タイトル | : イベント終了 |
投稿日 | : 2016/04/09(Sat) 09:30 |
投稿者 | : 傭兵ギルド雷電 |
指名手配された雷電の傭兵たちは大半が、治安維持組織に引き渡され服役するか、ギルドを辞めさせられるか、殺された。
事態は沈静化、傭兵ギルド雷電は組織の自浄に成功し、次に行われる市内でのギルド長会議での責任追及を回避することができるだろう。
しかし、傭兵が傭兵になるのには理由がある。
学の無かった者。才の無かった者。根気の足りなかった者。
鍬を握る労働をつまらないと感じた者。股を開くことを拒んだ者。
人に頭を下げることを嫌った者。
晴れて自由の身となった彼等は、堂々と大手を振って暗黒街の連中に雇われに行くだろう。
雷電のように仲介料をとられることもないし、給料もいい。ヤバい仕事なのはわかっているし、そこから抜け出すのも難しいが、それでもだ。
貧乏人が金貨の詰まった袋の”じゃらじゃら”という音を聞くための、チョロい手段の一つなのだから。
そして荒事の得意な連中が犯罪組織に流れ、治安は悪化していく。
多分、雷電はそうなることに気づいていた。
誰かが制御しなければ、傭兵なんて所詮その程度のものなのだから。
それでも尚、自分たちに批判の矛先が向くことを嫌ったのだ。
そういう仕組みを理解してくれる人は少ないし、理解していても批判する側になりたいが為に、気づかない振りをする人が多いからだ。
雷電はそこまでする義理はないと思っているし、何より――。
治安が悪化してくれたほうが、雷電の仕事も増える。
Win-Winって奴だ。
イエーイ。
【EMより】
お疲れ様でした。EMが積極的に乱入できず、申し訳ありませんでした。
少しでも楽しんで頂けていたら幸いです。
参加して頂いたかたは、規定の報酬をお受け取りください。