-Loretta-
人であった頃の記憶は無い。もしかしたら、もっと抜けているのかもしれない。 気付けばそういうモノとして在りながら、どうしようも無い違和感を抱え込む。
後頭部で軽く結んだ黒髪。 双眼は暗い赤。 黒尽くめの痩身。 面差しは涼やかだが、内面と合致しているかは不明。表情は茫洋。 武装無しでは傭兵稼業とは悟られ辛い。頼りなげという意味で。
普段は隠しているが、捕食者としての牙を持つ。 爪は鋭く頑強。15cm程度なら己の意思で伸ばせる。 でも普段は短い。武器を奮うのに邪魔だから、とか。
メイスと言うには歪で。 槍と言うのは丈が足りず。 剣と言うには切れ味等無く。 棒と言えばやはり歪に過ぎる。 そんな得物を扱う。
…一言で言ってしまえば、それは巨大な十字架だ。 但し、本来地に突き立つべき部分だけが異様に長い。そういうもの。 槌術扱いで使ってはいる。…本当は何だろう。 他武装はブレストアーマー、グローブ、マント。 後、サバイバルナイフを一振り。
弱点は塩、聖水、聖画、大蒜。 組み合わせの関係上、一般的な食事が結構困難。 ワインも飲めない。一般的な酒類は問題無い。
使い魔は黒犬。本当は狼の幼生。でも犬。
スラムの一角に居を構える。 …なんていう程のものでもない、けど。
稼業としては傭兵。 気付けば、名と共に所持していたギルド所属者の資格。 それが人としての己か。違うモノとしての己か。 確かめる事すら、出来ていないが。
ギルド収入と瑣末仕事、月々の生活費・雑費で経済状況はほぼ相殺。 時折用心棒をしたり、雑用にかまけたり。そんな生活。 所持金は8万程。
成長:力+1 タフネス+1 精神+1
日常:4/7 戦闘:0/10 PL:加算3点(非成長Cより)
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