タイトル | : 紅い水の実験 |
投稿日 | : 2006/09/08(Fri) 19:10 |
投稿者 | : 匿名希望(ヒルダ) |
(市、大聖堂、騎士団、自警団、病院、その他今回の事件に関わる各ギルドに届けられる報告書。)
私は、奴隷に紅い水を投与してその反応を見る実験を行っている者です。
まだ途中経過ですが、その内容をお伝えします。
・奴隷Aに紅雨に汚染された井戸水を大量に飲ませた。その結果奴隷Aは凶暴化したが、暫くするとそれは収まった。
投与後の質問で、奴隷は研究を行っている私に対し強い殺意を抱いていた事が判明。
尚、投与した紅い水は一度井戸水に混じった純度の低いものなので、純度の高い紅雨の影響はもっと大きいものと思われる。
次の紅雨の時にはより純度の高い水を採取して実験を行う予定。
・奴隷Bに同じく紅雨に汚染された水を身体に浴びせた。奴隷Bは性的な興奮を覚え、常に発情状態となる。
奴隷Aのように凶暴化する事は無かったが、やや理性を失いかけているようにも見える。
・奴隷Cには何も投与はしないが、奴隷A、奴隷Bと同じ部屋に居る状態にする。
現時点では特に目立った変化は無いが、奴隷Cは重度の麻薬中毒者であり反応が乏しいのはそれのせいとも考えられる。
・以上が奴隷三人の実験と変化になるが、実験を行っている私自身にも既に変化が起きているようだ。
僅かだが、自分の口調や選ぶ手段が乱暴になっているような気がする。
私自身は紅雨を浴びていないが、天候の異常が確認されてからそれを調べ回る為に、雨の降っていない日に何度も外出している。
また、紅雨に汚染された奴隷と長く接触している事も影響しているのではないかと予想。
(対処)
現時点では汚染された者を浄化させる術は見つかっていない。
時間と共に沈静化するようなので、それまで凶暴化した者を拘束するのがベストと思われる。
次は浄化の方法を探る為に幾つか実験を行う予定だが、紅雨はこれからも降り、
あの紅の空も何らかの影響をヴェイトス市民に与えているものと思われるので、
根本的な解決に至らない限り効果があるかどうか不明。