タイトル | : PC参加申請 |
投稿日 | : 2013/07/03(Wed) 23:23 |
投稿者 | : トリス |
唐突に部屋に現れた彼女は、何故か泣いていた。
頬を伝う涙には赤色が滲み、震える肩は酷く小さく見えた。
原因は自身を抱く事も躊躇われる程の後悔か、或いは瞳の奥に湛えられた深い絶望か。
無力で、無力でもう一つおまけに無力で、それ故に泣いたのだと考えた。
だから、彼女が最初の言葉を発するまで、トリス・クラクハインドは気がつかなかった。
無残な有様のその女が、自分自身であることにさえ。
時間が無いといわれたので、急いで準備を整える。
寝室に飾られた二振りの剣と、意味があるかは知れないがお金が5万エン。
厚篭手と、ナイフ。徒歩戦闘用の軽鎧を纏うのは、最早騎士の有様は望むべくもない未来の為に。
翻す青いマントコートは、ついに英雄として語られる事はなかった、未来のトリス・クラクハインドのために。
かくして人知れず、214回目のトリスの終末旅行は始まった。
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PC参加の申請です。キャラクターはトリス。
騎士ですが軽装・騎鳥なし・上記通りの武装による参加となります。また、基本情報は漠然と把握しつつも、起こったことの「ひどさ」はしらない状態での参戦とさせていただきます。
よろしくおねがいします。