| タイトル | ： 【策案・４、５、６】 |
| 投稿日 | ： 2007/07/25(Wed) 21:16 |
| 投稿者 | ： クーン |
○原因の究明
根本的な問題として、何故ラットマンはここまで急激に
増えたのでしょうか？
今更考えても仕方のないことに聞こえるかもしれませんが、
実は重要な問題であると考えます。
バッタじゃあるまいし、相変異を起こすような生き物でもありません。
今まで常世の森に生息していた種が、突然大量発生したことには
かならず理由があるはずです。
その理由は可能性だけを述べるなら様々とあるでしょうが、
一番可能性の高い原因としては、”天敵の減少”にあるのでは
ないでしょうか。
もともと生態系の一旦であるはずの鼠です、あのラットマンを
捕食する、生態系の上位種がいればこそ今までバランスが
取れていたのでしょうし、それでこそのあの繁殖力の筈です。
常世の森もここ一年二年でできた森でもありませんし、
図書館を調べればそういった、ラットマンを好んで狩るような
種が特定できるかもしれません。
そうすれば、そういった種に近いものを探して確保してくるなり、
なんらかの手段の糸口になる可能性はゼロではありません。
どちらにせよ市内での調べ物が主ですから、前線の兵を割く
必要はありません。
無駄手間になるかもしれませんが、マイナスにはならないでしょう。
○呪う
何匹か、ラットマンを捕まえます。
捕らえたラットマンに、特定の呪いをかけた後、森へ放ちます。
呪いの内容は、「種を交配させるごとに病弱になる」
「奇形児が生まれやすくなる」等の、あの繁殖力を逆に
利用した呪いを掛けるのが適当かと思われます。
私も呪いは専門外なので、こういった呪いが可能かどうかは
判断しかねますし、例え可能であっても呪の開発などには
市内の魔術ギルドや調教師ギルドなど、呪いや動物の生態に
詳しいギルドの協力は必須でしょうが。
○進行ルート封鎖
これは精霊の泉戦ではなく、どちらかというと常世の森戦を
想定した策です。
まず、丸太などでできるだけ頑丈で、高い壁を作ります。
幾つかのパーツに分けておいて、森手前でくみ上げるのが妥当でしょう。
そうしてから、それを森の出口に僅かな隙間だけを空けて設置します。
必然的に鼠の出口が限られますので、対応に余裕ができるでしょう。
壁を乗り越えてくる鼠は上空及び遠距離部隊からの飛び道具で対応、
壁を齧って穴をあけられないよう、壁にはたっぷりと毒を塗ります。
壁を押し倒されないようには…つっかえ棒代わりに、カタパルトを
使いましょう。
どうせ森では使えない装備ですし。
問題は地面を掘り進んでくる鼠ですが、これには網を使うのは
どうかと考えます。
アマウラや漁村など、漁業用の網を足元に広げます。
魚類の勢いを殺す、細身でも強靭な網を使うと聞きます。
足元で網に絡まって身動きがとれないうちに、刀などで刺し殺して
しまえば被害はぐっと減るのではないでしょうか。
反面、戦場が広範囲になりますのでどれだけの網が確保できるかが
問題です。
可能なら二枚重ねにしてしまいたいところですが…
…森の中はあの鼠のホームグラウンドです。
わざわざ踏み込んで頭上や地中からの全方位襲撃を受けるより、
可能であるなら外側で待ち構えてやりたいところです。
元々食料が無いのだから人里に下りてきた鼠ですから、
ほうっておいても勝手に出てきてくれるでしょう？
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さしあたり、以上の三つを献策します。
奇策というか、実現可能かも定かではありませんが、
他に策が無ければ実行する価値もそれなりにあるかと。
どうにせよ、どれも実行には時間が掛かるものばかりです。
実行するなら早ければ早いほど効果はあがるでしょう。
ご判断をお願いします。