タイトル | : さあ、幾らでも切ると――― |
投稿日 | : 2008/08/10(Sun) 23:41 |
投稿者 | : ウィグス |
良い、主。
(そうヒトガタは口にして、周囲の漂う空気に数度目を瞬かせた)
………逃げる?
何故逃げねばならぬのか。私には分からん。
…其れが仕事?
……何故、逃げるのか。
だが、私は既にそなたが主。
拒むことは出来ぬ。
ならば逃げるしかなかろうな。
この髪を切り渡すことしか知らぬが、逃げよう。
祭と言うならば、主が参加しろと命じるのならば、致し方ない。
(長い髪を手早く結い上げ、人形は動く)
…さて、主よ。
フェア、というなれば、我等の情報が狩人にも渡される以上、
我等、兎にも狩人の情報は頂けるのであろうか?
(支給品を受け取り、人形は首をかしげた)