タイトル | : フラッシュバック/【10】 |
投稿日 | : 2009/10/10(Sat) 00:56 |
投稿者 | : 蝶 |
被爆者が以下の場所を探索した場合、以下の幻覚を見ることができます。
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10-街外れ(FS4)
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――既にフラッシュバックではない。
――其処にあるものは、幼子が生まれた理由とその生涯。
――望みも、望まれもせずにただ生まれ。
――せかいのなかで迷子になった幼子の生涯。
――――だから、幼子はそこからどこにも進めない。
※01〜09までの好きなフラッシュバックを2つ選らんで体験することができる
09-ヴェイトス大学(FS4)
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――獣とともに。
――霊とともに。
――大地に生き、大地に暮らす黒いひとびと。
――その隣で笑う自身の姿。
――――幻のなかに見る幻。はかない泡沫の夢。
08-居住区(FS4)
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――黒い屍に降り注ぐ蝶。
――白い人間が黒く染まり屍に混ざる。
――悲痛に叫ぶ幼げな制止の声。
――愉悦に笑う幼げな笑い声。
――――蝶はいつまでも降り注ぐ。もう、誰の声も聞こえない。
07-中央病院(FS4)
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――望まれず生まれた仔。
――迫害と排斥。
――泥を啜り、雑草を齧る。
――生への渇望と、同胞への憧憬。
――――迷い。後悔。悦び。殺意。そして、言葉にならない、酷く強い衝動。
☆06-大聖堂
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――森の奥底、円形状に積まれた小石と蹲る幼子。
――まるで死と見紛うばかりの虚無。
――踏み躙られて、掻き乱される。
――銃声が響き、跳ねて転がる幼子の身体。
――――それはとても鮮明に。それはとても鮮明に。
05-暗黒街
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――褐色の女。
――金髪の男。
――生臭い吐息と侮蔑の言葉。
――尊厳を踏みにじられる、屈辱。
――――泣き声。そして、それは望まれない…――
04-海岸
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――飢える。乾く。
――孤独への恐怖。
――浮遊感と落下感。
――喪われる境界線。終わる錯覚。
――――誰かの、とても優しい、呼び声。
03-スラム
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――泣きじゃくる子供。
――投げつけられる石。
――傷ついた白い肌を流れ落ちる赤い鮮血。
――飢えと焦り、憧れ。
――――そして狂おしい程の、狂おしいほどの―…。
02-墓地
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――積み上げられた死体の山。
――石斧と銃声。
――踏みにじられ、悲鳴が嘲笑に塗りつぶされていく。
――炎に焼かれた屍が、魂が、天へと上って。
――――白黒の蝶が、降り注ぐ。
01-憩いの川辺
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――幾重に響く馬の足音。
――銃声。悲鳴。倒れ朽ちる人々の屍。
――重なり合う幼子の泣き声。
――投げつけられる石。追い立てる罵り声。
――恐怖。孤独。飢えと乾き。
――歓喜。高揚。殺意と愉悦。
――――大地の裂け目から天へと溢れ返る、埋め尽くさんばかりの白黒の蝶。