| タイトル | ： ★ヴェイトス地下迷宮事件、解決しました★ |
| 投稿日 | ： 2013/01/27(Sun) 19:00 |
| 投稿者 | ： 街下迷宮EM |
『 迷宮事件顛末
ヴェイトス市を対称にしていた呪術攻撃は、迷宮最深部での術式破壊により収束に向かっています。
迷宮への空間通路は機能を喪失、現状は2ｍくらい穴が開いただけ、という状態です。
早くも塞ぐ＆埋める等の作業が進行しており、数日中に片がつくでしょう。
事件関連の行方不明者は極少数、迷宮消失時に内部にいた人間は外に弾き出される仕様のようです。
事件の首謀者および動機は今のところ不明、市街に対する大規模テロ攻撃と仮定して捜査が進行中ですが、
被疑者死亡の噂もあり、難航しています。』
「と、はふ―― こんなものかなぁ。」
職員さんは経過をまとめ、手元のコーヒーを１杯。 それから報告書の内容を見直します。
迷宮の”中身”があふれ出る前に発見され、片をつけられたため、今回の事件の人的被害は少数でした。
魔物が街中に溢れる時点まで進行していれば、きっととんでもない事になっていたでしょう。
ほんのちょっとの幸運、そしてみなさまの努力がそれを阻止したわけです。
聞く所によると、陣地を構築し戦争を起こす悪魔の類が、最深部には巣食っていたのだとか。
想像ですが、きっと召喚した奴が、陣地の意匠をぜんぜん決めてなかったのでしょうね。
戦争の悪魔ってのは大抵、共倒れが大好きです。
だから、地上のみんなと仲良く共倒れできるように、同じ様な傾向と雰囲気の陣地を作ったのかもしれません。
地上の人間の意志を参考にした結果、その意思によって妨害されちゃったみたいですけど。愚かですね。
しかし笑ってばかりはいられません。これほどの大規模術は、１人の力じゃ不可能でしょう。
この街を狙っているのか、それとも別の意図があるのか。
何もかも判りませんが、害意ある集団が存在している可能性だけは、けっこう高いのですから。