな唇と唄口の邂逅点から、柔和さとは無縁の高音。親しみを感じとれない低音。聴いていて上手いとは断言できない。技量も並だ。どンな音楽家もこンな不定形な楽譜を認めまい。葬送曲のようでありながら構成要素の何かが歪な旋律は、曰わく言い難い不穏な譜面を夕暮れに連綿と描きながら大気に反響する。散じてゆく。ソレは遥か陸地から語りかけている。腐海の水底に漂泊する我が神の眷属よ、私の招聘に応じておくれと――、) [Fri 4 Mar 2011 16:45:07]
イェルマーレ > (だが、“無目的に”?) ――…目的…、そうだ、基準…、一度、基準を作らなければ……、(己が内なる言葉を反芻して少年は1人頷かン。冷静になッて思案を巡らせてみれば、現状で伺える最有力未来図の絵面はもッとも忌むべき時間切れだ。このまま広範囲に渡る敷地に対抗して約50cm歩幅1つを武器に白兵戦を仕掛けよう腹なら、どれほどの知略縦横を労しようとて無策に等しかろう。足場に組ンだ計画もろともたちまち砂上の楼閣と化す。探索範囲の絞り込みが必要不可欠なのだ。すなわち毎分間に自分が行動できると推測される距離の中心と半径。基準点をココと予め定めてかからなければ、間もなく圧迫にくるだろう暗闇に視界を遮られ、運命の女神(ラケシス)の憎々しい采配に膝を屈するのは火を見るより明らかである。では、解決策は?)(少年は短く吐息して身を起こし、グルリと周辺に眼を配らン、) ――…だけど、見境なく基準を決めても同じ事か…、――…いや?(待て。少年は思案顔になッて瞼の半分を下方にずらす。あのマイクロメスにはこの私の思念がタップリと残留しているはずだ。位置点pが私。位置点p,がメス。少なくとも情報量は2点が明確である。ならばやりようはないか、) ――…試してみる価値はある…、か……、(手首から先に包帯を巻かれた甲が顎にあてがわれ反対の腕が背面に廻らン。腰に備えた銀製のフルートを指に絡めてすぐに戻ッた。スゥ と浅く閉目する。手元が演奏の構えを取るところまでは自然の成り行きといえよう、) [Fri 4 Mar 2011 16:32:18]
イェルマーレ > ――…くそッ…、いッたい、どこに行ッた…、どこに……?(少年は譫言のように呟きながらまたもや大地に跪き、携帯パウチから収納式の小型カンテラを取り出して組み立てを始めン。この期に及ンで「まだ日の明かりが」などと経済的感傷を振り切れない利害が邪魔をするのは、せいぜいが状況の読めない浅はかな輩の言い種までだ。形状の小さな紛失物を広大な面積で求むるにおいては些細な光源の有無が結果を大きく左右する。今なお愛別離苦の身に甘ンじる我が相棒の捜索にあたッては、無論のこと惜しむべくもない、)(――シュ、)(火種の焦げる臭気と並行して立ちのぼる灰煙が、黄土色の黄昏に一筆書きの曲線を添える。早々すぎる灯火はソレでも草深い藪地の陰影を照らそうか。少年は慎ましやかな着衣におよそらしからぬ剣呑さに満ちた表情で手近の雑草を掻き分けン。最後の“解体”から半月も立たない。一見、無目的に墓地周辺を這いまわる自分の様子は他観的に捉えても、さぞ訝しがられよう危険を冒して現場に舞い戻ッたのは、上述が表したとおりココで無くしたと推察される解剖刀を捜索・回収にきての事のだ。コレまでの成果もまた然り。ココでも最悪のパターンが脳裏を過ぎらぬこともない。「もう第三者に拾得された」、)(眼鏡の裏が凄愴な眼光を放出する。ソレだけは許されざる事態であッた、) [Fri 4 Mar 2011 16:20:41]
イェルマーレ > (正確無比に月日時刻を推し量る者がいたとしてグレゴリオ暦1608年3/4日16:00過ぎ。じき日も落ちる刻限である。普段の光景に過たず今日も日光の入射角は徐々に降下を始めていよう。太陽は遥か上空から見下ろして墓地の片隅に1人、這いずりまわる人影に対して静観を決め込ンだ。太陽神(ホルス)が殊さら薄情だという証明ではない。沈みゆく自分がしてやれる手助けなど何もあるまいと思ッたのである。子供の指と地面、モノトーンを比較するに圧倒的不利な色彩量に挑むには相応の理由があるのだろう。少なくとも白色部を担当する指の主には、) ――…ちッ、(陰にこもるテノールバス。経過に見合う成果が得られずに迸る舌打ちの何という虚しさよ。小柄で細身の人影は四つン這いから膝立ちへとシルエットを変化させン。黒々と斑点が染みる衣服の膝と肘と手の平と、要所の関節にこびりついた泥を細かに叩き落として起立する。動作で半身が傾斜するつど重力点が揺らぐ銀のロザリオ。蜂蜜色の頭髪とワイヤーフレーム製の眼鏡が初春の淡光を厭うように跳ね返す。カーキ色の修道服を身にまとッた少年は、睡眠不足で血走ッた瞳を針先のごとく収縮させて周囲をギロリと聘睨せン。――まだ、見つからない、) [Fri 4 Mar 2011 16:11:29]
お知らせ > イェルマーレさんが入室されました。 『(白魚のような指先が、果敢に黒土を掻きむしる、)』 [Fri 4 Mar 2011 16:00:15]
お知らせ > ヴェルセリオスさんが帰りました。 『「…重い緞帳ですね」そんな言葉が、ぽつりと、零れた』 [Fri 4 Mar 2011 02:10:33]
ヴェルセリオス > (なんだかんだ言って、まだ人間が少し怖いのである。小さな子供と、大よそ荒事とは無縁な人たちでも。だが危害を加えられるのが怖いのではない。自分でも良くわからないのだ。だが――――そう遠くないうちに、頑張ってみようかとは思う。勿論、仕事をちゃんとこなした上で)……鋼も、打たねば鉄…いや、土と殆ど変わりません。けれど、撃ちすぎればどんな良い鋼もだめになってしまう。…私が言っているのは、その苦労ですよ。リアさん(人を思う。それも一人や二人ではない。血のつながりが無くとも、思う気持ちに差は無いだろう。そして苦労も、血のつながりが無ければ軽くなる等ということも無いだろう。自分にはとても出来そうに無い事を、ほかの人たちと協力してとはいえ…毎日こなしている。それが凄いと静かに思うのだった)(多分、その暖かな身体に触れるまでには…三段階。貴方がお墓に向かい合っている間、そっと猫に近づく。そして逃げられないのを確認すると、今度はしゃがみこんでも逃げないか確かめる。そうしてからやっと手を伸ばし…その柔らかで暖かな感触を味わうのだろう。自分のような作り物ではない、本当の命の暖かさを。)(そして流石にだっこしてぎゅー、は初回なので自重した)(と、多少前後するが)………ええ、構いませんよ(最後まで言葉を紡がなかったのも、大よそ察しがついていたから。そしてそれを裏付けるような仄かな笑みと、花を眼にすれば…その後の答えに返す言葉は既に決まっていた。最も、今特に用事が有るわけでもない己。どのような理由であったとしても、自分の首は縦に振られたであろう)(そして貴方の目的である小さなお墓、それが誰の墓か少し樹になったけれど…尋ねることはできなかった。ただ静かに、墓場に満ちる心地よい暗さを感じながら、待った。時折猫を撫でながら) [Fri 4 Mar 2011 02:08:58]
お知らせ > リアさんが帰りました。 『( 分厚い雲の檻  ... 嗚呼、月が 遠い、 )』 [Fri 4 Mar 2011 01:42:13]
リア > ( 恋しくば 訪ねきてみよ、 かし。 ) ( 孤児院は誰の訪れも拒まない、 その訪れをいつだって歓迎する。 もう一人いる、知人のメイドさんのお菓子もきっと 子供たちは楽しみに待っている、 ) …いいえ、 私は何も苦労なんて、 ( 緩く首を振り、 ) ―――― むしろ 巻き込まれるあの子たちが…、 いえ 色々あるからこそ、あの子たちも強くなれるのだと、それは分かっているのですが… ( 幸せなだけでは 人は何も成長できない、 嗚呼だからと云って、襲い来るモノを歓迎することも出来ずに。 その複雑な心境は世の親たちに並ぶべくもないけれど、子等を想う心はソレに良く似ていた ) ( 嘘か真か、猫がまっすぐ視線を寄越すのは警戒の証なのだと云う――― だからこそ逸らすは嫌悪ではなく、貴女が手を伸ばすなら愛猫はきっと拒まぬだろう )   ―――― ( 貴女の言葉にこたうるは、仄かな微笑 ) ( 抱えた腕の中、哀しみの色を湛えた花は柔らかに咲き誇り その薄い花弁を夜風に揺らめかせていた )  … 少しだけ、お待ち戴いてもよろしいですか? ( 墓参りの、間だけ、 )( 少しだけ、 ) ( 待って戴けるなら、共に帰り道を歩もうと )  ―――… ( そう誘いながら、一つの小さな墓へ足を進め向き直ろうか――― その後を猫は追い、不思議そうに墓標を見上げた ) [Fri 4 Mar 2011 01:40:16]
ヴェルセリオス > (戦の間、無事かどうかもわからなかったひと。戦いが終わってから数日後、件の孤児院に人気が戻ったのは知っていたが、しかし彼女が無事かどうかは知らなかった。何故か尋ねるのが気が引けたからだ。でも、それも杞憂に終わった。その喜ばしい徒労をそっと噛み締めながら…手の届く距離で、足を止めた)…それは、喜ばしいことです…。ああ、私は…騎士団の宿舎に詰めて、普段より少し多いお仕事をこなしたぐらいですので、特に苦労らしいものは…寧ろ、何人ものお子さんを見なければならないリアさんの方が、大変だったのではないですか?(ものならともかく、人、それも子供ともなれば…頼みますはい、と渡して終わり、とは行かないだろう。故に、多少負荷が大きくとも自分の仕事をとにかくこなせばなんと無かった自分より大変だったのではないか、とこちらは少しだけ真顔で尋ねるのだった。…何にせよ、お互い無事であることが何より嬉しい。少なくともヴェルセリオスはそう思っていた)…あら。(猫特有の、しなやかで静かな動き。そんなゆるりとした動きで脚の向こうに行ってしまった猫を、どこか楽しげな眼で眺めていた。…できれば抱っこしてみたいところが、さて)……どちらかと言えば…前者、ですね。かく言うリアさんは…(大よそ散歩には適さぬ地だが、己が身の事を知るのであれば説明は要らないであろう、と思った。そしてふんわりと漂う桃の香りを静かに噛み締めながら…後者ですか、とそっと尋ねるのでした) [Fri 4 Mar 2011 01:22:02]
リア > ( 閉ざされるシャッタァ ソレでも彼女は己を確かに認識していると、 知っているから疑問も浮かばず――― ただ、宵闇に溶け込む姿を良く見ようと目を細めた )( だがそれも、近づき来た貴女をはっきり視界に映せるようになれば瞬きに消え ) ―――― えぇ、 存じていますとも…、 お久しぶりですねヴェルセリオスさん。此度はお疲れ様でした――― なんて、 ( 彼女の勤め先は以前聞いていたから。 さぞ多忙だったろうと、敢えて冗談めかして労うのは、冗談にならぬことをよくよく知っているせい。 確か、以前見えたのは子供等が疎開に行ってすぐの頃だったろうか さて、 )( 猫はふぃと視線を逸らし飼い主の足の後ろへ回ったが それこそが親愛の証と、貴女は知っているだろうか? ) お散歩ですか? それとも、 …何方かの? ( 墓参りであるのかと、 声にならぬ言外にそっと問う ) [Fri 4 Mar 2011 01:10:22]
ヴェルセリオス > (自分を見えやすくするために照らした、ランタンの明かりに眩しげに目を細める。そして猫と共に来ているのに気づいたのは、姿を現してから少し経ってからのこと。警戒の色を見せた様子には、寧ろ好ましげに目を細めた。誰であろうと、自分のみを護る一番の基本は自分が備えることなのだから。)…(そして、自分の姿をはっきりと認識したと確認すれば…そっとランタンのシャッターを下ろした。音も無く現れた吸血鬼の姿は、再び闇の中。されど、そちらの照らす明かりがほんのりとその姿を映し出した。そしてじゃり、と近づく足音が、一つ、二つ、三つ。大体四つ目に差し掛かかれば、その姿もはっきりと見えるだろう)…御機嫌よう。ここは、私にとっては…心地が良い場所なのですよ。リアさん(深く頭を垂れる事無く、軽く、右手を掲げながら…そんな言葉を紡いだ。続いて、足元に居るであろう猫にも視線を向け、手を振ろうか。さて、愛想良くしてくれるかどうかはわ駆らないが) [Fri 4 Mar 2011 01:00:06]
リア > ( 夜に広がる闇と、冷えた空気が 墓地を鎖し、訪れ人を隔てるから )  … ( 冬に愛された墓所は、人の気配も少なく )( それでも其処此処で花びらの風に舞い遊ぶは、 死臭の土に花の香の匂うは、 …誰かの死を悼む誰かの存在の現れ、 戦の爪痕 ) ( きゅィと歪な音を立てて 嗚呼、今も誰かの心を苛む )  ―――― ( けれど猫は、そんなことお構いなしに軽快な足音を響かせ 好奇心に花に近づいては、首を傾げて揺れる花に手を伸ばす )  … 嗚呼、 駄目ですよロスマリヌス、 ( 愛猫には、猫じゃらしと等しく映るその花は 名も姿も知らぬ誰かの想いが、墓地に咲かせたものだから、 ) ( 飼い主たる灯りの主は 手を伸ばして抱き上げようと、 )  …、 ( 身を屈めたところで視界の中 現れたひかり ) ( ウィル・オ・ウィスプの類か ) ( 警戒に半歩足を引いていつでも動けるようにと、してしまうのもただ癖のようなもので )  … ( 灯りに照らされた姿が視界に現れれば、足元の猫と一緒になってきょとンと瞬いた )  … あれ、 ヴェルセリオスさん … ? ( ぱちぱち、 瞬く飼い主のその足元で 猫の両目が夜の中、ランと輝く ) [Fri 4 Mar 2011 00:45:26]
ヴェルセリオス > ……まずはおめでとう、と申し上げるべき…でしょうね(視線を天に向けると、生い茂る枝とその間から見える曇り空を静かに見上げた。原因も何も知らぬが、ともあれ人間の勝利だ。多少今回の戦で数が減っても、もう来年かその次の年にはもう元通りだろう。故におめでとう、と明らかに違う視点で紡いだ感想を、胸の中で呟いた…あたりで)………ふむ(誰か来たようだ。判断の要因は足音。特に耳が優れているわけでもなく、ましてや闇の中では感知能力が上がる、などということは無い。静かな墓地で、音を立てずに寝転がっていた方が先に感じ取った。ただそれだけのこと)……ここが、もう少し奥まっていればよかったのに………?(どうやら近くを通りそうなその明かりに表情を顰めると、もそもそと樹の陰に隠れようとした……が、その途中でぴた、と動きが止まる。そしてじー、と眼を凝らした。大よそ光量が足りずものを見るのに極めて向いてない状況だが、気にした様子も無く、する必要もない。故に)……あら、まあ。お墓参り…でしょうか、ね(その明かりの持ち主が、近しいものだと解れば…ランタンのシャッターをそっと明け、その明かりを自分に向けながら…すっ、と順路に姿を現した。まだ弓で打ち合うような距離だ。大体) [Fri 4 Mar 2011 00:26:47]
リア > ( 仄かな足音のその癖も、 その足取りも、 )   ( 後を追うように足元に従う猫の名も、 )   … ( きっと貴女は 良く知ってくれている、 ) [Fri 4 Mar 2011 00:14:49]
___ > ( 宵闇にたゆたうは、小さな灯火 ) ( ゆらり 揺らめく、 )  ―――――― … ( ソレは 人の歩みと同じリズムで、 緩やかに揺れ動き )( 柔らかなひかりの足跡は、石畳の階段を上り 墓地へと至る )  … ( 微かな足取りは癖のようなもので、 灯りが墓地に現れたと同時 漂う花の香は哀しみの体現、捧げる墓標へと進む道のりを思案して墓地を見回せば――――   ... 嗚呼、宵闇に溶け込む貴女の在り処に気づかぬ儘 暗い墓地へと、足を進めた ) [Fri 4 Mar 2011 00:11:43]
お知らせ > ___さんが入室されました。 『    (  ふぁ り、 ) 』 [Fri 4 Mar 2011 00:03:11]
ヴェルセリオス > ……ふぅ………(ごろっ、とその窪みに腰を据え、土がつくのも構わず背中を預ける。そして脚をよいしょ、と前にさし伸ばせば、そっと頭の後ろで手を組んだ。唇を開くと、時折体内で温まった空気が白く立ち上り、そして程なくして虚空へと消えてゆく。静寂と陰鬱、人の目ならば闇の向こうに、或いは照らす明かりが生み出す影に様々なものを見るであろう墓地に在っても、怯えるどころか寧ろリラックスした表情を浮かべていた。身を包む藍色のワンピースはともかくとして、人より大分白い肌も妙に闇に馴染んでいるように見える)…戦も、終わりましたわね…(物流の滞りや、それによる物価の上昇、そして主であるアイリ様の多忙。この三つを通してしか知らない戦。夜に流れている話を集めれば、それこそ百や二百は集まるであろう。勿論、真偽の程はどれも疑わしい伝聞の域を出ないものが。よく利用する市場の店主が、取引の合間に交わす世間話の内容はしばらくこの戦のことだろうと思った。まあ、それは別段良いのである。アイリ様に尋ねれば、少なくとも世に流れている噂と変わらぬ話よりは、幾分かまともな、真相に近い話が聴けるのだろうから。…まだ聞いてないけど) [Thu 3 Mar 2011 23:58:54]
ヴェルセリオス > (特に変わった所の無い凡庸なブラウンの革靴が、墓地の一角の地を踏みしめる音が静かに響く。虫は居るだろうが獣はそう居らず、何よりこの時間は精々見回りの墓守が居る甲斐ないか、という静寂の地。おおよそ、普通の感性ならば夜に好んで出歩くことの無い地。その地を歩く一つの人影があった。その身長は聊か高めであったが、そのシルエットは大よそ女のそれであり、またその手にはシャッターを下ろしたランタンを下げていた。明かりの無い暗い墓地の中で、わざわざシャッターを下ろし自らを闇に置くのは、大よそ常人には理解しがたいことだが…当人はそのような事を気にした様子も無く、場所のせいか何処と無く陰鬱に見える樹の隣に有る、浅いくぼみにそっと腰を下ろした) [Thu 3 Mar 2011 23:49:41]
お知らせ > ヴェルセリオスさんが来ました。 『じゃり っ』 [Thu 3 Mar 2011 23:44:34]
お知らせ > イェルマーレさんが退室されました。 『(有り得たかも知れない邂逅と未来を知るには、ただ神になれば良い、)』 [Thu 24 Feb 2011 00:33:12]
イェルマーレ > (胸に垂れさがるロザリオを千切れンばかりに握り締めて口元に運ぶ。ガリッと先端に立てる門歯。この魂を占める憤懣の行方をどうしてくれる。旧い銀をギリギリと噛みしだく。味蕾に広がる金属の味。だがやがてガックリと膝を折る。悪鬼面の凶気が剥離されればその下は寂寥の影が占領していただろう、) ――…ココに…、(視線を向ける。愛おしそうに白線の内側に下腕部を伸ばす。ツゥ と地面を辿ると指の腹に付着する朱混じりの土。ココに私の“標本”が。まだ人体の勉強が幾らでも出来たろう“標本”が。確かに存在していたのに、) ――…あァ! 神よ……!! 私を…、私をどうかお慰め下さい…! 私の悔恨をお聞き入れ賜われませ…!!(ダン、)(闇を吸収した土に顔を伏す。一見啜り泣いているようにも見えるその姿勢の正体は、「自分の物」を「他人に取られた」子供の悔しさが成せる業だッた。例え自ら放置して去ッたとしても、捨てた玩具を人に拾われて憤慨しない幼児の数は極めて少ない、)(土くれを掬ッた指を闇雲にしゃぶる。ヘモグロビンの味は薄い、) [Thu 24 Feb 2011 00:31:46]
お知らせ > イェルマーレさんが来ました。 [Thu 24 Feb 2011 00:14:24]
お知らせ > イェルマーレさんが帰りました。 『(PL訂正:「両手を頭の側面に」)』 [Thu 24 Feb 2011 00:14:06]
イェルマーレ > (足音は儀式場の3m手前で停止した。ほッそりした眉を潜める。歩数を稼げない理由は明白であッた、) ――…白線……? ――…あァッ!?(視認して、ダッと駆け出して儀式場の側近くに跪くが、コレもまたいつかのしくじりのように遅い。茫然と見降ろすのは、複数と思しき足跡。明らかに人手の加えられた痕跡。黒々とした血痕こそ残留してはいたものの、すでに名残と言うべき他ない、)(憤然と立ち上がり、愕然と立ちすくむ。私の、) ――…私の、――…私の、―――……私の!(両手を側面に当てて瞳を見開く。私の功績が、私の神聖な斎場が、私の厳かなる儀式の後が!早くもこンなに荒らされているなンて!!)(何という事だ。何という侮辱だ。何という嘲りだ! 自警団か、騎士団か、それとも別の治安組織か。私の斎場をよくも、よくもよくもよくもよくもよくも、こンなに踏みしだいて!!) [Thu 24 Feb 2011 00:13:29]
イェルマーレ > ――…ココで、失くしたのではないのかも知れないけれど……、(いついかなる時も可能性と名が付く事象は疎かに扱えない。尤も紛失した物と言えば取るに足らぬ薬草袋1包で、無ければ無いで一向に構わない代物である。就寝どきに装備を確認した際に発覚したところだから、のちに補充すれば何ら問題のない話だ。ただ人間誰しも持ち合わせるであろう経済観念が、邪神の僕を儀式の場に舞い戻らせた。コレでも苦学生ならぬ苦修道士である。薬草類は高価なのだ、)(足どりの停滞なくスゥ と墓地の奥へ進む。時折、左右へ視線を滑らせるがどうも、ない。夜目は効く方だと自負はしているが、心意気だけではどうにもならない事もある。仕方がない、死者の寝床を遠慮会釈なく踏みしめて聖なる儀式場へ向かわン。あの、巨大な墓石の背後だ。修道士姿の少年は、牧師姿で“標本”から“部品”を採集した場へ、顔を上げ、迷いなく歩を進め始める、) [Wed 23 Feb 2011 23:58:40]
イェルマーレ > ――…墓参り…かな……?(誰だ? 墓地の入り口。疑問符を脳内に留めたままで結局「その背中」を見送ッた。修道服のフゥドの隙間から、身長に似付かわぬテノールバスが低く呟いたのは数秒後の事だ。半身を捻り、しばしの時間を掛けて人影が闇に融合するまで視軸を留める。特に引き返してくる様子もないようだ。否、誰でも良かろう。誰の眼にも悪目立ちさえしなければ構わない、)(細い吐息。カーキ色のフゥドを背後に跳ねのければ、蜂蜜色の頭髪が冬の月光を跳ね返す。月神の加護などこの後に及ンで必要であるべくもない、) ――…さて、(忘れ物探し、だ。少年――、イェルマーレ=L=クリシュケンは、ゆッくりと頸椎と視線の方向を戻す。黒土が支配する墓地の地面へ、) [Wed 23 Feb 2011 23:43:16]
お知らせ > イェルマーレさんが来ました。 『(擦れ違ッたシルエットを横目に眇める、)』 [Wed 23 Feb 2011 23:35:58]
お知らせ > カインさんが帰りました。 『さあ、往かなければ。』 [Wed 23 Feb 2011 23:34:33]
カイン > (時々、何もかも全部投げ出して泣き喚いて逃げ出したくなるような、そんな感傷に陥る。 そんな事はできないのも理解していて、だけれど自分がどうしようもなく独りである事に気付くのだ。 周りの空間が一気に自分を押し潰そうと迫ってくるような閉塞感と焦燥感。 腹の奥底が、鉛を突っ込まれたかのように重い。 情けない。 本当に、駄目だ。 俺は)…………………………。(忘れるな、という声がする。 囁くような声は、何重にも木霊して誰のものかさえ定かではないけれど。 意味するところは理解している。 今までに見てきた死者たち。 自分の知らないところで殺された人々。 間に合わなかった犠牲者。 わかっている。 カイン・グレイホークならいざ知らず、アイゼンリッターは決して泣き言を言ってはならない。 これで終いだ。 重圧に屈してしまいそうな自分を奮い立たせ、懸命に踏ん張って立ち上がる) [Wed 23 Feb 2011 23:33:21]
カイン > (ありふれた、何処にでもあるような墓の前で、彼は足を止めた。 ―――刻まれた銘は、コンスタンツェ・ヴィーゼンタール。 忘れ得ぬ女性だ。 その墓前に花束を置いた。 彼女が何処でどんな風に死んだのかを彼は知っている。 誰に殺されたのかも。 死後の世界も、天国も、神も信じてはいないが――もし仮に魂なんてものがあるのなら、安らかであって欲しいとは思う。 そんな事は有り得ないのだろうが)…………駄目だな、俺は。 まだ解決できていない。 まだ街は平和にならん。 あれから二年近くになるのに――何も変わらんままだ。(皮肉げに口元を歪めて哂う。 彼女は自警団だった。 反目してもいたし、おそらく自分に対して良い印象を持ってはいなかっただろうが、それでも同じ犯人を追う為に協力しようとした間柄だった) [Wed 23 Feb 2011 23:17:40]
カイン > (どう判断し、どう動けば良い? 貧民窟の弱者や娼婦を狙っている、というわけではないようだ。 今回の被害者は薬剤師の娘。 共通点があるのか? 女性という点、そして腹を切り開かれたという点、この二つだ。 遺体の詳しい状況を知りたいが、生憎と病院にコネはない。 自警団も――難しかろう。 部外者である人間に捜査状況を教えるとは思えない。 こっそり忍びこんで資料を見るか? ……困難な上に、良手とは思えない。 更に被害者が出るのを待つか? 糞喰らえだ)……警邏の強化。 巡回ルートの再構築。 現場の共通点。 被害者の共通点。 とにかく思考し、待ち伏せし、現場を抑えるより他無い、か。(……そして逮捕し、自警団に突き出し、証拠が不足して堂々巡りか? そんな思考を振り払って、立ち上がる。 残り一つの花束を手にして歩き出した) [Wed 23 Feb 2011 23:07:51]
カイン > (赤黒い汚れは其処此処に残ってはいるものの、スラムの現場よりも少ない。 身体の中身を撒き散らかしていた前回――同一犯だとすれば、だ――よりもはるかに「おとなしい」と表現して良いだろう。 死体を此処まで移動させてから腹を割ったのだとすると、恐らくは極めて迅速かつスマートなやり口で目的を果たした、と見るのが妥当だろうが……)…………雨は降っていないから、洗い流されたという事はあるまい。 やはり精液らしい痕跡はないな。(素人の検分だから、何処まで正確なのかはわかったものではない。 だが、貧民窟や暗黒街で見慣れた、乾燥した白濁液は無い。 犯人の目的が腹を捌く事であるのは明白だが、同時にそれが性欲によるものではない事も見て取れた)……………Hrmmmmm。 [Wed 23 Feb 2011 22:39:36]
カイン > (死体の見つかったと思わしき場所に花束を備える。 死後の世界なぞ信じているわけではない。 死んだら何もかもしまいだ。 それ以上でも以下でもない――死者の幻覚、幻聴を度々見るとはいえ、その認識は揺らがない――が、こうする事に意味はあると信じている。 己が忘れないようにする為だ。 後でスラムの現場にも花を持って行こう。)………………。(地面に膝をついて身を屈め、目を閉じ、祈るような姿勢を取る――が、先にも言った通り、死後の世界は信じていない。 神もだ。 実在するか否かではなく、そういう存在を信用していない。 あくまでも地面を調べるのに不自然ではないような姿勢という点から選択した偽装。 病的なまでに周囲を警戒した結果だ)…………灯りでも持ってくれば良かったか。(しばらくして暗闇に慣らせた目を開いて、路面を注視する。 あまり目立つような事はしたくないが、光源が無いのは不便ではあった) [Wed 23 Feb 2011 22:21:48]
カイン > (事件からほぼ二日。 自警団が引き上げた頃合いを見計らい、コートを着込んだ男は墓地を訪れていた。 片手には金属製のスーツケース。 片手には花束を二つ持って。 一見すれば墓参りであり、実際にそれが目的でもあるのだが、これは偽装だ。 本命は他にある)…………。(まっすぐに向かうのは、白墨の線などが残っている区画。 昨日の朝、死体が発見された場所だ。 ――無残な死体が。 この件を追いかけているとはいえ、今のところ手がかりは殆ど無い。 だが、現場を調べてみれば何か判明するかもしれない。 調査を行わない理由は無いのだ。 もっとも、自警団も動いているし、目星い品は彼らが既に持ち去った後だろう。 鉢合わせするわけにも行かず、司法上では犯罪者であるアイゼンリッターにとって、こういった一般居住区での初動捜査が遅れてしまうのは、悩みの種でもあった) [Wed 23 Feb 2011 22:11:54]
お知らせ > カインさんが来ました。 『 ――花束を手に。 』 [Wed 23 Feb 2011 22:07:05]
お知らせ > ヴァリスさんが退室されました。 『( 己ができること。己がしなければならないこと。答えは出ない… )』 [Wed 23 Feb 2011 21:59:54]
ヴァリス > ( もし、墓の下に眠るその人が口を開けるのならば、こう言うだろう。「殺せ」と。 復讐させろ。それが叶わないのならば奴を殺してくれ、と。遺族はなんと言うだろう。お前が助けなければ、と言われるだろうか。少なくとも、己も敵視されるには違いない。 ) ―― ( だったら、「彼女にちゃんと贖罪をさせる」と約束すればいいのだろうか。 いや、墓の下に眠る人にとって、ハンターにとって贖罪というのは「彼女を退治すること」なのだろうから、そんな約束は怒りを買うだけだろう。まして、子供ができて母親になったことなど、口にすることもできない。 ) ・・・ ( 何かを言わないといけない。だけど、何を言ったらいいかわからない。 人間のように墓石は先を促してはくれない。 ただじっとそこにあるだけだ。そして、口にするべき言葉が見つからない青年もまた、墓石のようにじっと口を噤んで立ち続けるしか無かった。 ) [Wed 23 Feb 2011 21:37:25]
ヴァリス > ( 別に青年自身がこの墓の下に眠る少女に何かをしたわけではない。話したことも、見たこともなければ名前も知らない。 ) ――― ( しかし、青年は「何かを言わないといけない」と思っていた。 それは自分が命を助けた人物が彼女を殺したからだ。 己がハンターから助けなければ、この墓の下に眠る人は死なずに済んだのだ。 謝るべきだろうか。自戒を心に刻めばいいのだろうか。それとも別の――何かだろうか。 ) ・・・ ( わからない。 ただ、確かに言えることは自分が彼女を助けなければ、この墓の主は死なずに済んだことだ。 責任の一端は――あると思うのだ。 ) [Wed 23 Feb 2011 21:18:02]
ヴァリス > ( ひとり、な。ひとり。 )( それはいつかの晩。何度も、何十回もそうした墓参り。 向かう場所は自分が殺してしまった奴隷の少女の墓前。そして、カリンの墓――両親の墓というべきか――を周り、青年はその墓前に初めて立った。 ) ――― ( 奴隷少女の墓では己に自戒を。 カリンのご両親の墓には報告を。 そして――カリンが殺したハンターの墓の前に立って、青年は何を語りかければいいか、迷った。 ) えと… ( 口を開きかけて、閉じる。 それから思案するように視線を泳がす。それの繰り返しだ。 いつしか墓地は日が暮れてしまった。しかし、青年は帰ろうとはせずに、何度か口を開こうとして、迷い、そして口篭もってしまう。 )  [Wed 23 Feb 2011 21:11:19]
お知らせ > ヴァリスさんが来ました。 『墓前の前に立つ青年が日とる』 [Wed 23 Feb 2011 21:06:58]
お知らせ > イェルマーレさんが帰りました。 『栄光よ、私に微笑み賜れ――…!(哄笑が朝霧に反響していッた、)』 [Tue 22 Feb 2011 08:10:19]
イェルマーレ > (――…数分、) ――…は ぁ…ッ…、(恍惚を刷いた吐息がすえた大気の一端をか細く振動させるだろう。心地よい疲労感と達成感に両膝関節をダラリと折り曲げてうずくまッた少年は、厳重に封を施したホルマリンケースを抱きしめて頬を寄せン。愛おしげに擦りよれば肌に上塗りの血液がガラスにこすれて筋を引く。内側から曇るケースの中では温もりの残る右肺臓が、鮮やかに薄紅色を維持した優秀な“部品”が、燦然と輝いている。何と美しいのだろう。何と完璧な品だろう。何ら欠損のない半円形のフォルム。採り立てならではの内臓油膜のみが創造しうる秀麗な模様。表面に浮かぶ毛細血管がまるで未だに脈打つように、キラキラとツヤツヤと、)(傍らでは三方に胸部を引き裂かれた“標本”が、永遠の泣き別れとなッた“部品”を焦点なき瞳で見つめている。己の右胸部に生じた空虚が納得できないのだろう。安心なさい、ヴァルハラでは酸素呼吸などしなくとも穏やかな時を過ごしてゆける、)(神の恩恵の賜物たる類いない宝物を幼児の持つ縫いぐるみのようにシッカリと胸元に抱いて、横目で用済みの“標本”をしらじらと眺めていたら、不意に込み上げてくる物があッた。気管を急上昇してくるソレは少年自身の肺臓を震わせ、末端神経の隅々まで大きく揺るがして、後方に仰け反る白い喉からほとばしる、) ――…ッ、ふッ、くくッ、くくくッ、ふッ…、はは…、あははは…、あッはははは…、あッはははははッ!(私の、勝ちだ、) ――…どうだ!? 今度こそ私の勝ちだ…、この私が勝ッたンだ……!(ペタンと座した姿勢のまま片手でロザリオを高々と天に掲げン。淡い太陽光に血みどろの十字が反射する。見よ神よ。どうだ、どうだどうだどうだどうだ、私の勝利だ、私が勝者だ、私の神こそが万能なのだ! 思い知ッたか大神(ジュピター)よ、運命の女神(ラケシス)よ。初戦の敗退を補ッて余りあるこの成果、この実績! コレで貴方と私は五分と五分だ。クリストのごとき脆弱な意思では私の大望は阻止できない、) [Tue 22 Feb 2011 08:08:44]
イェルマーレ > (――シャ、)(解剖刀を指の隙間に滑り込ませれば魂に鳴り響くファン=ファーレ。動作に呼応して否が応にも高揚する。幼い表情が人知を超越した陶酔感にドロリと歪み、ふくよかな唇が甘美な想像にとろけ始める。否。惚けている場合ではない。事ここに至ッて余計な時間を要していては前回の二の舞となろうもの。周囲の警戒も去ることながら的確かつ早急な採集を行わなければならない。愉悦に全身を浸した少年の身体は“標本”の真上にズルリと這い上がり、密着を求めて下半身で伸し掛かり、“標本”が身に付けている邪魔な衣服を破り捨てる。そしていよいよ逆十字に握り締めたロザリオとメスとを高々と振りかぶらン。尊き我が神クトゥルーよ、今こそ私の献身を御覧あれませ!) ――…祝福あれ!!(――ドム、)(下胸部に思いきり刃を突き立てられても、娘はもはや悲鳴も上げまい。ソレで良い。ソレこそが本来の姿なのだ。“標本”が言葉を発して良い訳がない。“部品”が抵抗を示して許される道理などあるものか。生前に培ッた感覚など殊さら誇示する必要性はどこにもない。偉大なる英知の断片を掌握するための踏み石となる、その誉れのほどを理解できないと主張するなら黒土の底に沈ンで腐り果てよ、) ――…御覧下さい神よ、神よ、あァ…、神よ……!(口角から泡を飛ばして、ズィとT字を描いた血濡れのメス。肉を切断するたまらない手応え。ほら、もッと私に君の内部を教えておくれ。もッと、もッと、もッともッともッともッともッと!)(ザク、)(ザク、ザクザクザ ザ ザザザ ザ ザ、) [Tue 22 Feb 2011 07:58:14]
イェルマーレ > (やがて最も面積の大きい墓石の背面まで移動すれば、両手で脚を構えてから抜刀の要領で大ぶりに上半身をひねる。横殴りに空気を切り裂き、ドン と重量の落下音。この世界の創造物は同条件の物質と接触する際に音を立てずにいられないのが頂けない、) ――…ふぅ、(少年は血糊が乾燥しつつある両手の土くれを払い、同時に靴の踵で“標本”の胴体をゴロリと仰臥させン。“標本”の側面はここへ至るまでの過程で、――主に運搬方法のせいで、砂利が食い込み泥濘にまみれて汚れに汚れて相当痛ンではいたが、なに人間として本当に大切な部分はどンな時代でも「中身」である。学校の教師とて口を揃えて同じ解答を言うだろう、)(毛髪を掴ンで“標本”の面差しを覗き込まン。地面と愛し合い続けた顔半面が摩耗で潰れている、) ――…ふふッ…、あッははは…、ねぇ、だから言ッたでしょう…? 神が、誰にでも加護をくれる訳じゃァないッて……、(低く噛み締めるように紡ぐテノールバスが世は不公平な道理の構成こそが真実だと宣告する。パッと手放せば頭部は呆気なく墜落する。貴女には別の神の祝福を授けよう。立ち上がり腰の背面を探ッて確かめれば、頼もしい解剖刀達が等間隔で並ンだ硬質感。いつも指慣れた感覚だ。いつ触れても気持ちいい。人体の神秘を解明するために産声をあげた鋭利な鉄は黄金と同等の価値がある、) [Tue 22 Feb 2011 07:48:05]
イェルマーレ > (身長156cmの自分に対して体重58Kgオーバーと計量する身体の牽引はどうにも荷が勝ちすぎる仕事だ。冬場の早朝だというのに暑くて仕方がない。存外な力仕事のほかに今1つ気に入らない要因がある、) ――…皮膚組織の老化具合…、弾力性と水分質の深刻欠乏度…、はぁ…、嘆かわしい…、(少年の言葉尻が溜息に変わる。つまるところ彼女の年齢の割には肌に張りがなく弛ンでいるのだ。この感触は死後変異のせいではなかろう。必要保湿量の重度不足、上皮角質層の状態悪化。結果、薬剤師一家の長女のくせに娘自身が生前の習慣から己の肉体的美容面・身体的健康面の管理を怠ッていたとしか考えられまい。入念に吟味して然るべき大切な“標本”収集作業である。それなのに厳選して白羽の矢を立てたつもりが、いざ大事に及ンでこのザマでは外れくじを引いたような気分だ。やはり焦りは良くない。短期間での準備は往々にして不要な手違いを生じさせる元となる、) ――…まあ、いい…、今日は欲しい物が決まッている…、他を構う事はない……、(必要とする“部品”さえ遜色ない代物であればいい。少年が甲に付着した血液を口元に運べば、桃色の舌が唇から伸びて薫り豊かな染料を上から下までベロリと舐め取る。つゥ と零れ落ちる唾液の滴。――あァ、この甘さよ、) [Tue 22 Feb 2011 07:38:18]
イェルマーレ > (ズル ズル ズル ズル、)(異様な光景と物音である。臑の持ち主と地面との摩擦音は間断なく続いていよう。而してもう4分3秒前後間は奏でられる事になる。出入り口付近、墓守小屋周辺、人目に着く可能性がわずかなりと危惧される場所を離れて墓地の最奥へ。朝露の水分を含ンで湿ッた大地を削り、死者達の寝床を這いまわりながら。埋葬の土壌を擦過面積で抉り取りながら。ズル ズル ズル ズル――、)(だが臑の主は安住の褥を荒らす失礼は自分のせいじゃァないと異を唱えただろう。きッと10分前までなら。横倒しになッた娘の瞳孔からは生命の光が永久の別離を告げつつあッた。冬物の厚着の裾が大きく乱れて腿まで露出した脚部は、左約35度角に開かれたまま爪先方向から引ッぱられ、あられもない姿勢を余儀なくされる。原因は一目瞭然といえた。彼女の臑を掴ンで引きずる者が別に存在するせいに違いない、)(重労働だ。二酸化炭素が冷気に触れて白濁した気体になる。薄暗がりには保護色となる旧牧師服をゾロリと纏ッた少年は、右頬を着色したまだ真新しい血潮を空いた左手の甲で擦ッて苛立たしげに舌打ちをせン、) ――…手こずッたな…、今回は……、 [Tue 22 Feb 2011 07:28:03]
お知らせ > イェルマーレさんが入室されました。 『(――ズル、)(白い臑が朝靄の中に引きずられる、)』 [Tue 22 Feb 2011 07:20:28]
お知らせ > リダさんが帰りました。 『やってやるわよ…必ず。』 [Sun 21 Nov 2010 10:14:52]
リダ > ( そしてワンピースの裾についた土をパンパンと叩いて払う。 )それじゃ、行くわね。貴女みたいな人をこれ以上出さないようにするために。…………また来るわ。( それだけ言えば彼女の墓に背を向けて後ろ手に手を振って、振り向くことなく墓地を後にする。 ) [Sun 21 Nov 2010 10:14:19]
リダ > ま、最後の最後で言うのも何だけど、来るの遅くなってごめんね。もっとも、私のことは待ってなかったかもしれないけどね。( 苦笑まじりにそう告げて涙を拭えば、今度は満面の笑みを墓石へと向ける。  [Sun 21 Nov 2010 10:11:16]
リダ > この戦いが終わったらさ、一緒に戦ったみんなと飲みたいなって思ってたんだよね。でも、もうアンタとはできない……だから、これは前祝い。ヴェイトスを守りきるっていうね。( 酒瓶から口を離し、片手で口を拭えば瓶に残った酒をすべて墓石へと上からかける。瓶からこぼれる滴りと同様に自分の瞳にも涙が零れ落ちていた。 )……竜胆の花言葉って知ってる?『正義と共に 、勝利を確信する』…だそうよ。花屋のお姉さんに聞いたわ。マリアヴェル、これを貴女に捧げるわ。そして約束する。絶対守ってみせるって。( そこまで言えばゆっくりと立ち上がり、ふぅと一息吐く。自分の中でもどこか整理がついた、そんな気がした。 ) [Sun 21 Nov 2010 10:08:15]
リダ > そうそう、これ覚えてる?( 清掃婦の姿であったが、今日はポケットに一本の苦無を備えており、それを取り出して墓前へと突きつける。 )偶然だけどさ、これアンタが拾ってくれた奴だよ。正門でやりあってた時に私は海岸で戦ってた。その時に全部なくしちゃったんだけど、親切なシスターと竜人が拾ってくれたわ。せっかく返してくれたんだけど、これアンタにあげる。手向けとかそんなもんじゃなくて…欲しかったんでしょ、スローイングナイフ?( 花束の隣にそっとそれを供えれば、今度は小さな酒瓶の封を切る。そして一口自分の喉へ流し込む。 ) [Sun 21 Nov 2010 10:00:15]
リダ > あれからさ、もう2週間経ったんだよね…アレ以来ウォータリアンの襲撃はなし。平和に感じるけど、被害の物々しさもあるしかえって不気味に感じるわ。( 苦笑しながら彼女のことを思い出す。彼女――マリアヴェル――とは実際には2度しか会っていない。それでもその一度は一緒に戦った…個人的には戦友とも思っている。 )そう言えばさ、港の防衛戦覚えてる?アンタの弓のおかげでどれだけ楽に動けたか。でも無防備すぎ。慣れてない接近戦やろうなんて…今度会ったらいろいろ教えてあげようと思ってたんだから。( それは事実。彼女の危なっかしさにはひやひやするものがあった。が、一方では彼女の弓の腕は一目置いていた。 ) [Sun 21 Nov 2010 09:53:19]
リダ > ………元気してる?( 清掃婦は一つの墓石の前で、そう声をかけた。墓石に刻んである名前はマリアヴェルという名。 )……死んでたら、元気も何もないか…。( そう小さく微笑めば、その場にしゃがんで手にしていた竜胆の花束をそっと墓前へと具える。 ) [Sun 21 Nov 2010 09:41:43]
お知らせ > リダさんが入室されました。 『( 竜胆の花束と小さな酒瓶を手にして。 )』 [Sun 21 Nov 2010 09:37:47]
お知らせ > エリーさんが帰りました。 『 私は空を仰いだ 』 [Sat 23 Oct 2010 23:16:40]
エリー > ( 淋しい場所だ。 土地の外れ、一般墓地から遠く離れた端っこの、木々の途切れ禿げた場所。 人の目を避けるように、浄化されてなお忌わしい物のように、名前の無い石碑が並んでいる。 豪天寺艶子も此処に眠る事になるのだろうか? ――――他人事でも無いか。 多分、私が最後に辿り着く場所も此処だ。 ) ( ざぁ、と風が吹いて湿った匂いを運んだ。 空は灰紫色に曇っている。 ) [Sat 23 Oct 2010 23:14:55]
エリー > ( アニー・ウィルクスもそう。 ミザリーもそう。 「エニシ」もそう。 リリルもそう。 ハンター・リシェもそう。 皆此処に埋葬された。 一人一人の顔と声と屍を思い出し、咽喉もとで吐き気を堪える。 吸血鬼になった屍には既に魂は無く、灰になって再び死滅した後は唯霧散して、天国にも地獄にも行かないのだという。 それが本当の話かは私には分からない。 何故? 何故そんな奇妙なルールが存在するのだろう。 結局の所、吸血鬼というのは何なんだろう。 世の中に理由の無い物事は無い筈だ。 一見理不尽で、一見意味不明で、一見唐突な物でも。 ) ( この場で私にできる仕事は暫く無い。 休んでください、と言われて少し離れた所で独り、炎を眺めている。 暖かい珈琲が酷く、胸の中に沁み込んだ。 ) [Sat 23 Oct 2010 22:58:49]
エリー > ( 大量の燃料が投入され、気が狂ったかのように炎が燃え盛っている。 人間の身体はただ火を点けて全身焼いた程度では灰にはならないのだ。 組み上げられた櫓の中で屍は裏表満遍なく焼けるように縦に吊るされ、消し炭になるまで炙られ続ける。 とても尊厳のある死ではない。 身元の確認などしない方が良いのだ。 どの道、吸血鬼化を防ぐ処分をした屍は一般墓地には埋葬されず、此処、隔離区画に名も刻まれずに埋められるのだから。 私の母も父もそうだったように。 ) ( 遠く続く大掛かりな火葬作業を眺めながら、ぼんやりとそんな事を考えていた。 昨日からあまり休む間もなく、眠れるだけの図太さも無く、疲労が溜まっている。 ) [Sat 23 Oct 2010 22:47:55]
エリー > ( 暗黒街倉庫で20体の屍が発見され、通報が齎されたがおよそ40時間程前。 通報者はアイゼンリッター。 今回に限っては彼の行動には一定の評価を送りたい。 彼は可能な限り迅速だったし、余計な事はしなかった。 なにより、自警団でもマフィアでもシスター・ジャスティスでもなく迷わずVHGに通報した。 お陰で吸血鬼によって殺害されたとされる屍の「処理」を迅速に行う事が出来た。 即ち―――――首を刎ね、杭を打ち、現場を焼き払い、そして屍の全てを火葬する作業。 彼ら一人一人の身元の確認は行わない。 処理は可能な限り早い方が良いし、場所が暗黒街だったというのも一因。 原形をとどめていない物も多く、正確に20人であったかも断定できない。 なんにせよ――――屍の全ては雨の降りしきる中VHGによって搬送され、今は此処に在る。 ―――あるのは、消し炭のようになった黒い塊でしかないが。 ) [Sat 23 Oct 2010 22:39:59]
お知らせ > エリーさんが入室されました。 『 VHG所有 隔離区画 』 [Sat 23 Oct 2010 22:28:00]
お知らせ > ミニーさんが退室されました。 『(30分以上の格闘の末、何とか騒霊を此処に配置する事に成功する。いでででで)』 [Wed 15 Sep 2010 22:14:03]
ミニー > え、そりゃ独りだよ。 言ったじゃん…人が居ると逃げられちゃうんだっつうの。 あたし透けられないし。 ( 透けられる人は結構稀有だ。 ) いや本当、大丈夫だっつうの、なんもないし。 ただ見張ってるだけの簡単なお仕事です? いつもやってるじゃん商業地区とかでさぁ。 ( ここ怖い。 ) ……それはあれ? 賃上げ交渉の一環なの? 対価足りてないって言いたいの? ( いや本当怖いし。 ) なにその頑なさ…! お供え物2割増しでほら…5割? なにその強欲さ。 いでででで引っ張るな! 帰るな! 帰るな! ( 何でもいいけどこの様、向こうの二人には私しか見えて無いのがちょっと心に痛い。 ) [Wed 15 Sep 2010 22:09:32]
ミニー > 嫌だ? ( 要件を伝えると即行でお断りのおへんじ。 嫌だ。 自分でやれ。 怖い。 だそうな。 ) ちょ、怖いって。 怖くない! いや私は怖いけどあんた怖くないよ! っていうか怖がるなよ! 幽霊じゃん!! ( 墓地怖い。 そんな事を呟いてやる気な下げにしゃがみ込んで石のように動かない幽霊を未だかつて誰か見た事あるだろうか? 見ちゃったよ私。 どういうこった。 ) [Wed 15 Sep 2010 22:03:16]
ミニー > で。 [Wed 15 Sep 2010 21:59:35]
ミニー > ( 呼び出された黒くて長い髪の辛気臭いちびすけは、相変わらずのぎょろっとした目で私を見上げて不満そうな顔をする。 そしておもむろに私の髪を引っ張った。 ) いででででこのくそちび…! なによ? いつもの事だし! あれ、寂しかった? あんまり呼ばれないから寂しかったカナーいでででで ( 歳の頃8、9歳くらいのイエロティア系の生意気なくそがきである。 コイツは正直なーんにもできないただの幽霊だけど、幽霊が見えない人間には全く見えないというその一点だけにおいて優秀だ。 私が一番最初に召喚成功したヤツでもあり、付き合いはそこそこ長い。 ) [Wed 15 Sep 2010 21:56:55]
ミニー > ( ぶわぁ、と足元手前の祈印の辺りで空間が乱れる。 本来この世界の物ではない隣接した異界から、異物1つぶんの質量を移動させる為に起こる現象だ。 ようするに、「世界の大きさが一時的に増える」のである。 勿論、召喚対象一体分の質量を失った向こう側の世界―――今回の場合は霊界は、一時的に世界が小さくなっている。 ごくごく僅かながら。 世界の大きさに比べれば、微々たるものだ。 ) …おっす。 久し振り。 相変わらず辛気臭い顔。 [Wed 15 Sep 2010 21:48:26]
ミニー > いでよ、騒霊Poltergeist!! [Wed 15 Sep 2010 21:43:10]
ミニー > 我が呼声に応え足元に刻まれし祈印の淵より居出よ!Answer my responding now, from the abyss in the magic square marked to my feet ! [Wed 15 Sep 2010 21:41:58]
ミニー > あの秘儀の魔術師の名に於いて、我、求め訴えたりIn the name of that concealed magician, I appeal for the demand. "Summon thine. " [Wed 15 Sep 2010 21:40:07]
ミニー > 汝に等価を約束し、喚起によって魔法の成就を要求するI promise thine consideration, and rouse you by goetian magic. [Wed 15 Sep 2010 21:39:49]
ミニー > 此方から彼方へ、彼方から此方へFrom here over there. From over there here. 我らの有意義な邂逅を共に祝福しようLet us bless this significant encounter together. [Wed 15 Sep 2010 21:39:23]
ミニー > 世界は多元に創造されているThe world is created to a multi origin. 境界は朧で、いつでも取り払う事が出来るThe borderline can be removed at any time. [Wed 15 Sep 2010 21:38:49]
ミニー > 魔力は私の内側と外側に常に溢れているMagic always overflows internally and outside of me. [Wed 15 Sep 2010 21:38:34]
ミニー > 聖星術によると座標は正しく此処にありCoordinates are in this conduct oneself according to the fortune-telling. [Wed 15 Sep 2010 21:37:56]
ミニー > 詠唱す 呻吟すo goes o goao [Wed 15 Sep 2010 21:37:41]
ミニー > ――――さて、それじゃちょっと寒いしさっさと終わらせよ。 ( 昨日からの雨ですっかり気温が下がっている。 まぁあんなに暑い日が続いたんだからもういいでしょ。 夏は。 寒い季節の方が嫌いだからこれから先春まで憂鬱といえば憂鬱だけど。 ) ( 管理小屋ともう少しマシな、事務用の施設の建物の辺りで灯りが止まり、墓守とギルド員がそこから見ている。 私は傘を差したままロッドで地面に祈印を描き、ひと通りの下ごしらえを済ませた。 ) ( 1つ息を吸い、薄く瞳を半分閉じ、黒板に数式を描くみたいにしてロッドを中に彷徨わせる。 ) [Wed 15 Sep 2010 21:35:44]
ミニー > ( 私はこの島の人間じゃぁない。 だから此処には私の先祖は一人も埋まって無いし、知り合いのお墓があるって程長く島に居るわけでもない。 だから普段こんな所に用事はないのだ。 一度居住区の方向から間違えて迷い込んだのが最後で、それっきり。 そういやあの時偶然遭遇した生意気な姉妹は元気だろうか? えらそうなルゴワールとよわそうなルゴワールは。 ) [Wed 15 Sep 2010 21:24:51]
ミニー > …けど、目の届く所いて。 ( マジ一人にされるとほんとうこわいから。 ) [Wed 15 Sep 2010 21:19:32]
ミニー > 要するに見張りが居ればいいんでしょ? あんた達じゃ逃げられちゃうから、墓荒らしに見つからないようなのが。 ( 墓荒らしが出るんだってさ。 此処暫く被害が多くて、しかも逃げ足が早過ぎるから正体も突き止められやしない。 お手上げだっていう所で色んなところに相談して、最終的に私んとこに話が回って来たっていう。 自警団でも引っ張ってきて集団で警備すればいいじゃんって思ったら、それじゃ犯人捕まえられなくて盗まれた物が返ってこないから駄目なんだって。 ) …まぁいいけどさ。 じゃ、儀式やっちゃうから。 邪魔だからどっかいってて。 集中できない。 [Wed 15 Sep 2010 21:19:05]
ミニー > ( 依頼人は墓地の管理者。 待っていたのは当日勤務の墓守が一人だけ。 此処まで乗って来た馬車は長い階段を下りた先の停留所で待機していて、此処からでも御者が座って珈琲を飲んでる灯りが見える。 召喚師ギルド「ディアボロス」からの付き添いが一人。 二十代前半の職員だけど殆ど事務員という魔法の才能のあんまりない、頼りない顔をした女の職員。 今日の仕事は私の召喚術でなければ意味の無いものだから、必然的に話を聞くのも仕事をするのもほぼ私っていう事だ。 まぁ、大丈夫。 危ない仕事じゃないと思うし、独りで別に出来る事だし。 ) [Wed 15 Sep 2010 21:01:31]
ミニー > ( と思うのに何でこんな所に居るのかって言うと、それは私、ミルドレッド・アスキスが社会の一員だからである。 親の庇護を受けてぬくぬくとごはん食べてる連中とは違って、人間社会の中でなすべき役割というものを持っているからに相違ない。 だからって夜の墓地なんてそうそう来るもんじゃないが。 しかもこんな辛気臭い雨の日に。 さっさと終わらせよう。 ) [Wed 15 Sep 2010 20:53:01]
お知らせ > ミニーさんが入室されました。 『 夜の墓地なんてそうそう来るもんじゃない。 』 [Wed 15 Sep 2010 20:42:11]
お知らせ > ドライツェさんが帰りました。 『( 餌付けできるほど食料ないんだ… しんぱいごむよう。 )』 [Mon 30 Aug 2010 03:54:59]
お知らせ > バーネットさんが退室されました。 『理解 (―― …なお、迂闊に餌付けすると棲み付かれるので注意が必要だ。)』 [Mon 30 Aug 2010 03:54:13]
ドライツェ > 分かりました。 では行きましょうか、少し距離がありますが――。 ( 案内する先はスラムの片隅の教会になる。 質素なものになってしまうが夜食と朝食くらいは何とか提供できるだろう ) …またいずれ話をしましょう。 次にお会いした時貴方がどこまでこの世界を知ったか、それを知りたい気がします。 [Mon 30 Aug 2010 03:53:07]
バーネット > (現状において、小動物の捕食・殺傷以上の殺傷行為をバーネットは行っていない(厳密には人間を一人殺害しているが、表沙汰にはなっていない)。故に、この段階でリミッターを掛けられたのは僥倖と言っていいだろう。人間の側に立てば。) 理解 記録 (『損ない』の防止→自己防衛に通じる) ( ごぽり ) 肯定 バー ットの 定稼動 は エ ルギー供給 十分 休息が 要で 。 (元々バーネットは人造生物であり、その手の状態管理には本来他の生物に比べても気を使う必要がある ―― …はずなのだが、素体となった生物が強靭だったこともあってか、ある程度メンテナンスフリーに仕上がっているようだ。が、それでも生物である以上休息とエネルギーの補給は欠かせない。) [Mon 30 Aug 2010 03:49:12]
ドライツェ > ( そこが一番難しかった。 好奇心、ともまた違うのだろうが、物にしろ生物にしろ好奇心に駆られた彼が邪気なく分解だの破壊だのに走られるのが現時点では一番困る。 悪気はなかった、では済まされないのが人の情であり、社会というものだから ) …  、 ( はー、と今度は大きく息を。 緊張の後の安堵のものだ ) 貴方がそうしてくれている限りは貴方もまた無碍に損なわれはしないでしょう。 ( 実の所を言ってしまえば断言できることでもないが、幸いにしてヴェイトスは異形には寛容なようにできている。 拝み屋としてはそれを歯痒く思う瞬間もあるが、彼にとっては少なくともマイナスにはなるまい ) 貴方に休息は必要ですか? 私には明日の為に休息を取る、即ち眠る必要があります。 その為の場所に戻りますが、もし貴方にも休息が必要ならば今宵の寝床を供しましょう。 ( 願わくばこのまま無益な殺傷行為に走らないことを。 そうでなければ――今度は敵として会わなければならなくなるから ) [Mon 30 Aug 2010 03:40:29]
バーネット > (現状において、その手法は正しい。数値以外の判断材料を、現状のバーネットは持ち合わせていないのだから。) 理解 記録 … ( ごぽり ) (『損なう』→物体の損失 情報取得・学習機会の減少に繋がる事象) ( ごぽり ) 記録 了。 (とまれ、目に付いた『損ない』を防ぐ可能性は生まれた。何を以てこれが『損ない』と断ずるのかは不明瞭ではあるが。少なくとも無駄な殺傷行為はしないだろう。) [Mon 30 Aug 2010 03:32:33]
ドライツェ > ( ネガティブ。 ――その返答を聞いて静かに深く頷いた ) これが「損なわれる」ということです。 元にはもう戻りません。 貴方にも私にも、誰にもそれは叶いません。 そしてこの世界の物は、いつかは必ず損なわれます――物も、ものの命さえも、それはそれは呆気なく。 ( ふう、と小さく息をつく。 それから残暑の熱気が残る夜気を吸い込んで ) 「だから」――物も命も、おいそれと損なってはなりません。 貴方にとっては、そうですねー… 情報を手に入れる機会が激減します。 ( 最後の最後で思いっきり損得絡みの話になったが。 情を理解しないのが彼の現状というのなら、その方が話は早かろうと ) [Mon 30 Aug 2010 03:25:40]
バーネット > ( ごぽり ) (『眼球』…いわゆる『核』の構造は、人間の眼球に良く似ている。) 否定 完全 同一体 の修 は不 能且つ 地中 水分と 分 分離 濾過す 機能  ーネットに 備わっ  ない。 (瓶が壊れ、内容物である水分が飛び散る様を記録する。記憶ではなく生体情報として『記録』する。) (その事象が示す意味を、現在のバーネットは理解し得ない。目の前にある現実を、ありのままに記録し、現実に存在する事実を返答する以外の反応を、現状のバーネットは持ち得ない。) [Mon 30 Aug 2010 03:20:07]
ドライツェ > …。 ( 何から何まで人間とは異なる構造をしているようではあるが、どこかの時代でいう一眼レフのレンズのように手元に照準が合うのは分かった。 頷いて、 … ぱりん。 ただ真下に小瓶を落とす。 呆気なく瓶は割れ、さしたる量もない水がそのまま辺りに飛び散った ) 壊れてしまいました。 私にはもう、元に戻すことはできません――貴方にはどうでしょう。 割れた瓶を直し、零れた水を元のように収めることは叶いますでしょうか、バーネットさん。 ( 瓶と言って破片を指す。 水と言ってブーツに飛んだ飛沫を指す。 固有名詞の幾つかは知識として押さえてあるようにも思うけれど、ひとつひとつを実物と照らし合わせて説明を ) [Mon 30 Aug 2010 03:12:20]
バーネット > (それは全ての生命体に言える事であり、それこそバーネットのみに限った話ではない。ただ、これは生まれたばかりの人造生命であるが故に、その面が拠り顕著に現れていると言う、それだけの事だ。) 肯定。 録を 始する。 (ごぽり、と泡立つような音が発される。眼球らしき物体の瞳孔部が拡大・収縮を繰り返し、収束。) (自らの行動理念と照らし、少なくとも矛盾する点は存在しないと判断したようだ。) [Mon 30 Aug 2010 03:07:28]
ドライツェ > ( ――つまりそれは、「今後どう転ぶか分からない」ということ、だろうか。 最終的に行き着く先は指向性のない知識の集積体のようなもの。 ) …  、 ( 少しばかり難しい面で己の親指の爪を噛む。 考え込んでからやがて、手持ちの試験管ほどの小瓶を一本抜き出して ) 今は多くを問いますまい。 …ですが、ひとつだけ記録しておいてほしいことがあります。 これを見ていて頂けますか? ( 中には無色透明の液体が入っている。 俗に聖水と呼ばれる物だが、ここまでの様子を見た限り彼に害はないだろう。 小瓶を振り、中の水を揺らして見せて ) [Mon 30 Aug 2010 03:02:43]
バーネット > 肯定 (少なくとも現在、それの思考回路は人間のそれから逸脱している。それは事実を事実として肯定する。故に抽象的な表現は、それに意図したとおりの反応をもたらさないだろう。) バー ットの 命とし の 的は く習す 事であ 、その 考 ルゴリ ムに従  行動し いる。 (なぜ学習しなければならないのか、と言う疑問を、それは持たない。その為に産まれたのだと、ただそれにとっての事実を肯定し、その通りに行動しているだけなのだ。)  [Mon 30 Aug 2010 02:56:28]
ドライツェ > ( 訂正: 度々すみません…! 多くない → 少なくない でした。 文脈的に。orz ) [Mon 30 Aug 2010 02:49:52]
ドライツェ > …そう、消失。 見た所、ですがー… 貴方にはまだ分からないことのようですね。 ( 本来なら――少なくとも人と似た思考タイプを持つ相手には決して口にしないことだ。 おまえにはまだ分からないと言われて傷つかない人は多くない。 だから口にしないようにしているが、…彼(?)に対しては寧ろ端的な表現をした方がノイズが少なくていいのかもしれないと ) 少し話を変えましょうか、バーネットさん。 貴方はなぜあれが何だか知りたいと思ったのです? ( あれ。 彼が先ほど示していた墓を指差す ) [Mon 30 Aug 2010 02:48:51]
バーネット > (その形容は正鵠を得ている。正しくこれは人間外。人の形をしたゲルの塊であり、全うな人生を歩んできた人間なら正気を失ってもおかしくない類の生命体なのだから。) 検索 該当 0 人間の 情に いての 報はデー の収集 完了 て ませ  (それは人間の価値観を理解していない。人間の感情がどういうものかを知らない。なぜならそれは人間外の怪物であり、そもそも未だ人間の価値観を備えていないのだから。) 忘 る 忘れ …検索 該当項 1件 『生体デー  消失』 [Mon 30 Aug 2010 02:44:41]
ドライツェ > ( 多分、人間の形をした皮袋に水を詰めたらあんな感じだ。 失礼ながら、その姿は不気味と言えなくもないが、幸いヒトガタをした人でないものには若干の耐性も慣れもある、つもり―― ) …記録と記憶は似ていますが違うものだと思います。 記録は紙に――紙もひょっとしたら初耳でしょうか――誰でも書くことができますが、その対象に思い入れがなければ記憶は留めておけません。 思い入れがある相手、覚えていたい・忘れたくない相手がいて、けれど別れは必ず訪れるからこうして残しておくのです。 …逆に言うと、こうして形を残さなければ人は忘れてしまうんですよ。 どんなに覚えておきたい相手でも、いつかは。 [Mon 30 Aug 2010 02:37:53]
バーネット > 検索 該 項目 2 ん  『抗体』 『警備』 (謎の生命体バーネットは、其方に向き直る。と言っても、普通の人間がそうするようにではなく、もっと簡単に ―― …判りやすく言うと、体の形状そのものを変化させて、『後ろ向き』から『正面』を向いているような形状に変化したのだ。) 検索 該当 目 1件 『生体 能 停止』 (異様なまでに有機的なそれが紡ぐ言葉は、その実何よりも無機質な物であった。) …何故? 何 記録 る? (先ず、それは人間の持つ価値観や概念を、完全に学習しきってはいない。故にそれは『墓』が何故存在するのかさえ、理解してはいなかった。) [Mon 30 Aug 2010 02:28:55]
ドライツェ > ( 僅かながら肩に入れていた力を抜いた。 意思の疎通は可能なようだ。 ――そこまでは不可能にしろ、少なくとも相手に思考能力があるらしいとだけは知れる。 濁る声から母音と子音を苦労して汲み取り、そこから連想される名前を ) バーネット、さん――ですか。 …ドライツェといいます。 説明が難しいですが、よくないモノをやっつける仕事をしています―― ( ものすごく散漫な紹介になって我ながらへっしょりした。 …無論相手の出方次第だが、これで「今は」敵意がないと伝わってくれればいいのだが ) そして、ここはお墓です。 ――…貴方には死の概念はありますか? もしあるなら、ですが――――そうして死を迎えたものを記憶しておく為のものです。 [Mon 30 Aug 2010 02:19:37]
バーネット > (何処から何処を如何見ても、まごう事なき人間外。バーネットの姿を見て、それが人間であると認識するのは極めて困難であろう。形状だけは人間にそっくりであったが、その実それはどんな人型の生命体よりも、人間からかけ離れたモノなのだから。) 識 名 バ ネット (水底から響くようにくぐもった声は、酷く聞き取り辛い。いくらかの部分はそもそも言語として認識できないレベルにまで濁っているため、いくらかは勝手に補完する必要があるだろう。) 問う こ  何 ? (手のような形にした体の一部を動かし、指差すような形をとる。それは墓石を指しているように見えるだろう。) [Mon 30 Aug 2010 02:12:22]
ドライツェ > ( 痛恨の連続ミス…! orz 失礼しました。 take2 ) ……  、 ( ある種の猛禽のように360度首が回るだけでも充分人間を外れているが、目の前のそれはその域の更に上を行く。 人外人外、人外確定。 ) …二人目のお客様ですか。 ( 今度こそ手近な墓標に寄りかかってしまいたくなった。 スライムの仲間か何かと思われる相手を害悪と認定してしまってよいのかどうかと、経典の小口で首筋を叩きつ ) 貴方が最近雇われた墓守だと話が楽なんですけども。 ――名前を伺ってもよろしいですか? [Mon 30 Aug 2010 02:05:36]
ドライツェ > れはその域の更に上を行く。 人外人外、人外確定。 ) …二人目のお客様ですか。 ( 今度こそ手近な墓標に寄りかかってしまいたくなった。 スライムの仲間か何かと思われる相手を害悪と認定してしまってよいのかどうかと、経典の小口で首筋を叩きつ ) 貴方が最近雇われた墓守だと話が楽なんですけども。 ――名前を伺ってもよろしいですか? [Mon 30 Aug 2010 02:04:59]
人影? > (人影の表面はよく見れば奇妙に流動しており、人ならざる何かである事を簡単に理解できるだろう。) (それの名はバーネット。吾亦紅。変化を暗示する花の名を与えられた、ひとならざるかいぶつ。) (動くたびに、ぐじゅるぐじゅると粘液質な水音が漏れる。それは人の形を模した、ゲル状生命故の特質。) にん ん ? (それは水底で発されたかのようにくぐもった声を発し、其方を見る。但しその形態は微動だにしていない。動いた物は『眼球』のような何かだけ。それはぐるりと頭部を周回し、およそ真後ろに位置する其方を見た。) [Mon 30 Aug 2010 01:59:37]
ドライツェ > ( 訂正: 様子に来て→様子を見にきて 失礼しました ) [Mon 30 Aug 2010 01:57:28]
ドライツェ > ( 夕刻は雨が降っていた。 ――だから、騒ぎを聞きつけた墓守が様子に来て泥濘でも踏んだものかと ) …大聖堂の牧師です。 お騒がせしてすみません、お騒がせついでに鉈かスコップを少々貸しては頂けませんか――… ( 音の方向を振り向いてみたがそこに墓守の姿はない。 月明かりだけでは相手の風体はよく見えず、外灯の光が届く辺りまでじりじりと後ずさろうと ) [Mon 30 Aug 2010 01:56:08]
人影? > (およそ墓場には似つかわしくない、粘液質な水音が響く。音の源は黒い人影。夜闇の中にあって、黒い光沢を持った奇妙な人影。) [Mon 30 Aug 2010 01:50:57]
ドライツェ > ( 冗談のように口にしたが、本音を言えば案外冗談とも言い切れない。 いかなる経緯があってのことかは島外から流れてきた自分は知らないが、この街には起き上がり専門の始末屋が居る。 寡聞にしてそれぞれが不仲という噂は聞かないから、関係は悪い物ではなさそうだが――餅は餅屋。 相互の協力は不可欠にしろ彼らに一任してしまってもよいのではと思ってしまう。 …我ながら惰弱だと思うが、その程度にヒトガタは疲れる。 )  実際はそうもいかないんでしょうけどね。 分かってますとも、ええ―― ( 月明かりに照らされた墓地のほぼ真ん中にいる。 前後左右と墓標が並ぶただ中にぼやいている僧服がひとり ) [Mon 30 Aug 2010 01:50:35]
お知らせ > 人影?さんが来ました。 『ぐじゅ る 。』 [Mon 30 Aug 2010 01:48:43]
ドライツェ > ( 万事に例外はあるにせよ、ヒトガタをしているということは彼らを人として認識している無辜の市民も居ようということ。 今自分が打ち倒した「誰か」とて家族の元へ帰ったならば肉親たちは涙を流して喜ぶのかもしれないし、長く潜んでいたならば仲の良い隣人だってできるだろう。 ヒトガタを屠るということは同時に彼らの思い出も殺すのと等しい。 裏を返せばその間隙につけ入るのもまたヒトガタたちの手管だろうから、安易な同調は禁物だけれど ) …実体のない死霊専門になりたいと言ったらお叱りを受けてしまうでしょうが。 ( 誰にって大聖堂のえらいひとに。 エクソシスト少ないよエクソシスト。 ) [Mon 30 Aug 2010 01:40:50]
ドライツェ > ( 宗教に身を捧げているとこの手の世の理から零れ落ちてしまったモノと出くわす機会は少なくない。 まして武闘派に籍を置くなら尚の事、死霊や悪魔や吸血鬼たちと殺し殺されることもある。 ――今回はたまたま墓穴から起き出てきたばかりの吸血鬼とご対面してしまった後の。 ) …起き上がり、ですか。 ( 確かに彼らもまた自分達の敵ではあるから、遭遇してしまったならばやっぱり看過はできないが ) 苦手なんですよねえ、人のカタチをしている相手はー…    [Mon 30 Aug 2010 01:32:43]
ドライツェ > ( いつだってヒトガタを屠るのは疲れる。 殺人を犯した気になるし、器自体はまだ人間だったのではという疑念はなかなか拭えない。 今回の場合は焼けて煙を上げている皮膚がその可能性を否定してくれるけれど、それで気が軽くなるはずもなく、手近な何かに寄りかかりたくなってくるのを堪えなければならなかった。 辺りにある寄りかかれそうなものといったら墓標くらいしか当てがない。 ) …久々のご対面になっちゃいましたか。 ( 十字を切る。 額の汗を拭うのは死者への手向けが済んでから ) [Mon 30 Aug 2010 01:23:40]
ドライツェ >  …  、 「起き上がり」――――…  ( まだ息が上がっている ) [Mon 30 Aug 2010 01:16:00]
ドライツェ > ( ――…「そう」呼ばわるには少々生々しいものが僧衣の足元に転がっている。 否、転がっているというよりは己が転がしたのだけれど ) …  、  ……   …………   ( ぜーはーと荒い息遣い。 手には試験管ほどの小瓶。 足元に倒れる、派手に顔が炭化した人のカタチ ) [Mon 30 Aug 2010 01:14:43]
お知らせ > ドライツェさんが入室されました。 『( 夏の終わりの怪談話 )』 [Mon 30 Aug 2010 01:10:21]
お知らせ > ケミーさんが退室されました。 『 …そういえばレインさん、いつまで休むんだろ。 ( 家で一眠りしたら、自警団の詰め所へ )』 [Mon 23 Aug 2010 01:12:07]
ケミー > ( …長いこと思案にくれていたけど、いい加減答えが出ないと思えば、息を吐いて中断した ) …そしたらあたしは、何をしようとしているんだろうなぁ。 自分の事も判らんのですから、他の人の事なんて余計ですよねぇ。 そろそろ行きますわ。 ( 石へと軽く辞儀をして、背を向けた ) ( 次は花を忘れません、と言い添えて ) [Mon 23 Aug 2010 01:10:00]
ケミー >  ───。 ( 答えを聞いた小女は、しばらく黙ったまま、困ったように笑っていた ) ( そして、青年の姿が見えなくなるまで、その背中を見ていた ) …。 好きでやってる人もいる、そうでない人もいる。 ただ、どんな行動も、その人なりの理由がある。 ( 例えば誰かを刺す理由が、その人への恨みであったり、やり場の無い感情の矛先であったり、それを趣向とするのであったりするように ) それでも模範的な正義がいなくちゃ、何がいけない事かなんて、胸を張って言えなくなっちゃうんですよね。 ( 彼は、まさしくその模範的な正義を信念としているのだろう。 出会った時も、今も変わらず ) ( そして、それで良いのだ、それが良いのだ、きっと ) 貴女は何て言っていましたか、コンスタンツェさん。 ( 自分も彼も知る機会を逃した彼女は、何と思って何と言っただろう? …何となく ) [Mon 23 Aug 2010 00:58:48]
お知らせ > カインさんが帰りました。 『――自分に、出来る事を。』 [Mon 23 Aug 2010 00:46:15]
カイン > (――好き勝手に暴れてるだけのヒーロー気取りと言われた事は多い。 が、決してそんな気軽にできるものじゃあない。 何度も挫折を味わったし、結局、殺人鬼を捕らえることさえできていない。 その上で「人の話を聞かない」という評は的確だった。 聞く気は無かったのだ、正しく。 他の誰も行動していないと思い込んでいたから。 ただ、今は違う)…………………。(一瞬の沈黙。 結局、振り返ることはなく彼は墓地を後にしたが、しかしそれでも、最後に彼女へと答えを返す。 それは決して、拒絶ではない。 貴女が自分にできることをするのであれば、当然、自分は――) [Mon 23 Aug 2010 00:46:06]
ケミー >  あれ、何だ、違う、 えっと… アベル、じゃない方───そう、だ、 あれ、カイン。 ( 単語の意味と、物語。 聖書が日常に密着しないイエロティアは、それでも仕事に無関係では無いからと。 浅く読んだ書物の記憶、手繰りて手放す繰り返して、やっと ) 思い出した、カイン・グレイホークさん。 メランモールを教えてくれた人。 ( 冬の冷え込む時期に、何の事はない立ち話をした青年だ。 明確に覚えているのは、ヴェイトスに来て長くない頃、この島の美味しい店を知る切欠になった相手だったからだ ) あなたにとってそれが大事なように、私や他の人にとっての大事なものは違います。 単身と団体で出来る事も違います。 お互いに出来ない事が別つのなら、穴を埋める事も出来ませんや。 ( 思い通りには逝かない、侭ならないと、何度嘆いただろう。 他の出来る人を羨んだ事も数知れず。 目を細めて、背を向けた侭の相手の後頭部を、見ていた。 動かぬ、まま ) …目に見えない事は、動いていない事とは同意義では無いと、自分は思いますよ。 カインさん、 ( 正義の在り方について考えていた、青年は ) あなたは、何をしようとしていますか。  [Mon 23 Aug 2010 00:38:56]
カイン > だったら――(背中に聞こえた彼女の言葉に、青年は立ち止まった。 振り返ることはしない。 バリ、と頭を掻く仕草は、ちょっと困った風な仕草ではあったかもしれないが)――行動を起こすしかないだろう。 何でも良いから、やるしかない。 やるしかないんだ。 目玉泥棒を捕らえるにしても、犯罪を阻止するにしても、たとえ世界を救うのだとしても。(その声から、僅かに重みが消えていた。 やらなければ何も変わらないが、やれば何かが変わる。 そして実際、行動を起こせば犯罪被害にあっている人間を一人は助けられるのだ。 何もせずに詰所に篭っているのは、その人物を見殺しにするのと同義だ。如何なる理由があるとしても)……自分が言えるのは、それだけだよ。 [Mon 23 Aug 2010 00:27:32]
ケミー >  黙っていたら命令もしないし、我々は微塵にも動かないんですよ。 それでも、出来ることが限られているから、自警団を辞めた人もいますが。 ( 出来る事が限られるのは何に関しても変わらない。 ただ、その基準が異なるだけで ) 仕事の最中に見つけた情報を、事細かに自分の中にしまいこんで、それに繋がるんじゃないかと手繰るのは、あたしの勝手です。 それは、自警団の仕事じゃない。 ( 彼女の一件に限らない。 今まで起こった事件を大小問わず、その関連性を見出す事は決して無駄じゃないと思っている ) ( だから「自警団の貴女」は、何もしない ) ───あ、 。 ( はた、と ) 「世界とか救いたい」、 ( 無意識に零したのは、何とはなしに思い出した言葉だ ) って。  [Mon 23 Aug 2010 00:21:13]
カイン > ただ黙っているだけの人間に、価値なぞないさ。(それが上司だとしても、だ。 そう吐き捨てるように呟いた。 行動を起こさず文句だけ垂れ流す人間なぞ、単なる害悪だ。 奴らは知らない。 自分が見て見ぬ振りをしている間に、何が起きているのか。 この墓地は、その一端だ。 誰に、何故、殺されたのかも解らない死体が、どれ程此処に眠っているというのか)………………。(そして青年はその答えを聞いて、あっさりと貴女に背を向けて歩き出した。 話す価値は無い、と断じたのだ。 ――カイン・グレイホーク/アイゼンリッターは半ば以上、狂人に近い精神状態にある。 強迫観念、パラノイアに突き動かされている彼は、他者に対しての敵意が異常なまでに強い。 そして犯罪者は別格として、特に「行動を起こさない自警団」というものに対しては、軽蔑というより憎悪に近い感情を抱いている。 別に貴女のせいというわけではない。 ただ、彼が今までに見聞きしてきた状況が悪かったという、それだけの話だ) [Mon 23 Aug 2010 00:13:08]
ケミー >  どうでしょう、我々が行動を起こすのには、或る程度は上の人間の指示が無ければ出来ません。 …必要と有らば、それを見つけ出すための指示をするのが、上の取れる行動じゃないかな、と。 ( それが上司で、上の起こす行動だと、自分なりに感じた事。 現実的に出来ない事や、手の届かない所への命令は、確かに出来ないが ) 時間の流れは、あっという間ですね。 起こる出来事が多すぎて、埋もれてしまうんでしょうか。 ( 特別なような出来事でも、同じぐらいの特別が大量にあったら、それは特別では無くなってしまう ) …。 自警団の私には、何にも出来ません。 ( 相手の顔を真っ直ぐ向き、その視線を受けた ) ( 無闇に自信たっぷりに、目を逸らさずに ) [Mon 23 Aug 2010 00:05:53]
カイン > 実際に行動を起こせるのは、そういう地位の人間だけだよ。(上にいる人間は、椅子に座ったままだ。 事件は現場で起きている、なんてのは、もう随分と前の劇の言葉だし、実際はあんな風に熱意だけで全てが解決するわけがないのも理解してはいるが。 ある種の真実ではあった)特にヴェイトスでは、そういった時間の流れは早く感じるからな。 一年前の事さえ、曖昧になる。(そして、青年は口を閉ざした。 逃げ延びた事が許せないのか。 殺人鬼が許せないのか。 それに対する答えは無く、ただ静かに視線を彼女へと突き刺した)逆に聞こうか。 それを覚えている、自警団の貴女はどうするつもりなのか。 [Sun 22 Aug 2010 23:57:41]
ケミー >  えぇ、下っ端もイイとこですけどね。 ( 墓石の下に埋められた彼女ほど、熱心でも真面目でも無い小女は、有能ではない、と微苦笑を一つ ) 時間が経てば経つほど、どんな事も薄れるように忘れられて行きますものね。 ( けれど、それを重要と見做して留めようとする人間が居る事も、理解は出来る ) 逃げ延びた事が、許せませんか。 ( その殺人鬼が許せないのか、それとも逃がした侭である事が許せないのか。 まだ、判らないけれど ) ……忘れない事で、貴方は、何をしようとしていますか。 ( 問いかけは、思いつき、そのものだ ) [Sun 22 Aug 2010 23:53:32]
カイン > 後輩――? そうか……君も自警団員なのか。(小さく目を細めた。 警戒する必要がある反面、僅かに嬉しくもあった。 あの後、自警団はさして目玉泥棒に対して活発に動く様子は見られなかったから。 それに憤りを抱き、自警団への批判を繰り返していた青年にとって、こうして彼女の墓前に立つ自警団員がいるというのは喜ばしい事だった)死ぬこと自体は、誰にでも起こりうる。(そう言って、青年は首を左右に振った。 そうじゃあないと)重要なのは、殺されたことだ。(そうして口を開いた青年の事は、酷く静かで、冷たく、淡々としていた)殺人鬼の、自分勝手な理由で、腹を刺されて、「殺された」。 ただ死んだわけじゃあない。 ――そしてもっと重要な事は、その殺人鬼がのうのうと逃げ延びている事だ。(だから、と彼は言葉を区切る)……それを忘れない為に、此処に来た。 [Sun 22 Aug 2010 23:44:31]
ケミー > ( 聞いた事を飲み込むまでに、幾許かの時間を要したようだった ) … そうですか。 ( 間を置いてから納得の意に頷いて、わかりました、と ) そう、ですね。 死と言うのは、知る機会を失うと言う事でもありましたっけ。 私も、実のところあまり彼女の事を深く知っていたわけでは、無いもんで。 (改めてそう感じた、と言う口ぶりで言葉を向けた。困惑も、微かに混じらせた侭 ) 同僚と言うか…私が後輩、だったっけ。 そんな感じです。 ( 死した理由は死した人の数だけ有り、それを目の当たりにする事も増えて久しいが。 同じ場所に居る、その理由で特に彼女の死は覚えていた ) あなたは、彼女が…死んだ事を、重要な事のように言うんですね。  [Sun 22 Aug 2010 23:38:57]
カイン > 彼女の事は、それほど知らないんだ。 知れたかもしれないが、その前に機会を奪われたから。(微苦笑を浮かべて、首を左右に振った。 彼女は自分と共に目玉泥棒を追跡しようとした人物であり、もしかしたら理解者となってくれたかもしれない人だった。 勿論、敵対した可能性だってある。 けれど、そういった事柄を一切合財まとめて、全てあの少女、あの殺人鬼は奪っていった)だから、彼女が何故死んだのか。 それを忘れない為に。 ――――貴女は?(恐らく、コンスタンツェの友人だろう、とは思う。それ以上の関係性はわからないが。 自分に此処に来た目的を問うたのだ。 此方から聞いても構わないだろう) [Sun 22 Aug 2010 23:28:28]
ケミー >  彼女の事を、ですか。 ( 近しいか、関わりの有る者かと判断した ) ( 死した時に参拝に現れた人は少なくなかった。 その一人なら、覚えがあっても可笑しくないか、と。 まだ記憶の琴線が振れるも、明確には思い出せないまま ) それとも、彼女を死に至らしめた出来事を、ですか? ( 首を傾いだ ) ( 問う声は静かで、幾分淡とした ) [Sun 22 Aug 2010 23:24:42]
カイン > (実際、そうだ。 目玉泥棒の凶行を覚えている人間は減った。 未だに追跡を続けているのは、恐らく自分だけだろう。 このまま放置しておけば、誰も彼も忘れ去り、無かった事になる。奴も其れを期待しているに違いない。 ――そうはさせるものか)……いえ、参拝というよりは――確認しに来たんです。 忘れないように。 絶対に。(彼女は殺された。 路地裏で、雨の中、腹を刺されて。 その事を忘れないように)……………。(手向けるモノは持っていなかった。 彼女が死んだ場所は此処じゃあない。 此処にあるのは、そう、モノだけだ。 青年もまた彼女の葬儀には参列しているし、芸能横丁では舞台にも立っている。顔を覚えられていても不可思議じゃあない。 ただ、彼の方は貴女の事を覚えてはいないようだったが) [Sun 22 Aug 2010 23:19:11]
ケミー > ( あらゆるものが風化して行く。 人の死も記憶も、すべては有機と大気に還る ) ( それがあるべき姿と捉える自然信仰者は、それでも墓地に来た ) ───おや、 ( 見つけた人影が訪れた墓は、自分が訪れんとしていたのとほど近い場所、と言うより、ほぼ同じと言うのが正しかった ) 参拝ですか。 ( 野花を探していた視線は、何の手向けも見つけぬままに人へ向く。 眼鏡を押し上げ、目を細めながら問いかけた。 見覚えがある、気がする ) [Sun 22 Aug 2010 23:13:41]
カイン > (此処に死者が眠る、というのは欺瞞だ。 土の下にあるのは、ただの肉の塊。それさえもやがて腐敗し、骨だけが残る。 神や天国、或いは地獄なぞは信じてもいない。 にも関わらず青年が此処を訪れたのは、彼女が死んだという証拠を確認することで、新たに決意を確固たるモノにする為だ。 彼女が死んだ路地裏には幾度と無く脚を運んだが、此処に来るのは――目玉泥棒と対決した時以来か。 どうも躊躇ってしまっていた。 結局、アレだけ大見得を切ったのにまだ奴を捕らえられていないのだから)……やれやれ。(溜息を吐いた。情けない限りだ)(そんな風に青年が脚を止めたのは、貴女も知っているだろう人物の墓の前だった。 つまりは、コンスタンツェという殉職した自警団員の) [Sun 22 Aug 2010 23:06:59]
お知らせ > カインさんが来ました。 『――墓参り。』 [Sun 22 Aug 2010 23:01:32]
ケミー > ( 事件が起きて何かが生きる限りどうしようもない事だもので、変に感傷に浸るでもなく ) ( ただ何となく、墓は減らねば増えて行くばかりの気がして ) 面倒臭い、と言うのも違うんだけど、何ともはや。 …いつか全部が墓地、とか嫌ですよ、あたしゃ。 ( きょろ、と見回してみた周囲。 寂しげに揺れる樹枝にそよ風を知りながら、月の見えない曇天に吐息 ) 何か花生えてないかな。  [Sun 22 Aug 2010 22:58:41]
ケミー >  ・・・ともあれ、寝過ごしたのは、夜勤明けの上に仮眠ナシだったんで、どうかご勘弁を。 ( 言い訳を一つ ) ( 参る先が几帳面な人間だったら、何と言われるものやら ) …祈る人が増えて行くんですよ。 どうしたら良いですかね。 生き物は死ぬって判ってるし、自分だって何時死ぬか判らないって言うのも、知ってるんですけども。  [Sun 22 Aug 2010 22:41:09]
ケミー > ( 何処から来て何処へ行くのか、なんて囁く頃に、目的地と言えなくもない墓碑名へと辿りつく ) よし、と。 ( 顕花やお供えだとかの、気の利いた物は持ってきて居ない ) 開いてる店探してでも、買って来れば良かったかなぁ、やっぱり。 ( なンて思っても、後の祭りだ ) ( 来ようと思っていたものの、起きるのが遅すぎた、という話 ) [Sun 22 Aug 2010 22:35:55]
ケミー > ( 他の国にも、死者が戻る風習と時期はあるらしいから、そっちの方が戻って来そうだなぁ、なんて思考ばかりが頭を巡る ) そうだなぁ、こっち育ちの人も多いだろうし。 …しかし、墓ってスペース足りるのかな。 減ったりする事もあるのかな。 ( 覚えある名前の前で、目を瞑って祈ろうとして、やめた ) 祈りの元が違ったら、失礼かも知れんわな。  [Sun 22 Aug 2010 22:25:54]
ケミー > ( あと一週間ぐらい前に凝られれば、時期のド真ん中だったろうに ) ( 思いながら、故郷の風習を思いながら、てん、てんと墓石の並びを眺め見る ) 既に土に還って、ゆっくり過ごしたい人が、起こされたいかどーかは判らないけどさ。 …ああ、でも楽しければ、戻ってみるのも悪くないのかな。  [Sun 22 Aug 2010 22:17:50]
ケミー >  やー、やー、やー・・・ 時期外しまくりでしょー、ねぇ自分。 ( 墓石の群れに紛れながら ) ( はふ、溜息 ) [Sun 22 Aug 2010 22:13:48]
お知らせ > ケミーさんが入室されました。 [Sun 22 Aug 2010 22:12:32]
お知らせ > トートさんが帰りました。 『 何言ってるんですか、当たり前でしょう。 ( 至極真面目に。 とても助かってます。…。 )』 [Tue 3 Aug 2010 01:44:00]
トート > ( 耳障り? 耳触り。  耳障りでもこの場合間違いじゃないかもですが、さすがに。さすがに。 …。 )   … え?  ( そンなこと言って、単に仕事が減って嬉しいだけだろう と、 からかうようにふわりふわり、周囲を舞う魂に ) [Tue 3 Aug 2010 01:42:27]
トート > ――― 貴方たちも、私にせっつかれて門へ向かうより あぁして逝く方が良いのでしょう? ( 生前、帰依していた宗教なれば特に―― そうでなくても、死者の為に祈る生者の言葉は心地好いはず。 ) 私には残念ながら余り耳障りが良いとは言えないようですが。 ( そういう存在と、 されているがゆえに。 ) ( 上司が天使の死神とか、 あるいは天使の死神とかもいるんですけどね。 つまるところ、死の淵において迎えにくる存在が死神だ。 どの宗教でもそれはかわらず、ゆえに様々な死神が存在する ) [Tue 3 Aug 2010 01:39:35]
トート > 彼のような真面目な祓い屋がもっと増えてくだされば、 ( 足を組み、左手で座にした枝を軽く掴む ) すごく助かるんですけどね。  ――― 私が。 ( えぇ。 ) ( 頑張ってくださると ラクです。 すごく。 …。 ) ( そも、下界での死神の仕事は 死せる魂たちが迷うことなく死出の門を訪れるようサポートすることだ、 ) 祓ったり清めたりなんていうのは、専門外なんですよ。 ( 肩を竦める。 この地に留まるモノたちや、悪霊化したモノも 死出の門に訪れるようにと助力はするが、お祓いなどはむしろされたら困る側の存在 ) [Tue 3 Aug 2010 01:28:17]
トート > ―― お皿でなく 墓標にでもすればよかったでしょうか、 ( ふむ、と考える仕草。 替え歌あそび。 お掃除する場所も、元は違う ) ( 彼はまだ勤しんでいるのか、それとも帰途についたかは知らねど。 感じうる限りの範囲には、墓守と死霊の姿しかないよう――、 ) … ( 捉えられぬところには誰かいるかもしれないし、死神といえど捉えられぬ気配もこの街には数多あるだろうが ) [Tue 3 Aug 2010 01:15:04]
トート >  She washed up the dishes, (お皿は洗ってくれたし) ( ―― 気だるげに首を傾げ、墓地を一望し )  and ( 唇が弧を描く )  kept this cemetery clean...? (**を掃除してくれた し?)  ( さぁッと、 一筋の涼を運び風が墓所内を駆け巡る。 体を包むよに繁った葉が、さわさわと揺れて微かに頬や腕をくすぐった )  ――― まぁ 彼女、ではなく 彼、のようですけれど。 ( ぽつり、 ) [Tue 3 Aug 2010 00:59:42]
トート > (私の小さなめんどりは) ( ―― 木の枝の上、枝葉に紛れるように。 座る少女は大鎌を手に、口元に笑みをはいてわらべうたを紡いでいた ) the prettiest ever seen, (世界で一番かわいいんだ) ( 仄か笑い声含み、揶揄うような響きの歌声は 夜の墓地に似合いの不気味さ。 リズムに合わせ、ふらりふらり、投げ出した足が揺れる ) [Tue 3 Aug 2010 00:45:55]
お知らせ > トートさんが来ました。 『 I had a little hen, 』 [Tue 3 Aug 2010 00:33:10]
お知らせ > マドゥーさんが退室されました。 『戦士の姿は闇に包まれる。』 [Mon 2 Aug 2010 22:41:45]
マドゥー > (もっとも自分のヴェイトス市訪問に裏は無いつもりだ。単に街を懐かしむのと、この墓参りを成したいだけだ。もくもくと周囲の雑草を刈り取れば、散らばったそれを適当に脇に寄せる。)……こんなところか…。まぁ、また時間があれば来る。(その部分だけだが、随分と見られるようになったその墓石を一瞥すればきびすを返そう。街道警備にもようやく部下も慣れて来たようで、副隊長の任を任せられる者も出てきた。こうしてしばしの休養を取れるのもそのおかげだ。)さて…たいして馴染みも居らぬ街だが…(明日の朝まではぶらりと適当に歩いてみるか。普段口にせぬものを食べてみるのも良い。そういえば、と記憶にある友人の顔を思い浮かべたりもしたが、実際奴がどこに住んでいるかも知らない。適当に屋台をはしごして原隊に戻るとしよう。) [Mon 2 Aug 2010 22:40:26]
マドゥー > ルーカスの子飼いも最早尽きたと見える。…この場に来るのも俺だけか。(ひとりごちて腰の曲刀を抜き放てばざすっと、眼前の雑草が円弧状に切り払われる。それを繰り返すこと数回……ようやく埋もれていた墓碑が姿を現した。)………何年ぶりか…すまぬな。(泥と苔にまみれた墓碑の前に跪けば用意してあった布でその汚れをぬぐい始める。刻み込まれた主の名をみれば、ひどく懐かしさを覚えずには居れなかった。先の潜入よりアングリマーラに戻って、数年、この街の土を踏んでいなかったことになる。)………これからは…(街道でのクリスティア騎士団との一件依頼、ヴェイトス方面へと接近する大義名分を掲げるのが容易となった。ヴェイトス駐留…は無理とはいっても、そこは自由貿易都市、…街道警備の一角を担うアングリマーラ兵の滞在を拒む理由は無い。) [Mon 2 Aug 2010 22:27:29]
マドゥー > (ヴェイトス市公共墓地の寂れた一角に、サンナ・マドゥーは佇んでいた。普段のように武装していたりもしないが、覆面やフードなどでその容姿を隠しているわけでもない。この街では重犯罪人とはいえ、そのきっかけは人々の記憶からそろそろ忘れ去られようともする過去の事件。当時の自分の容姿を知る人間もそもそも少ない。街に潜入するに当たり、無駄に変装などする方が余程怪しく見えると言える。)………(手入れする物もほとんど存在しないであろう区画は、この陽気も手伝ってか人の丈程も伸びた雑草が密林のように生い茂っていた。) [Mon 2 Aug 2010 22:18:22]
お知らせ > マドゥーさんが来ました。 『寂れた一角…』 [Mon 2 Aug 2010 22:12:04]
お知らせ > ドライツェさんが退室されました。 [Mon 2 Aug 2010 22:03:29]
ドライツェ > ( 蒸し暑さに僧服の襟を指先でもってはたつかせ、手の中の経典を確りと収め直して ) ――…よし。 ( 次は「彼女」の番。 木陰から視線を送っている、童女のような幼女のような白い白い人の姿を眼鏡越しの視界に捉え、柔かい土を踏み締めて ) [Mon 2 Aug 2010 22:03:14]
ドライツェ > ( 屈み込み、プレート型の墓標の表面をそっと掌で払った。 雑草の類が殆どないので墓守がきれいにしていってくれているのが分かる。 だから、大気中に混ざった塵がどうしても表面を覆ってしまう分を払い除けただけ。 やがて立ち上がり、僧服の裾を払いながら辺りを見回してみても、本来の目的であるところの茶色の髪束は見当たらなかった ) ……。 ( 或いは今頃他の誰かが無事取り戻してくれているのかもしれず、もしそうならそれが最良なのだけれど。 きっと誰も、街中を奔走しているのだろうから ) [Mon 2 Aug 2010 21:58:06]
ドライツェ > ( 例えば黒死病に代表される流行り病の前に人が為す術を持たなかった頃、その時代ならまだ分かる。 事実はどうあれ流行り病が世に蔓延した頃なら、まだ夏は死者が多いものと納得できなくもないのだけれど ) 人に涼をくれる為にわざわざ姿を現してくる、そういうわけじゃないですよねえ。 ( だとしたら、あんまりありがたくない配慮だと思う。 勤めとは言え仕事が増えちゃって増えちゃって―― ごほん。 黙す。 黙した ) [Mon 2 Aug 2010 21:49:49]
ドライツェ > ( 開いた経典にはただの一度も目を落とすことなく ) ――――――――。 ( 最後の一句まで唱え終えて、 …ぱたん。 革ごしらえの表紙を閉じた。 本が喰らったわけではなかろうけれど、経典を閉じると同時に光は消える ) …。  ( 雑木林の向こうからこちらを凝視している視線に一瞥をくれ、後頭部をもしもし掻いた ) 多いですねえ… どういうわけか、夏は。 [Mon 2 Aug 2010 21:45:18]
ドライツェ > ( 煌々とした月明かりのおかげで足を取られることなく墓標と墓標の間を縫う。 ふよふよ漂う発光体へ向かったのは、お呼びでないモノとは言え見なかったことにはできないからで、発光体の直下の古い墓標の――十字架ではなく、長方形のプレート型の――四隅にそれぞれ瓶に詰めた水をかけた。 パプテスの取り決めに従い神の御許にその存在を委ねるべしと定められた教句を唱える。 朗々としたものではないけれど、諳んじて久しいそれを澱みなく ) [Mon 2 Aug 2010 21:39:36]
ドライツェ > ( 湿気を多分に含む土から立ち上る煙のような発光体。 奥の雑木林の方から半身だけを覗かせてこちらの様子を伺う視線 ) …うわあ。 ビンゴだ。 ( ある意味大はずれ、だけれども。 昨今は大災害じみて大量に人の命が奪われる事件も取り立てて起こってはいないらしく、この手のモノは大分減った――ように思う。 現世に留まってしまったモノが死出の門へと円滑に送られている可能性については失礼ながら考えていない。 認めないというよりはパプテスの狭義の範囲の外にある為の。 ともあれ、お呼びでないモノの方ばかりが「視えてきてしまうので」髪探しははかどっていない ) [Mon 2 Aug 2010 21:31:49]
ドライツェ > ( ――――の、つもりだったが ) [Mon 2 Aug 2010 21:25:37]
お知らせ > ドライツェさんが来ました。 『@カミ。 延長戦』 [Mon 2 Aug 2010 21:25:13]
お知らせ > 艶子さんが退室されました。 『 そいつがネクロマンサーの類だったという話は、後の方で聞かされた。…全く。 』 [Mon 2 Aug 2010 00:02:37]
艶子 > ( こういうのって割とショック。自分だけ転んだ時よりショック。だって、こっちが転びさえしなければ相手に追いつけたのに。まるで私が…そう、間抜けみたいじゃないか。 ) うががが…! ( 足を滑らせながらも何とか立ち上がると、再び追いかけっこが始まる。そして、ここで漸く事が私に有利に働く。足の速さは同じでも、スタミナはこちらの方が上だったみたいだ。少しずつ二人の差は縮まっていき、とうとう相手が足をもつれさせて二度目の転倒を起こし、追いついた。 ) はぁ…っ はぁ…っ こ、こいつめ…!手間かけさせやがって! ( そいつの首根っこをむんずと掴めば、まだ若そうな男がひぃひぃと息を切らし、許しを請う。 ) 馬鹿!誰が許すか!今から自警団に突き出してやるからな!そこでたっぷり搾られやがれー! ( ずるずるとそいつを引き摺って歩き出す。 ) [Sun 1 Aug 2010 23:57:08]
艶子 > ( 足元は雨でぬかるみ走りにくく、けれどもそれは相手にとっても同じこと。それならば、普段走り回って身体を動かしてる私の方が早いに決まってる。――と、思いきや。相手も中々足が速く、その距離は中々縮まらない。 ) くそ…ッ! ( 逃したりしたらギルドの評価にも関わる。私は舌打ちして、必死に追いすがった。――すると、その時だ。墓を荒らす不届き者を許さないと、墓場に眠る者達がそうさせたのか、前を走る人影は足元の泥濘に足を取られ、滑って尻餅をつく。 ) はは、ざまあみろ!罰が当たっ―――― どへー! ( なんと!私まで足を滑らせて転んでしまった!一体私が何をしたというのか! ) [Sun 1 Aug 2010 23:50:48]
艶子 > ( ――さて、そうやって脅えながら暫く墓地を歩いていると―― 暗闇の中に浮かぶ微かな灯りを見つける。墓守か、墓参りか、見回り中のヴァンパイアハンターギルド…そうだとは思いたくないが、霊魂の可能性もある。もしそのどれも外れだというのならば…墓荒しだろう。 ) ………。 ( 私は早歩きでその灯りに向かって歩き出す。松明の灯りを消すわけにもいかないし、息を潜めて近づくということは出来ない。もし墓荒しならば、こちらの灯りを見てわかり易い反応を見せてくれる筈だ。 ……そう。 ) ―――! 待てッ! ( 私が近づいていくのに気付いた人影が、手にしていたスコップを投げ捨て逃げ出した。傍らにはぽっかり空いた穴があり、どうやら墓を荒らしていた最中だったようだ。私は逃げた人影を追って、走り出す。 ) [Sun 1 Aug 2010 23:45:25]
艶子 > ( そう勇んで歩いてはみるものの、やっぱり夜の墓場って恐い。ゆらゆらと揺らめく松明の炎にあわせ、墓場の影が躍る。その一つが人の影に見えてもなんらおかしくは無い。 ) 頼むから、出ないでくれよ…。私は皆の眠りを妨げる悪者をやっつけにきてるんだから。 ( 出ないでくれよと言ったのは、幽霊のことだ。もしかしたら幽霊も私に対して「お疲れ様です」の一言でも言いたいかもしれないが、そういうのも結構だから! ) [Sun 1 Aug 2010 23:36:31]
艶子 > 墓を暴くなんて不届きもいいところだ。絶対に許しちゃおけん。 ( 死んだ者の安らかな眠りを妨げることは許されることじゃあない。私は墓荒しという行為に、強盗や殺人、強姦などといった犯罪とはまた別の嫌悪感を抱いていた。何というか―― そう、一定のルールを逸脱した「やってはいけないこと」というか――。無論、その他の犯罪もやってはいけないことには違いないのだが。…うまく言えない。とにかく、死んだ人を冒涜するようなことはやっちゃいけない。ここには悪魔との戦争で命を落とした騎士たちの墓もあるんだ。 ) [Sun 1 Aug 2010 23:32:39]
艶子 > ( 酷い雨だった。大雨の後はむっと蒸し暑い湿った空気が漂い、それほど動いていないのに服の下にじっとりと汗を掻く。まだ水滴の残る雨具を脱ぎ捨てれば幾分か涼しくなるのだろうが、松明を片手に持っている今はもう片方の手を雨具で塞いでしまうと、いざという時に腰の刀を抜けなくなる。――そう、ここには吸血鬼なんかの化け物が潜んでいるかもしれないのだ。 ) …でも、さっきの大雨じゃあ今日は外れかね――。いやいや、そういう天気だからこそねらい目と考えるかもしれないし。 ( とは言ったが、探しているのは吸血鬼ではない。墓荒しだ。最近墓地を荒らす不届き者が居るので何とかしてほしいという依頼が傭兵ギルド雷電にあり、私はそれを請けた。今は墓守への挨拶を済ませ、見回りの最中である。 ) [Sun 1 Aug 2010 23:27:16]
お知らせ > 艶子さんが来ました。 『 傭兵の仕事。 』 [Sun 1 Aug 2010 23:20:31]
お知らせ > トートさんが帰りました。 『  ――― さて。 ( お仕事の時間だ。 )』 [Sun 1 Aug 2010 00:59:56]
トート > ( 死神は中立という立場から、 どちらのものたちにも口出しは出来ない が――― )  … 何事もないのが一番ですよ、 ( それでは刺激が足りないという生者の欲求も理解出来るが。 ) ( あくまで死神の視点からみれば、ということ。 運ぶ魂が増えるのは困るが、少なくなるのも困る。 ) [Sun 1 Aug 2010 00:57:25]
トート > 最近は皆さん大人しいようで、助かります―― ( その調子で、死出の門まで来て戴ければ嬉しいのだが。 さすがにそこまで首尾よくコトは運べないよう、 ) ( 夏場だと増えますし。 仕事。 死人の数的な意味で―――、 …特に貧民窟あたり。 )  ―――は? 毛髪? 専門外です。 ( 死霊が齎す昨今のヴェイトス事情に耳を傾けながら、木の幹に寄りかかった ) [Sun 1 Aug 2010 00:49:22]
トート > ( 墓石の上を、大鎌が舞う )  Come with a good will or not at all! (上機嫌で出てきなよ――でなきゃ、お断り!)  ( ―― わらべうたには、続きがあったけれど。 死神はその先を紡ぐことなく、 )   … まぁ、アナタ方に騒がれたり、 集まられたり 仲間を呼ばれたり―― 上機嫌で出てこられては、私も生者たちも大迷惑ですが。 ( とん。 )( 大鎌の柄で軽く地面を突きながら。 快活な歌声と一変して、死神は淡々と言葉を紡ぐ ) [Sun 1 Aug 2010 00:33:25]
トート > And  come with your playfellows into the street! (仲間と通りに集まろう!) ( とン、 )( 腰掛けていた木の枝から、死神は地面へと飛び降り )  Come with a whoop (ワイワイ騒いで) ( 墓石の間を跳ねるように、軽やかに歩み ) and come with a call, (なかまを呼んで) ( くるり、回って ) [Sun 1 Aug 2010 00:23:10]
トート > ( 墓場に紡がれる歌声は、 )  Boys and girls, (坊ちゃん嬢ちゃん) come out to play! (外に出てあそぼ) The moon doth shine as bright as day. (月は明るい)(昼間みたいだ)  ( ――― 原曲を無視して、好き勝手。 陽気に響く ) Leaves your supper (ごはんなンかほったらかし) and leave your sleep, (寝るのもやめちゃって) [Sun 1 Aug 2010 00:11:55]
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