| タイトル | ： 例えば一つの矛盾物。 |
| 投稿日 | ： 2006/03/31(Fri) 21:06 |
| 投稿者 | ： 維言 |
■経緯
此度の聖剣戦争に置いては監督者であった筈の大聖堂が、極秘に入手した聖剣。
それは、聖者が手にするには些か捩れ過ぎた代物であった。
言うなれば矛盾。聖性と魔性を同時に兼ね備えた、聖なる物でありながら穢れた存在。
聖性を重視すれば魔に堕し、魔性を重視すれば聖堂の代表としては到底相応しき者には渡らぬ。
入手経緯も秘匿され、存在すらも屠られかけたそれを――うっかり手にしたやる気の無いエクソシストがいた。
「偶然ってむしろ悪魔の所業ですよね」
そんな呟きを上司に塞がれた代物は、聖職に就きながら魔性を隠す矛盾物。そんな不純は、歪な聖剣を手にするのには丁度良かったという話。
祝福の声を浴びながら、そっと溜息を喧騒に隠す。
■聖剣概要
【偽罰誓願】エクスキューター
地上の平和を願い、とある神官が己の魂の破滅を代償に地上に顕現させたという聖具――ではあるが。
その願いに一抹の邪心が混入したのか、それとも願った存在が悪魔か邪神の類であったのか。
顕現したものは、聖魔の混在した歪な書物。
真実を知るは、文字通り神か悪魔のみ。
外観は黒革の表紙に緋文字で書題の記された書物。内部には神魔の時代に使用されていた言語で、余す所無く聖句が刻まれている。それはあたかも、呪いにも似て。
名称を唱える事で、黒鉄の刃に禍々しい緋文字で聖句を一面に連ねた処刑鎌の形状を取る。
持つ歴史は比較的新しく、明らかに「人」の手が介在した存在という事で、聖剣としての序列は低い。
刻まれた聖句に癒しの概念が多い為か、使い手の損傷を巻き戻す作用には優れる。
■選択オプション
魔剣（使い手守護−１，基本攻撃力＋１，ワイルドカード＋１枚，攻撃成功時、使い手守護が１回復）
神剣（使い手守護＋１，毎ターン使い手守護が１回復）
■切り札
秘匿