タイトル | : 扉を開けた先は |
投稿日 | : 2015/01/05(Mon) 01:15 |
投稿者 | : アルシアPL |
奈落へと続く穴だった。
悪魔崇拝者が何か企んでいるらしいから行って来いという命令だった。
最近は目立った活躍はない。
小さい村々でお膳立てされた奇跡を見せて歩くようなものばかり。
危機感を覚えていたのは確かだ。
だから、悪魔崇拝者がいるという小屋には珍しく我一番に飛び込んだ。
これもどうせ何かお膳立てがあるに違いない。そう心のどこかで思っていたのは確かだ。
しかし、踏み込んだ先は大きな暗い穴だった。
「あ、これ本物だ」そう思った次の瞬間には頭から真っ逆さまだった。
小屋は崩れその後には穴なんてものはなかった。
私は気がついたら見知らぬ場所にみすぼらしい格好でいた。
【嗜好】
NGなし