タイトル | : ―――――5月2日 |
投稿日 | : 2008/06/29(Sun) 15:08 |
投稿者 | : エドワード・ランディ |
いやまったく、恥ずかしい話だ。
まさか自分の誕生日まで失念していたとは。
だが……今日は……私の人生、最良の日だった!
ジャネットは私にプレゼントを用意してくれていた。
それも今掛かりきりの遺物にあわせた、独創的なものを。
いや、だが決して悪い品というわけじゃあない。
彼女なりの激励なのだろう。有難く受け取ることにする。
何よりも、私が気に入ってるのだから。
そして、裏面に刻まれた言葉ときたら!――ああ!
詩人は、何故ああも小難しい言語を使うのかと思っていたが、
今なら私にも、彼らの気持ちが理解できる!
彼女の美しさを讃えるのに、如何なる言語も足りないのだ。
ましてや私の語彙量では――とても無理だ。
――彼女は美しい。あらゆる場所が美しいのだ。
――シーツの上に零れ落ちた金髪さえ、美の女神に勝る。
ああジャネット、こんな無粋な文でしか表現できないのだ。
どうか許して欲しい。