タイトル | : ギルド長への報告書 |
投稿日 | : 2007/07/28(Sat) 21:55 |
投稿者 | : 魔女ギルド |
ギルド長の策案5「呪う」に関して、呪いではありませんが比較的有効かと思われる手段についてご報告します。
提案1:バイケイソウ属の植物を用い、奇形児を産ませる
妊娠初期の母鼠にバイケイソウ属の植物を摂取させることで
意図的に奇形児を産ませる方法です。
以下にバイケイソウ属について記しておきます。
○資料
@作用
妊娠初期の羊(*羊の妊娠期間は通常百五十日程、妊娠初期というのは羊では妊娠十四日目の胚の神経系が形成される頃。
ラットマンの妊娠期間によって具体的な日数は変化するものと思われる)がバイケイソウ属の草を食べたところ目は額の真ん中に
一つ、上顎は極端に短く、下顎は極端に出っ張って、目と口の間に不恰好な鼻がぬっと突き出している奇形児がうまれた。
また、同じバイケイソウ属の違う種類の草では同じく妊娠初期の羊がこの草を食べたところ、重い脳障害を持った児がうまれた
A種類
バイケイソウ属の中でも、上記に述べたサイクロパミンと呼ばれる奇形児の出産を引き起こすのは
「フィンガー・フォウルズ」、「デルノート・フォウルズ」、「グリン・フォウルズ」という三種類である。
また重度の脳障害を持った児の出産を引き起こすのは「コーンリリー」という種類である。
Bバイケイソウ
バイケイソウは多年草の高山植物であり、高地の、主に湿地帯に広く分布している。
バイケイソウ属といっても種類は多いが、上記に挙げた種類の他にもバイケイソウ属は毒を持つ。
主な作用としては激しい胃の痛み、大量の涎、嘔吐、空咳、顔面痙攣、指の痺れ、重症になれば
激しい動悸、心臓麻痺に似た死に方(*血圧低下によるものだが、時代を考慮に入れ血圧低下に
よる死亡、ではなくこのような書き方にさせていただく)
根は殺虫剤にも使用され、また毒草の常として薬として用いられることもある。
提案2:堕胎薬(もしくは避妊薬)を用いる
こちらは産む前に流産させてしまう方法です。
お産を軽くするためにヨモギ属やスイセン、カヤの実などを使用することがありますが、
それらは強く作用すれば堕胎薬となります。
様々な種類の薬があるかと思われますので、詳細については省かせていただきますが
もし必要であれば改めて報告させていただきます。
出産までという長い目で見れば提案1、早期にというのであれば提案2が有効かと思われます。
また、マルガレーテ・ラケル・テレジアの方から「抽出した成分を空からでも散布したらどうか」
という意見が出ていましたので、あわせて報告させていただきます。
この報告について、ギルド長はどのような判断をなさっていただいても構いません。
足りない情報があれば仰ってください、わかる範囲で対応させていただきます。
ナキア=プーレ
(他の物資と共に届くだろう報告書には、サンプルとしてバイケイソウ属と幾つかの堕胎薬とがそれぞれ大きな木箱に入れられ一箱ずつ添えられている)