タイトル | : てらーをしらぬものゆえに。 |
投稿日 | : 2013/06/20(Thu) 23:21 |
投稿者 | : クロゼット |
ブリーフィングルームの奥で微動だにせず、直立のまま説明を聞いている女性の姿がひとつ。その肌は金属と硬い石で作られ、裸身のままでさえ並の兵士よりも遥かに強固だ。
ラングフォード私設魔女傭兵団より派遣された複合魔導機器、通称 をクロゼット。 分類上はゴーレムにあたる。
飛行能力を始め豊富な特殊機能を所持し、汎用性の高さが評価されての任務抜擢。また命なき魔法生物であることは、ゼロ距離起爆の危険と隣り合わせのこの仕事には最適だろう。
丁寧に説明を全て聞き取り、腕章を着用すると、死地に赴くにはやや不釣合いな平静さで、さっそく現場へと移動していった。
そりゃそうだろう。 よっぽど強力な爆弾でもないかぎり、コイツにとっては屁のつっぱりにもならんのだから。(フラグ)