| タイトル | ： 状況設定について |
| 投稿日 | ： 2014/07/12(Sat) 21:30 |
| 投稿者 | ： EM |
◆場所について
トロルの巣は常世の森を暫く奥に行ったところにあります。
常世の森自体が危険な場所ですが、トロルの巣までの道のりはわかっています。
(移動のロール、戦闘などは省いても構いません)。
トロルの巣から少し離れた場所に、依頼主側が小さなキャンプを設置しています。
簡単な武具の補修、治療、ヴェイトス市への搬送を行います。
粗悪な鉄製武器、革鎧程度なら販売もしてくれます。情報交換の場としても使えるでしょう。
◆トロールについて
ディープケイブ・クロウラー・トロール。深い洞穴を這うトロール種。
小さな個体は1ｍ程度、大型の物は3mを越える。突き出た腹、短い脚、長く太い腕に丸く短く不器用な指を持ち、
頭は禿げ上がり、大きな鼻とつぶらな瞳、ぎざぎざの牙の生えたにやけたような口を持っています。
太陽光を浴びると石になってしまう特性を持ち、森の奥、深い洞穴などに棲みかを作り、動物や木の実を主に食べて暮らしてます。
きらきらした物を集める性質があり、その棲み家には大量のがらくたと大量の宝物が雑然と積み上がっている事が多いようです。
知性は低く、子供のように純粋かつ邪悪な振る舞いを見せ、巨体と怪力と相俟って怒らせると非常に危険です。
反面、気に入った人間ならば宝物を分け与えたり親切にしたりもする事があるようです。
太陽光の他に、騒音、鐘の音、雷の音などを嫌い、静かで暗い所に住んでいます。
今回の事件では、彼らがクリプトナ結晶を収集しているという事を突き止めたドルーチ派の1派がその巣を襲いましたが、
狂化したトロールの群れに苦戦して一度は敗走し、ターゲットを彼らと交流のあるダンブウッド・ゴブリン族に変更して荒らしまわっていました。
トロール族もその事を察し、今は人間を警戒して怒っているようです。
◆ドルーチ派について
この討伐依頼の背後には、ドルーチ派と呼ばれる宗教団体が関与しています。
彼らは亜人やホワイティア以外の人間を弾圧する集団で、
トロール達が持つ「クリプトナ結晶」と呼ばれる石を奪おうとしています。
クリプトナ結晶は亜人や異種族の種族特性を弱める力を持ち、
それを大量に手に入れることで、亜人種を根絶しようとしています。
ですがトロール達は強く、ドルーチ派の騎士達は一度退いています。
そこで傭兵や冒険者を唆す依頼を出し、代わりにトロールを排除しようとしているのです。
ドルーチ派の最終的な目的は、このクリプトナ結晶が当たり前のように市内に流通することです。
ただの人間からすれば、綺麗で珍しい宝石にしか見えません。
◆クリプトナ結晶、またはクリプトナイト
40年程前の鉱石学者の記述にのみ残る、実在の確認されて居ない物質です。
常世の森地帯に、当時複数落下した隕石群に含まれていた物であると記録には残っているようです。
この物質はエメラルドに似た緑色に透き通る結晶体で、光に透かすとうっすらとオーロラのような波長の光を見る事が出来ます。
多くの人はその輝きに価値を見い出すでしょう。しかし、その真価は全く別の所にあります。
この結晶体はただそこに存在するだけで、周囲の存在が持つ【種族特性】に分類される全ての能力の行使を阻害するという、
人間にはまったく無害だが一部の種族にとって脅威となる有害な物質なのです。
この効果は影響を受ける【種族特性】の持ち主からは、目に見えて発生源が分かる程の不快なエネルギーを発しています。
今回発見された物は掌に収まる程度の大きさの細長いもので、その効果は結晶からの距離が近い程影響を受けます。
・半径25m以内/【種族特性】を行使する為に精神に負荷がかかり、発動が1ターン遅れる
・半径12m以内/上記に加え、その効果が3割減（効果が多様な為、各々のイメージで）
・半径5m以内/上記に加え、精神的苦痛を伴う（範囲内で能力が発動されて居る限り精神力-2）
・接触状態/能力の行使が一切不能（常動型の能力すら一時的に停止する）
あなたがもしこの結晶を我が物とするなら、多くの種族の嫌悪の対象として見られる事を
覚悟しなければならないでしょう。突然何者かに襲われる可能性もあります。