タイトル | : イベント終了、エピローグ |
投稿日 | : 2006/11/01(Wed) 19:49 |
投稿者 | : EM |
今期より採用されたヴェイトス市職員オットー・ワイズマンは、
ヴァンパイアハンターだったひいおじいさんが愛用していたロングソードと十字架を引っ張り出し、
上司の命令で一人海賊船へと赴いていた。
「それこそ冒険者や傭兵を雇って調査させれば良いじゃないですか」とオットーは上司に抗議したが、
「経費削減したいから。なぁに、返って免疫が付く」の一言で片付けられてしまったのだ。
おまけに他の職員は未だ自分の仕事から手が離せない。
オットーとて任された仕事の一つを漸く終えた後の話だったのだ。
へっぴり腰で船内に入るオットー・ワイズマン。
しかし噂されていたアンデッドの気配は無く、また目ぼしい財宝らしきものも残っていなかった。
ただ老朽化が激しく、中に出入りするのは危険と判断したオットーは以下の報告書を纏めた。
------------------------------------------------------------------------------------
報告書
ヴェイトス市に流れ着いた海賊船にはアンデッドの気配もお宝の気配もありません。
ヴェイトス市自体には全くの無害と言って良いでしょう。
漁師の話では既に浸水が始まっており、放っておいても沈んでしまうそうです。
しかし船内の損傷が激しいため、ギャング気取りのアウトローどもや、
肝試し気分で入り込む冒険者志願のがきんちょ、浮浪者、
或いはエロ目的のカップルなどが入り込まないように、立ち入りを封鎖すべきでしょう。
特にがきんちょが入り込んで行方不明になったりすると、市の管理責任が問われそうですので…。
エロ目的とはいえカップルがあんな所に行くか?って感じですが、
中には古城まで行ってデートするツワモノも居るらしいですから。
ヴェイトス市民の性欲を馬鹿にしてはいけません。
------------------------------------------------------------------------------------
かくして市は海賊船への立ち入りを禁止し、違反者には罰金として5000エンを課すという。
数奇な運命に導かれ、二十年もの間海を彷徨い続けた海賊船サウスセメタリー号は、
ヴェイトス市近海にその死に場所を定めたのだ。
海賊船はあと二ヶ月もすれば海の底に沈んでしまうだろう。
その沈み行く船の中で何が起きたのか、それを知るものはごく一部のみ――。
【EMより】
参加して下さった方々、ありがとうございました。
拙いイベントに最後までお付き合い頂き感激の極みであります。
戦闘経験ポイント3/10をお受け取りくださいませ!
それでは、お疲れ様でした!