タイトル | : 黒髪用心棒と紅竜少女 |
投稿日 | : 2015/01/03(Sat) 22:02 |
投稿者 | : 黒髪用心棒と紅竜少女 |
黒髪用心棒の場合 -ヴァリス-
年の瀬に墓参りを行った帰り道、暗がりの中を歩いていたことだけは覚えている。気づけば貧相な姿で牢の中に居た。
家に帰らなければ。家族が待っているんだ。
最初にそう思ったことは覚えている。一歩、二歩、三歩と歩き出し、気づいたら走り出していた。――しかし、息切れを早く感じたところで男は気づいた。
ここは――普通じゃない。
紅竜少女の場合 -アカガネ-
自分は確か娼婦として街角に立っていたはずだ。
それに何の疑問もなく過したはず。おやすみなさい、また明日と男に抱かれて眠り、目覚めればわかったことが二つある。
一つ、娼婦だった自分が夢の中での話しだったこと。
二つ、夢が覚めていないこと。
寒気のする牢の中から一歩歩き出し、思う。
自分はいつ夢から覚めるのだろう。
PL
あけましておめでとうございます。
久しぶりに参加表明させていただきます。
両者ともにNGは無しです。
仕事の都合上参加できる頻度は少ないかもしれませんが、よろしくお願いいたします。