タイトル | : 処刑意見 |
投稿日 | : 2008/03/18(Tue) 06:18 |
投稿者 | : ジョージ |
――リリルとの対話の結果、彼女は害悪吸血鬼であると判断し、ここに処刑の提案をするものである。
当初、吸血行為に対する罪悪感から、それを贖えるだけの罰を与えてくれと対象は手紙を投函。
3月14日、VHGに自ら出頭してきたのをハンター・ジョージ、同クロアスによって対話を試みる。
この際「自分は赦される者なのか処分の対象なのか確かめに来た」と発言。
一切の抵抗はなくVHGへの従属を宣言した為、手枷のみで牢屋へと拘束する。
翌日、彼女が空腹を訴えていた為、衝動的な吸血行為を防ぐべく『鳥篭』を装着させる。
その後、3月15日、16日と二日間に渡って、尋問を試みる。
「生きる為には吸血は仕方が無い」
「週に一度の吸血が必要」
「人が牛や鳥を食べるのと同じ」
などの発言を、二日間にわたって繰り返した。
発言が二転三転し、意図を理解するのは難解であるが、
対象の主張を要約すると以下の文章に纏められる。
『自分達は生きていたいだけなのに、何故処分されなければならないのか』
またハンター・エリーが今後の指針として「名誉ある死」を提案した所、
「せめて、最後まで、生きるチャンスに掛けてみたいんです…。 …其れも、叶わないのでしょうか…?」
と反発する様子を見せる一方「死ねと言うのならば従う」と発言した。
またそれ以前の発言として「公開処刑」を要求。
「自分の死を見た吸血鬼がヴェイトスを立ち去るように」というのが、その動機であるらしい。
以上の事を鑑みる限り、対象は吸血に対して嫌悪感を抱く一方で『妥協』しており、
更に対象の語る『贖罪』とは「生きていくために罪を償う」事であり、
また処刑方法に関しても人間に対する謝罪ではなく、同族を逃す為だと判断。
即ち対象の要求は「VHGから吸血行為および生存を認めてもらう」事であり、
対象の思考、思想は、人類を家畜と同列に見る吸血鬼そのものであると共に、
自信の吸血を許容している為、如何なる形であっても解き放つことは害悪にしかならず、
また、対象の生存を認めることはVHGカーンの存在意義を根底から揺るがしかねない為、
よってここにリリルを吸血鬼とし、処刑の提案をするものである。
ジョージ・マクドゥガル