【黄 紅蓮】
ウォン・フォンリン
人外を専門に扱う兇手。俗世に生きる仙人。
【外見】
足頚に届くほどの長い黒髪。白い肌。切れ長の瞳。
服は白の旗袍（アオザイ）、黒の下衣を中心に、淡い色合いの物を愛用。
細身ながらも長身でスタイルは良し。自慢の脚だが見せる気はない。
見せるのはちらりと覗く腰と、服に透けるシルエットだけ。
蹴り技が主体なのもあって脚絆を装備。
【来歴】
ウォン・フォンリンは、スリまがいの事をして糊口を凌ぐ貧乏な孤児だった。
ある時、老人の財布を盗みそこなってこっ酷く折檻されたフォンリンは、
何故か老人に気に入られ、飛雲無影脚なる武術の手解きを受けるようになる。
簡単な読み書きや礼儀作法を習い、老人と同じ「黄」の苗字を貰ったのもこの頃。
そして数年後、ついにフォンリンは仙道呼吸法に開眼した。
しかし時を同じくして名のある兇手であった黄老人は争に巻き込まれて横死。
あと十年は攻夫を積めと言われたが、師の遺言を破って暗黒街へと飛び出した。
陰気を払い陽気を吸って攻夫を積むべく、人外を専門とする兇手になったのだ。
――もっとも『霊幻道士』を名乗るには、まだまだ攻夫が足りていないが。
【性格】
飲む打つを好み、買いはしないが拒まない。
が、特技・趣味欄に記載されてない事から腕前はお察し。
気が整うので気持ちは良いらしいが。
ちなみに贔屓にしているシルバーチャリオッツ訓練所の剣闘士は万年負けっぱなしである。
とはいえ体形に気を使っているので、だらしない生活というわけでもない。
俗世に染まっているのも、陽気ばかり取り入れても意味が無いからだ。
修練は欠かさないし、日々これ攻夫だと認識している。
真面目と不真面目が奇妙に同居している在り方。
――もっとも、当人はあまりそれを指摘されたがらないが。
喋り口調は少年めいているが、それは幼い頃に共用語を習ったのが近所の男子だった為。
フォーウン語では普通。
【神仙術：仙道呼吸法】
全身に『気』を循環させ、触れたものへと流し込む呼吸法。
平時は身体能力の有効活用や霊的存在の感知程度に留まっているものの、
集中すれば霊的存在への干渉が可能となり、退魔の力を帯びるようになる。
西洋魔術の視点では、接触している物体および肉体末端への魔力付与に近い。
フォンリンは未熟なので単純威力そのものが向上するわけではないが、
陰陽の混合と反発から「引力」と「斥力」を発生させる事で応用。
瞬間的に加速したり、蹴ってから吹き飛ばしたり、飛刀を投擲したりする。
最低でも１ターンかけて呼吸を整えないと効果が発揮しない上に、
使用中に呼吸が乱れるような事があれば即座に効果は途絶えてしまう。
また触れ続けていない限り効果は持続しない。
戦闘で使えるのは（タフネス＋精神＋集中）／３ターンまで。
そしてどんなに鍛えても低級の間は５ターンが限界である。
【寺院拳法：飛雲無影脚】
飛刀と脚技を中心に速さで攻める武術……とフォンリンは認識している。
本来は天地の気を呼吸によって汲み上げ、発勁として繰り出す為の技法である。
フォンリンが仙道呼吸法に開眼したのも、飛雲無影脚による下地と素養があった為。
掌門であった黄老師が殆ど弟子を取っていなかったので、使い手はあまり存在しない。
「投擲」や「軽業」も内容に含まれるが、精度ではそれらに劣る。
【職業：仙人】
人外や外道、幽霊、その他――つまり『鬼』の類を専門とする兇手。
と言っても、いわゆる霊幻道士を名乗るには攻夫が足りていないが。
僵尸（キョンシー）を筆頭に東洋系の怪異に関する知識を有する。
また気の流れを整えることができる為、同衾すると気持ちが良い。
俗世で暮らす仙人は珍しいので、需要もそれなりに多いようだ。
【飛刀】
フォーウン式投げナイフ。片刃の直刀。刃渡り１０cmほど。
柄頭には赤い房がついていて、これで投擲時の軌道を保つ。
普段は防具代わりに、旗袍の袖へ左右３本ずつ仕込んである。
【脚絆】
革を金属鋲等で補強し、格闘用に調整した脛当て。
軽くて動きやすくて蹴りやすい。グリーブ相当。
【財産】
・旗袍×多数：20万yen
・飛刀×10本（予備含）：10万yen
・脚絆（格闘用）：15万yen
・祭具類：20万yen
・その他日常品、家具：10万yen
・住居：暗黒街片隅の洗濯屋の二階。たまに修練と称して洗濯もやっている。
・現金：25万yen
・月収：25万yen
それなりに収入も良いが、派手に使う為に支出も多い。
【経験】
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